JP7378950B2 - シート搬送装置およびシート給送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート搬送装置およびシート給送装置に関する。
従来、プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に搭載されるシート搬送装置には、停止しているレジストローラ対にシートの先端を突き当ててシートを撓ませることでシートの斜行補正を行う技術が広く用いられている。このような構成においては、シートの斜行補正に伴って、レジストローラ対とその上流に配置されたレジ前ローラ対の間で、シートがよじれた状態となることがある。この状態でレジストレーションローラ対が回転を開始すると、シートのよじれた部分がレジストローラ対に挟まれ、シートにしわが発生する場合がある。この問題は、特に薄紙等の剛度の低いシートを搬送するときに発生しやすい。
このようなしわの発生を抑制するために、特許文献1においては、レジストレーションローラ対の上流に配置した搬送ローラ対(レジ前駆動ローラとレジ前従動ローラ)を離間させる離間機構を備えたシート搬送装置が提案されている。この離間機構には、レジ前従動ローラをレジ前駆動ローラから離間させる離間カムが設けられており、この離間カムが、レジ前モータから駆動伝達ギアを介して伝達された駆動力によって、レジ前従動ローラをレジ前駆動ローラから離間させている。
特許文献1のシート搬送装置において、レジ前従動ローラをレジ前駆動ローラから離間させた後、再び当接した状態に戻すときに、レジ前従動ローラとレジ前駆動ローラの接触による衝突音が発生する。この衝突音が発生する理由は、レジ前従動ローラをレジ前駆動ローラ側に付勢しているバネの付勢力によって、カムの回転力が通常よりも大きくなり、その結果レジ前従動ローラがレジ前駆動ローラに勢いよく接触するからである。
なお、カム部材の回転力を低減させるための負荷力発生手段を設けたシート給送装置については特許文献2に提案されている。
特開2018-203386号公報 特開2016-222457号公報
特許文献2では、ピックアップローラが離間位置から当接位置に移動する時に、カム部材の回転力を低減するために、カム部材は付勢手段の付勢力によって回転される方向と逆向きの負荷力を負荷力発生手段で発生させるように配置している。
さらに、ピックアップローラが離間位置から当接位置に移動する時と、ピックアップローラが当接位置から離間位置に移動する時とで、異なる回転方向の負荷力をカム部材が受けるように、負荷力発生手段の位相を管理している。つまり、カム部材の形状に合わせて、負荷力発生手段の位相を調整する必要がある。
そこで、本発明は位相管理を必要としない負荷力発生手段を有するシート搬送装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のシート搬送装置は、シートの斜行を補正する斜行補正ローラ対と、前記シートを前記斜行補正ローラ対に搬送する第1回転体と、前記第1回転体に対向する位置に設けられており、前記第1回転体とともに前記シートを前記斜行補正ローラ対に搬送する第2回転体と、前記第2回転体を前記第1回転体に向けて付勢する付勢手段と、前記第2回転体を前記第1回転体に当接する当接位置と、前記第2回転体を前記第1回転体から離間する離間位置に、前記付勢手段の付勢力に抗して移動させるカム部材と、駆動源と、前記駆動源からの駆動力を前記カム部材に伝達する駆動伝達ギアと、前記駆動伝達ギアと同軸上に設けられており、前記駆動伝達ギアが回転する場合において、前記駆動源によって前記カム部材が回転される方向とは反対方向に一定の負荷力を発生させる負荷力発生手段と、を備え、前記付勢手段はバネであって、前記第2回転体に作用する前記バネの付勢力は、前記第2回転体の前記当接位置よりも前記離間位置の方が大きいこと、を特徴とする。
また上記の目的を達成するために、シートが載置される載置手段と、前記載置手段に載置された前記シートを搬送する回転体と、前記回転体を前記載置手段に向けて付勢する付勢手段と、前記回転体と前記載置手段に載置されたシートが当接して前記シートを搬送する当接位置と、前記回転体が前記シートから離間した離間位置に前記付勢手段の付勢力に抗して移動させるカム部材と、駆動源と、前記駆動源からの駆動力を前記カム部材に伝達する駆動伝達ギアと、前記駆動伝達ギアと同軸上に設けられており、前記駆動伝達ギアが回転する場合において、前記駆動源によって前記カム部材が回転される方向とは反対方向に一定の負荷力を発生させる負荷力発生手段と、を備え、前記回転体はピックアップローラであって、前記付勢手段はバネであり、前記ピックアップローラに作用する前記バネによる付勢力は、前記ピックアップローラの前記当接位置よりも前記離間位置の方が大きいこと、を特徴とする。
本発明によれば、位相管理を必要としない負荷力発生手段を有するシート搬送装置を提供することができる。
画像形成装置の断面図 レジストローラ対の搬送方向の上流部を示した拡大図 各搬送ローラの駆動源とその機能を示した図 装置本体に対して右扉を開いた時の図 右扉を閉時におけるレジ前ローラ対とその駆動部の外観図 右扉を開時から閉時へ移動する際の駆動部連結の図 駆動ユニットを示した図 レジ前従動ガイドユニットを示した図 レジ前従動ローラの当接位置を示す断面図 レジ前従動ローラの離間位置を示す断面図 揺動ユニットの外観図 レジ前従動ローラの当接位置および離間位置の検出部を示した外観図 レジ前従動ローラの離間位置から当接位置へ移動する際の各ギアの回転方向を示した図 付勢手段の付勢力によってカム部材が受ける力を示した図 トルクリミッタの外観図 トルクリミッタの詳細図 トルクリミッタの取り付け図 駆動伝達ギアとトルクリミッタの径方向の大きさの関係を示す図1 駆動伝達ギアとトルクリミッタの径方向の大きさの関係を示す図2 本発明における別の実施例2の外観図 実施例2の構成における離間位置と当接位置を示した図 実施例2の駆動構成を示す図
〔実施例1〕
以下、本発明の実施形態について図を参照して詳細に説明する。
<画像形成装置>
図1は、本実施形態における画像形成装置の断面図である。図1において、201は画像形成装置であり、装置本体部201Aと、装置本体部201Aの上方に略水平に設置された画像読取装置202で構成されている。さらに、装置本体部201Aは、シートに画像を形成する画像形成部201Bと、装置本体部201Aの下部に設けられた給送装置230と、装置本体部201Aの上部に設けられた排紙両面部201Dで構成されている。さらに、画像読取装置202と装置本体部201Aとの間には、シート排出用の排紙空間Sが形成されている。
画像形成部201Bは、4ドラムフルカラー方式のものである。この画像形成部201Bは、レーザスキャナ210と、プロセスカートリッジ211と、中間転写ユニット201Cと、定着部220と、トナーカートリッジ215で構成される。
プロセスカートリッジ211は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のトナー画像を形成しており、感光体ドラム212と、帯電器213と、現像を行うための現像器214を内包しており、トナー像を形成する。トナーカートリッジ215は、現像器214にトナーを供給する。
中間転写ユニット201Cは、中間転写ベルト216、1次転写ローラ219で構成されており、プロセスカートリッジ211で形成されたトナー像は、中間転写ベルト216に1次転写される。また、中間転写ベルト216は、駆動ローラ216a、テンションローラ216bを備えており、矢印の方向に回転する。そして、中間転写ユニット201Cの駆動ローラ216aと対向する位置には、中間転写ベルト上に形成されたトナー像をシートPに転写する2次転写部を構成する2次転写ローラ217が設けられ、トナー像をシートPに転写する。2次転写ローラ217の上部には、定着部220が配置されており、2次転写されたトナー像はシートPに定着される。
画像形成装置201の下方には、給紙装置230が配置されている。給紙装置230は、複数段のカセットに積載されたシートPを一枚毎に給送する。給送装置230によって給送されたシートPは、シート搬送装置である搬送ユニットAAにより、斜行が補正され、斜行が補正されたシートPが二次転写部に搬送される。その後、定着部220でシートPに転写されたトナー像が定着される。
また、定着部220の左上部には、排紙両面部201Dが配置されている。排紙両面部201Dは、第1排紙ローラ対225a、第2排紙ローラ対225b及び反転排紙部である反転ローラ対222で構成されている。トナーを定着されたシートPは、第1排紙ローラ対225aあるいは第2排紙ローラ対225bにより、予め選択した排紙口へ排紙される。
さらに、正逆転可能な反転搬送ローラ対222は、は、一面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部201Bに搬送する。再搬送通路Rで搬送し、画像形成部201Bで、シートの二面部に画像を印字することが可能である。
以上、実施形態に関する画像形成装置の構成について説明した。
<シート搬送部の概要>
次に、画像形成装置内のシート搬送装置の例である搬送ユニットAAの詳細な構成について説明する。図2(a)は斜行補正ローラ対であるレジストローラ対240の搬送方向の上流側部、図2(b)は給送装置230からレジストローラ対240までを示した図であり、特に手差し給送装置からの通紙における模式図を示す。なお、本実施形態において、画像形成装置内のシート搬送装置として、レジストローラ対240の搬送方向の上流側に配置されるレジ前ローラ対105を例示する。
図2(a)に示すように、レジストローラ対240は給送装置230から給送されたシートと両面パスRに設けられた両面下ローラ対223によって搬送されたシートの両方のシートに対して斜行を補正する。斜行補正ローラ対であるレジストローラ対240は、シートの斜行を補正するものである。また、第1回転体であるレジ前駆動ローラ105aは、レジストローラ対240の搬送方向の上流に配置され、駆動力が入力される駆動ローラである。そして、第2回転体であるレジ前従動ローラ105bは、レジ前駆動ローラ105aに対向に配置されており、レジ前駆動ローラ105aの回転に伴い従動して回転する従動ローラである。
なお、本実施形態では、第1回転体および第2回転体の例としてレジ前駆動ローラ105aとレジ前従動ローラ105bを説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、両面下駆動ローラ223aと両面下従動ローラ223bにも適用することができる。
図2(b)は、積載トレイ111から斜行補正ローラ対であるレジストローラ対240を示した図である。給送部は、ピックアップローラ101とフィードローラ102とリタードローラ103を有する。ピックアップローラ101は、積載トレイ111上に積載されたシートを給送する。フィードローラ102は、ピックアップローラ101によって給送されたシートを搬送する。リタードローラ103は、フィードローラ102に圧接し図示しないトルクリミッタを介してフィードローラ102との間でシートを1枚ずつ分離する。その後、引き抜きローラ対104でシートPを引き抜き、レジ前ローラ対105でシートを搬送し、レジストローラ対240へ送り込む。
図2(b)における各ローラ近傍に示す矢印(R1、R2、R3、R4、R5、R6)は、駆動入力される駆動ローラの回転方向を示している。例として、レジストローラ対240の搬送方向の上流に配置されるレジ前ローラ対105において、図中の左下部のローラが、レジ前駆動ローラ105aであり、R5方向に回転する。一方で、対向する右上部のローラは、レジ前従動ローラ105bである。この他のローラ対も同様である。
図3は、図2における各搬送ローラの駆動源とその機能を示した図である。本実施例において、各搬送ローラの駆動源は、全てステッピングモータである。レジスト駆動ローラ240aはレジモータ(レジM)を駆動源とし、レジ前駆動ローラ105aおよび引抜駆動ローラ104aは同一のレジ前モータ(レジ前M)を駆動源とする。また、ピックアップローラ101、フィードローラ102、リタードローラ103は同一の給紙モータ(給紙M)を駆動源とする。
駆動源である各モータは、駆動の回転する方向によって、機能が異なる。第1の方向に回転する時には、上述のようにシートの搬送方向に駆動を伝達しシートを搬送する。一方で、第1の方向と反対の第2の方向に回転する時には、例えば、レジMは、レジスト駆動ローラ240aをシート搬送方向に対して逆回転させる。これにより、シートの斜行補正能力を向上させる機能がある。また、レジ前Mは、第1の方向に回転する時には、シートを搬送する一方で、第2の方向に回転する時には、レジ前従動ローラ105bを当接位置および離間位+置に移動させる駆動源としており、これについては後述する。給紙Mは、第1の方向に回転する時には、ピックアップローラ101とフィードローラ102とリタードローラ103に駆動を伝達し、シートを搬送する。一方で、第2の方向に回転する時には、積載トレイ111に積載されたシートPを搬送するためのピックアップローラ101に対して、シートPに当接する当接位置と離間位置に移動させる駆動源である。
<レジ前ローラ対の概要>
図4は、装置本体部201Aに対して開閉可能に取り付けられた開閉部材である右扉221を開いた時の図である。図4(a)は画像形成装置の断面図であり、図4(b)は斜行補正ローラ対であるレジストローラ対240の上流部を示した断面図である。開閉部材である右扉221は、装置本体部201に対してr1方向に回動可能に取り付けられている。つまり、レジ前従動ローラ105bを備えたレジ前従動ガイドユニット110は、右扉221の開閉に連動して、レジ前従動ローラ105bをレジ前駆動ローラに当接あるいは、レジ前駆動ローラ105aから離間するように構成されている。
図5は、装置本体部201Aに対して開閉可能に取り付けられた開閉部材である右扉221を閉めた時における「レジ前従動ガイドユニットとその駆動部」の外観図である。レジ前従動ガイドユニット110は、図4(b)のように装置本体部201Aに対して開閉可能に取り付けられた開閉部材である右扉221に配置されており、駆動ユニット150は装置本体部201Aに固定されている。
図6は、図5のAB領域を示した図であり、駆動の連結の様子を示した図である。図6(a)は、右扉を開いた時の駆動ユニット150の一部である揺動ユニット151とレジ前従動ガイドユニット110の位置関係を示した図である。この時、揺動ユニット151は図示しない揺動バネによって、r2方向に付勢されて停止している。この時、揺動ユニット151に取り付けられた揺動ギア162とレジ前従動ガイドユニット110に取り付けられたカムギア120のギアの連結は分離している状態である。そして、図6(b)は右扉を閉めた時の位置である。右扉側に配置された従動ガイドユニット110がr1方向に移動することによって、従動ガイドユニット110のカムギア120は、本体側に揺動可能に配置された揺動ユニット151の揺動ギア162をr3方向に移動させる。その結果、揺動ギア162とカムギア120のギアの連結を達成している。
<駆動ユニット>
次に、駆動ユニットに関して説明する。図7は、装置本体部に取り付けられた駆動ユニット150を示した図である。図7(a)はギアの外観図であり、図7(b)はアイドルギア154、156とレジ前駆動ローラギア157とレジ前駆動ローラ105aを取り除いた時の図7(a)の上部詳細図である。
図7(a)より、レジ前M171の駆動軸には、モータプーリ152が取り付けられ、ベルトを介してプーリーギア153が回転する。プーリーギア153はアイドルギア154、155に駆動を伝達する。そして、アイドルギア155は2方向へ駆動を伝達しており、一方は同軸上にあるアイドルギア156を回転し、他方はアイドルギア158を回転させる。アイドルギア156はレジ前駆動ローラギア157に連結しており、レジ前駆動ローラ105aを回転させる。一方、図7(b)より、アイドルギア158は、アイドルギア159、160に連結しており、ベルトを介して中間ギアであるアイドルギア161を回転させる。中間ギアであるアイドルギア161の軸中心部には、ワンウェイクラッチ170が備えられている。つまり、中間ギアであるアイドルギア161が回転することで、ワンウェイクラッチ170と揺動軸169が回転させられ、駆動伝達ギアである揺動ギア162に駆動を伝達するように構成されている。
ワンウェイクラッチ170が揺動軸169へ駆動を伝達する回転方向はr4であり、レジ前Mが第1の方向に回転する時には、揺動軸169に対して中間ギアであるアイドルギア161は空転する。一方で、レジ前Mが第2の方向に回転する時には、揺動軸169と中間ギアであるアイドルギア161は共に回転し、揺動ギア162へ駆動力を伝達する。但し、本実施例においては、レジ前駆動ローラギア157に図示しないワンウェイクラッチを搭載しているため、レジ前駆動ローラ対105がシートを上流側へ搬送する方向に駆動は伝達しない構成とした。
以上、駆動源であるレジ前Mは、モータ軸が回転する方向によって、「レジ前駆動ローラでシートを搬送する」と「揺動ギアへの駆動伝達の有無」を切り替えている。
<レジ前従動ガイドユニット>
次に、レジ前従動ガイドユニットについて説明する。図8は、図5のA矢視方向におけるレジ前従動ガイドユニット110を示した図であり、外観図を示したのが図8(a)、レジ前従動ガイド補強板116を取り除き、レジ前従動ローラ部105bを拡大したのが図8(b)である。また、図9はレジ前従動ガイドユニットの断面を示した図であり、図9(a)が図8(a)のB1矢視図からの断面図であり、図9(b)が図8(a)のB2矢視図からの断面図である。
シート搬送方向と直交する方向において、並列された2つのレジ前従動ローラ105bは、レジ前従動ローラ105bの回転軸を軸支するように従動ローラ軸114が挿通されている。そして、レジ前従動ローラ105bは、従動ローラ軸114を介して付勢手段である圧縮バネ115によってレジ前従動ローラ105bの他方にあるレジ前駆動ローラ105aに向けて付勢されている。また、レジ前従動ローラ105bは、従動ローラ軸114に対して相対的に回転可能であり、従動ローラ軸114はレジ前従動ガイド112の筺体で支持されている。圧縮バネ115の他端側は、レジ前従動ガイド112にビスで固定されたレジ前従動ガイド補強板116に当接しており、レジ前従動ローラ105bはレジ前駆動ローラ105aに向けて付勢されるように構成されている。
図10は、図9においてレジ前従動ローラ105bを離間位置に移動させた時の図であり、図10(a)が図8(a)のB1矢視図からの断面図であり、図10(b)が図8(a)のB2矢視図からの断面図である。ここで、レジ前従動ローラ105bをレジ前駆動ローラ105aに対して、当接する位置から離間する位置へ移動させるメカニズムを説明する。離間スライダ121が、シート搬送方向に直交する方向において、2つのレジ前従動ローラ105bの間に配置されており、従動ローラ軸114によって支持されている。離間スライダ121の一端部は溝部が形成されており、リフターアーム117の先端が溝部と係合している。そして、リフターアーム117の先端が離間スライダ121の端部に当接し引き上げることで、従動ローラ軸114とレジ前従動ローラ105bをレジ前駆動ローラ105aから移動させる構成である。この時、付勢手段である圧縮バネ115は、当接位置から離間位置に移動することで圧縮される。
一方で、リフターアーム117と離間軸118が離間軸118の一端側で軽圧入されており、離間軸118の他端側において離間アーム119が軽圧入されており、レジ前従動ガイド112に揺動可能に軸支されている。つまり、これら3部品は一体となって離間軸118の軸周りで回動する。自由状態において、これら3部品は回動軸を中心として、反時計周りに自重により付勢されている。そのため、離間アーム119の先端部は、カム部材113の表面部と当接し、その形状に従って揺動する。
図9は、レジ前従動ローラ105bがレジ前駆動ローラ105aに当接した図である。この状態から、カム部材113がr5の方向に回転することで、図10に示すようにカム部材113の表面形状に従って、離間アーム119とリフターアーム117を離間軸118周りで揺動する。そして、レジ前従動ローラ105bは、レジ前駆動ローラ105aから離間される。
また、カム部材113はカムギア120と一体形成されており、カムギア120に駆動力が伝達し回転することにより、レジ前従動ローラ105bの移動が可能となる。つまり、レジ前Mの回転に連動して当接→離間→当接→離間・・・を繰り返す。上記により、レジ前駆動ローラ105aに向けて付勢されているレジ前従動ローラ105bは、レジ前駆動ローラ105aと当接する当接位置と離間する離間位置に移動することが可能である。
<レジ前従動ローラの離間位置および当接位置の位置制御の詳細>
図11は、駆動ユニット150の一部である揺動ユニット151の斜視図である。図に示すように、筐体である揺動板金165には揺動支持板166が固定されており、離間検知フラグ164が揺動軸169と略平行の方向に揺動支持板166に回動可能に取り付けられている。また、揺動支持板166の端部には、離間検知フラグ164の端部を検出するための検出手段167であるフォトセンサが配置されている。離間検知フラグ164は、バネを使用しない自重を利用しており、r6方向へ付勢されている。
図12は、図5のC矢視方向からの「駆動ユニットの揺動部」と「レジ前従動ガイドユニットのカム部」を示した図である。図12(a)はレジ前従動ローラ105bが当接位置を検知した時、図12(b)はレジ前従動ローラ105bが離間位置を検知した時の外観図である。カム検知フラグ122は、カムギア120と一体となって回転可能に取り付けられている。図12(a)は、図9に示すようにレジ前従動ローラ105bが当接位置に位置する時のカム検知フラグ122の位置を示す。この時、カム検知フラグ122と離間検知フラグ164は互いに非接触の状態である。このため、離間検知フラグ164は自重によりr6の方向へ付勢されており、この時、検出手段であるフォトセンサ167は透過した状態である。一方で、図12(b)は、図10に示すようにレジ前従動ローラ105bが離間位置に位置する時のカム検知フラグ122の位置を示す。カム検知フラグ122は、カムギア120の回転に連動して回転し、離間検知フラグ164の一端部Tに当接し揺動する。そして、離間検知フラグ164の他端側Uが検出手段であるフォトセンサ167を遮断する。
以上のように、レジ前従動ローラ105bの当接位置と離間位置を検出手段であるフォトセンサ167の信号を検出することにより、レジ前従動ローラ105bの離間位置と当接位置を把握することが可能となる。実施例においては、フォトセンサ167による透過から遮断の切り替えエッジの信号と遮断から透過の切り替えエッジの信号の2種類を検知している。それぞれのエッジをトリガとして、駆動源であるレジ前Mの駆動あるいは停止を切り替えることで、レジ前従動ローラ105bの当接位置および離間位置を制御している。
<負荷力発生手段によるカム部材の回転力の低減>
図13は、レジ前従動ローラ105bを離間位置から当接位置へ移動する際のギア連結部を示した図である。図13(a)および(b)は負荷力発生手段がない場合の例であり、図13(c)および(d)は負荷力発生手段がある場合の例である。図中の実線矢印であるr5とr7とr8とr9は、図示しない駆動源であるレジ前Mの軸がカム部材113に駆動を伝達する第2の方向に回転した時の各ギアの回転方向である。一方、図中の点線矢印であるr10は、レジ前従動ローラ105bを離間位置から当接位置へ移動する際に、レジ前従動ローラ105bを付勢する圧縮バネ115の付勢力によって、カムギア120が回転される方向を示している。また、図中の破線矢印であるr12は、負荷力発生手段の負荷力によって回転される方向を示している。
ここで、r10方向の回転力の発生に関して、図14を用いて詳細に説明する。図14は、図13(a)のD矢視方向から示した図であり、カム部材113と離間アーム119を示している。r5は、駆動源であるレジ前Mをカム部材113に駆動を伝達する第2の方向に回転した時のカム部材113の回転方向を示している。まず、図14(a)はレジ前従動ローラ115bが当接位置にある時であり、図14(b)は離間アーム119がカム部材113によって揺動し始める時の図である。さらに、図14(c)は14(b)よりもレジ前従動ローラ115bを離間位置に向けてさらに回転された時である。そして、図14(d)はレジ前従動ローラ115bが離間位置にある時であり、図14(e)はレジ前従動ローラ115bが離間位置から当接位置へ回転される時の図である。図中のf1は、カム部材113が離間アーム119から受ける力を示している。この力f1は、レジ前従動ローラ105bをレジ前駆動ローラ105aへ付勢している圧縮バネ115による付勢力から発生する力であり、カム部材113と離間アーム119の接触部Vに作用する。
上記を受けて、本実施例の場合、図14(b)と図14(c)のようにレジ前従動ローラ115bが当接位置から離間位置へ移動の際は、離間アーム119とカム部材113の当接点Vが、カム部材113の回転中心Wに対してカム部材113の下部側にある。つまり、当接点Vに発生する力f1は、駆動源による回転するr5の方向に対して逆方向へ作用する。その結果、駆動源であるレジ前Mのトルクは、付勢手段の付勢力によってカム部材が受ける力f1の発生のために大きくなる。
次に、図14(d)のようにレジ前従動ローラ115bが離間位置にある時、力f1はカム部材113の回転中心Wの方向に作用する。この時、力f1によってカム部材113が受ける回転力は発生しない。一方、図14(e)のようにレジ前従動ローラ115bが、離間位置から当接位置への移動の際は、離間アーム119とカム部材113の当接点Vがカム部材の回転中心Wに対して、カム部材113の上部側にある。つまり、当接点Vに発生する力f1は、駆動源による回転するr5の方向と同じ方向へ作用する。その結果、カム部材113の回転力は、駆動源の駆動力によるr5方向の回転力に加えて、上述した付勢手段による力f1をr10方向に受ける。
上記のメカニズムにより、図13において、離間位置から当接位置へ移動する際に、カム部材113と一体になって回転するカムギア120は、r5とr10の両方の回転力で回転される。
ここで、図13を用いて、負荷力発生手段の有無によるカム部材113の回転力について説明する。図13(a)および図13(b)は、負荷力発生手段を有しない時の駆動構成である。一方、図13(c)および図13(d)は、負荷力発生手段を有する時の駆動構成である。まず、図13(a)より、図示しない駆動源から伝達された駆動力は、アイドルギア160がr7方向に回転し、ベルトを介して、ワンウェイクラッチ170を搭載した中間ギアであるアイドルギア161がr8方向へ回転する。そして、ワンウェイクラッチ170と揺動軸169が一体となってr8方向へ回転し、揺動ギア162がr9方向へ回転し、カムギア120がr5方向に回転する。図示しない駆動源からの駆動力は、上記のような駆動経路でカムギア120へ伝達する。r5とr7とr8とr9は、駆動源によって駆動力を受けた時の各ギアの回転方向を示す。
この駆動伝達を有する形態において、図13(b)に示すように、レジ前従動ローラ105bが離間位置から当接位置へ移動する際、カムギア120は付勢手段による付勢力によってf1の力を受ける。この力f1によって、カムギア120は、r10方向に回転力を受ける。r10方向に回転力を受けたカムギア120は、揺動ギア162にr11方向の回転力を与え、揺動ギア162と一体になって回転する揺動軸169も同様にr11方向に回転される。
ここで、中間ギア161に搭載されたワンウェイクラッチ170と揺動軸169で空転現象が発生する。これはワンウェイクラッチ170の特性であり、揺動軸169は、r4方向においてワンウェイクラッチ170に対して相対的に回転可能になる。つまり、中間ギア161に搭載されたワンウェイクラッチ170と揺動軸169の関係において、停止している揺動軸169に対して、ワンウェイクラッチ170をr4方向に回転力を加えると、揺動軸169も同様にr4方向に回転する。一方で、揺動軸169はワンウェイクラッチ170に対して、r4方向に回転を受ける方向において空転可能である。
上述した通り、ワンウェイクラッチ170と揺動軸169は、r4方向において空転する関係にあるため、揺動軸169と揺動ギア162そしてカムギア120は駆動源であるレジ前Mで回転伝達している角速度よりも大きな角速度で回転される。具体的には、カムギア120はr5とr10の両方の回転力で回転され、揺動ギア162と揺動ギア169はr9とr11の両方向の回転力で回転される。その結果、ワンウェイクラッチ170を搭載した中間ギアであるアイドルギア161と揺動軸169および揺動ギア162の回転速度は、相対的に差が発生し、揺動軸169と揺動ギア162の方がアイドルギア161よりも大きな速度で回転することになる。よって、カムギア120は、駆動源で回転する力よりも早く回転されることになり、レジ前従動ローラ105bの離間位置から当接位置への移動する速度は速くなる。その結果、レジ前従動ローラ105bはレジ前駆動ローラ105aに勢いよく衝突するため、衝突音も大きくなる。この現象は、本実施例のようにワンウェイクラッチ170を有する駆動伝達手段で、顕著となる。
一方で、図13(c)および図13(d)は、揺動ユニット151の揺動ギア162の同軸上に負荷力発生手段を配置した図であり、負荷力発生手段として一定の負荷力を与えるトルクリミッタ168を採用した。一般的に、トルクリミッタは、機械装置にかかる過負荷に対する安全装置であり、何らかの原因によって設計値以上の過大なトルクが作用したとき、このトルクの伝達を遮断するものである。つまり、設計値以上の過大なトルクが作用した時には、その設計トルク値を保持するのである。一方で、トルクリミッタは変動も小さく、ある設計トルク値に達すると確実に伝達を遮断するため信頼性も高い。本実施例では、ある設計トルク値に達した時に、一定のトルク値(負荷力)で回転するのを利用した。
ここで、実施例で使用するトルクリミッタ168による負荷力の発生のメカニズムを詳細に説明する。図15に本実施例で使用したトルクリミッタの外観図を示す。また、図16は図15で示すトルクリミッタの詳細を示す図であり、図16(a)に平面図を示し、図16(b)に図16(a)におけるF断面図を示す。
図16(b)に示すように、実施例で使用するトルクリミッタは、第1部材である内輪168bとコイルばね168cと第2部材である外輪168aで構成される。第1部材である内輪168bとその外側に相対回転可能に設けられた外輪168aとの間にコイルばね168cが組み込まれており、そのコイルばね168cの内径面と内輪168bの外径面とが締付けられるように取り付けられている。そして、コイルばね168cの一端に形成された折曲片168dは、第2部材である外輪168aの穴部に挿入され係合している。
上記の構成において、まず、第2部材である外輪168aが固定状態にある時を説明する。コイルばね168cの巻方向は、図16(b)に示すように、左側面から見た時に時計周りのr14方向である。この場合、内輪168bに対して、コイルばね168cの巻き方向と同一方向に一定以下のトルクが加わった時、コイルばね168cの内径面と内輪168bの外径面の締付力により一体となって回転しようとする。しかし、実際は外輪168aが固定されているため、内輪168bと外輪168aは回転しない。一方で、一定以上のトルクが加わった時、コイルばね168cの一部である折曲片168dが外輪168bの穴17に連結されているため、締付力が緩和され、内輪168bは外輪168aに対して一定トルクで相対回転する。
次に、第2部材である外輪168aが自由状態にある時を説明する。上記と同様に一定以下のトルクが加わった時、内輪168bと外輪168aとが一体となって回転し、トルクが外輪168aに伝達される。一方で、内輪168bに一定以上のトルクが加わった時、内輪168bの外径面とコイルばね168cの内径面との間で滑りが生じるため、ある一定のトルクが外輪168aに伝達される。なお、内輪168bが上記と逆方向(コイルばねの巻方向と逆方向)に回転すると、締付力が増大し、内輪168bは外輪168aに対しロックされる。以上が、実施例で使用したトルクリミッタ168による負荷力の発生のメカニズムである。
次に、図17は、揺動ユニット151にトルクリミッタの取付け部を示した図である。図17(a)は図13(c)のE矢視方向からの図であり、図17(b)は図17(a)のG矢視方向からの断面図を示した図である。揺動軸169にはスプリングピン172が圧入されて取り付けられており、スプリングピン172は揺動軸169と一体になって回転する。その上で、トルクリミッタ168の内輪168bの溝部がスプリングピン172と係合し、外輪168aの端部に形成された突起部が揺動ギア軸間カラー163の穴部と係合して取り付けられている。揺動ギア軸間カラー163は、揺動板金165に支持されており、揺動軸169を回転可能に軸支している。コイルばね168cの巻方向は、図16(b)に示す通り、左側面図から見た時に時計周りのr14方向である。そのため、発生するトルクの回転方向も左側面図から見た時に内輪を時計周りに回転させた時であり、内輪168bを回転する時にコイルばね168cの締付力が緩和されるように取り付けられている。つまり、図13(c)において、揺動軸169とトルクリミッタの内輪168bは、外輪168aとコイルばね168cに対してr12の方向に回転可能であり、その時に所定のトルクを発生する構成である。
上記を踏まえ、図13(c)および図13(d)において、カムの回転力に関して詳細に説明する。図13(b)に示す同様のメカニズムにより、レジ前従動ローラ105bが離間位置から当接位置へ移動する際、レジ前従動ローラ105bを付勢する圧縮バネ115の付勢力によって、カム部材113は力f1を受ける。その力f1によって、カムギア120をr10方向に回転させられ、揺動ギア162および揺動軸169がr11の方向へ回転しようとする。しかし、図13(c)の構成では、負荷力発生手段としてトルクリミッタ168が配置されており、r12方向に負荷力が発生するように、一端が揺動軸169に固定されており、他端が揺動板金165に固定されている。つまり、揺動軸169がr11方向に回転しようとする際に、その反対方向であるr12方向に負荷力を与えるように取り付けられている。
この結果、図13(d)に示すように、揺動軸169はトルクリミッタ168のr12方向の負荷力を受け、揺動ギア162はr11方向の回転と打ち消すようにr12方向の負荷力が作用する。さらに、揺動ギアに作用するr12方向の負荷力は、カムギア120へr13方向の負荷力として伝達される。その結果、カムギア120において、r10方向の回転力はr13方向の負荷力によって相殺される。
以上、レジ前従動ローラ105bが離間位置から当接位置に移動する際に、カム部材113が受けるr10方向の回転力は、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168のr13方向の負荷力によって抑制することができる。よって、レジ前従動ローラ105bとレジ前駆動ローラ105aの衝突する速度を抑制でき、衝突音を低減することが可能となる。なお、本実施例において、負荷力発生手段をトルクリミッタとして例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、コイルばねを粘性のあるオイルに代用したオイルダンパーを有する形態についても適用できる。
<負荷力発生手段の特徴>
次に、本実施例における負荷力発生手段の主な特徴を説明する。それは、負荷力発生手段は、駆動伝達ギアである揺動ギア162が回転する時において、駆動源によってカム部材113が回転される方向とは反対方向に一定の負荷力を発生させることである。
図13(d)に示すように、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168は、揺動ギア162と揺動軸169がr9方向に回転する際に、r12の方向に負荷力が与えられるように構成している。つまり、カム部材113の表面形状の位相によらず、カム部材は負荷力発生手段による負荷力を受けるように構成している。その結果、カム部材の表面形状に合わせて、負荷力発生手段の負荷力の方向を調整する必要がないため、構成をシンプルにしつつ、確実にカムの回転力を低減することが可能となる。
しかし、デメリットとして、駆動伝達ギアである揺動ギア162が回転する時に、負荷力発生手段は一定の負荷力を発生するため、駆動源によって駆動力をカム部材に伝達する際に負荷力を受けることになる。つまり、駆動源は負荷力発生手段の一定の負荷力を受けることになる。ところで、カム部材113でレジ前従動ローラ105bを当接位置および離間位置する移動させる場合、実施例にあるようにギアによる駆動伝達を利用してカム部材113へ伝達することが一般的である。これは、カム部材113を回転させる等の駆動源に大きな負荷(トルク)を受ける場合、ベルトやプーリによる駆動伝達よりも伝達効率の良いとされるギアを採用するためである。さらに、駆動源からカム部材113までの駆動伝達において、減速比を大きくとることで、駆動源の小さなトルクでカム部材に大きなトルクを発生するようにする。
上記を踏まえ、負荷力発生手段は駆動源であるモータ軸からギアを介して駆動伝達下流に配置することで、ギアの減速比の影響を受けるため、負荷力発生手段による負荷力が駆動源であるモータに与えるトルクの増加量は、比較的小さくなる。以上より、駆動源のトルク増加量を小さくしつつ、カム部材113の表面形状の位相に関わらず、確実にカムの回転力を低減可能なシンプルな負荷発生手段を提供することができる。
<効果的な負荷力発生手段の配置>
本実施例において、負荷力発生手段を配置するにあたって、次の4つの特徴があり、それぞれについて説明する。
1つ目は、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168は、駆動源であるレジ前Mとカムギア120の伝達駆動列の間に配置したことである。一般的に、駆動源からカムギア120までの伝達駆動列において、減速比を設定することで、レジ前Mは小さな回転力で、カム部材113に大きな回転力を発生させている。つまり、駆動源とカム部材113の間の駆動列に負荷力発生手段を配置することで、小さな負荷力の発生で、より大きな負荷力をカム部材113に与えることが可能となる。
実施例において、負荷力発生手段を駆動伝達ギアである揺動ギア162の回転中心と同軸上に配置している。カムギア120の歯数はZ=24で、揺動ギア162の歯数はZ=18である。つまり、揺動ギア162とカムギア120との間には約1.3倍の減速比の差がある。よって、負荷力発生手段による負荷力は、揺動ギア軸上で発生する負荷力の約1.3倍の負荷力をカムギア軸上に与えることが可能となる。もちろん、ギアとギアの噛み合わせによるため、伝達効率による損失が考えられるが、減速比の差分による比率が大きく、結果として小さな負荷力でカム部材113の回転力を低減することが可能となる。
以上より、負荷力発生手段を駆動源からカム部材113の間の駆動列に回転するように配置することで、負荷力発生手段で発生する負荷力を小さくしつつ、カム部材113に大きな負荷力を発生させることができる。その結果、効果的な負荷力発生手段による負荷力を発生させることができ、衝突音を低減することが可能となる。
2つ目は、開閉部材である右扉221を開いた時、カム部材113は負荷力発生手段による負荷力を受けないように駆動ユニットに負荷力発生手段を配置したことである。つまり、右扉221を開いた時には、揺動ギア162とカムギア120の連結が分離されるため、装置本体側に配置されたトルクリミッタ168の負荷力は、右扉221に配置されたカムギア120に伝達されない。これにより、例えば、レジ前従動ローラ105bが離間位置から当接位置へ移動している最中に装置の電源が停止した場合において、右扉221を開くことによって負荷力発生手段による負荷力が解放される。つまり、レジ前従動ローラ105bは、右扉221の開く動作を実施することによって、当接位置へ移動する。もし、右扉221を閉じた状態で保持された場合、負荷力がカムギア120に保持されるため、結果としてクリープ変形する恐れがある。しかし、右扉221を開くことで、カムギア120は当接位置へ移動するため、付勢手段による回転力は解放され、負荷力発生手段による負荷力も発生しない。
3つ目は、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168は、駆動伝達ギアである揺動ギア162の回転軸と同軸上で回転可能に位置することである。例えば、負荷力発生手段を同軸上でない箇所に回転可能に配置した場合、負荷力発生手段の回転で発生する回転ムラの影響を受ける恐れがある。回転ムラは、安定的で一定の負荷力の発生を妨げることとなり、効果的な配置にあるとは言えない。また、トルクリミッタ168は揺動ギア162の回転軸と同軸上に回転可能に取り付けられているが、スペースを最大限に有効活用できるのは明らかである。
4つ目は、揺動ギア162の回転中心から径方向において揺動ギア162の歯先円直径より内側の領域の大きさで配置したことである。つまり、負荷力発生手段を配置する前と後において、ギアの径方向でスペースが増加しないように配置した。
図18に示すような実施例をもとに具体的に説明する。実施例において、駆動伝達ギアである揺動ギア162と負荷力発生手段であるトルクリミッタ168を、同軸上に配置している。実施例で採用している揺動ギア162は、歯数Z=18でモジュールm=0.8で圧力角α=20°のため、歯先円直径d1は16mmと計算される。一方で、実施例で採用しているトルクリミッタ168の外径d2は、14mmである。その結果、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168の半径方向の領域の大きさは49πmm^2と計算されるのに対して、揺動ギア162は64πmm^2と計算される。つまり、トルクリミッタ168は、揺動ギアの歯先円直径より内側の領域の大きさで配置されている。その領域の大きさの差分は、約47mm^2であり、この面積は充分小さいと考えられ、本実施例における負荷力発生手段は揺動ギアの内側の領域の大きさに配置され、かつスペースを有効的に活用できたと言える。
一般的に、揺動ギア162の歯数が小さくなればなるほど、歯先までの直径は小さくなる。この時、従来例のように、離間カムとレバーとバネを用いたスペースは確保しづらくなり、負荷力発生手段が大型化するのは明らかである。基本的に一般的な「平歯車の切下げ限界歯数z」は、圧力角α=20°の場合、歯数Z=18であり、その時の歯先円直径は16mmと計算される。つまり、揺動ギア162の最小の歯先円直径は16mmであり、これを直径する領域内で従来のような構成で負荷力発生手段を配置するのは、困難と考えられる。
以上、本実施形態によれば、搬送ユニットAAにおいて、駆動伝達ギアである揺動ギア162の同軸上に、カムギア120の回転力を低減させるためのトルクリミッタ168を配置している。これにより、トルクリミッタで発生する負荷力を小さくしつつ、カム部材113の大きな回転力を低減させ、レジ前従動ローラ105bがレジ前駆動ローラ105aに当接する時の衝突音を低減している。更に本実施形態によれば、揺動ギア162の径方向において揺動ギア162の歯先円直径より内側の領域にトルクリミッタ168を設けたことで、装置を大型化してしまうのを防止している。
なお、実施例1は第1回転体をレジ前駆動ローラ105aとし、第2回転体をレジ前従動ローラ105bとし、第2回転体のレジ前従動ローラ105bを第1回転体のレジ前駆動ローラ105aに対して、離間位置および当接位置へ移動する例を示した。しかしながら本発明はこれに限定されるものではなく、レジ前駆動ローラ105aをレジ前従動ローラ105bに対して、離間位置および当接位置へ移動する形態についても適用できる。
図19は、図18の駆動伝達ギアをカムギア120に適用した変形例である。図18では駆動伝達ギアを揺動ギア162として説明した。図19は、変形例として、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168をカムギア120の回転軸と同軸に回転できるように配置した図である。同様のメカニズムにより、カムギア120は付勢手段による圧縮バネ115の付勢力によって離間アーム119から力f1を受け、r10の方向に回転する。それに対して、カム部材113の回転力を低減するために、r12の方向に負荷力が発生するように負荷力発生手段としてトルクリミッタ168を配置した。
この時、カムギア120の歯数Z=25でモジュールm=0.8で圧力角α=20°であるため、歯先円直径d1=21.6mmとなる。トルクリミッタ168の外径d2=16mmであり、トルクリミッタ168はカムギア120の歯先円直径よりも小さい径で回転可能に取り付けられている。図19において、カム部材113の回転力を低減するためには、図18に配置した位置よりも駆動伝達方向の下流側に配置しているため、図18よりも大きな負荷力が必要となる。具体的には、付勢手段によってカム部材113が離間アーム119から受ける力f1によるr10方向の回転トルクと、トルクリミッタ168の負荷力によるr12方向の回転トルクを比較する。この時、カム部材113の回転中心周りでr12方向の回転トルクは、r10方向の回転トルクの同等かそれ以上にする必要がある。そのため、図19に示すトルクリミッタ168は、図18で使用したものではなく外径が大きくなっている。具体的には、カムギア120の径方向における領域の大きさは116.64πmm^2と計算され、トルクリミッタ168は64πmm^2と計算される。その結果、カムギア120の径方向において、トルクリミッタ168はカムギア120の歯先円直径より内側の領域の大きさで配置している。
その領域の大きさの差分は約53πmm^2であり、この面積も充分小さいと考えられ、本実施例における負荷力発生手段168は、ギアの径方向において、カムギア120より内側の領域の大きさで配置しており、スペースを有効的に活用できたと言える。
以上、負荷力発生手段を配置するにあたり、上記の4つを有することによって、発生する負荷力を効果的にカム部材に適用しつつ、部品の長寿命化に寄与し、小型化が可能な負荷力発生手段を提供することが可能となる。
〔実施例2〕
実施例1においては、レジ前従動ローラ105bをレジ前駆動ローラ105aに対して当接位置と離間位置に移動させる例について説明した。それに対して実施例2は、図1の搬送ユニットAA領域に示したシート搬送装置のピックアップローラ101を積載トレイ111に対して当接位置あるいは離間位置に移動させる形態を示した例である。
<シート給送部の概要>
実施例2として、載置手段である積載トレイ111とシートを搬送する回転体であるピックアップローラ101との構成について説明する。図20は、本実施例で示すシート給送部の図である。具体的には、図1の画像形成装置内のシート搬送装置の搬送ユニットAAにおいて、特に積載トレイ111とピックアップローラ101とフィードローラ102とリタードローラ103を有するシート給装部の外観図を示した図である。図21は、図20のD矢視方向からの図であり、図21(a)はピックアップローラ101が積載トレイ111に積載されたシートに対して離間した離間位置を示している。一方、図21(b)はピックアップローラ101が積載トレイ111に積載されたシートに当接する当接位置を示す。つまり、回転体であるピックアップローラ101は、載置手段である積載トレイ111に積載されたシートに当接する当接位置とシートから離間する離間位置とに移動する。本実施例では、ピックアップローラ101の離間位置から当接位置へ移動する際に生じる衝撃音を小さくするための負荷力発生手段に関して説明する。
まず、シート給送装置の概要を説明する。フィードローラ102は、図示しないフレームに支持されたフィードローラ軸187に回転可能に設けられている。またフィードローラ軸187には、ピックアップローラ101を支持する支持部材として昇降プレート181が回動可能に設けられる。これにより、昇降プレート181の回動に連動して、ピックアップローラ101がシートと当接する当接位置と、当接位置から離間した離間位置に移動する。なお、フィードローラ軸187とフィードローラ102は不図示のカップリング部材により回転が同期される。また、ピックアップローラ軸189とピックアップローラ101も同様に回転が同期される。また、カム軸188とカム部材113も同様である。
次に、ピックアップローラ101の当接位置と離間位置の移動について、図21(a)と図21(b)を用いて説明する。図21(a)より、昇降プレート181はカム部材113によりリンク部材182を介して昇降可能である。まず、ピックアップローラ101を支持する昇降プレート181は、付勢手段185であるねじりコイルバネによりr15方向へ付勢力f2を受ける。これがフィードローラ軸187において、昇降プレート181の回転力となり、r15方向へ回動する。昇降プレート181の端部はリンク部材182の一端と接触しており、リンク部材182は昇降プレート181から力f3を受ける。同様に、力f3はリンク部材軸上での回転力となり、r16方向へ回動する。さらに、リンク部材182の他端は、カム部材113のカム表面と接触し、カム部材113はリンク部材182から力f4を受ける。f4の力は、カム部材113の回転中心方向へ向かっており、カム部材133を回転する力は発生しない。つまり、カム部材113は停止状態を保持し、ピックアップローラ101を支持する昇降プレート181は、積載トレイ111に積載されたシートに対して離間位置で保持される。
そして、図21(b)に示すように、駆動源である給紙Mによって、カムギア120がr5の方向に回転するとカム軸188を介してカム部材113は回転する。昇降プレート181とリンク部材182は、付勢手段であるねじりコイルバネ185の付勢力を受けて、それぞれr15とr16方向に回転する。その結果、ピックアップローラ101は、積載トレイ111のシートと当接する当接位置へと移動する。
この状態から、駆動源である給紙Mによって、さらにカムギア120がr5の方向に回転されると、図21(a)に示すようにピックアップローラ101は積載トレイ111に積載されたシートから離間する離間位置に戻る。以上のメカニズムにより、ピックアップローラ101は積載トレイ111に積載されたシートとの当接する当接位置と離間する離間位置に移動する。
次に駆動構成に関して、図22を用いて説明する。図示しない駆動源である給紙Mから給紙ギア186を介してカムギア120へと駆動を伝達する。給紙ギア186とカムギア120の回転中心部にはワンウェイクラッチ170がそれぞれ搭載されており、図3の下部に示す通り、駆動源を給紙Mとして、回転方向によって動作を切り替えている。第1の方向に回転する時にはピックアップローラ101、フィードローラ102とリタードローラ103をシート搬送方向に回転させ、第1の方向と反対の第2の方向に回転する時には、ピックアップローラ101の昇降動作をする。つまり、給紙Mが第1の方向に回転する時には、給紙ギアがWCCに回転し、ワンウェイクラッチ170を介してフィードローラ軸187を回転させて給紙する。この時、カムギア120はVC方向に回転するものの、ワンウェイクラッチ170とカム軸188の間で空転が発生し、カム部材113に駆動は伝達しない。一方で、第1の方向と反対の第2の方向に回転する時には、給紙ギア186がWC方向に回転し、給紙ギア186は回転するもののワンウェイクラッチ170を介してフィードローラ軸187との間で空転し、フィードローラ102に駆動は伝達しない。給紙ギア186から駆動伝達されたカムギア120はVCC周りに回転し、この時ワンウェイクラッチ170を介してカム軸188が回転され、ピックアップローラ101の昇降動作をする。
<負荷力発生手段によるカム部材の回転力の低減>
実施例1と同様に、ピックアップローラ101を離間位置から当接位置へ移動する際、付勢手段であるねじりコイルバネによる付勢力f2が発生し、カムギア120がVCC方向に回転される。そこで、本実施例ではVC方向に負荷力が作用するように、カムギア軸上にトルクリミッタ168を配置した。つまり、ピックアップローラ101を離間位置から当接位置へ移動する際、カムギア120はVCC方向へ回転されるが、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168によってVC方向に負荷力を発生させているため、カムギア120の回転力は低減される。負荷力発生手段の負荷力の発生メカニズムや給送部への取り付けなどの詳細に関しては、実施例1と同様のため省略する。但し、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168は、駆動伝達ギアであるカムギア120が回転する時において、駆動源によってカム部材が回転される方向とは反対方向に一定の負荷力を発生させている。その結果、カムの表面形状の位相によらず、構成をシンプルにしつつ、確実にカムの回転力を低減することが可能である。
また、カムギア120はZ=28でモジュール0.8のため、歯先円直径d1=29.6mmと計算される。一方、トルクリミッタ168の外径は、実施例2と同様のd2=16mmである。この時、カムギア120の半径方向における専有面積は219.04πmm^2であり、トルクリミッタは64πmm^2と計算される。つまり、負荷力発生手段であるトルクリミッタ168は、ギアの径方向においてカムギアの歯先円直径より内側の領域の大きさで配置しており、小型化を達成している。
以上、本実施例では、回転体の例であるピックアップローラ101が載置手段である積載トレイ111に向かって下降する際に、ねじりコイルバネ185の付勢力で発生するカム部材113の回転力を、トルクリミッタ168の負荷力で低減させる例を示した。これにより、ピックアップローラ101が離間位置から当接位置へ移動する際に発生する衝撃音を低減することができる。
201 画像形成装置
201A 装置本体部
201B 画像形成部
201C 中間転写ユニット
201D 排紙両面部
202 画像読取装置
210 レーザスキャナ
211 プロセスカートリッジ
212 感光体ドラム
213 帯電器
214 現像器
215 トナーカートリッジ
216 中間転写ベルト
216a 駆動ローラ
216b テンションローラ
217 2次転写ローラ
220 定着部
221 右扉
222 反転ローラ対
223 両面下ローラ対
225a 第1排紙ローラ対
225b 第2排紙ローラ対
230 給送装置
240 レジストローラ対(斜行補正ローラ対)
240a レジスト駆動ローラ
240b レジスト従動ローラ
P シート
R 再搬送路(両面搬送路)
101 ピックアップローラ
102 フィードローラ
103 リタードローラ
104 引き抜きローラ対
105 レジ前ローラ対
105a レジ前駆動ローラ(第1回転体)
105b レジ前従動ローラ(第2回転体)
106 引抜きセンサ
107 レジセンサ
110 レジ前従動ガイドユニット
111 積載トレイ(載置手段)
112 レジ前従動ガイド
113 カム(カム部材)
114 レジ前従動ローラ軸
115 圧縮バネ(付勢手段)
116 レジ前従動ガイド補強板
117 リフターアーム
118 離間軸
119 離間アーム
120 カムギア
121 離間スライダ
122 カム検知フラグ
123 カムギアカバー
150 駆動ユニット
151 揺動ユニット
152 モータプーリ
153、154、155、156、158、159、160 アイドルギア
157 レジ前駆動ローラギア
161 アイドルギア(中間ギア)
162 揺動ギア(駆動伝達ギア)
163 揺動ギア軸間カラー
164 離間検知フラグ
165 揺動板金
166 揺動支持板
167 フォトセンサ(検出手段)
168 トルクリミッタ(負荷力発生手段)
168a 外輪(第2部材
168b 内輪(第1部材))
168c コイルばね
168d 折曲片
169 揺動軸
170 ワンウェイクラッチ
171 モータ(駆動源)
172 スプリングピン
181 昇降プレート
182 リンク部材
185 ねじりコイルバネ(付勢手段)
186 給紙ギア
187 フィードローラ軸
188 カム軸
189 ピックアップローラ軸
R1 ピックアップローラの駆動入力および回転方向
R2 フィードローラの駆動入力および回転方向
R3 リタードローラの駆動入力方向
R4 引き抜き駆動ローラの駆動入力および回転方向
R5 レジ前駆動ローラの駆動入力および回転方向
R6 レジスト駆動ローラの駆動入力および回転方向
r1 右扉開閉による回動方向
r2 揺動ユニットの付勢方向
r3 右扉が開時から閉時へ移動する時の揺動ユニットの移動方向
r4 ワンウェイクラッチが揺動軸へ駆動伝達する回転方向
r5 駆動源による駆動力伝達時のカムギアの回転方向
r6 離間検知フラグの付勢方向
r7 駆動源による駆動伝達時のアイドルギアの回転方向
r8 駆動源による駆動伝達時の中間ギアの回転方向
r9 駆動源による駆動伝達時の揺動ギアの回転方向
r10 f1の力でカムが回転される回転方向
r11 f1の力で揺動ギアが回転される回転方向
r12 負荷力発生手段で発生する負荷力の回転方向
r13 負荷力発生手段による負荷力でカムギアが受ける回転方向
r14 負荷力発生手段のトルク発生の回転方向
r15 付勢手段の付勢力によって受ける支持プレートの回転方向
r16 f3の力によって受けるリンク部材の回転方向
f1 付勢手段によってカム部材が離間アームより受ける力
f2 付勢手段によって支持プレートが受ける付勢力
f3 f2の付勢力によってリンク部材が受ける力
f4 f3の力によってカム部材が受ける力
A レジ前従動ガイドユニットの矢視方向
B1、B2 レジ前従動ガイドユニットの矢視方向
C カム部材と離間アームの矢視方向
D シート給送装置の矢視方向
E 揺動ユニットの矢視方向
F トルクリミッタの断面方向
G 揺動ユニットの矢視方向2
T 離間検知フラグの一端部
U 離間検知フラグの他端部
V 離間アームとカムの当接点
W カム部材の回転中心
d1 駆動伝達ギアの歯底円直径
d2 負荷力発生手段の外径
AA 画像形成装置本体の詳細拡大範囲
AB 駆動ユニットの詳細拡大範囲

Claims (14)

  1. シートの斜行を補正する斜行補正ローラ対と、
    前記シートを前記斜行補正ローラ対に搬送する第1回転体と、
    前記第1回転体に対向する位置に設けられており、前記第1回転体とともに前記シートを前記斜行補正ローラ対に搬送する第2回転体と、
    前記第2回転体を前記第1回転体に向けて付勢する付勢手段と、
    前記第2回転体を前記第1回転体に当接する当接位置と、前記第2回転体を前記第1回転体から離間する離間位置に、前記付勢手段の付勢力に抗して移動させるカム部材と、
    駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力を前記カム部材に伝達する駆動伝達ギアと、
    前記駆動伝達ギアと同軸上に設けられており、前記駆動伝達ギアが回転する場合において、前記駆動源によって前記カム部材が回転される方向とは反対方向に一定の負荷力を発生させる負荷力発生手段と、を備え、
    前記付勢手段はバネであって、前記第2回転体に作用する前記バネの付勢力は、前記第2回転体の前記当接位置よりも前記離間位置の方が大きいこと、
    を特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記負荷力発生手段は、前記駆動伝達ギアと一体になって回転する第1部材と前記第1部材と同軸上に配置された第2部材とを有し、
    前記第1部材と前記第2部材が相対的に回転することによって前記負荷力を発生することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記負荷力発生手段は、トルクリミッタであることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記負荷力発生手段は、前記駆動伝達ギアの径方向において前記駆動伝達ギアの歯先円直径の内側に位置することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  5. 前記駆動源から前記駆動伝達ギアへ駆動を伝達する中間ギアと、
    前記中間ギアは、前記駆動源が、第1の方向に回転する場合には、前記カム部材を回転させる駆動が伝達しない一方で、前記駆動源が、前記第1の方向と反対の第2の方向に回転する場合には、前記カム部材を回転させる駆動が伝達するように前記カム部材へ駆動伝達を切り替え可能なワンウェイクラッチを有しており、
    前記駆動源が前記第1の方向に回転する時には、前記斜行補正ローラ対の搬送方向の上流側に配置されるローラをシート搬送方向に搬送するように回転すること、
    を特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  6. 前記カム部材と一体となって回転し前記駆動伝達ギアから駆動伝達するカムギアを更に有し、
    前記負荷力発生手段は、前記ワンウェイクラッチを有する前記中間ギアと前記カムギアに駆動を伝達する前記駆動伝達ギアの軸を中心にして回転するように配置されること、を特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 装置本体に開閉可能な開閉部材を更に有し、
    前記駆動源、前記負荷力発生手段および前記駆動伝達ギアは、装置本体に配置され、
    前記カムギアは、前記開閉部材に配置され、
    前記開閉部材の開閉に連動して、前記駆動伝達ギアと前記カムギアの連結および分離されることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記カム部材と一体に回転するカム検知フラグと、
    前記カム検知フラグに当接することで揺動する離間検知フラグと、
    前記離間検知フラグの端部を検出する検出手段と、を備え、
    前記検出手段の信号に基づいて前記駆動源を停止あるいは駆動すること、を特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  9. シートが載置される載置手段と、
    前記載置手段に載置された前記シートを搬送する回転体と、
    前記回転体を前記載置手段に向けて付勢する付勢手段と、
    前記回転体と前記載置手段に載置されたシートが当接して前記シートを搬送する当接位置と、前記回転体が前記シートから離間した離間位置に前記付勢手段の付勢力に抗して移動させるカム部材と、
    駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力を前記カム部材に伝達する駆動伝達ギアと、
    前記駆動伝達ギアと同軸上に設けられており、前記駆動伝達ギアが回転する場合において、前記駆動源によって前記カム部材が回転される方向とは反対方向に一定の負荷力を発生させる負荷力発生手段と、を備え、
    前記回転体はピックアップローラであって、前記付勢手段はバネであり、前記ピックアップローラに作用する前記バネによる付勢力は、前記ピックアップローラの前記当接位置よりも前記離間位置の方が大きいこと、
    を特徴とするシート給送装置。
  10. 前記負荷力発生手段は、前記駆動伝達ギアと一体になって回転する第1部材と前記第1部材と同軸上に配置された第2部材とを有し、
    前記第1部材と前記第2部材が相対的に回転することによって負荷力を発生することを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
  11. 前記負荷力発生手段は、トルクリミッタであることを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
  12. 前記負荷力発生手段は、前記駆動伝達ギアの径方向において前記駆動伝達ギアの歯先円直径の内側に位置することを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
  13. 前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項9乃至請求項13の何れか1項に記載のシート給送装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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