JP2014089358A - 画像形成装置 - Google Patents

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裕亮 村上
Toshiyuki Uchida
俊之 内田
Kazuhiro Kobayashi
一啓 小林
Akihiko Tosaka
彰彦 戸坂
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Abstract

【課題】コストアップや装置の大型化を抑制しつつ、定着装置における定着対象の記録媒体を挾持搬送する回転体の加圧力の大きさを調整できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置10の加熱ローラ100に対する加圧ローラ110の加圧力を調整するように加熱ローラ100に対する加圧ローラ110の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源は、排紙ローラ対12を回転駆動するための排紙駆動用の駆動モータ300が兼用されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置として、トナー像を用紙に定着させる定着装置と、定着完了後の用紙を機外に排出させる排紙装置とを備えたものが知られている。定着装置は、加熱された加熱定着ローラ(以下「定着ローラ」という。)に加圧ローラを対向させるように構成され、両方のローラが回転しながら互いに当接するニップ部を通過するように、トナー像が形成された用紙を搬送されることにより、トナー像が用紙に定着される。また、排紙装置は、2個のローラからなる排紙ローラ対を回転させながら、定着装置を通過した用紙を狭持搬送することにより、定着完了後の用紙を機外に排出する。また、画像形成装置には、定着装置の定着ローラを回転駆動するための定着駆動装置や、排紙装置の排紙ローラ対を回転駆動するための排紙駆動装置が備えられている。
しかし、従来の定着装置及びこれを駆動する定着駆動装置では、定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を調整しない構成の場合、用紙の種類によっては、加圧ローラの加圧力が強すぎてシワができてしまったり、逆に加圧ローラの加圧力が弱すぎて未定着画像が発生したりする問題があった。
そこで、特許文献1には、駆動モータを用いて定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を調整する加圧力調整手段を有する定着装置を備えた画像形成装置が開示されている。この定着装置における加圧ローラは、その軸の両端が加圧レバーによって押し上げられることで、定着ローラに加圧される。加圧レバーの一端部は軸により回転自在に支持され、他端部はスプリングを介してブラケットに接続されている。このこのブラケットに形成された雌螺子に、ギヤを介して駆動モータで回転駆動される雄螺子が螺合している。駆動モータを正逆回転して雄螺子を駆動することにより、ブラケットの位置が変化してブラケットに接続されたレバーが揺動する。この加圧レバーの揺動により、加圧ローラの軸の両端部を押し上げている力が変化し、定着ローラに対する加圧ローラの加圧力を調整できる。
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置では、加圧ローラの加圧力調整手段のために専用の駆動モータを設けているためコストアップになるという問題がある。また、加圧力調整手段の構造が複雑で設置スペースが大きくなり、装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、コストアップや装置の大型化を抑制しつつ、定着手段における定着対象の記録媒体を挾持搬送する回転体の加圧力の大きさを調整できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像が形成された記録媒体を第1の回転体と第2の回転体とにより狭持搬送して該記録媒体上のトナー像を定着させる定着手段と、前記第1の回転体に対する前記第2の回転体の位置を変化させて該第1の回転体に対する該第2の回転体の加圧力を調整する加圧力調整手段と、を備えた画像形成装置であって、前記第1の回転体に対する前記第2の回転体の加圧力を調整するように該第1の回転体に対する該記第2の回転体の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源は、当該画像形成装置における他の駆動に用いられる他の駆動源が兼用されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、定着手段における第1の回転体に対する第2の回転体の加圧力を調整するように第1の回転体に対する第2の回転体の位置を変化させる駆動に、画像形成装置における他の駆動に用いられる他の駆動源を用いることができる。従って、第1の回転体に対する第2の回転体の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源を別途設ける場合に比べ、コストアップや装置の大型化を抑制することができる。よって、定着手段における加圧力を調整することができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの全体構成の一例を示す概略構成図。 本実施形態のカラープリンタに設けた定着装置の一例を示す側面図。 定着装置におけるカムの回転による加圧ローラの加圧力の変化を示す説明図。 カラープリンタの排紙駆動機構Mdと加圧ローラ位置調整駆動機構Mdとが設けられた部分のユニット側板の側面図。 実動作時における排紙駆動用の駆動モータの回転方向と加圧力の設定と排紙ローラ対の駆動との関係の一例を示すタイムチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態の画像形成装置としてのカラープリンタは、機枠体のほぼ中央部にプロセスカートリッジ13Y,13M,13C,13K(以下、添え字Y、M、C、Kについては適宜省略する)を並べて配置している。プロセスカートリッジ13の下側には、像担持体としての感光体ドラム1に潜像を形成するための露光装置5が配置され、更にその下側には、記録媒体としての用紙Pを積載・収容する複数の給紙部(給紙トレイ)14,15が配置されている。また、プロセスカートリッジ13の上側に中間転写体としての中間転写ベルト6が設置され、その内側には中間転写ベルト6を挟んで感光体ドラム1と対向する一次転写ローラ9が配設されている。また、中間転写ベルト6の右側端部には、中間転写ベルト6上に重ね合わせて形成されたトナー像を用紙Pに一括転写する二次転写ローラ対4が配置され、その上側には用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着手段としての定着装置10が配置されている。また、定着装置10の左斜め上側には用紙Pを機外に排出するように搬送する排出手段としての排紙ローラ対12が配置されている。
上記構成のカラープリンタにおいて、印刷ジョブが投入されると、給紙トレイ14もしくは15に積載されている用紙Pが、搬送ローラ対72およびレジストローラ対11を経由して図示の鉛直方向に搬送される。その際、各色の感光体ドラム1から、図示の水平方向へ搬送される中間転写ベルト6にトナー像が順次転写(中間転写)される。そして、用紙Pの先端が二次転写ローラ対4に到達するタイミングで中間転写ベルト6上のトナー像の先端も二次転写ローラ対4に到達し、トナー像が用紙P上に一括転写(二次転写)される。用紙P上のトナー像はそのままでは用紙上から剥離しやすい為、用紙Pは定着装置10に搬送されて、熱と圧力とにより定着される。トナー像が定着された用紙Pは、排紙ローラ対12により機外に排出される。
上記定着装置10では、用紙Pとして例えば封筒などの薄紙をニップ部Nに通紙する場合には、加圧ローラ110からの加圧力が大き過ぎると用紙上にシワやよれが発生しやすくなる。これに対して、薄紙通紙時の加圧力で厚紙などをニップ部Nに通紙すると、圧力が小さ過ぎてトナー像が未定着のまま用紙が排出されることになる。また、定着装置10のニップ部Nに挟まれた状態で用紙詰まり(以下、「ジャム」ともいう。)が発生した場合は、そのジャムが発生した用紙を除去する為に第2の回転体としての加圧定着部材である加圧ローラ110の加圧力を解除(以下、「脱圧」ともいう。)する必要がある。
このため、本実施形態に係るカラープリンタの定着装置10では、第1の回転体としての加熱定着部材である加熱ローラ100に対する加圧ローラ110の位置を変化させることにより、加圧ローラ110の押付量を調整して加圧力を調整するための加圧力調整手段を設けている。
図2は、本実施形態のカラープリンタに設けた定着装置10の一例を示す側面図であり、加圧ローラの加圧力を調整するための加圧力調整手段としての加圧調整機構の説明図である。図2において、定着装置10は、加熱定着部材(第1の回転体)としての加熱ローラ100と、加圧定着部材(第2の回転体)としての加圧ローラ110と、加圧ローラ110の加圧力を調整する加圧調整手段としての加圧調整機構とを備えている。
図2に示すように、加圧ローラ110の軸の端部に長手の部品であるレバー130を当接させ、さらにレバー130の下側のレバー下部133に偏曲のカム140を当接させる構成を、定着装置10内に併設させている。加圧ローラ110からの加圧力を変更する場合、カム140を回転させることでレバー130を所定の位置に移動させ、レバー130に当接した加圧ローラ110の加熱ローラ100への押付量を調節する。
加熱ローラ100は、例えば芯金101と弾性層102とから構成されている。これらの構成要素の材料例は次のとおりである。例えば、芯金101は鉄などの金属であり、弾性層102はシリコーンゴムやスポンジである。また、弾性層102の表層には例えばPFA(ポリテトラフルオロエチレン)などの離型層が設けられている。また、加熱ローラ100の内部にはハロゲンヒータ等の図示しない熱源が設けられている。この加熱ローラ100に加圧ローラ110が圧接する構成となっている。
また、加圧ローラ110は、例えば芯金111と弾性層112とから構成されている。これらの構成要素の材料例は次のとおりである。例えば、加熱ローラ100と同様に、芯金111が鉄などの金属であり、弾性層112がシリコーンゴムやスポンジである。また、弾性層112の表層には例えばPFAなどの離型層が設けられている。
加熱ローラ100に対して加圧ローラ110を圧接することにより、加熱ローラ100と加圧ローラ110との間にはニップ部Nが形成される。このニップ部Nにトナー像が形成された記録媒体としての用紙Pを通過させることにより、用紙P上に付着しているトナーを熱により溶融させ、加圧により用紙Pに付着させて定着するようになっている。
加熱ローラ100は、芯金101が加熱ローラ軸受103によって定着ユニットケース側板120に回転可能に支持されている。
また、加圧ローラ110は、芯金111が加圧ローラ軸受113によって定着ユニットケース側板120に回転可能に支持されている。さらに、加圧ローラ110は図中矢印Aのラジアル方向に移動可能に構成されており、加熱ローラ100に対する位置を移動させることによって、ニップ部Nに掛かる加圧力の大きさを調整することができるようになっている。このため、加圧ローラ軸受113には、軸受を移動可能に保持する可動式ベアリングホルダー114が用いられている。この可動式ベアリングホルダーは、例えば、ユニット用玉軸受とスライド溝を持つ軸受箱とを組み合わせた軸受ユニットであり、スライド溝に沿って軸受箱をラジアル方向に移動させることで、軸中心の支持位置を調整することができるものである。
また、定着ユニットケース側板120には、加圧ローラ110の加圧力の大きさを調整する加圧力調整手段としてのレバー130、カム140、フォトセンサ150、コイルスプリング160、後述する駆動手段から主に構成されている。
レバー130は、レバー上部131に形成された長孔132に、定着ユニットケース120に設けられた支持軸121が移動可能に嵌め合って支持されている。また、レバー下部133に設けられたピン134が定着ユニットケース120に形成された長孔122に移動可能に嵌め合って支持されている。
レバー130のレバー上部131に設けられたネジ135には、コイルスプリング160の図示しない左フックが取り付けられており、コイルスプリング160の右フック161は定着ユニットケース120に固設された支持ピン123に取り付けられている。コイルスプリング160として張りバネを用いることにより、レバー上部131を支持ピン123側の図中右側方向に向けて引っ張るように付勢する。
また、レバー130のピン134には、カム140と回転可能に接触するコロ136が配設されている。
また、レバー130はそのレバー側面130aが、加圧ローラ軸受113の可動式ベアリングホルダー114に当接している。
上述したような加圧力調整手段により、図2に示す位置からカム140が回転すると、レバー上部131に設けられたネジ135を揺動支点として、レバー下部133が図中右側に揺動する。このレバー130の揺動により、レバー側面130aが可動式ベアリングホルダー114を図中右側方向に移動させ、ニップ部Nに掛かる加圧ローラ110の加圧力が大きくなる。
なお、厚紙の定着処理を行う場合や、用紙Pに何らかの異物が付着してニップ部Nを通過する場合などには、レバー上部131がコイルスプリング160の付勢力に抗して図中左側方向に移動してレバー130が退避するようになっている。これにより、ニップ部Nに過度な加圧力が掛からないようにして、加熱ローラ100や加圧ローラ110などの部品の破損を防いでいる。
また、カム140の回転位置の検出は、カム140と同軸上に取り付けられ一体で回転するフィラー151がフォトセンサ150の光を遮光又は透過してからの時間を計測することによって行う。
図3は、カム140の回転による加圧力の変化を示す説明図であり、上段はフィラー151の回転位置を示す図、中段はカム140の回転位置を示す図、下段はフォトセンサ150の検知と加圧・脱圧位置との関係を示すタイミングチャートである。
図3に示す例では、加圧力の違いから「加圧1」、「加圧2」及び「脱圧」の3種の状態を設けており、それぞれで所定のカム140の当接位置を設定している。カム140の回転位置はカム140と同軸上に取り付けられたフィラー151と、定着ユニットケース120に固設されたフォトセンサ150とで管理している。カム140及びフィラー151が回転して、フォトセンサ150の光がフィラー151で遮光され、又は、透過されてから所定の時間経過後に回転を停止させることでカム140が所定の回転位置で停止する。すると、カム140と当接しているレバー130は所定の揺動位置で停止し、レバー側面130aと当接している可動式ベアリングホルダー114が所定の位置で停止する。これにより、可動式ベアリングホルダー114で軸支されている加圧ローラ110の加熱ローラ100への押圧量が変化し、加圧ローラ110による加圧力(加圧1、加圧2、脱圧)を、薄紙や厚紙などのモード毎に適切な加圧力に切り替えることが可能となる。
加圧力の設定の切り替えについてより具体的に説明する。図3下段のタイムングチャートにおいて、フォトセンサ150の光を遮光しているフィラー151の回転方向後端が通過して光が透過したタイミングから時間の計測を開始する。光が透過したタイミングからP1[秒]後にモータ駆動を停止させると駆動系のイナーシャで若干回転した後、カム140は「加圧1」の位置で停止する。また、光が透過したタイミングからP2[秒]後にモータ駆動を停止させると駆動系のイナーシャで若干回転した後、カム140は「加圧2」の位置で停止する。これにより、加圧力を異なる大きさで設定することができる。
さらに、フォトセンサ150の光をフィラー151が遮光したタイミングから時間の計測を開始し、P3[秒]後にモータ駆動を停止させると駆動系のイナーシャで若干回転した後、カム140は「加圧3」の位置で停止する。「加圧3」の位置は脱圧で加圧力を無しに設定することができる。
上記定着装置10や排紙ローラ対12は、それぞれに応じた駆動機構Md(モータドライブ)により駆動が伝達されて回転するが、駆動機構Mdには、その駆動源(モータ)が必要となる。
ここで、カラープリンタにおける印刷の生産性を向上させるために、次にような要求がある。すなわち、用紙Pの後端が定着装置10を通過した後に、用紙Pの排紙速度を作像プロセスにおける速度よりも早められるように、定着装置10の回転体(定着ローラ100、加圧ローラ110)及び排紙ローラ対12それぞれの回転速度を独立に制御したいという要求がある。排紙ローラ対12の回転速度を定着装置10の回転体(定着ローラ100、加圧ローラ110)に比べて早くできれば、画像形成済みの用紙Pを速やかに排紙したり、画像形成後の用紙Pについてソートやステープルなどの後処理を迅速に行ったりすることが可能になる。従って、画像形成済みの用紙Pや後処理後の用紙Pの生産性を向上させることができる。
そこで、本実施形態に係るカラープリンタでは、印刷の生産性を上げることも可能とするために、排紙ローラ対12の周速度(用紙Pの排出速度)を、定着を含めたプロセス線速よりも速くしている。このために、定着装置10を駆動する定着駆動用のモータと独立して排紙ローラ対12を駆動する排紙駆動用のモータを配置している。さらに、加圧ローラ110の加圧力調整のために加圧ローラ位置調整駆動機構Md(定着脱圧駆動機構Md)を配置している。
本実施形態に係るカラープリンタでは、加圧ローラ位置調整駆動機構Mdの駆動源を、定着駆動用モータもしくは排紙用の駆動モータと兼ねることで、2個以下の駆動源で、定着駆動、排紙駆動及び加圧ローラ位置調整駆動の3つの駆動を実現させている。
本実施形態のカラープリンタは、排紙駆動用モータの駆動力をギヤで分岐して、排紙ローラ対12と加圧ローラ110の位置調整用のカム140とに伝達する構成となっている。このため、排紙駆動用モータの回転方向を切り替えることによって、加圧ローラ110の位置調整駆動と、排紙ローラ対12の駆動とを行う。
このように、排紙駆動用モータで加圧ローラ110の加圧力を調整する。これにより、定着装置10の駆動と加圧ローラ110の加圧力の調整とを別々に行うことができる。よって、定着装置10の駆動が完全に停止する前であっても、加圧力の調整が可能となり、また加圧力の調整が完了する前であっても定着手段の駆動が可能となる。これにより、カラープリンタにおける定着済み用紙の生産効率を向上させることが可能となる。
図4は、カラープリンタの排紙駆動機構Mdと加圧ローラ位置調整駆動機構Mdとが設けられた部分のユニット側板200の側面図である。また、図5は、実動作時における排紙駆動用モータの回転方向と加圧力の設定と排紙ローラ対の駆動との関係の一例を示すタイムチャートである。
図4に示すように、排出駆動源(他の駆動源)としての排紙駆動用の駆動モータ300の出力軸に設けられた駆動ギヤの回転駆動力は、アイドルギヤ301を介して、排紙用ワンウェイクラッチ400と加圧力調整用ワンウェイクラッチ141とに分岐される。排紙用ワンウェイクラッチ400は、駆動モータ300の回転駆動力を排紙ローラ対12に伝達する駆動伝達経路に設けられている。また、加圧力調整用ワンウェイクラッチ141は、駆動モータ300の回転駆動力をカム140に伝達する駆動伝達経路に設けられている。ここで、駆動モータ300は、CW(ClockWise(時計回り))方向と、CCW(Counter ClockWise(反時計回り))方向との正逆回転可能なリバーシブルモータである。
このように、1個の駆動源より加圧ローラ位置調整駆動及びそれとは別の排紙駆動へ分岐する構成を採用する。このために駆動源から分岐する各駆動ギヤもしくは手前のアイドラギヤにそれぞれ回転伝達可能な方向の異なるワンウェイクラッチを内蔵する。これにより、加圧ローラ110の加圧力調整または加圧ローラ110の脱圧を行う際は、ある一方向へモータを回転させることで加圧ローラ位置調整駆動側にのみ駆動が伝わり、他方の排紙駆動側へは駆動は伝達されない。逆に、もう一方の排紙駆動側の駆動を行う際は、モータを逆方向に回転させることで、加圧ローラ位置調整用駆動側には駆動は伝達されない。
ここで、排紙用ワンウェイクラッチ400はCCW方向への回転時のみに駆動力を伝達し、CW方向への回転時には駆動力を伝達しないワンウェイクラッチとする。これに対して、加圧力調整用ワンウェイクラッチ141はCW方向への回転時のみに駆動力を伝達し、CCW方向への回転時には駆動力を伝達しないワンウェイクラッチとする。
上記ワンウェイクラッチの構成により、図4を参照して、まず排紙ローラ対12を駆動する場合には、駆動モータ300の駆動ギヤをCCW方向に回転させる。するとアイドルギヤ301はCW方向に回転し、排紙用ワンウェイクラッチ400はCCW方向に、加圧力調整用ワンウェイクラッチ141はCW方向に回転する。排紙用ワンウェイクラッチ400はCCW方向に回転して駆動力を伝え、タイミングベルト401を介して排紙ローラ駆動用プーリ402を回転させて、排紙ローラ対12を回転させる。このとき、加圧力調整用ワンウェイクラッチ141はCW方向に回転するため駆動力は伝達せずに空転する。
一方、加圧ローラ110の位置調整用のカム140を駆動する場合には、駆動モータ300の駆動ギヤをCW方向に回転させる。するとアイドルギヤ301はCCW方向に回転し、排紙用ワンウェイクラッチ400はCW方向に、加圧力調整用ワンウェイクラッチ141はCCW方向に回転する。加圧力調整用ワンウェイクラッチ141はCCW方向に回転して駆動力を伝達し、カム駆動用ギヤ142を回転させる。このとき、排紙用ワンウェイクラッチ400はCW方向に回転するため駆動力を伝達せずに空転する。
図5の例において、電源投入時、または省エネモードや待機モードからの復帰時には排紙ローラ対12は駆動させる必要は無いが、加圧ローラ110の加圧力調整位置制御の為に加圧ローラ110をホームポジション(HP)位置に確実に戻す必要がある。このため、図2等に示したフィラー151とフォトセンサ150とによる位置検知情報に基づいて駆動モータ300の駆動ギヤをCW方向に駆動させて加圧ローラ110と同軸上に配設されたカム140を回転させる。これにより加圧ローラ110の加熱ローラ100に対する加圧力調整位置をホームポジション、例えば脱圧位置(図3の加圧3参照)に初期設定する(S1)。
次に、印刷ジョブが投入されて印刷動作に入る時は、印刷用紙の種類に応じて加圧ローラ110からの加圧力を調整する為に、まずは駆動モータ300の駆動ギヤをCW方向に駆動させて所定の位置まで加圧ローラ110を移動させる(S2)。その後、給紙部(給紙トレイ)14,15より搬送されて印刷が完了した用紙Pを排紙ユニットへ排出する為に、駆動モータ300の駆動ギヤをCCW方向に駆動させて排紙ローラ対12を回転させる(S3)。
通紙の途中で用紙Pの種類が変更となった場合は、直前の用紙Pの排出が完了し、排紙センサ信号がHigh、つまり用紙Pが無いことを確認してから所定の時間が経過後に駆動モータを一時停止して回転方向をCW方向に変える。これにより加圧ローラ110と同軸上のカム140が回転し、用紙Pの種類にあった加圧力となる位置に加圧ローラ110を移動させる(S4)。そして、加圧ローラ110の移動動作が完了した後、駆動モータの回転方向をCCW方向に切替えて印刷動作を再開させる(S5)。
印刷が終了して排紙センサ信号が「High」、つまり用紙が無いことを確認して所定の時間が経過後に、駆動モータを一時停止する。そして、再び加圧ローラ110および同軸上のカム140がHP位置となるように回転方向をCW方向に切替えて加圧ローラ110を所定の位置に移動させる。
また、印刷途中で用紙Pが定着装置10の加熱ローラ100と加圧ローラ110との間で詰まってしまった(ジャム)場合、排紙センサ(不図示)の信号が所定の時間切替らないことを確認した後、排紙ローラ対12の駆動を停止する。そして、排紙ローラ対12の停止後に、駆動モータの回転方向をCW方向に切替えて加圧ローラ110が加熱ローラ100から離間する位置で駆動モータを駆動させて停止する(S6)。
なお、上記実施形態では、定着装置10の第1の回転体が加熱ローラ100であり第2の回転体が加圧ローラ110である場合について説明したが、本発明は、第1の回転体が複数の支持ローラに架け渡された加熱ベルトの場合にも適用できる。また、本発明は、定着装置10の第2の回転体が複数の支持ローラに架け渡された加圧ベルトの場合にも適用できる。
また、上記実施形態では、画像形成装置がカラープリンタの場合について説明したが、本発明は、モノクロプリンターについても適用できる。また、本発明は、複写機、プリンタ、FAX、複合機などのプリンター以外の画像形成装置の場合にも適用できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
記録媒体上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ13などのトナー像形成手段と、トナー像が形成された用紙Pなどの記録媒体を加熱ローラ100などの第1の回転体と加圧ローラ110などの第2の回転体とにより狭持搬送して記録媒体上のトナー像を定着させる定着装置10などの定着手段と、第1の回転体に対する第2の回転体の位置を変化させて第1の回転体に対する第2の回転体の加圧力を調整するレバー130やカム140などの加圧力調整手段と、を備えたカラープリンタなどの画像形成装置であって、第1の回転体に対する第2の回転体の加圧力を調整するように第1の回転体に対する第2の回転体の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源は、当該画像形成装置における他の駆動に用いられる他の駆動源が兼用されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着手段における第1の回転体に対する第2の回転体の加圧力を調整するように第1の回転体に対する第2の回転体の位置を変化させる駆動に、画像形成装置における他の駆動に用いられる他の駆動源を用いることができる。従って、第1の回転体に対する第2の回転体の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源を別途設ける場合に比べ、コストアップや装置の大型化を抑制することができる。よって、定着手段における加圧力を調整することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、前記加圧力調整駆動源に兼用される前記他の駆動源は正逆回転可能な駆動モータ300であり、加圧ローラ110などの第2の回転体の位置を変化させる駆動と前記他の駆動との切り替えを、駆動モータ300の正逆回転方向の切り替えにより行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動モータ300の正逆回転の回転方向を切り替えることで、前記第2の回転体の位置を変化させる駆動と前記他の駆動とを簡単に切り替えることができる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、駆動モータ300の回転駆動力を加圧ローラ110などの第2の回転体の位置を変化させるカム140などの駆動に用いるための駆動伝達経路及び駆動モータ300の回転駆動力を前記排紙ローラ対12などの他の駆動に用いるための駆動伝達経路はそれぞれ、駆動モータ300の正逆回転方向のいずれか一方の回転方向のみに回転力を伝達するワンウェイクラッチ141,400を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ワンウェイクラッチ141,400によって、駆動モータ300の回転方向が時計回りなどの正転方向のときは、駆動モータ300の駆動力を加圧力調整手段による第2の回転体の位置を変化させる駆動に用いるように伝達し、前記他の駆動には伝達しない。一方、駆動モータ300の回転が反時計回りなどの逆転方向のときは、駆動モータ300の駆動力を前記他の駆動に用いられるように伝達し、加圧力調整手段による第2の回転体の位置を変化させる駆動には伝達しない。このようにワンウェイクラッチ141,400という簡易な構成により、兼用された駆動モータ300の回転駆動力を、加圧力調整手段の駆動及び他の駆動それぞれに伝達することができる。
(態様D)
上記態様A乃至Cのいずれかにおいて、定着装置10などの定着手段でトナー像が定着された用紙Pなどの記録媒体を機外に排出するように搬送する回転駆動可能な排紙ローラ対12などの排出手段と、定着手段の加熱ローラ100などの第1の回転体及び加圧ローラ110などの第2の回転体の少なくとも一方の回転駆動するための駆動モータなどの定着駆動源と、前記排出手段を回転駆動するための駆動モータ300などの排出駆動源と、を更に備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着手段を駆動する定着駆動源と排紙手段を駆動する排出駆動源とを独立に制御し、排紙手段による記録媒体の搬送速度を定着手段における記録媒体の搬送速度よりも速くすることができる。従って、定着手段では記録媒体の搬送速度を抑えて定着品質を維持しつつ、後処理の速度を高めて後処理済みの記録媒体の生産効率を高めることが可能となる。
(態様E)
上記態様Dにおいて、前記加圧力調整駆動源に兼用される前記他の駆動源は、排紙駆動用の駆動モータ300などの排出駆動源である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着手段の回転体の回転駆動と加圧力調整手段の駆動とを互いに独立に行うことができ、定着手段の回転体の回転駆動が完全に停止する前であっても、前記第2の回転体の加圧力の調整が可能となる。また、前記第2の回転体の加圧力の調整が完了する前であっても定着手段の回転体の回転駆動が可能となる。これにより、画像形成装置における定着済みの記録媒体の生産効率を向上させることが可能となる。
(態様F)
上記態様A乃至Eのいずれかにおいて、前記第1の回転体は、加熱ローラ又は加熱ベルトであり、前記第2の回転体は、加圧ローラ又は加圧ベルトである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第1の回転体(加熱ローラ又は加熱ベルト)に対する第2の回転体(加圧ローラ又は加圧ベルト)の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源を別途設ける場合に比べ、コストアップや装置の大型化を抑制することができる。
10 定着装置
12 排紙ローラ対
13 プロセスカートリッジ
100 加熱ローラ
110 加圧ローラ
114 可動式ベアリングホルダー
120 定着ユニットケース側板
130 レバー
130a レバー側面
131 レバー上部
133 レバー下部
140 カム
150 フォトセンサ
151 フィラー
160 コイルスプリング
300 駆動モータ
P 用紙
特開2003−29569号公報

Claims (6)

  1. 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像が形成された記録媒体を第1の回転体と第2の回転体とにより狭持搬送して該記録媒体上のトナー像を定着させる定着手段と、
    前記第1の回転体に対する前記第2の回転体の位置を変化させて該第1の回転体に対する該第2の回転体の加圧力を調整する加圧力調整手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記第1の回転体に対する前記第2の回転体の加圧力を調整するように該第1の回転体に対する該記第2の回転体の位置を変化させる駆動のための加圧力調整駆動源は、当該画像形成装置における他の駆動に用いられる他の駆動源が兼用されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記加圧力調整駆動源に兼用される前記他の駆動源は正逆回転可能な駆動モータであり、
    前記第2の回転体の位置を変化させる駆動と前記他の駆動との切り替えを、前記駆動モータの正逆回転方向の切り替えにより行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記駆動モータの回転駆動力を前記第2の回転体の位置を変化させる駆動に用いるための駆動伝達経路及び前記駆動モータの回転駆動力を前記他の駆動に用いるための駆動伝達経路はそれぞれ、前記駆動モータの正逆回転方向のいずれか一方の回転方向のみに回転力を伝達するワンウェイクラッチを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、
    前記定着手段でトナー像が定着された記録媒体を機外に排出するように搬送する回転駆動可能な排出手段と、
    前記定着手段の第1の回転体及び第2の回転体の少なくとも一方の回転駆動するための定着駆動源と、
    前記排出手段を回転駆動するための排出駆動源と、を更に備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記加圧力調整駆動源に兼用される前記他の駆動源は、前記排出駆動源であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、
    前記第1の回転体は、加熱ローラ又は加熱ベルトであり、
    前記第2の回転体は、加圧ローラ又は加圧ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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