JP4772372B2 - 動力伝達機構およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

動力伝達機構およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、1個以上のクラッチ機構を同時に切断状態および接続状態に制御可能な動力伝達装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの、電子写真方式による画像形成装置において、カラー画像が形成可能なものが多く用いられている。このような画像形成装置として、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの各色の画像を形成する画像形成ユニットが中間転写ベルトの回転方向に直列に配列されたタンデム型のものが知られている。
各々の画像形成ユニットには、形成される画像の静電潜像およびトナー画像を担持する感光体ドラムと、感光体ドラム上の静電潜像をトナー画像として現像する現像器が備えられている。現像器の内部には現像ローラが設けられており、この現像ローラが回転してトナーを感光体ドラム表面に搬送する。カラー画像を形成する場合、各色の画像形成ユニットによって形成されたトナー画像は中間転写ベルト上に各々重なり合うように転写され、この重なり合ったトナー画像が中間転写ベルトから用紙に転写される。一方、白黒画像を形成する場合、ブラックの画像形成ユニットのみトナー画像を形成し、このトナー画像が中間転写ベルトを経由して用紙に転写される。
従来タンデム型の画像形成装置において、カラー画像を形成する場合も白黒画像を形成する場合も中間転写ベルトを安定して回転させるため、全ての画像形成ユニットの感光体ドラムが回転するようになっており、それとともに現像ローラが回転するようになっていた。ここで、現像器中を搬送されるトナーは、帯電することにより感光体ドラム上の静電潜像を現像することができるが、振動や搬送によってかき回されると帯電量などの特性が変化する。そのため白黒画像を主に形成した場合、ブラック以外の画像形成ユニットにおいて各々の色のトナーは使用頻度が低いにもかかわらず、現像ローラによってかき回され、必要以上に帯電し、劣化していた。
そのため、特許文献1ではタンデム型の画像形成装置において、駆動制御ギヤが取り付けられた旋回可能なアームを備え、このアームを旋回させて1個の駆動源からの動力を切断、接続することが可能なクラッチ機構を設けたものが提案されている。これによって、白黒画像を形成する場合はブラック以外の全ての画像形成ユニットの現像ローラは駆動源の動力が伝えられず、回転を停止するため使用頻度の低いブラック以外のトナーの劣化を抑制することが可能となっている。
特開2002−6579号公報(第6頁、図2)
しかし、特許文献1で提案された旋回可能なアームを用いたクラッチ機構では、切断状態または接続状態を維持するために、ソレノイドなどのアームを旋回させる手段に通電し続ける必要があり、電力の無駄が生じていた。
そこで、本発明では通電し続けることなくクラッチ機構の切断状態、接続状態を維持することができる動力制御機構およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明の動力伝達機構は、少なくとも1個以上のクラッチ機構と、このクラッチ機構に対する係合位置と係合解除位置との間でスライド移動してこのクラッチ機構を断続させるスライド部材と、このスライド部材をスライド移動可能に保持する枠体と、前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合位置に付勢する付勢手段と、前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合解除位置にロックするロック部材と、このロック部材をロック位置とロック解除位置との間で変位させるカム機構と、このカム機構に設けられたカムを回転させるカム駆動モータとを備えたことを特徴とする。
(2)また本発明は、上記構成の動力伝達機構において、前記ロック部材は、前記スライド部材に一端を中心として回動可能に取り付けられるとともにロック用突起を備え、
前記カムは、前記ロック部材の自由端に接触するものであって、前記カム駆動モータによって一方向に回転する時、前記ロック部材とともに前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合解除位置方向へスライドし、同時に前記ロック部材を前記ロック位置方向に回動して、前記ロック用突起を前記枠体に設けられたロック孔に係合させて前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合解除位置に保持し、前記カム駆動モータによって他方向に回転する時、前記ロック部材を前記ロック解除位置方向へ回動させ、前記ロック用突起を前記ロック孔との係合から解き、前記付勢手段の作用により前記スライド部材が前記クラッチ機構に対する係合位置に変位せしめられることを特徴とする。
(3)また本発明は、上記構成の動力伝達機構において、前記クラッチ機構は、外部出力モータと、この外部出力モータの軸に接続された駆動ギヤと、前記外部出力モータの軸線を中心として回動可能に設けられたアームと、前記駆動ギヤと噛み合うように前記アームに回転可能に取り付けられたアイドルギヤと、このアイドルギヤと連結することで回転する出力ギヤとを備え、前記アームは、前記スライド部との係合により動力切断姿勢を取り、係合解除により動力伝達姿勢を取るものであり、動力切断姿勢を取る時、前記アイドルギヤを前記出力ギヤから離して前記クラッチ機構が切断状態となり、動力伝達姿勢を取る時、前記アイドルギヤを前記出力ギヤと噛み合わせて前記クラッチ機構を接続状態とすることを特徴とする。
(4)また本発明は、上記構成の動力伝達機構において、前記カムの回転軸を支持するカム支持部材が、前記カムの回転軸の支持位置から、前記カムが前記スライド部材を介して前記付勢手段によって付勢される前記ロック部材によって付勢される方向の反対方向に開口部を有する切り欠きを備えたスナップフィット形状であることを特徴とする。ここで、スナップフィット形状とは、弾性を有する素材からなるカム支持部材を弾性変形させて、カムの回転軸を支持位置へ移動させ、元の形状に戻ったカム支持部材によりカムの回転軸を支持する形状のことを言う。
(5)また本発明は、上記構成の動力伝達機構において、前記カム支持部材が、前記カム駆動モータを支持するカム駆動モータ支持部材と一体に設けられていることを特徴とする。
(6)また本発明は、上記構成の動力伝達機構において、前記アームが動力切断姿勢から動力伝達姿勢に姿勢を変更する際の回動方向が前記駆動ギヤの回転方向と同一方向であることを特徴とする。
(7)また本発明の画像形成装置は、上記動力伝達機構を備え、前記出力ギヤに現像器内部に設けられた現像ローラを接続したことを特徴とする。
(1)本発明によると、1個のカム駆動モータおよびスライド部材によって1個以上のクラッチ機構を一度に動作させることができ、かつ付勢手段およびロック部材によって、このカム駆動モータに通電し続けることなくスライド部材をクラッチ機構に対する係合位置および係合解除位置に保持することができる。
(2)また本発明によると、ロック部材に設けられたロック用突起と、枠体に設けられたロック孔とが係合することにより、スライド部材をクラッチ機構に対する係合解除位置に保持することができる。
(3)また本発明によると、クラッチ機構のアームがスライド部材と係合解除または係合して回動することによりクラッチ機構が接続状態または切断状態となり、クラッチ機構のアームに回転可能に取り付けられたアイドルギヤが出力ギヤに噛み合った状態または出力ギヤから離れた状態となるため、外部出力モータの動力を出力ギヤに伝達し、または切断することができる。
(4)また本発明によると、カム支持部材がスナップフィット形状であることから、カムの回転軸を開口部側からカム支持部材の支持位置に押し込むだけで、カムを動力伝達機構に容易に取り付けることができる。また、スナップフィット形状の切り欠きの開口部が、カム支持部材に設けられたカムの回転軸の支持位置から、カムがスライド部材を介して付勢手段によって付勢されるロック部材によって付勢される方向の反対方向に設けられているため、動力伝達機構を動作させ、カムをいずれの方向に回転させてもロック部材に接触した際の反作用によってカムがカム支持部材から外れることがない。
(5)また本発明によると、カム駆動モータ支持部材にカム支持部材が一体となっているため、動力伝達機構へのカム駆動モータ支持部材とカム支持部材の組み付けを一度に行うことができ、部品点数の削減、製造工程の簡素化を実現することができる。
(6)また本発明によると、外部出力モータおよび駆動ギヤからのトルクがアームに対して、アームが動力伝達姿勢を取る方向に作用する。そのため、アームが動力伝達姿勢を取り続けるようにするための付勢力を小さく、または不要にでき、部品コストの削減または部品の削減が可能となる。
(7)また本発明によると、ブラック以外の現像器内部に設けられた現像ローラにクラッチ機構の出力ギヤを接続し、感光体ドラムには外部出力モータの動力が常に伝達されるようにすることにより、感光体ドラムが回転した状態で現像ローラを回転させたり停止させたりすることができる。そのためこの動力伝達機構を用いて、カラー画像形成時にはブラックも含めた全ての現像ローラおよび感光体ドラムを回転させ、白黒画像形成時には、全ての感光体ドラムを回転させたままブラック以外の現像ローラを停止させることができ、ブラック以外のトナーが必要以上に現像ローラによってかき回されて帯電し、劣化するのを抑制することができる。
本発明の実施形態を図1〜図5を用いて説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成図、図2は画像形成ユニット近傍の部分拡大図、図3はアームが動力切断姿勢を取る動力伝達機構の概略構成図、図4はアームが動力伝達姿勢を取る動力伝達機構の概略構成図、図5はカム機構周辺の部分拡大図である。
まずプリンタ10の各部について説明する。プリンタ10の内部には、制御部12、給紙部30、画像形成部40および定着部80が設けられている。制御部12はプリンタ10の用紙搬送動作や画像形成動作などの動作を制御するものである。
給紙部30について説明する。給紙部30は給紙カセット31、給紙ローラ32、搬送ローラ対33およびレジストローラ対34からなる。給紙カセット31は、用紙Pを収容するものであり、プリンタ10の下部に配設されている。用紙Pはここから給紙ローラ32により1枚ずつ用紙搬送路36へ送り出され、搬送ローラ対33、レジストローラ対34によって搬送される。
次に画像形成部40について説明する。画像形成部40はイエロー、シアン、マゼンタおよびブラック用の画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50d、一次転写ローラ41、中間転写ベルト42ならびにベルトクリーニング器47からなる。
画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dはタンデム配置されており、配列順序は変更可能である。各々の画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dと中間転写ベルト42を介して対向する位置に一次転写ローラ41が1本ずつ配置される。
中間転写ベルト42は、駆動ローラ45と、従動ローラ46aおよび46bとによって張架支持されている。中間転写ベルト42の上側の外面に全ての画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dが接触している。支持ローラ55aは中間転写ベルト42を駆動させるものであり、中間転写ベルト42は図1において右回り(矢印方向)に回転する。ここで、本実施形態では、従動ローラは46aおよび46bの2本としているが、画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dが中間転写ベルト42に接触する限りにおいて1本以上であればよい。
ベルトクリーニング器47は、用紙Pに転写されなかったトナーを中間転写ベルト42から除去するもので、中間転写ベルト42に接するブレードを備える。
画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dの画像を形成する部分はいずれも同じ構造であり、図2の画像形成ユニット50a近傍の部分拡大図に示すように、中間転写ベルト42の回転に合わせて回転する感光体ドラム51の周囲に、感光体ドラム51の上方から回転方向(矢印方向)に従って、帯電器52、LEDプリントヘッド53、現像器54、さらに中間転写ベルト42との接触部を挟んで、クリーニング器55および除電器56を周辺要素として配列している。
最後に定着部80について説明する。定着部80は定着ローラ81と加圧ローラ82とが圧接してなり、ここで用紙Pに転写されたトナー画像が加熱・加圧されて用紙Pに定着される。
次に画像形成動作を説明する。使用者が、本体10に直接またはネットワークを経由して接続された図示しない外部コンピュータから画像形成の指示を出すと、制御部12がこの指示を受けて各部を動作させる。図1および図2において、中間転写ベルト42は駆動ローラ45によって右回り(矢印方向)に回転し、これに接触する各画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dの感光体ドラム51は対応して左回り(矢印方向)に回転する。感光体ドラム51が回転すると、感光体ドラム51の表面は、まず帯電器52により均一に帯電される。次に、外部コンピュータから送られた原稿画像の電気信号に基づいて、多数のLEDからなるLEDプリントヘッド53から照射される光により、用紙Pに形成される画像の部分又は前記画像以外の部分に相当する電荷が消去され、感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。そして現像器54に設けられた現像ローラ54aによって、トナー容器54bから感光体ドラム51上にトナーが供給され、前記静電潜像がトナー画像として顕像化する。
感光体ドラム51がさらに回転し、前記トナー画像が中間転写ベルト42を挟んで一次転写ローラ41と対向する位置に来たときに、一次転写ローラ41にトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧が印加され、前記トナー画像が感光体ドラム51から中間転写ベルト42に転写される。転写されなかった残留トナーはクリーニング器55によって除去され、感光体ドラム51の表面に残った電荷は除電器56によって除去される。
中間転写ベルト42上に画像形成ユニット50aから50b、50c、50dの順にトナー画像が転写により積み重ねられ、さらに中間転写ベルト42が回転し、前記積み重ねられたトナー画像が二次転写ローラ43と対向する位置に来たときに、それに合わせて中間転写ベルト42と二次転写ローラ43との間に用紙Pが用紙搬送路36を搬送されてくる。このとき二次転写ローラ43にトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧が印加され、前記積み重ねられたトナー画像が中間転写ベルト42から用紙Pに転写される。中間転写ベルト42上の転写されなかった残留トナーは、ベルトクリーニング器47によって中間転写ベルト42上から除去される。トナー画像が転写された用紙Pは、定着部80に搬送され、前述したように加熱・加圧されてトナー画像が定着され、排出ローラ対84によってプリンタ10の上部に設けられた排紙トレイ85に排出される。
本実施形態において、イエロー、シアンおよびマゼンタ用の画像形成ユニット50a、50bおよび50cの各々の感光体ドラム51および現像ローラ54aは以下に説明する動力伝達機構60によって回転動力が伝えられる。
動力伝達機構60は、図1において画像形成部40の背面側に設けられており、図3および図4に示すように、枠体61、スライド部材62、ロック部材63、カム機構64、付勢手段68ならびに3組のクラッチ機構70a、70bおよび70cを備えている。
枠体61は金属やプラスチックなどの板からなり、垂直部61aと水平部61bとからなる。図3および図4では水平部61bの断面を示しており、水平部61bには溝61cが設けられている。
この溝61cにスライド部材62の上部に設けられた複数の突起62aが係合して、スライド部材62は枠体61に対してスライド可能となっている。枠体61とスライド部材62とは圧縮コイルバネからなる付勢手段68によって接続されており、スライド部材62は図3および図4において枠体61に対して左方向に付勢されている。
スライド部材62には、後述するクラッチ機構70a、70bおよび70cのアーム72の各々と係合する係合部62bが設けられており、各々の係合部62bとアーム72とは引張コイルバネからなる付勢手段76によって連結されている。また、ロック部材63が支点63bを支点として回動可能に取り付けられており、スライド部材62とロック部材63との間に取り付けられた引張コイルバネからなる付勢手段67によって、ロック部材63の自由端側が上方のロック位置方向に向かって回動するように付勢されている。ロック部材63の自由端側上部にはロック用突起63aが設けられている。
カム機構64は、カム駆動モータ支持部材65によって枠体61の垂直部61aに固定されたカム駆動モータ64aと、カム駆動モータ64aの回転軸に取り付けられたウォームギヤ64bと、ウォームギヤ64bと噛み合うように枠体61の垂直部61aに取り付けられたカムギヤ64cと、カムギヤ64cと一体に回転するカム64dとからなる。カム駆動モータ64aはいずれの方向にも回転可能であるため、カム64dは図3および図4において、左右いずれの方向にも回転可能である。
次に、スライド部材62、ロック部材63およびカム機構64の動作について説明する。動力伝達機構60が図3に示す状態の時にカム64dが左回りに回転すると、カム64dはロック部材63の自由端に接触し、カム64dの軸から周面のロック部材63と接触している部分までの距離が長くなるにしたがって、ロック部材63とともにスライド部材62を付勢手段68の付勢力に抗して右方向に移動させる。さらにカム64が回転すると、ロック部材63は付勢手段67の付勢力によって上方に回動してロック用突起63aが枠体61の水平部61bに設けられたロック孔61dに入り込み、ロック部材63はロック位置となる。
その後、カム64dがさらに回転し、カム64dの軸から周面のロック部材63と接触している部分までの距離が短くなるにしたがって、付勢手段68によって付勢されたスライド部材62は左方向へ移動するが、ロック用突起63aがロック孔61dと係合すると、図4に示すようにそれ以上は左方向へ移動できなくなり、クラッチ機構に対する係合解除位置となる。
このように、カム64dが左回りに1回転する間にスライド部材6はクラッチ機構に対する係合解除位置となるため、それ以上カム駆動モータ64aに通電し続ける必要はない。なお、その後、カム64dが同じ方向に回転し続けても、スライド部材6はカム64dによってクラッチ機構に対する係合解除位置から右方向へ移動することはあるが、図3に示すクラッチ機構に対する係合位置へ戻ることはない。
一方、動力伝達機構60が図4に示す状態の時にカム64dが右回りに回転すると、カム64dが右回りに回転した時だけ引っかかるようにカム64dの周面に設けられた突起にロック部材63の自由端が引っかかり、ロック部材63の自由端が引き下げられ、ロック用突起63aとロック孔61dとの係合が解除され、付勢手段68によって付勢されたスライド部材62は、左方向へ移動し図3に示すクラッチ機構に対する係合位置となる。
このように、カム64dが右回りに1回転する間に、スライド部材6はクラッチ機構に対する係合位置となるため、それ以上カム駆動モータ64aに通電し続ける必要はない。ここで、ロック部材63は付勢手段67によって上方へ回動しようとするが枠体61の水平部61bと接触してそれ以上は回動できず、ロック解除位置となる。なお、その後カム64dが同じ方向に回転し続けても、カム64dの突起によってロック部材63は自由端が下方に引き下げられるが、この突起が外れると付勢手段67によってロック解除位置に戻り、スライド部材62はクラッチ機構に対する係合位置から移動することはない。
ここで、カムギヤ64cおよびカム64dの回転軸64eは、図5に示すようにカム駆動モータ支持部材65と一体に設けられたカム支持部材65aに取り付けられていてもよい。このカム支持部材65aは、弾性を有する部材でできており、回転軸64eを支持する位置から、カム64dがスライド部材62を介して付勢手段68によって付勢されるロック部材63によって付勢される方向の反対方向に向かって開口部を有する切り欠きを備えたスナップフィット形状である。カム支持部材65aは回転軸64eの両端を支持するため2個設けられているが、図5においては手前側のカム支持部材65aは省略している。
これにより、回転軸64eを開口部側から支持位置に押し込むだけで、カムギヤ64cおよびカム64dを動力伝達機構60に取り付けることができる。また、カム支持部材65aの開口部が、カム64dがロック部材63によって付勢される方向の反対側に向かっているため、カム64dを左右いずれの方向に回転させてもロック部材63に接触した際の反作用によってカム64dがカム支持部材65aから外れることがない。例えば、開口部が回転軸64eの支持位置から上方に向かって設けられている場合、カム64dが右回りに回転するとロック部材63の自由端を下方に引き下げるが、その反作用としてカム64dは上方に向かう力を受け、カム支持部材65aから外れる可能性がある。開口部が回転軸64eの支持位置から下方に向かって設けられている場合も同様に、カム64dが左回りに回転した場合に外れる可能性がある。
次にクラッチ機構70a、70bおよび70cについて説明する。クラッチ機構70a、70bおよび70cはそれぞれ同様の構造であり、枠体61の垂直部61aに固定された外部出力モータ71と、外部出力モータ71の軸に接続された駆動ギヤ73と、外部出力モータ71の軸線を中心として回動可能に取り付けられたアーム72と、アーム72に回転可能に取り付けられたアイドルギヤ74と、外部出力モータ71に固定された板78に回転可能に取り付けられた出力ギヤ75とを備える。
図3に示す状態の時、アーム72は、クラッチ機構に対する係合位置に付勢されたスライド部材62の係合部62bと係合して左回りに回動するように付勢され、動力切断姿勢を取っており、クラッチ機構70a、70bおよび70cはアイドルギヤ74と出力ギヤ75とが離れた切断状態であるため、外部出力モータ71の動力は出力ギヤ75には伝わらない。
また、図3に示す状態でカム64dが左回りに回転すると、上述したようにスライド部材62は右方向のクラッチ機構に対する係合解除位置に移動する。アーム72は、アーム72とスライド部材62の係合部62bとを連結するように取り付けられた付勢手段76によって引っ張られて、図3の状態から右回りに回動して動力伝達姿勢を取り、クラッチ機構70a、70bおよび70cは図4に示すようにアイドルギヤ74と出力ギヤ75とが噛み合った接続状態となるため、外部出力モータ71の動力が出力ギヤに伝わる。
図4に示す状態でカム64dが右回りに回転すると、上述したようにスライド部材62は左方向のクラッチ機構に対する係合位置に移動し、アーム72はスライド部材62の係合部62bと係合し、左回りに回動して動力切断姿勢を取り、クラッチ機構70a、70bおよび70cは図3に示す切断状態となる。
クラッチ機構70a、70bおよび70cはそれぞれイエロー、シアンおよびマゼンタ用の画像形成ユニット50a、50bおよび50cに対応している。これら3組の画像形成ユニット50a、50bおよび50cの感光体ドラム51は、それぞれに対応した駆動ギヤ73に接続された図示しないギヤによって外部出力モータ71の動力が伝えられ回転する。同様に現像ローラ54aはそれぞれに対応した出力ギヤ75に取り付けられており、カム駆動モータ64aの動作により3本の現像ローラ54aへの外部出力モータ71の動力が同時に伝達および切断される。なお、ブラック用の画像形成ユニット50dにはこのようなクラッチ機構は設けられておらず、図示しない外部出力モータの動力は感光体ドラム51および現像ローラ54aに常に伝えられる。
ここで、アーム72が動力切断姿勢から動力伝達姿勢に姿勢を変更する際の回動方向(本実施形態では右回り)と、駆動ギヤ73の回転方向とが同一方向であることが望ましい。アーム72が動力伝達姿勢を取り続けるためには、右回りの方向にアーム72を付勢する必要があるが、これによると駆動ギヤ73のトルクがアーム72に対して右回りの方向に作用する。したがって、付勢手段76の引張コイルバネを弾性係数の小さい安価なものとでき、または付勢手段76を設けなくても動力伝達機構60を動作できるようにすることができる。
また、図3および図4では各クラッチ機構70a、70bおよび70cは、それぞれの駆動ギヤ73を駆動させる外部出力モータ71をそれぞれ備えているが、ギヤを組み合わせることにより、複数の駆動ギヤ73を1個の外部出力モータで駆動させてもよい。
プリンタ10においてカラー画像を形成する場合には、制御部12がカム駆動モータ64aを制御してカム64dを左回りに1回転させ、ロック部材63によってスライド部材62をクラッチ機構に対する係合解除位置にロックさせる。これによって、カム駆動モータ64aに通電していない状態でもクラッチ機構70a、70bおよび70cは接続状態を維持し、全ての画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dの感光体ドラム51と現像ローラ54aはそれぞれに対応した外部出力モータの動力により回転する。
また、白黒画像を形成する場合には、同様に制御部がカム駆動モータ64aを制御してカム64dを右回りに1回転させてロック部材63によるロック状態を解除し、スライド部材62を付勢手段68の付勢力によってクラッチ機構に対する係合位置とする。これにより、カム駆動モータ64aに通電していない状態でもクラッチ機構70a、70bおよび70cは切断状態を維持し、イエロー、シアンおよびマゼンタ用の画像形成ユニット50a、50bおよび50cの感光体ドラム51は外部出力モータ71の動力によって回転するが、現像ローラ54aはこの動力が伝達しないため回転しない。ブラック用の画像形成ユニット50dは当然感光体ドラム51,現像ローラ54aともに図示しない外部出力モータによって回転する。
以上のように構成することにより、1個のカム駆動モータ64aへの短時間の通電により複数のクラッチ機構70a、70bおよび70cの切断状態、接続状態を切り替えることができ、かつ通電することなくこれらの状態を維持することができる。また、プリンタ10においては、全画像形成ユニット50a、50b、50cおよび50dの感光体ドラム51によって中間転写ベルト42を安定して回転させつつ、白黒画像を形成する場合には用いられないイエロー、シアンおよびマゼンタのトナーは現像ローラ54aによってかき回されないため、帯電による劣化を抑制することができる。
本発明は、1個以上のクラッチ機構を同時に接続状態または切断状態に切り替える動力伝達機構に用いることができる。
本発明の実施形態に係る動力伝達機構を備えた画像形成装置の概略構成図 画像形成ユニット近傍の部分拡大図 動力切断姿勢を取る動力伝達機構の概略構成図 動力伝達姿勢を取る動力伝達機構の概略構成図 カム機構周辺の部分拡大図
符号の説明
54 現像器
54a 現像ローラ
60 動力伝達機構
61 枠体
61 ロック孔
62 スライド部材
63 ロック部材
63a ロック用突起
64 カム機構
64a カム駆動モータ
64d カム
64e 回転軸
65 カム駆動モータ支持部材
65a カム支持部材
68 付勢手段
70a クラッチ機構
70b クラッチ機構
70c クラッチ機構
71 外部出力モータ
72 アーム
73 駆動ギヤ
74 アイドルギヤ
75 出力ギヤ

Claims (6)

  1. 少なくとも1個以上のクラッチ機構と、
    このクラッチ機構に対する係合位置と係合解除位置との間でスライド移動してこのクラッチ機構を断続させるスライド部材と、
    このスライド部材をスライド移動可能に保持するとともにロック孔を設けた枠体と、
    前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合位置に付勢する付勢手段と、
    前記スライド部材に一端を中心として回動可能に取り付けられるとともにロック用突起を有し、前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合解除位置にロックするロック部材と、
    このロック部材をロック位置とロック解除位置との間で変位させるカム機構と、
    このカム機構に設けられたカムを回転させるカム駆動モータと
    を備え
    前記カムは、前記ロック部材の自由端に接触するものであって、前記カム駆動モータによって一方向に回転する時、前記ロック部材とともに前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合解除位置方向へスライドし、同時に前記ロック部材を前記ロック位置方向に回動して、前記ロック用突起を前記ロック孔に係合させて前記スライド部材を前記クラッチ機構に対する係合解除位置に保持し、前記カム駆動モータによって他方向に回転する時、前記ロック部材を前記ロック解除位置方向へ回動させ、前記ロック用突起を前記ロック孔との係合から解き、前記付勢手段の作用により前記スライド部材が前記クラッチ機構に対する係合位置に変位せしめられることを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記カムの回転軸を支持するカム支持部材を備え、
    前記カム支持部材が、前記カムの回転軸の支持位置から、前記カムが前記スライド部材を介して前記付勢手段によって付勢される前記ロック部材によって付勢される方向の反対方向に開口部を有する切り欠きを備えたスナップフィット形状であることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 前記カム駆動モータを支持するカム駆動モータ支持部材を備え、
    前記カム支持部材が、前記カム駆動モータ支持部材と一体に設けられていることを特徴とする請求項に記載の動力伝達機構。
  4. 前記クラッチ機構は、
    外部出力モータと、
    この外部出力モータの軸に接続された駆動ギヤと、
    前記外部出力モータの軸線を中心として回動可能に設けられたアームと、
    前記駆動ギヤと噛み合うように前記アームに回転可能に取り付けられたアイドルギヤと、
    このアイドルギヤと連結することで回転する出力ギヤと
    を備え、
    前記アームは、前記スライド部材との係合により動力切断姿勢を取り、係合解除により動力伝達姿勢を取るものであり、動力切断姿勢を取る時、前記アイドルギヤを前記出力ギヤから離して前記クラッチ機構が切断状態となり、動力伝達姿勢を取る時、前記アイドルギヤを前記出力ギヤと噛み合わせて前記クラッチ機構を接続状態とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝達機構。
  5. 前記アームが動力切断姿勢から動力伝達姿勢に姿勢を変更する際の回動方向が前記駆動ギヤの回転方向と同一方向であることを特徴とする請求項に記載の動力伝達機構。
  6. 請求項4または請求項5に記載の動力伝達機構を備え、
    前記出力ギヤに現像器内部に設けられた現像ローラを接続したことを特徴とする画像形成装置。
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