JP3584706B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関する。より詳細には、本発明は複数の画像形成ユニットを直列に配置して多色記録を行うことのできる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
静電記録タイプの画像形成装置は、感光体(感光ドラム)と、帯電器と、LEDビームスキャナと、現像器とを含み、LEDビームスキャナによって感光体に静電潜像を書き込み、その静電潜像を現像剤でもって帯電トナー像として静電的に現像する。転写要素(転写ローラ)が感光体の下方に配置され、用紙は搬送ベルトによって感光体と転写要素(転写ローラ)との間に搬送される。転写要素は搬送ベルトを介して感光体に向かって押圧され、且つ帯電トナー像とは逆極性の電圧を印加されている。帯電トナー像は感光体から用紙に転写され、用紙はさらに定着器に送られた後、排出される。
【0003】
多色記録を行うことのできる画像形成装置は、感光体と、感光体に画像を生成するための装置(現像器等)と、感光体に生成された画像を用紙に転写するための転写要素とをそれぞれに含む複数の画像形成ユニットを備える。用紙は用紙搬送ベルトによって複数の画像形成ユニットを順番に通って搬送される。
画像形成装置が停止状態にある場合でも転写要素が用紙搬送ベルトを介して感光体に向かって押圧されていると、転写要素と、用紙搬送ベルトと、感光体に互いに圧縮力が加えられて変形が生じ、次に画像形成装置が稼働状態になったときに変形の程度によって用紙の搬送が一定にならなかったり、印字品質が悪化したりする。このため、画像形成装置の不使用時には、転写要素を感光体から離間するようにするのがよい。
【0004】
さらに、画像形成装置は、カラー記録の場合、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の現像剤を用いた4つの画像形成ユニットを備えるが、このような画像形成装置において、4色使用の場合とブラックのみ使用の場合に分けて記録を行うことができる。ブラックのみ使用の場合はモノクロ印字のプリンタと同様の記録であり、4色使用の場合よりも定着性に優れているため、用紙搬送速度を向上させることができる。
【0005】
4つの画像形成ユニットを備えた画像形成装置の場合には、4つの画像形成ユニットの使用状態では全ての転写要素を対応する感光体へ押圧し、不使用状態では全ての転写要素を対応する感光体から離間することが必要になる。さらに、ブラックの画像形成ユニットのみの使用状態ではブラックの転写要素のみを対応する感光体に押圧し、他の色の転写要素は対応する感光体から離間することが必要になる。これによって、上記した転写要素、用紙搬送ベルト、感光体の変形を防止でき、用紙搬送及び印字品質の向上と転写要素、用紙搬送ベルト、感光体の長寿命化によるコスト低減、省資源化が図れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
転写要素を押圧と離間との間で動かすためには、従来は複数の転写要素の各々に押圧と離間との間で動かすため移動手段(モータ等)を設けていた。このため、多くの部品が必要になり、且つ1つ1つを単独で動かさなければならないために、装置全体が高価になり、信頼性も低下していた。
【0007】
本発明の目的は、複数の転写要素の押圧と離間の動作を共通の移動機構によって選択的に行うことができるようにした画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像形成装置は、感光体と、該感光体に画像を生成するための装置と、該感光体に生成された画像を用紙に転写するための転写要素とを各々が含む複数の画像形成ユニットと、用紙を所定の用紙搬送方向で該複数の画像形成ユニットの感光体と転写要素との間へ搬送する用紙搬送ベルトと、該転写要素が用紙搬送ベルトを介して対応する感光体に押圧される第1の位置と、該転写要素が対応する感光体から離間される第2の位置との間で該複数の転写要素を選択的に動かすための移動機構とを備え、該移動機構は、該複数の転写要素をそれぞれに支持する複数の支持アームと、該複数の支持アームを動かすための共通の移動部材と、該移動部材を直線往復移動させる駆動手段とからなり、該移動部材は、少なくとも1つの転写要素が第1の位置にあるときに他の少なくとも1つの転写要素が第2の位置をとるように該支持アームと係合する手段を含むことを特徴とするものである。
【0009】
上記構成では、複数の転写要素を共通の移動機構で選択的に動かすことができるため、部品数が少なく、且つ簡単な制御で確実に全ての転写要素を動かすことができ、安価で、信頼性の高い画像形成装置を得ることができる。
好ましくは、該移動機構は、全ての転写要素を第1の位置にもたらすことができ、少なくとも1つの転写要素を第1の位置にもたらし且つ他の転写要素を第2の位置にもたらすことができ、そして全ての転写要素を第2の位置にもたらすことができるように形成されている。
【0010】
上記構成とともに下記の構成を採用することができる。
該移動機構は、1つの転写要素を第1の位置にもたらし、そして他の転写要素を第2の位置にもたらすことができるように形成されている。
該移動機構は、ブラック用の転写要素及び3色用の転写要素の支持アームを動かす。
【0011】
該支持アームの各々は所定の軸線のまわりで枢動可能に配置され、該駆動手段は該移動部材を直線往復移動させるために回転可能なカムを含む。
該移動部材は用紙搬送方向に長く延び且つ用紙搬送方向に移動可能である
該移動部材は該カムと係合するカムフォロア部を有する。
【0012】
該支持アームに取り付けられ、該転写要素を該第1の位置に向かって付勢するばねをさらに含む。
該ばねは該支持アームを介して該移動部材のカムフォロア部が該カムと係合する方向に付勢する。
該カムは該カムの所定の回転角度の範囲で該移動部材をほぼ一定の位置に維持するようなカムプロフィールを有する。
【0013】
該転写要素が気孔体からなる転写ローラである。
該用紙配送ベルトが無端のベルトである。
該転写要素と、該用紙搬送ベルトと、該転写要素移動機構とがユニットとして形成され、該ユニットが装置の本体に対して着脱可能である。
2つの該転写要素移動機構が装置の本体の両側に設けられ、該2つの該転写要素移動機構が共通の駆動源で駆動される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例による画像形成装置10を示す図である。この画像形成装置10はフルカラープリンタとして構成されている。画像形成装置10はフレーム12を有し、フレーム12はトップカバー14及び後部カバー16を含む。トップカバー14及び/又は後部カバー16を開放することによって、画像形成装置10の内部の部材にアクセスすることができる。
【0015】
画像形成装置10はフレーム12の内部に直列に配置された4つの画像形成ユニット20B,20C,20M,20Yを含む。無端の用紙搬送ベルト22が4つの画像形成ユニット20B,20C,20M,20Yに対して設けられる。
用紙搬送ベルト22は適当な透明合成樹脂材料で形成され、4つのローラ24a、24b、24c、24dの周りに掛け渡される。ローラ24aは駆動ローラである。ローラ24bは従動ローラである。このローラ24bに用紙搬送ベルト22を挟んで対向し、帯電用ローラ24e及び除電用ブラシ24fが設けられている。ローラ24c、24dは共にガイドローラである。ローラ24dは用紙搬送ベルト22に適当な張力を与えるテンションローラである。
【0016】
用紙搬送ベルト22の下方にはホッパー26が設けられる。用紙Pの束がホッパー26内に蓄積されている。用紙Pが1枚ずつホッパー26からピックローラ28により繰り出され、用紙送りローラ30によって用紙搬送ベルト22へ搬送される。用紙Pは用紙搬送ベルト22によって画像形成ユニット20B,20C,20M,20Yへ送られ、印字又は記録される。記録された用紙Pは定着器32及びガイドローラ34を通り、そしてトップカバー14上の上面に形成されるスタッカへ排出される。
【0017】
用紙搬送ベルト22は帯電用ローラ24eにより帯電されるため、用紙Pが従動ローラ24b側から用紙搬送ベルト22へ導入されたときにこの用紙搬送ベルト22に静電的に吸着保持される。よって用紙Pは用紙搬送ベルト22に対して一定の位置関係で保持される。一方、除電用ブラシローラ24fは除電するので、用紙搬送ベルト22の電荷が除去される。
【0018】
4つの画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Bは互いに同一な構造を有する。画像形成ユニット20Yはイエロートナー成分を持つ現像剤を含み、画像形成ユニット20Mはマゼンタトナー成分を持つ現像剤を含む。画像形成ユニット20Cはシアントナー成分を持つ現像剤を含み、画像形成ユニット20Bはブラックトナー成分を持つ現像剤を含む点。従って、これらの画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Bは、用紙搬送ベルト22に保持されて移動する用紙Pにイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像を印字し、合わせてフルカラーのトナー像を形成する。
【0019】
図2は1つの画像形成ユニット20Yを示す。他の画像形成ユニット20M、20Cおよび20Bも画像形成ユニット20Yと同様の構成であるので、画像形成ユニット20Yについてのみ詳細に説明する。画像形成ユニット20Yは、感光体(感光ドラム)36を具備し、感光体36は図2の矢印の方向に回転駆動させられる。前帯電器38、LEDビームスキャナ40、現像器42、転写要素(転写ローラ)44、及びトナー清掃器46が、感光体36の周囲に順番に配置される。
【0020】
感光体36の上方に配置された前帯電器38は例えばブラシローラで構成され、この前帯電器38により感光体36の表面は順次一様な電荷で帯電させられる。LEDビームスキャナ40は前帯電器38の後に配置され、感光体36の帯電領域にLEDビームでもって静電潜像を書き込む。すなわち、LEDビームはコンピュータ、ワードプロッセサ等から得られる二値画像データに基づいて点滅させられ、これにより静電潜像はドットイメージとして書き込まれる。
【0021】
感光体36に書き込まれた静電潜像は、現像器42の所定の色のトナーによって帯電トナー像として静電的に現像される。それから、帯電トナー像は感光体36の下方に位置した転写要素44によって用紙Pに静電的に転写される。転写要素44は気孔体(スポンジ)からなる導電性転写ローラとして形成されている。転写要素44は用紙搬送ベルト22を介して感光体36に押圧され、用紙搬送ベルト22によって搬送される用紙Pに帯電トナー像とは逆極性の電荷を与え、これにより感光体36上の帯電トナー像は感光体36から用紙Pに静電的に転写される。
【0022】
帯電トナー像が転写された用紙Pは用紙搬送ベルト22から解除され、定着器32へ向かう。なお、用紙Pへの転写が終了した感光体36の表面には用紙Pに転写されなかったトナーが付着する。この残留トナーはトナー清掃器46によって除去される。除去された残留トナーはスクリューコンベア48等からなるトナー還流装置により現像器42に戻され、再度現像用トナーとして使用される。
【0023】
図2において、現像器42は現像剤保持容器50を具備し、この現像剤保持容器50内にはトナー成分(着色樹脂の微粉体粒子)からなる一成分現像剤が保持される。現像剤保持容器50の開口部内には現像ローラ52がその表面の一部を露出するような態様で配置される。現像ローラ52は現像剤保持容器50の両側壁部分によって固定支持されたシャフト・コア部と、このコア部の周囲に回転自在に配置されかつ非磁性体材料例えばアルミニウムから形成されたスリーブとからなり、現像器42の作動時、現像ローラ52のスリーブは図中の矢印で示す方向に回転駆動させられる。
【0024】
現像器42が装置内に設置させられるとき、現像ローラ52の露出表面、すなわちスリーブは感光体等の静電潜像を担持する担持体表面と対面させられる。現像剤保持容器50の底壁部分は現像剤溜まり部となり、この現像剤溜まり部には、リセットローラ54が設けられる。リセットローラ54は現像剤保持容器50の両側壁部分によって回転自在に支持され、現像器42の作動時には図中の矢印で示す方向に回転駆動させられる。リセットローラ54は担持体に供給されずに現像ローラ52に残った現像剤を回収する。
【0025】
現像ローラ52の回転により感光体36との対面領域すなわち現像領域に搬送される。現像ローラ52によって現像領域に搬送される現像剤の量を所定量に規制するために、現像ローラ52の下側に対向して現像剤規制ブレード56が取り付けられる。
現像器42では次のような現像プロセスが実行される。例えば現像剤のトナー成分が負の電荷で帯電させられる場合、感光体36の回転表面には前帯電器38によって負の一様な帯電領域が形成される。感光体36の帯電領域がLEDビームスキャナ40から射出されたLEDビームでもって照射されると、その照射箇所から負の電荷が逃がされて電位差が生じる。即ち、感光体36の帯電領域には静電潜像が電位差として書き込まれる。例えば、感光体36の帯電領域の電位が−600ボルトであるとすると、静電潜像の電位は−15 ボルト程度まで低下させられる。一方、現像ローラ52には負の現像バイアス電圧例えば−400ボルトが印加されて、現像ローラ52と感光体36との間には電界が形成される。負に帯電させれらたトナー成分は現像ローラ52と感光体36との間の電界のために感光体36側に向かって飛翔させられ、感光体36上に付着され、現像される。
【0026】
従って、図1に示すように、用紙Pが、ベルト搬送手段10の従動ローラ24bの部分から印字部に導入されて画像形成ユニット20Y、20M、20Cおよび20Bを順次通過することにより、この用紙Pには4色のトナー像が重ね合わされて形成され、フルカラー像が形成される。次いで用紙Pはベルト搬送手段10の駆動ローラ24a側からヒートローラ型熱定着器32に向かって送られ、そこでフルカラー像は用紙P上に熱定着される。
【0027】
さらに、本発明においては、全ての転写要素44を選択的に動かすための共通の移動機構58が設けられる。この移動機構58は、転写要素44が用紙搬送ベルト22を介して対応する感光体36に押圧される第1の位置と、転写要素44が対応する感光体36から離間される第2の位置との間で複数の転写要素44を選択的に動かす。
【0028】
図1、図3から図5において、この移動機構58は、複数の転写要素44をそれぞれに支持する複数の支持アーム60と、複数の支持アーム60を動かすための移動部材62と、移動部材62を直線往復移動させるカム64を含む駆動手段とからなる。移動部材62は用紙搬送方向に長く延びる柱状の部材からなる。
図4に示されるように、実施例においては、用紙搬送ベルト22、ローラ24a、24b、24c、24d、及び転写要素44は、ベルトユニット66として一体化され、ベルトユニット66は装置本体に対して脱着可能に取り付けられる。ベルトユニット66は2つの側板66a、66bを有し、ローラ24a、24b、24c、24d及び転写要素44はこれらの側板66a、66bに取り付けられている。そして、移動機構58もベルトユニット66に配置されている。
【0029】
図4においては、2組の移動機構58が2つの側板66a、66bに沿って配置されている。各移動機構58の移動部材62は各側板66a、66bに摺動可能に支持される(手前の移動機構58の移動部材62は各側板66aの影になっ見えていない)。
各支持アーム60はベルクランク状に形成され、その中間部60aが側板66a、66bに取り付けられた支点軸61に枢動可能に取り付けられる。各支持アーム60の第1の端部60b(図5)は転写ローラからなる転写要素44の端部の軸部を支持する軸受けとして構成される。各支持アーム60の第2の端部60c(図5)はばね68によって付勢される。ばね68は側板66a、66bに設けられた開口部67(図4)に配置され、ばね68の一端部が支持アーム60の第2の端部に係止され、ばね68の他端部が開口部60bを規定する壁に係止される。ばね68は支持アーム60の第2の端部を図3に矢印で示される方向に引っ張り、それによって支持アーム60を転写要素44が感光体36に押圧されるように付勢する。
【0030】
長い柱状の移動部材62は図4に示されるようにその外側面に複数の切り欠き部を有し、支持アーム60の第2の端部はその切り欠き部に挿入されている。カムフォロア部70と、アーム係合部72とがこれらの切り欠き部の端部壁によって形成されている。従って、移動部材62は、カム64と係合するカムフォロア部70と、複数の支持アーム60とそれぞれに係合するアーム係合部72とを有する。
【0031】
カム64が図3で時計まわり方向に回転するときに、カム64がカムフォロア部70を(移動部材62を)図3で右方向に押し、それによってアーム係合部72が支持アーム60の第2の端部を押し、支持アーム60を反時計まわりに回転させる。従って、カム64が時計まわり方向に回転するときに、転写部材44はばね68に抗して感光体36から離間されるようになる。
【0032】
図1及び図4に示されるように、両側の移動機構58のカム64は共通の軸74に取り付けられている。この軸74の一端には歯車76が取り付けられ、この歯車76は歯車列を介してモータ76によって駆動されるようになっている。従って、1組のモータ76及びカム64によって両側の移動機構58の移動部材62の動作を制御することができる。よって両側の支持アーム60は1組のモータ76及びカム64によって同期して制御される。
【0033】
カム64が図3で時計まわり方向に回転するときには、カム64がカムフォロア部70及び移動部材62を右方向に動かす。この場合、転写要素44が感光体36から離間する。ばね68は転写要素44が感光体36に押圧されるように作用するとともに、支持アーム60を介してアーム係合部72を(移動部材62を)図3で左方向に引っ張る作用をする。従って、移動部材62はばね68に抗して右方向に動く。一方、カム64が図3で反時計まわり方向に回転するときには、カム64がばね68の作用でカムフォロア部70に追従し、移動部材62が左方向に動く。この場合、転写要素44は感光体36に向かって押圧される。
【0034】
図5は移動部材62の一部及びカム64及び支持アーム60を部分的に拡大して示す図である。カム64のカムプロフィールは、回転角度の範囲θの範囲にわたって延びる第1のカム部分64aと、回転角度の範囲θの範囲にわたって延びる第2のカム部分64bと、回転角度の範囲θの範囲にわたって延びる第3のカム部分64cとを有する。
【0035】
図6はカム64の第1のカム部分64aが移動部材62のカムフォロア部70の位置にある状態を示す図である。第1のカム部分64aはカム64の回転中心からカム表面までの距離が回転角度の範囲θの範囲にわたってほぼ一定な円弧であり、カム64の位置が(A)及び(B)に示されるようにずれていても、移動部材62をほぼ一定の位置に維持することができるようになっている。
【0036】
同様に、第2のカム部分64bはカム64の回転中心からカム表面までの距離が回転角度の範囲θの範囲にわたってほぼ一定な円弧であり、カム64の位置がわずかにずれていても移動部材62をほぼ一定の位置に維持することができるようになっている。同様に、第3のカム部分64cはカム64の回転中心からカム表面までの距離が回転角度の範囲θの範囲にわたってほぼ一定な円弧であり、カム64の位置がわずかにずれていても移動部材62をほぼ一定の位置に維持することができるようになっている。これによって、モータ76の精密な位置制御をしなくても、転写要素44を所定の位置に制御することができる。また、カム64に作用するばね68の力がカム64をロックするので、カム64を所定の角度位置で維持するためにモータ76を通電ロックする必要がない。そのため、装置内の温度上昇を防止することができ、消費電力の低減を図ることができる。
【0037】
図7から図9は、カム64及び移動部材62が3つの位置にある状態を示す。図7は転写要素36が全数押圧位置にある状態を示す。このとき、カム64の第1のカム部分64aが移動部材62のカムフォロア部70に当接し、全ての転写要素36が対応する感光体36に押圧されている。
なお、図7に示されるように、転写要素36が全数押圧位置にある状態において、図7で左端部に位置するブラック用の画像形成ユニット20Bの転写要素36を支持する支持アーム60の第2の端部と、対応するアーム係合部72との間の距離lは、残りの画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Bの転写要素36を支持する支持アーム60の第2の端部と、アーム係合部72との間の距離l、よりも大きくなっている(l>l)。lはそれ自体でかなり小さな値である。
【0038】
図8はブラック用の転写要素36が対応する感光体36に押圧され、残りの転写要素36が対応する感光体36から離間されている状態を示す。このとき、カム64の第2のカム部分64bが移動部材62のカムフォロア部70に当接する。この場合には、カラー画像の形成は行わず、モノクロの画像の形成を行うことができる。
【0039】
図9は転写要素36が全数離間位置にある状態を示す。このとき、カム64の第3のカム部分64cが移動部材62のカムフォロア部70に当接する。この場合、この画像形成装置自体が停止されている。
このようにして、移動部材62の位置によって、全ての転写要素44を第1の位置(押圧位置)にもたらすことができ、少なくとも1つの転写要素44を第1の位置(押圧位置)にもたらし且つ他の転写要素44を第2の位置(離間位置)にもたらすことができ、そして全ての転写要素44を第2の位置(離間位置)にもたらすことができる。
【0040】
図10から図12は移動部材の変形例を示す図である。この例の移動部材158は3つの画像形成ユニットを使用する場合に使用される。移動部材158は、複数の転写要素44をそれぞれに支持する複数の支持アーム160と、複数の支持アーム160を動かすための移動部材162と、移動部材162を直線往復移動させる駆動手段(図示せず)とからなる。駆動手段は前の実施例のカム64を含むものでもよく、あるいはその他のカムを含むものでもよい。
【0041】
各支持アーム160はベルクランク状に形成され、その中間部が支点軸160aに枢動可能に取り付けられる。各支持アーム160の第1の端部は転写要素からなる転写要素44の端部の軸部を支持する回転可能に支持する。各支持アーム160の第2の端部はばね168によって転写要素44が感光体36に押圧されるように付勢する。
【0042】
移動部材162は支持アーム160の第2の端部と係合するカム部172a、172b、172cを有する。図10においては、左側の支持アーム160の第2の端部がカム部172aの谷部分に位置し、転写要素44が感光体36に押圧されている。他の2つの支持アーム160の第2の端部とカム部172b、172cの山部分に位置し、転写要素44が感光体36から離間されている。
【0043】
図11においては、左側及び右側の支持アーム160の第2の端部がカム部172a、172cの山部分に位置し、転写要素44が感光体36から離間され、中央の支持アーム160の第2の端部がカム部172bの谷部分に位置し、転写要素44が感光体36に押圧されている。
図12においては、左側及び中央の支持アーム160の第2の端部がカム部172a、172bの山部分に位置し、転写要素44が感光体36から離間され、右央の支持アーム160の第2の端部がカム部172cの谷部分に位置し、転写要素44が感光体36に押圧されている。このように、移動機構158は、1つの転写要素44を第1の位置にもたらし、そして他の転写要素44を第2の位置にもたらすことができるように形成されている。また、実施例ではいずれかの転写要素44が感光体36から離間されていたが、全ての転写要素44が感光体36に押圧される位置をもつように構成されることができる。この例では、3つの画像形成ユニットを使用する場合を例として説明したが、カム部を増やすことによって4つの画像形成ユニットを使用する場合にも使用できる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の転写要素を簡単な共通の移動機構によって選択的に且つ確実に動かすことができる。また、移動機構にカムを採用することにより、移動機構を簡単に構成することができるとともに、全ての転写要素を選択的に且つ同期的に動かすことができる。このような移動機構を採用することによって画像形成装置のコスト低減及び記録品質の向上を達成しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の画像形成装置を示す概略断面図である。
【図2】図1の複数の画像形成ユニットのうちの1つを示す側面図である。
【図3】図1の転写要素の移動機構を示す断面図である。
【図4】図1及び図3の移動機構を示す斜視図である。
【図5】移動機構の一部を示す拡大図である。
【図6】カムの第1の部分がカムフォロアに当接しているところを示す図である。
【図7】図1から図6の移動機構の第1の使用状態を示す図である。
【図8】図1から図6の移動機構の第2の使用状態を示す図である。
【図9】図1から図6の移動機構の第3の使用状態を示す図である。
【図10】移動機構の変化実施例を示す図である。
【図11】図10の移動機構の他の使用状態を示す図である。
【図12】図10の移動機構の他の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
20B,20C,20M,20Y…画像形成ユニット
22…用紙搬送ベルト
32…定着器
36…感光体
38…前帯電器
40…LEDビームスキャナ
42…現像器
44…転写要素
34…トナー清掃器
58…移動機構
60…支持アーム
62…移動部材
64…カム
66…ベルトユニット
68…ばね
70…カムフォロア部
72…アーム係合部

Claims (14)

  1. 感光体と、該感光体に画像を生成するための装置と、該感光体に生成された画像を用紙に転写するための転写要素とを各々が含む複数の画像形成ユニットと、用紙を所定の用紙搬送方向で該複数の画像形成ユニットの感光体と転写要素との間へ搬送する用紙搬送ベルトと、該転写要素が用紙搬送ベルトを介して対応する感光体に押圧される第1の位置と、該転写要素が対応する感光体から離間される第2の位置との間で該複数の転写要素を選択的に動かすための移動機構とを備え、該移動機構は、該複数の転写要素をそれぞれに支持する複数の支持アームと、該複数の支持アームを動かすための共通の移動部材と、該移動部材を直線往復移動させる駆動手段とからなり、該移動部材は、少なくとも1つの転写要素が第1の位置にあるときに他の少なくとも1つの転写要素が第2の位置をとるように該支持アームと係合する手段を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 該移動機構は、全ての転写要素を第1の位置にもたらすことができ、少なくとも1つの転写要素を第1の位置にもたらし且つ他の転写要素を第2の位置にもたらすことができ、そして全ての転写要素を第2の位置にもたらすことができるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 該移動機構は、1つの転写要素を第1の位置にもたらし、そして他の転写要素を第2の位置にもたらすことができるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 該移動部材は、ブラック用の転写要素及び3色用の転写要素の支持アームを動かすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 該支持アームの各々は所定の軸線のまわりで枢動可能に配置され、該駆動手段は該移動部材を直線往復移動させるために回転可能なカムを含むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 該移動部材は用紙搬送方向に長く延び且つ用紙搬送方向に往復移動可能であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 該移動部材は該カムと係合するカムフォロア部を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 該支持アームに取り付けられ、該転写要素を該第1の位置に向かって付勢するばねをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 該ばねは該支持アームを介して該移動部材のカムフォロア部が該カムと係合する方向に付勢することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 該カムは該カムの所定の回転角度の範囲で該移動部材をほぼ一定の位置に維持するようなカムプロフィールを有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 該転写要素が気孔体からなる転写ローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 該用紙配送ベルトが無端のベルトであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 該転写要素と、該用紙搬送ベルトと、該転写要素移動機構とがユニットとして形成され、該ユニットが装置の本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  14. 2つの該転写要素移動機構が装置の本体の両側に設けられ、該2つの該転写要素移動機構が共通の駆動源で駆動されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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