JP6812053B2 - ストリングセット、縦糸用のストリング及び横糸用のストリング - Google Patents

ストリングセット、縦糸用のストリング及び横糸用のストリング Download PDF

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Description

本発明は、ラケットに張られるストリングセット、縦糸用のストリング及び横糸用のストリングに関する。
一般に、バドミントンのラケットには、縦糸用のストリングと横糸用のストリングが交差するように張られて、シャトルを打ち返すフェイス面が形成されている。各ストリングとしては、マルチフィラメントの芯糸の周囲に側糸を巻き付けあるいは編組して外面をコーティングしたものが知られている。このようなストリングでは、耐久性等の機能を向上させるために様々な提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載のストリングでは、コーティング剤にチタン等の金属粉末を添加することによって、ストリングの耐久性を向上させている。
特許第3166031号公報
ところで、バドミントンのショットとして、ヘアピンと呼ばれるショットやカットと呼ばれるショットが知られている。ヘアピンはネット際に落されたシャトル(シャトルコック)を相手コートに軽く弾き返すショットであり、カットは頭上に飛んできたシャトルをラケットのフェイス面で切って相手コートのネット際に落とすショットである。これらのショットはストリングに求められる機能が異なり、ヘアピン性能(スピン性能)とカット性能を同時に向上させることが困難になっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ヘアピン性能及びカット性能を向上させることができるストリングセット、縦糸用のストリング及び横糸用のストリングを提供することを目的とする。
本発明のストリングセットは、ラケットに対して縦糸及び横糸として張られるストリングセットであって、縦糸及び横糸のいずれか一方として張られる小径の第1のストリングと、縦糸及び横糸のいずれか他方として張られる前記第1のストリングよりも大径の第2のストリングとを備え、ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される前記第2のストリングの表面摩擦力は、該測定と同じ条件で測定される前記第1のストリングの表面摩擦力よりも大きく、前記第1のストリングが横糸用のストリングであり、前記第2のストリングが縦糸用のストリングであることを特徴とする。また、本発明のストリングセットは、ラケットに対して縦糸及び横糸として張られるストリングセットであって、縦糸及び横糸のいずれか一方として張られる小径の第1のストリングと、縦糸及び横糸のいずれか他方として張られる前記第1のストリングよりも大径の第2のストリングとを備え、ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される前記第2のストリングの表面摩擦力は、該測定と同じ条件で測定される前記第1のストリングの表面摩擦力よりも大きく、前記第1のストリング及び前記第2のストリングで形成される前記ラケットのフェイス面にて、前記測定と同じ条件で測定される表面摩擦力が9[N]以上であり、前記第2のストリングにはコーティング膜が形成されており、前記第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層が膜厚の増加に応じてグリップ力を大きくする性質を有することを特徴とする。
この構成により、第2のストリングの表面摩擦力が大きく大径であるため、シャトルに対する摩擦力が大きくなると共に接触面積が大きくなる。よって、ヘアピン時に弾かれたシャトルにスピンが掛かり易くなってヘアピン性能が向上する。また、第1のストリングの表面摩擦力が小さく小径であるため、第1のストリングと第2のストリングの摩擦力が小さくなると共に接触面積が小さくなる。よって、カット時に第1のストリングと第2のストリングが相対的に移動し易くなってカット性能が向上する。このように、第1のストリング及び第2のストリングに機能を分配して、ストリングの表面摩擦力及び外径が大きいことで向上するヘアピン性能と、ストリングの表面摩擦力及び外径が小さいことで向上するカット性能を両立させることができる。
本発明のストリングセットにおいては、第1のストリングが横糸用のストリングであり、第2のストリングが縦糸用のストリングである。この構成によれば、ヘアピン性能とカット性能の両立に加えて、縦糸用のストリングの外径が大きくなることによる打球感(弾き感)の不足を、横糸用のストリングの外径を小さくすることで補うことができる。また、エッジ切れし易い縦糸用のストリングの外径を大きくすることで、エッジ切れ確率を低下させることができる。
本発明のストリングセットにおいては、第1のストリングに対して第2のストリングが動くときに、1000[g]の重りが取り付けられた前記第2のストリングに対し、300[g]の重りが取り付けられた前記第1のストリングを15箇所の交差箇所で接触させた状態で滑らせたときの静摩擦力として測定される摩擦力が2.2[N]以下である。この構成により、第2のストリングが第1のストリングに対して移動し易くなってカット性能を向上させることができる。
本発明のストリングセットにおいては、第1のストリングの外径が第2のストリングの外径の94%以下である。この構成により、第2のストリングを大径にしてヘアピン性能を向上させても、第1のストリングに対して第2のストリングを移動させ易くしてカット性能を向上させることができる。
本発明のストリングセットにおいては、第1のストリング及び第2のストリングで形成されるラケットのフェイス面にて、前記測定と同じ条件で測定される表面摩擦力が9[N]以上である。この構成により、フェイス面の表面摩擦力が大きくなるため、フェイス面で弾かれたシャトルにスピンが掛かり易くなる。
本発明のストリングセットにおいては、第2のストリングにはコーティング膜が形成されており、第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層が膜厚の増加に応じてグリップ力を大きくする性質を有する。この構成により、第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層の膜厚によってグリップ力が大きくなるため、第2のストリングの表面摩擦力を大きくすることができる。
本発明のストリングセットにおいては、第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層が、ポリウレタン又はゴムで形成されている。この構成により、簡易な構成で第2のストリングの表面摩擦力を大きくすることができる。
本発明の横糸用のストリングは、ラケットに縦糸用のストリングに交差して張られる横糸用のストリングであって、縦糸用のストリングよりも、ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される表面摩擦力が小さく小径なことを特徴とする。
この構成により、横糸用のストリングを縦糸用のストリングよりも表面摩擦力を小さくすると共に小径にすることで、ストリング同士の摩擦力が小さくなると共に接触面積が小さくなる。よって、カット時に横糸用のストリングに対して縦糸用のストリングが動き易くなってカット性能が向上する。また、表面摩擦力が大きく大径の縦糸用のストリングによってスピンを掛り易くしてヘアピン性能を向上させても、横糸用のストリングに対して縦糸用のストリングが十分に移動するためカット性能が低下することがない。このように、縦糸用のストリング及び横糸用のストリングに機能を分配して、ストリングの表面摩擦力及び外径が大きいことで向上するヘアピン性能と、ストリングの表面摩擦力及び外径が小さいことで向上するカット性能を両立させることができる。
本発明の縦糸用のストリングは、ラケットに横糸用のストリングに交差して張られる縦糸用のストリングであって、横糸用のストリングよりも、ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される表面摩擦力が大きく大径なことを特徴とする。
この構成により、縦糸用のストリングを横糸用のストリングよりも表面摩擦力を大きくすると共に大径にすることで、シャトルと縦糸用のストリングの摩擦力が大きくなると共に接触面積が大きくなる。よって、ヘアピン時に弾かれたシャトルにスピンが掛かり易くなってヘアピン性能が向上する。また、表面摩擦力が小さく小径の横糸用のストリングによって縦糸用のストリングを移動し易くしてカット性能を向上させても、縦糸用のストリングの表面摩擦力が十分に大きいためヘアピン性能が低下することがない。このように、縦糸用のストリング及び横糸用のストリングに機能を分配して、ストリングの表面摩擦力及び外径が大きいことで向上するヘアピン性能と、ストリングの表面摩擦力及び外径が小さいことで向上するカット性能を両立させることができる。
本発明によれば、表面摩擦力が小さな小径の第1のストリングと表面摩擦力が大きな大径の第2のストリングを組み合わせて用いることで、ヘアピン性能及びカット性能を向上させることができる。
ストリングが張られたラケットの正面図である。 比較例のヘアピン性能及びカット性能の説明図である。 本実施の形態のヘアピン性能及びカット性能の説明図である。 本実施の形態のストリングの断面模式図である。 本実施の形態のポリウレタンの膜厚とストリングゲージの関係を示す図である。 本実施の形態の横糸ゲージと縦糸移動量の関係を示す図である。 本実施の形態の横糸ゲージと縦糸移動時の摩擦力の関係を示す図である。 本実施の形態の横糸の摩擦力と縦糸移動時の摩擦力の関係を示す図である。 本実施の形態の打球感とエッジ切れ確率の説明図である。 本実施の形態の横糸ゲージと横糸通し時の摩擦力の関係を示す図である。 本実施の形態の表面摩擦力の測定方法の説明図である。 本実施の形態の縦糸が動くときの摩擦力の測定方法の説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本実施の形態のストリングセットについて説明する。図1は、ストリングが張られたラケットの正面図である。図2は、比較例のヘアピン性能及びカット性能の説明図である。図3は、本実施の形態のヘアピン性能及びカット性能の説明図である。なお、比較例は縦糸と横糸に同一のストリングを使用し、本実施の形態は縦糸と横糸に異なるストリングを使用している。
図1に示すように、バドミントンのラケット50のフレーム53には、縦糸用のストリング21と横糸用のストリング22が交差するように張られて、シャトルを打ち返すフェイス面54が形成されている。縦糸用のストリング21と横糸用のストリング22は交差位置でストリングの上下が入れ替わるようにして交差しており、この交差位置でのみ縦糸用のストリング21と横糸用のストリング22が接触している。フェイス面54にシャトルが当たると、交差位置を介して衝撃が縦糸用のストリング22と横糸用のストリング21に分散され、各ストリング21、22の反発力でシャトルが弾き返されている。
バドミントンのショットとしては、ヘアピンと呼ばれるショットや、カットと呼ばれるショットが知られている。ヘアピンは、ラケット50のフェイス面54でシャトルを軽く弾いて相手コートのネット際に返すショットである。この場合、ラケット50のフェイス面54を略水平にしてシャトルを弾いており、擦るように打った場合、弾かれたシャトルはスピンが掛って真上に近い軌道で相手コートに返される。カットは、フェイス面54でシャトルを切るように当てて相手コートのネット際に落とすショットである。この場合、シャトルに対してフェイス面54を斜めに当てており、シャトルによって縦糸用のストリング21が動いて、戻る時にシャトルに回転を与え、鋭く落ちる軌道を描いて相手コートに返される。
ところで、図2Aに示す比較例のように、一般的にはラケットの縦糸及び横糸に同一のストリング41、42が使用される。この場合、ヘアピン性能を決定付ける要素としては、ヘアピンを打ったときのスピンの掛り具合が重要になっている。スピンはストリング41、42の表面とシャトルのコルクレザーの摩擦力によって左右される。このため、ヘアピン性能を向上させるためには、ストリング41、42のストリングゲージ(外径)及び表面摩擦力を大きくすることが重要である。よって、ヘアピン性能を向上させるためにストリング41、42のストリングゲージ及び表面摩擦力を大きくすると、縦糸用のストリング41が移動し難くなってカット性能が低下する。
一方、図2Bに示すように、カット性能を決定付ける要素としては、縦糸用のストリング41が動き易いことが重要になっている。縦糸用のストリング41の動き易さはストリング同士の摩擦力や接触面積によって左右される。このため、カット性能を向上させるためには、ストリング41、42のストリングゲージ及び表面摩擦力を小さくすることが重要である。よって、カット性能を向上させるためにストリング41、42のストリングゲージ及び表面摩擦力を小さくすると、シャトルに対してスピンが掛り難くなってヘアピン性能が低下する。
このように、ストリング41、42のストリングゲージ及び摩擦力を大きくすると、ヘアピン性能は向上するがカット性能が低下する。また、ストリング41、42のストリングゲージ及び表面摩擦力を小さくすると、カット性能は向上するがヘアピン性能が低下する。ヘアピン性能及びカット性能がトレードオフの関係にあるので、縦糸及び横糸に同一のストリング41、42を用いた場合にはヘアピン性能及びカット性能を同時に向上させることは困難であった。加えて、ストリングゲージを大きくすると打球感が悪化し、逆にストリングゲージを小さくするとエッジ切れし易くなり、さらに表面摩擦力を大きくすると張り上げ難くなるというデメリットも生じていた。
そこで、本実施の形態においては、表面摩擦力が大きく大径の縦糸用のストリング21(第2のストリング)と、表面摩擦力が小さく小径の横糸用のストリング22(第1のストリング)とに、ヘアピン性能及びカット性能の機能を分配させるようにしている。そして、縦糸用のストリング21のストリングゲージ及び表面摩擦力が大きくなることで生じるデメリットを、横糸用のストリング22のストリングゲージ及び表面摩擦力を小さくすることで改善するようにしている。逆に、横糸用のストリング22のストリングゲージ及び表面摩擦力が小さくなることで生じるデメリットを、縦糸用のストリング21のストリングゲージ及び表面摩擦力を大きくすることで改善するようにしている。
具体的には、図3Aに示すように、本実施の形態のストリングセット20は、横糸用のストリング22よりも表面摩擦力が大きく大径の縦糸用のストリング21と、縦糸用のストリング21よりも表面摩擦力が小さく小径の横糸用のストリング22とで構成されている。縦糸用のストリング21は表面摩擦力が大きく大径に形成されているため、縦糸用のストリング21の表面とシャトルの摩擦力及び接触面積が大きくなってシャトルに対してスピンが掛り易くなっている。このように、縦糸に表面摩擦力が大きく大径のストリング21を用いることで、横糸に表面摩擦力が小さく小径のストリング22を用いてもヘアピン性能を向上させることができる。
一方、図3Bに示すように、横糸用のストリング22は表面摩擦力が小さく小径に形成されているため、ストリング21、22同士の接触面積及び表面摩擦力が小さくなって、横糸用のストリング22に対して縦糸用のストリング21が動き易くなる。縦糸用のストリング21がシャトルによって大きく動かされて、縦糸用のストリング21が元に戻る力がシャトルに働いてカットが掛り易くなっている。このように、横糸に表面摩擦力が小さく小径のストリング22を用いることで、縦糸に表面摩擦力が大きく大径のストリング22を用いてもカット性能を向上させることができる。
さらに、縦糸用のストリング21のストリングゲージが大きくなることで生じる打球感(弾き感)の不足を、横糸用のストリング22のストリングゲージを小さくすることで補っている。一方で、横糸用のストリング22のストリングゲージが小さくなることで生じるエッジ切れし易さを、特にエッジ切れが生じ易い縦糸用のストリング21のストリングゲージを大きくすることで補っている。さらに、縦糸用のストリング21の表面摩擦力が大きくなることで生じる張り上げ難さを、横糸用のストリング22の表面摩擦力を小さくすることで補っている。
以下、本実施の形態のストリングセットについて詳細に説明する。図4は、本実施の形態のストリングの断面模式図である。なお、本実施の形態のストリングの断面構造は図4に示す構成に限定されず、適宜変更が可能である。
図4に示すように、ストリング21は、芯糸11及び側糸12a、12bから成る糸状の構造体13の周囲にコーティング膜16を形成して構成されている。糸状の構造体13は、マルチフィラメントの芯糸11の周囲に側糸12a、12bを編組して構成されている。側糸12a、12bは複数本の側糸で1セットになっており、S方向の8セット、Z方向の8セットが芯糸11を覆うように編組されている。
糸状の構造体13の周囲には、内側にポリアミド等がコーティングされた後に、表層にポリウレタンがコーティングされて所定の膜厚のコーティング膜16が形成されている。すなわち、コーティング膜16は、内側のコーティング層(内層)と外側のコーティング層(表層)の2層構造で構成され、内側のコーティング層よりも外側のコーティング層の摩擦力(摩擦係数)が高くなっている。なお、コーティング膜16は、ポリウレタンだけで形成されていてもよい。なお、以下の説明においては、縦糸用のストリング21のコーティング膜16の膜厚tは、糸状の構造体13の最外面からの厚みを示している。
また、詳細は図示しないが、横糸用のストリング22はコーティング膜がポリアミドだけで形成された点、糸状の構造体の外径が小さい点を除いて、縦糸用のストリング21と略同様に形成されている。横糸用のストリング22は、縦糸用のストリング21とは異なり、コーティング膜の表層もポリアミドで形成されているため、縦糸用のストリング21よりも表面摩擦力が小さくなっている。なお、縦糸用のストリング21及び横糸用のストリング22の芯糸及び側糸の材質は特に限定されるものではないが、例えば、ポリアミド、ポリエステル等が使用される。
次に、ヘアピン性能について説明する。図5は、本実施の形態のポリウレタンの膜厚とストリングゲージの関係を示す図である。なお、図5において横軸はコーティング膜の表層のポリウレタンの膜厚、縦軸はストリングゲージを示している。なお、コーティング膜は、上記したようにポリウレタン及びポリアミドによって形成されており、内側のポリアミドの膜厚を減らすことで表層のポリウレタンの膜厚を増やすことが可能になっている。また、ゲージは25ポンド牽引時の外径を示している。
図5に示すように、ストリングの表面摩擦力を変えながらヘアピンの試打を重ねたところ、プレイヤーはストリングの表面摩擦力が9[N]以上でシャトルにスピンが掛かり易く、12[N]以上でシャトルにスピンがより掛かり易いと感じることがわかった。そこで、ストリングの表面摩擦力が9[N]以上、12[N]以上になるコーティング膜の膜厚とストリングゲージの関係を調べたところ、図に示すような結果が得られた。ここでは、ストリングの表面摩擦力が9[N]以上をスピン領域、12[N]以上を高スピン領域として説明する。
図5の横軸に示すポリウレタンの膜厚が0[μm]のときは、ストリングゲージが約0.80[mm]−0.94[mm]の範囲R1はスピン領域になり、ストリングゲージが約0.94[mm]以上の範囲R2は高スピン領域になる。また、ポリウレタンの膜厚が8[μm]のときは、ストリングゲージが約0.50[mm]−0.65[mm]の範囲R3はスピン領域になり、ストリングゲージが約0.65[mm]以上の範囲R4は高スピン領域になる。すなわち、ポリウレタンの膜厚が大きくなるのに伴ってスピンが掛り易い領域が広がって、ストリングゲージが小さくても9[N]以上の表面摩擦力を得ることが可能になっている。尚、ゲージは25ポンド牽引時の外径を示している。
図5の縦軸に示すストリングゲージが0.50[mm]のときは、膜厚が8[μm]以上の範囲R5はスピン領域になる。また、ストリングゲージが0.80[mm]のときは、ポリウレタンの膜厚が0[μm]−2[μm]の範囲R6はスピン領域になり、ポリウレタンの膜厚が2[μm]以上の範囲R7は高スピン領域になる。すなわち、ストリングゲージが大きくなるのに伴ってスピンが掛り易い領域が広がって、ポリウレタンの膜厚が小さくても9[N]以上の摩擦力を得ることが可能になっている。このように、ポリウレタンの膜厚及びストリングゲージが大きくなるほど、スピンが掛り易い領域が広くなっている。また、横糸用のストリング22及び縦糸用のストリング21で形成されるラケット50のフェイス面54の表面摩擦力は、表面摩擦力の大きい方のストリング(第2のストリング)の表面摩擦力の影響を受けやすい。
ポリウレタンの膜厚が大きい場合には、シャトルに対するグリップ力が増加することでストリングの表面摩擦力が増加する。また、ストリングゲージが大きい場合には、ストリングの表面とシャトルのコルクレザーの接触面積が大きくなることでストリングの表面摩擦力が増加する。このように、本実施の形態では、ポリウレタンの膜厚とストリングゲージとを調整することで、ストリングの表面に適切な摩擦力を付与している。なお、上記のストリングの摩擦力は、例えば、ラケットに張り上げられたストリング面上を接触面にコルクレザーを貼付した重りを滑らせ、オートグラフAG−IS(株式会社 島津製作所社製)を用いて測定される。
具体的には、図11に示すように、水平なテーブル60上にストリング21、22が縦、横に張り上げられたラケット50が載置され、コルクレザー31付きの板状の重り32(1[kg])が載せられる。重り32には線材33の一端が取り付けられており、線材33の他端は滑車71を介して引張試験機70(オートグラフAG−IS)のチャック72に取り付けられている。チャック72の上昇により、ストリング21の表面上の重り32が引っ張られ、ストリング21、22とコルクレザー31に生じる摩擦力が引張試験機70の引張力として測定される。すなわち、ストリング21の表面摩擦力とは、ストリング21、22に対してコルクレザー31付きの重さ1[kg]の重り32を滑らせたときの摩擦力である。
次に、最適材料を選択するために、テルペン樹脂を添加したポリアミド、生産安定性に優れたポリウレタン、摩擦性に優れたゴムの3種でコーティング膜の表層を形成してストリングの表面摩擦力を測定し、ポリアミドでコーティング膜16の表層を形成したストリングの表面摩擦力と比較した。また、共通条件としては、ストリングゲージを0.67[mm]とし、コーティング膜16の表層の膜厚を10[μm]とした。この結果、表1に示すような結果が得られた。テルペン樹脂とはテレビン油やオレンジオイルを原料として加工した粘着付与性樹脂である。
Figure 0006812053
テルペン樹脂を添加したポリアミドを用いたストリングの表面摩擦力は7.6[N]であり、ポリアミドを用いたストリングの表面摩擦力の6.3[N]よりも大きいが、スピンが掛り易くなる9[N]未満であった。これに対し、ポリウレタン、ゴムを用いたストリングの表面摩擦力はそれぞれ12.5[N]、21.4[N]であり、ポリアミドを用いたストリングの表面摩擦力の6.3[N]よりも大きく、さらにスピンが掛り易くなる9[N]以上であった。これにより、ポリウレタン、ゴムをコーティング剤として用いることで十分な摩擦力が得られることがわかった。
したがって、ストリングでシャトルにスピンを掛けるに当たり、コーティング膜16の表層の材料としては、ポリウレタン又はゴムが用いられることが好ましい。さらに、加工安定性の観点から、ポリウレタンを用いることがより好ましい。なお、コーティング膜の表層の材料としては上記の材料に限定されず、ストリングの表面摩擦力を9[N]以上にする材料であればよい。例えば、ポリアミド、テルペン樹脂を添加したポリアミドであっても、コーティング膜16の膜厚及びストリングゲージの大きさを調整して、ストリングの表面摩擦力を9[N]以上とすることで、コーティング膜の材料として用いることができる。また、ストリングの表面摩擦力が9[N]以上であれば、コーティング膜の内側と同じ材料、例えばポリアミドで表層を形成してもよい。
次に、カット性能について説明する。図6は、本実施の形態の横糸ゲージと縦糸移動量の関係を示す図である。図7は、本実施の形態の横糸ゲージと縦糸移動時の摩擦力の関係を示す図である。図8は、本実施の形態の横糸の摩擦力と縦糸移動時の摩擦力の関係を示す図である。なお、図6において横軸は横糸ゲージの大きさ、縦軸は縦糸の移動量、図7において横軸は横糸ゲージの大きさ、縦軸は縦糸が動くときの摩擦力、図8において横軸は横糸の摩擦力、縦軸は縦糸が動くときの摩擦力をそれぞれ示している。また、以下では適宜、縦糸用のストリングを縦糸、横糸用のストリングを横糸、縦糸のストリングゲージを縦糸ゲージ、横糸のストリングゲージを横糸ゲージと称して説明する。
図6に示すように、縦糸ゲージ0.67[mm]、ポリウレタンの膜厚10[μm]の縦糸に対して、横糸ゲージを変化させてカット性能を確認した。ここでは、ARC8DX(ヨネックス株式会社製)のラケットに25ポンドで縦糸及び横糸を張り、スマッシュマシンを用いて打撃角度30°、スイングスピード200[km/h]で打撃した。横糸ゲージが0.65[mm]の場合には縦糸移動量が約5.50[mm]であり、横糸ゲージが0.63[mm]で縦糸移動用が6.00[mm]以上になっている。これにより、横糸ゲージが小さくなるほど、縦糸移動量が増加してシャトルにカットが掛かり易くなることが確認された。
ここで、横糸ゲージを変えながら試打を重ねたところ、プレイヤーは縦糸移動量が6.0[mm]以上でカットが掛り易いと感じることが分かった。このときの縦糸が動くときの摩擦力を測定したところ2.2[N]以下であった。そこで、縦糸が動くときの摩擦力が2.2[N]以下になるような横糸ゲージ及び横糸の摩擦力を確認したところ、図7及び図8に示すような結果が得られた。なお、縦糸が動くときの摩擦力は、例えば、1000gの荷重をかけて固定した縦糸に横糸を編み込み、横糸に300gの荷重をかけてフォースゲージFG−5005(佐藤商事製)に取り付け、電動スライダーとしてのロボシリンダーRCP2(IAI Corporation製)でフォースゲージを移動させて測定される。
具体的には、図12に示すように、複数のローラピン91aに60[cm]の縦糸82が蛇行するように巻き掛けられており、縦糸82の一端が固定ピン91bに固定されて、縦糸82の他端が滑車92を介して1000[g]の重り94に取り付けられている。また、縦糸82を縫うようにして複数のローラピン91cに90[cm]の横糸81が巻き掛けられており、横糸81の一端がフォースゲージ97のフック96に取り付けられ、横糸81の他端が滑車93を介して300[g]の重り95に取り付けられている。これにより、横糸81と縦糸82とが複数の交差箇所85(本実施の形態では15箇所)で接触している。
また、フォースゲージ97は電動スライダー98に取り付けられ、引張速度600[mm/min]、移動距離100[mm]でスライドさせて滑り性が測定される。すなわち、縦糸が動くときの摩擦力とは、1000[g]の重りが取り付けられた縦糸82に対し、300[g]の重りが取り付けられた横糸81を複数の交差箇所85(本実施の形態では15箇所)で接触させた状態で滑らせた場合の相対的な摩擦力である。
図7に示すように、縦糸ゲージ0.67[mm]、ポリウレタンの膜厚10[μm]の縦糸に対して、横糸ゲージを変化させて縦糸が動くときの摩擦力を確認した。横糸ゲージが0.65[mm]の場合には縦糸が動くときの摩擦力が約2.6[N]になって、縦糸が動き難くカットが掛り難くなっている。また、横糸ゲージが0.63[mm]以下になると縦糸が動くときの摩擦力が2.2[N]以下になって、縦糸が動き易くカットが掛り易くなっている。このように、縦糸ゲージ0.67[mm]に対して横糸ゲージ0.63[mm]以下、すなわち横糸ゲージが縦糸ゲージの94%以下でカット性能が向上することが確認された。
図8に示すように、縦糸ゲージ0.67[mm]、表面摩擦力が4.3[N]の縦糸に対して、横糸ゲージ0.61[mm]の横糸の表面摩擦力を変化させて縦糸が動くときの摩擦力を確認した。横糸の表面摩擦力が2.3[N]の場合には縦糸が動くときの摩擦力が約2.8[N]になって、縦糸が動き難くカットが掛り難くなっている。また、横糸の摩擦力が2.0[N]以下になると縦糸が動くときの摩擦力が2.2[N]以下になって、縦糸が動き易くなってカットが掛り易くなっている。このように、縦糸の表面摩擦力4.3[N]に対して横糸の表面摩擦力2.0以下でカット性能が向上することが確認された。
次に、打球感とエッジ切れ確率について説明する。図9は、本実施の形態の打球感とエッジ切れ確率の説明図である。図9Aは打球感の説明図であり、図9Bはエッジ切れ確率の説明図である。
図9Aに示すように、縦糸ゲージと横糸ゲージが同一な場合と、縦糸ゲージを大きくし横糸ゲージを小さくした場合とでシャトルを打ち比べて打球感を確認した。縦糸ゲージと横糸ゲージが共に0.67[mm]の場合には、シャトルの弾き感が減った。また、縦糸ゲージ及び横糸ゲージが共に0.63[mm]の場合には、シャトルの弾き感が増した。このように、縦糸ゲージと横糸ゲージが同一の場合には、縦糸ゲージと横糸ゲージを共に小さくすることで弾き感が向上する。
これに対して、縦糸ゲージが0.67[mm]で横糸ゲージが0.61[mm]の場合には、縦糸ゲージと横糸ゲージが共に0.63[mm]の場合と同等の弾き感が得られた。すなわち、縦糸ゲージと横糸ゲージが共に0.67[mm]とした場合よりも優れた弾き感が得られた。このように、縦糸ゲージを大きくした場合であっても、横糸ゲージを小さくすることで十分な弾き感が得られることが確認された。
図9Bに示すように、縦糸ゲージと横糸ゲージが同一な場合と、縦糸ゲージを大きくし横糸ゲージを小さくした場合とでシャトルを打ち比べてエッジ切れ確率を確認した。ここでは、30〜32ポンドでラケットに縦糸及び横糸を張って試打試験を実施した。なお、エッジ切れとは、フレームのエッジでストリングが切断されることであり、エッジ切れ確率とは、ラケットに張られた縦糸又は横糸がエッジ切れする確率である。縦糸ゲージと横糸ゲージが共に0.63[mm]の場合には、エッジ切れ確率が約68%であった。
これに対して、縦糸ゲージが0.67[mm]で横糸ゲージが0.61[mm]の場合には、エッジ切れ確率が約32%まで減少した。縦糸ゲージを大きくして、横糸ゲージを小さくすることでエッジ切れ確率が大幅に低下している。これは、一般的にエッジ切れが縦糸で起こり易くなっており、エッジ切れ確率に対しては横糸ゲージの大きさよりも縦糸ゲージの大きさが影響し易いからだと考えられる。このように、横糸ゲージを小さくした場合であっても、縦糸ゲージを大きくすることでエッジ切れ確率を低下させることができることが確認された。
上記の図9A及び図9Bの結果から、縦糸ゲージを大きくする一方で横糸ゲージを小さくすることで、シャトルに対する打球感を損なわずにエッジ切れ確率を低下させることが可能であることが確認された。よって、ヘアピン性能を向上させるために縦糸ゲージを大きくすることによる弾き感の不足を、横糸ゲージを小さくすることで補うことが可能になっている。また、カット性能を向上させるために横糸ゲージを小さくすることによるエッジ切れ確率の増加を、縦糸ゲージを大きくすることで減らすことが可能になっている。
次に、張り易さについて説明する。通常、ラケットに縦糸と横糸を張る場合には、ラケットに縦糸を張った後に横糸を縫うように縦糸に通して張っている。このため、ラケットに縦糸を張った状態で縦糸に対する横糸の通し易さによって張り易さが変化する。図10は、本実施の形態の横糸ゲージと横糸通し時の摩擦力の関係を示す図である。なお、図10において横軸は横糸ゲージの大きさ、縦軸は横糸を通すときの摩擦力を示している。横糸を通すときの摩擦力が3.0N以上だと滑りが悪く、張り難さを感じる領域となる。
図10に示すように、ポリウレタンをコーティング(膜厚10[μm])した横糸を使用した場合と、ナイロンをコーティングした横糸を使用した場合とで、縦糸ゲージ0.67[mm]、ポリウレタンの膜厚10[μm]の縦糸に対する横糸の通し易さを確認した。ポリウレタンをコーティングした横糸を使用した場合には、横糸ゲージが0.55−0.70[mm]の範囲で縦糸に横糸を通すときの摩擦力が3.0[N]以上になって横糸の滑りが悪くなっている。よって、縦糸と横糸の両方にポリウレタンをコーティングして表面摩擦力を高めると張り易さが低下する。
これに対して、ナイロンをコーティングした横糸を使用した場合には、横糸ゲージが0.55−0.70[mm]の範囲で縦糸に横糸を通すときの摩擦力が3.0[N]以下になって横糸の滑りが良好である。よって、横糸に通常のナイロンをコーティングして表面摩擦力を抑えることで張り易さが向上する。このように、ヘアピン性能を向上させるために縦糸の表面摩擦力を大きくすることによる張り易さの低下を、横糸の表面摩擦力を小さくすることで補うことが可能になっている。
(実施例)
以下、本発明について、実施例に基づき更に詳述するが、これらは説明のために記述されるものであって、本発明の範囲が下記実施例に限定されるものではない。
ストリングゲージが0.67[mm]でポリウレタンの膜厚が0[μm]、4[μm]、6[μm]のストリングを用意してヘアピンの実試打評価を実施した。20−50代の中上級者10名でスピンの掛り具合を、「よく掛かる」、「掛かる」、「やや掛かる」、「ふつう」、「やや掛からない」、「掛からない」の6段階に分けて評価した。この結果、表2に示すような結果が得られた。
Figure 0006812053
ポリウレタンの膜厚が0[μm]のものを基準(ふつう)として評価した。これに対し、ポリウレタンの膜厚が4[μm]の場合、9人が「掛かる」と評価し、1人だけが「掛からない」と評価した。また、ポリウレタンの膜厚が6[μm]の場合、4人が「よく掛かる」、3人が「掛かる」、2人が「やや掛かる」と評価し、1人だけが「やや掛からない」と評価した。すなわち、ポリウレタンの膜厚が4[μm]、6[μm]のストリングのいずれについても、10人中9人が「ふつう」よりもスピンが掛ると評価した。このように、ポリウレタンの膜厚が4[μm]、6[μm]、すなわち表面摩擦力が9[N]以上(図5参照)でスピンが掛り易いという評価が得られた。
次に、横糸ゲージが0.65[mm]、0.63[mm]、0.61[mm]、0.58[mm]の横糸、縦糸ゲージが0.67[mm]、ポリウレタンの膜厚が10[μm]の縦糸を用意してカットの実試打評価を実施した。ここでは、NR900(ヨネックス株式会社製)のラケットに23ポンドで縦糸及び横糸を張り、20−50代の中上級者10名でカットの掛り具合を、「掛かる」、「やや掛かる」、「ふつう」、「やや掛からない」、「掛からない」の5段階に分けて評価した。この結果、表3に示すような結果が得られた。
Figure 0006812053
横糸ゲージの大きさが0.65[mm]の場合、2人が「掛かる」、2人が「やや掛かる」と評価し、2人が「ふつう」、4人が「やや掛らない」と評価した。横糸ゲージの大きさが0.63[mm]の場合、2人が「掛かる」、4人が「やや掛かる」と評価し、3人が「ふつう」、1人が「やや掛からないと」と評価した。横糸ゲージの大きさが0.61[mm]の場合、2人が「掛かる」、5人が「やや掛かる」と評価し、2人が「ふつう」、1人が「やや掛からないと」と評価した。横糸ゲージの大きさが0.58[mm]の場合、7人が「掛かる」、3人が「やや掛かる」と評価した。すなわち、横糸ゲージの大きさが0.63[mm]、0.61[mm]、0.58[mm]のストリングのいずれについても、過半数以上が「ふつう」よりも高く評価した。
以上のように、本実施の形態のストリングセット20では、横糸用のストリング22よりも表面摩擦力が大きく大径の縦糸用のストリング21を用いることで、シャトルと縦糸用のストリング21の摩擦力が大きくなると共に接触面積が大きくなる。よって、ヘアピン時に弾かれたシャトルにスピンが掛かり易くなってヘアピン性能が向上する。また、縦糸用のストリング21よりも表面摩擦力が小さく小径の横糸用のストリング22を用いることで、縦糸用のストリング21と横糸用のストリング22の摩擦力が小さくなると共に接触面積が小さくなる。よって、カット時に横糸用のストリング22に対して縦糸用のストリング21が移動し易くなってカット性能が向上する。このように、縦糸用のストリング21及び横糸用のストリング22に機能を分配して、ストリングの表面摩擦力及び外径が大きいことで向上するヘアピン性能と、ストリングの表面摩擦力及び外径が小さいことで向上するカット性能を両立させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、方向などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態では、糸状の構造体13が芯糸11の周囲に側糸12a、12bが編組された構造としたが、芯糸11のみで構成されていてもよい。また、芯糸11の周囲に側糸12a、12bが編組された構成としたが、芯糸11の周囲に側糸が一層だけ巻き付けられる構成にしてもよい。さらに、側糸を二層に巻き付けても良く、一層目と二層目の側糸のストリングゲージ(外径)は異なっていてもよい。
また、本実施の形態では、芯糸11及び側糸12a、12bは、マルチフィラメント及びモノフィラメントのいずれで構成されても良く、本数は限定しない。また、芯糸11がモノフィラメントの場合には、断面が円状である構成に限らず、断面が多角形(例えば、五角形)でもよい。さらに、芯糸11及び側糸12a、12bに中空糸が用いられてもよい。
また、本実施の形態では、ストリング21、22が合成繊維で形成される構成としてが、これに限定されない。ストリング21、22の糸状の構造体13は、羊腸や鯨筋等の天然繊維から作られたナチュラルストリングで形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、横糸用のストリング22にポリアミドがコーティングされている構成について説明したが、この構成に限定されない。縦糸用のストリング21よりも摩擦力が小さく、縦糸用のストリング21を移動し易くしてカット性能を向上させることが可能であれば、横糸用のストリング22のコーティング膜がどのように形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、横糸に摩擦力が小さく小径なストリングを使用し、縦糸に摩擦力が大きく大径なストリングを使用する構成にしたが、この構成に限定されない。縦糸に摩擦力が小さく小径なストリングを使用し、横糸に摩擦力が大きく大径なストリングを使用しても、ヘアピン性能とカット性能を両立させることが可能である。
本発明は、ラケットのフレームに張られるラケット用ストリングであり、ヘアピン性能及びカット性能を向上させることができるという効果を有する。
20 ストリングセット
21 縦糸用のストリング(第2のストリング)
22 横糸用のストリング(第1のストリング)

Claims (10)

  1. ラケットに対して縦糸及び横糸として張られるストリングセットであって、
    縦糸及び横糸のいずれか一方として張られる小径の第1のストリングと、
    縦糸及び横糸のいずれか他方として張られる前記第1のストリングよりも大径の第2のストリングとを備え、
    ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される前記第2のストリングの表面摩擦力は、該測定と同じ条件で測定される前記第1のストリングの表面摩擦力よりも大きく、
    前記第1のストリングが横糸用のストリングであり、
    前記第2のストリングが縦糸用のストリングであることを特徴とするストリングセット。
  2. 前記第1のストリング及び前記第2のストリングで形成される前記ラケットのフェイス面にて、前記測定と同じ条件で測定される表面摩擦力が9[N]以上であることを特徴とする請求項1に記載のストリングセット。
  3. 前記第2のストリングにはコーティング膜が形成されており、
    前記第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層が膜厚の増加に応じてグリップ力を大きくする性質を有することを特徴とする請求項2に記載のストリングセット。
  4. ラケットに対して縦糸及び横糸として張られるストリングセットであって、
    縦糸及び横糸のいずれか一方として張られる小径の第1のストリングと、
    縦糸及び横糸のいずれか他方として張られる前記第1のストリングよりも大径の第2のストリングとを備え、
    ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される前記第2のストリングの表面摩擦力は、該測定と同じ条件で測定される前記第1のストリングの表面摩擦力よりも大きく、
    前記第1のストリング及び前記第2のストリングで形成される前記ラケットのフェイス面にて、前記測定と同じ条件で測定される表面摩擦力が9[N]以上であり、
    前記第2のストリングにはコーティング膜が形成されており、
    前記第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層が膜厚の増加に応じてグリップ力を大きくする性質を有することを特徴とするストリングセット。
  5. 前記第1のストリングが横糸用のストリングであり、
    前記第2のストリングが縦糸用のストリングであることを特徴とする請求項に記載のストリングセット。
  6. 前記第2のストリングのコーティング膜の少なくとも表層が、ポリウレタン又はゴムで形成されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載のストリングセット。
  7. 前記第1のストリングに対して前記第2のストリングが動くときに、1000[g]の重りが取り付けられた前記第2のストリングに対し、300[g]の重りが取り付けられた前記第1のストリングを15箇所の交差箇所で接触させた状態で滑らせたときの静摩擦力として測定される摩擦力が2.2[N]以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のストリングセット。
  8. 前記第1のストリングの外径が前記第2のストリングの外径の94%以下であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のストリングセット。
  9. ラケットに縦糸用のストリングに交差して張られる横糸用のストリングであって、
    前記縦糸用のストリングよりも、ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される表面摩擦力が小さく小径なことを特徴とする横糸用のストリング。
  10. ラケットに横糸用のストリングに交差して張られる縦糸用のストリングであって、
    前記横糸用のストリングよりも、ラケットに張り上げられて水平に配置された状態でコルクレザー付きの重さ1[kg]の重りを滑らせたときの静摩擦力として測定される表面摩擦力が大きく大径なことを特徴とする縦糸用のストリング。
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