JPH0428606Y2 - - Google Patents

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JPH0428606Y2
JPH0428606Y2 JP1988095055U JP9505588U JPH0428606Y2 JP H0428606 Y2 JPH0428606 Y2 JP H0428606Y2 JP 1988095055 U JP1988095055 U JP 1988095055U JP 9505588 U JP9505588 U JP 9505588U JP H0428606 Y2 JPH0428606 Y2 JP H0428606Y2
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racket
horizontal
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guts
warp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はテニス、バトミントン、スカツシ
ユ、ラケツトボール等のラケツト及びこれらのラ
ケツトに張るガツトに関するものである。
(従来の技術) 従来これらのラケツトのフレーム外形は柄を縦
にすると縦長の円形でできたものが多く、縦方向
のガツト(縦糸)と横方向のガツト(横糸)とは
その長さが異なり、縦糸が長く、横糸が短い。ま
たフレームにガツト(糸)を張る場合縦糸から張
り、横糸はこれらの多数の縦糸の間を縫うように
張つている。
(考案が解決しようとする課題) これらのラケツトでボールを打つと、ガツト面
へのボールの衝突で、縦糸、横糸がたわみ、かつ
これらの糸の反発力でボールを押し出す。しかし
ながら上述の長円形のフレームを有するラケツト
においては同径同材のガツトを同一の張力で張つ
た場合、横糸の負担が大となり、縦糸の反発力を
十分発揮させることが出来ない。
また円形のフレームから成るラケツトの場合縦
糸と横糸と長さは同じであるが、横糸は上述の如
く縦糸を縫うように張るため、横糸に張力をかけ
る際縦糸が障害となる。従つて縦糸と横糸との張
力バランスを取りにくい。
この様にラケツトのガツト(糸)は縦糸と横糸
のバランスがとりにくく、このためガツトが切れ
易い。
そこでこの考案はこれらの縦糸及び横糸の反発
力のバランスが良く、最も効果的に反発できるガ
ツト面を有するラケツト及び当該ラケツト用ガツ
トを提供するものである。
(課題を解決するための手段) この考案はラケツトフレームに張る縦方向のガ
ツトと横方向のガツトの夫々の径の比を、ラケツ
トフレームのガツトの縦の張り間の最大長と横の
張り間の最大長との比率と略同一とした、縦、横
のガツトを張つて成るラケツトである。
また上述の如く縦方向のガツトと横方向のガツ
トの径としたラケツト用ガツトとする場合もあ
る。
(作用) この考案の構成は以下のことから裏付けられ
る。
第1図に示すように張力Tで張り間Lに張られ
た弦(糸)の中央に荷重Pが加えられたときの最
大たわみYは次式で与えられる。
P=2Tsinθ (1)、 Y=√(224)sinθ (2) (1)式からsinθ=P/2T 従つてY=LP√(1+(2)2)/4T (3) (3)式において、(2Y/L)2が1に比べてじゅう
ぶん小であれば、これを言い替えるならY/Lが
0.1以下であるなら(3)式は簡略化され、次式を得
る。
Y=LP/4T (4) 縦糸の最大長の張り間をL1、張力をT1、横糸
の最大長の張り間をL2、その張力をT2とすると、
同一の荷重Pに対して各々最大たわみは Y=L1P/4T1 (5)、 Y2=L2P/4T2 (6) 縦糸と横糸のたわみを等しいとおくと、 T2=(L2/L1)T1 このことからラケツトのガツト面中央に与えら
れる荷重Pに対して縦糸と横糸とのたわみを等し
くするには、縦糸の張力T1と横糸T2との張力比
を縦糸の最大長の張り間L1と横糸の最大長の張
り間をL2との比と同一にすれば良いことが分る。
しかしながら実際にはガツトを張るときはフレー
ムの変形が生ずるため、当初の張力が張り上がつ
た後に同じ値を保つことは難しい。しかもこれは
上記Y/Lが1に比べてじゅうぶん小さい場合で
あり、強い打球の場合、ガツト面は大きくたわ
み、上記(4)式を導いた仮定は成立しない。
この様に強い打球の場合、ガツト面は大きくた
わみ、ガツトの伸びに対応して応力増分ΔTが発
生する。このΔTはガツトの伸びと断面積及び弾
性係数に比例するものである。そこで縦糸、横糸
に発生するこの応力増分が等しくなるように、縦
糸と横糸の太さ及び材質を定めてやれば、強打し
たときにおいても、縦糸と横糸の荷重分担を等し
くすることが出来る。
まず伸び率(歪み度)を定義すると第1図で示
される様に、元の長さLに対して変形後の長さは
(L/2)√(1+42 2)、歪み度eは e=(L/2)√(1+42 2) −L/2)/(L/2) =√(1+
4Y2/L2)−1 マクロウリン展開してその第一近似を取ると、 e=1+4Y2/L2/2−1=2(Y/L)2 (8) ガツトの断面積をA、弾性係数Eとすると、応力
増分ΔTは、ΔT=EAe=2EA(Y/L)2 (9) で与えられる。縦糸及び横糸の張り間をL1,L2
弾性係数をE1,E2、断面積をそれぞれA1,A2
すると、同一のたわみYに対してそれぞれの応力
増分は、ΔT1=2E1A1(Y/L12) (10) ΔT2=2E2A2(Y/L22 (11) 縦糸、横糸の応力増分を等しいとすると、(10)
式、(11)式から、E2A2=(L2/L12E1A1 このことから横糸の剛性E2A2は、横糸の張り間
L2と縦糸の張り間L1の比の二乗に比例している
ことが分る。従つてL2/L1の比率が例えば0.8で
あれば横糸の剛性は縦糸の剛性の64%となる。も
し同一の材質のガツトを使用するときは断面積が
64%にあたるガツトを横糸に使用すればよく、こ
れをガツトの直径で言えば、横糸の直径が縦糸の
80%となるようなものを選べばよいことがわか
る。
従つてこの考案の請求項1の構成をとれば、縦
糸及び横糸の打球時のたわみは均しくなることと
なる。
しかしながら上記事項はラケツトフレームの剛
性、即ち材質によつて多少異なる。
また従来ラケツトは縦長円形のものがほとんど
であり、円形のラケツトのガツト面の縦の張り間
の最大長と横の張り間の最大長との比は1対1で
あり、大部分を占める縦長円形のラケツトでは平
均すると0.8となつている。従つてラケツト全体
からしてもガツト面の縦の張り間の最大長と横の
張り間の最大長との比は0.8前後と言える。
それ故同材質の縦糸と横糸とを均一の張力で張
つた場合、縦糸に対して横糸の径をより小さくす
れば(好ましくは0.8前後)、反発バランスは良く
なり、耐久性が出てきて糸(ガツト)が切れる機
会は少なくなると言える。
(実施例) 以下この考案の実施例を第2図及び第3図につ
いて説明する。
ラケツト1の柄2を縦に位置させた状態でフレ
ーム3のガツト面4の縦のガツト5の最大長の張
り間をL1とし、横のガツト6の最大長の張り間
をL2とすると、L2/L1は約0.8である。そこで横
のガツト6の直径が、同材質の縦のガツト5の直
径の0.8のものを選定して張つたものである。
またこの際上記に加え縦のガツト5と横のガツ
ト6の張力比を1:0.8とする場合もある。
さらに縦のガツト5と横のガツト6の張力比を
1:0.8で張つた場合横のガツト6の張力によつ
てラケツト1のフレーム3が変形する場合がある
が、この場合横のガツト6の直径を縦のガツト5
の直径1に対して0.8のものを選び、さらに縦の
ガツト5と横のガツト6の張力比を1:0.6位に
張ると、フレーム3の変形がなく、かつ縦のガツ
ト5と横のガツト6との反発バランスも良い。
また上記実施例ではガツト面4が長円形の例を
示したが、円形のものにおいても、上述の如く縦
のガツトと横のガツトとの張力バランスが取りに
くいため、縦のガツトの径に対し、横のガツトの
径を小さくすれば、張力バランスも取り易く、ガ
ツトが容易に切れない。従つてこの考案ではガツ
ト面が長円形のものに限らず、横のガツトの径を
縦のガツトより小さくしたラケツト及び上記縦、
横のガツトの組み合わせから成るガツトのすべて
が含まれる。
(考案の効果) この考案は以上の構成であり、横のガツト径と
縦のガツト径の比率を縦の張り間の最大長と横の
張り間の最大長との比率と略同一としているた
め、打球時のたてのガツトと横のガツトとの反発
バランスが良く、打球の飛距離が伸び、かつガツ
トの耐久性が良いラケツト及びラケツト用ガツト
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はラケツトのガツト面の荷重によるたわ
み状態を示す原理説明図、第2図はこの考案のラ
ケツトの一実施例を示す正面図、第3図は第2図
のラケツトのガツト面の一部拡大図である。 なお図中1はラケツト、3はフレーム、5は縦
のガツト、6は横のガツトである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ラケツトの柄を縦にした状態でラケツトフレ
    ームに張る縦方向のガツトと横方向のガツトの
    夫々の径の比を、ラケツトフレームのガツトの
    縦の張り間の最大長と横の張り間の最大長との
    比率と略同一とした縦方向のガツトと、横方向
    のガツトを張つてなることを特徴とするラケツ
    ト。 (2) ラケツトの柄を縦にした状態でラケツトフレ
    ームに張る縦方向のガツトと横方向のガツトの
    夫々の径の比を、ラケツトフレームのガツトの
    縦の張り間の最大長と横の張り間の最大長との
    比率と略同一とした縦方向のガツトと横方向の
    ガツトから成ることを特徴とするラケツト用ガ
    ツト。
JP1988095055U 1988-07-20 1988-07-20 Expired JPH0428606Y2 (ja)

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JPH0217155U JPH0217155U (ja) 1990-02-05
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ID=31319670

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6812053B2 (ja) * 2016-04-27 2021-01-13 ヨネックス株式会社 ストリングセット、縦糸用のストリング及び横糸用のストリング

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS441749Y1 (ja) * 1966-06-02 1969-01-23
JPS58216077A (ja) * 1982-06-01 1983-12-15 ツアイ・チエン・ス−ング ラケツト

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