JP2644668B2 - ラケット用ストリング及びこれを張設したラケット - Google Patents

ラケット用ストリング及びこれを張設したラケット

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JP2644668B2 JP5198367A JP19836793A JP2644668B2 JP 2644668 B2 JP2644668 B2 JP 2644668B2 JP 5198367 A JP5198367 A JP 5198367A JP 19836793 A JP19836793 A JP 19836793A JP 2644668 B2 JP2644668 B2 JP 2644668B2
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テニス、バトミント
ン、スカッシュ等に用いるラケット用ストリング及びこ
れを張設したラケットに関するものである。さらに詳し
くは、ラケット用ストリングの長さ方向に、引張弾性率
が高い部分と、引張弾性率が相対的に低い部分が混在し
ているラケット用ストリング及びこれを張設したラケッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】ラケットスポーツにおいて、最も大きな
課題の1つに、スイートスポット部を如何に大きくする
かがある。
【0003】例えば、ラケットにストリングを張設し、
このストリング面の剛性分布を、各部位の引っ張りによ
る変位置の測定から求めた。ストリング面は、巨視的に
考えると中心部が周囲に比べると剛性がかなり大きいこ
とが分かる。
【0004】この現象は、主に縦と横のフレーム間の距
離によって支配されていると考えられている。中心部
分、いわゆるスイートスポット部で打球すれば、強い球
を打つことができ、快適にプレーできるが、非スイート
スポット部(オフスポット部)では振動、衝撃が大きく
ボールもイメージどおりに十分に返球出来ないのであ
る。
【0005】ラケットおいては、フェース面積を大きく
することが効果的で、以前は90平方インチが主体であ
ったが、現在では110平方インチが主流になってお
り、初心者や高年者の人では125平方インチのラージ
サイズのラケットさえ広く使用されている。確かに、フ
ェース面積が大きくなるに従いラケットのスイートスポ
ット部の面積も拡大し非常に難しいボールでも容易に返
球出来るようになる。しかしながら、あまりフェース面
積を大きくすると、操作性が逆に困難な方向にあり、素
早い対応が困難になり、改善効果には限界がある。
【0006】ストリング面では、本出願人はすでに実公
昭52−16848号公報や同52−16849号公報
でラケットの中央部を大径に、その他の部を小径に形成
した、いわゆるテーパーストリングやラケットを提案し
ている。
【0007】一方、一流のテニス選手などは、高い確率
で常にスイートスポット部で打球するので、非スイート
スポット部の打球感を犠牲にしても、スイートスポット
部の打球感をさらに向上させ、強い打球が可能なラケッ
トの開発の要望がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、ストリングの製造のコストが高くなると
いう問題があり、実用化、量産には十分には成功してい
ないのが実態である。
【0009】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、スイートスポット部の面積を拡大し、打球感を向上
させることができるラケット用ストリング及びこれを張
設したラケットを提供することを目的とする。本発明の
第2の目的は、非スイートスポット部の打球感を従来品
並に維持してスイートスポット部のみの打球感を相乗的
に高めることができるラケット用ストリング及びこれを
張設したラケットを提供する。本発明の第3の目的は、
外観が優れ、模様張りができ、そのうえ製造コストも安
価なラケット用ストリング及びこれを張設したラケット
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のラケット用ストリングは、ラケット用スト
リングの長さ方向に、引張弾性率が高い部分と、前記引
張弾性率が高い部分に比較して引張弾性率が相対的に低
い部分が混在しているという構成を備えたものである。
【0011】前記構成においては、引張弾性率が高い部
分が、ラケットの実質的なスイートスポット部に張設さ
れる位置に配置されていることが好ましい。また前記構
成においては、引張弾性率が高い部分が、ラケットの実
質的な非スイートスポット部に張設される位置に配置さ
れていることが好ましい。
【0012】また前記構成においては、引張弾性率が高
い部分と、引張弾性率が相対的に低い部分とが、染色、
脱色または着色によって判別可能に塗り分けられている
ことが好ましい。
【0013】また前記構成においては、引張弾性率が高
い部分の伸度が低く、引張弾性率が相対的に低い部分の
伸度が高いことが好ましい。次に本発明の第1番目のラ
ケットは、ラケットの実質的なスイートスポット部にス
トリングの引張弾性率が高い部分が存在し、実質的な非
スイートスポット部にストリングの引張弾性率が低い部
分が存在するように張設されているという構成を備えた
ものである。
【0014】次に本発明の第2番目のラケットは、ラケ
ットの実質的なスイートスポット部にストリングの引張
弾性率が低い部分が存在し、実質的な非スイートスポッ
ト部にストリングの引張弾性率が高い部分が存在するよ
うに張設されているという構成を備えたものである。
【0015】前記第1〜2番目のラケット構成において
は、ラケットの実質的な非スイートスポット部を形成し
ているストリング部が、染色、脱色または着色によって
判別可能に塗り分けられていることが好ましい。
【0016】
【作用】前記本発明の構成によれば、ラケット用ストリ
ングの長さ方向に、引張弾性率が高い部分と、前記引張
弾性率が高い部分に比較して引張弾性率が相対的に低い
部分が混在していることにより、ラケットへの張り方に
より、スイートスポット部の面積を拡大し、打球感を向
上させること、及び非スイートスポット部の打球感を従
来品並に維持してスイートスポット部のみの打球感を相
乗的に高めることができる作用・機能を発揮できる。ま
た、製造コストも安価なラケット用ストリングとするこ
とができる。
【0017】また、引張弾性率が高い部分が、ラケット
の実質的なスイートスポット部に張設される位置に配置
されているという本発明の好ましい構成によれば、打球
を芯に当てる部分(スイートスポット部)に引張弾性率
が高い部分が存在し、非スイートスポット部に引張弾性
率が相対的に低い部分が存在しているので、スイートス
ポット部に球が当たったときにはもちろん打球感は良い
が、非スイートスポット部に球が当たった場合でも、打
球感は良く、ラケット全体どこに当たってもが強い打球
をすることができる。この結果、スイートスポット部の
面積を拡大し、打球感を向上させることができる。引張
弾性率が高い部分と、引張弾性率が相対的に低い部分と
の差は、5%以上あることが好ましい。
【0018】また前記構成において、引張弾性率が高い
部分が、ラケットの実質的な非スイートスポット部に張
設される位置に配置されていると、非スイートスポット
部の打球感を従来品並に維持してスイートスポット部の
みの打球感を相乗的に高め、スイートスポット部ではと
くに強い球を打つことができ、例えば一流の選手向きの
ラケットに好適なものとなる。
【0019】前記構成において、引張弾性率が高い部分
と、引張弾性率が相対的に低い部分とが、染色、脱色ま
たは着色によって判別可能に塗り分けられていると、外
観が優れた模様張りができる。
【0020】また前記構成において、引張弾性率が高い
部分の伸度が低く、引張弾性率が相対的に低い部分の伸
度が高いと、さらにスイートスポット部の面積を拡大
し、打球感を向上させることができる。伸度の高い部分
と低い部分との差は5%以上あることが好ましい。
【0021】次に本発明の第1番目のラケットの構成に
よれば、ラケットの実質的なスイートスポット部にスト
リングの引張弾性率が高い部分が存在し、実質的な非ス
イートスポット部にストリングの引張弾性率が低い部分
が存在するように張設されていることにより、スイート
スポット部の面積を拡大し、打球感を向上させることが
できる。すなわち、スイートスポット部に球が当たった
ときにはもちろん打球感は良いが、非スイートスポット
部に球が当たった場合でも、打球感は良く、球を打ち抜
くことができる。この結果、スイートスポット部の面積
を拡大し、打球感を向上させることができる。引張弾性
率が高い部分と、引張弾性率が相対的に低い部分との差
は、5%以上あることが好ましい。
【0022】次に本発明の第2番目のラケットの構成に
よれば、引張弾性率が高い部分が、ラケットの実質的な
非スイートスポット部に張設される位置に配置されてい
ると、非スイートスポット部の打球感を従来品並に維持
してスイートスポット部のみの打球感を相乗的に高める
ことができ、例えば一流の選手向きのラケットに好適な
ものとなる。
【0023】前記構成において、ラケットの実質的な非
スイートスポット部を形成しているストリング部が、染
色、脱色または着色によって判別可能に塗り分けられて
いると、外観が優れた模様張りしたラケットとすること
ができる。
【0024】
【実施例】以下実施例により、本発明をさらに具体的に
説明する。なお以下の実施例において、引張弾性率と
は、JIS L1013-1981 の初期引張抵抗度の項に
よる方法に準拠して求めた。すなわち、荷重−伸長曲線
を描き、これの30kg点の接線の角度と試料の直径か
ら引張弾性率を求めた。30kg点としたのは、ラケッ
トに張設したときのストリングの状態で測定するのが、
実際の打球感と良く対応していると考えたからである。
また伸度とは、JIS L1013-1981 の伸び率の項
による方法で、試料が切断したときの伸びから求めた。
【0025】本発明の初心者向けやラージサイズのラケ
ットには、1本のラケット用ストリングの、ラケットの
非スイートスポット部を形成するストリングの引張弾性
率を、スイートスポット部を形成するストリングの引張
弾性率より小さく設定することで達成される。またベテ
ランや一流のテニスプレーヤーのラケットには、前記と
逆に、1本のラケット用ストリングの、ラケットのスイ
ートスポット部を形成するストリングの引張弾性率を、
非スイートスポット部を形成するストリングの引張弾性
率より低く設定することで達成される。
【0026】図1は本発明の一実施例のテニス用ラケッ
トのストリングの長さ方向の断面図である。図1におい
て、1は1本の連続したストリング(ガット)、2は相
対的に引張弾性率が低い部分、3は相対的に引張弾性率
が高い部分、4は相対的に引張弾性率が低い部分であ
る。一例として、相対的に引張弾性率が低い部分2の長
さaと、相対的に引張弾性率が高い部分3の長さbと、
相対的に引張弾性率が低い部分4の長さcは、各々約
2.33mである。したがって全長約7mとなる。この
長さのストリングは通常2本用いて、ラケットのタテと
ヨコをそれぞれ張設する。張設する方法は後に説明す
る。前記において、相対的に引張弾性率が低い部分2
と、相対的に引張弾性率が高い部分3と、相対的に引張
弾性率が低い部分4は、同一色でも、それぞれ別の色に
染色または着色されていても良い。また抜染などによる
脱色がされていても良い。
【0027】別の実施例として、図1のストリングの約
2倍の全長約14mのストリングとする場合は、相対的
に引張弾性率が低い部分4の右端に連続して、相対的に
引張弾性率が低い部分2と、相対的に引張弾性率が高い
部分3と、相対的に引張弾性率が低い部分4を形成し、
ラケットに張設する際に、中央で2つにカットして前記
同様に張設する。
【0028】次に図2は、前記ストリングをラケットに
張設した一例である。図2において、10はストリング
が張設されたラケット、Xはスイートスポット部であ
る。X部以外の周辺部は非スイートスポット部である。
そして、前記図1のストリング1の相対的に引張弾性率
が高い部分3が、タテ糸ストリングA1 の部分を形成し
ている。相対的に引張弾性率が低い部分2は、タテ糸ス
トリングA2 の部分を形成し、相対的に引張弾性率が低
い部分4は、タテ糸ストリングA3 の部分を形成してい
る。同様に、引張弾性率が高い部分3は、ヨコ糸ストリ
ングB1 の部分を形成し、相対的に引張弾性率が低い部
分2は、ヨコ糸ストリングB2 の部分を形成し、相対的
に引張弾性率が低い部分4は、ヨコ糸ストリングB3
部分を形成している。このようにして、スイートスポッ
ト部X以外の部分(非スイートスポット部)は、相対的
に引張弾性率が低いストリングによって張設されるの
で、非スイートスポット部に球が当たった場合でも、打
球感は良く、ラケット全体どこに当たってもが強い打球
をすることができる。この結果、スイートスポット部の
面積を拡大し、打球感を向上させることができる。した
がってこの実施例のラケットは、初心者向けやラージサ
イズのラケットに好適なものとなる。
【0029】一方前記と逆に、ストリングの引張弾性率
が高い部分が、ラケットの実質的な非スイートスポット
部に張設されていると、非スイートスポット部の打球感
を従来品並に維持してスイートスポット部のみの打球感
を相乗的に高め、スイートスポット部ではとくに強い球
を打つことができ、例えば一流の選手向きのラケットに
好適なものとなる。
【0030】なお、前記A1 ,A2 ,A3 ,B1
2 ,B3 のそれぞれの部分の色彩を変えると、最高6
色までの色彩模様を発現できる。ストリングの引張弾性
率は、主にフリー熱処理(または弛緩熱処理もしくはリ
ラックス熱処理ともいう)かごく低い張力下で熱処理で
調整出来る。熱処理は、熱水もしくは蒸気などの湿熱、
または乾熱でもよい。例えば、熱処理前の引張弾性率
は、369kg/mm2 のナイロン製ストリングを用い
た場合、次のように条件で引張弾性率を低減することが
出来る。 (1) 沸水(98℃)×15分処理;279kg/m
2 (2) 乾熱、150℃× 3分処理;174kg/m
2 1本のラケット用ストリングの、ラケットの非スイート
スポット部を形成するストリング部のみ引張弾性率を低
減させるには、次のように行う。
【0031】まず、タテ糸(メインストリング)および
ヨコ糸(クロスストリング)として、各々約6.5〜
7.0メートルを用意する。この長さであれば、一般的
なテニスラケットの場合には、どんなラケットにも通用
出来る。
【0032】これを、略3等分し、両端部(例えば約
2.33m)のみを部分的に上記のいずれかの熱処理を
行う。沸水処理する時、ストリングがナイロン製の場
合、沸水中に染料、酸などの染色助剤を添加しておけ
ば、熱処理と染色が同時に達成される。タテ糸もヨコ糸
も同じようにして行う。このようにして用意されたスト
リングは、ラケットの中央部にストリングの中心部を合
わせ、ここから張設を始めると、タテ糸、ヨコ糸共に、
図2に示すように、非スイートスポット部(オフスポッ
ト)に対応する部分のみ熱処理され、引張弾性率が低い
ストリング部のみが位置するように配置されるのであ
る。
【0033】このようにして、ラケット部のスイートス
ポット部の面積が相対的に増大するのである。また、熱
処理部のみ着色されていれば、意匠的にも興味のある模
様が形成される。また、タテ糸とヨコ糸の色を異なるも
のを用いると、異色効果が現れ、さらに興味のある模
様、柄の効果が期待される。
【0034】以下具体的実施例を説明する。 (実施例1)芯糸の直径が1.00mmと直径が0.1
15mmの皮糸、25本からなり、その表面が熱溶融ナ
イロンでコーティングされてなるナイロンストリングを
作製した。このストリングの引張弾性率は369kg/
mm2 、直径は1.289mm、引張強力は80.5k
g、結節強力は42.9kg、破断伸度は31.2%で
あった。このストリング糸をタテ糸(メインストリン
グ)用に7.0m、ヨコ糸(クロスストリング)用に
6.5mを各々カットした。
【0035】ついで、各々の両端からタテ糸は2.33
m、ヨコ糸の方は2.25mまでの部分を、次の条件で
染色兼ねて熱処理を行った。中央の部分は熱処理しなか
った。 (1) 染料、Kayanol Millinng Red RS (日本化薬株式会
社製)3.0% o.w.f. (2) 酢酸、0.5g/リットル (3) 浴比、1:100 (4) 温度、98℃(沸騰水) (5) 処理時間、15分間 中心部の2.33mは未着色で、残りの両端が美麗な赤
色したストリングが得られた。赤色に着色された部分
は、引張弾性率が279kg/mm2 、直径は1.32
4mm、引張強力は76.7kg、結節強力は42.6
kg破断伸度は38.3%であった。
【0036】このようにして得られたストリングを、ラ
ケットの中心部から順次両端に向かってタテ糸から張設
した。同様にして、ヨコ糸も張設した。ラケット4隅部
分は、美麗な赤色に、中心部の上下と左右部は赤色と透
明に近い白色の混色、中央部は透明に近い白色のみから
なる模様を有するストリング面が得られた。このラケッ
トを用いて試打したところ、スイートスポット部の打球
はもちろん、オフスポットの場合の打球でも容易に返球
が出来、優れたストリングであることが確かめられた。
【0037】比較として、部分熱処理をしない通常のス
トリングを、同じ方法で張設し、実際に試打し比較した
ところ、明らかに本実施例によるものの方が、スイート
スポット部の打球はもちろん、オフスポットの場合の打
球でも容易に返球が出来、優れたストリングであること
が確かめられた。
【0038】(実施例2)実施例1と同一のストリング
材料を用い、タテ糸(メインストリング)用に7.0
m、ヨコ糸(クロスストリング)用に6.5mを各々カ
ットした。ついで、タテ糸の中央部2.33m、ヨコ糸
の中央部2.0mの部分を、実施例1と同様に染色兼ね
て熱処理を行った。両端の部分は熱処理しなかった。
【0039】このラケットを用いて試打したところ、オ
フスポット部の打球は多少犠牲になったが、スイートス
ポット部の打球は格段に強く打つことができ、一流プレ
ーヤー用の優れたストリングであることが確かめられ
た。
【0040】なお、前記実施例においては、テニス用ス
トリング及びラケットを例にあげて説明したが、本発明
はテニス用に限られることなく、バトミントン、スカッ
シュ等、他のラケット用ストリング及びこれを張設した
ラケットにも応用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ラ
ケット用ストリングの長さ方向に、引張弾性率が高い部
分と、前記引張弾性率が高い部分に比較して引張弾性率
が相対的に低い部分が混在していることにより、ラケッ
トへの張設の仕方により、スイートスポット部の面積を
拡大し、打球感を向上させること、及び非スイートスポ
ット部の打球感を従来品並に維持してスイートスポット
部のみの打球感を相乗的に高めることができる作用・機
能を発揮できる。また、製造コストも安価なラケット用
ストリングとすることができる。
【0042】また、引張弾性率が高い部分が、ラケット
の実質的なスイートスポット部に張設される位置に配置
されていると、打球を芯に当てる部分(スイートスポッ
ト部)に引張弾性率が高い部分が存在し、非スイートス
ポット部に引張弾性率が相対的に低い部分が存在してい
るので、スイートスポット部に球が当たったときにはも
ちろん打球感は良いが、非スイートスポット部に球が当
たった場合でも、打球感は良く、ラケット全体どこに当
たってもが強い打球をすることができる。この結果、ス
イートスポット部の面積を拡大し、打球感を向上させる
ことができる。
【0043】また、引張弾性率が高い部分が、ラケット
の実質的な非スイートスポット部に張設される位置に配
置されていると、非スイートスポット部の打球感を従来
品並に維持してスイートスポット部のみの打球感を相乗
的に高め、スイートスポット部ではとくに強い球を打つ
ことができ、例えば一流の選手向きのラケットに好適な
ものとなる。
【0044】また、引張弾性率が高い部分と、引張弾性
率が相対的に低い部分とが、染色、脱色または着色によ
って判別可能に塗り分けられているという好ましい構成
によれば、外観が優れた模様張りができる。
【0045】また、引張弾性率が高い部分の伸度が低
く、引張弾性率が相対的に低い部分の伸度が高いという
構成によれば、さらにスイートスポット部の面積を拡大
し、打球感を向上させることができる。
【0046】次に本発明の第1番目のラケットによれ
ば、ラケットの実質的なスイートスポット部にストリン
グの引張弾性率が高い部分が存在し、実質的な非スイー
トスポット部にストリングの引張弾性率が低い部分が存
在するように張設されていることにより、スイートスポ
ット部の面積を拡大し、打球感を向上させることができ
る。
【0047】次に本発明の第2番目のラケットによれ
ば、引張弾性率が高い部分が、ラケットの実質的な非ス
イートスポット部に張設されているので、非スイートス
ポット部の打球感を従来品並に維持してスイートスポッ
ト部のみの打球感を相乗的に高めることができ、例えば
一流の選手向きのラケットに好適なものとなる。
【0048】また、ラケットの実質的な非スイートスポ
ット部を形成しているストリング部が、染色、脱色また
は着色によって判別可能に塗り分けられているという構
成によれば、外観が優れた模様張りしたラケットとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のテニス用ラケットのストリ
ングの長さ方向の断面図である。
【図2】本発明の一実施例のストリングをラケットに張
設した一例である。
【符号の説明】
1 1本の連続したストリング(ガット) 2 相対的に引張弾性率が低い部分 3 相対的に引張弾性率が高い部分 4 相対的に引張弾性率が低い部分 10 ストリングが張設されたラケット X スイートスポット部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラケット用ストリングの長さ方向に、引
    張弾性率が高い部分と、前記引張弾性率が高い部分に比
    較して引張弾性率が相対的に低い部分が混在しているラ
    ケット用ストリング。
  2. 【請求項2】 引張弾性率が高い部分が、ラケットの実
    質的なスイートスポット部に張設される位置に配置され
    ている請求項1に記載のラケット用ストリング。
  3. 【請求項3】 引張弾性率が高い部分が、ラケットの実
    質的な非スイートスポット部に張設される位置に配置さ
    れている請求項1に記載のラケット用ストリング。
  4. 【請求項4】 引張弾性率が高い部分と、引張弾性率が
    相対的に低い部分とが、染色、脱色または着色によって
    判別可能に塗り分けられている請求項1に記載のラケッ
    ト用ストリング。
  5. 【請求項5】 引張弾性率が高い部分の伸度が低く、引
    張弾性率が相対的に低い部分の伸度が高い請求項1に記
    載のラケット用ストリング。
  6. 【請求項6】 ラケットの実質的なスイートスポット部
    にストリングの引張弾性率が高い部分が存在し、実質的
    な非スイートスポット部にストリングの引張弾性率が低
    い部分が存在するように張設されているラケット。
  7. 【請求項7】 ラケットの実質的なスイートスポット部
    にストリングの引張弾性率が低い部分が存在し、実質的
    な非スイートスポット部にストリングの引張弾性率が高
    い部分が存在するように張設されているラケット。
  8. 【請求項8】 ラケットの実質的な非スイートスポット
    部を形成しているストリング部が、染色、脱色または着
    色によって判別可能に塗り分けられている請求項6また
    は7に記載のラケット。
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