JP6804705B1 - 可動子及びリニアサーボモータ - Google Patents

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    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors

Abstract

可動子(1)は、可動方向に分割されたコア(11)と、コア(11)の間に挟み込まれた磁石(12)とによって形成され、可動方向に伸びるコアバック(15)から複数のティース(14)が突出する形状の可動子コア(40)と、ティース(14)の各々に巻き付けられたコイル(13)とを有し、磁石(12)からコア(11)に入る磁束は、可動方向の方向成分と、コアバック(15)からティース(14)へ向かう方向であるティース先端方向の方向成分とを含んでおり、かつ、コア(11)から磁石(12)に入る磁束は、可動方向の方向成分と、ティース(14)からコアバック(15)へ向かう方向であるティース根元方向の方向成分とを含んでいる。

Description

本開示は、磁石が埋め込まれたコアを備えた可動子及びリニアサーボモータに関する。
リニアサーボモータは、可動方向に伸びるコアバックからティースが突出する形状の可動子コアとコイルとで可動子が構成されており、磁石及び台座で固定子が構成されている。可動子のコイルは、ティース同士の間の隙間であるスロットに配置されてティースに巻き付けられる。
リニアサーボモータは、固定子に磁石を設ける構造であると、モータの可動距離を長くするために固定子の長さを長くすると、磁石の数が増えてコストが増大する。コストの増大を防ぐために、単位長さ当たりの磁石数を減らすと、可動子の推力が低下してしまう。
特許文献1には、可動子コアに磁石が埋め込まれたリニアサーボモータが開示されている。特許文献1に開示されるリニアサーボモータは、ティースのうち固定子側の部分に幅拡張部分を設けることで、ティースを通過する磁束を増加させている。特許文献1に開示されるリニアサーボモータは、固定子には磁石を配置しないため、可動距離を長くすることによるコストの上昇が抑制される。
特開2018−183043号公報
特許文献1に開示されるリニアサーボモータは、ティースの磁界が可動方向に対して垂直かつ固定子側を向いているため、可動子の推力を向上させにくかった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ティースの磁界を可動方向に対して垂直かつ固定子側とするよりも、推力を向上させた可動子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る可動子は、可動方向に分割されたコアと、コアの間に挟み込まれた磁石とによって形成され、可動方向に伸びるコアバックから複数のティースが突出する形状の可動子コアと、ティースの各々に巻き付けられたコイルとを有する。磁石からコアに入る磁束は、可動方向の方向成分と、コアバックからティースへ向かう方向であるティース先端方向の方向成分とを含んでいる。コアから磁石に入る磁束は、可動方向の方向成分と、ティースからコアバックへ向かう方向であるティース根元方向の方向成分とを含んでいる。
本開示に係る可動子は、ティースの磁界を可動方向に対して垂直かつ固定子側とするよりも、推力を向上させることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係るリニアサーボモータの斜視図 実施の形態1に係るリニアサーボモータの断面図 実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の変形例を示す図 実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の断面図 実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の磁石を磁化する方法を示す図 実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の磁石を磁化する方法を示す図 実施の形態2に係るリニアサーボモータの可動子の断面図 実施の形態2に係るリニアサーボモータの可動子の磁石を磁化する方法を示す図 実施の形態3に係るリニアサーボモータの可動子の断面図 実施の形態3に係るリニアサーボモータの可動子の変形例を示す図 実施の形態4に係るリニアサーボモータの可動子の断面図 実施の形態5に係るリニアサーボモータの可動子の断面図 実施の形態5の変形例に係るリニアサーボモータの可動子の断面図 実施の形態6に係るリニアサーボモータの可動子の断面図
以下に、実施の形態に係る可動子及びリニアサーボモータを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るリニアサーボモータの斜視図である。図2は、実施の形態1に係るリニアサーボモータの断面図である。リニアサーボモータ10は、可動子1と固定子2とを有する。固定子2は、突起21が等間隔で配置された棒状である。可動子1は、固定子2の突起21の配列方向に移動する。すなわち、固定子2の突起21の配列方向は、可動子1の可動方向でもある。図2には、可動子1の可動方向を矢印Aで示している。
可動子1は、可動方向に伸びるコアバック15から複数のティース14が突出する形状の可動子コア40及びコイル13を有する。可動子コア40は、可動方向に分割されたコア11と、コア11の間に挟み込まれた磁石12とによって形成されている。以下の説明において、コアバック15からティース14に向かう方向をティース先端方向といい、ティース14からコアバック15に向かう方向をティース根元方向という。図2には、ティース先端方向を矢印Bで示し、ティース根元方向を矢印Cで示している。ティース14は、可動子1の可動方向に複数配列されており、各ティース14にコイル13が巻かれている。コイル13は、隣接する二つのティース14間の「スロット」と称される隙間に配置される。可動子1は、ティース14の配列方向に移動する。すなわち、可動子1及び固定子2は、ティース14の配列方向と突起21の配列方向とが同じ方向となるように設置される。
可動子コア40は、可動方向でのスロット16の中央部でコア11が分割された構造となっている。スロット16の中央部でコア11が分割されていることにより、コイル13を巻き付けてからティース14を配列させることが可能となるため、ティース14へのコイル13を容易に行える。なお、可動子コア40は、スロット16の部分でコア11が分割されていない構造であってもよい。コア11がスロット16の部分で分割されずに繋がっている構造とすることにより、可動子コア40の部品点数を削減することができる。
コア11は、基部111と、基部111から突出する突出部112とを有する。基部111は、コアバック15の一部分であり、突出部112は、ティース14の一部分である。
コア11のうち突出部112と磁石12との界面において、磁石12からコア11に入る磁束は、可動子1の可動方向の方向成分に加え、ティース先端方向の方向成分を含んでいる。また、コア11のうち突出部112と磁石12との界面において、コア11から磁石12に入る磁束は、可動子1の可動方向の方向成分に加え、ティース根元方向の方向成分を含んでいる。
図3は、実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の変形例を示す図である。コア11のうちの突出部112だけでなく、基部111においても、磁石12からコア11に入る磁束が可動方向の方向成分とティース先端方向の方向成分とを含み、コア11から磁石12に入る磁束が可動方向の方向成分とティース根元方向の方向成分とを含んでいてもよい。
図4は、実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。図4には、実施の形態1に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、磁石12の内部の磁束は、ティース根元方向に凸の曲線状である。
図5及び図6は、実施の形態1に係るリニアサーボモータの可動子の磁石を磁化する方法を示す図である。まず、図5に示すように、ヨークコア31及び着磁コイル32を備えた着磁ヨーク3を、ティース14の先端側に配置し、着磁コイル32を磁石12に正対させる。そして、図6に示すように、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とに垂直な軸回りに環状の着磁磁界4を発生させることにより、磁石12内部の磁束を、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース根元方向に凸となる曲線状にすることができる。
実施の形態1に係るリニアサーボモータ10は、磁石12からコア11に入る磁束及びコア11から磁石12に入る磁束の向きが可動方向である場合と比較すると、磁石12からコア11を経由して固定子2の突起21に入る磁束と、固定子2の突起21からコア11を経由して磁石12に入る磁束とが増大する。このため、実施の形態1に係るリニアサーボモータ10は、リラクタンストルクを増やし、可動子1の推力を向上させることができる。
また、磁石12が可動方向に垂直かつ固定子2側の方向となるティース先端方向に磁界を発生させる場合は、推力向上のためには、ティース14に可動方向の寸法が大きい磁石12を配置する必要があり、ティース14の可動方向の寸法が大きくなる。しかし、ティース14の可動方向の寸法が大きくなると、コイル13の設置スペースであるスロット16が狭くなり、推力向上の妨げとなる。すなわち、磁石12がティース先端方向に磁界を発生させる場合には、磁石12から固定子2の突起に入る磁束を増やすと、コイル13が発生させる磁力が弱くなってしまうため、可動子1の推力を向上させにくい。実施の形態1に係るリニアサーボモータ10は、ティース14に配置する磁石12の可動方向の寸法を大きくする必要がないため、スロット16が狭くならない。したがって実施の形態1に係るリニアサーボモータ10は、コイル13の巻き数を減らすことなく、リラクタンストルクを増やし、可動子の推力を向上させることができる。
また、実施の形態1に係る可動子1は、ティース14の先端側から磁石12を着磁する場合に、着磁磁界4の方向と磁石12の磁化方向とが同じ方向になりやすいため、着磁磁界4のうち磁化方向成分が大きくなり、磁石12を容易に着磁できる。
なお、磁石12からコア11の突出部112に入る磁束が可動子1の可動方向の方向成分とティース先端方向の方向成分とを含み、コア11の突出部112から磁石12に入る磁束が可動子1の可動方向の方向成分とティース根元方向の方向成分とを含んでいればよく、磁石12内部の磁束は曲線状でなくてもよい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。図7には、実施の形態2に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。実施の形態2に係る可動子1は、コアバック15とティース14とで磁石12内部の磁束の湾曲方向が異なっている。ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース14では、磁石12内部の磁束は、ティース先端方向に凸の曲線状となっている。一方、コアバック15では、磁石12内部の磁束は、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース根元方向に凸の曲線状となっている。
図8は、実施の形態2に係るリニアサーボモータの可動子の磁石を磁化する方法を示す図である。ヨークコア31及び着磁コイル32を備えた着磁ヨーク3で、ティース14が伸びる方向における両方向から可動子1を挟み、着磁コイル32を磁石12に正対させる。そして、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とに垂直な軸回りの環状に着磁磁界4を発生させることにより、磁石12内部の磁束を、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース14での磁曲線の湾曲の向きとコアバック15での磁曲線の湾曲の向きとを逆方向にすることができる。
実施の形態2に係る可動子1は、ティース14の先端側から磁石12全体を着磁する場合と比較して、コアバック15の磁石12が着磁されやすい。したがって、磁石12の磁力を高めて可動子1の推力を向上させることができる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。図9には、実施の形態3に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。図9は、実施の形態3に係るリニアサーボモータの可動子の磁石内部の磁束の向きを示す断面図である。実施の形態3に係る可動子1は、可動方向に並べられた二つの磁石片12a,12bによって磁石12が構成されている。二つの磁石片12a,12bの各々の内部の磁束は、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において直線状である。可動方向に並べられた二つの磁石片12a,12bからなる磁石12全体では、内部の磁束は、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース根元方向に凸の屈曲線状である。
磁石12の材料に用いられる強磁性体は、磁気異方性を持ち、磁化されやすい方向と磁化されにくい方向とが存在する。実施の形態3に係る磁石12は、磁石片12a,12bの内部では磁束が湾曲していないため、二つの磁石片12a,12bの各々を、磁化されやすい方向に着磁することで、磁石12全体では内部の磁束を屈曲線状にすることができる。
図10は、実施の形態3に係るリニアサーボモータの可動子の変形例を示す図である。図10には、実施の形態3の変形例に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。実施の形態3の変形例に係る可動子1では、磁石12は、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とのそれぞれに二つずつ並べられた、計四つの磁石片12a,12b,12c,12dで構成されている。コアバック15では、磁石12内部の磁束は、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース先端方向に凸の屈曲線状である。ティース14では、磁石12内部の磁束は、ティース先端方向及びティース根元方向と可動子1の可動方向とがなす平面を含む断面において、ティース根元方向に凸の屈曲線状である。
磁石12が複数の磁石片に分かれていない場合には、磁石12内部で磁束を曲げるようにすると、磁化されにくい方向に着磁される部分が存在してしまうため、磁石12の磁力を高めることが難しくなる。実施の形態3に係る可動子1は、磁化されやすい方向に沿って磁化された複数の磁石片12a,12b,12c,12dが並ぶことによって磁石12内部で磁束の向きが曲がるため、磁石12の磁力を強くすることできる。したがって、実施の形態3に係る可動子1は、磁石12が複数の磁石片に分かれていない構造と比較して、推力を向上させることができる。
実施の形態4.
図11は、実施の形態4に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。実施の形態4に係る可動子1は、ティース14のうち、端から二つ目のティース14のみ磁石12の厚さが異なっている。具体的には、端から二つ目のティース14の磁石12の厚さL2は、他のティース14の磁石12の厚さL1よりも薄くなっている。この他は、実施の形態1に係る可動子1と同様である。
可動子1の移動により、固定子2の突起21と磁石12との位置関係は、周期的に変化する。固定子2の突起21と磁石12との位置関係の周期的な変化にともない、磁石12が固定子2の突起21を吸引する力も周期的に変化し、吸引力が極大となる箇所を磁石12が通過する際には可動子1の移動を妨げる抵抗力となる。この現象は、一般的にはコギングと称されている。可動子1の可動方向の端のティース14は、可動方向における片側のみで別のティース14と隣接するため、コギングの影響を受けやすい。実施の形態4に係る可動子1は、可動子1の可動方向の端から二つ目のティース14の磁石12が他のティース14の磁石12よりも薄くなっているため、端から二つ目のティース14の磁石12が発生させる磁束は、他のティース14の磁石12が発生させる磁束よりも弱い。このため、実施の形態4に係る可動子1の可動方向の端のティース14は、コギングの影響を受けにくくなっている。したがって、実施の形態4に係る可動子1は、コギングを低減し、省エネルギーを図ることができる。
実施の形態5.
図12は、実施の形態5に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。図12には、実施の形態5に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。また、図12には、方向性電磁鋼板の磁化容易方向を白抜き矢印で示している。実施の形態5に係る可動子1は、コア11が方向性電磁鋼板で構成されている。コア11は、磁石12に接触する磁石接触部11aと、コア11同士を繋ぐコア連結部11bとを備える。コア11のうち磁石接触部11aにおける方向性電磁鋼板の磁化容易方向は、ティース先端方向及びティース根元方向である。
磁石接触部11aでは、ティース先端方向及びティース根元方向に方向性電磁鋼板の磁化が容易であるため、磁石12からコア11に入る磁束は、ティース14の先端側に伝わりやすくなる。したがって、コア11に磁化容易方向が無い場合と比較すると、固定子2の突起21に入る磁束が増大するため、可動子1の推力が向上する。同様に、コイル13が発生させる磁束も固定子2の突起21に入りやすくなるため、可動子1の推力が向上する。
また、磁石12を着磁する際にも、着磁コイル32が発生させる磁束が磁石12を通りやすくなるため、磁石12を容易に着磁することができる。
実施の形態5に係る可動子1は、磁石12が発生させる磁束及びコイル13が発生させる磁束の両方が固定子2の突起21に入りやすいため、推力を向上させることができる。
図13は、実施の形態5の変形例に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。図13には、実施の形態5の変形例に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。また、図13には、方向性電磁鋼板の磁化容易方向を白抜き矢印で示している。実施の形態5の変形例に係る可動子1では、コア11のうち、コア連結部11bの磁化容易方向は、可動子1の可動方向となっている。コア連結部11bの磁化容易方向が可動子1の可動方向であるため、コイル13への通電時に発生する磁束がコア連結部11bを通りやすくなる。コイル13への通電時に発生する磁束がコア連結部11bを通りやすいことにより、コイル13が発生させる磁束が固定子2の突起21に入りやすくなるため、可動子1の推力を向上させることができる。
実施の形態6.
図14は、実施の形態6に係るリニアサーボモータの可動子の断面図である。図14には、実施の形態6に係る可動子1の磁石12内部の磁束の向きを矢印で示している。実施の形態6に係る可動子1は、可動方向における磁石12の寸法が、ティース14の先端側では短くなっている。コア11と磁石12との界面は、可動方向に対して斜めに傾いている。このため、コア11と磁石12との界面の面積は、コア11と磁石12との界面が可動方向に対して垂直である場合よりも広くなっている。したがって、コア11と磁石12との界面が可動方向に対して垂直である場合と比較すると、磁石12からコア11に入る磁束が多くなり、可動子1の推力が向上する。
また、ティース14は、先端部において可動方向における磁石12の寸法が短くなっている分だけ、コア11の寸法は長くなっており、ティース14におけるコア11の体積は、コア11と磁石12との界面が垂直である場合と比較して大きくなっている。このため、コア11が磁気飽和しにくくなっており、磁石12又はコイル13からコア11を通じて固定子2の突起21に入る磁束を増やすことができ、可動子1の推力を向上させることができる。
また、磁石12は、ティース14の先端側が細いテーパ形状となっているため、固定子2の突起21に吸引されても、コア11から抜け落ちにくい。したがって、可動子1の強度及び耐久性を高めることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 可動子、2 固定子、3 着磁ヨーク、4 着磁磁界、10 リニアサーボモータ、11 コア、11a 磁石接触部、11b コア連結部、12 磁石、12a,12b,12c,12d 磁石片、13 コイル、14 ティース、15 コアバック、16 スロット、21 突起、31 ヨークコア、32 着磁コイル、40 可動子コア、111 基部、112 突出部。

Claims (7)

  1. 可動方向に分割されたコアと、前記コアの間に挟み込まれた磁石とによって形成され、前記可動方向に伸びるコアバックから複数のティースが突出する形状の可動子コアと、前記ティースの各々に巻き付けられたコイルとを有し、
    前記磁石から前記コアに入る磁束は、前記可動方向の方向成分と、前記コアバックから前記ティースへ向かう方向であるティース先端方向の方向成分とを含んでおり、かつ、前記コアから前記磁石に入る磁束は、前記可動方向の方向成分と、前記ティースから前記コアバックへ向かう方向であるティース根元方向の方向成分とを含んでおり、
    前記磁石のうち、少なくとも前記ティースの部分では、
    前記磁石のうち前記コアへ向かって磁束が出る部分は、前記可動方向の方向成分と、前記ティース先端方向の方向成分とを含む方向に磁化されており、
    前記コアから磁束が入る部分は、前記可動方向の方向成分と前記ティース根元方向の方向成分とを含む方向に磁化されており、
    前記磁石のうち前記コアバックの部分では、
    前記磁石のうち前記コアへ向かって磁束が出る部分は、前記可動方向の方向成分と前記ティース根元方向の方向成分とを含む方向に磁化されており、
    前記磁石のうち前記コアから磁束が入る部分は、前記可動方向の方向成分と前記ティース先端方向の方向成分とを含む方向に磁化されていることを特徴とする可動子。
  2. 前記磁石は、磁化容易な方向を有する複数の磁石片に分かれていることを特徴とする請求項1に記載の可動子。
  3. 複数の前記ティースのうち、端から二つ目の前記ティースに配置される前記磁石は、端から二つ目以外の前記ティースに配置される前記磁石よりも、前記可動方向の寸法が小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の可動子。
  4. 前記コアは、磁化容易な方向を有する方向性電磁鋼板で構成されており、
    前記ティースの部分の前記方向性電磁鋼板の磁化容易な方向は、前記ティース先端方向及び前記ティース根元方向であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可動子。
  5. 前記コアは、前記コアバックの部分では、前記方向性電磁鋼板の磁化容易な方向が前記可動方向であることを特徴とする請求項に記載の可動子。
  6. 前記磁石は、前記ティースの先端部での前記可動方向の寸法が小さいテーパ形状であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可動子。
  7. 複数の突起が配列された棒状の固定子と、
    前記可動方向が前記突起の配列方向と同じ方向になるように前記固定子に対向して配置された請求項1からのいずれか1項に記載の可動子とを有することを特徴とするリニアサーボモータ。
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