JP6791638B2 - 建築板 - Google Patents

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Description

本発明は建築板に関する。
特許文献1には建築板が開示されている。この建築板の表面には、建築板の長手方向と平行な複数の長凹溝と、建築板の短手方向と平行な複数の短凹溝とが形成されている。建築板の表面には、複数の長凹溝と複数の短凹溝とで区画された多数の凸模様部が形成されている。
特開2013−167129号公報
ところで、前記建築板が複数枚並べて施工されたとき、建築板の製造誤差や施工誤差等により、隣り合う建築板の長凹溝同士あるいは短凹溝同士がずれる場合があり、このズレが目立つと外観品質が低下するという課題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、隣り合う建築板の溝同士の位置ズレが目立ち難い建築板を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の建築板は、所定方向に延びる複数の溝及び該所定方向と交差する方向に延びる複数の溝によって表面に複数の凸部が区画形成された建築板であって、前記所定方向に並ぶ凸部列を構成する各々の凸部は、前記所定方向と直交する断面形状が、前記所定方向に亘って同じであり、前記凸部列のなかの一の凸部の表面は、前記所定方向と直交する断面において湾曲する湾曲面をなす一方、前記凸部列のなかの前記一の凸部を除く他の凸部の少なくとも1つの凸部の表面は、前記湾曲面とは異なる形状をなし、かつ、当該凸部における前記所定方向に延びる前記溝側の端面が、前記一の凸部の当該溝側の端面と、前記建築板の板厚方向における寸法が異なっていることを特徴とする。
また、前記他の凸部の少なくとも1つの凸部の表面は、前記所定方向と直交する断面において湾曲する湾曲面をなし、当該湾曲面は、前記一の凸部の湾曲面とは異なる形状をなしていることが好ましい。
また、前記凸部列を構成する前記各々の凸部の表面における前記所定方向に延びる前記溝側の端縁が、当該凸部における前記所定方向に延びる前記溝側の端面に繋がっており、前記一の凸部の前記湾曲面は、前記交差する方向における一方側において凸となり、且つ、他方側において凹となるように湾曲し、前記湾曲面には、前記所定方向に延びる複数の細線が該所定方向と直交する方向に並ぶように形成されていることが好ましい。
また、前記湾曲面には、前記所定方向に延びる複数の細線が該所定方向と直交する方向に並ぶように形成されており、前記細線は、前記湾曲面の低い位置ほど密に形成されていることが好ましい。
また、前記複数の凸部のうちの20%以上の凸部に前記湾曲面が形成され、前記湾曲面が形成されたこれら前記凸部がランダムに配置されていることが好ましい。
また、前記湾曲面が形成された前記凸部が前記建築板の端部に少なくとも1つ設けられていることが好ましい。
また、前記建築板は、矩形板状をなし、その表面には、各々該建築板の長手方向に延びるように設けられた複数の凸部列と、各々前記長手方向に延びるように設けられ、表面が平坦面からなる平坦面凸部列と、が前記建築板の短手方向に交互に設けられていることが好ましい。
また、前記建築板の短手方向両端部の少なくとも一方に前記凸部列が設けられていることが好ましい。
本発明に係る建築板は、建築板を所定方向に並べて施工したときに、仮に所定方向に隣り合う建築板の溝同士がずれたとしても、このズレを目立ち難くすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建築板の表面を示した写真である。 図2は、同上の建築板の施工状態を示した正面図である。 図3は、同上の建築板の表面の一部を示した写真である。 図4は、同上の建築板の一部を示した写真である。 図5は、同上の建築板の一部を示す縦断面図である。 図6は、同上の建築板の第2溝の水平面に沿った断面図である。 図7A〜図7Eは、同上の建築板の5種類の凸部の縦断面図である。 図8Aは、同上の建築板を上下方向に並べて施工したときの接合部分を示した縦断面図であり、図8Bは、他例の建築板を上下方向に並べて施工したときの接合部分を示した縦断面図である。 図9は、変形例1に係る建築板の正面図である。 図10は、他例の建築板を左右方向に並べて施工したときの接合部分を示した正面図である。 図11は、さらに他例の建築板を左右方向に並べて施工したときの接合部分を示した正面図である。 図12は、変形例2の建築板の一部を示した斜視図である。
以下に示す実施形態は、建築板に関し、詳しくは、表面に複数の溝とこれら複数の溝によって区画形成された複数の凸部とが形成された建築板に関する。
(建築板1)
図1に示される本実施形態の建築板1は、外壁材として利用される。なお、以下では建築板1の施工状態における方向を基準にして説明する。具体的には、建築板1から屋外に向かう方向を前方とし、建築板1から屋内に向かう方向を後方とし、また、建築板1を前側から見たときを基準として左右方向を定義する。
建築板1は、窯業系のサイディング材である。建築板1は、モルタル、コンクリートなどのセメント質材料から形成される。
建築板1の板厚方向は、前後方向と平行である。建築板1は上下寸法よりも左右寸法が長い矩形状に形成されており、横張り施工される。すなわち、本実施形態の建築板1の
長手方向は、左右方向であり、短手方向は上下方向である。
建築板1は、例えば図2に示されるように上下方向及び左右方向に複数枚並べて施工される。これら建築板1は、例えば胴縁や間柱、下地ボード等から構成される壁下地の屋外側に配置され、ねじや釘等の固着具及び取付金具等を用いて壁下地に固定される。なお、隣り合う建築板1の間の目地は、コーキング等の目地材90によってシールされる。
図3は図1のA部を拡大した写真である。図4は建築板1の一部を拡大した写真である。図1、図3及び図4に示されるように、建築板1の屋外側に臨む表面10(以下、板表面10という)には、複数の溝2と、これら複数の溝2によって区画形成された複数の凸部3とが形成されている。
(溝2)
複数の溝2は、複数の第1溝21と、複数の第2溝22とを備えている。
(第1溝21)
複数の第1溝21の各々は、所定方向に延びている。本実施形態の各第1溝21は、左右方向に延びた横溝であって、複数の第1溝21は、上下方向に並んでいる。各第1溝21は、建築板1の左右両端の間に亘っている。
本実施形態の複数の第1溝21は、複数の主溝210と、複数の副溝211とを備えている。
主溝210と副溝211とは、建築板1の板表面10において上下方向に交互に形成されている。主溝210と、当該主溝210の直上に位置する副溝211との間隔は、当該主溝210と、当該主溝210の直下に位置する副溝211との間隔よりも大きい。
(主溝210)
複数の主溝210の各々は、図5に示されるように、箱目地状に形成されており、溝底面212と、上下の溝側面213とを有している。
各主溝210の溝底面212は、前後方向に直交した面である。各主溝210の上下の溝側面213は、溝底面212の幅方向(上下方向)における両端からそれぞれ前方に向かって延びている。
各主溝210の上下の溝側面213は、前方に近い部分ほど上下の溝側面213の間隔が大きくなるように傾斜している。すなわち、各主溝210は、前方に近い部分ほど溝幅が広がっている。
各主溝210の溝底面212の幅wは、左右方向に亘って一定である。
(副溝211)
複数の副溝211の各々は、図5に示されるように、溝底面の無いV目地状に形成されており、後端同士が繋がった上下の溝側面214を有している。各副溝211の上下の溝側面214は、前方に近い部分ほど上下の溝側面214の間隔が大きくなるように傾斜している。すなわち、各副溝211は、前方に近い部分ほど溝幅が広がっている。
副溝211は主溝210よりも溝深さDが浅い。副溝211は主溝210よりも、最大溝幅Wが小さい。
(第2溝22)
図4に示されるように、複数の第2溝2の各々は、第1溝21の延びる方向と交差する方向に延びている。本実施形態の複数の第2溝22の各々は、上下方向に延びた縦溝である。
複数の第2溝22は、主溝210と副溝211との間において、左右方向に並んでいる。各第2溝22は、下端が主溝210に繋がり、上端が副溝211に繋がっている。
各第2溝22は、図6に示されるように溝底面の無いV目地状に形成されており、後縁同士が繋がった左右の溝側面220を有している。各第2溝22の左右の溝側面220は、前方に近い部分ほど左右の溝側面220の間隔が大きくなるように傾斜している。
第2溝22は副溝211よりも最大溝幅W及び溝深さDが小さい。
(第3溝23)
本実施形態の複数の溝2は、図4に示される複数の第3溝23をさらに備えている。複数の第3溝23の各々は、第1溝21の延びる方向と交差する方向に延びている。本実施形態の各第3溝23は、上下方向に延びた縦溝である。
複数の第3溝23は、主溝210と副溝211との間において、左右方向に並んでいる。各第3溝23は、下端が副溝211に繋がり、上端が主溝210に繋がっている。
第3溝23は、共通の主溝210に繋がった第2溝22、及び、共通の副溝211に繋がった第2溝22と、左右方向において異なる位置に形成されている。すなわち、建築板1の板表面10において、複数の第2溝22と複数の第3溝23は、千鳥状に配置されている。
各第3溝23は、第2溝22と同様、V目地状に形成されている。第3溝23は、第2溝22よりも上下長さが短い。第3溝23は、第2溝22と最大溝幅及び溝深さが同じである。
(凸部3)
複数の溝2で区画形成された複数の凸部3の各々は、正面視矩形状である。建築板1の板表面10には、複数の凸部列34と、複数の平坦面凸部列35とが形成されている。複数の凸部列34の各々、及び複数の平坦面凸部列35の各々は、左右方向に並んだ複数の凸部3で構成されており、左右方向に延びるように設けられている。凸部列34と平坦面凸部列35とは、上下方向(建築板1の短手方向)において交互に並んでいる。
各凸部列34を構成する各々の凸部3は、隣り合う第2溝22と、隣り合う第1溝21(主溝210と副溝211)とで、囲まれた凸部3(後述する凸部3A〜3E)である。
平坦面凸部列35を構成する各々の凸部3は、隣り合う第3溝23と、隣り合う第1溝21で囲まれた凸部3(後述する凸部3F)である。
各凸部列34は、第1溝21に沿った第1凸部31と、第2溝22を介して第1凸部31と隣り合い、かつ第1溝21に沿った第2凸部32とを備えている。
第1凸部31は、左右方向と直交する断面(すなわち上下方向の断面)において湾曲した第1表面310を有している。具体的に、この第1表面310の断面形状は、上下方向中央よりも上下方向一方側において前方に凸となると共に一方側端縁が当該一方側に向かって後側に傾斜し、且つ、上下方向他方側において後方に凹となると共に他方側端が当該他方側に向かって前側に傾斜し、隣接する第一溝211との間に段部が形成されるように湾曲しており、この湾曲形状が左右方向全体に亘って形成されている。このため、第1表面310に太陽光等の光が当たったときには、前方に凸となる部分が後方に凹となる部分よりも光が当たり、第1表面310に形成される影が不均一になりやすい。
第2凸部32は、上下方向の断面において第1表面310と異なる形状の第2表面320を有している。このため、第2表面320に形成される影はほぼ均一となり、不均一な影が形成される第1表面310と異なりやすい。
第1凸部31の上下の端面は、第1溝21の溝側面213を兼ねている。第1表面310の上下の端縁は、第1凸部31の上下の端面にそれぞれ繋がっている。具体的には、第1表面310の上下方向一方側端が箱目地状の主溝210に隣接している場合、当該一方側端が主溝210の溝側面と角部を形成するように繋がり、また、上記上下方向一方側端がV目地状の副溝210に隣接している場合、当該一方側端が主溝210の溝側面と滑らかに繋がっている一方、第1表面310の上下方向他方側端は、第1溝21の溝側面213と角部を形成するように繋がっている。
第2凸部32の上下の端面は、第1溝21の溝側面213を兼ねている。第2表面320の上下の端縁は、第2凸部32の上下の端面にそれぞれ繋がっている。
第1凸部31の上端面の前後寸法(建築板1の板厚方向における寸法)と、第2凸部32の上端面の前後寸法、又は第1凸部31の下端面の前後寸法と、第2凸部32の下端面の前後寸法、あるいはその両方は、異なっている。このため、第1溝21においては、第1凸部31に対応する部分と第2凸部32に対応する部分とでは形成される影が異なり、第1溝21は長手方向(左右方向)において溝幅が異なるような外観となる。したがって、建築板1を左右方向に並べて施工したときに、仮に左右方向に隣り合う建築板1の対応する第1溝21同士が上下にずれたとしても、このズレが第1溝21の長手方向において溝幅が異なるような外観によって目立ち難くなる。
以下、複数の凸部3について詳述する。本実施形態の建築板1は、凸部3として、図3に示す6種類の凸部3を備えている。以下、これら6種類の凸部3を、それぞれ凸部3A〜3Fという。
凸部3A〜3Eの各々は、隣り合う第2溝22と、隣り合う第1溝21(主溝210と副溝211)とで、囲まれている。凸部3A〜3Eの各々は、正面視で上下寸法よりも左右寸法が長い矩形状である。
凸部3A〜3Eの各々の上下の端面は、第1溝21の溝側面213を兼ねている。凸部3A〜3Eの各々の左右の端面は、第2溝22の溝側面220を兼ねている。
凸部3A〜3Eは、左右方向と直交する断面における表面の形状が、それぞれ異なっている。なお、各凸部3A〜3Eの左右方向と直交する断面形状は、左右方向に亘って同じである。
(凸部3A)
凸部3Aは、図7Aに示されるように、表面が全体に亘って前後方向と直交した平坦な面である。凸部3Aの上端面の前後寸法は、凸部3Aの下端面の前後寸法よりも小さい。
(凸部3B〜凸部3E)
凸部3B〜3Eの各々は、図7B〜図7Eに示されるように、表面の全体が左右方向と直交する断面において湾曲した湾曲面33である。このため、凸部3B〜3Eの表面においては、前方に突出した部分よりも後方に凹んだ部分に濃い影が形成されやすく、凸部3Aの表面と異なる外観となる。
(凸部3B)
凸部3Bの表面は、図7Bに示されるように、上下方向の中間部(詳しくは下部)が凹み、かつ当該凹んだ部分の上方部及び下方部が突出するように湾曲した湾曲面33である。
凸部3Bの表面の上縁は、凸部3Aの表面の上縁よりも後方に位置している。凸部3Bの上端面の前後寸法は、凸部3Aの上端面の前後寸法よりも小さい。
凸部3Bの表面の下縁は、凸部3Aの下縁と前後方向において同じ位置にある。凸部3Bの下端面の前後寸法は、凸部3Aの下端面の前後寸法と同じである。
(凸部3C)
凸部3Cの表面は、図7Cに示されるように、凸部3Bの表面を上下に反転した形状であり、上部が凹むように湾曲した湾曲面33である。
凸部3Cの表面の上縁は、凸部3Aの上縁と前後方向において同じ位置にある。凸部3Cの上端面の前後寸法は、凸部3Aの上端面の前後寸法と同じである。
凸部3Cの表面の下縁は、凸部3Aの表面の下縁よりも後方に位置している。凸部3Cの下端面の前後寸法は、凸部3Aの下端面の前後寸法よりも小さい。
(凸部3D)
凸部3Dの表面は、図7Dに示されるように、左右方向と直交する断面においてS字状に形成されており、下端部と上下方向における中間部が突出し、かつこれら突出部分の間及び上端部が凹むように湾曲した湾曲面33である。
凸部3Dの表面の上縁は、凸部3A〜3Cの上縁よりも後方に位置している。凸部3Dの上端面の前後寸法は、凸部3A〜3Cの上端面の前後寸法よりも小さい。
凸部3Dの下縁は、凸部3A,3Bの下縁と前後方向において同じ位置にある。凸部3Dの下端面の前後寸法は、凸部3A,3Bの下端面の前後寸法と同じである。
(凸部3E)
凸部3Eの表面は、図7Eに示されるように、凸部3Dの表面を上下に反転した形状であり、上端部と上下方向における中間部が突出するように湾曲した湾曲面33である。
凸部3Eの表面の上縁は、凸部3A,3Cの表面の上縁と前後方向において同じ位置にある。凸部3Eの上端面の前後寸法は、凸部3A、3Cの上端面の前後寸法と同じである。
凸部3Eの表面の下縁は、凸部3A〜3Dの表面の下縁よりも後方に位置している。凸部3Eの下端面の前後寸法は、凸部3A〜3Dの下端面の前後寸法よりも小さい。
(外観)
以上説明した凸部3B〜3Eの表面は、凹んだ部分と突出部分との上下方向における位置が異なるため、陰影のでき方がそれぞれ異なる。
凸部3A,3B,3Dの各々の下端面の前後寸法は、凸部3C,3Eの各々の下端面の前後寸法よりも大きい。このため、第1溝21において凸部3A,3B,3Dの下端面に対応する部分は、凸部3C,3Eの下端面に対応する部分よりも濃い影が形成されやすい。
また、本実施形態の凸部3B〜3Eの湾曲した表面は、左右の端縁が、第2溝22の溝側面220に繋がっており、凸部3B〜3Eの左右の端面の前後寸法は、上下方向において変化している。このため、第2溝22においても、凸部3B〜3Eのそれぞれに対応する部分の影のでき方が変化しやすい。
凸部3A〜3Eは、隣り合う第1溝21の間においてランダムに配置されており、建築板1には、前述した第1凸部31と第2凸部32が存在している。すなわち、第1凸部31は凸部3B〜3Eのいずれかの凸部3であり、第2凸部32は凸部3A〜3Eのうち、第1溝21側の端面の前後寸法が、第1凸部31の第1溝21側の端面の前後寸法と異なる凸部3である。
例えば第1凸部31が凸部3Bである場合、第2凸部32は、上端面の前後寸法が凸部3Bとは異なる凸部3A,3C〜3Eのいずれか、又は下端面の前後寸法が凸部3Bと異なる凸部3C又は凸部3Eとなる。
(凸部3F)
図3に示される凸部3Fは、隣り合う第3溝23と、隣り合う第1溝21で囲まれている。凸部3Fは、正面視で上下寸法よりも左右寸法が長い矩形状である。ただし、凸部3Fは凸部3A〜3Eよりも上下寸法が小さい。
凸部3Fの上下の端面の各々は、第1溝21の溝側面213を兼ねている。凸部3Fの左右の端面の各々は、第3溝23の溝側面を兼ねている。
凸部3Fは、図4に示されるように、表面が板厚方向と直交した平坦な面である。
凸部3Fの表面の上下縁は、凸部3Aの表面の上下縁と前後方向において同じ位置にある。凸部3Fの上端面の前後寸法は、凸部3Aの下端面の前後寸法と同じであり、凸部3Fの下端面の前後寸法は、凸部3Aの上端面の前後寸法と同じである。
(応用例)
ここで、建築板1を施工した建築物の外観を損ねる要因として、上記のような左右方向に並ぶ建築板1の横目地である第1溝21同士のズレだけでなく、上下方向に並ぶ建築板1の接合部のズレがある。具体的には、図8Aに示すように、下側の建築板1が上端部に受け実部81を有する一方、上側の建築板1が下端部に押え実部82を有し、これら上下両側の建築板1は、押え実部82が受け実部81を押えるように接合している。受け実部81の上部後端部は、上方に突出する一方、押え実部82の下部前端部は、下方に突出しており、この下方突出部分が受け実部81の上方突出部分を覆っている。
両実部81,82が接合した状態において、受け実部81の下部表面と押え実部82の下部表面とによって目地が形成されている。具体的には、図8Aに示すように、受け実部81の下部表面には、上方に向かって後側に傾斜する傾斜面81aと、この傾斜面81aの上端から上方に鉛直に延びる平坦面81bと、が形成されている一方、押え実部82の下部表面には、下方に向かって後側に傾斜する傾斜面82aと、この傾斜面82aの下端から下方に鉛直に延びる平坦面82aと、が形成され、これら傾斜面81a,82aが目地の側面を形成すると共に、平坦面81b,82bが目地の底面を形成している。
上述の目地の幅は、壁下地の不陸および施工バラツキ等により、不均一となって外観を損ねる可能性がある。このような目地の幅の不均一さ、左右方向に並ぶ建築板1の横目地同士のズレとによる外観不良と、を目立たなくするべく、以下のような手段がある。
先ず、複数の箱目地状の主溝210の溝底面212の幅wを主溝210毎に不規則に変化させる。図3では、隣り合う第1溝21の溝底面212の幅wが、互いに異なっている。具体的には、建築板1の全ての主溝210の溝底面212の幅の平均を平均幅waとすると、主溝210毎に溝底面212をwa×0.25〜wa×2.5の範囲で不規則に変化させる。これにより、左右方向に並ぶ建築板1の横目地同士のズレが目立たなくなると共に、建築板1内に複数種類の幅の第1溝21が混在するため、上下接合部の目地幅の不均一さが目立たなくなる。
また、1本の主溝210のなかで溝底面212の幅wを変化させてもよい。具体的には、上記平均幅waを用いて、溝底面212がw=wa×0.25〜wa×2.5の範囲で変化させるのが好ましい。さらには、1本の主溝210の溝底面212の全体のうち10〜50%の部分を変化させることが好ましい。これにより、建築板1内の第1溝21の幅が長手方向に変化しているため、左右方向に並ぶ建築板1の横目地同士のズレが目立たなくなると共に、上下接合部の目地幅の不均一さも目立たなくなる。
また、建築板1の表面における陰影のでき方をさらに変化させるには、建築板1の全体において、複数の第1溝21の溝深さDが、第1溝21毎に不規則に変化することが好ましい。具体的には、建築板1の全ての第1溝21の深さDの平均を平均深さDaとすると、第1溝21毎に溝深さDをDa×0.25〜Da×2.5の範囲で不規則に変化させる。これにより、第1溝21毎に溝深さDが変化するため、第1溝21の陰影の濃さが変化し、上下接合部の目地幅の不均一さが目立たなくなる。
ここで、特に建築板1を上下方向に並べて施工したときの接合部については、上記の如く壁下地の不陸および施工バラツキの他に建築板1の厚みバラツキによっても不均一さ、特に陰影の不均一さが目立つ場合がある。
例えば図8Aに示されるような形状の建築板1において、例えば施工バラツキ等によって押え実部82が設計値よりも前方に突出すると、押え実部82が受け実部81よりも前方に突出して押え実部82と受け実部81との間に濃い陰影が形成される。そこで、受け実部81及び押え実部82の各平坦面81b,82bを建築板1の内部の目地の平均深さ(その位置を破線Xで示している)よりも浅く形成する。これにより、両実部81,82によって形成される目地の陰影が比較的薄くなる。このため、濃い陰影が現れるのを抑制することができる。
また、受け実部81の平坦面81bを、押え実部82の平坦面82bよりも浅くすることが好ましい。これにより、両実部81,82間に形成される上記の比較的濃い陰影が薄まり、この陰影が目立つのを抑制することができる。
さらには、図8Bに示すように、傾斜面81aと平坦面81bとの境界(または、傾斜面82aと平坦面82bとの境界)に傾斜面81a(傾斜面82a)よりも傾斜角度が緩やかな傾斜面81c(傾斜面82c)を設けてもよい。この場合、当該境界の明暗にメリハリが付き難く、陰影の濃さがより薄まり、上下接合部の陰影のバラツキが低減する。このため、上下接合部の不均一さが目立たなくなる。なお、上記境界部分に設ける傾斜面は一つに限らず、複数設けてもよい。また、上記境界部分をR状に湾曲させてもよい。
また、第1溝21の上下の溝側面213,214(凸部3の第1溝21側の端面)の上下方向に対する傾斜角度αは、図7A〜図7Eに示されるように全て同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ここで、第1溝21における陰影のでき方をさらに変化させるには、第1溝21の溝側面213,214の傾斜角度αを左右方向において変化させることが好ましい。この場合、溝側面213,214の傾斜角度αは、1つの凸部3において変化してもよいし、第1凸部31に対応する部分と第2凸部32に対応する部分とで異なってもよい。
また、建築板1の表面における陰影のでき方をさらに変化させるには、図4に示されるように、第1溝21の溝側面213,214の前端部に、第1溝21側に開口した凹所4を形成することが好ましい。
図4に示す例では、凸部3Fの端面を兼ねる、第1溝21の溝側面213,214に、ブロックの一部が崩れ落ちたような外観を有する凹所4が形成されている。なお、凹所4は、凸部3Fの端面を兼ねる、第1溝21の溝側面213だけでなく、凸部3A〜3Eの各々の端面を兼ねる第1溝21の溝側面213に形成されてもよいし、第2溝22や第3溝23に形成されてもよい。
また、各凸部3の表面には、図7A〜図7Eに示されるように、第1溝21と平行で、上下方向に並んだ複数の細線5が形成されることが好ましい。この場合、各凸部3の表面においては、細線5が形成された部分に濃い影が形成されやすくなり、第1凸部31の表面と第2凸部32の表面との外観を、一層異ならせることができる。
なお、図7A〜図7Eに示される各細線5は、第1溝21よりも溝幅の小さい溝であるが、第1溝21の溝幅よりも幅が小さい突条であってもよい。また、各凸部3の表面には、細線5を形成しなくてもよい。
各凸部3に形成された隣り合う細線5の間隔は、図7Aに示されるように上下方向に亘って一定であってもよいし、図7B〜図7Eに示されるように上下方向において変化してもよい。後者の場合、第1凸部31の表面や第2凸部32の表面にできる影のでき方が一層不均一になり、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレを、一層目立ち難くできる。
また、図7B〜図7Eに示されるように、隣り合う細線5の間隔を変化させる場合、隣り合う細線5の間隔を、凸部3の表面において後方に凹んだ部分においては狭く、前方に突出した部分においては広くすることがより好ましい。このようにすることで、凸部3の表面において凹んだ部分は、突出した部分と比較して、陰影を濃くすることができ、第1凸部31の表面や第2凸部32の表面に形成される影のでき方が一層不均一になる。
また、建築板1の板表面10は、図3等に示されるように、全体で塗り斑がつくように塗装されることが好ましい。この場合、建築板1の表面における塗装が不均一になり、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレが、一層目立ち難くなる。また、この場合、複数の凸部3のうちの一部の凸部3は、表面が湾曲しているので、ロールコーター等の塗装装置を用いて塗り斑のある塗装を簡単に行うこともできる。
(変形例)
次に変形例1及び変形例2の建築板1について説明する。なお、以下の変形例1、2の説明では、前記実施形態と共通の構成については同一の符号を付し、共通する点については説明を省略する。
(変形例1)
図9に示される変形例1の建築板1は、複数の溝2が複数の第1溝21と複数の第2溝22とで構成されており、第3溝23を備えていない。すなわち、本変形例の建築板1は、凸部3として5種類の凸部3A〜3Eを備えており、凸部3Fは備えていない。各第2溝22は板表面10の上下両端の間に亘っている。
ここで、第1凸部31は、図9に示されるように、建築板1の板表面10において、少なくとも左右方向における一端部に形成されることが好ましい。なお、図9では第1凸部31と他の凸部3とを区別するため、第1凸部31を囲む線を太線としている。このように建築板1の板表面10において、少なくとも左右方向における一端部に第1凸部31を形成することで、第1溝21は、隣に施工される建築板1に最も近い部分が溝幅が異なるような外観となり、これにより隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレが、一層目立ち難くなる。
また、第1凸部31は、左右両端部のうちの一方にのみ形成されてもよい。図10及び図11は、板表面10の左右両端部のうちの右端部にのみ第1凸部31が形成された建築板1が左右に並べて施工された状態を示している。なお、図10及び図11では、第1凸部31と他の凸部3とを区別するため、第1凸部31を囲む線を太線にしている。
図10に示される建築板1は、板表面10の右端部に配置された複数の凸部3のうちの全ての凸部3が第1凸部31である。図11に示される建築板1は、板表面10の右端部に配置された複数の凸部3のうちの一部の凸部3だけが第1凸部31である。
図11に示されるように板表面10の左右一方に配置された複数の凸部3のうちの一部の凸部3だけが第1凸部31である場合、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレをより目立ち難くするには、板表面10の左右一方の端部に配置された複数の凸部3のうちの30%以上の数の凸部3が第1凸部31であることが好ましい。
なお、前記実施形態においても、図9〜図11に示す例と同様に、第1凸部31が建築板1の板表面10において少なくとも左右方向における一端部に形成されてもよい。
また、サイディング材等からなる建築板1は、例えば切断されて左右方向の長さが変更された上で施工される場合があり、この場合、切断後の建築板1の左右方向の端部に第1凸部31が存在しなくなる場合がある。このため、図9に示されるように、建築板1の全体に形成された複数の凸部3のうちの20%以上の数の凸部3が第1凸部31であり、これら第1凸部31が建築板1の板表面10においてランダムに配置されることが好ましい。この場合、切断後の建築板1の左右方向の端部には、第1凸部31が存在しやすくなる。なお、図9に示す例では、左右方向に並んだ複数列の凸部3の全てが少なくとも1つの第1凸部31を有しているが、これら複数列の凸部3のうちのいくつかは第1凸部31を有さなくてもよい。
なお、前記実施形態においても、図9に示す例と同様に、建築板1全体に形成された複数の凸部3のうちの20%以上の数の凸部3が第1凸部31であってもよい。
(変形例2)
本変形例の建築板1は、凸部3B〜3E、凸部3A〜3E、又は凸部3A〜3Fが、図12に示される形状であり、これら凸部3の各々は表面全体が上下方向と直交する断面において湾曲した湾曲面33である。なお、各凸部3の上下方向と直交する断面形状は、上下方向に亘って同じである。
本変形例では、凸部3の第1溝21側の端面の前後寸法が、左右方向において変化している。このため、第1溝21において凸部3に対応する部分は、影のでき方が左右方向において変化する。
(効果)
以上説明した実施形態、及び変形例1の建築板1は、以下の構成を有している。建築板1は、板表面10に形成された複数の溝2と、板表面10に形成され、複数の溝2によって区画された複数の凸部3とを具備している。複数の溝2は、板表面10の両端の間に亘って形成された第1溝21と、第1溝21の長手方向と交差する方向に延び、第1溝21に交わった第2溝22とを備えている。複数の凸部3は、第1溝21に沿った第1凸部31と、第2溝22を介して第1凸部31と隣り合い、第1溝21に沿った第2凸部32とを備えている。第1凸部31は、第1溝21の長手方向と直交する断面において湾曲した第1表面310を有している。第1表面310の第1溝21側の端縁は、第1溝21の溝側面213を兼ねる、第1凸部31の端面に繋がっている。第2凸部32は、第1溝21の長手方向と直交する断面において第1表面310と異なる形状の第2表面320を有している。第2表面320の第1溝21側の端縁は、第1溝21の溝側面213を兼ねる、第2凸部32の端面に繋がっている。第1凸部31の端面の板厚方向における寸法と、第2凸部32の端面の板厚方向における寸法とが異なっている。
この構成を有する建築板1は、第1凸部31の端面の板厚方向における寸法と、第2凸部32の端面の板厚方向における寸法とが異なるため、第1溝21においては、第1凸部31に対応する部分と第2凸部32に対応する部分とでは影のでき方が異なり、第1溝21は長手方向において溝幅が異なるような外観となる。このため、建築板1を第1溝21の長手方向に並べて施工したときに、仮に第1溝21の長手方向に隣り合う建築板1の第1溝21同士が上下にずれたとしても、このズレが前述した第1溝21の溝幅が異なるような外観によって目立ち難くなる。
さらに第1凸部31の第1表面310は、第1溝21の長手方向と直交する断面において湾曲しており、第1表面310にできる影のでき方は不均一になる。また、第2凸部32の第2表面320は、左右方向と直交する断面において第1表面310と異なる形状であるため、第2表面320にできる影のでき方は、第1表面310と異なる。このため、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレが、一層目立ち難くなる。
また、前記実施形態及び変形例1の建築板1は、以下の付加的な構成を有している。第2表面320は、第1溝21の長手方向と直交する断面において湾曲した面である。
この構成を有する建築板1は、第2表面320が第1溝21の長手方向と直交する断面において湾曲しているため、第2表面320における影のつき方は不均一になる。このため、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレを、一層目立ち難くできる。
また、前記実施形態及び変形例1の建築板1は、以下の付加的な構成を有している。第1表面310に、第1溝21と平行で、第1溝21よりも溝幅の小さい溝、又は第1溝21の溝幅よりも幅が小さい突条からなる複数の細線5が形成されている。
この構成を有する建築板1にあっては、第1凸部31の第1表面310に複数の細線5による影ができやすくなり、第1表面310における影のつき方を一層不均一にできる。
また、前記実施形態及び変形例1の建築板1は、以下の付加的な構成を有している。第1凸部31が第1溝21の長手方向において板表面10の端部に形成されている。
この構成を有する建築板1にあっては、第1溝21が、板表面10において隣に施工される建築板1に最も近い部分が溝幅が異なるような外観となり、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレが、一層目立ち難くなる。
また、前記実施形態及び変形例1の建築板1は、以下の付加的な構成を有している。複数の凸部3のうちの20%以上の凸部3が、第1凸部31であり、これら第1凸部31が板表面10にランダムに配置されている。
この構成を有する建築板1は、建築板1を切断して施工する場合に、切断後の建築板1の端部に、第1凸部31が存在しやすくなり、この場合も隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレを、一層目立ち難くすることができる。
また、前記実施形態、変形例1、及び変形例2の建築板1は、以下の構成を有している。板表面10の両端の間に亘って形成された溝2と、板表面10に形成され、溝2によって区画された複数の凸部3とを具備している。複数の凸部3のうちの少なくとも1つの凸部3は、溝2の短手方向と直交する断面において湾曲した表面を有している。凸部3の表面の溝2側の端縁は、溝2の溝側面213を兼ねる、凸部3の端面に繋がっている。凸部3の端面の板厚方向における寸法が、溝2の長手方向において変化している。
この構成を有する建築板1にあっては、凸部3の端面の板厚方向における寸法が、溝2の長手方向において変化しているため、溝2においては長手方向において影のでき方が変化しやすくなる。このため、溝2は長手方向において溝幅が異なるような外観になる。したがって、建築板1を溝2の長手方向に並べて施工したときに、仮に溝2の長手方向に隣り合う建築板1の溝2同士が上下にずれたとしても、このズレが前述した溝2の長手方向に溝幅が異なるような外観によって目立ち難くなる。
さらに凸部3の表面は、溝2の短手方向と直交する断面において湾曲しているため、凸部3の表面にできる影のでき方は不均一になる。このため、隣り合う建築板1の第1溝21同士のズレを、一層目立ち難くできる。
(他の応用例)
なお、前記実施形態、変形例1、及び変形例2の第1溝21は、建築板1の左右両端の間に亘って形成された横溝であるが、建築板1の上下両端の間に亘って形成された縦溝であってもよい。この場合は、第1溝21の長手方向に異なるような外観によって、上下方向に隣り合う建築板1の第1溝21同士の位置ズレを目立ち難くすることができる。
また、前記実施形態及び変形例1の第2溝22は、建築板1の上下両端の間に亘って形成されているが、第1溝21と交わるのであれば、例えば建築板1の上下方向の中間部だけに形成されてもよい。
また、建築板1は金属系サイディング材や樹脂系サイディング材などであってもよい。また、建築板1は縦張り用の建築板1であってもよい。また、建築板1は、塀材や屋根材など、外壁材以外の外装材として利用されてもよいし、内装材として利用されてもよい。
また、この他、前記実施形態、変形例1、及び変形例2の建築板1は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
1 建築板
10 板表面
2 溝
21 第1溝
213 溝側面
214 溝側面
22 第2溝
220 溝側面
3 凸部
31 第1凸部
310 第1表面
32 第2凸部
320 第2表面
5 細線

Claims (8)

  1. 所定方向に延びる複数の溝及び該所定方向と交差する方向に延びる複数の溝によって表面に複数の凸部が区画形成された建築板であって、
    前記所定方向に並ぶ凸部列を構成する各々の凸部は、前記所定方向と直交する断面形状が、前記所定方向に亘って同じであり、
    前記凸部列のなかの一の凸部の表面は、前記所定方向と直交する断面において湾曲する湾曲面をなす一方、
    前記凸部列のなかの前記一の凸部を除く他の凸部の少なくとも1つの凸部の表面は、前記湾曲面とは異なる形状をなし、かつ、当該凸部における前記所定方向に延びる前記溝側の端面が、前記一の凸部の当該溝側の端面と、前記建築板の板厚方向における寸法が異なっていることを特徴とする建築板。
  2. 請求項1に記載の建築板において、
    前記他の凸部の少なくとも1つの凸部の表面は、前記所定方向と直交する断面において湾曲する湾曲面をなし、当該湾曲面は、前記一の凸部の湾曲面とは異なる形状をなしていることを特徴とする建築板。
  3. 請求項1又は2に記載の建築板において、
    前記凸部列を構成する前記各々の凸部の表面における前記所定方向に延びる前記溝側の端縁が、当該凸部における前記所定方向に延びる前記溝側の端面に繋がっており、
    前記一の凸部の前記湾曲面は、前記交差する方向における一方側において凸となり、且つ、他方側において凹となるように湾曲し、
    前記湾曲面には、前記所定方向に延びる複数の細線が該所定方向と直交する方向に並ぶように形成されていることを特徴とする建築板。
  4. 請求項1又は2に記載の建築板において、
    前記湾曲面には、前記所定方向に延びる複数の細線が該所定方向と直交する方向に並ぶように形成されており、
    前記細線は、前記湾曲面の低い位置ほど密に形成されていることを特徴とする建築板。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建築板において、
    前記複数の凸部のうちの20%以上の凸部に前記湾曲面が形成され、前記湾曲面が形成されたこれら前記凸部がランダムに配置されていることを特徴とする建築板。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建築板において、
    前記湾曲面が形成された前記凸部が前記建築板の端部に少なくとも1つ設けられていることを特徴とする建築板。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の建築板において、
    前記建築板は、矩形板状をなし、その表面には、各々該建築板の長手方向に延びるように設けられた複数の凸部列と、各々前記長手方向に延びるように設けられ、表面が平坦面からなる平坦面凸部列と、が前記建築板の短手方向に交互に設けられていることを特徴とする建築板。
  8. 請求項7に記載の建築板において、
    前記建築板の短手方向両端部の少なくとも一方に前記凸部列が設けられていることを特徴とする建築板。
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