JP7240101B2 - 建築板の施工構造 - Google Patents
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Description
図1A及び図1Bに本実施形態に係る建築板2を示す。建築板2は窯業系基材であって、セメントを主成分とする水硬性材料の硬化物である。建築板2は、表面(前面)に凹凸模様1を有している。凹凸模様1の形状は、建築板2の表面に沿った一方向に徐々に変化するように形成されている。本実施形態では、上記一方向を上方向として説明する。上方向は図1A及び図1Bにおいて矢印Yの指す方向である。矢印Yが指す方向と反対側は下方向である。矢印Xが指す方向は右方向であり、矢印Xが指す方向と反対側は左方向である。矢印Zが指す方向は前方向であり、矢印Zが指す方向と反対側は後方向である。
図1Aにおいては、複数の凸部3と複数の凹部4が上下方向に交互に並んでいるが、上方向において、各凸部3の上下寸法が徐々に大きくなるように形成される。すなわち、YL1<YL2<YL3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4のそれぞれの外形が形成される。逆に、上方向において、各凸部3の上下寸法が徐々に小さくなるように、すなわち、YL1>YL2>YL3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4の外形がそれぞれ形成される場合もある。なお、凸部3の上下寸法は、上下方向で隣り合う凹部4の間隔と同等である。
上方向において、各凹部4の上下寸法が徐々に大きくなるように形成される。すなわち、YP1<YP2<YP3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4のそれぞれの外形が形成される。逆に、上方向において、各凹部4の上下寸法が徐々に小さくなるように、すなわち、YP1>YP2>YP3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4のそれぞれの外形が形成される場合もある。なお、凹部4の上下寸法は、上下方向で隣り合う凸部3の間隔と同等である。
上方向において、各凸部3の前後寸法が徐々に大きくなるように形成される。すなわち、ZH1<ZH2<ZH3の関係を満たすように、各凸部3又は各凹部4のそれぞれの外形が形成される。逆に、上方向において、凸部3の前後寸法が徐々に小さくなるように、すなわち、ZH1>ZH2>ZH3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4のそれぞれの外形が形成される場合もある。なお、凸部3の前後寸法は凹部4の前後寸法と同等である。態様3の場合、各凸部3の前面3aの前後方向の位置を同じにして、各凹部4の底面4aの前後方向の位置を変化させることができる。また逆に、各凹部4の底面4aの前後方向の位置を同じにして、各凸部3の前面3aの前後方向の位置を変化させることができる。
上方向において、凸部3の左右寸法が徐々に大きくなるように形成される。すなわち、XW1<XW2<XW3の関係を満たすように、各凸部3又は凹部4のそれぞれの外形が形成される。逆に、上方向において、凸部3の前後寸法が徐々に小さくなるように、すなわち、XW1>XW2>XW3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4のそれぞれの外形が形成される場合もある。なお、凸部3の左右寸法は、左右方向で隣り合う凹部4の間隔と同等である。
上方向において、凹部4の開口の左右寸法が徐々に大きくなるように形成される。すなわち、XP1<XP2<XP3の関係を満たすように、各凸部3又は凹部4のそれぞれの外形が形成される。逆に、上方向において、凸部3の前後寸法が徐々に小さくなるように、すなわち、XP1>XP2>XP3の関係を満たすように、各凸部3及び各凹部4のそれぞれの外形が形成される場合もある。なお、凹部4の左右寸法は、左右方向で隣り合う凸部3の間隔と同等である。
凸部3の前面3aと凹部4の底面4aの一方または両方において、凹凸柄を形成する場合があるが、この凹凸柄を上方向において徐々に変化することができる。例えば、前面3aにおいて、天然石の表面形状のような凹凸柄を形成している場合、これら凹凸柄を上方向で徐々に大きくしたり、徐々に小さくしたり、徐々に深くしたり、徐々に浅くしたり、徐々に消失させたりすることができる。
凹凸模様1の形状が徐々に変化する場合には、凹凸模様1の形状が段階的に変化する場合も含む。凹凸模様1の形状が徐々に変化する場合には、凹凸模様1の形状の変化率が0%よりも大きく50%以下であることが好ましい。この場合、凹凸模様1の形状の変化が目視で確認することができ、且つ凹凸模様1の形状が急激に変化するような外観を呈することがほとんどない。より好ましくは、凹凸模様1の形状の変化率が2%以上20%、さらに好ましくは、凹凸模様1の形状の変化率が5%以上15%以下である。
建築板2は、外壁材20として、例えば、建物の下階と上階とでそれぞれ使用することが可能である。外壁材20は表面に複数の凸部3と複数の凹部4とを備えた凹凸模様10が形成されているが、この凹凸模様10の形状が上方向で徐々に変化している。凹凸模様10は、石積み模様と梨地模様とを組み合わせて形成されている。
図3A及び図3Bに実施形態3に係る建築板2を外壁材6として用いた施工構造を示す。外壁材6は表面に複数の凸部3と複数の凹部4とを備えた凹凸模様60が形成されているが、この凹凸模様60の形状が上方向で徐々に変化している。凹凸模様60は、左右方向に長い凸部3と凹部4とが上方向で交互に並んでストライプ模様に形成されている。
図4に実施形態4に係る建築板2を外壁材としての第一建築板9aと第二建築板9bとして用いた施工構造を示す。第一建築板9aは表面に複数の凸部3と複数の凹部4とを備えた第一凹凸模様90aが形成されている。第二建築板9bは表面に複数の凸部3と複数の凹部4とを備えた第二凹凸模様90bが形成されている。第一凹凸模様90aと第二凹凸模様90bの形状が上方向で徐々に変化している。第一凹凸模様90aと第二凹凸模様90bは、左右方向に長い凸部3と凹部4とが上方向で交互に並んでストライプ模様に形成されている。
上記では、建築板及び隣接建築板が外壁材である場合について説明したが、これに限定されず、例えば、建築板及び隣接建築板は内壁材又は天井材などの内装材であってもよい。また建築板及び隣接建築板は、外壁材以外の外装材、例えば、屋根材又は幕板などであってもよい。
2 建築板
3 凸部
4 凹部
31、32 第一隣接建築板
311、321 第一隣接凹凸模様
41、42 第二隣接建築板
411,421 第二隣接凹凸模様
Claims (4)
- 表面に凹凸模様を有し、前記凹凸模様の形状が、前記表面に沿った一方向で徐々に変化するように形成されている建築板と、
前記一方向において前記建築板に隣接して配置される隣接建築板とを備える建築板の施工構造であって、
前記隣接建築板は、表面に隣接凹凸模様を有し、
前記隣接建築板を第一隣接建築板とし、前記隣接凹凸模様を第一隣接凹凸模様とし、
前記一方向と反対側において前記建築板に隣接して配置される第二隣接建築板を備え、
前記第二隣接建築板は、表面に前記第一隣接凹凸模様と異なる第二隣接凹凸模様を有し、
前記建築板の前記凹凸模様の形状は、前記一方向において、前記第二隣接凹凸模様の形状から前記第一隣接凹凸模様の形状にまで徐々に変化するように形成されており、
前記第一隣接建築板と前記第二隣接建築板とは厚みが異なっており、
前記建築板は、軒天井板又は外壁材であり、前記第一隣接建築板は軒天井板であり、前記第二隣接建築板は外壁材である、
建築板の施工構造。 - 請求項1において、
前記凹凸模様の形状の変化は、前記建築板の前記一方向における一端からその反対側の一端にまで至るように形成されている
建築板の施工構造。 - 請求項1又は2において、
前記凹凸模様は複数の凸部と複数の凹部との少なくとも一方を備え、
前記凹凸模様の形状の変化は、前記複数の凸部と前記複数の凹部の少なくとも一方の外形が変化するように形成されている
建築板の施工構造。 - 請求項1乃至3のいずれか一項において、
前記一方向における前記凹凸模様の形状の変化率が0%よりも大きく50%以下である建築板の施工構造。
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