JP6790254B2 - 四塩化ケイ素を水素化する方法 - Google Patents

四塩化ケイ素を水素化する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6790254B2
JP6790254B2 JP2019520138A JP2019520138A JP6790254B2 JP 6790254 B2 JP6790254 B2 JP 6790254B2 JP 2019520138 A JP2019520138 A JP 2019520138A JP 2019520138 A JP2019520138 A JP 2019520138A JP 6790254 B2 JP6790254 B2 JP 6790254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
hydrogen
nitrogen
stc
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019520138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020500806A (ja
Inventor
ゼトル,マルティン
ヒルシュマン,アンドレアス
ペーツォルト,ウーベ
リング,ローベルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacker Chemie AG
Original Assignee
Wacker Chemie AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacker Chemie AG filed Critical Wacker Chemie AG
Publication of JP2020500806A publication Critical patent/JP2020500806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6790254B2 publication Critical patent/JP6790254B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/08Compounds containing halogen
    • C01B33/107Halogenated silanes
    • C01B33/1071Tetrachloride, trichlorosilane or silicochloroform, dichlorosilane, monochlorosilane or mixtures thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

本発明は、四塩化ケイ素(STC)を水素化する方法に関する。
STCは、特に多結晶シリコンの堆積において得られる。多結晶シリコンは、例えば、シーメンス法を用いて生成される。ここで、シリコンは、反応器内の加熱された細い棒上に堆積される。プロセスガスとして、水素の存在下でのトリクロロシラン(TCS)等のハロシランがシリコン含有成分として使用される。一般に、それによって大量のSTCが副生成物として形成される。
TCSの生成は、通常、流動床法で金属シリコン及び塩化水素から行われる。高純度のトリクロロシランを生成するためには、通常その後に蒸留が行われる。ここでもSTCが副産物として得られる。
STCの経済的に最も興味深い利用は、通常TCSへの変換である。これは、水素を用いたSTCの水素化によって実行され、TCS及び塩化水素を生じる。これにより、STCを循環プロセスでリサイクルし、得られたTCSを、例えば、多結晶シリコンの生成プロセスに送ることが可能になる。
水素を用いたSTCのTCSへの変換は、通常少なくとも600℃、特に少なくとも850℃の高温で行われる(高温変換)。加熱素子は、ガス状出発材料を反応温度に加熱し、反応の吸熱エネルギーを導入するために必要である。出発材料の加熱は、原則として、種々の方法によって、例えば、誘導加熱素子を用いて、又は電気抵抗加熱素子を用いて行うことができる。特に抵抗加熱素子は実用的であり、したがって、高温変換において広く使用されている。
非常に効率的なエネルギー利用を達成するために、反応のためのガス状出発材料(STC及び水素)は通常、主にTCS、塩化水素、STC及び水素を含む反応器からの高温オフガスを使用する熱交換器を用いて加熱される。
水素を用いたSTCの水素化のための反応器は、一般に、水素化中に形成されるクロロシラン及び塩化水素の高温及び腐食性に耐えることができなければならない。このため、典型的には、炭素、グラファイト、炭素繊維複合材などを含む炭素をベースとする材料が、反応器内の構成材料として使用される。
高温では、炭素をベースとする成分は、水素と反応してメタンを生成する(メタン化)。これは、反応器内の構造的欠陥、そして最終的には反応器の故障につながる可能性がある。このようにして、反応器の寿命が縮まる可能性がある。欠陥のある部品を新しい部品に交換することは、一般にかなりの経費を伴う。
メタン化は、特に、水素及びSTCと直接接触する加熱素子で生じ得る。加熱素子は、一般にグラファイトからなるか、又は少なくともグラファイト表面を含む。加えて、炭素をベースとする熱交換器はまた、オフガス中に存在する水素の反応によるメタンの形成によって、比較的高い温度で損傷を受ける可能性がある。これは、材料の損失、ひいては部品上の構造的欠陥の原因となり得る。特にグラファイト製の加熱素子は、水素が加熱素子の高温面と接触する可能性があるため、腐食に対して最も大きな影響を受けやすい。必要とされる電力入力のための電流の流れは通常中断されなければならないため、加熱素子への損傷は一般に反応器の機能停止を招く。
DE19502550B4は、隔壁を用いて水素含有反応ガスから反応器用の加熱素子を分離することを提案している。結果として、加熱素子は加熱された水素と接触しない。したがって、加熱素子におけるメタン化反応を防止することができる。しかしながら、炭素をベースとした他の表面への水素ガスによる腐食性の攻撃を防止することはできない。
EP2000434A2は、加熱素子が反応空間とは別個に配置されているSTCの変換のための装置を開示している。反応空間と外部反応容器との間の空間には、外部への漏出を防ぐために過圧下でアルゴンが供給される。この場合、加熱素子は水素と接触していないため、腐食を防ぐことができる。しかしながら、使用される熱交換器は水素と接触する。
既知の方法の実質的な欠点は、加熱素子から反応空間までの距離がより大きいことから、必要な電力を導入するためにはかなり高い温度の加熱素子が必要とされることである。結果として、加熱素子が配置されている加熱空間の断熱に関してより大きな費用が原則的に必要とされる。一般に、追加の断熱材はまた、プラントの直径を増大させる。さらに、加熱空間内の圧力を反応空間内の圧力よりも確実に大きくするために、加熱空間には通常複雑な圧力調整が設けられなければならない。これは、水素が加熱空間に入るのを防止するためのものである。既知の方法のさらなる欠点は、熱交換器ではなく加熱素子のみが腐食に対して保護されることであり得る。
例えば、腐食又は熱応力による亀裂によって加熱空間を取り囲むシェルに損傷が生じると、より高い圧力のために不活性ガスが加熱空間から反応空間に流出する可能性がある。これは一般に、反応空間の汚染をもたらし、また生成物の品質に悪影響を及ぼす可能性がある。原則として、反応空間と加熱空間との分離は、構築の点で高い費用を必要とし、またより高い製造及び維持費をもたらす。
EP1775263A1は、メタン化を防止するために、STCの水素化の前に反応空間の表面及び加熱素子の表面をその場で炭化ケイ素(SiC)でコーティングすることを提案している。コーティングは少なくとも1000℃の温度で行われる。
しかしながら、SiC又は窒化ケイ素(SiN)でコーティングされた材料は、水素及び/又は塩化水素による腐食に対して完全には保護されていないことが判明した。コーティングと加熱素子のベース材料との間の熱膨張率の差が最小の場合でも、特に始動中だけでなくプロセス中の温度変化は、コーティングに亀裂を生じさせる可能性がある。これらの場所では、ベース材料は腐食に対して保護されない。そのようなコーティングは、特に熱交換器の場合には、通常、かなりの経費を伴う。
WO2015/140027A1には、出発材料STC及び水素と共に炭素含有化合物を導入することにより、特にSiC又はSiC含有材料への化学的攻撃が低減されることが開示されている。このようにして、SiC部品の寿命を延ばすことができる。揮発性炭素化合物の濃度の増加は、それらがオルガノクロロシランの形成を促進し、後者が複雑な様式で生成物から分離されなければならないため、悪影響を及ぼし得る。
DE102012218741A1は、STCをTCSに変換するための方法を開示しており、SiCコーティングされた加熱素子への損傷は、ホウ素化合物の導入によって著しく減少され得る。これは、加熱素子の電気抵抗の経時変化によって確認される。長期間にわたる加熱素子の安定した抵抗は、それ以上の損傷が生じないことを示している。この効果の正確なメカニズムは知られていない。系内のホウ素化合物の分布は悪影響を及ぼす可能性があり、これは生成物の精製における費用の増加につながる可能性がある。
WO2013/116146A1は、グラファイト部品を反応器から取り出すことなくSiC層及びSiN層又はそれらの混合相をグラファイト部品に塗布する方法を記載している。この目的のために、先行するステップにおいてポリカルボシラン又はポリシラザン又はそれらの混合物がプロセスの開始前に部品に塗布されて硬化が行われ、セラミック層が部品を不動態化し修復するために形成される。
この方法にはいくつかの欠点がある。とりわけ、硬化によって形成された層は完全に気密ではない。水素又は塩化水素による化学的攻撃に起因する損傷が生じ続ける可能性がある。完全な気密性を確実にするためには、SiC及び/又はSiN層を複数回適用することが必要である。それによって、プラントの可用性が低下する。
STCをTCSに変換するための反応器において、グラファイトは、熱交換器、加熱素子及び流動の伝導のための材料として好ましく使用される。グラファイトは、その熱安定性、熱伝導性、電気伝導性及び加工特性のために特に適している。しかしながら、比較的高い温度及び水素の存在下では、望ましくないメタン化反応が生じ得る。この反応の速度は、温度と共に増加する。
メタン化反応を防止するために、使用されるグラファイト成分を適切な材料でコーティングすること、又はセラミックを使用することが試みられている。さらに、不活性ガスで覆うことによってメタン化反応を受けやすい成分を不動態化する試みがなされてきた。
しかしながら、提案された解決策は、技術的費用を増大させ、望ましくないエネルギー損失をもたらし、またプラントの可用性及び特定の製品生産量(空時収量)を減少させるため、問題を満足に解決することができない。
これらの問題は、本発明の目的、すなわち、不動態化されていない高温表面でのメタン化が防止されるか、又は少なくとも安価な様式で抑制されるSTCの水素化のための方法を提供することへとつながった。
独国特許発明第19502550号明細書 欧州特許出願公開第2000434号明細書 欧州特許出願公開第1775263号明細書 国際公開第2015/140027号 独国特許出願公開第102012218741号明細書 国際公開第2013/116146号
本発明の目的は、反応器内でSTCを水素化する方法によって達成され、水素及びSTCを含有する供給ガスは、グラファイト表面を含む少なくとも1つの加熱素子を用いて850℃から1600℃の範囲の温度に加熱され、加熱素子の温度は850℃から1600℃の範囲内である。
この方法は、窒素化合物が水素に対して0.1〜10%のモル比で供給ガスに添加されることを特徴とする。
好ましい実施形態では、窒素化合物は、水素に対して0.5〜5%、好ましくは1〜4%、特に好ましくは1.5〜3%のモル比で添加される。
窒素化合物は、好ましくは気体(分子)窒素(N)である。
驚くべきことに、供給ガスと接触している高温グラファイト表面の強い不動態化が、供給ガスへの窒素化合物の添加の結果として生じることが見出された。メタン化反応の速度論的阻害が生じると推定される。根本的なメカニズムはまだ最終的に解明されていない。
特に850℃を超える温度では、分子状窒素は、従来技術、例えば、WO2013/116146A1及びDE102010039267A1に記載されているように不活性ではなく、したがってまた、単にプロセス中の空時収量を減少させる成分(不活性負荷)とみなすことができないことが見出された。
TCSを形成するためのSTCの水素化又は変換のための既知の方法では、不活性負荷を減少させるために、例えば、反応器を窒素でフラッシュすることによる窒素化合物の導入は原則的に必要ではない。
本発明の方法では、窒素化合物が全プロセス時間にわたって存在することが基本的に必要である。窒素が存在しないことは一般に不動態化が生じないというプラスの効果をもたらす。
水素に対して0.1〜10%のモル比の窒素化合物は、TCSの収率の著しい低減をもたらさないことが見出された。少なくとも1つの加熱素子の高温グラファイト表面の不動態化はその寿命を延ばし、反応器の可用性を増大させ、反応器構造を単純化する。不動態化のプラスの効果は、プロセス温度又は供給ガスと接触しているグラファイト表面の温度が高いほど、いっそう明白である。
高温グラファイト表面の不動態化は、温度の上昇と共に増加する。これは、加熱力、ひいては温度が上昇すると同時に加熱素子の抵抗が減少することによって観察され得る。これは特に有利である。一方では、メタン化の反応速度は温度に反比例して増大し、したがって、加熱素子への損傷も増大する。しかしながら、他方では、化学平衡がTCSの形成の方向にシフトするため、TCSの収率は温度の上昇と共に増加する。全体として、TCSの収率は、加熱素子の寿命の同時増加と共に増加し得る。対応する状況は、グラファイト表面を有する熱交換器に当てはまる。
原則として、加熱素子がグラファイトからなるか、又は単にグラファイト表面を有するかどうかは重要ではない。グラファイトで構成される加熱素子が好ましい。
本方法の一実施形態では、少なくとも1つの加熱素子の温度は、850〜1500℃、好ましくは900〜1400℃、特に好ましくは900〜1300℃である。
供給ガスの温度は、850〜1500℃、好ましくは900〜1400℃、特に好ましくは900〜1300℃であってもよい。
方法は、好ましくは、2〜18バール、より好ましくは3〜17バール、特に好ましくは4〜16バール、特に5〜15バールの範囲内の圧力で行われる。ここで、2バールのプロセス圧力は、プロセスが標準大気圧(1.013バール)より高い2バールである圧力で行われることを意味する。
供給ガス中に存在するSTC及び水素は、好ましくは1:1.3〜1:2.5、より好ましくは1:1.5〜1:2.3、特に好ましくは1:1.6〜1:2.2のモル比で存在する。
本発明の方法の一実施形態では、少なくとも1つの加熱素子のグラファイト表面は、好ましくはSiCでコーティングされる。
さらなる実施形態では、ホウ素化合物が供給ガスに添加されてもよい。ホウ素化合物は、好ましくは、ジボラン、高級ボラン(例えば、B、B11)、ホウ素ハロゲン化合物(例えば、BCl、BCl)、ボロシリル化合物(例えば、ClB−SiCl)及びそれらの混合物からなる群から選択される。
窒素化合物、特に窒素分子の添加に加えてホウ素化合物を添加すると、加熱素子の抵抗の経時変化においてさらなる改善がもたらされることが見出された。
ホウ素化合物及び窒素化合物は、好ましくは1:100から1:10000、より好ましくは1:1000から1:5000のモル比で存在する。
供給ガスの量に基づいて、ホウ素化合物は、好ましくは0.1〜100ppmv(体積百万分率)、特に好ましくは1〜50ppmv、特に1〜20ppmvのモル比で添加される。
本発明の方法の好ましい実施形態において、少なくとも1つの加熱素子は、少なくとも1つの熱交換器前に及び/又は後に設けられる。熱交換器は、好ましくは、グラファイト表面を有する。熱交換器は、例えば、向流式熱交換器及び/又はクロスフロー式熱交換器であってもよい。特に、TCS、塩化水素及び未反応供給ガスを含有する生成物ガスの熱は、熱交換器内で供給ガスに伝達される。
水素と共に反応器内に供給される窒素化合物及び/又はホウ素化合物が好ましい。特に、2つの成分の混合は、反応空間に入る前に行われる。
窒素化合物及び/又はホウ素化合物がSTCと共に反応器内に供給されることも好ましい。これに関して、2つの成分の混合は、好ましくは反応空間に入る前に行われる。
さらに、窒素化合物及び/又はホウ素化合物を水素と共に、及びSTCと共に反応器内に同時供給することが好ましいことがある。
水素又はSTC中のホウ素化合物の濃度は、好ましくは少なくとも0.1ppmvである。
使用される水素は、好ましくは既に窒素化合物及び/又はホウ素化合物を含有している。個々の成分は共同貯蔵部から取り出されてもよい。これは別個の供給導管及び計量供給の必要性を省く。
窒素含有水素ストリームが特に好ましい。
速度論的効果及び化学平衡のためにSTCの水素化は完全な変換を示さないため、本発明の方法は、好ましくはリサイクルプロセスとして操作される。ここで、生成物を生成物ガスから分離して排出することができる。未反応の出発材料STC及び水素は、回収されて供給ガスとして反応器内に戻されてもよい。
リサイクルプロセスの使用はまた、添加される窒素化合物の量がプロセスの経過中にわずかしか減少しないという利点をもたらす。例えば、プロセスからの供給ストリーム又は生成物ストリーム及び液体種又は固体に結合した窒素化合物の排出によって引き起こされる損失を補填することだけが必要である。
本発明の方法を実施するための装置を示す図である。 本発明の方法の間の加熱素子の電気抵抗に対するNの効果を示す図である。 本発明の方法の間の加熱素子の電気抵抗に対するホウ素化合物の効果を示す図である。 本発明の方法の経済的利点を示す図である。 加熱素子表面の質量スペクトルを示す図である。 加熱素子表面の質量スペクトルを示す図である。
本発明の方法は、例えば、図1に概略的に示されるような装置において実行され得る。
装置1は、STCを水素化するための反応器2、TCS及び未反応STCを分離するための凝縮ユニット3、並びに水素(H)、窒素(N)及び塩化水素(HCl)を分離するための分離ユニット4を備える。反応器2は、抵抗加熱素子5及び熱交換器6、さらにSTC用の供給導管11、N及びH用の供給導管8、並びに生成ガス用の排出導管9を備える。抵抗加熱素子5及び熱交換器6は、共にグラファイト表面を有する。反応器2は、US4536642Aに記載されているような構造を有することができる。
導管7によって凝縮ユニット3に接続された分離ユニット4は、供給導管8及び排出導管9と共に、反応器2から取り出された生成物ガスを後処理するためのリサイクルプロセス10を形成する。生成物ガスは、TCS及びHClに加えて未反応のH及びSTCを含む。
アスタリスク(*)で示される矢印は、窒素化合物のための可能な供給導管を表し、窒素化合物は例としてNである。
このプロセスを実行するために、STCは供給導管11を介して反応器2内に供給され、Hは供給導管8を介して供給される。Nは、原則として、アスタリスク(*)で示される供給導管のいずれかを介して導入され得る。しかしながら、本実施例では、特に統合プラントの別の場所で得られ、リサイクルプロセス10で利用されるN含有水素ストリームが使用される。それにより、例えば、精密計量のための追加のプロセス安全デバイス及び調整デバイスは必要とせず、費用が削減される。Nを導入するためのさらなる好ましい方法は、STCに溶解したNの導入である。STCに対するNの溶解度は、ヘンリーの法則によって決定される。
熱交換器6及び抵抗加熱素子5の両方は、供給されるガスSTC、H及びNと直接接触するように配置されている。抵抗加熱素子5のグラファイト表面は、850〜1600℃の範囲内の温度を有し、熱交換器6のグラファイト表面は、850〜1600℃の範囲内の温度を有する。Nは、高温グラファイト表面の不動態化をもたらす。それにより、表面のメタン化が防止され、熱交換器6及び抵抗加熱素子5が受ける磨耗が抑制される。
不動態化効果を達成するためには、窒素化合物、特にNがプロセスに導入される様式は原則として重要ではない。
生成物ガスは、排出導管9を介してリサイクルプロセス10から排出される。まず、生成物TCSは、例えば、凝縮によって、凝縮ユニット3内の生成物ストリーム中の未反応STCから大部分分離される。得られたSTCは、例えば、供給導管11を介して反応器2に供給され得る。得られたTCSは、例えば、ポリシリコンの生成に直接使用することができる。
導管7を介して凝縮ユニット3を出るガスは、分離ユニット4に供給される。ここで、HClが、例えば、1回以上の吸収及び脱着ステップによって分離され、H及びNがリサイクルプロセス10に戻される。HClを分離するための方法は、DE3139705A1において開示されている。
リサイクルプロセス10は、添加されるNの量がプロセスの過程でほんのわずかしか減少しないという利点をもたらす。プロセス中の排出によってのみNの著しい損失が生じることが判明した。
異なる分析方法(赤外分光IR(ダイヤモンド上の全反射減衰(ATR))、走査型電子顕微鏡SEM、エネルギー分散型X線分光EDX、X線回折XRD、元素分析)を使用して検査された炭素に基づく反応器内部構造物の試料が、この均衡関係を裏付けた。本発明の方法の間のオフガスの分析では、反応器からのオフガス中に窒素種がないことが明らかとなった。
しかしながら、炭素ベースの部品表面の検査はまばらに点在する窒素種を検出する。窒素種は上記の赤外分光法及びX線回折測定法によって検出することができなかったが、これは、これらの窒素種が明らかにそれぞれの検出限界未満の量で存在するためである。しかしながら、窒素の存在は、SEM/EDX分析の組み合わせを用いて部品表面のいくつかの検査領域において検出することができた。しかしながら、この分析方法の局所的な制限のために、全部品表面に関してはいかなる結論も引き出すことは不可能であった。
様々な微量の窒素種が、同様に飛行時間型二次イオン質量分析法(ToF−SIMS)を用いて検出することができた(実施例3参照)。しかしながら、これらの窒素種は部品上でのみ検出可能であり、生成物中では検出不可能である。
全体として、部品表面上の窒素又は窒素種の検出から、導入された窒素化合物、特にNが、表面特異的結合を形成することによってメタン化反応を阻害することに大きく関わっていることが推定できる。
実施例は、図1に示されるような装置内で実行した。33モル%のSTC及び67モル%のHを含有する供給ガスを使用した。
を0.1〜5モル%の量でHに添加し、グラファイト表面に対する効果(メタン化反応の阻害)を長期間にわたって観察した。
[実施例1]
以下の運転パラメータを選択した。
−STC:Hのモル比=1:1.9
−反応温度=975℃
−圧力=12バール
グラファイト表面を有する抵抗加熱素子の配置は、DE102011077967A1に記載されている通りであった。加熱素子の温度は、素子の対、又はその規定された群内で調整又は制御することができる。
電気抵抗(R)は、一般式
Figure 0006790254
に従って電流(I)及び電位(U)からそれぞれの加熱素子について計算することができる。抵抗は、加熱素子に対する損傷の指標となった。
短時間で抵抗の大幅な増加が見られ、加熱素子に対する損傷も予測される。そのような損傷は、加熱素子の早期故障を招く。
加熱素子への損傷を観察するこの方法は、DE102012218741A1に記載されている。
図2は、7つの異なるN濃度(各場合ともHに対して0モル%、0.1モル%、0.5モル%、1.0モル%、1.5モル%、3モル%、5モル%)についての稼働時間の関数としての加熱素子の抵抗の変化を示す。Nの添加は、200時間の稼働時間後に行った。
を添加した後に抵抗曲線が平らになることが明らかに確認され得る。換言すれば、加熱素子の抵抗は、供給ガスへのNの添加後、Nの非存在下の場合よりも増加の程度が小さい。抵抗増加は低減する。この傾向は、3モル%のN濃度まで続く。3モル%超の濃度より上では、抵抗増加のさらなる低減は確認できなかった。
図3は、ジボラン及びNを共に添加した後の稼働時間の関数としての加熱素子の抵抗の変化を示す。ジボランを、200時間の稼働時間後の総体積流量に対して4ppmvの一定濃度で供給ガスに添加した。その直後に、抵抗増加の低減が観察された。300時間後、NをHに対して1.5モル%の濃度で添加した。抵抗増加のさらなる低減、ひいては加熱素子への損傷の低減が明確に確認され得る。したがって、ホウ素化合物及び窒素化合物を添加することによってもプラスの効果を得ることができる。
[実施例2]
の添加によるメタン化反応の阻害を、STCの水素化について2つの装置A及びBで1年間にわたって試験した。2つの装置はそれぞれ図1に示されるような構造を有していた。両方の装置を同じ条件下で運転した。唯一の違いは、供給ガス中のN濃度であった。
2つの装置はそれぞれ、抵抗加熱素子、熱交換器、並びにすべて供給ガス及び/又は生成物ガスと接触しているグラファイトで構成されるさらなる構成部品を有する10個の反応器を備えていた。
窒素含有水素ストリームを介してNを系に導入した。窒素含有水素ストリームを分離ユニット4でリサイクルプロセス10に導入し、供給ガス中のN濃度を設定した(図1参照)。
装置A及びBの主な運転パラメータは次の通りであった。
−STC:Hのモル比=1:1.9
−反応温度=975℃
−圧力=12バール
に対する窒素濃度:
−装置A:0.2モル%
−装置B:1.5モル%
装置Bの場合、1年の間、グラファイト表面を有する素子に対して生じる損傷が著しく少ないことが判明した。その結果、装置Bは、グラファイト表面を有する素子を交換することなく大幅により長く運転することができた。TCSの年間生産量を増加させることができた。維持費を大幅に低減することができた。
の存在は、例えば、装置の収率又は比エネルギー消費量に悪影響を及ぼさなかった。
稼働時間及び保守に関する2つの装置A及びBの比較を図4に示す。
[実施例3]
ジボラン及びNの添加によるメタン化反応の阻害を、図1に示されるような装置のうちの1つで約1年間にわたって試験した。
以下の運転パラメータを選択した。
−STC:Hのモル比=1:1.9
−反応温度=975℃
−圧力=12バール
ジボランを、全体積流量に対して4ppmvの一定濃度で供給ガスに添加した。NをHに対して1.5モル%の濃度で添加した。運転開始時にジボラン及びNを共に導入した。混合導入後の反応器の稼働時間は、350日であった。
装置を停止した後、抵抗加熱素子を取り出し、ToF−SIMS(表面の研磨部分の調製)による分析用として準備した。2つの質量スペクトルを記録し、これらを図5及び6に示す。
除去又は脱離されたイオンの収率又は強度(スペクトルのy軸)は、全マトリックスに大きく依存し、これは定量的情報のために基本的に事前に較正されなければならない。この校正は、測定では行われていない。このため、定性的な結論のみが導出され得る。
除去されたイオンは、正電荷又は負電荷のいずれかを有し得、別個のスペクトルにおいて電荷の関数として示される。試料表面の全体像を得るためには、カチオンのスペクトルとアニオンのスペクトルの両方を調べなければならない。
スペクトルのx軸は、単位m/z[素電荷当たりの質量]を示す。
図5は、25〜80m/zのx軸範囲内のアニオンスペクトルの抽出を示す。
図6は、10〜35m/zのx軸範囲内のカチオンスペクトルの抽出を示す。
ToF−SIMS分析のアニオンスペクトル及びカチオンスペクトルの両方において、明確な塩素、ケイ素及び酸素種に加えて、微量の窒素含有種が確認され得る。ここで、例として、それぞれ25及び26m/zの(CN)及び(BN)断片(図5参照)、並びにそれぞれ26及び18m/zの(BNH )及び(NH )断片(図6参照)について言及することができる。
全体として、部品表面上のこれらの窒素及びホウ素種の検出から、導入された窒素及び/又はホウ素化合物は不活性挙動を示さないが、表面特異的結合の形成によるメタン化反応阻害に大きく関わっていると結論付けることができる。
同等の条件下であるがN及びジボランを組み合わせて添加することなく運転された装置の場合、加熱素子の交換はわずか160日後に行われなければならなかった。

Claims (14)

  1. 四塩化ケイ素を反応器中で水素化する方法であって、水素及び四塩化ケイ素を含有する供給ガスが、グラファイト表面を含む少なくとも1つの加熱素子を用いて850℃〜1600℃の範囲の温度に加熱され、前記加熱素子の温度は、850℃〜1600℃の範囲内であり、窒素を水素に対して0.1〜10%のモル比で前記供給ガスに添加することを特徴とする方法。
  2. 窒素が、水素に対して0.5〜5%のモル比で添加されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記加熱素子の温度が、850〜1500℃であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記供給ガスの温度が、850〜1500℃であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 2〜18バールの範囲の圧力で行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 四塩化ケイ素及び水素が、1:1.3〜1:2.5のモル比で存在することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記グラファイト表面が、炭化ケイ素でコーティングされていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記供給ガス中にさらにホウ素化合物が存在することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ホウ素化合物が、ジボラン、高級ボラン、ホウ素−ハロゲン化合物、ボロシリル化合物及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ホウ素化合物が、供給ガスの量に対して0.1ppmv〜100ppmvのモル比で添加されることを特徴とする、請求項8又は9に記載の方法。
  11. ラファイト表面を含む少なくとも1つの熱交換器が、前記少なくとも1つの加熱素子の上流及び/又は下流に設置されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 窒素が、水素と共に前記反応器内に導入されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 窒素が、四塩化ケイ素と共に前記反応器内に導入されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 使用される前記水素が、既に前記窒素を含有していることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
JP2019520138A 2016-11-23 2016-11-23 四塩化ケイ素を水素化する方法 Active JP6790254B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2016/078600 WO2018095525A1 (de) 2016-11-23 2016-11-23 Verfahren zur hydrierung von siliciumtetrachlorid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020500806A JP2020500806A (ja) 2020-01-16
JP6790254B2 true JP6790254B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=57460483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019520138A Active JP6790254B2 (ja) 2016-11-23 2016-11-23 四塩化ケイ素を水素化する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11027979B2 (ja)
EP (1) EP3487614B1 (ja)
JP (1) JP6790254B2 (ja)
CN (1) CN109963645B (ja)
WO (1) WO2018095525A1 (ja)

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3024320A1 (de) 1980-06-27 1982-04-01 Wacker-Chemitronic Gesellschaft für Elektronik-Grundstoffe mbH, 8263 Burghausen Vorrichtung zur hochtemperaturbehandlung von gasen
DE3139705C2 (de) 1981-10-06 1983-11-10 Wacker-Chemitronic Gesellschaft für Elektronik-Grundstoffe mbH, 8263 Burghausen Verfahren zur Aufarbeitung der bei der Siliciumabscheidung und der Siliciumtetrachlorid-Konvertierung anfallenden Restgase
US4542004A (en) * 1984-03-28 1985-09-17 Solavolt International Process for the hydrogenation of silicon tetrachloride
US5422088A (en) 1994-01-28 1995-06-06 Hemlock Semiconductor Corporation Process for hydrogenation of tetrachlorosilane
DE19905752C1 (de) * 1999-02-11 2000-02-10 Wacker Chemie Gmbh Verfahren zur Herstellung von Di- und Trialkylsilanen mit sperrigen Alkylresten
DE10062413A1 (de) * 2000-12-14 2002-07-04 Solarworld Ag Verfahren zur Herstellung von Trichlorsilan
CA2432213C (en) * 2001-10-19 2009-04-07 Tokuyama Corporation Silicon production process
DE102005046703A1 (de) 2005-09-29 2007-04-05 Wacker Chemie Ag Verfahren und Vorrichtung zur Hydrierung von Chlorsilanen
JP5428146B2 (ja) 2006-10-31 2014-02-26 三菱マテリアル株式会社 トリクロロシラン製造装置
DE102010000978A1 (de) * 2010-01-18 2011-07-21 Evonik Degussa GmbH, 45128 Strömungsrohrreaktor zur Umsetzung von Siliciumtetrachlorid zu Trichlorsilan
JP5535679B2 (ja) * 2010-02-18 2014-07-02 株式会社トクヤマ トリクロロシランの製造方法
DE102010039267A1 (de) 2010-08-12 2012-02-16 Evonik Degussa Gmbh Verwendung eines Reaktors mit integriertem Wärmetauscher in einem Verfahren zur Hydrodechlorierung von Siliziumtetrachlorid
CN201801385U (zh) * 2010-09-03 2011-04-20 特变电工新疆硅业有限公司 一种能使四氯化硅转化为三氯氢硅的反应器
DE102010043649A1 (de) * 2010-11-09 2012-05-10 Evonik Degussa Gmbh Verfahren zur Spaltung höherer Silane
CN102205967A (zh) * 2011-04-29 2011-10-05 宁夏阳光硅业有限公司 一种节能多晶硅还原炉及多晶硅的制造方法
DE102011077967A1 (de) 2011-06-22 2012-12-27 Wacker Chemie Ag Elektrode und Verfahren zur Stromversorgung eines Reaktors
KR20140125404A (ko) * 2012-01-30 2014-10-28 헴로크세미컨덕터코포레이션 반응기에서의 표면의 복구 및/또는 보호 방법
DE102012218741A1 (de) * 2012-10-15 2014-04-17 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Hydrierung von Siliciumtetrachlorid in Trichlorsilan
DE102012223784A1 (de) * 2012-12-19 2014-06-26 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Konvertierung von Siliciumtetrachlorid in Trichlorsilan
US20140314655A1 (en) * 2013-04-19 2014-10-23 Rec Silicon Inc Corrosion and fouling reduction in hydrochlorosilane production
DE102014205001A1 (de) 2014-03-18 2015-09-24 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Herstellung von Trichlorsilan
JP6288626B2 (ja) * 2014-08-28 2018-03-07 東亞合成株式会社 トリクロロシランの製造方法
US10266414B2 (en) * 2015-06-16 2019-04-23 Hemlock Semiconductor Operations Llc Susceptor arrangement for a reactor and method of heating a process gas for a reactor

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018095525A1 (de) 2018-05-31
JP2020500806A (ja) 2020-01-16
EP3487614A1 (de) 2019-05-29
CN109963645B (zh) 2022-03-11
EP3487614B1 (de) 2019-08-28
US11027979B2 (en) 2021-06-08
US20190322534A1 (en) 2019-10-24
CN109963645A (zh) 2019-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE4317905C2 (de) Reaktor zur Hydrierung von Chlorsilanen
TW201249744A (en) Integrated process for conversion of STC-containing and OCS-containing sidestreams into hydrogen-containing chlorosilanes
CN102862987B (zh) 用于生产多晶硅的方法
CA2749641A1 (en) Process for producing polycrystalline silicon
TWI582043B (zh) 製備八氯三矽烷之方法和裝置
JP2011516376A (ja) 純シリコンを製造するための方法およびシステム
Kornev et al. Catalytic effects of electrode material on the silicon tetrachloride hydrogenation in RF-arc-discharge
CN102264642A (zh) 氯硅烷的制造方法
JP2014516900A (ja) オルガノクロロシランおよび四塩化ケイ素から含水素クロロシランに反応させるための反応器設計
JP6790254B2 (ja) 四塩化ケイ素を水素化する方法
Gusev et al. Preparation of trichlorosilane by plasma hydrogenation of silicon tetrachloride
JP2018515408A (ja) クロロシランを調製するための流動床反応器
TWI646600B (zh) 氮化矽膜及其製造方法與其製造裝置
JP2018087126A (ja) 多結晶シリコンロッド製造用反応炉及びその製造方法並びにそれを用いた多結晶シリコンロッドの製造方法
Chen et al. Dissociative adsorption of PH3 on Si (111)-(7× 7): a high resolution electron energy loss spectroscopy study
JP2019529330A (ja) シアン化水素の製造方法
JP6452475B2 (ja) 多結晶シリコン製造装置に用いる無機材料の評価用試料作製装置、評価用試料作製方法、及び評価方法
JP6702325B2 (ja) 炭素分析方法
TWI498283B (zh) 將四氯化矽氫化爲三氯矽烷之方法
Ji et al. Bimetal chloride catalyzed hydrogenation of silicon tetrachloride in the presence of silicon
MacPherson et al. Toluene interactions with the 7× 7 and sputtered Si (111) surfaces: evidence of methyl-induced and oxygen-enhanced dissociation pathways
Wu et al. Effect of dilution gas on SiCN films growth using methylamine
Korobeinichev et al. Thermal decomposition of trimethylamine borane as a precursor to nanocrystalline CVD BC x N y films
Shah Low pressure chemical vapor deposition of silicon carbonitride films from tri (dimethylamino) silane
Karaman et al. Mechanism and characterization studies on boron carbides deposited by chemical vapor deposition technique

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20190605

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6790254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250