JP6788945B2 - 電気機械のためのロータ、ロータを有する電気機械、およびロータの製造方法 - Google Patents

電気機械のためのロータ、ロータを有する電気機械、およびロータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6788945B2
JP6788945B2 JP2018565879A JP2018565879A JP6788945B2 JP 6788945 B2 JP6788945 B2 JP 6788945B2 JP 2018565879 A JP2018565879 A JP 2018565879A JP 2018565879 A JP2018565879 A JP 2018565879A JP 6788945 B2 JP6788945 B2 JP 6788945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
magnetic
rotor
magnetic member
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018565879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019518412A (ja
Inventor
パヴェレッツ,アントン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2019518412A publication Critical patent/JP2019518412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6788945B2 publication Critical patent/JP6788945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/28Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures
    • H02K1/30Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures using intermediate parts, e.g. spiders
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/2726Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of a single magnet or two or more axially juxtaposed single magnets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D13/00Pumping installations or systems
    • F04D13/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D13/06Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/18Rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/02Details of the magnetic circuit characterised by the magnetic material
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/03Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies having permanent magnets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B33/00Engines characterised by provision of pumps for charging or scavenging
    • F02B33/32Engines with pumps other than of reciprocating-piston type
    • F02B33/34Engines with pumps other than of reciprocating-piston type with rotary pumps
    • F02B33/40Engines with pumps other than of reciprocating-piston type with rotary pumps of non-positive-displacement type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B39/00Component parts, details, or accessories relating to, driven charging or scavenging pumps, not provided for in groups F02B33/00 - F02B37/00
    • F02B39/02Drives of pumps; Varying pump drive gear ratio
    • F02B39/08Non-mechanical drives, e.g. fluid drives having variable gear ratio
    • F02B39/10Non-mechanical drives, e.g. fluid drives having variable gear ratio electric
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/28Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本発明は、電気機械のためのロータ、ならびにそのようなロータを有する電気機械、および電気機械のロータを製造するための製造方法に関する。
高速機械のためのロータは、通常、高エネルギーの希土類永久磁石を含んでいる。このような高速機械は、典型的には1分あたり十万回転を超える回転数領域で適用される。
特許文献1より、ロータを有する永久磁石型式の同期機械が公知である。その場合、ロータシャフトには特殊鋼などの非磁性材料からなる側板が、円周方向への永久磁石のスライドが防止されるようにこれらの側板の間へ柱状の永久磁石を挿入できるような間隔をおきながら、溶接によって取り付けられる。磁石はシャフトの表面および側板と接着される。さらに、それぞれの磁石の間の中間スペースに樹脂が吹き付けられる。次いで、このように組み付けられた磁石の外側円周にガラス繊維または炭素繊維が巻き付けられる。
米国特許出願公開第4,433,261A号明細書
本発明は、請求項1の構成要件を有する電気機械のためのロータ、請求項11の構成要件を有する電気機械、および請求項15の構成要件を有するロータを製造する方法を開示する。
それに応じて、少なくとも1つの磁性部材と、少なくとも1つの磁性部材を受容するための磁気異方性のスリーブ、すなわち磁気異方性の特性を有するスリーブとを有する、電気機械のためのロータが意図される。
さらに、ロータ、特に磁気異方性のロータを有する電気機械が意図され、この電気機械はロータの周りに配置されるステータを有している。
さらに、電気機械のためのこのようなロータ、特に電気機械のための磁気異方性のロータを製造する方法が意図され、この方法は、磁気異方性のスリーブと少なくとも1つの磁性部材とが準備されるステップと、少なくとも1つの磁性部材がスリーブへ挿入されるステップとを有する。
本発明は、磁気異方性のスリーブによって漏れ磁束を低減することができ、ロータを装備する電気機械の主磁界を強化することができるロータを提供する。
好ましい発展例は従属請求項の対象である。
スリーブの磁気異方性の軸は、本発明の1つの実施形態では、ロータが設けられる電気機械の軸と同一の方向に延びており、または可能な限り同一の方向に延びている。
スリーブに受容される少なくとも1つの磁性部材は、本発明の別の実施形態では、その外面の少なくとも1つの区域でスリーブの内面とともに中空スペースを形成するように構成されており、この中空スペースは空気および/または充填材料で充填されており、充填材料は特に非磁性かつ好ましくは非導電性の材料である。それによって漏れ磁束を追加的に減らすことができる。
本発明の1つの実施形態によると、少なくとも1つの磁性部材は永久磁石であり、特に磁気異方性の磁性部材である。磁気異方性の磁性部材は、たとえば好ましくはできる限り強く刻印された磁気異方性を有するFeNi合金から製作することができる。同様に磁気異方性の磁性部材は、AlNiCo合金から製作することもできる。AlNiCo合金は、高い残留磁気を有するという利点がある。
本発明の別の実施形態では、少なくとも1つの磁性部材は棒磁石、スリーブ形磁石、円板磁石、または中実形材磁石である。結合ロッドを有する電気機械のためにロータが意図されるか否かに応じて、円板磁石は結合ロッドのための貫通孔を有さなければならないか、または有さなくてよい。したがって棒磁石とは異なり、ロータの回転軸の周りへ半径方向に配置するには大きすぎるように寸法決めされた中実形材磁石は、結合ロッドのない電気機械で適用される。
少なくとも1つの磁性部材は、本発明の1つの実施形態では、たとえば半径方向または対角線方向に磁化されて構成されていてよい
さらにスリーブは、本発明の別の実施形態では、一貫して一定の内径と、少なくとも1つの磁性部材を受容するための溝または段部とを有するように構成される。このとき一定の内径を有するスリーブはもっとも単純な設計形態であり、それに対してスリーブの内側円周にある溝は、磁気構造のセグメント化された設計形態を必要とする。
本発明の別の実施形態では、スリーブの内側円周面、少なくとも1つの磁性部材の外側円周面、および/または少なくとも1つの磁性部材の少なくとも1つの端部に、少なくとも部分的に弾性的で非磁性の補償部材が設けられる。この補償部材、たとえば少なくとも部分的に弾性的で非磁性の補償層は、たとえば硬化後に少なくとも部分的になおも弾性的である樹脂、繊維複合素材、および/またはプラスチックでできていてよい。補償部材はこのようにして製造公差を補償することができ、さらには緩衝特性を有する。
少なくとも1つの磁性部材の一方または両方の端部では、本発明の1つの実施形態において、スリーブの中にそれぞれ非磁性の支持体プレートが設けられる。このとき非磁性の支持体プレートは、たとえば少なくとも1つの磁性部材のための軸方向の受容部を形成する。
本発明のさらに別の実施形態では、スリーブはたとえばシャフト部分への収縮嵌めや圧力嵌めによって、電気機械のシャフト部分の少なくとも1つの端部と結合可能である。それにより、スリーブおよびこれに伴うロータの取付けを、場合により追加の結合ロッドなしでも提供することができる。
スリーブおよび/または少なくとも1つの磁性部材は、本発明の1つの実施形態では、少なくとも1つの区域で、たとえば磁極の近傍で、磁気異方性を高めるために化学的な方法および/または熱による方法で処理される。
本発明のその他の構成要件や利点は、以下において、図面を参照しながら説明する。図面は次のものを示す。
本発明によるロータの一実施例を有する電気機械を示す模式的な側面断面図である。 図1の電気機械のロータの活性領域を示す模式的な断面図である。 本発明によるロータの別の実施例を有する電気機械を示す模式的な側面断面図である。 図3の電気機械のロータの活性領域を示す模式的な断面図である。 図1〜図4に示す電気機械のロータを製造するためのフローチャートである。
本発明は、永久励磁型の電気機械の、特に高速機械の、ロータの構造と設計に関するものである。このような電気機械のロータは、通常、希土類からなる高エネルギーの永久磁石を含んでいる。このような機械は、典型的には1分あたり十万回転を超える回転数領域で適用される。
このような種類の電気機械の設計にあたっての主要問題は、さまざまに異なる極端な材料負荷の重なり合いにある。このような種類の材料負荷に含まれるのは、とりわけロータの領域における特に機械的、動的、熱的、および電磁的な負荷である。
本発明の1つの実施形態では、以下において図1に示すように、ステータの活性領域に1つまたは複数の磁性部材が永久磁石の形態で配置された、両側の軸受または中央モータ構造を有する永久磁石励起型の電気機械が提供される。このとき、それぞれの磁性部材は半径方向または対角線方向に磁化されていてよい。
以下の図1に掲げるような電気機械の設計は、2部分からなるモータシャフトと、少なくとも1つの磁気異方性の磁性部材と、モータシャフトの両方のシャフト部分の上の磁気異方性のスリーブとを有する。スリーブは、以下においてまた説明するように、たとえば圧力嵌めや熱による収縮などによって、モータシャフトの両方のシャフト部分と結合される。
図1には、以下においてまた詳しく説明する本発明の一実施形態に基づくロータ4を有する、たとえば高速機械などの電気機械1の基本構造の一例が示されている。
図1は、ここではまず巻線3を備えるステータ2、1つまたは複数の磁性部材5を備える本発明によるロータ4、シャフト6、およびロータ4の軸受部材7などの、例示としての電気機械1の電磁作動コンポーネントの基本構造を示す。ここでの図1の図面は純粋に模式的に著しく簡略化されており、寸法に忠実なものではない。ここでは本発明によるロータ1は、以下にまた説明するように、1つまたは複数の磁気異方性の磁性部材5を受容するための上に挙げた磁気異方性のスリーブ16を有している。図1の実施例では、スリーブの形態で相前後して軸方向に配置される、たとえば2つの磁気異方性の磁性部材5が設けられる。あるいはロータ4はただ1つの磁気異方性の磁性部材、または2つよりも多い磁気異方性の磁性部材を有することもでき、これらが同じく磁気異方性のスリーブ16の中に配置される。
本発明によるロータ4を有する機械1は、図1に示す実施例では、たとえば2段階のコンプレッサまたは圧縮機の駆動装置を形成する。しかしながら本発明によるロータは、高速機械あるいはコンプレッサまたは圧縮機だけに限定されるものではなく、図1のような電気機械の特別な実施形態にも限定されず、本発明によるロータ4を装備するのに適したどのような電気機械でも適用することができ、これにはモータや発電機も含まれる。
電気機械1の両方の圧縮機段の羽根車8および9が、図1のモータの向かい合う側に配置されている。これらの対応部材、ハウジング、または前段などは図1には破線で示唆されている。
図1に示すとおり、電気機械1の本発明によるロータ4は、第1のシャフト部分12と第2のシャフト部分13とを備える、上に挙げた2部分からなるシャフト6または2部分からなるモータシャフトを有している。両方の第1および第2のシャフト部分12および13は、図1に示す実施例では、たとえば炭素繊維複合素材や鋼材などの非磁性材料からなる共通の結合ロッド20の上に追加的に配置されている。結合ロッド20の長軸は、このケースでは同時に、シャフト6とそのシャフト部分12,13およびこれらの間に配置されるロータ4の長軸および回転軸21も形成する。第1および第2のシャフト部分12または13のそれぞれ外側端部22,23には、図1に示す実施例では、それぞれ羽根車またはいわゆるインペラ8または9が配置されている。
以下に図3および図4に示す本発明の別の実施例では、図1に示すようなこの種の結合ロッド20を省略することもできる。その代わりに、両方のシャフト部分12,13と、これらの間に配置されるロータ4の少なくとも1つの磁気異方性の磁性部材5とを、少なくとも磁気異方性のスリーブ16を介して互いに固定的に結合することができる。
電気機械1のための本発明によるロータ4を構成するために、シャフト部分12,13の両方の内側端部14,15の間には、上に挙げた1つまたは複数の磁性部材5がロータ4の長軸21の周りに半径方向に配置されている。図1の実施例では、磁性部材5は相応に結合ロッド20およびその長軸の周りに配置される。たとえば1つまたは複数の磁性部材5は棒または棒磁石として、ロータ4の回転軸21の周りに半径方向に配置することができ、または図2に示唆するように、結合ロッド20の周りに配置することができる。その追加または代替として、1つまたは複数の磁性部材5はスリーブ形磁石または円板磁石として、軸方向で相前後するようにロータ4または結合ロッド20の回転軸21の上で図1のように配置することもできる。このとき本発明によるロータ4の磁性部材5は、以下においてまた詳しく説明するように、磁気異方性の永久磁石、たとえば希土類からなる磁気異方性の永久磁石、特に適当なAlNiCo合金からなる磁気異方性の永久磁石である。
さらに本発明によるロータ4は、第1および第2のシャフト部分12,13の内側端部14,15の各区域にわたって、およびこれらの間に配置された1つまたは複数の磁性部材5にわたって少なくとも延びる、ロータ結合スリーブまたはスリーブ16、たとえば円筒状のスリーブを有している。このときスリーブ16は、それぞれの磁性部材5のための半径方向の受容部としての役目を果たすものであり、同じく以下においてまた詳細に説明するとおり磁気異方性である。
スリーブ16は、ここでは図1のシャフト6のシャフト部分12および13の両方の内側端部14,15または端部区域と固定的に結合されている。そのためにスリーブ16は、たとえば第1および第2のシャフト部分12および13のそれぞれの内側端部14,15または内側の端部区域に圧力嵌めされ、または熱による収縮を用いてこれに取り付けられる。しかしながら本発明は、シャフト部分12および13へスリーブ16を取り付けるための上述した例だけに限定されるものではない。スリーブ16をそれぞれのシャフト部分12または13に取り付けるのに適した、あらゆる形態の取付けを意図することができる。このことは、以下の図2〜図4に示す実施例も含めて、本発明のどの実施形態にも当てはまる。
スリーブ16の周りの外側に、ステータ2がそのステータ巻線3とともに配置される。
図1の実施例に示すように、弾性的な補償部材17がスリーブ16の内面と1つまたは複数の磁性部材5の外面との間に選択的に追加的に設けられていてよく、この弾性的な補償部材17は、非磁性かつ好ましくは非導電性である。この弾性的な補償部材17は、たとえば非磁性かつ好ましくは非導電性である少なくとも1つの弾性的な補償層または結合層である。弾性的な補償部材17の材料として、たとえば樹脂を使用することができ、この樹脂は非磁性かつ非導電性の材料として、硬化した状態のとき少なくとも部分的に弾性的である。しかしながら本発明は、補償部材17の弾性材料としての樹脂だけに限定されるものではない。非磁性かつ好ましくは非導電性であり、電気機械1のそれぞれの磁性部材5とスリーブ16を結合するのに適したその他のどのような弾性材料、またはその他のどのような弾性的な材料組み合わせでも意図することができる。
非磁性かつ好ましくは非導電性である弾性的な補償層または結合層は、弾性的で緩衝性の特性を有する。さらに非弾性的な補償層または結合層は、機械的な補償層または結合層として、シャフト6が回転したときに磁性部材5により生成される遠心力を受け止めるために、半径方向での磁性部材5に対するスリーブ16の初期応力の均等な力補償または均等な配分のために作用する。弾性的な補償層または結合層は、組付けの際に、たとえば半流動性の状態でスリーブ16の内面および/または磁性部材5の外面に塗布されて、たとえばスリーブ16の圧力嵌めの後に、硬化させるために熱で処理される。このとき補償層または結合層の材料の再軟化温度は十分に高く、特に、磁性部材5およびスリーブ16の最大の動作温度よりも十分に高く、それにより、補償層または結合層が電気機械1の作動時に意図せず柔らかくなることがない。弾性的な補償層または結合層を設けることは、許容差の大きい金属部材、ここでは特にシャフト部分12および13ならびにスリーブ16と、製作時に厳密な公差が可能でないか、またはたとえば研削などの後続プロセスが非常に高価であるか、もしくは状況によっては健康被害さえある磁性部材5との間の公差補償を、これらが可能にするという利点がある。磁性部材5の遠心力は、弾性的な補償部材17によって、たとえば図1に示す弾性的な補償層または結合層によって、回転数と温度の広い動作範囲で中性化し、または適切に補償することができる。弾性的な補償部材17は、それぞれの磁性部材5の外面とスリーブ16の内面との間で、上述したように製造公差ならびに場合により相違する熱膨張および場合により存在する磁性部材5の起伏を補償することができるが、それぞれの磁性部材5の外面とスリーブ16の内面との間で、Q軸の方向への磁束に悪影響を与える大きすぎる間隙が形成されない程度の厚さでのみ構成されるのが好ましい。
さらに支持体プレート18が圧着板として、シャフト部分12または13のそれぞれの内側端部14,15と、これと向かい合う磁性部材5の端部との間で選択的に追加的に設けられる。このとき支持体プレート18は、図1に示す結合ロッド20に外嵌される。上で述べたとおり、このような種類の結合ロッド20は本発明の他の実施形態では省略することもできる。そうしたケースでは、それぞれの支持体プレート18が結合ロッドを挿通するための追加の貫通孔を必要としない。
磁性部材5の両方の端部にある支持体プレート18は、磁性部材5の軸方向の受容部としての役目を果たす。圧着板としての支持体プレート18は、同じく非磁性材料から、たとえば炭素繊維複合素材や鋼材などからできている。支持体プレート18のうちの少なくとも1つと、これに付属するシャフト部分12もしくは13との間には、および/または支持体プレート18のうちの少なくとも1つと、これに付属する1つもしくは複数の磁性部材5の端部との間には、同じく上で説明した弾性的な補償部材17、特に弾性的な補償層または結合層、たとえば適当な樹脂を選択的に追加的に設けることができる。このとき弾性的な補償部材17は、たとえば弾性的な補償層または結合層は、同じく上ですでに説明したとおり非磁性であり、好ましくは非導電性である。
たとえば少なくとも1つまたは2つの磁性部材5がたとえば棒磁石の形態で、ロータ4の長軸の周りで、または場合により存在する結合ロッド20の外側円周区域の周りで、半径方向に配置される、磁性部材5のセグメント化された設計形態のケースでは、スリーブ16はその内側円周に、たとえば図示しない周回する凹部、たとえば溝を備えるように構成されていてよい。このケースでは、まず個々の棒磁石がスリーブ16へ挿入されて、たとえば溝などの凹部へ挿入される。このとき磁性部材5はその内側円周面をもって貫通孔を形成し、次いで、これを通して結合ロッド20を挿通することができる。このとき、たとえば溝などの凹部はその内側円周面に、および/または磁性部材5はその外側円周面に、弾性的な補償部材17を選択的に追加的に備えていてよい。磁性部材5の両方の端部にある支持体プレート18は、たとえば溝などの凹部があるケースでは、磁性部材5の両方の端部でたとえば溝などの凹部へ挿入できるようにするために、同じくセグメント化されて構成される。
別案の実施形態では、磁性部材だけをたとえば溝などの凹部に収容し、支持体プレート18は溝などの凹部に受容されず、または、2つの支持体プレートがある場合には1つの支持体プレートだけが受容される。このケースでは、溝などの凹部に受容されない支持体プレート18は、その代わりに円板状に構成されていてもよく、スリーブ16の内径に合わせて適合化された外径を有することができ、それにより、支持体プレート18がスリーブ16に差し込まれて、磁性部材5の付属の端部のところで溝などの凹部の外部に位置決めすることができる。
図1に示すような少なくとも1つのスリーブ状または円板状の磁性部材5では、スリーブ16へ磁性部材5を差し込むために、スリーブ16は少なくとも挿入側で、スリーブ状または円板状の磁性部材5の外径に合わせて適合化されて、磁性部材5をスリーブ16へ差し込めるようになった内径を有するように構成することができる。このときスリーブ16は、一定の内径を有するように、または内部に段部を有するように構成されていてよく、図1および以下の図4のように、この段部まで磁性部材5を差込可能である。このとき任意選択の弾性的な補償部材17を、スリーブ16の内側円周面および/または磁性部材5の外側円周面で、少なくともスリーブ16の内部での磁性部材5の最終位置の領域に設けることができる。さらに弾性的な補償部材17は、その追加または代替として、シャフト部分12および13のうちの少なくとも1つの内側端部と、これと向かい合う1つの磁性部材または複数の磁性部材5の端部との間にも設けられていてよい。シャフト部分12および13のうちの少なくとも1つの内側端部と、これと向かい合う1つの磁性部材5または複数の磁性部材5の端部との間に支持体プレート18が設けられるケースでは、シャフト部分12もしくは13の内側端部と支持体プレート18との間に、および/または支持体プレート18とこれに向かい合う1つの磁性部材5もしくは複数の磁性部材5の端部との間に、弾性的な補償部材17が設けられていてよい。
図1にさらに示すとおり、電気機械1では、シャフト部分12および13およびこれらの間に配置される磁性部材5およびロータの支持体プレート18へ相互に軸方向に応力をかけるために、たとえばクランプ部材19が設けられる。ここではクランプ部材19は、図1に示す実施例では羽根車8,9の両方の外側端部のところで結合ロッド20に配置されるとともに、適切な初期応力を設定するために調整可能である。クランプ部材19として、たとえばクランプディスクやその他のどのような適当なクランプ部材でも意図することができる。このような結合ロッド20が設けられないケースでは、シャフト部分12および13およびこれらの間に配置されるロータ4は、上で説明したとおり、たとえば少なくともスリーブ16によって相互に結合される。さらに、両方のシャフト部分12,13およびこれらの間に配置されるロータ4を結合するために適しているその他の、またはこれ以外の結合手段、結合方法、結合手段の組み合わせ、および/または結合方法の組み合わせを意図することもできる。このことは本発明のどの実施形態にも当てはまる。
軸方向の支持体プレート18は磁性部材5の端部で、磁性部材5の受容と半径方向の位置決めを保証する、図1のクランプ部材19によって相応に軸方向で生起されて伝達される機械的な初期応力を提供できるように配置される。
まず第1に磁性部材5の保持と位置決めのために構想される軸方向の支持体プレート18は、さらに、非磁性材料または非磁性の材料組み合わせから製作されていて、磁性部材5の両方の縁部のところで漏れ磁束の一部を追加的に捕捉するという理由からも利点を有する。それにより、高速回転する磁界が、近傍に配置されている電気機械1の定置の設計部材にまで達することがない。それによって電気機械1の追加損失や加熱が低減される。支持体プレート18は、たとえば非磁性材料または非磁性の材料組み合わせから製作されていてよく、たとえば炭素繊維複合素材、鋼材、またはその他の非磁性金属もしくは非磁性合金などから製作されていてよい。
シャフト6は、それぞれシャフト部分12,13のうちの1つに配置されるラジアル軸受24によって支承される。
さらに1つのシャフト部分には、たとえば図1では第2のシャフト部分13には、アキシャル軸受25が設けられている。ここでの図1では、アキシャル軸受25の回転ディスクが示されている。アキシャル軸受25はたとえば従来式のガス軸受、たとえば動圧ガス軸受である。しかしながら本発明は、アキシャル軸受としての従来式のガス軸受だけに限定されるものではない。原則として、電気機械1のシャフト部分を支承するのに適したどのようなアキシャル軸受でも適用することができる。
両方の羽根車8,9は、上で説明したように、電気機械の結合ロッド20およびロータ4とクランプ部材19によって固定的に結合される。
結合ロッド20とシャフト部分12,13との嵌め合いは、結合ロッド20とシャフト部分12,13との間の相対的なスライドが、または結合ロッド20の上でのシャフト部分12,13のすべり嵌めが、好ましくは全温度範囲または動作温度範囲で可能であるように選択することができる。
結合ロッド20は、良好またはできる限り高い機械的な安定性と強度を有する非磁性材料からなり、できる限り低い熱膨張係数を有するのが好ましい。上で説明したとおり、結合ロッド20はたとえば炭素繊維材料、その他の適当な繊維複合素材、もしくは適当な合金を含めたその他の適当な金属から製作されていてよく、または、少なくともこれらを有することができる。しかしながら本発明は、結合ロッド20の製作のための繊維複合素材や炭素繊維材料などに限定されるものではない。それ以外のどのような非磁性材料または非磁性の材料組み合わせでも、結合ロッド20のために採用することができ、適当な非磁性金属または非磁性合金であってできる限りわずかしか熱で膨張せず、できる限り高い機械的な強度と安定性を有するものもこれに含まれる。
図2には、両方の磁性部材5とスリーブ16とを有する、本発明による図1のロータ4の断面図が示されている。結合ロッド20はここでは破線で示唆されており、上で説明したとおり省略することもできる。図2の断面図は、活性領域すなわち両方の磁性部材5が配置されているスリーブの領域で切断されたロータ構造の断面を示している。ここでは主磁界線26と、発生する漏れ磁界線27とが示唆されており、後続の図3においても同様である。
本発明によると、電気機械1のためのロータ4は異方性または磁気異方性として施工されている。ロータ4の磁気異方性は、ここではたとえば材料異方性および/または構造異方性から構成されている。構造異方性は結晶異方性とも呼ばれる。電気機械1の有効な幾何学的、磁気的なエアギャップが、それによって小さくなる。このとき漏れ磁束も低減され、電気機械1の主磁界が強化される。
そのための方策として、スリーブ16が図2に示すように磁気異方性の材料から構成されて、スリーブ16に受容されるそれぞれの磁気異方性の磁性部材5のための保護リングとしての役目を果たす。
スリーブ16の中に、ここでは一例として2つの磁性部材5がスリーブ形磁性部材の形態で軸方向に相前後して配置されており、図2では、これらのスリーブ形磁石5のうちの1つを通って切断面が延びている。上で図1を参照してすでに説明したとおり、1つもしくは複数の磁性部材5はスリーブ形磁石もしくは円板磁石として軸方向に相前後してロータ4の長軸21上に配置することができ、または、存在するケースでは結合ロッド20の上に配置することができる。
別案の実施形態では、図2に点線で示すように、スリーブ16の中にたとえば2つの磁性部材5をたとえば2つの棒磁石の形態で、ロータ4の長軸21の周りで半径方向に、または図1および図2では結合ロッド20の周りに配置することができる。このとき2つの棒磁石は電気機械1の、図2に示唆するように電気機械1のN−S(N極−S極)軸に対してアライメントされている。このN−S軸は電気機械1のD軸28とも呼ばれる。
連続する結合ロッド20が存在しないケースでは、別の代替的な実施形態において、結合ロッドを挿通するための追加の貫通孔を必要としない、磁気異方性の中実形材磁石を設けることもできる。このとき中実形材磁石は、たとえば以下の図3や図4に示唆するように、貫通孔のない円板磁石などとして構成されていてよい。
図2に破線で示唆する非磁性の結合ロッド20は、上で説明したとおり、本発明によるロータ4を有する電気機械1において、連続していてその際にスリーブ16を通過して延びる結合ロッド20として必ずしも必要なわけではなく、それぞれ付属のシャフト部分と結合される、中断のある、または2つの結合ロッド部分の形態で構成されていてもよい。その代わりに、電気機械1の2部分からなるシャフト6の両方のシャフト部分の結合を、たとえば連続する結合ロッド20のないスリーブ16によって行うこともでき、ならびに/またはこれ以外のあらゆる適当な結合部材によって、これ以外のあらゆる適当な結合部材の組み合わせによって、これ以外のあらゆる適当な結合方法によって、および/もしくはこれ以外のあらゆる適当な結合方法の組み合わせ等によって行うこともできる。
磁気異方性のスリーブ16の異方性軸の方向は、たとえば電気機械1のN−S(N極−S極)軸と一致するか、または可能な限り一致する。このN−S軸は、上で説明したとおり、電気機械1のD軸28とも呼ばれる。N−S軸またはD軸38に対して垂直に、図2に示すように、電気機械1のいわゆるQ軸29が延びている。
主磁界線26と並んで漏れ磁界線27で図2に示唆されている漏れ磁界を低減するために、少なくとも1つの中空スペース33がスリーブ形磁石の両方の側で、スリーブ16の内面と、スリーブ16の中に受容される磁性部材5としてのスリーブ形磁石の外面との間に作成される。たとえばスリーブ16の中に受容される磁性部材5は、その外面の少なくとも1つの区域で、磁性部材5の外面とスリーブ16の内面との間に上述の中空スペース33が生じるように構成され、それぞれの中空スペース33は電気機械1のQ軸29に位置するのが好ましい。磁性部材5の外面の少なくとも1つの区域は、たとえば凹部および/または面取り部34などを付与される。
図2に示す実施例では、そのためにたとえばスリーブ16の中に受容される磁性部材5の外面の一区域が面取りされており、それにより、磁性部材5の面取りされた面または面取り部34と、スリーブ16の内面との間に中空スペース33が生じている。
スリーブ形磁石に代えて、同様にたとえば図2に点線で示唆する磁性部材としての2つの棒磁石を設けることもできる。棒磁石も、その外面でそれぞれ中空スペースを形成する面取り部を付与され、棒磁石の両方の中空スペースは、スリーブ形磁石と同じく特にQ軸29に位置する。このような種類の棒磁石は、上で図1を参照して説明したとおり、スリーブが磁性部材5のための受容部としての溝を有しており、したがって、スリーブの受容部へ挿入できるようにするために磁性部材5がセグメント化されて構成されなければならない場合に適用される。
たとえば図1および図2におけるスリーブ形磁石などの両方の磁性部材5と、スリーブ16との間の中空スペース33は、空気および/または選択的に追加的に充填材料35で少なくとも部分的に、または全面的に充填されていてよい。このとき充填材料35は非磁性であり、好ましくは追加的に弾性的である。さらに、充填材料は熱伝導性であるのが特別に好ましい。
このとき充填材料35としては、原則として、上で図1を参照して説明した弾性的な補償層および結合層についてと同じ材料、たとえば樹脂、またはこれ以外の材料、たとえば炭素繊維複合素材などの繊維複合素材、プラスチックなどを使用することができる。このとき本発明は、それぞれの中空スペースを充填するための非磁性材料としての樹脂、プラスチック、または繊維複合素材の形態の充填材料35だけに限定されるものではない。これ以外のあらゆる非磁性材料、またはこれ以外のあらゆる非磁性の材料組み合わせであって、電気機械1について適していて、電気機械1のそれぞれの磁性部材5とスリーブ16の間の相応の中空スペース33を部分的または全面的に充填するのに適しているものを、充填材料35として意図することができる。
保護リングとしてのスリーブ16は、たとえば上で図1に関連して説明したように、磁気異方性を有する、好ましくはできる限り強く刻印された磁気異方性を有する、AlNiCo合金または鉄・ニッケル(Fe−Ni)合金から構成されていてよい。
たとえば磁極すなわちN極(N)およびS極(S)の近傍にあるスリーブ16の領域は、スリーブ16の当該領域で磁気異方性を増大させるために、選択的に追加的に、別々に化学的および/または熱的に処理することができる。
1つの好ましい実施形態では、スリーブ16は上に挙げたアルミニウム・ニッケル・コバルト合金または略してAlNiCo合金などの磁性材料から製作することができる。このようなAlNiCo合金からなる磁性材料は、希土類磁石に匹敵する高い残留磁気を備えるとともに、温度の影響に対して高い磁気安定性を有している。さらには、最大500℃までの適用温度が可能である。このことは、ステータ内部でロータが直接使用される場合、スリーブ16の中では比較的大きい局所的な渦電流損失があることから重要である。
磁気異方性の磁性部材5は、たとえばAlNiCo合金をベースとするパーマネントマグネットすなわち永久磁石である。このときAlNiCo合金の材料組成はアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ならびに鉄(Fe)、銅(Cu)、およびチタン(Ti)を有しており、またはこれらで成り立っている。
希土類磁石の磁気異方性は、通常、製造プロセスによって特に焼結された磁石で生じる。
図2に示すように、本発明によるロータ4およびそのロータ構造では、両方の磁軸は、すなわち上に挙げたそれぞれの磁気異方性の磁性部材5のD軸およびQ軸と、磁気異方性のスリーブ16の、特に円筒状のスリーブのD軸およびQ軸とは、少なくとも可能な範囲内において同一であり、または好ましくは同一である。スリーブ16は磁気異方性の材料から製作することができる。スリーブ16の磁気異方性は、電気機械1に組み付けられた後となるケースでは、電気機械1のD軸の方向に延びるのが好ましい。
本発明によるロータ4は、およびこれに応じて本発明によるロータ構造を有する電気機械1は、以下に2つの例を参照しながら説明するように製作することができる。しかしながら本発明は、ロータおよびロータを有する電気機械の製作に関するこれらの例だけに限定されるものではない。本発明によるロータおよび本発明によるロータを有する電気機械を製造するのに適した、これ以外のどのような方法および方法の組み合わせでも意図することができる。
第1の例では、スリーブ16が磁気異方性の材料から製作され、たとえばAlNiCo合金からなる磁性材料から製作され、たとえばアルミニウム(AL)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ならびに鉄(Fe)、銅(Cu)、およびチタン(Ti)で成り立つ、または少なくともこれらを有する材料組成をもつAlNiCo合金から製作される。しかしながら本発明は、磁気異方性の材料としてのAlNiCo合金や、AlNiCo合金の上記の材料組成だけに限定されるものではない。電気機械のロータのスリーブ16を製作するのに適した、どのような異方性材料でも使用することができる。
次いでロータ4が組み立てられる。そのために、少なくとも1つの磁性部材5がスリーブ16の中に配置され、スリーブ16とともに形成される、それぞれの磁性部材とスリーブ16の内面との間の1つまたは複数の中空スペースが、上に述べた充填材料によって選択的に追加的に少なくとも部分的に充填される。このとき少なくとも1つの磁性部材5は、それぞれの中空スペースが電気機械のG軸に位置するように、スリーブ16の中に配置されるのが好ましい。上で図1を参照して説明したように、さらにロータ4が連続する結合ロッド20、少なくとも1つの追加の支持体プレート18、および/または少なくとも1つの弾性的な補償部材17、特に弾性的な補償層または結合層を有するケースでは、ロータ4の組立も、それに応じてこの1つまたは複数の追加の別のコンポーネントとともに行われる。上で図1を参照して説明したとおり、結合ロッドおよび追加の支持体プレート、ならびに補償部材、特に弾性的な補償層または結合層、ならびに充填材料35は非磁性材料からなる。
ロータ4の全体を、場合により上に挙げたロータ4の追加のコンポーネントも含めたロータ4のすべてのコンポーネントの結合後に、磁化することができる。次いで、ロータ4の全体が電気機械1に組み付けられる。その際に、たとえば特別な磁化装置または以下に掲げる組立装置、たとえば組立リングによって、ロータ4の周りでの磁気帰還が常に確保されることが保証されるのが好ましく、それは特に、磁性部材がAlNiCo合金から製作されている場合である。
電気機械1の最終の組立は、たとえばロータ4および異方性材料から製作されるスリーブ16の、厳密には上に挙げたAlNiCo合金からなるスリーブ16の減磁を防止する、特に異方性スリーブ16の活性領域の減磁を防止する、組立装置で行われる。スリーブ16の活性領域では、組付けが完了したロータ4に少なくとも1つの磁性部材5が配置される。このとき活性領域は、本実施例では以下の図4に示されている。磁性部材5から突き出ているスリーブ16の領域、または磁性部材5が配置されていない領域は、以下の図4に示すように、それぞれスリーブ16の不活性領域を形成する。
組立装置として、電気機械1の組立時に事前に磁化されているロータ4の磁気回路が組立中に常に閉じたまま保たれ、スリーブ16が意図せず減磁されないことを実現する、たとえば図示しない強磁性の組立リングを利用することができる。
それに対して、ロータ4の磁気回路が開いていて閉じていないと、電気機械への組付けの前に、ロータ4のスリーブ16の意図しない減磁が生じることになる。したがってまず、たとえば上に説明したAlNiCo合金から製作される少なくとも1つの磁性部材5が、場合により存在する結合ロッド、場合により存在する少なくとも1つの追加の支持体プレート、場合により存在する充填材料、および/または場合により存在する少なくとも1つの補償部材とともに、スリーブ16の中に設けられ、または取り付けられる。
その際には、少なくとも1つの磁性部材5が、および上に挙げた場合により存在するその他のコンポーネントが、すなわち結合ロッド、支持体プレート、補償部材、および/または充填材料が、スリーブ16の中に取り付けられる前、途中、または後に、図示しない組立リングがスリーブ16に外側から外嵌される。上で説明したとおり、結合ロッド、支持体プレート、補償部材、特に補償層または結合層、および充填材料は非磁性であり、すなわち非磁性材料から製作される。
次いで、事前に磁化されたロータの組立リングを付与されたスリーブ16が、スリーブ16の中に設けられる上に挙げた各コンポーネントとともに、電気機械1のステータ2の内部に配置される。このとき組立リングは、事前に磁化されたロータ4の組付中に、ロータ4の磁気回路が常に閉じており、それによってスリーブ16の意図しない減磁が生じ得ないことが実現されるという利点がある。
組立リングは、ステータ2へのスリーブ16の配置後に引き抜くことができ、次いでスリーブ16を、電気機械1の2部分からなるシャフトの両方のシャフト部分と結合することができる。
組立後に、スリーブ16の中に配置されたAlNiCo合金からなる少なくとも1つの磁性部材5を完全に、または少なくともほぼ完全に減磁することができる。磁気回路が開いており、それに応じてもはや閉じていないからである。このとき磁気回路は自動的に開いたまま保たれ、または閉じられない。電気機械の2つのシャフト端部が、ならびに場合により存在する支持体プレートおよび/または場合により存在する補償部材および/または場合により存在する充填材料が、上で説明したとおり、それぞれ非磁性材料から製作されているからである。したがって、スリーブ16の中の少なくとも1つの磁性部材5の減磁は、2つのシャフト端部ならびに場合によりこれらの間に配置される支持体プレート、場合によりこれらの間に配置される補償部材、および場合により存在する充填材料に基づいて自動的に起こる。
さらに、本発明によるロータ4、およびそれに応じて本発明によるロータ構造を有する電気機械1は、第2の例に基づいて以下のように製造することができる。
この別案の実施例では、スリーブ16は同じく磁気異方性の材料から、たとえば上に挙げたAlNiCo合金から製作されて、ロータ4に組み付けられる。このときスリーブ16の磁気異方性の軸は、上に挙げた電気機械1のD軸の方向に、または実質的にこの方向に延びるのが好ましい。
ロータ4にスリーブ16を組み付けるときには、スリーブ16の中へ少なくとも1つの磁性部材5、ならびに場合により存在する連続する結合ロッド、場合により存在する支持体プレート、場合により存在する補償部材、および/または場合により存在する充填材料が設けられる。電気機械1にロータ4を取り付けるために、上で一例として図1を参照して説明したように、スリーブ16が電気機械1の両方のシャフト部分と結合される。
その後、スリーブ16の磁気異方性を強化するために、ロータ4の全体を追加の適当な化学式の処理および/または熱による処理にかけることができる。各々の硬質磁性の素材を、温度が上昇したときに減磁することができる。希土類素材は、たとえば約220℃の低い温度で、またAlNiCo合金はたとえば600〜700℃で減磁することができる。そして熱処理または適当な加熱をたとえば局所的に、またはロータ4の所望の領域で、たとえばその活性領域で実施することができ、特に電気機械1のQ軸でのみ実施することができる。このようにして、異方性を強化することができる。このとき局所的な加熱は、たとえば1つまたは複数の相応の渦電流インダクタによって具体化することができる。このとき磁気異方性が、特にスリーブ16の活性領域で、化学的および/または熱的な処理によって強化される。引き続き、あらためてロータ4の全体の、すなわち特にスリーブ16およびその中に配置された少なくとも1つの磁性部材5の磁化が行われる。
上で説明したように、スリーブ16とその中に受容される少なくとも1つの磁性部材5はロータ4のコンポーネントとして、たとえばAlNiCo合金などの磁気異方性の材料から製作される。AlNiCo合金からなるロータ4のこのような種類のコンポーネントは非常に多くの利点を有する。上に説明したAlNiCo合金からなる永久磁石は、高い残留磁気と、たとえば最大500℃の温度要因に対する高い磁気的な安定性を有しており、高い残留磁気を備えている。
AlNiCo合金からなるこのような磁性部材5は、たとえば注型法や鋳造法、たとえば精密鋳造や砂型鋳造、あるいは焼結方法など、さまざまな方法によって製作することができる。しかしながら本発明は、磁気異方性の材料から、特にAlNiCo合金から、それぞれの磁気異方性の磁性部材を製造するための上述した方法だけに限定されるものではない。本発明によるロータのそのつどの磁気異方性の磁性部材を製造するのに適した、どのようなその他の方法またはどのようなその他の方法の組み合わせでも意図することができる。
このような磁性部材は鋳造法で製作することができ、そのために、たとえばAlNiCo合金からなる半製品が溶融され、次いで、本発明によるロータの磁性部材5を形成するために、砂型または精密鋳型に注ぎ込まれる。
焼結方法の場合、初期材料として少なくとも1つの希土類材料または複数の基土類材料がまず粉末化される。複数の粉末化された希土類材料があるケースでは、粉末が相互に混合され、その後、完成した成形体をなすようにプレスされる。これに引き続いて成形体が保護ガスのもとで、または真空中で、たとえば約1300℃の温度のもとで焼結される。その際にプレス密度と焼結温度に応じて、たとえば約10%の焼結収縮が可能である。これに続く熱処理により、完成した磁性部材5の部分構造をさらにアライメントすることが可能である。成形体から得られる磁性部材5の引き続いてのさらに別の加工が可能であり、たとえば切削加工などが可能である。
このような磁気異方性の磁性部材5の特性は、たとえばAlNiCo合金から製作される2極のロータのコンポーネントの巻線セグメントのN極とS極の領域での的確な熱処理によって、所望の磁気異方性を生起するために利用される。
図3および図4は、本発明によるロータ4の電磁活性コンポーネントの基本構造の別の実施例を示す。ここで図3は、電気機械とその本発明によるロータ4の側面断面図を示しており、図4は、図3に示すロータ4の活性領域30で切断した断面図を示している。
図3および図4における電気機械1とそのロータ4の実施形態は、ここでは図1および図2の電気機械とそのロータと実質的に同一の構造を有しているので、不要な繰返しを避けるために、これらについては図1および図2の説明を援用する。
さらに、図3および図4における電気機械1とそのロータ4の実施形態が、図1および図2に示す実施例と相違するのは、電気機械1が図1および図2のような連続する結合ロッドを有さないことによる。それに応じて、ロータ4の磁気異方性のスリーブ16に受容される少なくとも1つの磁気異方性の磁性部材5は中実形材磁石として構成されていてよく、たとえば図3および図4に示すように、スリーブ16の内面とともにそれぞれの中空スペース33を形成するために、外面に2つの面取りされた区域すなわち面取り部34を有する円筒として構成されていてよい。上で説明したとおり、それぞれの中空スペース33は空気で充填されていてよく、または、少なくとも部分的に上で説明した追加の充填材料35で充填されていてよい。さらに中空スペース33は、電気機械1のQ軸29に位置するように構成されるのが好ましい。
上で図1および図2を参照して説明したように、磁気異方性のスリーブ16の中には、1つまたは複数の磁気異方性の磁性部材5をそれぞれ棒磁石として半径方向でロータ4の回転軸21の周りに、および/またはスリーブ形磁石もしくは円板磁石としてスリーブ16の軸方向に、および/または中実形材磁石として同じくスリーブ16の軸方向に配置することができ、その様子は図3および図4に円筒状の中実形材磁石について示唆されている。ロータ4の活性領域30および両方の不活性領域31が図3に示唆されており、ならびに電気機械の2部分からなるシャフト6の、スリーブ16と結合された両方のシャフト部分12,13が示唆されている。
このとき磁気異方性のスリーブ16の異方性軸の方向は、先ほどの図1および図2のように、たとえば電気機械1のN−S(N極−S極)軸すなわちD軸28と一致し、または可能な限り一致する。N−S軸またはD軸28に対して垂直に、図2に示すとおり、電気機械1のいわゆるQ軸29が延びている。
上で図1および図2を参照して説明したとおり、スリーブ16の中に配置された1つまたは複数の磁性部材5は半径方向および/または対角線方向に磁化されていてよい。このことは本発明のすべての実施形態に当てはまる。
図3に示すように、スリーブ16は先ほどの図1と同じくたとえば段部を内面に有しており、図3および図4に示す磁性部材5をこの段部まで挿入することができる。同様にスリーブ16は一定の直径を付与されていてよく、またはその別案として図3に破線で示唆するように凹部、たとえば溝32をその内面または内側円周に付与されていてよい。このケースでは、上で図1を参照して説明したとおり、スリーブ16の中で受容される1つまたは複数の磁性部材5および場合により少なくとも1つの支持体プレートの、セグメント化された設計形態が必要である。
このとき選択的に追加的に、上で図1を参照して説明したとおり、さらに図3の磁性部材5の少なくとも1つの端部に、たとえば鋼材や繊維複合素材などの非磁性材料からなる図示しない追加の支持体プレートが設けられていてよい。
さらに図3および図4に示す実施例では追加的に、上で図1を参照して説明した補償部材17が、本例では補償層または結合層が、たとえば磁性部材5の両方の端部に設けられる。補償部材17としての補償層または結合層は、上で図1を参照して説明したとおり、非磁性かつ好ましくは非導電性の材料からなり、たとえば硬化後に少なくともなお部分的に弾性的である樹脂からなる。補償層または結合層の材料として、充填材料と同じ材料または充填材料とは異なる材料を適用することができる。
補償部材17としての補償層または結合層は弾性的で緩衝性の特性を有しており、遠心力を受け止めるために、スリーブから磁性部材への半径方向での力補償または初期応力の均等な配分のために作用する。このような層の材料は、上で述べたとおり、非導電性であるのが好ましい。
本発明に基づき、上で説明したように、たとえば電気式の高速機械などの電気機械1のための永久磁石励起型のロータ4を製造する好適な方法の実施例、およびその組立の順序も提案される。
図3および図4に示すこのような設計は、補償層または結合層の弾性的な特性により、大きい公差のある金属部材すなわち2部分からなるシャフト6の両方のシャフト部分12,13およびスリーブ16と、少なくとも1つの磁性部材5との間の公差補償も形成する。磁性部材の製造は厳密な公差を可能にせず、または、たとえば研削などの後続プロセスが非常に高価であるか、もしくは状況によっては健康被害があったり環境リスクがあったりする。スリーブ16の中のそれぞれの磁性部材5の遠心力が、それによって電気機械1の回転数や温度の、特に動作温度の広い作動領域で中性化され、または適切に補償される。
図5には、上に一例として図1〜図4を参照して説明した本発明によるロータ4を製造するためのフローチャートが示されている。
それぞれのロータを製造するために、第1のステップS1で、少なくとも1つの磁気異方性の磁性部材を受容するための磁気異方性のスリーブが準備される。このとき磁気異方性の磁性部材は、その外面の少なくとも一区域でスリーブの内面とともに中空スペースを形成し、この中空スペースを空気または追加の充填材料で少なくとも部分的に充填できるように構成される。
このときスリーブはその内側円周に、またはそれぞれの磁性部材はその外側円周に、任意選択として補償部材、特に補償層または結合層を付与することができ、その後に引き続いて磁性部材がスリーブへ挿入される。
次のステップS2で、少なくとも1つの磁性部材がスリーブへ挿入され、このとき任意選択として、2つの支持体プレートのうち第1の支持体プレートが事前にスリーブへ挿入され、その後に引き続いて少なくとも1つの磁性部材がスリーブに挿入される。
さらに、それぞれの磁性部材によってスリーブとともに形成される少なくとも1つの中空スペースが追加的に充填材料で少なくとも部分的に、または全面的に充填され、充填材料として、上で図1〜図4を参照して説明した補償層または結合層と同じ材料または別の材料を使用することができる。このとき充填材料は、上で説明したように、非磁性かつ好ましくは追加的に弾性的である。さらに、充填材料は熱伝導性であるのが特別に好ましい。
このとき充填材料としては、原則として、上で図1を参照して説明した弾性的な補償層および結合層と同じ材料、たとえば樹脂を使用することができ、または別の材料、たとえば炭素繊維複合素材などの繊維複合素材、プラスチック等を使用することができる。
次のステップS3で、意図される場合には支持体プレートおよび/または特に補償層もしくは結合層の形態の補償部材が磁石構造の外側端部に配置される。支持体プレートのうちの1つがすでにスリーブの中で位置決めされているときは、残りの第2の支持体プレートだけが同じくスリーブの中に配置される。
意図される場合には、ステップS2に引き続いて結合ロッドが、少なくとも1つの磁性部材によって形成される挿通部へ挿通され、すでに支持体プレートが挿入されている場合にはその開口部へ挿通される。同様に、ステップS3に引き続いてステップS3で初めて、結合ロッドを支持体プレートの開口部へ、および少なくとも1つの磁性部材の挿通部へ挿通することもできる。
スリーブはその外面に、上で説明したとおり、たとえば追加の組立リングを付与することができる。このとき組立リングは、ステップS1,S2,S3またはS3のうちの1つの前に、またはこれに引き続いて、スリーブへ装着することができる。
次のステップS4で、スリーブをまず電気機械のステータに配置し、引き続いて両方のシャフト部分をそれぞれの内側端部をもってスリーブの付属の端部へ取り付けることができ、またはこの逆を行うことができる。このとき場合により存在する組立スリーブは、ステータへのスリーブの配置後に取り外される。
組立スリーブが使用されないケースでは、ロータの組立後にたとえばステップS3,S3またはS4に引き続いて、ロータの磁気異方性をその活性領域で強化するために、選択的に追加のロータの化学的な処理および/または熱による処理を行うことができる。このようなケースでは、これに後続するステップS4で、ロータ全体のあらためての磁化が行われ、ステップS4で両方のシャフト部分とロータの結合が行われる。
本発明について好ましい実施例を参照しながら上記で全面的に説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の仕方で改変可能である。特に、上で図1〜図5を参照して説明した各実施例を、特にその個々の構成要件を、相互に組み合わせることができる。
1 電気機械
2 ステータ
4 ロータ
5 磁性部材
6 シャフト
8,9 羽根車
12,13 シャフト部分
16 スリーブ
17 補償部材
18 支持体プレート
20 結合ロッド
28 D軸
32 溝
33 中空スペース
35 充填材料

Claims (20)

  1. 電気機械(1)のためのロータ(4)において、
    少なくとも1つの磁性部材(5)と、
    少なくとも1つの前記磁性部材(5)を受容するための磁気異方性のスリーブ(16)と、
    第1のシャフト部分(12)および第2のシャフト部分(13)を含む2部分からなるシャフト(6)と、
    を備え、
    前記第1のシャフト部分(12)および前記第2のシャフト部分(13)は、各一端側が前記スリーブ(16)の内部に挿入され、
    前記磁性部材(5)は、前記スリーブ(16)の内部で前記第1のシャフト部分(12)と前記第2のシャフト部分(13)との間に配置され、
    さらに、
    前記第1のシャフト部分(12)と前記第2のシャフト部分(13)とが配置されるロッド(20)を備え、
    前記ロッド(20)は、前記磁性部材(5)を貫通する
    ロータ。
  2. 前記スリーブ(16)の磁気異方性の軸は前記ロータ(4)が設けられる電気機械(1)のD軸(28)と同一の方向または実質的に同一の方向に延びることを特徴とする、請求項1に記載のロータ。
  3. 前記スリーブ(16)に受容される少なくとも1つの前記磁性部材(5)はその外面の少なくとも1つの区域で前記スリーブの内面とともに中空スペース(33)を形成するように構成されており、前記中空スペース(33)は空気および/または充填材料(35)で充填されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のロータ。
  4. 少なくとも1つの磁性部材(5)は永久磁石であり磁気異方性の磁性部材であり、磁気異方性の前記磁性部材FeNi合金またはAlNiCo合金から製作されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載のロータ。
  5. 少なくとも1つの前記磁性部材(5)は棒磁石、スリーブ形磁石、貫通孔のある、もしくは貫通孔のない円板磁石、または中実形材磁石であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載のロータ。
  6. 少なくとも1つの前記磁性部材(5)は半径方向または対角線方向に磁化されて構成されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載のロータ。
  7. 前記スリーブ(16)は一貫して一定の内径と、少なくとも1つの前記磁性部材(5)を受容するための溝(32)または段部とを有するように構成されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載のロータ。
  8. 前記スリーブ(16)の内側円周面、少なくとも1つの前記磁性部材(5)の外側円周面、および/または少なくとも1つの前記磁性部材(5)の少なくとも1つの端部に少なくとも部分的に弾性的で非磁性の補償部材(17)が設けられていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載のロータ。
  9. 少なくとも1つの前記磁性部材(5)の一方または両方の端部で前記スリーブ(16)の中にそれぞれ非磁性の支持体プレート(18)が設けられており、非磁性の前記支持体プレート(18)は少なくとも1つの前記磁性部材(5)のための軸方向の受容部を形成することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載のロータ。
  10. 前記スリーブ(16)は前記電気機械(1)の前記シャフト部分(12,13)の少なくとも1つの端部と結合可能であることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載のロータ。
  11. 前記スリーブ(16)および/または少なくとも1つの前記磁性部材(5)は少なくとも1つの区域で、磁気異方性を高めるために化学的な方法および/または熱による方法で処理されることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項に記載のロータ。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項に記載のロータ(4)を有する電気機械(1)において前記電気機械(1)は前記ロータ(4)の周りに配置されたステータ(2)を有している電気機械。
  13. 前記電気機械(1)は第1および第2のシャフト部分(12,13)を含む2部分からなるシャフト(6)を有しており、前記ロータ(4)は前記両方のシャフト部分(12,13)の間に配置されるとともに、前記両方のシャフト部分(12,13)と結合されることを特徴とする、請求項12に記載の電気機械(1)。
  14. 前記電気機械(1)は、第1および第2の羽根車(8,9)と、前記ロータ(4)の挿通部および前記両方のシャフト部分(12,13)の挿通部を通して挿通される結合ロッド(20)とを有しており、前記第1および第2の羽根車(8,9)は前記結合ロッド(20)の端部のところでそれぞれ付属の第1および第2の前記シャフト部分(12,13)と向き合うように配置されており、前記シャフト部分は前記ロータとともに相互に応力をかけられることを特徴とする、請求項12または13に記載の電気機械(1)。
  15. 電気機械(1)のためのロータ(4)を製造する方法において
    磁気異方性スリーブ(16)と少なくとも1つ磁性部材(5)とが準備されるステップと、
    前記スリーブ(16)へ少なくとも1つの前記磁性部材(5)が挿入されるステップと、
    ロッド(20)が前記磁性部材を貫通する挿通部へ挿通されるステップと、
    2部分からなるシャフト(6)の第1のシャフト部分(12)および第2のシャフト部分(13)の各一端部側が前記スリーブ(16)の端部に取り付けられて、前記ロッド(20)の挿通された前記磁性部材(5)が、前記スリーブ(16)の内部で前記第1のシャフト部分(12)と前記第2のシャフト部分(13)との間に配置されるステップと、
    を有している方法。
  16. 前記スリーブ(16)に受容される少なくとも1つの前記磁性部材(5)はその外面の少なくとも1つの区域で前記スリーブの内面とともに中空スペースを形成するように構成され、前記中空スペースは空気および/または充填材料で充填されていることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 少なくとも1つの前記磁性部材(5)の少なくとも1つの端部で前記スリーブ(16)の中に少なくとも1つの前記磁性部材(5)のための軸方向の受容部を形成するために非磁性の支持体プレート(18)が配置されることを特徴とする、請求項15または16に記載の方法。
  18. 少なくとも1つの前記磁性部材(5)の外面と前記スリーブ(16)の内面との間、および/または少なくとも1つの前記磁性部材(5)の少なくとも1つの端部に補償部材(17)が設けられ、前記補償部材は好ましくは硬化後に前記スリーブの中で少なくとも部分的に弾性的である液体樹脂であることを特徴とする、請求項1517のいずれか1項に記載の方法。
  19. 組立スリーブが前記スリーブ(16)の外面に配置され、前記電気機械のステータ(2)に前記スリーブ(16)が配置され、引き続いて前記組立スリーブが取り外されることを特徴とする、請求項15から18までのいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記ロータの磁気異方性をその活性領域で強化するために前記ロータの組立後に化学的な処理および/または熱による処理が実施され、前記電気機械の2部分からなるシャフトの両方のシャフト部分と前記ロータが結合されることを特徴とする、請求項15から19までのいずれか1項に記載の方法。
JP2018565879A 2016-06-23 2017-06-20 電気機械のためのロータ、ロータを有する電気機械、およびロータの製造方法 Active JP6788945B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016211251.1 2016-06-23
DE102016211251.1A DE102016211251A1 (de) 2016-06-23 2016-06-23 Rotor für eine elektrische Maschine, elektrische Maschine mit dem Rotor und Herstellungsverfahren für den Rotor
PCT/EP2017/065038 WO2017220545A1 (de) 2016-06-23 2017-06-20 Rotor für eine elektrische maschine, elektrische maschine mit dem rotor und herstellungsverfahren für den rotor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019518412A JP2019518412A (ja) 2019-06-27
JP6788945B2 true JP6788945B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=59078083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018565879A Active JP6788945B2 (ja) 2016-06-23 2017-06-20 電気機械のためのロータ、ロータを有する電気機械、およびロータの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20190238016A1 (ja)
JP (1) JP6788945B2 (ja)
CN (1) CN109417323B (ja)
DE (1) DE102016211251A1 (ja)
WO (1) WO2017220545A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108054867B (zh) * 2018-01-22 2019-07-09 珠海格力电器股份有限公司 转子轴组件、转子及电机
JP2020092565A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 株式会社豊田自動織機 回転電機のロータ、及び回転電機
US11652393B2 (en) * 2020-07-01 2023-05-16 Garrett Transportation I Inc Rotor assembly for electric motor of turbomachine with carbon-carbon composite magnet-retaining jacket member
WO2022251826A1 (en) * 2021-05-24 2022-12-01 Metal Forming & Coining Corporation Shaft assembly and method of producing the same
DE102023201201A1 (de) 2023-02-14 2024-08-14 Zf Friedrichshafen Ag Elektromotor für ein elektrisches Fahrzeug

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2499860A (en) * 1946-10-03 1950-03-07 Crucible Steel Co America Production of permanent magnets and alloys therefor
GB749480A (en) * 1953-10-20 1956-05-23 Nat Res Dev Improvements in or relating to dynamo-electric machines
US2927229A (en) * 1956-07-25 1960-03-01 Frank W Merrill Rotors for permanent magnet type synchronous motors
US3181018A (en) * 1961-01-23 1965-04-27 Thompson Ramo Wooldridge Inc Permanent magnet alternator
US3464107A (en) * 1966-07-28 1969-09-02 Tecumseh Products Co Compressor-motor assembly
US3630996A (en) * 1970-05-08 1971-12-28 Dow Chemical Co Single package latent cure polyepoxide systems employing 2 2'-bi-2-oxazoline or oxazine copolymeric curing agents
JPS5135110A (ja) * 1974-09-20 1976-03-25 Hitachi Ltd Patsukeejigatataaboryutaikikai
JPS58163255A (ja) 1982-03-24 1983-09-28 Okuma Mach Works Ltd 永久磁石式同期モ−タの回転子
DE3224904C2 (de) * 1982-07-03 1986-11-06 Dornier System Gmbh, 7990 Friedrichshafen Gepanzerter Rotor für permanentmagnetisch erregte Drehfeldmaschinen
JPS6110952A (ja) * 1984-06-27 1986-01-18 Hitachi Ltd 永久磁石形回転電機
JPS62254649A (ja) * 1986-04-25 1987-11-06 Isuzu Motors Ltd タ−ボチヤ−ジヤ用発電機
US4795936A (en) * 1986-08-26 1989-01-03 Midwest Dynamometer & Engineering Co. Driven rotary shaft system using permanent magnets
US4942322A (en) * 1988-05-27 1990-07-17 Allied-Signal Inc. Permanent magnet rotor with bonded sheath
JPH03215141A (ja) * 1990-01-17 1991-09-20 Isuzu Ceramics Kenkyusho:Kk 超高速回転子
JPH0621346U (ja) * 1992-08-08 1994-03-18 株式会社三ツ葉電機製作所 回転電機の回転子
JP2001218402A (ja) * 2000-02-04 2001-08-10 Isuzu Motors Ltd 回転電機
DE10060121A1 (de) * 2000-12-04 2002-06-06 Alstom Switzerland Ltd Verfahren zur Herstellung eines Permanentmagnete enthaltenden Rotors einer Synchronmaschine und nach diesem Verfahren hergestellter Rotor
EP1223662B1 (en) * 2001-01-15 2004-03-17 N.V. Atlas Copco Airpower Method for manufacturing a permanent-magnet excited rotor for a high speed electric motor
US6611074B2 (en) * 2001-04-12 2003-08-26 Ballado Investments Inc. Array of electromagnetic motors for moving a tool-carrying sleeve
JP3436262B2 (ja) * 2001-06-22 2003-08-11 松下電器産業株式会社 永久磁石埋め込み形モータのロータ
JP3615177B2 (ja) * 2001-10-15 2005-01-26 株式会社東芝 磁石材料とそれを用いたボンド磁石の製造方法
CA2472259C (en) * 2002-01-25 2010-08-17 California Linear Devices, Inc. Bearing surface layer for magnetic motor
US20040025974A1 (en) * 2002-05-24 2004-02-12 Don Lee Nanocrystalline and nanocomposite rare earth permanent magnet materials and method of making the same
JP2005295722A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Seiko Precision Inc ロータ及び、このロータを備えたモータ
EP1713098B1 (en) * 2004-06-22 2015-12-23 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Radial anisotropic cylindrical sintered magnet and permanent magnet motor
WO2007072536A1 (ja) * 2005-12-19 2007-06-28 Hitachi, Ltd. ガスタービン用永久磁石発電機ロータ、その製造方法及びガスタービン並びにその製造方法
US20070228847A1 (en) * 2006-03-30 2007-10-04 Korea Fluid Machinery Co., Ltd. High speed electric motor
JP5161612B2 (ja) * 2008-02-22 2013-03-13 株式会社東芝 永久磁石式回転電機、永久磁石式回転電機の組立方法及び永久磁石式回転電機の分解方法
WO2010066251A1 (en) * 2008-12-12 2010-06-17 Sintex A/S A permanent magnet rotor for a machine, a method for manufacturing a permanent magnet rotor and a manufacturing system
US8378543B2 (en) * 2009-11-02 2013-02-19 Calnetix Technologies, L.L.C. Generating electromagnetic forces in large air gaps
CN201730841U (zh) * 2010-03-22 2011-02-02 德昌电机(深圳)有限公司 风机、使用所述风机的干手器及吸尘器
JP2013247721A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Panasonic Corp 異方性磁石ロータとその製造方法およびそれらを用いたモータ
EP2923433B1 (en) * 2012-11-26 2018-08-08 Saimaan Ammattikorkeakoulu Oy Rotor axle of a high speed permanent magnet machine
DE102013211574A1 (de) * 2013-06-19 2014-12-24 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Pumpe mit wenigstens einem Strömungskanal und Haushaltsgerät mit einer solchen Pumpe
JP6330227B2 (ja) * 2014-10-20 2018-05-30 株式会社デンソー モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019518412A (ja) 2019-06-27
WO2017220545A1 (de) 2017-12-28
CN109417323B (zh) 2022-03-22
US20190238016A1 (en) 2019-08-01
CN109417323A (zh) 2019-03-01
DE102016211251A1 (de) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6788945B2 (ja) 電気機械のためのロータ、ロータを有する電気機械、およびロータの製造方法
KR101820100B1 (ko) 영구자석식 모터 및 영구자석식 모터의 제조방법
EP1734637A1 (en) Rotor and process for manufacturing the same
US20050088052A1 (en) Spoke permanent magnet rotors for electrical machines and methods of manufacturing same
JP2012228072A (ja) 永久磁石型回転電機およびその製造方法
US6785951B2 (en) Rotor assembly and method of making
WO2013187050A1 (ja) 回転電気機械
WO2006064589A1 (ja) モータ用回転子およびその製造方法
JP6308205B2 (ja) 異方性磁石の製造方法、異方性軟磁性体の製造方法および回転電機のロータ製造方法
EP1717828A1 (en) Methods of producing radial anisotropic cylinder sintered magnet and permanent magnet motor-use cylinder multi-pole magnet
JP6525331B2 (ja) 回転電機、および回転電機のロータの製造方法
JP7267024B2 (ja) ハルバッハ配列ロータ、モータ、電動圧縮機、およびその製造方法
JP7019420B2 (ja) ブラシレスdc電気モータ
JPH02223342A (ja) 永久磁石付き回転子及びその製造方法
US7759833B2 (en) Permanent magnet rotator and motor using the same
JP5995057B2 (ja) 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法
WO2016042730A1 (ja) 電動機およびそれを備える電気機器
WO2008065898A1 (fr) Moteur à aimant de type à espace dans la direction radiale
JP2010110096A (ja) 回転子、回転電機及び回転子の製造方法
JP2007325354A (ja) 電磁機械の固定子およびその製造方法
JP7491110B2 (ja) アウターローター型モーター用磁石構造体及びアウターローター型モーター用磁石構造体の製造方法
JP6052648B1 (ja) 変速装置内蔵の回転電機の製造方法
JP2010098863A (ja) 円筒状磁石素材および表面磁石型モータ
JP2016220492A (ja) ロータ、回転機械、及びロータの製造方法
US20240039349A1 (en) Rotary electric machine and manufacturing method therefor

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200108

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200330

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6788945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250