JP6525331B2 - 回転電機、および回転電機のロータの製造方法 - Google Patents

回転電機、および回転電機のロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機、および回転電機のロータの製造方法に関するものである。
従来から、ステータおよびロータを備えた回転電機が知られている。ロータは、回転可能に支持された回転軸と、複数の磁性板材が積層されたロータコアと、ロータコアの端面から軸方向に沿って形成された磁石用スロット内に収容された永久磁石と、ロータコアの軸方向端部に設けられ、磁石を保持する端面板と、を備えている(例えば特許文献1参照)。端面板は、ロータコアの軸方向の端面を覆うように設けられており、永久磁石が磁石用スロットの開口部から抜けて脱落すること等を防止するためのものである。この端面板は、例えばアルミニウム等の非磁性体により形成されている。
特開2014−57443号公報
しかしながら、アルミニウムは導体であるため、端面板をアルミニウムにより形成すると、端面板に渦電流が生じて回転電機の効率が低下するおそれがある。また、アルミニウムは比重が大きいので、ロータの重量が増加するおそれがある。
そこで本発明は、優れた効率を有する軽量な回転電機のロータ、回転電機および回転電機のロータの製造方法を提供するものである。
本発明の回転電機(例えば、実施形態のモータ23)は、回転軸(例えば、実施形態の回転軸24)と、前記回転軸に対して同軸状に固定され、電磁鋼により形成されたロータコア(例えば、実施形態のロータコア61)と、前記ロータコアの端面(例えば、実施形態の第1端面61aおよび第2端面61b)に対向配置された端面板(例えば、実施形態の第1端面板71および第2端面板72)と、を備え、前記端面板は、ボンド磁石により形成されている、ロータ(例えば、実施形態のロータ21,121)と、前記ロータに対して径方向で対向配置され、積層された複数の電磁鋼板により形成されたステータコア(例えば、実施形態のステータコア45)を有するステータ(例えば、実施形態のステータ22)と、を備え、前記端面板は、前記ロータコアの第1端面(例えば、実施形態の第1端面61a)に対向配置された第1端面板(例えば、実施形態の第1端面板71)と、前記ロータコアの第2端面(例えば、実施形態の第2端面61b)に対向配置された第2端面板(例えば、実施形態の第2端面板72)と、を備え、前記ステータコアの端部は、前記第1端面板および前記第2端面板と軸方向において重なる位置に配置され、前記端面板に対して径方向で対向配置された前記電磁鋼板は、前記ステータコアの軸方向の端部に配置されるとともに、径方向における前記端面板側の端部において軸方向に沿うように突出した突出部(例えば、実施形態の突出部44a)を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、ボンド磁石は絶縁材料であるので、端面板において磁束変化に伴って渦電流が発生することを防止できる。よって、回転電機の効率を向上させることができる。
また、ボンド磁石は、アルミニウムと比較して比重が小さいので、ロータを軽量化することができる。
以上により、優れた効率を有する軽量な回転電機のロータを提供できる。
さらに、磁化した端面板から発生した磁束を、端面板と軸方向の同じ位置に配置されたステータコアの一部に吸収させることができる。これにより、ロータとステータとの間の漏れ磁束を低減でき、回転電機の効率を向上させることができる。
また、突出部により、ステータコアにおける端面板と径方向で対向する部分の面積を確保しつつ、ステータコアの軸方向の寸法を、突出部以外の部分において小さくすることができる。これにより、ステータコアに巻装されるコイルの渡り部を、軸方向におけるステータコアの中心部に向かって寄せた状態で配置することができる。したがって、ステータの軸方向の寸法を小さくすることができ、小型な回転電機とすることができる。
上記の回転電機において、前記ロータコアには、軸方向に沿って延在するスロット(例えば、実施形態のスロット64)が形成され、前記スロットには、ボンド磁石により形成されたロータマグネット(例えば、実施形態のロータマグネット69)が配置され、前記ロータマグネットは、前記端面板と一体になっている、ことが望ましい。
本発明によれば、端面板およびロータマグネットを形成する材料が同一となるので、製造コストを削減することができるとともに、部品点数が削減されて製造を容易化することができる。
また、ロータマグネットが端面板と一体になっているので、スロット内の軸方向の端部においてロータマグネットを端面板と接続させることができる。これにより、スロット内の軸方向の端部にロータマグネットが配置されていない状態となることを防止できる。したがって、回転電機の効率の低下を防止できる。
上記の回転電機において、前記ロータマグネットと前記ロータコアとの間には、冷媒が流通可能なスロット流路(例えば、実施形態のスロット流路66)が設けられている、ことが望ましい。
本発明によれば、スロット流路に冷媒を流通させることでロータマグネットを直接冷却することができるので、ロータマグネットの減磁を抑制することができる。したがって、回転電機の効率の低下を防止できる。
上記の回転電機において、前記端面板と前記ロータコアとの間には、冷媒が流通可能な端面流路(例えば、実施形態の端面流路74)が設けられている、ことが望ましい。
本発明によれば、端面流路に冷媒を流通させることで端面板を冷却することができるので、ロータコアに配置されたロータマグネットとともに端面板を磁化した場合でも、端面板の減磁を抑制することができる。したがって、回転電機の効率の低下を防止できる。
上記の回転電機において、前記端面板の前記ロータコアと反対側を向く主面(例えば、実施形態の外側主面72a)上には、凹部(例えば、実施形態の凹部76)が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、製造過程において、ロータの偏心量に応じて掘削加工等により端面板に凹部を形成することで、ロータの重心の位置を容易に調整でき、ロータの偏心を解消することができる。したがって、振動や騒音が抑制された回転電機を形成することができる。
本発明の回転電機のロータの製造方法は、回転軸(例えば、実施形態の回転軸24)と、前記回転軸に対して同軸状に固定され、電磁鋼により形成されたロータコア(例えば、実施形態のロータコア61)と、前記ロータコアの端面(例えば、実施形態の第1端面61aおよび第2端面61b)に対向配置された端面板(例えば、実施形態の第1端面板71および第2端面板72)と、を備え、前記端面板は、ボンド磁石により形成されている、回転電機のロータ(例えば、実施形態のロータ121)の製造方法であって、前記ロータコアに形成されたスロット(例えば、実施形態のスロット64)の内面上にスロットピン(例えば、実施形態のスロットピン210)を配置するスロットピン配置工程と、前記ロータコアの端面(例えば、実施形態の第1端面61a)上に径方向に沿って延びる端面ピン(例えば、実施形態の端面ピン206b)を配置する端面ピン配置工程と、前記ロータコアがセットされた金型(例えば、実施形態の金型201)内にボンド磁石を注入する注入工程と、前記スロットピンおよび前記端面ピンを引き抜いて、冷媒が流通可能な流路を形成するピン引抜工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、スロット内、およびロータコアの端面上に冷媒を流通させる流路を容易に形成することができる。これにより、スロット内に配置されたロータマグネットや端面板を冷却することができるので、ロータマグネットや端面板の減磁を抑制することができる。したがって、回転電機の効率の低下を防止できるロータを製造できる。
本発明によれば、優れた効率を有する軽量な回転電機のロータを提供できる。
車両用駆動モータユニットの概略構成断面図である。 実施形態に係るロータの斜視図である。 図2のIII−III線に沿う縦断面図である。 実施形態に係る車両用駆動モータユニットの拡大縦断面図である。 実施形態の変形例に係るロータの説明図であって、図2のIII−III線に相当する部分における縦断面図である。 実施形態の変形例に係るロータの説明図であって、ロータコアおよび第1端面板を軸方向から見た図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。 実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では回転電機として車両用駆動モータユニットに採用したモータについて説明する。また、以下の説明では、モータの回転軸の軸方向を単に「軸方向」といい、回転軸回りの周方向を単に「周方向」といい、軸方向に直交して回転軸から放射状に延びる方向を「径方向」という。
最初に実施形態の車両用駆動モータユニット(以下、「モータユニット」という。)10について説明する。
図1は、モータユニットの概略構成断面図である。
図1に示すように、モータユニット10は、ロータ21およびステータ22を備えたモータ23を収容するモータハウジング11と、モータハウジング11の軸方向一方側に締結され、モータ23の回転軸24からの動力を伝達する動力伝達部(不図示)を収容するミッションハウジング12と、モータハウジング11の軸方向他方側に締結され、モータ23の回転センサ25を収容するセンサハウジング13と、を備えている。なお、ミッションハウジング12は、モータハウジング11に締結された共用ハウジング12Aと、共用ハウジング12Aに締結されたギアハウジング12Bと、により構成されている。また、モータハウジング11の内部にはモータ室36が、ミッションハウジング12の内部にはミッション室37が、センサハウジング13の内部にはセンサ室38が、それぞれ構成されている。
モータハウジング11は、モータ23全体を覆うような円筒状に形成されている。共用ハウジング12Aは、モータハウジング11とミッションハウジング12との境界部として構成されており、モータハウジング11とミッションハウジング12との間にモータ室36とミッション室37とを仕切る仕切壁41が形成されている。仕切壁41の径方向中央部には、仕切壁41の厚さ方向に貫通する貫通孔40が形成されている。貫通孔40内には、モータ23の回転軸24の一端を回転自在に支持するベアリング26が挿入されている。一方、モータハウジング11とセンサハウジング13との境界部のセンサハウジング13側には、モータ23の回転軸24の他端を回転自在に支持するベアリング27が挿入されている。
なお、モータユニット10内(モータハウジング11、ミッションハウジング12、センサハウジング13)には、ベアリング26,27やモータ23等を冷却するための冷媒(例えば潤滑油)が導入されており、上述したモータ23は、ステータ22の一部が冷媒に浸漬した状態で配置されている。また、モータハウジング11とミッションハウジング12との間には、オイルポンプ(不図示)が設けられており、オイルポンプにより汲み上げられた冷媒が、図示しない油路を通ってモータユニット10内を循環可能に構成されている。そして、モータユニット10内を循環する冷媒がベアリング26,27等に供給されることでベアリング26,27等が冷却されるようになっている。
また、モータハウジング11の壁部31、ミッションハウジング12の壁部32、およびセンサハウジング13の壁部33には、互いに連通するブリーザ通路35がそれぞれ形成され、ブリーザ配管39からモータユニット10内の高圧・高温の空気を排出することができるようになっている。
さらに、モータハウジング11の壁部31内で、ブリーザ通路35よりも内周側には、モータ23を冷却するためのウォータジャケット55が、モータ23におけるステータ22の全周を覆うように設けられている。また、ステータ22は、モータハウジング11に焼き嵌めされており、モータハウジング11の内周面に密着するように配置されている。
モータ23は、インナーロータ型のIPMモータ(埋込磁石同期モータ)であって、モータハウジング11に回転可能に支持されたロータ21と、ロータ21に対して径方向で対向配置されたステータ22と、を備えている。
図2は、実施形態に係るロータの斜視図である。図3は、図2のIII−III線に沿う縦断面図である。
図2および図3に示すように、ロータ21は、回転可能に支持された回転軸24と、回転軸24の外周に対して同軸状に圧入固定されたロータコア61と、ロータコア61の軸方向両端面61a,61bに対向配置された一対の端面板(第1端面板71および第2端面板72)と、を備えている。
図3に示すように、回転軸24は、ステンレスや鉄等により形成された中空の円筒状の部材であり、鍛造や鋳造、機械加工等により形成される。回転軸24の内部は空洞となっており、上述した冷媒が通流する冷媒流路29となっている。回転軸24には、外周面に開口し、冷媒流路29とロータ21の外部とを連通する複数の第1吐出孔29aが形成されている。冷媒は、上述したオイルポンプ(不図示)から供給される。オイルポンプから供給された冷媒は、冷媒流路29を通り、ロータ21が回転することにより発生する遠心力によって、第1吐出孔29aから吐出される。
また、回転軸24の外周面には、拡径部28が形成されている。拡径部28は、ロータコア61の軸方向一方側に形成されている。拡径部28の軸方向他方側を向く段差面28aは、軸方向に直交するように形成されている。
ロータコア61は、ステータ22(図1参照)の内側に所定間隔をあけて配置された軸方向視円環状の部材である。ロータコア61は、電磁鋼により形成されている。ロータコア61の径方向中央部には、軸方向に貫通する貫通孔63が形成されている。貫通孔63には、回転軸24が圧入されている。また、図2に示すように、ロータコア61の周縁部には、軸方向に貫通する複数(本実施形態では8個)のスロット64が形成されている。複数のスロット64は、ロータコア61の周縁部において、周方向に沿って並んで配置されている。スロット64は、軸方向視で弧状や長方形状に形成されている。さらに、図3に示すように、ロータコア61の径方向における貫通孔63とスロット64との間には、軽量化を図るために複数(本実施形態では8個)の肉抜孔65が形成されている。
ロータコア61は、同形に形成された複数(本実施形態では4個)の分割コア62に軸方向に分割されている。各分割コア62は、上述した電磁鋼からなる磁性板材60が軸方向に沿って積層されて形成されている。各分割コア62には、ロータコア61の貫通孔63の一部を形成する分割貫通孔62a、スロット64の一部を形成する分割スロット62b、および肉抜孔65の一部を形成する分割肉抜孔62cが形成されている。なお、軸方向に並ぶ各分割コア62は、それぞれの位相が周方向の一方側に順にずれた状態で配置されている(図2参照)。
各スロット64内には、ロータマグネット69が収容されている。ロータマグネット69は、ボンド磁石により形成されている。ボンド磁石は、例えばネオジム磁石等の磁石粉末と熱可塑性樹脂との混合材料を含んでいる。ロータマグネット69は、径方向に磁化され、ロータコア61の外周部分に複数(本実施形態では8個)の磁極部を形成している。複数の磁極部は、周方向に沿って交互に磁化方向が反転するように形成されている。
第1端面板71は、ロータコア61の軸方向一方側を向く第1端面61aに対向配置され、回転軸24の拡径部28の段差面28aとロータコア61とに挟まれている。第1端面板71は、ボンド磁石により形成されている。ボンド磁石は、例えばネオジム磁石等の磁石粉末と熱可塑性樹脂との混合材料を含んでいる。第1端面板71は、ロータコア61の外径と同等の外径を有する円板状に形成されている。第1端面板71の径方向中央部には、その厚さ方向(軸方向)に貫通し、回転軸24が挿通される第1挿通孔73が形成されている。第1挿通孔73は、回転軸24の外径と同等の内径を有し、回転軸24の外周面に密接している。
第2端面板72は、ロータコア61の軸方向他方側を向く第2端面61bに対向配置され、回転軸24の外周に圧入されたカラー80とロータコア61とに挟まれている。第2端面板72は、ボンド磁石により形成されている。ボンド磁石は、例えばネオジム磁石等の磁石粉末と熱可塑性樹脂との混合材料を含んでいる。第2端面板72は、ロータコア61の外径と同等の外径を有する円板状に形成されている。第2端面板72の径方向中央部には、その厚さ方向(軸方向)に貫通し、回転軸24が挿通される第2挿通孔78が形成されている。第2挿通孔78は、回転軸24の外径と同等の内径を有し、回転軸24の外周面に密接している。
各端面板71,72は、ロータマグネット69と一体成形されている。各端面板71,72およびロータマグネット69は、射出成形により形成される。具体的に、各端面板71,72およびロータマグネット69は、ロータコア61がセットされた金型内に、加熱されて軟化したボンド磁石を注入することで一体成形される。各端面板71,72は、各ロータマグネット69の磁化方向に倣って磁化されている。すなわち、各端面板71,72の各部における磁化方向は、同じ周方向位置に配置されている各ロータマグネット69の磁化方向と一致している。
図2に示すように、第2端面板72のロータコア61とは反対側を向く外側主面72a上における外周部には、円形状の凹部76が形成されている。凹部76は、ロータ21の偏心量に応じてドリル等を用いた掘削加工により形成されている。凹部76の大きさや個数、位置等は、ロータ21の偏心量に応じて適宜設定される。
図4は、実施形態に係るモータユニットの拡大縦断面図である。
図4に示すように、ステータ22は、軸方向に積層された複数の電磁鋼板44により形成されたステータコア45を備えている。ステータコア45は、径方向内側に向かって延びるティース42を備えている。ティース42には、インシュレータ(不図示)を介してコイル43が巻装されている。図1に示すように、ステータコア45は、第1端面板71と径方向で対向する軸方向の位置から、第2端面板72と径方向で対向する軸方向の位置に亘って配置されている。すなわち、ステータコア45の軸方向の端部は、各端面板71,72それぞれと軸方向の同じ位置に配置されている。
図4に示すように、複数の電磁鋼板44のうち、軸方向他端部に配置されている電磁鋼板44Aは、第2端面板72に対して径方向で対向配置されている。電磁鋼板44Aは、第2端面板72よりも薄く形成されている。電磁鋼板44Aは、径方向内側の端部において軸方向に沿うように、軸方向他方側に向かって突出した突出部44aを備えている。これにより電磁鋼板44Aの径方向内側の端面は、第2端面板72と径方向外側の端面の全体と径方向で対向している。複数の電磁鋼板44のうち、軸方向一端部に配置されている電磁鋼板(不図示)についても同様である。すなわち、軸方向一端部に配置されている電磁鋼板は、径方向内側の端部において軸方向に沿うように、軸方向一方側に向かって突出した突出部を備えている。
以上詳述したように、本実施形態では、第1端面板71および第2端面板72がボンド磁石により形成されている構成とした。
この構成によれば、ボンド磁石は絶縁材料であるので、各端面板71,72において磁束変化に伴って渦電流が発生することを防止できる。よって、モータ23の効率を向上させることができる。また、ボンド磁石は、アルミニウムと比較して比重が小さいので、ロータ21を軽量化することができる。以上により、優れた効率を有する軽量なモータ23のロータ21を提供できる。
また、ロータマグネット69は、各端面板71,72と一体になっている。
この構成によれば、各端面板71,72およびロータマグネット69を形成する材料が同一となるので、製造コストを削減することができるとともに、部品点数が削減されて製造を容易化することができる。
さらに、ロータマグネット69が各端面板71,72と一体になっているので、スロット64内の軸方向の端部においてロータマグネット69を各端面板71,72と接続させることができる。これにより、スロット64内の軸方向の端部にロータマグネット69が配置されていない状態となることを防止できる。したがって、モータ23の効率の低下を防止できる。
また、第2端面板72の外側主面72a上には、凹部76が形成されている。
この構成によれば、製造過程において、ロータ21の偏心量に応じて掘削加工等により第2端面板72に凹部76を形成することで、ロータ21の重心の位置を容易に調整でき、ロータ21の偏心を解消することができる。したがって、振動や騒音が抑制されたモータ23を形成することができる。
また、ステータコア45の一部は、各端面板71,72と軸方向の同じ位置に配置されている。
この構成によれば、磁化した各端面板71,72から発生した磁束を、各端面板71,72と軸方向の同じ位置に配置されたステータコア45の一部に吸収させることができる。これにより、ロータ21とステータ22との間の漏れ磁束を低減でき、モータ23の効率を向上させることができる。
また、第2端面板72に対して径方向で対向配置された電磁鋼板44Aは、ステータコア45の軸方向の端部に配置されるとともに、径方向内側の端部において軸方向に沿うように突出した突出部44aを備える。
この構成によれば、突出部44aにより、ステータコア45における第2端面板72と径方向で対向する部分の面積を確保しつつ、ステータコア45の軸方向の寸法を、突出部44a以外の部分において小さくすることができる。第1端面板71に対して径方向で対向配置された電磁鋼板についても同様である(不図示)。これにより、ステータコア45に巻装されるコイル43の渡り部を、軸方向におけるステータコア45の中心部に向かって寄せた状態で配置することができる。したがって、ステータ22の軸方向の寸法を小さくすることができ、小型なモータ23とすることができる。
次に実施形態の変形例のロータ121について説明する。
図5は、実施形態の変形例に係るロータの説明図であって、図2のIII−III線に相当する部分における縦断面図である。図6は、実施形態の変形例に係るロータの説明図であって、ロータコアおよび第1端面板を軸方向から見た図である。
図5および図6に示す実施形態の変形例では、ロータ121にスロット流路66および端面流路74が形成されている点で、図2から図4に示す実施形態と異なっている。なお、図2から図4に示す実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、ロータマグネット69とロータコア61(スロット64の内面)との間には、冷媒が流通可能な複数(本実施形態では8個)のスロット流路66が形成されている。スロット流路66は、スロット64内における径方向内側において、軸方向に沿ってスロット64の全長に亘って延在している。
第2端面板72には、複数(本実施形態では8個)の貫通孔79が形成されている。各貫通孔79は、軸方向から見てスロット流路66と同じ位置に形成されている。貫通孔79は、スロット流路66を流通する冷媒が流通可能となっている。
図5および図6に示すように、第1端面板71のロータコア61に対向する内側主面71a上には、冷媒が流通可能な複数(本実施形態では8個)の端面流路74が形成されている。複数の端面流路74は、それぞれ径方向に沿って直線状に延在する溝状に形成され、周方向に並んで配置されている。各端面流路74の径方向外側の端部は、スロット流路66の軸方向一方側の端部と連通している。端面流路74の径方向内側の端部は、第1端面板71の第1挿通孔73の内周面に開口している。
図5に示すように、回転軸24には、外周面に開口し、冷媒流路29と端面流路74とを連通する複数(本実施形態では8個)の第2吐出孔29bが形成されている。オイルポンプから回転軸24の冷媒流路29に供給された冷媒は、ロータ121が回転することにより発生する遠心力によって、第1吐出孔29aおよび第2吐出孔29bから吐出される。特に第2吐出孔29bから吐出された冷媒は、端面流路74、スロット流路66および貫通孔79を通って、ロータ121の外側に吐出される。
以下、本変形例のロータ121の製造方法について説明する。
図7から図13は、実施形態の変形例に係るロータの製造工程の説明図である。図7、図9、図11〜図13は、ロータコア61の中心軸を通る断面における、後述するインジェクション装置200の側面断面模式図である。図8および図10は、ロータコア61がセットされた金型201をロータコア61の軸方向から見たときの模式図である。なお、図8および図10では、後述する充填型205を2点鎖線で示している。また、以下の説明におけるロータ121の各構成部品の符号については、図5を参照されたい。
本実施形態のロータ21の製造方法は、セット工程と、注入工程と、ピン引抜工程と、封止工程と、着磁工程と、を主に含んでいる。セット工程、注入工程およびピン引抜工程では、インジェクション装置200を使用する。
まず、インジェクション装置200の概要について図面を用いて説明する。図7および図8に示すように、インジェクション装置200は、金型201と、インジェクションノズル202と、を備えている。
金型201は、台座型204と、充填型205と、複数(本実施形態では8個)のスライドコア型206と、を含んでいる。
図7に示すように、台座型204は、ロータコア61を保持する。台座型204は、ロータコア61の第2端面61bと対向する台座部207と、台座部207に立設され、ロータコア61の貫通孔63に密に挿通される位置決め部208と、台座部207に立設され、ロータコア61の各スロット64に挿通される複数のスロットピン210と、を備えている。位置決め部208の高さは、ロータコア61および各端面板71,72を含む軸方向の寸法に一致している。スロットピン210の高さは、ロータコア61および第2端面板72を含む軸方向の寸法に一致している。各スロットピン210は、上述したスロット流路66および貫通孔79の形状に対応して形成されている。すなわち、各スロットピン210は、各スロット64の断面形状よりも細く形成され、各スロット64の内面における径方向内側部分に接するように配置されている。
充填型205は、ロータコア61の第1端面61aと対向配置される。充填型205は、台座型204の台座部207とは反対側において、軸方向に沿って移動可能となっている。充填型205には、軸方向両側に開口する通流路205aが形成されている。通流路205aには、加熱されて軟化したボンド磁石が通流する。
図7および図8に示すように、複数のスライドコア型206は、それぞれロータコア61の径方向外側において、周方向に並んで設けられている。各スライドコア型206は、径方向に沿ってスライド移動可能に設けられている。スライドコア型206は、ロータコア61の外周面に対向する弧状部206aを有している。弧状部206aの曲率半径は、ロータコア61の外周面の曲率半径と一致している。弧状部206aの軸方向の寸法は、ロータコア61および各端面板71,72を含む軸方向の寸法に一致している。これにより、複数のスライドコア型206が有する弧状部206aは、ロータコア61の外周面の全面に接触する。
各スライドコア型206の弧状部206aには、それぞれ端面ピン206bが径方向内側に向かって立設されている。端面ピン206bは、スライドコア型206の移動方向に沿って延びている。端面ピン206bは、上述した端面流路74の形状に対応して形成されている。すなわち、端面ピン206bの長さは、径方向におけるロータコア61の外周面から貫通孔63までの寸法に一致している。また、端面ピン206bは、台座型204のスロットピン210と同じ周方向位置に配置されている。
図7に示すように、インジェクションノズル202は、熱可塑性樹脂(本実施形態ではボンド磁石)を射出可能となっている。インジェクションノズル202は、充填型205の通流路205a内に、通流路205aの軸方向一方側の開口から熱可塑性樹脂を射出充填する。
セット工程は、スロットピン配置工程と、端面ピン配置工程と、を含んでいる。セット工程では、最初に台座型204にロータコア61をセットする。具体的に、台座型204の位置決め部208をロータコア61の貫通孔63に挿通し、複数のスロットピン210をそれぞれスロット64に挿通してスロット64の内面上に配置する(スロットピン配置工程)。このとき、ロータコア61の第2端面61bは、台座部207から第2端面板72の厚さに対応した距離だけ離間した状態とする。
続いて、図9および図10に示すように、充填型205を台座型204に向かって移動させ、充填型205を台座型204の位置決め部208の先端部に当接させる。また、各スライドコア型206を径方向内側に向かって移動させ、弧状部206aをロータコア61の外周面に接触させるとともに、端面ピン206bをロータコア61の第1端面61a上に配置する(端面ピン配置工程)。そして、スライドコア型206を所定の押圧力でロータコア61に向かって押圧することにより、いわゆる型締めを行う。
次に注入工程を行う。図11に示すように、注入工程では、ロータコア61がセットされた金型201内に、加熱されて軟化したボンド磁石を注入する。ボンド磁石は、インジェクションノズル202から射出され、充填型205の通流路205aを通って、金型201内に充填される。充填型205、スライドコア型206、およびロータコア61の第1端面61aに囲まれた空間に充填されたボンド磁石は、第1端面板71となる。スロット64内に充填されたボンド磁石は、ロータマグネット69となる。台座型204の台座部207、スライドコア型206、およびロータコア61の第2端面61bに囲まれた空間に充填されたボンド磁石は、第2端面板72となる。
次にピン引抜工程を行う。ピン引抜工程では、最初に、金型201内に充填されたボンド磁石を冷却して固化させる。続いて、図12に示すように、充填型205を台座型204から離すように移動させる。また、各スライドコア型206を径方向外側に向かって移動させ、端面ピン206bを引き抜く。さらに、ボンド磁石と一体化したロータコア61を台座型204から取り出して、スロットピン210を引き抜く。これにより、固化されたボンド磁石のうち、ロータコア61よりも軸方向一方側に位置する部分には、径方向に沿って内周面から外周面に亘って延在する引抜孔90が形成される。また、固化されたボンド磁石のうち、スロット64内には、軸方向に延在する上述したスロット流路66が形成される。さらに、固化されたボンド磁石のうち、ロータコア61よりも軸方向他方側に位置する部分には、軸方向に貫通する上述した貫通孔79が形成される。
次に封止工程を行う。図13に示すように、封止工程では、ピン引抜工程において端面ピン206bを引き抜くことにより形成された引抜孔90のうち、スロット流路66よりも径方向外側に位置する部分を封止する。引抜孔90は、ボンド磁石を充填して封止される。これにより、上述した端面流路74が形成される。そして、第1端面板71、第2端面板72およびロータマグネット69が形成される。
最後に、着磁工程を行う。着磁工程では、各ロータマグネット69に対して、周方向に沿って交互に磁化方向が反転するように、各ロータマグネット69を着磁する。
以上により、ロータ121の製造が完了する。
このように、本変形例のロータ121によれば、ロータマグネット69とロータコア61との間に、冷媒が流通可能なスロット流路66が設けられているので、スロット流路66に冷媒を流通させることでロータマグネット69を直接冷却することができる。これにより、ロータマグネット69の減磁を抑制することができる。したがって、モータ23の効率の低下を防止できる。
また、第1端面板71とロータコア61との間には、冷媒が流通可能な端面流路74が設けられているので、端面流路74に冷媒を流通させることで第1端面板71を冷却することができる。これにより、ロータコア61に配置されたロータマグネット69とともに第1端面板71を磁化した場合でも、第1端面板71の減磁を抑制することができる。したがって、モータ23の効率の低下を防止できる。
また、本変形例のロータ121の製造方法は、スロット64の内面上にスロットピン210を挿通するスロットピン配置工程と、ロータコア61の第1端面61a上に端面ピン206bを配置する端面ピン配置工程と、金型201内にボンド磁石を注入する注入工程と、スロットピン210および端面ピン206bを引き抜いて、冷媒が流通可能なスロット流路66および端面流路74を形成するピン引抜工程と、を有する。
この方法によれば、スロット64内、およびロータコア61の第1端面61a上に冷媒を流通させる流路(スロット流路66および端面流路74)を容易に形成することができる。これにより、スロット64内に配置されたロータマグネット69や第1端面板71を冷却することができるので、ロータマグネット69や第1端面板71の減磁を抑制することができる。したがって、モータ23の効率の低下を防止できるロータ121を製造できる。
なお、本変形例では、第1端面板71に端面流路74を設けたが、これに限定されず、第2端面板72に端面流路を設けてもよい。また、第1端面板71の端面流路と、第2端面板72の端面流路と、を周方向に交互に設けてもよい。
また、本変形例では、封止工程において引抜孔90の一部にボンド磁石を充填して封止しているが、これに限定されず、例えば樹脂材料や接着剤等により封止してもよい。
また、本変形例の製造方法で用いたインジェクション装置200では、スロットピン210が台座型204に形成されているが、これに限定されず、充填型205に形成されていてもよい。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、第1端面板71および第2端面板72の両方がボンド磁石により形成されているが、これに限定されず、第1端面板および第2端面板のうちいずれか一方のみがボンド磁石により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、スロット64内に配置されたロータマグネット69がボンド磁石により形成されているが、これに限定されず、樹脂材料を含まない焼結型の磁石であってもよい。
また、上記実施形態では、第2端面板72に凹部76が形成されているが、これに限定されず、第1端面板71のロータコア61とは反対側を向く主面上に凹部が形成されていてもよい。また、第1端面板71および第2端面板72のいずれにも凹部が形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機としてインナーロータ型のモータに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、アウターロータ型のモータに本発明を適用しても構わない。さらに、回転電機は、車両用のモータに限定されず、その他用途のモータや発電機等であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
21,121…ロータ 22…ステータ 23…モータ(回転電機) 24…回転軸 44,44A…電磁鋼板 44a…突出部 45…ステータコア 61…ロータコア 64…スロット 66…スロット流路(流路) 69…ロータマグネット 71…第1端面板(端面板) 72…第2端面板(端面板) 74…端面流路(流路) 76…凹部 90…引抜孔 201…金型 206b…端面ピン 210…スロットピン

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に対して同軸状に固定され、電磁鋼により形成されたロータコアと、
    前記ロータコアの端面に対向配置された端面板と、
    を備え、
    前記端面板は、ボンド磁石により形成されている、ロータと、
    前記ロータに対して径方向で対向配置され、積層された複数の電磁鋼板により形成されたステータコアを有するステータと、
    を備え、
    前記端面板は、
    前記ロータコアの第1端面に対向配置された第1端面板と、
    前記ロータコアの第2端面に対向配置された第2端面板と、
    を備え、
    前記ステータコアの端部は、前記第1端面板および前記第2端面板と軸方向において重なる位置に配置され
    前記端面板に対して径方向で対向配置された前記電磁鋼板は、前記ステータコアの軸方向の端部に配置されるとともに、径方向における前記端面板側の端部において軸方向に沿うように突出した突出部を備える、
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータコアには、軸方向に沿って延在するスロットが形成され、
    前記スロットには、ボンド磁石により形成されたロータマグネットが配置され、
    前記ロータマグネットは、前記端面板と一体になっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ロータマグネットと前記ロータコアとの間には、冷媒が流通可能なスロット流路が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記端面板と前記ロータコアとの間には、冷媒が流通可能な端面流路が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記端面板の前記ロータコアと反対側を向く主面上には、凹部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 回転軸と、
    前記回転軸に対して同軸状に固定され、電磁鋼により形成されたロータコアと、
    前記ロータコアの端面に対向配置された端面板と、
    を備え、
    前記端面板は、ボンド磁石により形成されている、回転電機のロータの製造方法であって、
    前記ロータコアに形成されたスロットの内面上にスロットピンを配置するスロットピン配置工程と、
    前記ロータコアの端面上に径方向に沿って延びる端面ピンを配置する端面ピン配置工程と、
    前記ロータコアがセットされた金型内にボンド磁石を注入する注入工程と、
    前記スロットピンおよび前記端面ピンを引き抜いて、冷媒が流通可能な流路を形成するピン引抜工程と、
    を有することを特徴とする回転電機のロータの製造方法。
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