JP2016220492A - ロータ、回転機械、及びロータの製造方法 - Google Patents

ロータ、回転機械、及びロータの製造方法 Download PDF

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Narifumi Tojima
成文 遠嶋
典久 半田
Norihisa Handa
典久 半田
厳 桑田
Gen Kuwata
厳 桑田
聡 大橋
Satoshi Ohashi
聡 大橋
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Abstract

【課題】高速回転に適したロータ、回転機械、及びロータの製造方法の提供。【解決手段】円筒状のスリーブ13と、スリーブ13が焼嵌めされた永久磁石12と、を有するロータ10であって、永久磁石12は、ラジアル方向における磁極が互いに異なる第1永久磁石セグメント12Nと第2永久磁石セグメント12Sとを、それぞれ複数有し、複数の第1永久磁石セグメント12Nと複数の第2永久磁石セグメント12Sは、周方向に交互に配置されると共に、回転中心Cを中心とした点対称の位置関係を有する、という手段を採用する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータ、回転機械、及びロータの製造方法に関するものである。
下記特許文献1には、円筒状のスリーブと、上記スリーブに収納された永久磁石と、を備える回転子(ロータ)が、回転源により駆動される発電機(回転機械)に組み付けられたものが開示されている。下記特許文献1に開示されたロータは、ガスタービンエンジンに接続されて高速回転する。高速回転するロータにおいては、遠心力に耐えるために、永久磁石の外側にチタン等の非磁性材から形成された飛散防止用のスリーブを設けている。
ロータは、永久磁石の未着磁のものにスリーブを焼嵌めし、その後着磁して製造される。スリーブを焼嵌めする前に着磁を行うと、焼嵌めの際の熱によって永久磁石が減磁してしまうからである。このようなロータは、非磁性材で且つ所定の厚みを有するスリーブが装着されているため、着磁を行う際には強い磁界が必要となる。このため、着磁は、同心状に巻かれた空芯コイルを用いて行うが、これは一方向にしか磁場を発生できない制約があり、磁極対(N極、S極)を1組有する2極構造のロータしか製造できなかった。
特開平11−234975号公報
ところで、高速回転仕様のモータにおいては、従来、Si原料を用いたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワー半導体を有するインバータを用いていたため、スイッチング速度(駆動周波数)に限界があり、インバータの面から、ロータは2極構造で十分であった。
しかしながら、近年、インバータは、SiC原料やGaN原料を用いた次世代パワーデバイスの出現により、従来よりもスイッチング速度が向上しており、高周波数帯での駆動において従来の2極構造のロータでは対応できなくなってきている、という問題がある。また、2極構造のロータを組み込んだモータでは、ステータのコイルの巻線を180°渡さないといけないため、コイルエンドが長くなり、モータ長が増加する。モータ長が増加すると、ロータの全体の剛性が低くなり、ロータダイナミクス性能が低下する、という問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高速回転に適したロータ、回転機械、及びロータの製造方法の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、円筒状のスリーブと、前記スリーブが焼嵌めされた永久磁石と、を有するロータであって、前記永久磁石は、ラジアル方向における磁極が互いに異なる第1永久磁石セグメントと第2永久磁石セグメントとを、それぞれ複数有し、複数の前記第1永久磁石セグメントと複数の前記第2永久磁石セグメントは、周方向に交互に配置されると共に、回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する、という手段を採用する。
また、本発明においては、回転中心に、軸方向に延びる位置決めロッドを有し、複数の前記第1永久磁石セグメントと複数の前記第2永久磁石セグメントは、前記位置決めロッドを中心に、周方向に交互に配置されて、環状ユニットを形成し、前記位置決めロッドに係合して、軸方向において前記環状ユニットを位置決めする位置決め板を有する、という手段を採用する。
また、本発明においては、前記永久磁石は、前記第1永久磁石セグメントと前記第2永久磁石セグメントとを3組有する、6極構造である、という手段を採用する。
また、本発明においては、先に記載のロータと、前記ロータとラジアル方向で対向するステータと、を有する、回転機械を採用する。
また、本発明においては、円筒状のスリーブと、前記スリーブが焼嵌めされる永久磁石と、を有するロータの製造方法であって、一軸磁気異方性を有する磁石素材セグメントを複数形成するセグメント形成工程と、前記一軸磁気異方性の向きをラジアル方向に向けて、複数の前記磁石素材セグメントを周方向に配置するセグメント配置工程と、周方向に配置した複数の前記磁石素材セグメントの外周に前記スリーブを焼嵌めする焼嵌め工程と、前記スリーブを焼嵌めした後、ラジアル方向において異なる磁極が周方向に交互に配置されるように、回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する前記磁石素材セグメントの組を順に着磁していく着磁工程と、を有する、という手段を採用する。
また、本発明においては、回転中心に、軸方向に延びる位置決めロッドが配置されており、前記セグメント配置工程では、前記位置決めロッドを中心に、複数の前記磁石素材セグメントを周方向に配置して環状ユニットを形成する環状ユニット形成工程と、前記位置決めロッドに位置決め板を係合させて、軸方向において前記環状ユニットを位置決めする位置決め工程と、を有する、という手段を採用する。
また、本発明においては、前記セグメント形成工程では、前記磁石素材セグメントを6個形成し、前記着磁工程では、前記着磁を3回行う、という手段を採用する。
本発明では、円筒状のスリーブが焼嵌めされる永久磁石を、複数の第1永久磁石セグメントと複数の第2永久磁石セグメントとを組み合わせた分割構造とする。これら複数の第1永久磁石セグメントと複数の第2永久磁石セグメントは、周方向に交互に配置されると共に、回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する。回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する第1永久磁石セグメントと第2永久磁石セグメントは、一方向の着磁で同時に着磁できる。このため、ラジアル方向において異なる磁極が周方向に交互に配置されるように順に着磁していくことで、多極のロータを製造できる。多極のロータは、高周波数帯での駆動に適しており、また、ステータの巻線コイルを渡す角度が小さくなるため、コイルエンドを短くできる。このため、モータ長を短くし、ロータダイナミクス性能を向上させることができる。
したがって、本発明では、高速回転に適したロータが得られる。
本発明の実施形態におけるモータの概略構成図である。 図1の矢視A−A断面で視たロータの断面図である。 本発明の実施形態におけるロータの製造工程を示すフロー図である。 本発明の実施形態におけるセグメント形成工程を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるセグメント配置工程を説明するための図である。 本発明の実施形態における着磁工程を説明するための図である。 本発明の実施形態における一変形例における位置決めロッドを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明のロータをモータ(回転機械)に組み込んだ構成を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるモータ1の概略構成図である。また、図2は、図1の矢視A−A断面で視たロータ10の断面図である。
図1に示すように、モータ1は、ロータ10と、ステータ20と、を有する。本実施形態のモータ1は、例えば、ターボ圧縮機に組み込まれ、ロータ10に接続された不図示のインペラを高速回転(数万rpm)で回転させるものである。
ロータ10は、シャフト11と、永久磁石12と、スリーブ13と、を有する。このロータ10は、スリーブ13内に永久磁石12が焼嵌めにより固定されており、スリーブ13の両端部にシャフト11が設けられている。シャフト11は、軸受4を介してモータケース3に回転自在に支持されている。なお、軸受4は、高速回転仕様の場合、非接触型の磁気軸受とすることが好ましいが、接触型の軸受であってもよい。
モータケース3には、ステータ20が収容されている。ステータ20は、ロータ10とラジアル方向(半径方向)で対向する。ステータ20は、ステータコア21と、コイル22と、を有する。ステータコア21は、鉄損を軽減するため、軸方向に複数積層された電磁鋼板によって形成されている。コイル22は、ステータコア21の不図示のスロットに収容され、ロータ10の周方向に複数配置される。コイル22は、不図示のインバータと接続されて回転磁界を形成する。
スリーブ13は、遠心力による永久磁石12の飛散を防止するものであり、アーマリングとも称される。スリーブ13は、円筒状に形成され、永久磁石12の外周に焼嵌めされている。このスリーブ13は、遠心力に耐え得る剛性及び非磁性を有する金属材(例えばチタン等)から形成されている。なお、スリーブ13の焼嵌めは、永久磁石12の減磁を考慮して、永久磁石12の着磁前に行われる。
永久磁石12は、図2に示すように、ラジアル方向における磁極が互いに異なる第1永久磁石セグメント12Nと第2永久磁石セグメント12Sとを、それぞれ複数有する。図2中の矢印は、磁極の向きを示している。第1永久磁石セグメント12Nは、ラジアル方向における磁極がN極である。第2永久磁石セグメント12Sは、ラジアル方向における磁極がS極である。本実施形態の永久磁石12は、第1永久磁石セグメント12Nと第2永久磁石セグメント12Sとを3組有する、6極構造となっている。
複数の第1永久磁石セグメント12Nと複数の第2永久磁石セグメント12Sは、周方向に交互に配置されると共に、回転中心Cを中心とした点対称の位置関係を有する。すなわち、複数の第1永久磁石セグメント12Nのうち、第1永久磁石セグメント12N1は、複数の第2永久磁石セグメント12Sのうち、第2永久磁石セグメント12S1と、回転中心Cを中心とした点対称の位置関係を有する。
また、第1永久磁石セグメント12N2は、第2永久磁石セグメント12S2と点対称の位置関係を有し、第1永久磁石セグメント12N3は、第2永久磁石セグメント12S3と点対称の位置関係を有する。ロータ10の周方向においては、時計回りに、第1永久磁石セグメント12N1、第2永久磁石セグメント12S2、第1永久磁石セグメント12N3、第2永久磁石セグメント12S1、第1永久磁石セグメント12N2、第2永久磁石セグメント12S3の順に配置される。
図1に戻り、ロータ10の回転中心Cには、位置決めロッド14が設けられている。位置決めロッド14は、シャフト11の一方に固定され、シャフト11の他方に先端が挿入されている。図2に示すように、複数の第1永久磁石セグメント12Nと複数の第2永久磁石セグメント12Sは、位置決めロッド14を中心に、周方向に交互に配置されて、環状ユニット15を形成する。
具体的に、第1永久磁石セグメント12N及び第2永久磁石セグメント12Sは、それぞれ略扇状に形成され、周方向において接着剤16を介して固定されており、全体で環状に繋ぎ合わされている。なお、位置決めロッド14と、第1永久磁石セグメント12N及び第2永久磁石セグメント12Sとの間も、接着剤16を介して固定されている。
ロータ10は、図1に示すように、環状ユニット15を軸方向に複数有する。ロータ10は、軸方向において環状ユニット15を位置決めする位置決め板17を有する。位置決め板17は、環状ユニット15と同じ径を有する円板部材である。位置決め板17は、軸方向において隣り合う環状ユニット15の間に配置されている。位置決め板17の中心には、位置決めロッド14に係合する係合孔17aが設けられている。係合孔17aは、位置決めロッド14の径と同じ若しくは若干小さい径を有し、位置決め板17は、温嵌めにより位置決めロッド14に係合する。
続いて、上記構成のロータ10の製造方法について、図3〜図6を参照して説明する。
図3は、本発明の実施形態におけるロータ10の製造工程を示すフロー図である。また、図4は、本発明の実施形態におけるセグメント形成工程S1を説明するための図である。また、図5は、本発明の実施形態におけるセグメント配置工程S2を説明するための図である。また、図6は、本発明の実施形態における着磁工程S4を説明するための図である。
図3に示すように、ロータ10は、セグメント形成工程S1、セグメント配置工程S2、焼嵌め工程S3、着磁工程S4を経て製造される。
セグメント形成工程S1は、図4に示すように、一軸磁気異方性(図4において双方向矢印で示す)を有する磁石素材セグメント31を複数形成する。磁石素材セグメント31は、後述する着磁によって、第1永久磁石セグメント12Nまたは第2永久磁石セグメント12Sとなるものである。
セグメント形成工程S1では、図4(a)に示すように、磁石素材セグメント31を形成するための磁石素材30を製造する。磁石素材30は、ネオジム等の希土類元素を含む希土類磁石原料をブロック状に成形したものである。磁石素材30の製造は、先ず、一軸磁気異方性を有する原料を溶解して合金化し、その合金を粉砕する。次に、粉砕した原料を磁場中で成形し、その成形体を焼結することで、磁気異方性が一方向に揃った磁石素材30を製造することができる。
次に、セグメント形成工程S1では、図4(b)に示すように、磁石素材30から磁石素材セグメント31を切り出す。磁石素材セグメント31は、磁石素材30から略扇状に切り出される。この磁石素材セグメント31は、ラジアル方向に一軸磁気異方性を有する。本実施形態では、セグメント形成工程S1において、磁石素材セグメント31を6個形成する。
次のセグメント配置工程S2では、図5に示すように、一軸磁気異方性の向きをロータ10のラジアル方向に向けて、複数の磁石素材セグメント31を周方向に配置する。本実施形態では、ロータ10の回転中心Cに、軸方向に延びる位置決めロッド14が配置されており、セグメント配置工程S2では、位置決めロッド14を中心に、6個の磁石素材セグメント31(31a〜31f)を周方向に配置して環状ユニット15を形成する(環状ユニット形成工程)。
次に、位置決めロッド14に位置決め板17を係合させて、軸方向において環状ユニット15を位置決めする(位置決め工程)。具体的には、位置決めロッド14に位置決め板17を温嵌めして、環状ユニット15を軸方向で押さえ付ける。この環状ユニット形成工程と位置決め工程とを交互に繰り返すことで、図1に示すように、軸方向において隣り合う環状ユニット15の間に、位置決め板17を配置することができる。なお、周方向で隣り合う磁石素材セグメント31の間、磁石素材セグメント31と位置決めロッド14の間、磁石素材セグメント31と位置決め板17との間は、それぞれ接着剤16で固定する。
次の焼嵌め工程S3では、周方向に配置した複数の磁石素材セグメント31の外周にスリーブ13を焼嵌めする。本実施形態では、セグメント配置工程S2において、位置決めロッド14を回転中心Cに配置し、複数の磁石素材セグメント31のラジアル方向における位置決めを行い、また、位置決めロッド14に位置決め板17を係合させ、複数の磁石素材セグメント31の軸方向における位置決めを行っている。このため、永久磁石2を分割構造とした場合であっても、永久磁石2の組み付け精度を確保することができ、スリーブ13の焼嵌めを精度良く行うことができる。
次の着磁工程S4では、スリーブ13を焼嵌めした後、図6に示すように、ラジアル方向において異なる磁極がロータ10の周方向に交互に配置されるように、回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する磁石素材セグメント31の組を順に着磁していく。着磁は、同心状に巻かれた空芯コイル40を用いて、一方向に強い磁場を発生させることにより行う。具体的には、図6(a)に示すように、回転中心Cを中心とした点対称の位置関係を有する磁石素材セグメント31a,31dを着磁する。この着磁により、一組の第1永久磁石セグメント12N1と第2永久磁石セグメント12S1が形成される。
次に、図6(b)に示すように、ロータ10の位相を120°ずらして、同じく点対称の位置関係を有する磁石素材セグメント31b,31eを着磁する。この着磁により、一組の第1永久磁石セグメント12N2と第2永久磁石セグメント12S2が形成される。最後に、図6(c)に示すように、ロータ10の位相を120°ずらして、同じく点対称の位置関係を有する磁石素材セグメント31c,31fを着磁する。この着磁により、一組の第1永久磁石セグメント12N3と第2永久磁石セグメント12S3が形成される。このように着磁工程S4では、着磁を3回行う。
以上により、図2に示すラジアル方向に異方性を有する6極構造のロータ10を製造することができる。すなわち、永久磁石12は、ラジアル方向における磁極が互いに異なる第1永久磁石セグメント12Nと第2永久磁石セグメント12Sとを、それぞれ複数有し、複数の第1永久磁石セグメント12Nと複数の第2永久磁石セグメント12Sは、周方向に交互に配置されると共に、回転中心Cを中心とした点対称の位置関係を有する。この構成によれば、従来よりも極数が多い6極構造のロータ10であるため、SiC原料やGaN原料を用いた次世代パワーデバイスの高周波数帯での駆動に対応することができる。また、ロータ10が2極構造から6極構造になると、ステータ20のコイル22を渡す角度が180°から60°になるため、コイルエンドを短くできる。このため、モータ長を短くし、ロータダイナミクス性能を向上させることができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、円筒状のスリーブ13と、スリーブ13が焼嵌めされる永久磁石12と、を有するロータ10の製造方法であって、一軸磁気異方性を有する磁石素材セグメント31を複数形成するセグメント形成工程S1と、一軸磁気異方性の向きをラジアル方向に向けて、複数の磁石素材セグメント31を周方向に配置するセグメント配置工程S2と、周方向に配置した複数の磁石素材セグメント31の外周にスリーブ13を焼嵌めする焼嵌め工程S3と、スリーブ13を焼嵌めした後、ラジアル方向において異なる磁極が周方向に交互に配置されるように、回転中心Cを中心とした点対称の位置関係を有する磁石素材セグメント31の組を順に着磁していく着磁工程S4と、を有する、という手段を採用することによって、高速回転に適したロータ10を製造することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本発明は、図7に示すような変形例を採用し得る。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図7は、本発明の一変形例における位置決めロッド14を示す断面図である。
図7に示す位置決めロッド14は、永久磁石2の分割数に応じた多角の断面形状を有している。図7に示す例では、永久磁石2の分割数が6に対し、位置決めロッド14は6角形の断面形状を有している。この構成によれば、位置決めロッド14の外周が、第1永久磁石セグメント12N及び第2永久磁石セグメント12Sと平面で接することができるため、ラジアル方向における位置決めが容易になる。
また、例えば、上記実施形態では、磁極対を3組有する6極構造のロータ10を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、磁極対を5組有する10極構造のロータ10や、磁極対を7組有する14極構造のロータ10であっても本発明の構造は成り立つ。
また、例えば、上記実施形態では、回転機械としてモータ1を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、本発明を発電機に適用してもよい。
また、例えば、上記実施形態のロータ10の製造方法におけるセグメント配置工程S2若しくは、焼嵌め工程S3において、スリーブ13を焼嵌めし易いように、磁石素材セグメント31を周方向に配置して接着剤16で固定した後に、外径研磨加工を行ってもよい。
また、例えば、上記実施形態のロータ10の製造方法における焼嵌め工程S3後、着磁工程S4の前、若しくは、着磁工程S4の後に、ロータ10のバランス修正工程があってもよい。
また、例えば、上記実施形態のロータ10の製造方法における着磁工程S4において、4極同時に着磁を行ってもよいし、6極同時に着磁を行ってもよい。すなわち、4極や6極のロータ10の着磁を1回で行ってもよい。
1 モータ(回転機械)
10 ロータ
12 永久磁石
12N(12N1〜12N3) 第1永久磁石セグメント
12S(12S1〜12S3) 第2永久磁石セグメント
13 スリーブ
14 位置決めロッド
15 環状ユニット
17 位置決め板
20 ステータ
31(31a〜31f) 磁石素材セグメント
C 回転中心
S1 セグメント形成工程
S2 セグメント配置工程
S3 焼嵌め工程
S4 着磁工程

Claims (7)

  1. 円筒状のスリーブと、前記スリーブが焼嵌めされた永久磁石と、を有するロータであって、
    前記永久磁石は、ラジアル方向における磁極が互いに異なる第1永久磁石セグメントと第2永久磁石セグメントとを、それぞれ複数有し、
    複数の前記第1永久磁石セグメントと複数の前記第2永久磁石セグメントは、周方向に交互に配置されると共に、回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する、ことを特徴とするロータ。
  2. 回転中心に、軸方向に延びる位置決めロッドを有し、
    複数の前記第1永久磁石セグメントと複数の前記第2永久磁石セグメントは、前記位置決めロッドを中心に、周方向に交互に配置されて、環状ユニットを形成し、
    前記位置決めロッドに係合して、軸方向において前記環状ユニットを位置決めする位置決め板を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記永久磁石は、前記第1永久磁石セグメントと前記第2永久磁石セグメントとを3組有する、6極構造である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のロータと、前記ロータとラジアル方向で対向するステータと、を有する、ことを特徴とする回転機械。
  5. 円筒状のスリーブと、前記スリーブが焼嵌めされる永久磁石と、を有するロータの製造方法であって、
    一軸磁気異方性を有する磁石素材セグメントを複数形成するセグメント形成工程と、
    前記一軸磁気異方性の向きをラジアル方向に向けて、複数の前記磁石素材セグメントを周方向に配置するセグメント配置工程と、
    周方向に配置した複数の前記磁石素材セグメントの外周に前記スリーブを焼嵌めする焼嵌め工程と、
    前記スリーブを焼嵌めした後、ラジアル方向において異なる磁極が周方向に交互に配置されるように、回転中心を中心とした点対称の位置関係を有する前記磁石素材セグメントの組を順に着磁していく着磁工程と、を有する、ことを特徴とするロータの製造方法。
  6. 回転中心に、軸方向に延びる位置決めロッドが配置されており、
    前記セグメント配置工程では、
    前記位置決めロッドを中心に、複数の前記磁石素材セグメントを周方向に配置して環状ユニットを形成する環状ユニット形成工程と、
    前記位置決めロッドに位置決め板を係合させて、軸方向において前記環状ユニットを位置決めする位置決め工程と、を有する、ことを特徴とする請求項5に記載のロータの製造方法。
  7. 前記セグメント形成工程では、前記磁石素材セグメントを6個形成し、
    前記着磁工程では、前記着磁を3回行う、ことを特徴とする請求項5または6に記載のロータの製造方法。
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