JP6776742B2 - 画像形成装置及びクリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びクリーニング装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置には、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー像を別々の感光体ドラム上に形成し、各感光体ドラム上に形成されたYMCK各色のトナー像を、回転している中間転写ベルトに重ね合わせて一次転写した後、中間転写ベルト上に多重転写された各色トナー像を用紙上に二次転写する中間転写方式のものがある。
中間転写ベルトとしては、ポリイミドやポリフェニレンサルファイド等の樹脂材料で形成されたものが一般に広く採用されているが、使用される紙種(例えば、普通紙、薄いコート紙、厚紙等)の表面形状の微視的な凹凸の違いにより、中間転写ベルトと用紙との二次転写位置における密着性が低下して転写性が確保し難くなる場合が生じる。
このような転写性の低下を防止するため、中間転写ベルトの樹脂材料の基材層の上にゴム材料等による弾性層が設けられたものがある。かかる弾性層によって中間転写ベルトの表面形状が用紙の表面形状に合うように変形可能となり、中間転写ベルトと用紙との密着性が向上する。
ところで、中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写する際、全てのトナー像が用紙に転写されることが理想であるが、実際には、一部のトナー粒子が転写されずに中間転写ベルト上に残ってしまう場合がある。また、用紙との接触により紙粉が中間転写ベルトに付着する場合もある。このような残留トナーや紙粉等の残留物が中間転写ベルトに付着したままになっていると、これ以降のトナー像の形成に支障をきたすことから、画像形成装置には、中間転写ベルト上の残留物を除去するクリーニング装置が設けられている。
クリーニング装置としては、金属薄片からなるクリーニングブレード(剛体ブレード)の先端を、回転している中間転写ベルトに当接させて、中間転写ベルト上の残留物を掻き取って除去する構成が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
かかる構成の場合、例えば、ウレタンゴム等の弾性体からなるクリーニングブレードを用いた場合と比べて中間転写ベルトとの間の摩擦力が軽減され、ベルト駆動トルクが増大し難いため、中間転写ベルトの駆動が不安定となって駆動ムラが生じて画像ムラが発生したり、駆動ローラーと中間転写ベルトとの間でスリップが起こって中間転写ベルトが回転しなくなるといった、トルク増大に起因する問題が軽減するというメリットがある。
特開2016−31426号公報 特許第4539135号公報
しかしながら、剛体ブレードを用いたクリーニング装置においては、剛体ブレードの中間転写ベルトへの当接角度が変わり、ブレード摩耗面の上流側がベルトから離れてしまう所謂エッジ浮きという現象が発生することがあった。特に、環境変動時において、エッジ浮きは発生しやすい。
ここで、図6、図7を用いて、環境変動時のエッジ浮きについて説明する。
通常、中間転写ベルトと剛体ブレードの間の摩擦力は、高温高湿環境(30℃,80%;以下「HH環境」という)下において大きく、低温低湿環境(10℃,20%;以下「LL環境」という)下において小さい。
HH環境下で摩擦力が大きくなると、図6に実線で示すように、剛体ブレードのベルトによる引き込み力が大きくなる。引き込み力が大きくなると剛体ブレードを保持しているブレード保持部材が、バネによる付勢力に対抗する力を受けて回転し、ブレードのベルトに対する当接角は大きくなる。
一方、LL環境下で摩擦力が小さくなると、図6に二点鎖線で示すように、剛体ブレードのベルトによる引き込み力が小さくなる。引き込み力が小さくなると剛体ブレードを保持しているブレード保持部材が、バネによる付勢力に対抗する力が弱まることによってHH環境下の場合と逆方向に回転し、ブレードのベルトに対する当接角は小さくなる。
図7は、使用中に環境変化が起こった際の、剛体ブレード先端部の中間転写ベルトへの当接状態を示した図である。図7では、(1)(2)(3)の順に時間が経過することとする。
(1)は初期状態において、HH環境下にあった場合の当接状態である。剛体ブレードのエッジ部はまだ摩耗が発生しておらず、摩耗面がない状態であって、当接角(θ)は相対的に高い。
この状態で画像形成を連続すると、剛体ブレードの当接エッジが、ブレードとベルト間の外添剤の通過によって摩耗していき、(2)に示すように、ブレードエッジ部に摩耗面が形成される。摩耗面の角度は当接角に応じた角度となる。
その後、一定幅の摩耗面が形成されたのち、HH環境からLL環境への環境変動が起こった場合、(c)に示すような当接状態となる。このとき、上述した理由に従って、ブレードの当接角はHH環境時に比べて小さくなっている。剛体ブレードでは、当接部が非変形であるので角度変動に応じたブレードの変形は起こらない。そのため、当接角が高い側から低い側への変化が起こると摩耗面先端側がベルトから離れ、摩耗面とベルトとの間にクサビ状の空間(エッジ浮き)ができてしまう。環境変動の幅が大きく、それに伴う当接角度の変化が大きい場合には、先端側の浮きの間隔も大きくなる。
そして、この間隔が一定以上になると、クサビ状の空間にトナーが侵入してしまう。クサビ状の空間に入ったトナー粒子は、ブレードによる上流側へのせき止め力が弱いため容易にブレードの下をすり抜けてしまう。
このためエッジ浮きが起こるとクリーニング不良が発生し、すり抜けたトナーがベルト1周後の画像上にノイズとして付着してしまい品質上の問題となる。
以上のように、使用環境の変化が起こった場合、エッジ浮きが発生し、エッジ浮きが発生するとクリーニング性能が極端に悪化する。従って、剛体ブレードを用いたクリーニング装置においては、使用条件下でエッジ浮きを発生させないことが重要である。
なお、当接部が弾性変形する他の方式、例えば、ゴムブレードクリーニング方式の場合には、ゴムブレードの摩擦係数が大きいため、トナーから離脱した外添剤がゴムブレードとの摩擦力により堰き止められ、ベルトとゴムブレードとの当接部上流側に静止層と呼ばれる外添剤凝集部を形成する。そのため、摩耗面ができた後に環境変動が発生してエッジ浮きに近い状態が生じても、そこに堰き止められた外添剤の静止層が隙間を埋めるため、図8に示すように、ゴムブレード自体の弾性変形と相まってクサビ空間にトナーが入り込むことが無く、上記のような課題は生じない。
また、発泡スポンジローラーを用いたバイアス回収クリーニング方式では清掃部材がローラー形態で常に回転していることが前提となるため、摩耗面を形成せず、エッジ浮きの課題は生じない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、剛体ブレードを有するクリーニング装置を採用した場合に、使用条件に関わらず、良好なクリーニング性能を実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の態様によれば、
像担持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体は、外周側から順に、表面層、弾性層、層を有し、ナノインデンテーション法により測定される前記表面層の表面硬度が70MPa以上かつ10MPa以下であり、
トナー像を被転写体上に転写した後の前記像担持体に当接して前記像担持体の表面に付着した残留物を清掃する金属製の剛体ブレードを有する清掃手段を備え、
前記剛体ブレードの厚みは、100μm以上かつ00μm以下であり、
前記剛体ブレードのビッカース硬度は、400HV以上かつ2000HV以下であり、
前記像担持体と前記剛体ブレードが当接して前記剛体ブレードが撓んだ際の、前記像担持体と前記剛体ブレードの成す角度である実効当接角から、前記剛体ブレードの回転支点及び前記剛体ブレードの前記像担持体との当接位置を結んだ仮想線と前記像担持体とが成す角度である支点角を引いた角度が、3°以下であることを特徴とする。
また、本発明の他の態様によれば、
像担持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写した後、前記像担持体をクリーニングするクリーニング装置であって、
前記像担持体は、外周側から順に、表面層、弾性層、層を有し、ナノインデンテーション法により測定される前記表面層の表面硬度が70MPa以上かつ10MPa以下であり、
トナー像を被転写体上に転写した後の前記像担持体に当接して前記像担持体の表面に付着した残留物を清掃する金属製の剛体ブレードを有する清掃手段を備え、
前記剛体ブレードの厚みは、100μm以上かつ00μm以下であり、
前記剛体ブレードのビッカース硬度は、400HV以上かつ2000HV以下であり、
前記像担持体と前記剛体ブレードが当接して前記剛体ブレードが撓んだ際の、前記像担持体と前記剛体ブレードの成す角度である実効当接角から、前記剛体ブレードの回転支点及び前記剛体ブレードの前記像担持体との当接位置を結んだ仮想線と前記像担持体とが成す角度である支点角を引いた角度が、3°以下であることを特徴とする。
本発明によれば、使用条件に関わらず、良好なクリーニング性能を実現することができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置の制御構成を示す機能ブロック図である。 中間転写ベルトの断面図である。 ベルトクリーニング部の構成を示す図である。 中間転写ベルトに対する剛体ブレードの角度を説明するための図である。 従来の問題を説明するための図である。 従来の問題を説明するための図である。 従来の問題を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
まず、本実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。
図1は、画像形成装置100の概略構成図である。図2は、画像形成装置100の機能的構成を示すブロック図である。
図1、2に示すように、画像形成装置100は、画像形成部10、ベルトクリーニング部(清掃手段、クリーニング装置)20、給紙部30、制御部41、操作部42、表示部43、記憶部44、通信部45等を備えて構成され、各部はバスにより接続されている。
画像形成部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、帯電部12Y,12M,12C,12K、露光部13Y,13M,13C,13K、現像部14Y,14M,14C,14K、一次転写ローラー15Y,15M,15C,15K、感光体クリーニング部16Y,16M,16C,16Kと、像担持体としての中間転写ベルト17と、二次転写ローラー18と、定着部19と、を備える。
帯電部12Y,12M,12C,12Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kを一様に帯電させる。
露光部13Y,13M,13C,13Kは、レーザー光源、ポリゴンミラー、レンズ等から構成され、各色の画像データに基づいて感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面をレーザービームにより走査露光して静電潜像を形成する。
現像部14Y,14M,14C,14Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上の静電潜像に各色のトナーを付着させ、現像を行う。
一次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト17上に逐次転写させる(一次転写)。すなわち、中間転写ベルト17上には、4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
感光体クリーニング部16Y,16M,16C,16Kは、転写後の感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周面上に残ったトナーを除去する。
中間転写ベルト17は、弾性層を有する無端状ベルトであり、複数のローラー(駆動ローラー、テンションローラー、従動ローラー)により張架され、図1の矢印Aで示す方向に周回駆動される。なお、中間転写ベルト17の構成の詳細については後述する。
二次転写ローラー18は、中間転写ベルト17上に形成されたカラートナー像を、給紙部30から供給された被転写体としての用紙(被転写体)Pの一方の面上に一括して転写させる(二次転写)。
定着部19は、用紙P上に転写されたトナーを、加熱・加圧により用紙P上に定着させる。
ベルトクリーニング部20は、二次転写ローラー18により用紙Pにカラートナー像が転写された後の中間転写ベルト17から、用紙Pに転写されずに残った残留トナーや紙粉等の残留物を除去し、中間転写ベルト17をクリーニングする。なお、ベルトクリーニング部20の構成の詳細については後述する。
給紙部30は、画像形成装置100の下部に備えられ、着脱可能な給紙カセット31を備えている。給紙カセット31に収容された用紙Pは、その最上部のものより1枚ずつ給紙ローラー32によって搬送経路に送り出されるようになっている。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、画像形成装置100の各部の処理動作を統括的に制御する。CPUは、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、各種処理を実行する。
操作部42は、表示部43の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御部41に出力する。
表示部43は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部41から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
記憶部44は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等の記憶装置からなり、各種処理に関するデータ等を記憶する。
通信部45は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
[中間転写ベルトの構成]
次に、中間転写ベルト17の構成について詳述する。
図3は、中間転写ベルト17の断面図である。なお、図3においては、上側が、中間転写ベルト17の外周側である。
中間転写ベルト17は、外周側から順に、表面層171、弾性層172、基層173を備えて構成されている。また、表面層171の上面を、外周面17aと称する。
表面層171は、中間転写ベルト17の最外周に位置し、中間転写ベルト17の外周面17aにおけるトナーの離型性を高めるための層である。
弾性層172は、表面層171の内周側に位置し、中間転写ベルト17と二次転写ローラー18とのニップ部N(図1参照)のニップ幅を十分に確保するための層である。
また、弾性層172は、中間転写ベルト17の外周面17aの、用紙Pの表面に対する追従性を高めるための層である。
かかる弾性層172により、例えば、表面に凹凸のあるエンボス紙を用紙Pとして用いた場合であっても、ニップ部Nにおけるトナー像の転写が良好に行われる。
上記の機能を実現するため、表面層171は、弾性層172よりも硬くなるように構成されている。
表面層171の表面硬度は、例えば、ナノインデンテーション法により測定することが可能である。ナノインデンテーション法とは、試料の表面に所定の荷重を負荷した圧子を押込んでくぼみを形成する過程において、試験力(圧子に負荷される力)と、押込み深さ(圧子の変位量)とを連続して計測し、得られた押込み曲線を解析することにより、材料の機械的性質を求める試験方法である。
具体的に、表面層171の表面硬度は、70〜150MPaである。
表面硬度が70MPaに満たない場合、即ち、最表面が柔らかすぎる場合、トナーが弾性層172を変形させ、剛体ブレード21(後述)のエッジ部をトナーがすり抜け、クリーニング不良が発生する。一方、表面硬度が150MPaより大きい場合、即ち、最表面が硬すぎる場合、非変性の剛体ブレード21の稜線方向の当接ムラがあった場合に、中間転写ベルト17の表面がそれに追従できず、微小な空隙を発生させ、トナーがすり抜け、クリーニング不良が発生する。
弾性層172としては、ニトリルブタジエンゴム(NBR)を用いることができる。なお、その材質はこれに限定されず、その他にも、例えば、クロロプレンゴム、ポリブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、アクリルゴム、およびシリコーンゴム等のゴム材から形成することができる。
そして、弾性層172を構成する部材の表面に表面処理を施し、表面処理がなされた部分を表面層171とすることができる。
具体的に、表面層171は、NBRである弾性層172の表面に、酸化処理やイソシアネート処理等の公知の表面硬化改質処理を施すことにより、規定の表面硬度になるように形成したものとすることができる。
イソシアネート処理とは、イソシアネート化合物を弾性層172の表面に含侵させ、その後加熱して反応させるものである。イソシアネート処理では、イソシアネート化合物の含浸量、加熱温度、および加熱時間を適宜調整することにより、弾性層172の表面を所望の硬さに硬化させることができる。イソシアネート処理に用いるイソシアネート化合物としては、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート等が挙げられる。具体的には、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、クルードMDI等が挙げられる。弾性層172がNBRである場合には、次亜塩素酸塩を用いることも可能である。
さらには、NBR以外に使用可能なその他のものとして例示したゴム材からなる弾性層172に対して、酸化処理やイソシアネート処理等の公知の表面硬化改質処理を施すことにより表面層171を形成することも可能である。
また、表面層171と弾性層172とは、別部材により構成することもできる。
この場合、表面層171は、例えばフッ素樹脂やセラミックス等から形成することができる。
表面層171を形成するフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等を挙げることができる。
また、表面層171を形成するセラミックスとしては、二酸化ケイ素(SiO2)等のケイ素酸化物、アルミニウム酸化物、チタン酸化物、および亜鉛酸化物等を挙げることができる。
セラミックスにより表面層171を形成する場合には、例えば大気圧下でのプラズマCVD法が好適に利用できる。
また、表面層171は、上記したフッ素樹脂単体で形成してもよいが、フッ素樹脂を次に例示するバインダー中に分散させたものを用いて形成してもよい。フッ素樹脂単体では成膜性に劣るところ、フッ素樹脂をバインダー中に分散させたものを用いれば、所望の表面層171を容易に形成することができるからである。
バインダーとしては、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、アクリル系樹脂、スチレンーアクリル共重合体、ポリカーボネート、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂或いは熱硬化性樹脂を用いることができる。
なお、フッ素樹脂の含有量は特に限定されるものではないが、表面層171の摩擦係数をある程度低くしたり、トナーの離型性を確保したりするためには、10wt%以上とすることが望ましい。バインダー中にフッ素樹脂を分散させたものを用いて表面層171を形成するには、例えばバインダーとフッ素樹脂とを適当な溶剤中に溶解させたものを、弾性層172上に塗布し、その後乾燥させればよい。
また、中間転写ベルト17の基層173は、弾性層172のさらに内周側に位置し、中間転写ベルト17における剛性を確保するための層である。基層173によって中間転写ベルト17の剛性が十分に確保されていることにより、1次転写における中間転写ベルト17上での各色のトナー像の重ね合わせを高い精度で行うことができる。
基層173は、ポリイミド(PI)を用いることができる。
なお、基層173としては、その他の合成樹脂製を用いることもできる。具体的には、ポリアミド、PC(ポリカーボネート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PAT(ポリアルキレンテレフタレート)、PCとPATのブレンド材料、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)とPCのブレンド材料、および、ETFEとPATのブレンド材料等の熱可塑性樹脂等から形成することができる。
[ベルトクリーニング部の構成]
次に、ベルトクリーニング部20の構成について詳述する。
図4は、ベルトクリーニング部20の構成を示す図である。
ベルトクリーニング部20は、剛体ブレード21、ブレード保持部材22、付勢バネ23等を備える。
剛体ブレード21は、金属薄片からなるクリーニングブレードであって、その先端を、回転している中間転写ベルト17に当接させて、中間転写ベルト17上の残留物を掻き取って除去するためのものである。剛体ブレード21は、ブレード保持部材22に保持されている。
剛体ブレード21は、例えば、硬度・加工性・コスト面を考慮し、SUS(ステンレス鋼)を用いることができる。
また、剛体ブレード21は、使用に伴い、トナーに添加されるシリカ等の外添剤によって摩耗することが明らかとなっており、エッジ浮きを抑制しつつ、耐摩耗性を向上させるために、剛体ブレード21の表面をメッキ処理(例えば、硬質クロムメッキやDLCメッキ)をしても良い。即ち、金属の板状部材である剛体ブレード21の表面にさらに固い金属をメッキしても良い。
このような剛体ブレード21のビッカース硬度は、加工性が良く、メッキコストが低く、中間転写ベルト17へのダメージが少ないことから、100HV以上かつ3000HV以下にしておくことが好ましい。
また、剛体ブレード21の厚みは、100〜300μmである。
このように構成することで、剛体ブレード21の自由長、支点角、ヤング率に依存せず、エッジ浮きを抑制することが可能となる。
また、長手方向で中間転写ベルト17への追従性が良好であることを考慮すると、100〜200μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
また、剛体ブレード21は、使用初期において、エッジ部に4μm〜10μmの曲率半径のR形状を設けることが好ましい。
このとき、ブレードエッジ部のR形状が小さいと、エッジ浮きが発生しやすく、且つベルトへの突き刺さりが懸念されるため、R形状の曲率半径は4μm以上とすることが好ましい。
一方、R形状が大きいと、剛体ブレード21のエッジ部のクサビ空間にトナーが入り込み、トナーがベルトを変形させて、トナーすり抜けが発生するため、R形状の曲率半径は10μm以下とすることが好ましい。
また、中間転写ベルト17を使用する場合に引き起こる現象として、使用に伴って表面に微小なクラック(以下、マイクロクラック)が発生することから、マイクロクラックに剛体ブレード21が引っかかるのを回避するため、剛体ブレード21と中間転写ベルト17が当接した初期状態の角度(当接角)は、剛体ブレード21が腹辺りしない範囲で、できるだけ小さくする必要があり、具体的には、10°〜15°に設定することが好ましい。
ブレード保持部材22は、回転支点Gを中心に回転可能に保持されている。
ブレード保持部材22には、付勢バネ23が係合されており、そのバネの力によって中間転写ベルト17に対する剛体ブレード21の圧接力が得られるように構成されている。
図4の構成においては、付勢バネ23は引っ張りバネであり、付勢バネ23によってブレード保持部材22と剛体ブレード21は反時計回りに回転する力を与えられ、剛体ブレード21が中間転写ベルト17に圧接される。
圧接力としては、10〜20N/mが好ましい。このようにすることで、中間転写ベルト17に対して、剛体ブレード21が長手方向で隙間なく、均一に当接させることができる。また、非変性の高硬度な剛体ブレード21を、弾性を有する中間転写ベルト17表面に当接させた際に、当接圧が高過ぎることにより、剛体ブレード21が突き刺さったり、剛体ブレード21のバウンディングが発生することがない。
ここで、図5に示すように、バネ荷重によって剛体ブレード21が中間転写ベルト17へ当接した際には、剛体ブレード21が薄いため、剛体ブレード21が撓む。
そこで、剛体ブレード21と中間転写ベルト17が成す当接角が変化した時の角度(実効当接角)から、剛体ブレード21の回転支点G及び剛体ブレード21の中間転写ベルト17との当接位置を結んだ仮想線Lと中間転写ベルト17とが成す角度(支点角)が、ほぼ同一となることがエッジ浮きに対して効果的である。具体的には、実効当接角から支点角を引いた角度が、3°以下であることが、エッジ浮きに対してより効果的である。
また、剛体ブレード21から中間転写ベルト17への当接圧は、剛体ブレード21のエッジ部の、中間転写ベルト17への食い込み量、すなわちその窪みの深さがベルト表面粗さR以上の値として予め決められた所定値、例えば1μmになるように設定されることが好ましい。
表面粗さR以上の大きな窪みが生じるということは、中間転写ベルト17の表面に存在する微小な粗さが剛体ブレード21のエッジ部の押圧力により圧縮変形されて均されたようになり、中間転写ベルト17の表面との密着性をより増加し易くなってクリーニング性をより向上できるからである。
なお、表面粗さRは、例えば、算術平均粗さ(Ra)、最大高さ(Ry)または十点平均高さ粗さ(Rz)などにより求められた値とすることができる。また、食い込み量の所定値は、ベルト表面粗さR以上の値であり、食い込みにより中間転写ベルト17の表面との摩擦力が大きくなることに起因して中間転写ベルト17の表面の摩耗が早期に進行するといったことが生じない範囲内に属する大きさの値に決めることができる。
また、剛体ブレード21の中間転写ベルト17に対する当接位置は、中間転写ベルト17の対向ローラー24に巻き掛かっている範囲より、上流あるいは下流に数mm程度ずらすことが好ましい。
即ち、中間転写ベルト17における剛体ブレード21のエッジ部に対向する位置は、対向ローラー24と非接触且つ平坦であることが好ましい。
対向ローラー24は、剛体ブレード21の中間転写ベルト17への当接位置近傍でのベルトの波うちを安定させ当接状態が安定するために設けられるものであるが、剛体ブレード21を巻掛け位置からずらすことで、ベルト裏面に異物が付着した場合にその部分でクリーニング不良が起こることを回避することができる。
また、中間転写ベルト17を使用する場合に引き起こる現象として、使用に伴って表面に微小なクラック(以下、マイクロクラック)が発生する場合にも、剛体ブレード21の当接位置を、対向ローラー24の巻きかけ位置からずらすことで、剛体ブレード21がマイクロクラックに引っかかることによる、中間転写ベルト17の損傷及びクリーニング不良を引き起こすことを回避することができる。
また、別の手段で中間転写ベルト17の波うちを安定させることができれば、中間転写ベルト17の裏面側に対向ローラー24を設けない構成としても良い。
なお、中間転写ベルト17から剛体ブレード21によって回収された廃トナーは、ベルトクリーニング部20のケーシング内に堆積され、回収された廃トナーは図示しない搬送部材によってベルトクリーニング部20から排出される。
以下、本発明の実施例及び比較例について説明する。
<クリーニング性の検討>
図1に示した画像形成装置(bizhubPRESSC8000)において、実施例1〜5、比較例1〜7の中間転写ベルト及びブレードを用いて、高温高湿環境下(30度、80%)で10,000枚の用紙に対して画像形成を行い、高温高湿環境下における当接角で摩耗面を形成した後、低温低湿環境下(10度、20%)で100枚の用紙に対して画像形成を行った際のクリーニング性を、以下の評価基準に従い評価し、その結果を表1に示した。
このとき、剛体ブレードの自由長を、10mmとして、実効当接角と支点角の角度差を、0°、3°、5°、10°となるようにして、評価を行った。
なお、剛体ブレードの自由長を、5mm、15mm、20mmとして同様の評価を行ったところ、10mmの場合と同様の傾向を示した。
<評価基準>
◎:クリーニング不良(トナーすり抜け)が全く発生せず、良好なクリーニングができている
○:ブレード厚く、ブレードのベルトへの追従性(もしくは、ベルトのブレードへの追従性)が懸念されるが、許容できる
×:クリーニング不良が発生している
[実施例1]
中間転写ベルトとして、厚み70μmの樹脂からなる基層(ポリイミド:PI)と、弾性を有する厚み200μmの弾性層(ニトリルブタジエンゴム:NBR)からなり、表面を硬化処理して表面硬度120MPaとした中間転写ベルトを使用した。
剛体ブレードとして、厚み100μm、ヤング率200GPa、ビッカース硬度400HVのSUS(ステンレス鋼)製の剛体ブレードを使用した。
その他の条件として、当接圧は20N/mとした。
[実施例2]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードは、ビッカース硬度が2000HV(DLCメッキ)である以外、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[実施例3]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードは、厚みが300μmである以外、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[実施例4]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードは、厚みが200μmである以外、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[実施例5]
中間転写ベルトは、実施例1と同様の層構成で、表面を硬化処理して表面硬度150MPaとした中間転写ベルトを使用した。
剛体ブレードは、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[比較例1]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードは、厚みが500μmである以外、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[比較例2]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードは、厚みが50μmである以外、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[比較例3]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードの代わりに、厚み100μm、ヤング率4GPaの樹脂(PET)からなるブレードを使用した。
その他の条件は、実施例1と同様とした。
[比較例4]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードの代わりに、厚み300μm、ヤング率4GPaの樹脂(PET)からなるブレードを使用した。
その他の条件は、実施例1と同様とした。
[比較例5]
中間転写ベルトは、実施例1と同様のものを使用した。
剛体ブレードの代わりに、厚み500μm、ヤング率4GPaの樹脂(PET)からなるブレードを使用した。
その他の条件は、実施例1と同様とした。
[比較例6]
中間転写ベルトは、実施例1と同様の層構成で、表面を硬化処理して表面硬度50MPaとした中間転写ベルトを使用した。
剛体ブレードは、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
[比較例7]
中間転写ベルトは、実施例1と同様の層構成で、表面を硬化処理して表面硬度180MPaとした中間転写ベルトを使用した。
剛体ブレードは、実施例1と同様のものを使用した。
その他の条件も、実施例1と同様とした。
Figure 0006776742
実施例1〜5により、剛体ブレードの厚みが、100μm以上かつ300μm以下で良好な結果であることがわかり、剛体ブレードの厚みが、100μm以上かつ200μm以下でより良好な結果であることがわかる。
また、剛体ブレードの厚みが、100μm以上かつ300μm以下で、かつ実効当接角と支点角の差が3°以下の場合、より良好な結果であることがわかる。
比較例1は、当接変動が小さい構成であり、エッジ浮きは発生しにくいが新たな副作用としてベルト長手方向への追従性が悪くすり抜けによるクリーニング不良が発生した。
比較例2は、当接角変動が大きい構成により、エッジ浮きによるクリーニング不良が発生した。
比較例3〜5の結果、樹脂ブレードを使用した場合には、厚みがどうあれエッジ浮きによるクリーニング不良が発生した。
比較例6の結果、剛体ブレードは最適構成であるが、弾性層最表面のナノインデンテーション硬度が小さいために、最表面が柔らかすぎて、トナーがベルトを変形させてブレードをすり抜け、クリーニング不良が発生した。
比較例7の結果、剛体ブレードは最適構成であるが、非変性であるがゆえに、剛体ブレードの稜線方向の当接ムラが存在し、それによって表面硬度が高すぎる中間転写ベルトの表面は剛体ブレードの稜線方向で隙間なく追従ができず、微小な空隙を発生させ、トナーがすり抜け、クリーニング不良が発生した。
以上のように、本実施の形態によれば、中間転写ベルト17上に形成されたトナー像を用紙P上に転写して画像を形成する画像形成装置100であって、中間転写ベルト17は、基層173と弾性層172とを有し、ナノインデンテーション法により測定される弾性層172の表面硬度が70MPa以上かつ150MPa以下であり、トナー像を用紙P上に転写した後の中間転写ベルト17に当接して中間転写ベルト17の表面に付着した残留物を清掃する金属製の剛体ブレード21を有するベルトクリーニング部20を備え、剛体ブレード21の厚みは、100μm以上かつ300μm以下である。
このため、使用条件に関わらず、良好なクリーニング性能を実現することができる。
10 画像形成部
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
12Y,12M,12C,12K 帯電部
13Y,13M,13C,13K 露光部
14Y,14M,14C,14K 現像部
15Y,15M,15C,15K 一次転写ローラー
16Y,16M,16C,16K 感光体クリーニング部
17 中間転写ベルト(像担持体)
17a 外周面
171 表面層
172 弾性層
173 基層
18 二次転写ローラー
19 定着部
20 ベルトクリーニング部(清掃手段、クリーニング装置)
21 剛体ブレード
22 ブレード保持部材
23 付勢バネ
24 対向ローラー
30 給紙部
31 給紙カセット
32 給紙ローラー
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 記憶部
45 通信部
100 画像形成装置
P 用紙(被転写体)

Claims (5)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体は、外周側から順に、表面層、弾性層、層を有し、ナノインデンテーション法により測定される前記表面層の表面硬度が70MPa以上かつ10MPa以下であり、
    トナー像を被転写体上に転写した後の前記像担持体に当接して前記像担持体の表面に付着した残留物を清掃する金属製の剛体ブレードを有する清掃手段を備え、
    前記剛体ブレードの厚みは、100μm以上かつ00μm以下であり、
    前記剛体ブレードのビッカース硬度は、400HV以上かつ2000HV以下であり、
    前記像担持体と前記剛体ブレードが当接して前記剛体ブレードが撓んだ際の、前記像担持体と前記剛体ブレードの成す角度である実効当接角から、前記剛体ブレードの回転支点及び前記剛体ブレードの前記像担持体との当接位置を結んだ仮想線と前記像担持体とが成す角度である支点角を引いた角度が、3°以下であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体は複数のローラーに架け渡されており、
    前記像担持体における前記剛体ブレードのエッジ部に対向する位置は、前記複数のローラーと非接触且つ平坦であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体と前記剛体ブレードが当接した初期状態の角度である当接角は、10°以上かつ15°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記剛体ブレードの前記像担持体と当接するエッジ部は、4μm以上かつ10μm以下の曲率半径のR形状を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写した後、前記像担持体をクリーニングするクリーニング装置であって、
    前記像担持体は、外周側から順に、表面層、弾性層、を有し、ナノインデンテーション法により測定される前記表面層の表面硬度が70MPa以上かつ10MPa以下であり、
    トナー像を被転写体上に転写した後の前記像担持体に当接して前記像担持体の表面に付着した残留物を清掃する金属製の剛体ブレードを有する清掃手段を備え、
    前記剛体ブレードの厚みは、100μm以上かつ00μm以下であり、
    前記剛体ブレードのビッカース硬度は、400HV以上かつ2000HV以下であり、
    前記像担持体と前記剛体ブレードが当接して前記剛体ブレードが撓んだ際の、前記像担持体と前記剛体ブレードの成す角度である実効当接角から、前記剛体ブレードの回転支点及び前記剛体ブレードの前記像担持体との当接位置を結んだ仮想線と前記像担持体とが成す角度である支点角を引いた角度が、3°以下であることを特徴とするクリーニング装置。
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