JPH06332350A - クリーニングブレード及びその製造方法並びに該クリーニングブレードを用いる画像形成装置 - Google Patents

クリーニングブレード及びその製造方法並びに該クリーニングブレードを用いる画像形成装置

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JPH06332350A
JPH06332350A JP14537793A JP14537793A JPH06332350A JP H06332350 A JPH06332350 A JP H06332350A JP 14537793 A JP14537793 A JP 14537793A JP 14537793 A JP14537793 A JP 14537793A JP H06332350 A JPH06332350 A JP H06332350A
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cleaning blade
edge portion
cleaning
blade
toner
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JP14537793A
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Hidenobu Endo
秀信 遠藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッジ部の欠けを生じにくくしたクリーニン
グブレードを提供することである。 【構成】 感光体1上に残留付着するトナー13を掻き
取り除去するクリーニングブレード11は、ゴム等の弾
性体で構成されるものであり、かかるクリーニングブレ
ード11に関して、このエッジ部11aに丸みを施すよ
うにする。この丸みは、エッジ部11aの欠けの発生を
防止するのに役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体の清掃用のク
リーニングブレード及びその製造方法並びに該クリーニ
ングブレードを用いる画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置において、像担持体に静電潜像を形成し、
この静電潜像をトナー像として可視像化するものでは、
そのトナー像を転写紙などの転写材に転写したのち、転
写に寄与しなかったトナーや紙粉やその他の異物が、像
担持体表面に残留付着しているので、かかる付着物を所
定のクリーニング装置によって除去している。
【0003】かかるクリーニング装置で、ゴムなどの弾
性体より成るクリーニングブレードを用いるクリーニン
グ装置が多用されている。
【0004】図5は、かようなクリーニング装置を備え
た画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【0005】この図において、像担持体の一構成例であ
るドラム状の感光体1は、画像形成時に図示時計方向
(矢印a方向)に回転駆動され、この回転時に、帯電チ
ャージャ2により、その表面が一様に帯電される。次い
で、露光部3において画像露光走査又は光書き込み走査
が行われることにより、感光体表面に所定の静電潜像が
形成される。
【0006】上記静電潜像は、現像装置4によってトナ
ー像として可視像化され、そのトナー像は、転写チャー
ジャ5の作用によって、転写紙7に転写される。このあ
と、分離チャージャ6の作用により、転写紙7が感光体
1から分離され、その分離された転写紙7は定着装置8
に向けて送られ、ここで転写紙7上のトナー像が定着さ
れる。
【0007】一方、転写工程後の感光体1の表面には、
転写に寄与しなかったトナーや紙粉やその他の異物が残
留付着しているので、かかる付着物が、感光体1に対置
させたクリーニング装置9のクリーニングブレード11
によって除去される。すなわち、感光体1の表面に当接
させた、クリーニングブレード11のエッジ部11aに
よって上記付着物が除去され、その表面が清掃されるの
である。
【0008】従来、この種のクリーニング装置に用いら
れるクリーニングブレードのエッジ部については、でき
るだけ鋭利である方がよいとされていた。このため、エ
ッジ部の形成には、かみそりで切断する方法(特開昭5
8−122579号公報)が一般的である。切断前の弾
性シートの形成法には、射出成型法、押出成型法、鋳造
成型法等がある(特公平5−2148号公報)。通常、
切断されたクリーニングブレードのエッジ部の先端につ
いては、その丸みの曲率半径(R)は1μm以下で、そ
の稜線粗さは1S(最大粗さ法によるもの)以下に抑え
られている。
【0009】ブレードクリーニング法は、図5に例示し
たように、クリーニングブレード11のエッジ部11a
を感光体1のような像担持体に押し当てて、エッジ部1
1a及び側端部(通常、切断されたカット面)11bと
で、前述の付着物の動きを阻止しながら、掻き落とし
て、像担持体表面を清掃するものである。以後、図5の
例に従って、側端部11bを「上流側側端部」と言い、
符号11cで示す部位を「下流側側面部」と言う。
【0010】エッジ部11a及び感光体1の表面は、そ
れぞれ完全なる直線及び平面とはなっていないので、ク
リーニングブレード11の全長にわたって均一な接触を
得るためには、ブレード全体に所定の力を加えて感光体
面側に押しつける必要がある。押しつける方法として、
クリーニングブレードをたわませてその反発力を利用す
るもの、さらにスプリング力等を利用するものがある。
【0011】クリーニングブレード11は、例えば、ゴ
ム硬度が65°乃至75°程度の比較的柔らかいゴムな
どによって構成されるので、エッジ部11aが感光体1
への接触時に製造時のR≦1μmを保つことはできず
に、つぶれて丸みをもった形態を呈する。すなわち、感
光体1が静止している状態(図7)から、感光体1の表
面が図8に示すように矢印a方向に移動するようになる
と、エッジ部11aが、図8に曲率半径Rで示すよう
に、つぶれて丸みをもった形態となるのである。このと
きの接触長さは、例えば約5〜30μm、丸みの曲率半
径Rは、例えば2〜5μm前後となっている。また、こ
の場合の当接圧は、例えば5〜30gf/cm(接触長さ1c
mあたり)となっている。
【0012】クリーニングブレード11は、感光体に対
し相対摺動するため、エッジ部が摩耗する。図6は、エ
ッジ部を感光体に所定の圧力で当接させ、弾性変形させ
ていたものを、感光体から離した状態での、エッジ部近
傍を示し、摩耗面と、上流側側端部11cとの成す角度
θは、例えば30°乃至60°程度となっている。な
お、aは感光体1の表面の移動方向である。
【0013】摩耗面の摩耗幅が、例えば、おおよそ30
μmを越えると、クリーニング能力が低下するため、ク
リーニングブレード11の交換が必要になる。交換まで
のコピー枚数は、画像形成装置の仕様によっても異なる
が、例えば、おおよそ10万乃至20万枚程度(A4サ
イズの転写紙の横方向通紙の場合)となっている。
【0014】ここで、転写紙の長手方向の先端縁がドラ
ム状感光体の軸線と平行するように、転写紙が送られる
場合のことを、「横方向通紙」ということにしておき、
これに対して、転写紙の短手方向の先端縁がドラム状感
光体の軸線と平行するように、転写紙が送られる場合の
ことを、以後、「縦方向通紙」と言う。
【0015】上述のようにクリーニングブレードには、
そのエッジ部の摩耗に関する問題があるが、かかるエッ
ジ部は、摩耗するばかりでなく、欠けによっても損傷
し、この欠けによる損傷は、クリーニング性能に重大な
影響を与える重要な問題である。
【0016】特に、図5に示した如き画像形成装置にお
いて、静電潜像を可視像化するトナーとして、マグネタ
イトを有する一成分磁性トナーを使用した場合、残留ト
ナーが量的に少ないとき、その欠けが激しく進行する。
例えば、或るサイズの転写紙7にトナー像を転写すると
き、このトナー像の両外側の感光体1上の部分にはトナ
ー像が形成されず、画像非形成領域となるが、かかる領
域にも比較的少量のトナーが現像装置4で付着する。こ
の領域に対応するクリーニングブレードの部分に欠けが
生じやすくなり、これが激しく進行するのである。
【0017】これに対して、トナー像の形成される画像
形成領域においては残留トナーが多くなるが、この領域
に対応するクリーニングブレード部分には、そのような
欠けが生じにくくなる。又、現像装置を感光体から離
し、トナーの供給を断つようにした場合、欠けは進行し
にくくなる。
【0018】残留トナーの量が少ない場合に、何故、欠
けが生じ易いのかは、今のところ良く分かっていない。
いずれにしても、欠けは摩耗と異なり、その進行が速
く、ブレード寿命を著しく縮める要因の一つになり、ク
リーニング性能に重大な影響を与えるものである。
【0019】かような問題の対策を列記すると、以下の
ようになる。
【0020】(1)欠けを生じる前にクリーニングブレ
ードを交換する。例えば、感光体や現像装置(クリーニ
ングブレードを組み込んでいる現像装置)などを一体ユ
ニット化し、このユニットを、所定のコピー枚数(例え
ば3000〜5000枚)となったとき、交換してしま
う(例えば、特開昭57−154255号公報によるも
の)。
【0021】(2)トナーを積極的にクリーニングブレ
ードのエッジ部に供給して、欠けを生じにくくする。例
えば、現像装置で、画像非形成領域に、トナーを付着さ
せるようにしたもの(特開昭63−141087号公報
によるもの)があるが、このような技術では、トナーが
有効利用されず、トナーを無駄に消費してしまう。
【0022】(3)更に、クリーニングブレードの下部
のローラによって、感光体上にトナーをこすりつけるよ
うにしたものなどがある(特開昭60−107677号
公報)が、これによると画像形成装置のコストが上昇す
る欠点を免れない。
【0023】いずれにしても、エッジ部に入ってくるト
ナーの量的な条件が変わったりしても、その欠けを生じ
にくくするクリーニングブレードの出現が望まれていた
のである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点に鑑み
なされたものであって、その目的とするところは、エッ
ジ部の欠けを生じにくくし、寿命を長く持たせ得るよう
にしたクリーニングブレードを提供することにある。
【0025】更に、より簡単な方法でクリーニングブレ
ードを作製することのできる、その製造方法並びに、良
好なクリーニング性の維持が可能な、クリーニングブレ
ードを用いる画像形成装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、像担持体表面の清掃用のクリーニングブレ
ードであって、像担持体表面に当接するエッジ部に、曲
率半径が5乃至15μmの大きさの丸みを形成したクリ
ーニングブレードを提案するものである。
【0027】また上記目的を達成するため、遠心成形法
で作製された弾性シートを刃物によってクリーニングブ
レードの形態に切断した後、そのエッジ部を、表面を粗
らした平板に当接させた状態で、両者を互いに摺動さ
せ、上述の如くエッジ部に丸みを有するクリーニングブ
レードを製造する方法を提案する。
【0028】同じく、上記目的を達成するため、クリー
ニングブレードのエッジ部となるべき型内対応部位に丸
みを有する金型を用い、この金型内に、ブレード材料を
注入してこれを成形し、上述の如くエッジ部に丸みを有
するクリーニングブレードを製造する方法を提案する。
【0029】更に、像担持体表面の清掃用のクリーニン
グブレードであって、像担持体表面に当接するエッジ部
に面取りを施したクリーニングブレードを提案する。
【0030】更に、遠心成形法で作製された弾性シート
を刃物によってクリーニングブレードの形態に切断した
後、そのエッジ部を、表面を粗らした平板に当接させた
状態で、両者を互いに摺動させ、上述の如くエッジ部に
面取りを有するクリーニングブレードを製造する方法を
提案する。
【0031】更に、クリーニングブレードのエッジ部と
なるべき型内対応部位を傾斜した面取り部にした金型を
用い、この金型内に、ブレード材料を注入してこれを成
形し、上述の如くエッジ部に面取りを有するクリーニン
グブレードを製造する方法を提案する。
【0032】更に、上記各クリーニングブレードを用い
る画像形成装置であって、当接相手である像担持体が、
間欠的に、画像形成時の回転方向と反対方向に回転駆動
されるように構成される画像形成装置を提案する。
【0033】
【実施例】本発明の一実施例について以下に説明する
が、この説明に入る前に、エッジ部が鋭利な刃状に形成
された従来のクリーニングブレードの場合、そのエッジ
部に欠けが生じ易くなる点などに関して、種々の実験内
容を開示しながら以下に述べることとする。
【0034】本発明者は、クリーニングブレードのエッ
ジ部の欠けに関し、図5に示した画像形成装置を用い、
トナーとして、磁性一成分トナーを用いて前述の像形成
動作を行いながら、種々のテストを重ねた。その結果、
次のようにその現象を把握することができた。なお、磁
性一成分トナーで、何故、クリーニングブレードに次の
如き欠けが発生するのかの理由については、今のところ
明らかになっていない。
【0035】図9は図5の一部を模式的に示す説明図で
あるが、この図において、感光体1は、先にも説明した
ように図示矢印a方向に回転駆動され、クリーニングブ
レード11のエッジ部11aは、その感光体1の表面に
圧接している。符号7で示すものはトナー像が転写され
た転写紙であり、全てA4サイズ(210mm×297m
m)の転写紙7を図9に示すように縦方向通紙しながら
テストを行った。感光体1の表面には残留トナー13が
付着しており、これがクリーニングブレード11のエッ
ジ部11aによって掻き取り除去される。
【0036】画像が転写紙7の全幅に亘って書き込まれ
るものとして、この場合、感光体上の残留トナー13が
存在する領域の幅はW(210mm)となるのであるが、
この領域の残留トナーがクリーニングブレード11によ
って除去される。これに対して、両端H(55mm)の感
光体部分は、残留トナーが存在しない、クリーニングブ
レード当接領域となっている。かかる領域にも、現像装
置の現像ローラ14(図5)と感光体1との相互の接触
によって、トナーがわずかに付着する。これは、所謂、
地肌汚れトナーと呼ばれるものである。
【0037】既に述べたように、クリーニングブレード
11のエッジ部11aの欠けは、トナーの入力量の多い
領域(W部)では左程進行せず、トナーの入力量の少な
い領域(H部)で激しく進行する。
【0038】かかる点に関して、図11乃至図17を用
いて説明する。
【0039】図11乃至図17は、コピー時間の経過に
伴って、エッジ部11aがどのような状態となっていく
かを示す図であり、ここでAというのは図10に示す如
く、エッジ部11aを下流側側面部11cに対し垂直方
向に見たものであり、Bというのはエッジ部11aを図
10における水平方向から見たものであり、Cというの
はエッジ部11aを上流側側端部11bに対し垂直方向
に見たものである。又、図11乃至図15において、縦
の破線は、残留トナー付着領域(W)と、地肌汚れトナ
ー付着領域(H)との境界線である。
【0040】(1)初期段階(図11) 顕微鏡にて約500倍拡大して観察しても、エッジ部1
1aは略完全な直線状となっており、欠陥も見当らな
い。
【0041】(2)第1段階(図12) 地肌汚れトナー付着領域(以下、「非通紙領域」と言
う)Hにおいて、極く小さな欠けを生じる。残留トナー
付着領域(以下「通紙領域」と言う)Wにおいては、初
期段階と同じで変化なく、クリーニング性も良好であ
る。
【0042】(3)第2段階(図13) 非通紙領域における欠けの数が増加し、通紙領域にも微
小欠けが現われ始める。更に、非通紙領域ではエッジ部
から6乃至10μm程度の距離を隔てたところに、亀裂
15が入り始める(C)。しかしながら、この段階で
も、クリーニング性は良好である。
【0043】(4)第3段階(図14) 前述の亀裂から糸状に剥離し始める。この剥離によって
B方向でも欠損が見られるようになる。C方向では、剥
離部の深さがほぼ直線的なのに対し、B方向では深さが
10数μmで凹凸が激しい。通紙領域内では微小欠けが
個数を増やしつつある。また通紙領域内にも亀裂を生ず
る。
【0044】この段階に到ってクリーニング不良を生じ
易くなる。もっともクリーニング不良はトナー自体が欠
け部を通過することで発生するわけではなく、初めに欠
け部に紙粉をかみ込み、この紙粉がクリーニングブレー
ドのエッジ部を持ち上げ、エッジ部と感光体との間に大
きなスキマをつくり、ここからトナーがもれることによ
って発生する。
【0045】従って、欠けがあっても紙粉がこなけれ
ば、クリーニング不良は発生しないし、紙粉をかみ込ん
でもクリーニングブレードへのトナー入力がなければ同
様に発生しない。よってこのテストのように、A4縦通
紙だけを行っていれば、この段階でもクリーニング不良
はほとんど発生しないことになる。
【0046】しかしながら、通常のコピー機では、縦、
横通紙が混在するために、例えばA4サイズの転写紙の
横通紙(紙幅297mm)が行われると、上述のクリーニ
ング不良の条件である紙粉、トナーが共にクリーニング
ブレードに入力することになって、クリーニング不良が
発生する。
【0047】ところで、この段階におけるクリーニング
不良の発生し易い、すなわち紙粉のかみ込み易い場所に
ついて、実験の結果、「紙粉のかみ込みは、欠け深さの
絶対値の大きなところではなく、その変化率の大きなと
ころで発生し易くなる。」ということが分った。この原
因は、図17に示す如く、欠け深さが比較的均一なとこ
ろではクリーニングブレードのエッジ部の感光体1に対
する密着性が良いのに対し、欠け端部では、密着が得ら
れないことによるものと考えられる。
【0048】(5)第4段階(図15) 非通紙領域では全て糸状剥離し、中央にも亀裂に沿った
糸状剥離箇所を多数生じる。
【0049】(6)最終段階(図16) 中央も全て糸状剥離したものである。2点鎖線は元のエ
ッジ線を表わす。この段階では糸状剥離で生じた凹凸が
均一にならされる。
【0050】クリーニング性は第3段階から悪化し続け
る。しかしながら、最終段階においてクリーニングブレ
ードのエッジ部を清掃すると、クリーニング性は回復
し、しばらくの間、良好なクリーニング性を維持する。
このことは、以下のことを意味する。 一旦、かみ込んだ紙粉はとれにくいこと。 紙粉のかみ込みによるクリーニングブレード先端の
浮き上がりがなければ、最終段階の欠けでも、トナー自
体のクリーニング性をそれ程悪化させないこと。
【0051】図18は、通紙枚数とクリーニングブレー
ドによるクリーニング性との相関特性を示す図である。
ここで、クリーニング性が良いというのは、エッジ部に
入ってくるトナーの量に対して、エッジ部を通過するト
ナー量が少ない場合のことであり、クリーニング性が悪
いというのは、エッジ部を通過するトナー量が多くなる
場合のことである。
【0052】同図において、実線はエッジ部11aに付
着した物(紙粉等)を清掃除去しなかった場合のクリー
ニング性の動向を示し、通紙枚数が増えるのに伴って、
クリーニング性は悪くなる。一点鎖線は第3段階で、エ
ッジ部の清掃を行った場合のクリーニング性の動向を示
し、破線は最終段階で、エッジ部の清掃を行った場合の
クリーニング性の動向を示す。
【0053】なお、このクリーニング性に関するテスト
では、A4縦、A4横通紙の割合を、それぞれ4:1に
設定し、クリーニング性の評価は、A4縦通紙領域外
で、且つ、横通紙領域内で行っている。実用上のクリー
ニング性の許容範囲は3.5以上である。
【0054】以上の説明から、エッジ部が鋭利な刃状に
形成されたクリーニングブレード11を用いると、その
エッジ部に、比較的早期に欠けが発生し、これによって
クリーニング性が低下することが理解できる。
【0055】そこで、本発明者は、初めからエッジ部に
丸み又は面取りを施したクリーニングブレードを用い、
上述した各テストと同じ条件でのテストを行ったとこ
ろ、驚くべきことに、エッジ部の経時的な欠けが、従来
のクリーニングブレードよりも大幅に低減し、クリーニ
ング性の低下を効果的に抑え得ることが明らかとなっ
た。
【0056】本発明は、このような新規な事実に基づき
なされたものであって、像担持体表面の清掃用のクリー
ニングブレードであって、像担持体表面に当接するエッ
ジ部に、曲率半径が5μm乃至15μmの大きさの丸みを
形成したクリーニングブレードを提供するものである。
【0057】又、今一つの発明は、像担持体表面の清掃
用のクリーニングブレードであって、像担持体表面に当
接するエッジ部に面取りを施したクリーニングブレード
を提供するものである。
【0058】図1は、本発明一実施例のクリーニングブ
レード11のエッジ部11aの近傍部を、感光体1と共
に示す拡大図である。ゴムなどの弾性体より成るクリー
ニングブレード11のエッジ部11aには丸みが形成さ
れていて、その曲率半径Rの大きさは上述の如く5乃至
15μmとなっている。図1にはR=6μmの例を示して
ある。
【0059】なお、図1はクリーニングブレード11の
丸みのあるエッジ部11aを、感光体1の表面に対して
加圧することなく、単に当接させた状態を示している
が、クリーニングブレード11が、矢印a方向に回転す
る感光体1上の残留トナー13を清掃除去するときは、
従来と同じく、クリーニングブレード11のエッジ部1
1aが感光体1の表面に所定の圧力で押し当てられ、該
エッジ部11aは、その少なくとも一部が、加圧力によ
ってつぶれた状態となる。
【0060】図2は、今一つの発明の実施例のクリーニ
ングブレード11のエッジ部11aの近傍部を示す拡大
図であり、ゴムなどの弾性体より成るクリーニングブレ
ード11のエッジ部11aには面取りが施されている。
その大きさは、本例では次のようになっている。 C1(下流側側面部11cがわのもの) 10μm C2(上流側側端部11bがわのもの) 5μm
【0061】図2に示したクリーニングブレード11
も、そのエッジ部11aが所定の圧力で感光体表面に圧
接され、この状態で残留トナーを除去する。
【0062】本発明者はクリーニングブレードのエッジ
部11aに、上述の如き丸み又は面取りを形成して、そ
のクリーニング性の評価テストを行ったが、このときの
丸み又は面取りは図4に示す装置を用いて形成した。
【0063】同図において、ベース16の上右側にはモ
ータ17及びリンク18があって、このリンク18の一
端には、平板の一構成例である摺動テーブル19が枢着
されている。テーブル19は、ベース16に回転自在に
支持された複数のコロ20上に載っている。モータ17
が回転すると、テーブル19はリンク18を介して左右
方向に往復直線運動を行う。
【0064】ベース16の手前側端部に一体形成された
突出部16Aと、奥側の突出部とには、側板22が2本
のネジ23によってそれぞれ固定される。このネジ23
を緩めることによって、側板22はベース突起16Bの
中心O1の周りに回動することができ、任意の回動位置
で、ネジ23を締め付けることにより側板22を固定す
ることができる。
【0065】O1の位置は、クリーニングブレード11
のエッジ部の稜線と略一致するようになっている。クリ
ーニングブレード11を保持するブレードホルダ24
は、側板22から内側に一体的に突出した張り出し部2
5にネジ26によって固定されている。
【0066】摺動テーブル19の表面は、JIS粒度#
2000以下、例えば#4000程度のヤスリと同じよ
うに粗された状態になっている。これに対し、摺動テー
ブル19の表面に酸化アルミナ等の研磨粒子(粒度#2
000乃至#8000程度)を塗布して、その表面を粗
すようにしても良い。
【0067】クリーニングブレード11のエッジ部を摺
動テーブル19の表面に押し当てた状態で、同テーブル
19を往復動させることにより、エッジ部は相対的にテ
ーブル上を摺動し、この際、エッジ部が研磨される。
【0068】エッジ部に丸みを形成する場合は、上述の
ようにネジ23を回転操作することにより、側板22の
回動位置を変えて固定しつつ、その各回動位置毎に、研
磨を繰り返えせば良い。例えば、テーブル表面に対しブ
レード傾き角が15°乃至75°の範囲で、10°ず
つ、側板22を振らすようにすれば、36角形の面取り
部となる。この場合には、エッジ部11aは36の面か
ら成る丸みが形成される。
【0069】このようにして得られた丸みを有するクリ
ーニングブレード11のエッジ部11aが、図1に拡大
して示されている。これに対し、側板22の傾き角を変
えないでエッジ部を研磨すれば、図2に示すような、エ
ッジ部11aに面取りをもつクリーニングブレード11
が得られるのである。
【0070】ここで、図3は、図5及び図9に示した画
像形成装置に、本発明に係るクリーニングブレード11
を装着して行ったテスト結果を示し、通紙枚数と、クリ
ーニング性との相関特性を示している。実線はエッジ部
11aに丸みを形成した場合の特性線であり、破線は面
取りの場合の特性線である。
【0071】実験から得られた特性によれば、初期時の
クリーニング性は、鋭利なエッジ部を有する従来のクリ
ーニングブレードの場合より若干落ちるものの、通紙枚
数が20Kに達すると、クリーニング性のランクは、エ
ッジ部11aに丸みを形成した場合に4.0となり、面
取りの場合に3.5となり、従来よりもクリーニング性
が向上する。
【0072】通紙枚数が20Kとなった時点でエッジ部
を観察したところ、丸みを形成した場合でも、面取りの
場合でも、エッジ部にわずかな摩耗が見られたものの、
欠けは生じていなかった。
【0073】以上のような点から、エッジ部に丸みや面
取りを施さずに、それが鋭利な刃状のものとなっている
場合に、エッジ部に欠けを生じ易くなることが分ったの
である。
【0074】本発明のクリーニングブレードすなわち、
エッジ部に丸み若しくは面取りを施したクリーニングブ
レードによれば、エッジ部に欠けが生じにくくなるの
で、ブレード寿命を長く保つことができる。又、かよう
なクリーニングブレードを用いた場合、長期にわたって
安定して所期のクリーニング機能を遂行することができ
る。しかも、クリーニングブレードのエッジ部に入って
くる残留トナーの量などに左右されることなく、いつも
良好なクリーニング性を維持することができる。
【0075】なお、エッジ部に丸みを持たせる技術とし
て、特開平1−319084号公報によるものなどが提
案されており、かかる技術はブレード当接圧の許容範囲
を拡大するものである。
【0076】ここで、丸み若しくは面取りを施したクリ
ーニングブレードの製造方法に関して述べる。
【0077】第1の製造方法は、図4に示した実験装置
と同じ装置を用いる研磨法によるものである。
【0078】先ず、遠心成形法で、クリーニングブレー
ドの材料となる弾性シート、例えば長尺・幅広なゴムシ
ートを作製する。遠心成形法というのは、回転する円筒
ドラム内に液状材料を入れ、遠心力によって、シート状
の長尺・幅広の弾性シートを成形する方法のことであ
る。これによって、例えば、厚みが2mm程度の長尺・幅
広な弾性シートができ上がる。
【0079】このようにしてでき上がったシートを、所
定の刃物によって所定の大きさに切断し、目的とする形
態のクリーニングブレードを作製する。これを図4に示
した装置にかけて、そのエッジ部を、表面を粗らした平
板、この例では摺動テーブル19に当接させた状態で、
前述のように両者を摺動させて、エッジ部に丸み又は面
取りを形成するのである。
【0080】摺動テーブル19の如き平板上には、前述
のように、例えば#2000以下の細かいヤスリ目が刻
まれるか、若しくは酸化アルミナ等が塗布されている。
このような平板を用いてエッジ部を研磨しても良いので
あるが、この他の公知の研磨法によるものであっても構
わない。
【0081】かかる製造方法によれば、長尺・幅広な弾
性シート、例えばゴムシートを準備するのみで、金型な
どを必要とすることなしに、簡単にエッジ部に丸み若し
くは面取りを施したクリーニングブレードを作製するこ
とができる。
【0082】なお、丸みを形成する場合は、前述の実験
装置の場合のように多角形の各面からなる丸みであって
も良いし、又、完全な曲面より成る丸みであっても良
い。この他、図2に示すように、面取りとする場合、C
1とC2の大小関係については、使用する感光体(図5)
やトナーの種類を考慮し、エッジ部に欠けの生じにくい
関係とすることが望ましく、場合によって、C1>C2
1<C2又はC1=C2に設定する。一例を示すと、従来
のクリーニングブレードを用い、感光体とトナーによっ
て、そのブレードが前述の4段階まで欠けた状態より
も、わずかに小さめの大きさにC1,C2を設定する。
【0083】エッジ部の丸みは、これを必要以上に大き
くすると、初期のクリーニング性を低下させる原因にな
るので、例えば、使用するトナーの体積粒径が7.5μ
m前後のとき、R=5乃至10μm程度とすることが好ま
しく、R=5乃至15μmとすることで本発明の所期の
目的を達成できる。又、面取りの場合も、例えばトナー
体積粒径が7.5μm前後のとき、同じ理由で、C1,C
2を3乃至15μm程度とすると良い。トナーの体積粒径
が異なる場合には、これに応じて丸みの曲率半径と面取
りの大きさC1,C2を、上述の値5乃至10μmと3乃
至15μmをそれぞれ変えると良い。
【0084】次に、クリーニングブレードの第2の製造
方法に関して述べる。
【0085】この製造方法は金型によるものであり、ク
リーニングブレードのエッジ部となるべき型内対応部位
の丸みを有する金型を用い、この金型内にブレード材料
(例えばゴム材料)を注入して、これを固化させて成形
し、エッジ部に丸みを形成するようにするものである。
すなわち、ブレード成形法によるものである。
【0086】同様にして、クリーニングブレードのエッ
ジ部となるべき型内対応部位を傾斜した面取り部とした
金型を用い、この金型内にブレード材料(例えばゴム材
料)を注入してこれを成形し、エッジ部に面取りを形成
することができる。
【0087】かような製造方法によれば、エッジ部研磨
のためのヤスリ板などの平板が不要であり、又、加工時
間も成形時間だけとなるので、目的とするクリーニング
ブレードを短時間に作製することができる。
【0088】ところで、図3は、先にも述べたように、
通紙枚数とクリーニングブレード11によるクリーニン
グ性との相関特性を示したものであるが、本発明者の実
験によると、或る枚数コピーするごとに、感光体1を画
像形成時の回転方向と逆方向に回転させると、クリーニ
ングブレード11によるクリーニング性がそれまでより
も向上することが判った。
【0089】例えば、通紙枚数が20Kに達した時点か
ら、さらに100枚コピーする度毎に、感光体1(図
5)を逆転(矢印a方向と反対方向の回転)させたとこ
ろ、通紙枚数が30Kに達した時点でのクリーニング性
のランクが、丸みの形成、面取りの形成のいずれの場合
も、4乃至4.5となることが分った。これは、感光体
1の逆転によって、クリーニングブレード11のエッジ
部11aに紙粉がかみ込みやすくなることを防止できる
ためであると考えられる。
【0090】そこで、本発明に係るクリーニングブレー
ド11が付設されるクリーニング装置を備えた画像形成
装置、例えば図5に示した如き装置を、クリーニングブ
レード11の当接相手である感光体1が、間欠的に、画
像形成時の回転方向と反対方向に回転駆動されるように
構成すると、エッジ部に丸み又は面取りを施すことによ
り生じる初期のクリーニング性の低下を補うことがで
き、同時に、クリーニングブレードのエッジ部の清掃を
不要とし、かつそのブレードの寿命を長く保つことがで
きる。
【0091】なお、感光体の逆転は、例えば予め定めた
通紙カウント枚数をカウントする度毎に、或いは所定時
間を経る度毎に行えば良い。感光体を逆転させる技術に
ついては、例えば、特開昭63−278087号公報等
によるものが既に提案されている。
【0092】本発明は、感光体などの像担持体に形成さ
れたトナー像を中間転写体に一次転写し、次いでそのト
ナー像を転写材に二次転写する形式の画像形成装置にお
いて、その中間転写体より成る像担持体上の残留トナー
を清掃するクリーニングブレードにも適用できるもので
ある。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載のクリーニングブレード
によれば、エッジ部に欠けが生じにくくなるので、ブレ
ード寿命を長く保つことができ、長期に亘って安定した
良好なクリーニング性を維持することができる。
【0094】請求項2に記載のクリーニングブレードの
製造方法によれば、弾性シートを準備するのみで、金型
などを必要とすることなしに、簡単にエッジ部に丸みを
施したクリーニングブレードを作製することができる。
【0095】請求項3に記載のクリーニングブレードの
製造方法によれば、エッジ部研磨のためのヤスリ板など
の平板が不要であり、又、加工時間も成形時間だけとな
るので、エッジ部に丸みを形成したクリーニングブレー
ドを短時間に作製することができる。
【0096】請求項4に記載のクリーニングブレードに
よれば、エッジ部に欠けが生じにくくなるので、ブレー
ド寿命を長く保つことができ、長期に亘って安定した良
好なクリーニング性を維持することができる。
【0097】請求項5に記載のクリーニングブレードの
製造方法によれば、弾性シートを準備するのみで、金型
などを必要とすることなしに、簡単にエッジ部に面取り
を施したクリーニングブレードを作製することができ
る。
【0098】請求項6に記載のクリーニングブレードの
製造方法によれば、エッジ部研磨のためのヤスリ板など
の平板が不要であり、又、加工時間も成形時間だけとな
るので、エッジ部に面取りを施したクリーニングブレー
ドを短時間に作製することができる。
【0099】請求項7に記載の画像形成装置によれば、
エッジ部に丸み若しくは面取りを施すことにより生じる
初期クリーニング性の低下を補うことができると同時
に、ブレード寿命を長く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のクリーニングブレードのエッ
ジ部近傍部を感光体と共に示した拡大図である。
【図2】別の例のクリーニングブレードのエッジ部近傍
部の拡大図である。
【図3】通紙枚数とクリーニング性との相関特性を示す
図である。
【図4】ブレードエッジ部の研磨装置の一構成例を示す
図である。
【図5】クリーニングブレードを付設したクリーニング
装置を含む感光体周りの概略構成図である。
【図6】クリーニングブレードのエッジ部の摩耗幅に関
しての説明図である。
【図7】本発明の技術背景を説明するための、エッジ部
の初期当接状態を示す図である。
【図8】同上エッジ部が感光体の表面の移動と共に変形
する状態を示す図である。
【図9】本発明の技術背景を説明するためのクリーニン
グブレード周辺部の構成斜視図である。
【図10】クリーニングブレードのエッジ部の観察方向
に関しての説明図である。
【図11】従来のクリーニングブレードのエッジ部の初
期状態を示す図である。
【図12】クリーニングブレードのエッジ部に欠けを生
じ始めた第1段階のエッジ部の状態を示す図である。
【図13】欠けが生長した第2段階のエッジ部の状態を
示す図である。
【図14】欠けが更に発展した第3段階のエッジ部の状
態を示す図である。
【図15】エッジ部の一部が欠けた第4段階のエッジ部
の状態を示す図である。
【図16】最終段階のエッジ部の状態を示す図である。
【図17】エッジ部に欠けを生じた場合、紙粉が、その
欠け部にかみ込み易い点に関して説明するための図であ
る。
【図18】本発明の技術背景を説明するために用いた、
通紙枚数と、クリーニング性との相関特性図である。
【符号の説明】
1 像担持体としてのドラム状感光体 11 クリーニングブレード 11a エッジ部 19 平板としての摺動テーブル R 曲率半径

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面の清掃用のクリーニングブ
    レードであって、像担持体表面に当接するエッジ部に、
    曲率半径が5乃至15μmの大きさの丸みを形成したこ
    とを特徴とするクリーニングブレード。
  2. 【請求項2】 遠心成形法で作製された弾性シートを刃
    物によってクリーニングブレードの形態に切断した後、
    そのエッジ部を、表面を粗らした平板に当接させた状態
    で、両者を互いに摺動させ、エッジ部に丸みを形成する
    請求項1に記載のクリーニングブレードの製造方法。
  3. 【請求項3】 クリーニングブレードのエッジ部となる
    べき型内対応部位に丸みを有する金型を用い、この金型
    内に、ブレード材料を注入してこれを成形し、エッジ部
    に丸みを形成する請求項1に記載のクリーニングブレー
    ドの製造方法。
  4. 【請求項4】 像担持体表面の清掃用のクリーニングブ
    レードであって、像担持体表面に当接するエッジ部に面
    取りを施したことを特徴とするクリーニングブレード。
  5. 【請求項5】 遠心成形法で作製された弾性シートを刃
    物によってクリーニングブレードの形態に切断した後、
    そのエッジ部を、表面を粗らした平板に当接させた状態
    で、両者を互いに摺動させ、エッジ部に面取りを形成す
    る請求項4に記載のクリーニングブレードの製造方法。
  6. 【請求項6】 クリーニングブレードのエッジ部となる
    べき型内対応部位を傾斜した面取り部にした金型を用
    い、この金型内に、ブレード材料を注入してこれを成形
    し、エッジ部に面取りを形成する請求項4に記載のクリ
    ーニングブレードの製造方法。
  7. 【請求項7】 当接相手である像担持体が、間欠的に、
    画像形成時の回転方向と反対方向に回転駆動されるよう
    に構成されるものである請求項1又は4に記載のクリー
    ニングブレードを用いる画像形成装置。
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