JPH06161325A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents
画像形成装置のクリーニング装置Info
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- JPH06161325A JPH06161325A JP2590292A JP2590292A JPH06161325A JP H06161325 A JPH06161325 A JP H06161325A JP 2590292 A JP2590292 A JP 2590292A JP 2590292 A JP2590292 A JP 2590292A JP H06161325 A JPH06161325 A JP H06161325A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】クリーニングブレードを用いる画像形成装置の
クリーニング装置において、走行する像担持体に当接す
るブレードエッジ部位に常時適量の減磨剤を供給する。 【構成】クリーニング装置内の、クリーニングブレード
を含む、像担持体走行方向上流側に減磨剤を供給する手
段を配設する。
クリーニング装置において、走行する像担持体に当接す
るブレードエッジ部位に常時適量の減磨剤を供給する。 【構成】クリーニング装置内の、クリーニングブレード
を含む、像担持体走行方向上流側に減磨剤を供給する手
段を配設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタなど、静電転写プロセスを利用する画像形成装置、
就中そのクリーニング装置に関するものである。
ンタなど、静電転写プロセスを利用する画像形成装置、
就中そのクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来技術と解決すべき課題】走行する像担持体に形成
した可転写トナー像を、紙など転写材に転写する工程を
くり返す周知の画像形成装置においては、転写の都度、
転写材に転移しなかった残留トナーを像担持体から充分
に除去することが、良質の画像を得るための必須要件で
ある。
した可転写トナー像を、紙など転写材に転写する工程を
くり返す周知の画像形成装置においては、転写の都度、
転写材に転移しなかった残留トナーを像担持体から充分
に除去することが、良質の画像を得るための必須要件で
ある。
【0003】そして、このためのクリーニング手段とし
て、ウレタンゴムなどの弾性部材からなるクリーニング
ブレードを像担持体に圧接して残留トナーを除去するも
のが、構成が簡単、小型でコスト的にも有利であり、ト
ナー除去機能もすぐれているのでひろく実用されている
ことはよく知られているとおりである。
て、ウレタンゴムなどの弾性部材からなるクリーニング
ブレードを像担持体に圧接して残留トナーを除去するも
のが、構成が簡単、小型でコスト的にも有利であり、ト
ナー除去機能もすぐれているのでひろく実用されている
ことはよく知られているとおりである。
【0004】この種のクリーニング手段は、クリーニン
グブレードの端部エッジを、像担持体の走行方向に対向
する様に(カウンタ方向)に当接するのが普通であるの
で、両者間の摩擦が大きいが、画像形成作業を開始して
から後は、該ブレードエッジ部位に微量のトナーが存在
することによって、これが潤滑剤の作用をしてクリーニ
ングブレードの円滑な機能を奏することを可能ならしめ
ている。
グブレードの端部エッジを、像担持体の走行方向に対向
する様に(カウンタ方向)に当接するのが普通であるの
で、両者間の摩擦が大きいが、画像形成作業を開始して
から後は、該ブレードエッジ部位に微量のトナーが存在
することによって、これが潤滑剤の作用をしてクリーニ
ングブレードの円滑な機能を奏することを可能ならしめ
ている。
【0005】しかしながら、画像密度の小さい画像を連
続的に多量コピーするような場合には、当然ながら残留
トナーの量も少なくなり、ブレードエッジ部分にあって
潤滑剤の作用をするトナーが不足して像担持体表面との
間の摩擦が増大してビビリ、さらにはブレードめくれな
どを発生して、クリーニング不良、不能の状態に至るお
それがある。
続的に多量コピーするような場合には、当然ながら残留
トナーの量も少なくなり、ブレードエッジ部分にあって
潤滑剤の作用をするトナーが不足して像担持体表面との
間の摩擦が増大してビビリ、さらにはブレードめくれな
どを発生して、クリーニング不良、不能の状態に至るお
それがある。
【0006】このような問題に対して、たとえば、「図
12」に示すようなものが提案されている。これについ
て略述すると、同図は矢印A方向に走行する像担持体1
に近接してクリーニング装置2が配設してある。該クリ
ーニング装置2にはクリーニングブレード3が取着して
あり、その一つの端縁の一方のエッジが像担持体1表面
にカウンタ方向に当接している。
12」に示すようなものが提案されている。これについ
て略述すると、同図は矢印A方向に走行する像担持体1
に近接してクリーニング装置2が配設してある。該クリ
ーニング装置2にはクリーニングブレード3が取着して
あり、その一つの端縁の一方のエッジが像担持体1表面
にカウンタ方向に当接している。
【0007】不図示の転写部位において、転写材に転移
しなかったトナーは、像担持体に付着したままクリーニ
ングブレード3の位置に至ってこれにかき落とされ、さ
らにすくいシート15によって案内されてクリーニング
装置内の貯溜部に至り搬送スクリュー16によって不図
示の廃トナー容器に収納されるものとする。
しなかったトナーは、像担持体に付着したままクリーニ
ングブレード3の位置に至ってこれにかき落とされ、さ
らにすくいシート15によって案内されてクリーニング
装置内の貯溜部に至り搬送スクリュー16によって不図
示の廃トナー容器に収納されるものとする。
【0008】このようなクリーニング装置において、こ
の装置においてはすくいシート15に対向するような位
置にトナー保持シート14が配設してある。このためク
リーニングブレード3によって装置内に回収されたトナ
ーは、前記すくいシート15と保持シート14との間の
空間部に貯溜されるので、前述のような画像密度の小さ
い画像を多量にコピーしてブレードエッジに至るトナー
が少ないような場合にはこの空間部に存在するトナーが
像担持体の走行につれてブレードエッジ部に順次供給さ
れて潤滑剤の作用を奏することになる。
の装置においてはすくいシート15に対向するような位
置にトナー保持シート14が配設してある。このためク
リーニングブレード3によって装置内に回収されたトナ
ーは、前記すくいシート15と保持シート14との間の
空間部に貯溜されるので、前述のような画像密度の小さ
い画像を多量にコピーしてブレードエッジに至るトナー
が少ないような場合にはこの空間部に存在するトナーが
像担持体の走行につれてブレードエッジ部に順次供給さ
れて潤滑剤の作用を奏することになる。
【0009】ところが、前記空間部に存在するトナー量
には限界があるので、コピーが多量の場合にはブレード
エッジに供給すべきトナーが欠乏することは当然あり得
ることで、本質的な解決策とは云えない。さらに、この
種のクリーニング装置にあっては、ブレードエッジの像
担持体に当接する長さ(紙面に垂直方向の長さ)は、像
担持体上の画像領域巾よりも長くなっているのが普通で
あるので、ブレードエッジ両端部には、ブレードエッジ
に残留トナーが到来しない部分が存在することになり、
この部位ではブレードエッジのビビリやブレードめくれ
などが発生し、これが原因となってブレード全体のブレ
ードめくれを招来しやすい。このような事態は、ウレタ
ンブレードと、表面がポリカーボネートなどの高分子樹
脂で構成されているOPC感光体からなる像担持体との
組み合わせの場合には摩擦力が高いのでとくに顕著であ
る。
には限界があるので、コピーが多量の場合にはブレード
エッジに供給すべきトナーが欠乏することは当然あり得
ることで、本質的な解決策とは云えない。さらに、この
種のクリーニング装置にあっては、ブレードエッジの像
担持体に当接する長さ(紙面に垂直方向の長さ)は、像
担持体上の画像領域巾よりも長くなっているのが普通で
あるので、ブレードエッジ両端部には、ブレードエッジ
に残留トナーが到来しない部分が存在することになり、
この部位ではブレードエッジのビビリやブレードめくれ
などが発生し、これが原因となってブレード全体のブレ
ードめくれを招来しやすい。このような事態は、ウレタ
ンブレードと、表面がポリカーボネートなどの高分子樹
脂で構成されているOPC感光体からなる像担持体との
組み合わせの場合には摩擦力が高いのでとくに顕著であ
る。
【0010】本発明はこのような事態に対処すべくなさ
れたものであって、前述のようなクリーニングブレード
を利用するクリーニング装置において、該クリーニング
ブレードの像担持体への当接エッジ部分に滑性粒子を常
時安定的に供給して該ブレードエッジと像担持体表面と
の間の摩擦を可及的に小さくして、長期にわたって良好
なクリーニングを行ない得るようなクリーニング装置を
提供することを目的とするものである。
れたものであって、前述のようなクリーニングブレード
を利用するクリーニング装置において、該クリーニング
ブレードの像担持体への当接エッジ部分に滑性粒子を常
時安定的に供給して該ブレードエッジと像担持体表面と
の間の摩擦を可及的に小さくして、長期にわたって良好
なクリーニングを行ない得るようなクリーニング装置を
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決する技術手段、その作用】上記の目的を達
成するため、本発明は、走行する像担持体に当接するク
リーニングブレードをそなえた画像形成装置のクリーニ
ング装置において、像担持体の走行方向にみてクリーニ
ングブレードを含むこれよりも上流側位置に、像担持体
表面に当接するブレードエッジ部位に滑性粒子を供給す
る手段を設けてなることを特徴とするものである。
成するため、本発明は、走行する像担持体に当接するク
リーニングブレードをそなえた画像形成装置のクリーニ
ング装置において、像担持体の走行方向にみてクリーニ
ングブレードを含むこれよりも上流側位置に、像担持体
表面に当接するブレードエッジ部位に滑性粒子を供給す
る手段を設けてなることを特徴とするものである。
【0012】このように構成することによって、像担持
体とこれに当接するクリーニンクブレードのエッジとの
当接部位に常時適量の潤滑用物質を供給して、安定した
クリーニング機能を長期にわたって維持することが可能
となる。
体とこれに当接するクリーニンクブレードのエッジとの
当接部位に常時適量の潤滑用物質を供給して、安定した
クリーニング機能を長期にわたって維持することが可能
となる。
【0013】
【実施例の説明】「図1」は本発明の実施態様を示すク
リーニング装置の側断面図であって、その基本的な構成
は前記「図12」に示したものと同様であるので、対応
する部分には同一の符号を付して示してあり、それらに
ついての説明は省略する。また、像担持体1の走行方向
にみて、クリーニング装置2の上流側には、一次帯電
器、画像信号付与手段、現像器、転写手段その他画像形
成に必要な部材が配設してああることは勿論であるが、
それらは本発明には直接関係がないので、それらもすべ
て省略してある。
リーニング装置の側断面図であって、その基本的な構成
は前記「図12」に示したものと同様であるので、対応
する部分には同一の符号を付して示してあり、それらに
ついての説明は省略する。また、像担持体1の走行方向
にみて、クリーニング装置2の上流側には、一次帯電
器、画像信号付与手段、現像器、転写手段その他画像形
成に必要な部材が配設してああることは勿論であるが、
それらは本発明には直接関係がないので、それらもすべ
て省略してある。
【0014】「図2A」はコーティング17をほどこし
たクリーニングブレードの一部を示す斜視図で、「図2
B」は前図CーC線に沿って示した断面図である。
たクリーニングブレードの一部を示す斜視図で、「図2
B」は前図CーC線に沿って示した断面図である。
【0015】図示のように、クリーニングブレード3に
はその全表面に滑性粒子を分散させたコーティング17
をほどこして、このコーティング17が像担持体1に当
接するようにしてある。このように、全面にコーティン
グ層を形成することによって、画像形成装置内の高圧部
材の存在によるコロナ生成物によるクリーニングブレー
ドの特性の劣化を軽減することが可能となる。この場
合、「図3」に示すように、コーティング層をブレード
エッジ近傍部分のみに構成する仕方は、符号S1、S2
で示す境界領域でコーティングのある部分と内部分との
間に生ずる特性劣化の相違、応力集中の問題などの観点
から好ましくない。
はその全表面に滑性粒子を分散させたコーティング17
をほどこして、このコーティング17が像担持体1に当
接するようにしてある。このように、全面にコーティン
グ層を形成することによって、画像形成装置内の高圧部
材の存在によるコロナ生成物によるクリーニングブレー
ドの特性の劣化を軽減することが可能となる。この場
合、「図3」に示すように、コーティング層をブレード
エッジ近傍部分のみに構成する仕方は、符号S1、S2
で示す境界領域でコーティングのある部分と内部分との
間に生ずる特性劣化の相違、応力集中の問題などの観点
から好ましくない。
【0016】前記コーティング17は、前述のように滑
性粒子をバインダに分散させてなるものであって、以下
これらについて説明する。
性粒子をバインダに分散させてなるものであって、以下
これらについて説明する。
【0017】滑性粒子としては一般に固体潤滑剤として
知られている無機物質、有機物質が利用でき、無機物質
としては、タルク、炭酸カルシュウム、二硫化モリブデ
ン、二酸化ケイ素、黒鉛などがあげられ、有機物質とし
ては、フッ素樹脂、ナイロン樹脂(ポリアミド)、シリ
コン樹脂、ポリアセタール樹脂などがあげられるが、と
くにフッ素系化合物が摩擦抵抗が小さくて好適である。
知られている無機物質、有機物質が利用でき、無機物質
としては、タルク、炭酸カルシュウム、二硫化モリブデ
ン、二酸化ケイ素、黒鉛などがあげられ、有機物質とし
ては、フッ素樹脂、ナイロン樹脂(ポリアミド)、シリ
コン樹脂、ポリアセタール樹脂などがあげられるが、と
くにフッ素系化合物が摩擦抵抗が小さくて好適である。
【0018】フッ素系化合物粉末としては、フッ化黒
鉛、ポリフッ化ビニリデン樹脂、4フッ化エチレン樹
脂、4フッ化エチレンー6フッ化プロピレン共重合樹
脂、4フッ化エチレンーパーフルオロアルコキシエチレ
ン共重合樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、4フッ化エ
チレンーエチレン共重合樹脂などが適当である。
鉛、ポリフッ化ビニリデン樹脂、4フッ化エチレン樹
脂、4フッ化エチレンー6フッ化プロピレン共重合樹
脂、4フッ化エチレンーパーフルオロアルコキシエチレ
ン共重合樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、4フッ化エ
チレンーエチレン共重合樹脂などが適当である。
【0019】また滑性粒子の粒径としては、トナーのク
リーニング機能を損なわないように平均粒径が10μm
以下のものが好ましい。
リーニング機能を損なわないように平均粒径が10μm
以下のものが好ましい。
【0020】バインダとしては、一般にコーティング剤
として使用されているものから適宜選択することができ
るが、常時像担持体と摩擦接触しているので、これとの
摩擦係数の小さいものが好適であり、このような観点か
ら、ナイロン樹脂(ポリアミド)、シリコン樹脂、ポリ
アセタール樹脂、フッ素樹脂などをあげることができ
る。
として使用されているものから適宜選択することができ
るが、常時像担持体と摩擦接触しているので、これとの
摩擦係数の小さいものが好適であり、このような観点か
ら、ナイロン樹脂(ポリアミド)、シリコン樹脂、ポリ
アセタール樹脂、フッ素樹脂などをあげることができ
る。
【0021】このコーティング剤は製造の簡便さの観点
から溶剤に可溶のものが好適で、市販されているものと
しては、プラタミドM1276、M995(プラーテ・
ボン社製)、CM4000(東レ社製)あるいは架橋可
能であるトレジンF30、MF30、EF30T(帝国
化学産業社製)などをあげることが出来るが、勿論これ
らに限定されるものではない。
から溶剤に可溶のものが好適で、市販されているものと
しては、プラタミドM1276、M995(プラーテ・
ボン社製)、CM4000(東レ社製)あるいは架橋可
能であるトレジンF30、MF30、EF30T(帝国
化学産業社製)などをあげることが出来るが、勿論これ
らに限定されるものではない。
【0022】また、バインダに滑性粒子を分散させてな
るコーティング層の厚みはクリーニングブレード自体の
弾性、永久変形や耐久性、ブレードへの密着性など種々
な点を考慮して1〜100μm、好ましくは5〜30μ
m程度がよい。
るコーティング層の厚みはクリーニングブレード自体の
弾性、永久変形や耐久性、ブレードへの密着性など種々
な点を考慮して1〜100μm、好ましくは5〜30μ
m程度がよい。
【0023】実験によれば、OPC感光体を有する像担
持体にウレタンゴム製のクリーニングブレードを当接さ
せる画像形成装置で、ポリエステル系樹脂を主成分とす
る非磁性トナーと磁性粒子とからなる2成分系現像剤を
使用する場合、該クリーニングブレードにポリカーボネ
ートをバインダとしたとき、滑性粒子としてはリン片状
結晶であり不定形形状で、摩擦係数の低いフッ化黒鉛が
とくに好適であることが判明した。
持体にウレタンゴム製のクリーニングブレードを当接さ
せる画像形成装置で、ポリエステル系樹脂を主成分とす
る非磁性トナーと磁性粒子とからなる2成分系現像剤を
使用する場合、該クリーニングブレードにポリカーボネ
ートをバインダとしたとき、滑性粒子としてはリン片状
結晶であり不定形形状で、摩擦係数の低いフッ化黒鉛が
とくに好適であることが判明した。
【0024】この場合、フッ化黒鉛としては、たとえ
ば、(C2 F)n 型であるセフボンDM(セントラル硝
子社製)、(CF)n 型であるセフボンCMA、セフボ
ンCMF(セントラル硝子社製)、フッ化炭素#206
5、#1030、#1000(旭硝子社製)、CFー1
00(日本カーボン)、また(CF)n 型でフッ素化率
を変えたフッ化炭素#2028、#2010(旭硝子社
製)、さらに上記のフッ化黒鉛をアミン等の塩基で処理
して表面のフッ素を除去したものなどが上げられる。な
お、このようなフッ化黒鉛に対する分散性の良さから云
うと、バインダとしてはナイロン樹脂系のものが好適で
あることが有効であった。
ば、(C2 F)n 型であるセフボンDM(セントラル硝
子社製)、(CF)n 型であるセフボンCMA、セフボ
ンCMF(セントラル硝子社製)、フッ化炭素#206
5、#1030、#1000(旭硝子社製)、CFー1
00(日本カーボン)、また(CF)n 型でフッ素化率
を変えたフッ化炭素#2028、#2010(旭硝子社
製)、さらに上記のフッ化黒鉛をアミン等の塩基で処理
して表面のフッ素を除去したものなどが上げられる。な
お、このようなフッ化黒鉛に対する分散性の良さから云
うと、バインダとしてはナイロン樹脂系のものが好適で
あることが有効であった。
【0025】つぎに、ブレードエッジ、像担持体表面の
凹凸の最大粗さ、トナーの粒径の間の関係について説明
する。ブレードエッジの最大粗さDB (μm)は像担持
体表面に存在するトナーの粒径RT (μm)よりも小さ
いことが必要であり、さらに、ブレードエッジの凹凸と
像担持体表面の最大粗さDD (μm)の間に、DB +D
D <RT の関係がある場合に、トナーのすり抜けなど
を生ずることなく良好なクリーニングが行なわれる。
凹凸の最大粗さ、トナーの粒径の間の関係について説明
する。ブレードエッジの最大粗さDB (μm)は像担持
体表面に存在するトナーの粒径RT (μm)よりも小さ
いことが必要であり、さらに、ブレードエッジの凹凸と
像担持体表面の最大粗さDD (μm)の間に、DB +D
D <RT の関係がある場合に、トナーのすり抜けなど
を生ずることなく良好なクリーニングが行なわれる。
【0026】実際に、ポリカーボネートをバインダと
し、表面最大粗さが3μmのOPC感光体ドラムと、ウ
レタンゴムからなるクリーニングブレードをそなえ、ポ
リエステル系樹脂を主成分とする平均粒径8μmの非磁
性トナーと磁性粒子とからなる2成分系現像剤を使用す
る画像形成装置で実験したところ、ブレードエッジの凹
凸量DB が約10μmの場合には残留トナーのすり抜け
が発生したが、DB が約4μmの場合には良好なクリー
ニング機能を奏することが確認された。
し、表面最大粗さが3μmのOPC感光体ドラムと、ウ
レタンゴムからなるクリーニングブレードをそなえ、ポ
リエステル系樹脂を主成分とする平均粒径8μmの非磁
性トナーと磁性粒子とからなる2成分系現像剤を使用す
る画像形成装置で実験したところ、ブレードエッジの凹
凸量DB が約10μmの場合には残留トナーのすり抜け
が発生したが、DB が約4μmの場合には良好なクリー
ニング機能を奏することが確認された。
【0027】クリーニングブレードに対するコーティン
グは、たとえば、ブレード材たるポリウレタンゴムにア
ルコールなどの溶剤に溶解したナイロン樹脂溶液にフッ
化黒鉛粉末を分散したのちこの溶液を刷毛、コーターバ
ーなどで塗布するか、ディッピングによって任意の厚み
に調整して構成できる。この場合の溶剤としてはナイロ
ン樹脂を溶解しかつフッ化黒鉛が均一に分散されるよう
なものであればどのようなものでもよい。
グは、たとえば、ブレード材たるポリウレタンゴムにア
ルコールなどの溶剤に溶解したナイロン樹脂溶液にフッ
化黒鉛粉末を分散したのちこの溶液を刷毛、コーターバ
ーなどで塗布するか、ディッピングによって任意の厚み
に調整して構成できる。この場合の溶剤としてはナイロ
ン樹脂を溶解しかつフッ化黒鉛が均一に分散されるよう
なものであればどのようなものでもよい。
【0028】クリーニングブレードのコーティングの製
造手順の一例を示す。 〇 バインダ プラタミドM995(プラーテ・ボン社製) 〇 滑性粒子 セフボンーDM「フッ化黒鉛」 ブレード材たるポリウレタンゴムの表面にプラタミド1
0重量部をメチルアルコール100重量部に予め溶解し
たものにフッ化黒鉛50重量部を均一に分散させ、これ
をディッピングによって前記ブレード材面に付着させて
自然乾燥したのち、130°Cで10分間加熱乾燥し、
幅10mm、長さ360mm、コーティング厚10μmのク
リーニングブレードを得た。
造手順の一例を示す。 〇 バインダ プラタミドM995(プラーテ・ボン社製) 〇 滑性粒子 セフボンーDM「フッ化黒鉛」 ブレード材たるポリウレタンゴムの表面にプラタミド1
0重量部をメチルアルコール100重量部に予め溶解し
たものにフッ化黒鉛50重量部を均一に分散させ、これ
をディッピングによって前記ブレード材面に付着させて
自然乾燥したのち、130°Cで10分間加熱乾燥し、
幅10mm、長さ360mm、コーティング厚10μmのク
リーニングブレードを得た。
【0029】「図4」は他の実施態様を示すクリーニン
グブレードの側断面図である。このクリーニングブレー
ドのコーティング17は、ブレード3を前記「図1」に
示すように取り付けた場合に像担持体の走行方向下流側
に対向する面のコーティングの厚みt1 を反対側の厚み
t2 よりも厚く形成してある。
グブレードの側断面図である。このクリーニングブレー
ドのコーティング17は、ブレード3を前記「図1」に
示すように取り付けた場合に像担持体の走行方向下流側
に対向する面のコーティングの厚みt1 を反対側の厚み
t2 よりも厚く形成してある。
【0030】一般にこの種の画像形成装置にあっては、
クリーニングブレードの下流側の比較的近い部位に、次
の画像形成工程を開始するための一次帯電器が配設して
あるのが普通であり、このためクリーニングブレードの
該一次帯電器に近い側の面にはO3 、NOx などのコロ
ナ生成物の発生が多く、これによるブレードの劣化の進
行が早まる可能性があるが、上記のように構成すること
によってこれを回避してクリーニングブレードの長寿命
化が期待できる。
クリーニングブレードの下流側の比較的近い部位に、次
の画像形成工程を開始するための一次帯電器が配設して
あるのが普通であり、このためクリーニングブレードの
該一次帯電器に近い側の面にはO3 、NOx などのコロ
ナ生成物の発生が多く、これによるブレードの劣化の進
行が早まる可能性があるが、上記のように構成すること
によってこれを回避してクリーニングブレードの長寿命
化が期待できる。
【0031】「図5」は、さらに他の実施態様を示すク
リーニングブレードの側断面図である。このものにおい
ては、前記「図2B」に示すようにブレードの全面にコ
ーティングをほどこした後、像担持体に当接するブレー
ドエッジ部を点線Dに沿って切断してクリーニングブレ
ードを完成するものである。
リーニングブレードの側断面図である。このものにおい
ては、前記「図2B」に示すようにブレードの全面にコ
ーティングをほどこした後、像担持体に当接するブレー
ドエッジ部を点線Dに沿って切断してクリーニングブレ
ードを完成するものである。
【0032】このように構成することによって、コーテ
ィング剤を塗布するさいの塗工ムラによるブレードエッ
ジの凹凸の精度の低下を回避し、たとえば、粒径が8μ
m未満のような微粒トナーに対しても良好なクリーニン
グ作用を奏することを可能とする。
ィング剤を塗布するさいの塗工ムラによるブレードエッ
ジの凹凸の精度の低下を回避し、たとえば、粒径が8μ
m未満のような微粒トナーに対しても良好なクリーニン
グ作用を奏することを可能とする。
【0033】次に、前述のようにブレード材表面に滑性
粒子を含むコーティングを施すに当たって、ブレード材
表面に微小凹凸を形成しておき、この凹凸面にコーティ
ングを行なってブレード材とコーティング層との接合性
向上をはかるような実施態様について説明する。
粒子を含むコーティングを施すに当たって、ブレード材
表面に微小凹凸を形成しておき、この凹凸面にコーティ
ングを行なってブレード材とコーティング層との接合性
向上をはかるような実施態様について説明する。
【0034】像担持体表面に当接するブレードエッジ
は、像担持体表面に存在する小さな突部、例えば融着し
たトナー塊などに衝突して局部的に強い力を受けて、ブ
レードに形成した前述のコーティング層がブレード材か
ら剥離するおそれがあり、これによって簡単にクリーニ
ング不良状態となるので、このような事態の発生を確実
に防止する必要がある。
は、像担持体表面に存在する小さな突部、例えば融着し
たトナー塊などに衝突して局部的に強い力を受けて、ブ
レードに形成した前述のコーティング層がブレード材か
ら剥離するおそれがあり、これによって簡単にクリーニ
ング不良状態となるので、このような事態の発生を確実
に防止する必要がある。
【0035】「図6A」ないし「図6C」はこれに適合
するような実施態様を示すもので、クリーニングブレー
ド3のブレードエッジ近傍の部分18の表面に微小凹凸
19を形成し、この部分18に前述のような、滑性粒子
をバインダに分散してなるコーティング層17を形成し
てある。このように構成することによって、ブレード材
とコーティング剤との接合力が強まって、像担持体表面
に存在する微小凹凸によるコーティング層の剥離を有効
に阻止できる。
するような実施態様を示すもので、クリーニングブレー
ド3のブレードエッジ近傍の部分18の表面に微小凹凸
19を形成し、この部分18に前述のような、滑性粒子
をバインダに分散してなるコーティング層17を形成し
てある。このように構成することによって、ブレード材
とコーティング剤との接合力が強まって、像担持体表面
に存在する微小凹凸によるコーティング層の剥離を有効
に阻止できる。
【0036】クリーニングブレードの表面に微小凹凸を
形成する仕方としては、ウレタンゴムのブレード材を形
成するために金型にゴムを注入するにあたり、該金型内
のブレードエッジ近傍に相当する部位に予め微小凹凸を
形成しておく、金型に塗布するたとえばシリコンオイル
系の離型剤にウレタンゴム表面に凹凸を形成しやすい材
料のものを選択する、ブレード材表面に研磨、サンドブ
ラストなどの手段で凹凸を形成するなど適宜の手段を利
用することができる。
形成する仕方としては、ウレタンゴムのブレード材を形
成するために金型にゴムを注入するにあたり、該金型内
のブレードエッジ近傍に相当する部位に予め微小凹凸を
形成しておく、金型に塗布するたとえばシリコンオイル
系の離型剤にウレタンゴム表面に凹凸を形成しやすい材
料のものを選択する、ブレード材表面に研磨、サンドブ
ラストなどの手段で凹凸を形成するなど適宜の手段を利
用することができる。
【0037】このようにして、ブレード表面に表面粗さ
Rz が1μm<Rz <1mm程度の凹凸を形成することに
よって、コーティング層の相当程度向上させ得ることが
確認された。
Rz が1μm<Rz <1mm程度の凹凸を形成することに
よって、コーティング層の相当程度向上させ得ることが
確認された。
【0038】「図7A」、「図7B」は他の実施態様を
示すクリーニングブレードの一部の断面図である。図か
ら分かるように、クリーニングブレード3の表面の、像
担持体への当接エッジ近傍に多数の微小な接着補助粒子
21を、その一部がブレード3表面から突出するように
配設し、その上から、前述のようなコーティング層17
を施すものとする。このような構成によって前記実施態
様のものと同様の剥離防止機能を奏することができる。
示すクリーニングブレードの一部の断面図である。図か
ら分かるように、クリーニングブレード3の表面の、像
担持体への当接エッジ近傍に多数の微小な接着補助粒子
21を、その一部がブレード3表面から突出するように
配設し、その上から、前述のようなコーティング層17
を施すものとする。このような構成によって前記実施態
様のものと同様の剥離防止機能を奏することができる。
【0039】前記接着補助粒子21としては、融点がブ
レード材よりも高い樹脂粉末、無機化合物粉末、金属粉
末などを利用することができ、ブレード材に埋設する手
段としてはウレタンゴムを注入する金型に予め塗布する
離型剤に該粒子を散布してウレタンゴムを注入、固定す
ればよい。
レード材よりも高い樹脂粉末、無機化合物粉末、金属粉
末などを利用することができ、ブレード材に埋設する手
段としてはウレタンゴムを注入する金型に予め塗布する
離型剤に該粒子を散布してウレタンゴムを注入、固定す
ればよい。
【0040】前記補助粒子21の粒径の分布、粒子の量
を、また、該粒子の表面エネルギーなどの科学的特性を
適宜に選定することによって、コーティング層のブレー
ド面への接着性をさらに向上させることが可能となる。
を、また、該粒子の表面エネルギーなどの科学的特性を
適宜に選定することによって、コーティング層のブレー
ド面への接着性をさらに向上させることが可能となる。
【0041】「図8A」ないし「図8C」はさらに他の
実施態様を示すクリーニングブレードの一部の斜視図
(図8A)および側断面図である。
実施態様を示すクリーニングブレードの一部の斜視図
(図8A)および側断面図である。
【0042】このものにおいては、ブレード材3の、像
担持体に当接するブレードエッジ近傍部分に、予め一面
に微小凹凸19を形成したシート22を貼着してなるも
のである。このような構成とすることによって、該シー
ト表面に均一な凹凸が形成しやすくなり、また前記シー
ト22の材料を適宜に選定してコーティング層の接着性
を向上して使用時における剥離を防止することが出来
る。
担持体に当接するブレードエッジ近傍部分に、予め一面
に微小凹凸19を形成したシート22を貼着してなるも
のである。このような構成とすることによって、該シー
ト表面に均一な凹凸が形成しやすくなり、また前記シー
ト22の材料を適宜に選定してコーティング層の接着性
を向上して使用時における剥離を防止することが出来
る。
【0043】次に、クリーニング装置内部適所に配設し
た補助部材によって滑性粒子を像担持体に供給し、これ
をブレードエッジ部位にさらに搬送供給することによっ
てクリーニング機能の維持をはかるような実施態様につ
いて説明する。
た補助部材によって滑性粒子を像担持体に供給し、これ
をブレードエッジ部位にさらに搬送供給することによっ
てクリーニング機能の維持をはかるような実施態様につ
いて説明する。
【0044】「図9」はこのようなクリーニング装置の
構成を示す側断面図で、前述の公知のクリーニング装置
と対応する部分には同一の符号を付して示してある。
構成を示す側断面図で、前述の公知のクリーニング装置
と対応する部分には同一の符号を付して示してある。
【0045】図示のように、像担持体1の走行方向にみ
てクリーニング装置内の、クリーニングブレード3の上
流側、すくいシート15の下流側において、固定の支持
部材29に、前述の各実施態様におけるクリーニングブ
レードのコーティング層と同様の、滑性粒子を含むコー
ティング層17を設けたウレタンゴムからなる補助部材
28を取着し、該コーティング層17を像担持体に当接
させてある。
てクリーニング装置内の、クリーニングブレード3の上
流側、すくいシート15の下流側において、固定の支持
部材29に、前述の各実施態様におけるクリーニングブ
レードのコーティング層と同様の、滑性粒子を含むコー
ティング層17を設けたウレタンゴムからなる補助部材
28を取着し、該コーティング層17を像担持体に当接
させてある。
【0046】このような構成によって、像担持体を摺擦
することによって摩耗するコーティング層17の削り粉
が像担持体に付着してブレードエッジに至ってクリーニ
ングブレードと像担持体の摩擦の軽減に寄与する。
することによって摩耗するコーティング層17の削り粉
が像担持体に付着してブレードエッジに至ってクリーニ
ングブレードと像担持体の摩擦の軽減に寄与する。
【0047】前記補助部材28は像担持体に摺擦するさ
いにこれを損傷することがないような材料を選択する必
要があり、このためには前述のウレタン、ポリエチレン
テレフタレートなどのシートを用いるのが好適である。
このような補助手段を用いることによって、上記のよう
にブレードエッジ部の摩擦を軽減するとともに、残留ト
ナーをこの位置でも像担持体から除去してすくいシート
15に送れるので、残留トナーの飛散防止にも役立つ。
いにこれを損傷することがないような材料を選択する必
要があり、このためには前述のウレタン、ポリエチレン
テレフタレートなどのシートを用いるのが好適である。
このような補助手段を用いることによって、上記のよう
にブレードエッジ部の摩擦を軽減するとともに、残留ト
ナーをこの位置でも像担持体から除去してすくいシート
15に送れるので、残留トナーの飛散防止にも役立つ。
【0048】「図10」は更にまた他の実施態様を示す
もので、この装置においてはクリーニング装置のクリー
ニングブレード3とすくいシート15の間の位置に、フ
ァーブラシ20を配設してあり、このファーブラシ20
で像担持体1表面を摺擦するように構成してある。
もので、この装置においてはクリーニング装置のクリー
ニングブレード3とすくいシート15の間の位置に、フ
ァーブラシ20を配設してあり、このファーブラシ20
で像担持体1表面を摺擦するように構成してある。
【0049】ファーブラシの構成は、これを構成する繊
維としては適宜の高分子樹脂から構成するものを使用
し、この繊維の表面に滑性粒子とバインダとからなるコ
ーティング層を形成したり、あるいは繊維自体に予め滑
性粒子を内添分散したものを使用して構成するものとす
る。
維としては適宜の高分子樹脂から構成するものを使用
し、この繊維の表面に滑性粒子とバインダとからなるコ
ーティング層を形成したり、あるいは繊維自体に予め滑
性粒子を内添分散したものを使用して構成するものとす
る。
【0050】このような構成のファーブラシで像担持体
1表面を摺擦することにより、ブラシの繊維の摩耗、摺
擦のさいのブラシ繊維の屈曲などによって、内添された
あるいは繊維表面に付着した滑性粒子が逐次外部に取り
出されてブレードエッジに移動して、ブレードと像担持
体との摩擦の軽減作用を奏することになる。
1表面を摺擦することにより、ブラシの繊維の摩耗、摺
擦のさいのブラシ繊維の屈曲などによって、内添された
あるいは繊維表面に付着した滑性粒子が逐次外部に取り
出されてブレードエッジに移動して、ブレードと像担持
体との摩擦の軽減作用を奏することになる。
【0051】このような構成では、ブラシによる滑性粒
子のブレードエッジへの供給を、エッジ部の長手方向全
長にわたって可及的に均一にすること、また内添あるい
は繊維に付着した滑性粒子の量の調整が容易にできる効
果がある。
子のブレードエッジへの供給を、エッジ部の長手方向全
長にわたって可及的に均一にすること、また内添あるい
は繊維に付着した滑性粒子の量の調整が容易にできる効
果がある。
【0052】「図11」はさらに他の実施態様を示すク
リーニング装置の側断面図である。この装置において
は、クリーニング装置に配置されたクリーニングブレー
ド3とすくいシート15との間に像担持体1表面を摺擦
するファーブラシ26を配設してある。
リーニング装置の側断面図である。この装置において
は、クリーニング装置に配置されたクリーニングブレー
ド3とすくいシート15との間に像担持体1表面を摺擦
するファーブラシ26を配設してある。
【0053】該ファーブラシ26は、クリーニング装置
不動部適所に取着した支持部材29に支持された滑性粒
子供給部材27の一面に近接配置されている。図示のも
のでは、該供給部材27のブラシ26に対向する面はほ
ぼ半円筒状になってブラシ26表面の形状に従う様にな
っている。またこの半円筒状面には滑性粒子をバインダ
に分散させたコーティング層30が形成されてこの層3
0が前記ファーブラシ26に当接している。
不動部適所に取着した支持部材29に支持された滑性粒
子供給部材27の一面に近接配置されている。図示のも
のでは、該供給部材27のブラシ26に対向する面はほ
ぼ半円筒状になってブラシ26表面の形状に従う様にな
っている。またこの半円筒状面には滑性粒子をバインダ
に分散させたコーティング層30が形成されてこの層3
0が前記ファーブラシ26に当接している。
【0054】このように構成してあるから、ファーブラ
シ26が図示B方向に回転すると、前記コーティング層
30の滑性粒子がブラシ26に摺擦して該ブラシに移動
し、さらにこれが像担持体1表面に移動してブレードエ
ッジ部位に至ってクリーニングブレード3と像担持体1
との摩擦を軽減する作用を奏するものである。
シ26が図示B方向に回転すると、前記コーティング層
30の滑性粒子がブラシ26に摺擦して該ブラシに移動
し、さらにこれが像担持体1表面に移動してブレードエ
ッジ部位に至ってクリーニングブレード3と像担持体1
との摩擦を軽減する作用を奏するものである。
【0055】前記実施態様においては、ファーブラシ自
体の摩耗によって滑性粒子をブレードエッジ部位に供給
しているが、この装置の場合には、他の部位にある滑性
粒子をファーブラシの作用でエッジ部位に逐次移動供給
するようになっているから、ファーブラシの摩耗に期待
するところがなく、該ブラシを耐久性のある材料で構成
することが可能であり、また、該ブラシ26とこれに対
向するコーティング層28との接触範囲を調整すること
によって、ブレードエッジの付与される滑性粒子の量を
制御することも可能である。
体の摩耗によって滑性粒子をブレードエッジ部位に供給
しているが、この装置の場合には、他の部位にある滑性
粒子をファーブラシの作用でエッジ部位に逐次移動供給
するようになっているから、ファーブラシの摩耗に期待
するところがなく、該ブラシを耐久性のある材料で構成
することが可能であり、また、該ブラシ26とこれに対
向するコーティング層28との接触範囲を調整すること
によって、ブレードエッジの付与される滑性粒子の量を
制御することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとき
は、像担持体表面当接して該表面に存在する残留トナー
を除去するクリーニングブレードをそなえたクリーニン
グ装置において、像担持体表面とこれに当接するブレー
ドエッジとの間の摩擦を軽減し得る滑性粒子を、適量ず
つ長期にわたって供給する手段を配設したから、クリー
ニングブレードのビビリ、ブレードめくれなどを招来す
ることを有効に阻止して長期にわたって安定的に良好な
クリーニング機能を維持でき、良質の画像を得るのに顕
著な効果がある。
は、像担持体表面当接して該表面に存在する残留トナー
を除去するクリーニングブレードをそなえたクリーニン
グ装置において、像担持体表面とこれに当接するブレー
ドエッジとの間の摩擦を軽減し得る滑性粒子を、適量ず
つ長期にわたって供給する手段を配設したから、クリー
ニングブレードのビビリ、ブレードめくれなどを招来す
ることを有効に阻止して長期にわたって安定的に良好な
クリーニング機能を維持でき、良質の画像を得るのに顕
著な効果がある。
【図1】本発明の実施態様を示すクリーニング装置の構
成の側断面図
成の側断面図
【図2A】同上装置に使用されているクリーニングブレ
ードの一部の斜視図
ードの一部の斜視図
【図2B】同上クリーニングブレードの側断面図
【図3】クリーニングブレードの好ましからざる構成を
例示するクリーニングブレードの側断面図
例示するクリーニングブレードの側断面図
【図4】及び
【図5】夫々本発明によるクリーニングブレードの他の
実施態様を示す側断面図
実施態様を示す側断面図
【図6A】本発明のさらに他の実施態様を示すクリーニ
ングブレードの一部の斜視図
ングブレードの一部の斜視図
【図6B】及び
【図6C】同上クリーニングブレードの製作手順を示す
側面図
側面図
【図7A】及び
【図7B】本発明のさらに他の実施態様を示すクリーニ
ングブレードの構成を示す要部の断面図
ングブレードの構成を示す要部の断面図
【図8A】本発明のさらにまた他の実施態様を示すクリ
ーニングブレードの一部の斜視図
ーニングブレードの一部の斜視図
【図8B】及び
【図8C】同上の構成製作手順を示す側面図
【図9】
【図10】及び
【図11】いずれも本発明のまたさらに他の実施態様を
示すクリーニング装置の側断面図
示すクリーニング装置の側断面図
【図12】公知のクリーニング装置の構成を示す側断面
図
図
1 像担持体 2 クリーニング装置 3 クリーニングブレード 17、30 コーティング層 19 凹凸 20、26 ファーブラシ 28 補助部材 29 支持部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗林 郁夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】走行する像担持体に当接するクリーニング
ブレードをそなえた画像形成装置のクリーニング装置に
おいて、像担持体の走行方向にみてクリーニングブレー
ドを含むこれよりも上流側位置に、像担持体表面に当接
するブレードエッジ部位に滑性粒子を供給する手段を設
けてなるクリーニング装置。 - 【請求項2】ブレードエッジ部位に滑性粒子を供給する
手段が、クリーニングブレードに形成した、滑性粒子を
包含するコーティング層である「請求項1」記載のクリ
ーニング装置。 - 【請求項3】ブレードエッジ部位に滑性粒子を供給する
手段が、クリーニングブレード表面の微小凹凸面に形成
した、滑性粒子を包含するコーティング層である「請求
項2」記載のクリーニング装置。 - 【請求項4】クリーニングブレード表面の凹凸が、該表
面に凹凸面を備えたシート材を貼着形成してなる「請求
項」3記載のクリーニング装置。 - 【請求項5】クリーニングブレード表面の凹凸が、該表
面に微小粒子をなかば埋設して形成されている「請求項
3」記載のクリーニング装置。 - 【請求項6】ブレードエッジ部位に滑性粒子を供給する
手段が、像担持体の走行方向にみてクリーニングブレー
ドよりも上流側に配設してあり、滑性粒子を内添した繊
維からなり、像担持体を摺擦するように配置されたブラ
シである「請求項1」記載のクリーニング装置。 - 【請求項7】ブレードエッジ部位に滑性粒子を供給する
手段が、像担持体の走行方向にみてクリーニングブレー
ドよりも上流側に配設してあり、滑性粒子を含むコーテ
ィング層を有する繊維からなり、像担持体に摺擦するよ
うに配置されたブラシである「請求項1」記載のクリー
ニング装置。 - 【請求項8】ブレードエッジ部位に滑性粒子を供給する
手段が、像担持体の走行方向にみてクリーニングブレー
ドよりも上流側に配設してあり、該ブラシを滑性粒子を
包含するコーティング層と像担持体との両者に摺擦する
ように配置されたブラシであるクリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2590292A JPH06161325A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 画像形成装置のクリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2590292A JPH06161325A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 画像形成装置のクリーニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06161325A true JPH06161325A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=12178722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2590292A Pending JPH06161325A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 画像形成装置のクリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06161325A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010008993A (ja) * | 2008-05-27 | 2010-01-14 | Canon Inc | 現像装置及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成装置 |
JP2012242475A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ、 |
JP2016071045A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
WO2017170369A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 住友理工株式会社 | クリーニングブレード |
JP2021170052A (ja) * | 2020-04-14 | 2021-10-28 | 株式会社リコー | クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP2590292A patent/JPH06161325A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010008993A (ja) * | 2008-05-27 | 2010-01-14 | Canon Inc | 現像装置及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成装置 |
US8401420B2 (en) | 2008-05-27 | 2013-03-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Process cartridge having toner scatter preventing sheet having roughened contact end and photoelectrographic image forming apparatus |
JP2012242475A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ、 |
JP2016071045A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
WO2017170369A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 住友理工株式会社 | クリーニングブレード |
JP2017181774A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 住友理工株式会社 | クリーニングブレード |
JP2021170052A (ja) * | 2020-04-14 | 2021-10-28 | 株式会社リコー | クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
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