JP3654036B2 - プリンタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、たとえば連続用紙を高速に搬送しつつも、その連続用紙に対して両面転写を行う電子写真方式のプリンタ装置に関し、特に高品位な両面印刷結果を得るために改良が施されたプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば連続用紙を高速に搬送しつつ片面転写を行う電子写真方式のプリンタ装置においては、感光ドラム上のトナー像を連続用紙に転写、定着する方式が多く採用されており、転写体としての感光ドラムは、用紙片面にのみトナー像を転写すればよいことから、用紙搬送経路の途中に1つだけ配置されるのが常とされている。さらに、感光ドラムの配置箇所付近には、高速走行する連続用紙が適正な姿勢で感光ドラムに対して接するように、その感光ドラムの上流側および下流側に2本のガイドローラがバックアップする恰好で配置されている。
【0003】
それに対し、最近では、連続用紙を高速に搬送しつつも両面転写が可能なプリンタ装置も登場している。この両面転写が可能なプリンタ装置では、連続用紙の両面にトナー像を転写するために、2つの感光ドラムが連続用紙の各片面側に配置されている。これら2つの感光ドラムによって両面転写を行う場合には、連続用紙の各片面側だけに関して見ると、上記片面転写の場合とほぼ同様に構成されている。その一方、上流側から下流側の感光ドラムへと続く搬送途中区間では、連続用紙をバックアップするようなガイドローラが配置されることなく、片面転写の場合とトナー転写箇所付近が異なった構成とされている。つまり、2箇所のトナー転写箇所にわたる搬送途中区間においては、上流側の感光ドラムによりトナー像が片面転写された状態で連続用紙が高速走行する。そして、さらに下流側の感光ドラムにより連続用紙の他方の片面にトナー像が転写されることで両面転写が行われるのであるが、転写直後のトナー像は、搬送途中区間よりさらに下流の定着器に至るまで未定着の状態とされる。そのため、搬送途中区間では、未定着のトナー像が潰乱するといった理由により、感光ドラム以外に連続用紙に接触するような部品が何ら配置されておらず、もちろん連続用紙をバックアップするガイドローラも搬送途中区間から完全に排除されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の両面転写が可能なプリンタ装置では、上記搬送途中区間から連続用紙をバックアップするガイドローラが排除されているので、ガイドローラとの接触によって未定着のトナー像が潰乱するといった問題が生じないとしても、搬送途中区間にて高速走行する連続用紙の姿勢を安定させることができず、連続用紙のバタつきなども抑えることができないといった難点があった。結局のところ、そのような連続用紙の不安定な姿勢やバタつきを原因として、搬送途中区間においては、上流側の感光ドラムからの転写によって連続用紙の一方の片面に未定着とされたトナー像が脱落、飛散してしまい、最終的に得られる両面印刷結果においても、トナー汚れが目立って高品位なものを満足に得ることができなかった。
【0005】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、連続用紙を高速に搬送しつつ各片面にトナー像を転写することによっても、トナー汚れが目立つことなく高品位な両面印刷結果を得ることができるプリンタ装置を提供することをその課題とする。
【0006】
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
すなわち、本願発明により提供されるプリンタ装置は、所定の用紙搬送経路に沿って搬送される連続用紙の各片面にトナー像を転写するための第1および第2の転写体を備え、これら第1の転写体から第2の転写体へと続く搬送途中区間にて、上記第1の転写体による転写直後のトナー像を上記連続用紙の一方の片面に未定着としつつ、その連続用紙を上記第2の転写体に向けて走行させるように構成されたプリンタ装置であって、上記搬送途中区間には、トナー像を未定着とした上記連続用紙の一方の片面に転がり接触しつつ、その連続用紙の他方の片面を上記第2の転写体に向けて先導するようにガイドローラが設けられていることを特徴としている。
【0008】
このようなプリンタ装置によれば、連続用紙を高速に搬送しつつ各片面にトナー像を転写する際、上記搬送途中区間においては、高速走行する連続用紙がガイドローラによってバックアップされるので、連続用紙を安定な姿勢としてバタつかせることなく第1の転写体から第2の転写体へと導くことができる。つまり、第1の転写体により連続用紙の一方の片面に未定着とされたトナー像は、搬送途中区間における連続用紙の安定した走行により脱落、飛散が防止され、両面印刷結果としてもトナー汚れが目立つことなく高品位なものを得ることができる。
【0009】
なお、第1および第2の転写体としては、代表的なものとして感光ドラムが挙げられるが、その他にカラー転写機構などにおいて感光ドラムと用紙との間に介在するベルト状の転写体なども適用可能である。
【0010】
好ましい実施の形態においては、上記ガイドローラのローラ表面には、転がり接触によって上記連続用紙の一方の片面から転移するトナーの転移量を所定割合以下に抑えるべく、対物付着性の稀弱なコーティング層が形成されている。このような構成によれば、連続用紙からガイドローラのローラ表面に対するトナーの転移がコーティング層によって効果的に抑制され、未定着トナー像の大部分について潰乱させることなく連続用紙に残留させることができる。
【0011】
また、他の好ましい実施の形態においては、上記ガイドローラのローラ表面には、上記連続用紙の一方の片面に未定着とされたトナー像に対して電気的な斥力を生じるべく、トナーと同極性の電荷が付与されている。このような構成によれば、連続用紙からガイドローラのローラ表面に対するトナーの転移が電気的作用によって効果的に抑制され、未定着トナー像の大部分について潰乱させることなく連続用紙に残留させることができる。
【0012】
さらに、他の好ましい実施の形態においては、上記ガイドローラのローラ表面には、転がり接触によって上記連続用紙の一方の片面から転移してしまったトナーを払拭すべく、クリーニングブレードが当接されている。このような構成によれば、連続用紙からガイドローラのローラ表面にトナーが転移してしまっても、そのローラ表面からクリーニングブレードによってトナーが払拭されるので、ガイドローラから連続用紙へとトナーが再転移するといった現象を防ぐことができる。
【0013】
さらにまた、他の好ましい実施の形態においては、上記クリーニングブレードは、上記ガイドローラの回転方向に反して幾分切れ込む姿勢とされ、そのガイドローラの接平面とのなす角が所定範囲内の鋭角となるべく、上記ローラ表面に接した状態とされている。このような構成によれば、ガイドローラの回転方向に反してローラ表面に接するクリーニングブレードは、そのローラ表面にて回転摩擦力を受けるが、ガイドローラが回転することによってもクリーニングブレードを安定した切れ込み姿勢でローラ表面に接触させた状態とすることができる。
【0014】
さらにまた、他の好ましい実施の形態においては、上記クリーニングブレードは、弾力性に富む材質によって構成されつつも、上記ガイドローラに対する摩擦係数が所定値以下に抑えられている。このような構成によれば、たとえばゴムなどの弾力性に富む材質としたクリーニングブレードは、回転するガイドローラのローラ表面にて回転摩擦力を受けるが、ガイドローラが回転することによってもクリーニングブレードを安定した定常姿勢でローラ表面に接触させた状態とすることができる。
【0015】
さらにまた、他の好ましい実施の形態においては、上記ガイドローラのローラ表面は、上記クリーニングブレードに与える損傷を和らげるべく、所定硬度以下の材質により構成されている。このような構成によれば、ガイドローラのローラ表面が所定硬度以下の材質、たとえばフッ素系樹脂などによる比較的硬度の低い材質でコーティングされている場合、クリーニングブレードに対する傷つきを効果的に防止することができる。
【0016】
以上のような構成から得られるその他の作用、効果としては、たとえばガイドローラに対して連続用紙の幅が短い場合、そのガイドローラのローラ表面に段差状の跡形が生じやすいが、クリーニングブレードがローラ表面を幅方向にわたって均一に擦り減らすことから、ローラ表面の回転面全体を幅方向に沿って一様に平坦化することができる。
【0017】
また、連続用紙における未定着のトナーがガイドローラのローラ面に刷り込まれるといった、いわゆるトナーフィルミングが生じる場合であっても、クリーニングブレードが回転するローラ表面を全周にわたって均一に擦り減らすため、刷り込まれたトナーとともにローラ表面が磨滅する結果、トナーフィルミングをローラ表面から効果的に除去することができる。
【0018】
さらに、クリーニングブレードによってガイドローラのローラ表面が擦り減らされるが、そのローラ表面の磨滅量が許容限度に達するまでガイドローラを交換することなく消耗品として耐用させることができる。
【0019】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1は、本願発明にかかるプリンタ装置の一実施形態を示した概略構成図であって、この図に示すように、プリンタ装置は、連続用紙Pの両面A,Bに電子写真方式で印刷を行えるように構成されている。図1に示す状態では、連続用紙Pは、第1の用紙ホッパ1から第2の用紙ホッパ2までに形成された搬送経路に沿って印刷可能な状態にローディングされている。第1の用紙ホッパ1には、たとえば幅方向両側に送り穴が等間隔に形成されるとともに、所定長さごとにミシン目が形成された連続用紙Pがつづら折り状に折り畳まれた状態で装填されている。第1の用紙ホッパ1から引き出された連続用紙Pは、用紙駆動機構としてのトラクタ3を通過する。このトラクタ3は、用紙幅に対応して左右一対配置され、連続用紙Pの左右側縁部に形成された送り穴に係合する複数の突起を有するトラクタベルトを回転させることにより、連続用紙Pに正逆方向の強制的な送り動を与える。
【0022】
トラクタ3を通過した連続用紙Pは、両面転写を行う転写部Iに続いて、各片面A,Bにトナー像を熱定着させるための第1および第2の定着部II,IIIを経由して最終的に第2の用紙ホッパ2に至るものとされている。このように第1の用紙ホッパ1から第2の用紙ホッパ2にわたる連続用紙Pに対しては、各種の処理を施す必要があることから、用紙搬送経路が相当の距離にわたって形成されるが、この用紙搬送経路上には、連続用紙Pに接して搬送方向を変えるガイドレール4,5や、連続用紙Pに転がり接触する各種のローラ6〜9が複数箇所にわたって配置されている。このような用紙搬送経路に沿って搬送される連続用紙Pは、たとえば数百mm/secといったスピードで高速走行する。
【0023】
さらに詳細に説明すると、転写部Iには、連続用紙Pの各片面A,Bにトナー像を転写する第1および第2の転写体として、上流側の感光ドラム10および下流側の感光ドラム20が用紙搬送方向に位置をずらせて配置されている。各感光ドラム10,20上には、ドラムクリーナ11,21、除電器12,22、静電潜像形成器13,23、および露光/現像器14,24が配置されている。また、各感光ドラム10,20が連続用紙Pに接する転写位置P1,P2の反対側付近には、転写帯電器15,25が配置されている。さらに、各転写帯電器15,25の用紙搬送方向に沿った直前箇所には、ガイドローラ6およびガイドユニット30が配置されており、これら上流側の感光ドラム10から下流側の感光ドラム20へと続く区間が搬送途中区間とされている。この搬送途中区間にも、連続用紙Pを帯電状態とするための帯電器16が配置されている。
【0024】
搬送途中区間の次に位置する第1の定着部IIには、連続用紙Pの一方の片面Aに転写されたトナー像を熱定着させるための定着器40が配置されており、さらに、第1の定着部IIの次に位置する第2の定着部IIIにも、同様の定着器50が配置されている。この第2の定着部IIIにおいては、連続用紙Pの一方の片面Aに転写されたトナー像が定着器50によって熱定着される構成とされている。
【0025】
本願発明の要点について説明すると、基本的に、各感光ドラム10,20は、連続用紙Pが高速走行する際、その走行速度に周速を同調させつつ回転するものとされている。各感光ドラム10,20上では、回転に伴って連続用紙Pの各片面A,Bに面したドラム面がドラムクリーナ11,21および除電器12,22によって初期状態とされた後、静電潜像形成器13,23によって静電潜像が形成される。この静電潜像は、さらに露光/現像器14,24によって露光、現像される結果、感光ドラム10,20上にトナー像が形成される。こうして各感光ドラム10,20上に形成されたトナー像は、一般にマイナスの電気的極性を示すが、連続用紙Pの各片面A,Bが各転写帯電器15,25によってプラスの電気的極性に帯電されることにより、トナー像が各片面A,Bに対して電気的に転写された状態となる。
【0026】
そして、各感光ドラム10,20上から転写された直後のトナー像は、連続用紙Pの各片面A,Bに対して電気的に転写されつつも未定着の状態とされる。したがって、各感光ドラム10,20が配置された搬送途中区間よりも下流側に第1および第2の定着部II,IIIが設けられるが、搬送途中区間では、一方の片面Aにトナー像が未定着とされたまま連続用紙Pが高速走行することとなる。そのため、感光ドラム10,20に対して連続用紙Pをバックアップするものがなければ、連続用紙Pの走行姿勢が不安定となってバタつきなどが生じることから、連続用紙Pの走行を補助する部品としてガイドローラ6およびガイドユニット30が配置されている。また、下流側の感光ドラム20から第1の定着部IIへと連続する区間においても、同様の補助部品としてガイドユニット60が配置されている。
【0027】
ここで、ガイドローラ6は、転写前の連続用紙Pに対して単に転がり接触するだけのものであるが、ガイドユニット30,60は、連続用紙Pの各片面A,Bに未定着とされたトナー像にも接触することとなる。そのため、ガイドユニット30,60においては、連続用紙Pの各片面A,Bに転がり接触しつつも、未定着トナーのほとんどを各片面A,Bに残留させるように、ガイドローラとクリーニングブレードとを主要部品としてさまざまな工夫が施されている。
【0028】
さらに、ガイドユニット30,60を説明するために、図2は、図1に示すプリンタ装置の要部を示した要部概略図、図3は、図2に示す要部におけるガイドローラの断面を示した断面図、図4は、図2に示す要部をさらに拡大して示した要部拡大図である。なお、図2および図4においては、下流側の感光ドラム20の直前に配置されたガイドユニット30を示し、便宜上、一部の部品を省略して各部を強調する。
【0029】
図4によく示すように、ガイドユニット30は、ユニットケース31、ガイドローラ32、およびクリーニングブレード33を具備して概略構成されている。ユニットケース31は、連続用紙Pの一方の片面Aに面した開口部31aを有している。ガイドローラ32は、ユニットケース31の開口部31aから臨む姿勢で連続用紙Pの片面Aに面し、用紙幅全体にわたって転がり接触するものとされている。クリーニングブレード33は、ブレード体33aとステー33bを有し、そのブレード体33aがガイドローラ32のローラ面に接した状態とされる。
【0030】
ユニットケース31は、ガイドローラ32およびクリーニングブレード33を収容するとともに、ケース内にトナーTnを収容保持するものとして用いられる。
【0031】
ガイドローラ32は、図2によく示すように、感光ドラム20の転写位置P2よりも上流側で連続用紙Pの搬送方向Fを変えるように配置され、連続用紙Pの片面Aがガイドローラ32のローラ面32aに巻き付く量Rが10mm以下程度とされている。基本的に、ガイドローラ32は、連続用紙Pが高速走行する際、その走行速度に周速を同調させつつ回転するものとされている。
【0032】
また、図3に示すように、ガイドローラ32のローラ表面32aには、たとえば対物付着性の稀弱なフッ素系樹脂などを材質としたコーティング層が形成されている。フッ素系樹脂の代表的なものとしては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが挙げられる。そのコーティング層の厚みTは、10μm以上で好ましくは30μm程度とされている。さらに、ガイドローラ32のローラ本体32bは、導電性を有する鉄などの材質でできており、具体的構成について図示しないが、ローラ本体32bには、回転軸32cを通じてたとえば百ボルトオーダから千ボルトオーダの電圧が印加されている。そのため、ローラ表面32aは、トナーTnと同極性のマイナスの電荷が付与される。したがって、ローラ表面32aにおいては、分子的および電気的な作用によりトナーTnや塵などが付着しにくい状態とされている。
【0033】
しかしながら、トナーTnは、連続用紙Pの片面Aにて未定着の状態とされており、図4に示す如くある程度のトナーTnがローラ表面32aに転移する。そうしてトナーが転移するにもかかわらず、その転移量は、せいぜい5%以下の程度とされている。さらにまた、ローラ表面32aのコーティング層は、後述するクリーニングブレード33に与える損傷を和らげるために、たとえば鉛筆でいうところの3H以下程度の硬度とされている。
【0034】
さらに、図4に戻って示すように、クリーニングブレード33は、ガイドローラ32のローラ表面32aに連続用紙Pの片面Aから転移してしまったトナーTnを払拭するために用いられる。そのため、ブレード体33aは、ステー33bを介してガイドローラ32のローラ表面32aに弾性的に付勢され、しかも、ガイドローラ32の回転方向に反して幾分切れ込む姿勢とされている。具体的に、ブレード体32aは、ローラ表面32a上の接平面とのなす角αがほぼ10度〜60度の範囲で鋭角となるような姿勢とされている。また、ブレード体32aは、たとえば弾力性に富むゴムなどを材質としたものであるが、ガイドローラ32のローラ面32aに対して摩擦係数が0.5以下となるように抑えられている。このようなブレード体32aの一例としては、その厚みをせいぜい2mm程度としたものが適当である。
【0035】
さらにまた、ブレード体32aは、用紙幅よりも大きいローラ表面32aのローラ幅を全幅にわたり、しかもローラ表面32aの回転に伴いローラ全周にわたって均一に極薄く擦り減らしている。こうしたブレード体32aにより擦り減っていくローラ表面32aの磨滅量は、図3に示す上記コーティング層の厚みTの10〜60%程度とされている。それ以上の磨滅量が生じた場合には、ガイドローラ32が新しいものに交換される。つまり、ガイドローラ32は、回転に伴うローラ表面32aがクリーニングブレード33のブレード体33aに接して次第に磨滅することから、感光ドラム20などと同様に消耗品として取り扱われる。そうして消耗品とされるガイドローラ32であっても、ローラ表面32aにおけるコーティング層の厚みTや硬度、さらにはクリーニングブレード33との摩擦係数などが上記した所定の臨界的数値をもって規制されることにより、ガイドローラ32の耐用性が高めらている。
【0036】
次に、上記構成を有するプリンタ装置の経路途中区間における作用について、図4を主に参照して説明する。
【0037】
図4に示すように、上流側の感光ドラム10で転写されたトナー像は、連続用紙Pの片面Aに未定着のトナーTnが分布した状態として出現する。この未定着のトナーTnは、図1に示すように、連続用紙Pの高速走行によって下流側の感光ドラム20を経由しつつ、さらに下流の第2の定着部IIに達することにより、定着器40の熱圧着処理によって片面Aに定着した状態とされる。そのようにして片面Aに未定着のトナーTnを有する連続用紙Pは、感光ドラム20の転写位置P2を通過する前、ガイドローラ32によって用紙幅全体にわたりバックアップされた状態で高速走行することとなる。そうすることにより、感光ドラム20の転写位置P2付近における連続用紙Pの走行姿勢が安定し、その結果、連続用紙Pのバタつきなどが生じることもなく、他方の片面Bに対して感光ドラム20から正確にトナー像が転写される。
【0038】
一方、連続用紙Pの片面Aには、ガイドローラ32のローラ面32aが転がり接触することにより、その片面Aに未定着のトナーTnもローラ面32aに接する状態とされる。そうした状態でも、片面Aの大部分のトナーTnは、ローラ面32aに転移しにくいことから、そのまま未定着の状態で片面Aに残される。その理由としては、トナーTnが対物付着性の稀弱なコーティング層によってローラ表面32aに付着しづらく、しかも、ローラ表面32aがトナーTnと電気的に同極性であり、電気的な斥力によってトナーTnがローラ表面32aに対して反発するからである。
【0039】
しかしながら、完全にトナーTnの転移を防ぐことは困難であり、少量のトナーTnは、片面Aからガイドローラ32のローラ面32aに転移してしまう。そうした場合に備え、ガイドローラ32とともにクリーニングブレード33が用いられる。
【0040】
つまり、連続用紙Pの片面Aからガイドローラ32のローラ面32aに転移したトナーTnがあっても、そのトナーTnは、ガイドローラ32が1回転する間に、クリーニングブレード33のブレード体33aによってローラ面32a上からユニットケース31内に掃き落とされる。そうして掃き落とされたトナーTnは、不要なトナーとして回収、廃棄され、再びローラ面32aが片面Aに接する際には、トナーTnが除去された汚れのないものとしてローラ面32aが繰り返し回転する。したがって、ガイドローラ32は、連続用紙Pの片面Aに対して再びトナーTnが再転移するといった現象を防ぐことができる。
【0041】
こうした用途に用いられるガイドローラ32およびクリーニングブレード33のそれぞれは、高速走行する連続用紙Pおよび高速回転するローラ表面2aに接触することでさまざまな問題を生じやすいが、そのような問題に対処すべく本実施形態においては、各種の工夫が施されている。
【0042】
たとえば、クリーニングブレード33は、そのブレード体33aにローラ表面32aから回転方向に沿った回転摩擦力を受けるが、そのローラ表面32aに対する切れ込み角αや摩擦係数が適切に考慮されていることから、ローラ表面32aにブレード体33aが巻き込まれることなく安定した姿勢とされ、しかもブレード体32aによってローラ表面32aが均一に極薄く擦り減らす程度の動作状態が実現される。これにより、ガイドローラ32およびクリーニングブレード33は、定められた消耗の限界に達するまで長持ちさせて長期間用いることができる。
【0043】
また、ガイドローラ32のローラ表面32aにおいては、そのローラ幅よりも小さい用紙幅の連続用紙Pが高速走行に伴って擦れ合うと、ローラ表面32aの幅方向に沿って段差状の跡形が生じるが、このローラ表面32aは、ブレード体33aに接して擦り減らされる結果、ローラ面32a全体が幅方向に沿って一様に平坦化され、ガイドローラ32全体のローラ径もほぼ一定に保たれる。これにより、ガイドローラ32にバックアップされる連続用紙Pは、感光ドラム20のドラム面20aに対して姿勢良く進入することとなり、転写位置P2においては、片面Bに対して正確にトナー像が転写される。
【0044】
さらに、ローラ表面32aにおいては、高速走行する連続用紙Pの片面Aから未定着のトナーTnが刷り込まれるといった、いわゆるトナーフィルミングが生じやすい。しかしながら、トナーフィルミングが発生する状況であっても、ブレード体33aが回転するローラ表面32aを極薄く擦り減らして磨滅させる結果、トナーフィルミングがローラ表面32aから効果的に除去される。これにより、ガイドローラ32との関係から連続用紙Pに生じる印字乱れやトナー汚れを効果的に防ぐことができる。
【0045】
さらにまた、高速回転するローラ表面32aとブレード体33aとが接触することにより、クリーニングブレード33に対して損傷が生じやすいが、このローラ表面32aには、フッ素系樹脂などによる比較的硬度の低いコーティングが施されているので、クリーニングブレード33に対する傷つきを効果的に防止することができる。
【0046】
したがって、上記構成、作用を有するプリンタ装置によれば、両面転写方式により上流側の感光ドラム10から下流側の感光ドラム20へと連続する搬送途中区間においても、高速走行する連続用紙Pがガイドローラ32によってバックアップされているので、連続用紙Pを安定な姿勢としてバタつかせることなく搬送途中区間を通過させることができる。しかも、搬送途中区間においてトナー像の脱落、飛散が防止され、最終的に得られる両面印刷結果としても、トナー汚れが目立つことなく高品位なものを得ることができる。
【0047】
また、ガイドローラ32およびクリーニングブレード33は、さまざまな問題に対処すべく、先述したような各種工夫が施されているので、単にガイドローラ32およびクリーニングブレード33を配置しただけでは得られない効果が達成されており、搬送途中区間における連続用紙Pを何ら不具合なく高速走行させることができる。
【0048】
なお、上記実施形態においては、連続用紙Pを高速走行するものとして説明したが、高速走行しない連続用紙に対して本願発明を適用できるのは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、連続用紙を高速に搬送しつつ各片面にトナー像を転写する際、搬送途中区間においては、高速走行する連続用紙がガイドローラによってバックアップされるので、連続用紙を安定な姿勢としてバタつかせることなく第1の転写体から第2の転写体へと導くことができる。
【0050】
つまり、第1の転写体により連続用紙の一方の片面に未定着とされたトナー像は、搬送途中区間における連続用紙の安定した走行により脱落、飛散が防止され、両面印刷結果としてもトナー汚れが目立つことなく高品位なものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるプリンタ装置の一実施形態を示した概略構成図である。
【図2】図1に示すプリンタ装置の要部を示した要部概略図である。
【図3】図2に示す要部におけるガイドローラの断面を示した断面図である。
【図4】図2に示す要部をさらに拡大して示した要部拡大図である。
【符号の説明】
10 上流側の感光ドラム(第1の転写体)
15 転写帯電器
20 下流側の感光ドラム(第2の転写体)
25 転写帯電器
30 ガイドユニット
32 ガイドローラ
33 クリーニングブレード
I 転写部
II 第1の定着部
III 第2の定着部
P 連続用紙
A,B 連続用紙の片面
Tn トナー

Claims (7)

  1. 所定の用紙搬送経路に沿って搬送される連続用紙の各片面にトナー像を転写するための第1および第2の転写体を備え、これら第1の転写体から第2の転写体へと続く搬送途中区間にて、上記第1の転写体による転写直後のトナー像を上記連続用紙の一方の片面に未定着としつつ、その連続用紙を上記第2の転写体に向けて走行させるように構成されたプリンタ装置であって、
    上記搬送途中区間には、トナー像を未定着とした上記連続用紙の一方の片面に転がり接触しつつ、その連続用紙の他方の片面を上記第2の転写体に向けて先導するようにガイドローラが設けられていることを特徴とする、プリンタ装置。
  2. 上記ガイドローラのローラ表面には、転がり接触によって上記連続用紙の一方の片面から転移するトナーの転移量を所定割合以下に抑えるべく、対物付着性の稀弱なコーティング層が形成されている、請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 上記ガイドローラのローラ表面には、上記連続用紙の一方の片面に未定着とされたトナー像に対して電気的な斥力を生じるべく、トナーと同極性の電荷が付与されている、請求項1または請求項2に記載のプリンタ装置。
  4. 上記ガイドローラのローラ表面には、転がり接触によって上記連続用紙の一方の片面から転移してしまったトナーを払拭すべく、クリーニングブレードが当接されている、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプリンタ装置。
  5. 上記クリーニングブレードは、上記ガイドローラの回転方向に反して幾分切れ込む姿勢とされ、そのガイドローラの接平面とのなす角が所定範囲内の鋭角となるべく、上記ローラ表面に接した状態とされている、請求項4に記載のプリンタ装置。
  6. 上記クリーニングブレードは、弾力性に富む材質によって構成されつつも、上記ガイドローラに対する摩擦係数が所定値以下に抑えられている、請求項4または請求項5に記載のプリンタ装置。
  7. 上記ガイドローラのローラ表面は、上記クリーニングブレードに与える損傷を和らげるべく、所定硬度以下の材質により構成されている、請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のプリンタ装置。
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