JP7342569B2 - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
以上のように、本発明によれば、凹凸を有する中間転写ベルトに対して、中間転写ベルトの硬度よりも硬度の低い第1クリーニング部材と、中間転写ベルトの硬度よりも硬度の高い第2クリーニング部材とを有するため、第1クリーニング部材でトナーをほぼ除去でき、第1クリーニング部材で除去しきれなかったトナーを第2クリーニング部材で除去できる。
実験1では、クリーニング性に対する、第2クリーニング部材および中間転写ベルトの硬度比の下限値について調べた。
中間転写ベルトの基材層として、厚さ70μmのポリイミド製のベルトを準備した。次いで、コート層を形成するためのコート剤を準備した。コート剤は、テトラアルコキシシラン(Si(OR)4)、メチルトリメトキシシラン((CH3)3SiCH3)の双方の配合する質量を調整して、コート層における有機成分の含有量が20質量%になるように調製した。なお、コート層において有機成分を含有させるのは、コート層の成分が二酸化ケイ素のみである場合に、ローラーに張架された中間転写ベルトの変動に追従できずに発生するクラックを防止するためである。次いで、基材層の表面にコート剤を塗布してコート層を形成した。
第1クリーニング部材として、ナノインデンテーション法による硬度が0.1~10[MPa]のウレタンゴムブレードを準備した。中間転写ベルトに対する第1クリーニング部材の接触角度は、20°である。ここで、「接触角度」とは、中間転写ベルトの移動方向に沿う断面において、中間転写ベルトの仮想表面と第1クリーニング部材とのなす角度のうち、小さい角度を意味する。
第2クリーニング部材として、金属製のスクレーパを準備した。具体的には、金属板として、SUS304を準備した。硬化時の硬度がそれぞれ異なるダイヤモンドライクカーボン塗料を、中間転写ベルトに接触するエッジ部分に塗布して表面層を形成した。また、第2クリーニング部材の硬度は、中間転写ベルトの硬度と同様にして測定した。中間転写ベルトに対する第2クリーニング部材の接触角度は、16°である。
上述した中間転写ベルト、第1クリーニング部材、第2クリーニング部材を搭載したフルカラー印刷機(Accurio Press C3080;コニカミノルタ株式会社)の改造機を画像形成装置として準備した。当該画像形成装置の主なパラメータを以下の表1に示す。
クリーニング性の評価は、各クリーニング装置を搭載した上記改造機を用いて、中間転写ベルト上のトナー付着量を8.0g/m2とし、A3サイズの記録媒体に10枚分のトナー画像を送り込み、中間転写ベルト上に残存したトナーの有無を目視で確認した。クリーニング性の評価は、各クリーニング装置に対して5回行った。評価基準は、以下の通りである。
○;トナーのすり抜けなし
△;許容できる軽微なトナーのすり抜けあり
×;許容できないトナーのすり抜けあり
また、評価した5回のうち、1回でも適合と判断した場合(評価基準が○または△)には、適合と判断した。
実験2では、クリーニング性に対する、第2クリーニング部材および中間転写ベルトの硬度比の上限値について調べた。
中間転写ベルトは、実験1におけるコート剤のテトラアルコキシシラン(Si(OR)4)およびメチルトリメトキシシラン((CH3)3SiCH3)の双方の配合する質量が異なる以外は、実験1の中間転写ベルトと同様にして準備した。本実験における中間転写ベルトの表面層の厚さは、1.2μmであった。
第1クリーニング部材および第2クリーニング部材は、実験1におけるクリーニング装置1~7の第1クリーニング部材および第2クリーニング部材と同様である。
クリーニング性の評価は、実験1と同様に評価した。
中間転写ベルトの耐傷付き性の評価は、クリーニング性を評価した後の中間転写ベルトからトナーを除去して、傷の有無を目視で確認した。評価基準は、以下の通りである。
○;傷の発生なし
△;許容できる軽微な傷の発生あり
×;許容できない傷の発生あり
実験3では、クリーニング性に対する、第2クリーニング部材の円弧状の半径Rと、中間転写ベルトの表面の隣接する2つの凸部間の距離の平均距離Smとの関係について調べた。
中間転写ベルトは、実験1における中間転写ベルトと同様にして準備した。本実験における表面層の厚さは、1.5μmである。また、中間転写ベルトの表面粗さは、0.75μmであった。中間転写ベルトの表面の隣接する2つの凸部間の距離の平均距離Smは、前述した条件で測定して235μmであった。
第1クリーニング部材は、実験1における第1クリーニング部材と同様である。
第2クリーニング部材の形状は、金属板のエッジのR形状が異なるものを用意し、表面層の厚みを2μmで製造した(図5Aの方式)。また、円弧状の半径Rが156、135、112、76、54、20、7μmの第2クリーニング部材をそれぞれ準備した。
クリーニング性の評価は、実験1と同様に評価した。
10 画像読取部
11 自動原稿給紙装置
12 原稿画像走査装置
12a CCDセンサー
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
41、41C、41K、41M、41Y 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a、51b、51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラー
53 搬送経路部
53a レジストローラー対
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 加熱源
71 通信部
72 記憶部
73 トナー付着量検出部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
411 露光装置
412 現像装置
413 感光体ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
421 中間転写ベルト
421a 基材層
421b コート層
422 一次転写ローラー
423 支持ローラー
423A ローラー
423B バックアップローラー
424 二次転写ローラー
426 ベルトクリーニング装置(クリーニング装置)
426a 第1クリーニング部材
426b 第2クリーニング部材
427 金属板
428 被覆層
D 原稿
F 定着器
S 用紙
Claims (7)
- 表面に複数の凹凸が形成され、一の方向に移動する被クリーニング部材をクリーニングするためのクリーニング装置であって、
前記被クリーニング部材の前記表面と接触するように構成され、前記被クリーニング部材の前記表面の硬度よりも硬度の低い表面を含む板状の第1クリーニング部材と、
前記第1クリーニング部材よりも前記被クリーニング部材の移動方向下流側に配置され、前記被クリーニング部材の前記表面と接触するように構成された、前記被クリーニング部材の前記表面の硬度よりも硬度の高い表面を含む第2クリーニング部材と、
を有し、
前記被クリーニング部材の移動方向に沿う断面において、前記第2クリーニング部材の前記被クリーニング部材の前記表面に接触するように構成された部分の形状は円弧状であり、
前記被クリーニング部材の移動方向に沿う断面において、前記円弧状の半径Rは、前記被クリーニング部材の前記表面の隣接する2つの凸部間の距離の平均距離Smの半分未満の長さである、
クリーニング装置。 - 前記第2クリーニング部材のナノインデンテーション法により測定される硬度の値は、前記被クリーニング部材のナノインデンテーション法により測定される硬度の値に対して8~40倍の値である、請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記第1クリーニング部材は、ゴムブレードであり、
前記第2クリーニング部材は、金属板と、前記金属板の表面であって、少なくとも前記被クリーニング部材の前記表面に接触するように構成された部分に配置されたダイヤモンドライクカーボン製の被覆層とを有するスクレーパである、
請求項1または請求項2に記載のクリーニング装置。 - 前記被クリーニング部材に対する前記第2クリーニング部材の押圧力は、前記被クリーニング部材に対する前記第1クリーニング部材の押圧力よりも弱い、請求項1~3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
- 電子写真方式の画像形成装置であって、
表面に複数の凹凸が形成され、一の方向に移動する被クリーニング部材と、
前記被クリーニング部材の前記表面と接触し、前記被クリーニング部材の前記表面の硬度よりも硬度の低い表面を含む板状の第1クリーニング部材と、
前記被クリーニング部材の前記表面と接触し、前記第1クリーニング部材よりも前記被クリーニング部材の移動方向下流側に配置され、前記被クリーニング部材の前記表面の硬度よりも硬度の高い表面を含む第2クリーニング部材と、
を有し、
前記被クリーニング部材は、トナー画像が担持される像担持体であり、
前記被クリーニング部材の移動方向に沿う断面において、前記第2クリーニング部材の前記被クリーニング部材の前記表面に接触するように構成された部分の形状は円弧状であり、
前記被クリーニング部材の移動方向に沿う断面において、前記円弧状の半径Rは、前記被クリーニング部材の前記表面の隣接する2つの凸部間の距離の平均距離Smの半分未満の長さである、
画像形成装置。 - 前記像担持体は、
基材層と、
前記基材層の表面に配置された二酸化ケイ素を主成分としたコート層と、
を有する、
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体の表面における十点平均粗さRzjisは、0.4~2.0μmである、請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
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