JP6776695B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源に接続されてその有効電力、無効電力を制御する電力変換装置に関し、特に電源電圧検出時の検出電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置に関する。
従来、交流電源に接続されてその電源電流を制御する電力変換装置において、電源電圧検出遅れにより電流が不平衡となることを補正する方法が、例えば特許文献1の段落番号「0022」〜「0034」に記載されている。
また、特許文献2には、電圧形インバータにおいて、出力電流検出の検出遅れや制御遅れを考慮して出力電圧の波形歪を補償する方法が記載されている。
特開2011−67008号公報 特開平6−62579号公報
従来の特許文献1の技術では、データ保持による手法を用いており、サンプル数が多ければ多い程データ量が増え、メモリの圧迫につながる。そのため、十分なデータ保持できる容量の大きなものを選ばざるを得ないという問題があった。
また、演算データも、検出される電源電圧の少なくとも半周期前の値を使っているため、位相跳躍時や急な電圧変動があった後の電流制御が追従し切れない場合がある。
また、補正していない場合は、電圧不平衡時に電源電圧検出の位相遅延の影響で電流不平衡が発生してしまい過電流での装置停止などにつながり、運転継続することができない。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、電源電圧検出時の検出電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の電力変換装置は、入力フィルタを介して交流電源に接続された系統連系用インバータと、
前記入力フィルタおよび系統連系用インバータの共通接続点電流を検出した検出電流と、前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧とに基づいて、前記交流電源の有効電力および無効電力を制御する制御手段とを備えた電力変換装置であって、
前記制御手段は、
前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧から、該検出電圧の位相遅延分である検出遅延電圧を求める遅延電圧検出部と、
前記検出された検出遅延電圧に対して前記位相遅延分を進める演算を行い、遅延分を打消した補正検出電圧を出力する遅延補正部と、を備え、
前記検出電流を、前記検出遅延電圧の位相に同期したdq座標系に座標変換したd,q軸電流に対して、d,q軸電流指令値に追従させる自動電流制御を施してd,q軸電圧値を求め、該d,q軸電圧値を、前記検出遅延電圧の位相に同期した三相電圧に逆変換して得た補正前電圧指令値に、前記遅延補正部から出力された補正検出電圧値を加えて補正後の三相電圧指令値を算出し、該補正後の三相電圧指令値とキャリア信号の比較により得たゲート信号によって前記系統連系用インバータを制御することを特徴としている。
上記構成によれば、電源電圧検出時の検出遅延電圧を補正し、その補正した電圧に基づいて三相電圧指令値を算出しているので、検出電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することができる。
また、請求項3に記載の電力変換装置は、入力フィルタを介して交流電源に接続された系統連系用インバータと、
前記入力フィルタおよび系統連系用インバータの共通接続点電流を検出した検出電流と、前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧とに基づいて、前記交流電源の有効電力および無効電力を制御する制御手段とを備えた電力変換装置であって、
前記制御手段は、
前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧から、該検出電圧の位相遅延分である検出遅延電圧を求める遅延電圧検出部と、
前記検出された検出遅延電圧をdq座標系に座標変換したd,q軸電圧の不平衡に起因する交流分に対して、位相遅延分を補正してd,q軸補正検出電圧を出力する遅延補正部と、を備え、
前記検出電流を、前記検出遅延電圧の位相に同期したdq座標系に座標変換したd,q軸電流に対して、d,q軸電流指令値に追従させる自動電流制御を施してd,q軸電圧値を求め、該d,q軸電圧値に、前記遅延補正部から出力されたd,q軸補正検出電圧値を加えて補正後のd,q軸電圧指令値を算出し、該d,q軸電圧指令値を、前記検出遅延電圧の位相に同期した三相電圧に逆変換して三相電圧指令値を求め、該三相電圧指令値とキャリア信号の比較により得たゲート信号によって前記系統連系用インバータを制御することを特徴としている。
上記構成によれば、電源電圧検出時の検出遅延電圧を三相からdq軸に座標変換したd,q軸電圧の不平衡に起因する交流分を補正し、その補正した電圧に基づいて三相電圧指令値を算出しているので、不平衡時に発生する電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の電力変換装置は、請求項1において、前記遅延補正部は、前記検出遅延電圧から、検出遅延電圧を微分した電圧に電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第1のゲインを乗算した値を減算し、該減算出力に電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第2のゲインを乗算することにより、補正検出電圧を出力することを特徴としている。
また、請求項4に記載の電力変換装置は、請求項3において、前記遅延補正部は、前記検出遅延電圧をdq座標系に座標変換したd,q軸電圧から直流分を求め、前記検出遅延電圧をdq座標系に座標変換したd,q軸電圧から前記求められた直流分を減算して前記不平衡に起因する交流分を算出し、前記算出されたd,q軸電圧の交流分から、該d,q軸電圧の交流分を微分した電圧に2倍の電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第1のゲインを乗算した値を減算し、該減算出力に2倍の電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第2のゲインを乗算した電圧に、前記求められた直流分を加算することにより、前記d,q軸補正検出電圧を出力することを特徴としている。
上記構成によれば、検出遅延電圧を微分したデータを用いているため、データ保持手段が不要であり、最速でサンプリングの前回値を使用して補正検出電圧を演算することができ、これによって、位相跳躍時や急な電圧変動があった後の電流制御の追従性が向上する。
(1)請求項1〜4に記載の発明によれば、検出電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することができる。
(2)請求項3に記載の発明によれば、不平衡時に発生する検出電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することができる。
(3)請求項2、4に記載の発明によれば、検出遅延電圧を微分したデータを用いているため、データ保持手段を必要とせず、また、位相跳躍時や急な電圧変動があった後の電流制御の追従性が向上する。
本発明の実施例1による電力変換装置の全体構成図。 交流電源の電源電圧の実電圧と検出電圧の遅延状態を表す電圧波形図。 本発明の実施例1における要部構成図。 本発明の実施例2による電力変換装置の全体構成図。 本発明の実施例2における要部構成図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
図1は本実施例1による電力変換装置の全体構成を示し、11は入力フィルタ12を介して三相交流電源13に接続された系統連系用インバータである。
この系統連系用インバータ11は、直流側に接続された図示省略の、例えば風力発電設備や太陽光発電設備の電力を交流電力に変換して三相交流電源13に送出する電力変換装置であり、例えばIGBT等の半導体スイッチング素子をブリッジ接続して構成されている。
系統連系用インバータ11と入力フィルタ12を結ぶ交流電路には、変流器(CT)などの電源電流検出器14が設けられている。
入力フィルタ12は、リアクトルLのみ、又はリアクトルやコンデンサのLCを組み合わせて構成されている。
入力フィルタ12と交流電源13を結ぶ交流電路には、計器用変圧器(PT)などの電源電圧検出器15が設けられている。
100は、電源電流検出器14により検出した3相の電流Iと、電源電圧検出器15により検出した3線間又は2線間の電圧Vとを用いて系統連系用インバータ11を制御する制御器(制御手段)であり、系統連系用インバータ11から三相交流電源13へ送出する有効電力と無効電力を制御している。
ここで、図2に、三相交流電源13の電圧波形を示す。図2において、実線で示す実電圧の波形に対して、電源電圧検出器15で検出した破線で示す検出電圧の波形は、時間ではT遅れ(Tdelay)、位相ではα遅れている。
そこで本実施例1の制御器100においては、実電圧よりも遅れて検出された電圧(V’)に対して、その遅れ分を取り戻し(遅延分を打消し)、実電圧と同一位相の波形を生成するように構成した。
制御器100内の遅延電圧検出部110では、電源電圧検出器15の出力電圧V(=sinθ)から位相α遅れた検出遅延電圧V’(=sin(θ−α))が求められる。
120は、遅延電圧検出部110から出力される3相の検出遅延電圧V’をd,q座標系に座標変換してd,q軸電圧Vdqを算出する回転座標変換器である。
130は、前記算出されたd,q軸電圧Vdqから位相θを求める位相検出器である。
140は、電源電流検出器14の出力電流(電源電流I)を、位相検出器13の位相θに同期したd,q座標系に座標変換してd,q軸電流Idqを算出する回転座標変換器である。
150は、前記算出されたd,q軸電流Idqに対して、d,q軸電流指令値に追従するように自動電流制御を施してd,q軸電圧値Vidqを求める電流制御器である。
160は、前記求められたd,q軸電圧Vidqを、前記位相検出器130の位相θに同期した固定座標系の三相電圧に変換する固定座標変換器であり、変換した三相電圧を補正前電圧指令値として出力する。
170は、遅延電圧検出部110で検出された検出遅延電圧V’に対して、位相遅延分(α)を進める演算を行い、遅延分を打消した補正検出電圧VUVWを出力する遅延補正部(遅延補正1)である。
遅延補正部170では、位相遅延分(α)を進めて遅延補正を行うために、下記式(1)の演算を実行する。
すなわち、前記遅延電圧検出部110の入力をV=sinθとし、出力は位相遅れを考慮したV’=sin(θ−α)と仮定する。そして遅延補正部170に入力されるV’=sin(θ−α)をsinθとするためにα進める。
この操作として、下記sin(θ+α)の演算を行う。
sin(θ+α)=sinθcosθ+cosθsinα
=Asinθ+Bcosθ
=Asinθ−(B/ω)・(sinθ)’
=A(sinθ−(B/(A・ω))・(sinθ)’
=G2(sinθ−G1・(sinθ)’)…(1)
但し、
A=cosα
B=sinα
cosθ=−1/(ω・(sinθ)’)
(sinθ)’=dω/dt(sinθ)
α=ω・Tdelay
θ=ω・t
ω=2πf
f=電源電圧周波数
G1=B/(A・ω)
G2=A
である。
上式は右辺にsinθを入力することで左辺に示すようにα進んだ波形が得られる。
この遅延補正部170の具体的構成例を図3に示す。
図3において、遅延電圧検出部110の出力、すなわち電源電圧検出値V’を微分項171により微分し、その微分電圧に、電源電圧周波数と遅れ時間Tdelayを考慮したゲインG1(式(1)のG1=B/(A・ω))をゲイン乗算器172により乗算し、その乗算値を減算器173において前記電源電圧検出値V’から減算する。そして減算器173の出力値に、電源電圧周波数fと遅れ時間Tdelayを考慮したゲインG2(式(1)のG2=A)をゲイン乗算器174により乗算することによって、入力V’に対してα分遅れを補正した出力VUVW(補正検出電圧)を得ることができる。
したがって、遅延補正部170が行うsin(θ+α)の演算式(1)は下記式(1)’のように表現することができる。
Figure 0006776695
但し、
θ=ω・t
2πf=ω
d/dt=s
sinθ=V
f=電源電圧周波数
G1=B/(A・ω)
G2=A
である。
上記のようにして得られた補正検出電圧VUVWと、固定座標変換器160から出力された補正前電圧指令値とを加算器180において加算することで、補正後の三相電圧指令値V* UVWが得られる。
この三相電圧指令値V* UVWは比較器190において三角波信号(キャリア信号)と比較され、系統連系用インバータ11のゲート信号(Gate)が生成される。
以上のように本実施例1によれば、電源電圧検出時の検出遅延電圧を補正し、その補正した電圧に基づいて三相電圧指令値を算出しているので、検出電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することができる。
また遅延補正部170では、遅延した検出値を微分することによって得たデータを使用するため、従来手法のように半周期前のデータを使う必要もなく、最速でサンプリングの前回値のデータを使用することで遅延補正したデータを生成することができる。そのため、サンプリングにより半周期分も保持する必要もなく、容量の大きなデータ保持素子を使わなくても不平衡制御を実現できる。
また、最速でサンプリングの前回値を使用して演算するため、位相跳躍時や急な電圧変動があった後の電流制御の追従性も上がる。
まず、電源電圧検出時に、検出遅延が有り、且つ3相が不平衡(非対称)である場合に、非対称3相をdq変換したときに電源電圧周波数の2倍の振動が生じる事象を、非対称3相→2相変換(αβ)→同一回転速度の座標上(dq)の変換例を挙げて説明する。
非対称の波形例として、下記のようにa相のみ振幅をE’とし、他のb相、c相の振幅はEとしたときのαβ変換とdq変換の計算例を下記に示す。
Va=E’cos(ωt−φ)
Vb=Ecos(ωt−φ−(2/3)π)
Vc=Ecos(ωt−φ−(4/3)π)
であり、変換式は下記の通りである。
Figure 0006776695
そしてこの式(2)の変換式を用いて、上記電圧をαβ変換とdq変換すると下記のようになる。
Figure 0006776695
Figure 0006776695
上記式(4)のように2ωt、すなわち2倍の電源電圧周波数成分が生じる。
そこで本実施例2では、3相/2相変換したd,q軸電圧Vdqに発生する電源電圧周波数の2倍の振動成分を除去し、不平衡時に発生する電圧遅延の影響を抑制できるように構成した。
図4は本実施例2による電力変換装置の全体構成を示し、図1と同一部分は同一符号をもって示している。図4において図1と異なる点は、遅延補正部170および加算器180に代えて、回転座標変換器120で変換されたd,q軸電圧Vdqの不平衡に起因する交流分に対して、位相遅延分を補正しd,q軸補正検出電圧vdq’を出力する遅延補正部270(遅延補正2)と、前記電流制御器150から出力されるd,q軸電圧値Vidqおよび前記d,q軸補正検出電圧vdq’を加算する加算器280とを設けて制御器200を構成した点にある。
前記遅延補正部270は例えば図5のように構成されている。
図5において、271はd,q軸電圧Vdqから直流分Vdcを生成する直流分生成部であり、例えば電源電圧周波数の2倍の成分2fを減衰できるカットオフ周波数を持つローパスフィルタや、2fの周期分のデータを平均処理する処理部によって構成されている。
272は、d,q軸電圧Vdqから、前記生成された直流分Vdcを減算して、不平衡に起因する(検出遅延の影響のある)交流分Vacを求める減算器であり、これによってd,q軸電圧Vdqから直流分Vdcと交流分Vacとが分離される。
減算器272により求められた、検出遅延の影響のある交流分Vacは、図3の遅延補正部170と略同様に構成された遅延補正器170’において、位相補正が行われて補正交流分Vac’が出力される。
すなわち、交流分Vac’を微分項171により微分し、その微分電圧に、2f(電源電圧周波数の2倍)と遅れ時間Tdelayを考慮したゲインG1(式(1)のω=2πfのfをf=電源電圧周波数×2としたもの)をゲイン乗算器172’により乗算し、その乗算値を減算器173において前記交流分Vacから減算する。そして減算器173の出力値に、2fと遅れ時間Tdelayを考慮したゲインG2(式(1)のω=2πfのfをf=電源電圧周波数×2としたもの)をゲイン乗算器174’により乗算することによって、補正交流分Vac’が出力される。
この補正交流分Vac’は、加算器273において、前記分離された直流分Vdcと加算されて、d,q軸補正検出電圧Vdq’が出力される。d,q軸補正検出電圧Vdq’は、加算器280において、電流制御器150の出力であるd,q軸電圧値Vidqと加算され、補正後のd,q軸電圧指令値として固定座標変換器160に入力される。
固定座標変換器160は、入力された補正後のd,q軸電圧指令値を、位相検出器130の位相θに同期した固定座標系の三相電圧に変換し、補正後の三相電圧指令値V* UVWを出力する。
この三相電圧指令値V* UVWは、比較器190において三角波信号(キャリア信号)と比較され、系統連系用インバータ11のゲート信号(Gate)が生成される。
以上のように本実施例2によれば、電源電圧検出時の検出遅延電圧を三相からdq軸に座標変換したd,q軸電圧の不平衡に起因する交流分を補正し、その補正した電圧に基づいて三相電圧指令値を算出しているので、不平衡時に発生する電圧遅延の影響を抑制した電力変換装置を提供することができる。
また遅延補正部270では、遅延した検出値を微分することによって得たデータを使用しているため、従来手法のように半周期前のデータを使う必要もなく、最速でサンプリングの前回値のデータを使用することで遅延補正したデータを生成することができる。そのため、サンプリングにより半周期分も保持する必要もなく、容量の大きなデータ保持素子を用いなくても不平衡制御を実現できる。
また、最速でサンプリングの前回値を使用して演算するため、位相跳躍時や急な電圧変動があった後の電流制御の追従性も上がる。
また、遅延補正部270において直流分と交流分を分離しているので、微小な系統の出力電圧変動に対して直流分のフィルタの効果があり、実施例1よりも高調波成分の発生を抑えることができる。
11…系統連系用インバータ
12…入力フィルタ
13…三相交流電源
14…電源電流検出器
15…電源電圧検出器
100,200…制御器
110…遅延電圧検出部
120,140…回転座標変換器
130…位相検出器
150…電流制御器
160…固定座標変換器
170,270…遅延補正部
171…微分項
172,172’,174,174’…ゲイン乗算器
173,272…減算器
180,273,280…加算器
190…比較器

Claims (4)

  1. 入力フィルタを介して交流電源に接続された系統連系用インバータと、
    前記入力フィルタおよび系統連系用インバータの共通接続点電流を検出した検出電流と、前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧とに基づいて、前記交流電源の有効電力および無効電力を制御する制御手段とを備えた電力変換装置であって、
    前記制御手段は、
    前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧から、該検出電圧の位相遅延分である検出遅延電圧を求める遅延電圧検出部と、
    前記検出された検出遅延電圧に対して前記位相遅延分を進める演算を行い、遅延分を打消した補正検出電圧を出力する遅延補正部と、を備え、
    前記検出電流を、前記検出遅延電圧の位相に同期したdq座標系に座標変換したd,q軸電流に対して、d,q軸電流指令値に追従させる自動電流制御を施してd,q軸電圧値を求め、該d,q軸電圧値を、前記検出遅延電圧の位相に同期した三相電圧に逆変換して得た補正前電圧指令値に、前記遅延補正部から出力された補正検出電圧値を加えて補正後の三相電圧指令値を算出し、該補正後の三相電圧指令値とキャリア信号の比較により得たゲート信号によって前記系統連系用インバータを制御する電力変換装置。
  2. 前記遅延補正部は、
    前記検出遅延電圧から、検出遅延電圧を微分した電圧に電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第1のゲインを乗算した値を減算し、該減算出力に電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第2のゲインを乗算することにより、補正検出電圧を出力する請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 入力フィルタを介して交流電源に接続された系統連系用インバータと、
    前記入力フィルタおよび系統連系用インバータの共通接続点電流を検出した検出電流と、前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧とに基づいて、前記交流電源の有効電力および無効電力を制御する制御手段とを備えた電力変換装置であって、
    前記制御手段は、
    前記入力フィルタおよび交流電源の共通接続点電圧を検出した検出電圧から、該検出電圧の位相遅延分である検出遅延電圧を求める遅延電圧検出部と、
    前記検出された検出遅延電圧をdq座標系に座標変換したd,q軸電圧の不平衡に起因する交流分に対して、位相遅延分を補正してd,q軸補正検出電圧を出力する遅延補正部と、を備え、
    前記検出電流を、前記検出遅延電圧の位相に同期したdq座標系に座標変換したd,q軸電流に対して、d,q軸電流指令値に追従させる自動電流制御を施してd,q軸電圧値を求め、該d,q軸電圧値に、前記遅延補正部から出力されたd,q軸補正検出電圧値を加えて補正後のd,q軸電圧指令値を算出し、該d,q軸電圧指令値を、前記検出遅延電圧の位相に同期した三相電圧に逆変換して三相電圧指令値を求め、該三相電圧指令値とキャリア信号の比較により得たゲート信号によって前記系統連系用インバータを制御する電力変換装置。
  4. 前記遅延補正部は、
    前記検出遅延電圧をdq座標系に座標変換したd,q軸電圧から直流分を求め、前記検出遅延電圧をdq座標系に座標変換したd,q軸電圧から前記求められた直流分を減算して前記不平衡に起因する交流分を算出し、前記算出されたd,q軸電圧の交流分から、該d,q軸電圧の交流分を微分した電圧に2倍の電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第1のゲインを乗算した値を減算し、該減算出力に2倍の電源電圧周波数と遅れ時間を考慮した第2のゲインを乗算した電圧に、前記求められた直流分を加算することにより、前記d,q軸補正検出電圧を出力する請求項3に記載の電力変換装置。
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