JP6773577B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、半導体装置を開示する。
特許文献1に開示される半導体装置は、Si(シリコン)を含有する半導体基板と、半導体基板の上面に設けられたトレンチと、トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜と、トレンチ内に配置されており、ゲート絶縁膜によって半導体基板から絶縁されているゲート電極と、ゲート電極の上面を覆う層間絶縁膜と、半導体基板の上面を覆う上部電極、を備えている。半導体基板は、エミッタ領域、ボディ領域、ドリフト領域、ピラー領域を備えている。エミッタ領域は、半導体基板の上面に露出しており、ゲート絶縁膜に接しているn型領域である。ボディ領域は、エミッタ領域の下側でゲート絶縁膜に接しているp型領域である。ドリフト領域は、ボディ領域の下側でゲート絶縁膜に接しており、ボディ領域によってエミッタ領域から分離されているn型領域である。ピラー領域は、半導体基板の上面からボディ領域を貫通してドリフト領域に達するn型領域である。ピラー領域の上端は、上部電極に対してショットキー接続されている。
エミッタ領域、ボディ領域、ドリフト領域及びゲート電極等によってスイッチング素子が構成されている。また、ボディ領域とドリフト領域の界面(pn接続面)によって、pnダイオードが構成されている。また、上部電極とピラー領域の界面(ショットキー接続面)によって、ショットキーバリアダイオード(以下、SBDという)が構成されている。SBDはpnダイオードに並列に接続されている。上部電極の電位が高くなると、pnダイオードとSBDに電流が流れる。pnダイオードに並列接続されたSBDを設けることで、pnダイオードの逆回復電流を抑制することができる。
特開2013−48230号公報
半導体装置はその動作時に発熱するため、半導体装置のオンオフを繰り返すことによって、上部電極に高い応力が加わる。上部電極に繰り返し高い応力が加わると、上部電極に歪みやクラックが生じる。上部電極にAlSi電極を用いる場合、応力への耐性を向上させるために、AlSi電極と半導体基板の間にバリアメタル層を設ける場合がある。バリアメタル層は、Ti(チタン)を含有する金属層である。バリアメタル層の上面にAlSi電極を形成することにより、AlSi電極の粒径が小さくなり、AlSi電極の応力への耐性が向上する。但し、ピラー領域を有する半導体装置においては、バリアメタル層とピラー領域の界面で十分なバリアハイトが得られないので、ピラー領域の上方のバリアメタル層に開口を設け、開口内でAlSi電極をピラー領域にショットキー接触させる。
一方で、上部電極にAlSi電極(アルミニウムとシリコンの合金)を用いる場合、AlSi電極中のSiが半導体基板の表面に析出し、半導体基板の表面にシリコンノジュールが発生する。シリコンノジュールはp型半導体の特性を有する。シリコンノジュールは、半導体基板の表面にランダムに発生する。そのため、シリコンノジュールが、ピラー領域とAlSi電極とのショットキー接続面に発生する場合がある。シリコンノジュールがピラー領域とAlSi電極とのショットキー接続面に発生すると、そのショットキー接続面におけるバリアハイトが変化し、問題となる。
本明細書が開示する半導体装置は、Siを含有する半導体基板と、半導体基板の上面に設けられたトレンチと、トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜と、トレンチ内に配置されており、ゲート絶縁膜によって半導体基板から絶縁されているゲート電極と、ゲート電極の上面を覆う層間絶縁膜と、Tiを含有しており、半導体基板の上面を覆うバリアメタル層と、バリアメタル層の上面を覆うAlSi電極、を備えている。半導体基板が、半導体基板の上面に露出しており、ゲート絶縁膜に接しているn型のエミッタ領域と、エミッタ領域の下側でゲート絶縁膜に接しているp型のボディ領域と、ボディ領域の下側でゲート絶縁膜に接しており、ボディ領域によってエミッタ領域から分離されているn型のドリフト領域と、半導体基板の上面からボディ領域を貫通してドリフト領域に達するn型のピラー領域、を備えている。バリアメタル層と層間絶縁膜の間に間隔が設けられており、バリアメタル層は、エミッタ領域に接しているとともにピラー領域の上方に開口を有しており、AlSi電極は、間隔内で半導体基板の上面に接しているとともに開口内でピラー領域にショットキー接触している。
上記の半導体装置では、AlSi電極と半導体基板の間にバリアメタル層が存在するので、AlSi電極の応力への耐性が向上する。また、バリアメタル層は、ピラー領域の上方に開口を有しており、その開口内でAlSi電極がピラー領域にショットキー接触している。したがって、AlSi電極とピラー領域の界面(ショットキー接続面)で、適切なバリアハイトが得られる。また、バリアメタル層と層間絶縁膜の間に間隔が設けられており、その間隔内でAlSi電極が半導体基板の上面に接している。シリコンノジュールは、層間絶縁膜と半導体基板の上面の間の段差近傍に成長しやすいことが分かっている。このため、この半導体装置では、層間絶縁膜の縁から半導体基板とAlSi電極の界面に沿ってシリコンノジュールが成長し易い。この位置にシリコンノジュールが成長しても、半導体装置の特性への影響は極めて小さい。また、この位置にシリコンノジュールが成長することで、ピラー領域とAlSi電極とのショットキー接続面にシリコンノジュールが発生することを抑制することができる。したがって、ショットキー接続面のバリアハイトの変化を抑制することができる。
半導体装置10の上面と断面を示す図。 半導体装置10の縦断面図。 半導体装置10における、上部電極80を省略した区画領域50の上面図(層間絶縁膜28とバリアメタル層42は破線により示す)。 変形例の半導体装置の上面と断面を示す図。 変形例の半導体装置における、上部電極80を省略した上面の一部を示す図(層間絶縁膜28とバリアメタル層42は破線により示す)。
図1、2は、本実施形態の半導体装置10を示している。半導体装置10は、半導体基板12と、上部電極80と、下部電極90と、絶縁膜等によって構成されている。半導体基板12はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と、ダイオードとを備える、いわゆる逆導通IGBTである。図1、2では、半導体基板12の上面12aと平行な一方向をx方向といい、上面12aに平行でx方向に垂直な方向をy方向といい、半導体基板12の厚み方向をz方向という。半導体基板12は、例えば、Si(シリコン)により構成されている。なお、図1では、図の見易さのため、半導体基板12より上側の構成を省略している。
図1、2に示すように、半導体基板12の上面12aには、トレンチ22が形成されている。トレンチ22は、x方向に直線状に伸びる第1部分22aと、y方向に直線状に伸びる第2部分22bとを有している。第1部分22aと第2部分22bが互いに接続されており、これによって半導体基板12の上面12aが格子状に区画されている。トレンチ22は、半導体基板12の上面12aからz方向(下方向)に伸びている。以下では、格子状のトレンチ22によって囲まれた範囲内の半導体領域を区画領域50という。
トレンチ22の内面は、ゲート絶縁膜24によって覆われている。トレンチ22内には、ゲート電極26が配置されている。ゲート電極26は、ゲート絶縁膜24によって半導体基板12から絶縁されている。ゲート電極26の上面は、層間絶縁膜28によって覆われている。ゲート電極26は、層間絶縁膜28によって上部電極80から絶縁されている。
半導体基板12の内部には、エミッタ領域30、ボディ領域32、ドリフト領域34、バッファ領域36、コレクタ領域38、カソード領域39及びピラー領域40が設けられている。
各エミッタ領域30は、n型領域である。各エミッタ領域30は、区画領域50内に形成されている。各エミッタ領域30は、半導体基板12の上面12aに露出する位置に設けられている。各エミッタ領域30は、トレンチ22が直線状に伸びている部分(第2部分22b)のゲート絶縁膜24に接している。各エミッタ領域30は、トレンチ22の上端部においてゲート絶縁膜24に接している。
ボディ領域32は、区画領域50内に形成されている。ボディ領域32は、高濃度領域32aと低濃度領域32bを有している。高濃度領域32aは、高濃度のp型不純物を含有するp型領域である。高濃度領域32aは、半導体基板12の上面12aに露出する位置に設けられている。高濃度領域32aは、エミッタ領域30に隣接している。高濃度領域32aは、ピラー領域40を取り囲む環状に形成されている。高濃度領域32aは、トレンチ22が直線状に伸びている部分(第1部分22a)のゲート絶縁膜24に接している。低濃度領域32bは、高濃度領域32aよりも低濃度のp型不純物を含有するp型領域である。低濃度領域32bは、エミッタ領域30と高濃度領域32aの下側に設けられている。また、低濃度領域32bは、エミッタ領域30と高濃度領域32aが形成されていない範囲で、半導体基板12の上面12aに露出している。低濃度領域32bは、エミッタ領域30と高濃度領域32aの下側でゲート絶縁膜24に接している。
ドリフト領域34は、バリア領域34aと低濃度ドリフト領域34bを有している。バリア領域34aは、区画領域50内に形成されている。バリア領域34aは、エミッタ領域30よりも低濃度のn型不純物を含有するn型領域である。バリア領域34aは、低濃度領域32bの下側に設けられている。バリア領域34aは、低濃度領域32bによってエミッタ領域30から分離されている。バリア領域34aは、低濃度領域32bの下側でゲート絶縁膜24に接している。バリア領域34aと低濃度領域32bの界面に、pn接合が形成されている。
低濃度ドリフト領域34bは、バリア領域34aよりも低濃度のn型不純物を含有するn型領域である。低濃度ドリフト領域34bは、バリア領域34aの下側に設けられている。低濃度ドリフト領域34bは、バリア領域34aの下側において、トレンチ22の下端部近傍のゲート絶縁膜24と接している。
バッファ領域36は、低濃度ドリフト領域34bよりも高濃度のn型不純物を含有するn型領域である。バッファ領域36は、低濃度ドリフト領域34bの下側に設けられている。
コレクタ領域38は、高濃度のp型不純物を含有するp型領域である。コレクタ領域38は、バッファ領域36の下側の領域の一部に設けられている。コレクタ領域38は、半導体基板12の裏面12bに露出している。コレクタ領域38は、下部電極90に対してオーミック接触している。
カソード領域39は、バッファ領域36よりも高濃度のn型不純物を含有するn型領域である。カソード領域39は、バッファ領域36の下側の領域の一部に設けられている。カソード領域39は、コレクタ領域38に隣接している。カソード領域39は、半導体基板12の裏面12bに露出している。カソード領域39は、下部電極90にオーミック接触している。
ピラー領域40は、区画領域50の中央に形成されている。ピラー領域40は、n型領域である。ピラー領域40は、半導体基板12の上面12aからボディ領域32を貫通してドリフト領域34(バリア領域34a)に達している。ピラー領域40は、ボディ領域32によって、エミッタ領域30から分離されている。ピラー領域40の下端は、バリア領域34aに接続されている。
図2、3に示すように、半導体基板12の上面12aには、バリアメタル層42が設けられている。バリアメタル層42は、例えば、TiN(窒化チタン)によって構成されている。バリアメタル層42は、区画領域50の上側において層間絶縁膜28から離間して配置されている。すなわち、層間絶縁膜28とバリアメタル層42の間には間隔Lが設けられている。バリアメタル層42は、エミッタ領域30の上面の一部と高濃度領域32aに接している。バリアメタル層42は、エミッタ領域30と高濃度領域32aに対してオーミック接触している。バリアメタル層42は、ピラー領域40の上方に開口42aを有している。このため、バリアメタル層42は、ピラー領域40に接していない。
バリアメタル層42の上面には、上部電極80が設けられている。上部電極80は、AlSi(アルミニウムシリコン)によって構成されている。上部電極80は、バリアメタル層42と層間絶縁膜28を覆っている。上部電極80は、バリアメタル層42と層間絶縁膜28の間の間隔L内で半導体基板12の上面12aに接している。上部電極80は、間隔L内でエミッタ領域30とボディ領域32に対してオーミック接触している。上部電極80は、バリアメタル層42の開口42a内でピラー領域40に対してショットキー接触している。
半導体基板12の裏面12bには、下部電極90が設けられている。下部電極90は、コレクタ領域38とカソード領域39に対してオーミック接触している。
上述したように、半導体基板12内には、高濃度領域32a、ドリフト領域34、バッファ領域36及びカソード領域39等によって上部電極80と下部電極90の間に接続されたダイオードが形成されている。また、半導体基板12内には、エミッタ領域30、低濃度領域32b、ドリフト領域34、バッファ領域36及びコレクタ領域38等によって、上部電極80と下部電極90の間に接続されたIGBTが形成されている。すなわち、上部電極80と下部電極90の間には、ダイオードとIGBTが逆並列に接続されている。半導体装置10がIGBTとして動作する場合には、上部電極80がエミッタ電極であり、下部電極90がコレクタ電極である。半導体装置10がダイオードとして動作する場合には、上部電極80がアノード電極であり、下部電極90がカソード電極である。
IGBTの動作について説明する。IGBTをオンさせる場合には、下部電極90に上部電極80よりも高い電位が印加される。さらに、ゲート電極26に閾値以上の電位を印加すると、ゲート絶縁膜24近傍の低濃度領域32bにチャネルが形成される。すると、上部電極80から、エミッタ領域30、チャネル、バリア領域34a、低濃度ドリフト領域34b、バッファ領域36及びコレクタ領域38を経由して、下部電極90に向かって電子が流れる。また、下部電極90から、コレクタ領域38、バッファ領域36、低濃度ドリフト領域34b、バリア領域34a、低濃度領域32b及び高濃度領域32aを経由して、上部電極80に向かってホールが流れる。すなわち、IGBTがオンして、下部電極90から上部電極80に向かって電流が流れる。その後、ゲート電極26の電位を閾値未満に低下させると、チャネルが消失し、電流が停止する。すなわち、IGBTがオフする。
次に、ダイオードの動作について説明する。ダイオードをオンさせる場合には、上部電極80と下部電極90の間に、上部電極80が高電位となる電圧(順電圧)を印加する。以下では、上部電極80の電位を、下部電極90と同等の電位から徐々に上昇させる場合について考える。上部電極80の電位を上昇させると、バリアメタル層42の開口42a内において、ピラー領域40と上部電極80との界面のショットキー接続部(すなわち、SBD)が導通する。すると、下部電極90から、カソード領域39、バッファ領域36、低濃度ドリフト領域34b、バリア領域34a及びピラー領域40を経由して、上部電極80に向かって電子が流れる。SBDが導通すると、バリア領域34aの電位が上部電極80の電位に近い電位となる。このため、低濃度領域32bとバリア領域34aの境界のpn接合に電位差が生じ難くなる。このため、その後に上部電極80の電位を上昇させても、しばらくの間は、pn接合はオンしない。上部電極80の電位をさらに上昇させると、SBDを介して流れる電流が増加する。これによって、上部電極80とバリア領域34aの間の電位差が大きくなり、pn接合に生じる電位差も大きくなる。したがって、上部電極80の電位を所定の電位以上に上昇させると、pn接合(すなわち、pnダイオード)がオンする。すなわち、上部電極80から、高濃度領域32a、低濃度領域32b、バリア領域34a、低濃度ドリフト領域34b、バッファ領域36及びカソード領域39を経由して下部電極90に向かってホールが流れる。また、下部電極90から、カソード領域39、バッファ領域36、低濃度ドリフト領域34b、バリア領域34a、低濃度領域32b及び高濃度領域32aを経由して上部電極80に向かって電子が流れる。このように、半導体装置10では、上部電極80の電位が上昇する際に、SBDが先にオンすることで、pnダイオードがオンするタイミングが遅れる。これによって、低濃度領域32bからバリア領域34a及び低濃度ドリフト領域34bにホールが流入することが抑制される。
ダイオードがオンした後に、上部電極80と下部電極90の間に逆電圧(上部電極80が低電位となる電圧)を印加すると、ダイオードが逆回復動作を行う。すなわち、ダイオードがオンしている際には、バリア領域34a及び低濃度ドリフト領域34b内にホールが存在している。逆電圧が印加されると、バリア領域34a及び低濃度ドリフト領域34b内のホールが、低濃度領域32bと高濃度領域32aを通って上部電極80に排出される。このホールの流れによって、ダイオードに瞬間的に逆電流(いわゆる、逆回復電流)が発生する。しかしながら、半導体装置10では、ダイオードがオンする際に、SBDがオンすることによって低濃度領域32bからバリア領域34a及び低濃度ドリフト領域34bにホールが流入することが抑制される。このため、ダイオードが逆回復動作を行う際にバリア領域34a及び低濃度ドリフト領域34bから上部電極80に排出されるホールが少ない。このため、本実施形態の半導体装置10では、ダイオードの逆回復電流が小さい。
本実施形態の半導体装置10では、上部電極80と半導体基板12の上面12aとの間にバリアメタル層42が存在している。このため、バリアメタル層42の上面に形成される上部電極80の結晶粒径が小さくなり、上部電極80の応力への耐性が向上する。このため、半導体装置10の発熱により上部電極80に応力が加わっても、上部電極80にクラックが生じ難い。
また、バリアメタル層42は、ピラー領域40の上方に開口42aを有しており、その開口42a内で上部電極80がピラー領域40にショットキー接触している。したがって、上部電極80とピラー領域40の界面(ショットキー接続面)で、適切なバリアハイトが得られる。
また、バリアメタル層42と層間絶縁膜28の間に間隔Lが設けられており、その間隔L内で上部電極80が半導体基板12の上面12aに接している。シリコンノジュールは、層間絶縁膜28と半導体基板12の上面12aの間の段差近傍に成長しやすいことが分かっている。このため、この半導体装置10では、層間絶縁膜28の縁から半導体基板12と上部電極80の界面に沿ってシリコンノジュールが成長し易い。この位置にシリコンノジュールが成長しても、半導体装置の特性への影響は極めて小さい。また、この位置にシリコンノジュールが成長することで、ピラー領域40と上部電極80とのショットキー接続面にシリコンノジュールが発生することを抑制することができる。したがって、ショットキー接続面のバリアハイトの変化を抑制することができる。
また、バリアメタル層42は、エミッタ領域30の一部に接している。バリアメタル層42が形成されている範囲では、上部電極80(AlSi)と半導体基板12(Si)が接していないため、シリコンノジュールは成長しない。したがって、エミッタ領域30の上面全域にシリコンノジュールが成長することがない。このため、この半導体装置10は、シリコンノジュールが発生しても、IGBTの特性が変化し難い。
上述した半導体装置10では、平面視において、トレンチ22が格子状に形成されていたが、これに限られない。例えば、図4、5に示すように、複数のトレンチ22が互いに間隔を空けて直線状に長く伸びるストライプ状に形成されていてもよい。この場合においても、層間絶縁膜28とバリアメタル層42の間に間隔Lを設け、ピラー領域40の上方においてバリアメタル層42に開口42aを設け、間隔L及び開口42a内で上部電極80を半導体基板12に接触させることによって、半導体装置10と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:半導体装置
12:半導体基板
22:トレンチ
24:ゲート絶縁膜
26:ゲート電極
28:層間絶縁膜
30:エミッタ領域
32:ボディ領域
34:ドリフト領域
36:バッファ領域
38:コレクタ領域
39:カソード領域
40:ピラー領域
42:バリアメタル層
42a:開口
80:上部電極
90:下部電極

Claims (1)

  1. Siを含有する半導体基板と、
    前記半導体基板の上面に設けられたトレンチと、
    前記トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜と、
    前記トレンチ内に配置されており、前記ゲート絶縁膜によって前記半導体基板から絶縁されているゲート電極と、
    前記ゲート電極の上面を覆う層間絶縁膜と、
    Tiを含有しており、前記半導体基板の上面を覆うバリアメタル層と、
    前記バリアメタル層の上面を覆うAlSi電極、
    を備えており、
    前記半導体基板が、
    前記半導体基板の上面に露出しており、前記ゲート絶縁膜に接しているn型のエミッタ領域と、
    前記エミッタ領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しているp型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しており、前記ボディ領域によって前記エミッタ領域から分離されているn型のドリフト領域と、
    前記半導体基板の前記上面から前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達するn型のピラー領域、
    を備えており、
    前記バリアメタル層と前記層間絶縁膜の間に間隔が設けられており、
    前記バリアメタル層は、前記エミッタ領域に接しているとともに前記ピラー領域の上方に開口を有しており、
    前記AlSi電極は、前記間隔内で前記半導体基板の前記上面に接しているとともに前記開口内で前記ピラー領域にショットキー接触している、
    半導体装置。


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