JP6765432B2 - 透明性及び難燃性が向上されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体及びその製造方法 - Google Patents

透明性及び難燃性が向上されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、透明性及び難燃性が向上されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、任意に置換されたヒドロキシフェニル基を含む側鎖を有する特定構造のポリシロキサン、及びこのポリシロキサンとポリカーボネートブロックとを繰り返し単位として含み、優れた難燃性を有すると共に、優れた透明性を発揮するポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体及びその製造方法に関するものである。
ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、機械的物性(特に、衝撃強度)及び透明性が良好である。そのため、電気部品、機械部品及び工業用樹脂として幅広く使用されている。特に、電気・電子分野においては、多量の熱を放出するTV筐体、コンピュータモニターハウジング、コピー機、プリンタ、ノートブック電池、リチウム電池のケース材などにポリカーボネート樹脂を使用する場合には、耐熱性及び機械的物性だけでなく優れた難燃性が求められる。
ポリカーボネート樹脂に難燃性を付与する従来の方法は、ポリカーボネート樹脂と臭素化又は塩素化化合物を含むハロゲン化難燃剤とを混合することである。しかし、ハロゲン化難燃剤は、火災時に十分な難燃性を発揮するが、樹脂加工時にハロゲン化水素ガスが発生し、モールド腐食や環境問題を起こすだけでなく、燃焼時に人体に有害な毒性ガスであるダイオキシンを生成するので、その使用を規制する動きが広がっている。このような規制に対応するために、非ハロゲン化難燃剤としてのアルカリ金属塩と滴下防止剤(anti−dripping agent)としてのフッ素化ポリオレフィン樹脂の両方を含有する難燃性ポリカーボネート樹脂組成物が開発されている。しかし、ポリカーボネート樹脂の難燃性を確保するために、フッ素化エチレン系樹脂及び金属塩系難燃剤を使用すると、ポリカーボネート樹脂の長所の一つである透明性が低下するという問題が発生する。
このような透明性の低下現象を克服するために、シリコーン系添加物及びシリコーン系共重合体とのアロイ化が提案された。しかし、シリコーン系添加物を使用する技術は、非ハロゲン化難燃剤の環境上の利点にもかかわらず、透明性が低く、比較的高価であり、外装材として使用される場合に着色に制限があるなどの欠点を有する。加えて、流動性が悪いと、射出成型によって大型の物品を製造するのが困難になる。
従って、充分な難燃性を発揮し、透明性、流動性、低温衝撃強さ等の調和のとれた特性を実現できるポリカーボネート樹脂組成物の開発が求められている。
米国特許出願公開第2003/0105226号
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、難燃性及び透明性に優れた難燃性ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、下記一般式(1)で表されるポリシロキサンを提供する:
Figure 0006765432
式(1)中、R1は、独立して、水素原子、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
2は、独立して、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
3は、独立して、炭素数2〜8のアルキレン基を表し、
4は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、
kは、独立して、1〜4の整数を表し、
l、m及びnは、それぞれ独立して、0〜4の整数を表し、但し、l、m及びnの少なくとも一つは0ではなく、
x及びyは、それぞれ独立して、0〜100の整数を表す。
本発明の別の態様では、前記一般式(1)で表されるポリシロキサンと下記一般式(2)で表されるポリカーボネートブロックを繰り返し単位として含むポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を提供する。
Figure 0006765432
式(2)中、R5は、非置換;又はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子若しくはニトロで置換された炭素数6〜30の芳香族炭化水素基を表す。
また、本発明の別の態様では、前記一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを界面反応条件下で反応させて、ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を生成する工程;及び前記中間体を、第1重合触媒を用いて重合させる工程;を含むポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造方法を提供する。
本発明のさらに別の態様では、前記ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を用いて製造された成型製品を提供する。
本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体は、耐衝撃性、透明性などポリカーボネート固有の優れた物性を確実に保持しつつ、難燃剤を添加しなくても優れた難燃性を確保することができるため、建設用材料、自動車部品及び電気/電子部品など多様な用途に適用することができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本明細書で使用される用語「反応生成物」は、2つ以上の反応物を反応させることによって生成される物質を意味する。
また、本明細書では重合触媒の説明のために「第1」、「第2」などの用語を使用するが、前記重合触媒はこれらの用語に限定されない。これらの用語は、単に重合触媒を互いに区別するために使用する。例えば、第1重合触媒と第2重合触媒とは、同じ種類の触媒であってもよく、異なる種類の触媒であってもよい。
また、本明細書に記載の一般式において、水素、ハロゲン原子及び/又は炭化水素基などを表すために用いられる英語の文字「R」は、数字の下付き文字を有するが、「R」は、そのような下付き文字によって限定されない。前記「R」は、互いに独立して、水素、ハロゲン原子及び/又は炭化水素基等を表す。例えば、2個以上の「R」が同一の下付き文字又は異なる下付き文字を有するかどうかに関わらず、「R」は同じ炭化水素基又は異なる炭化水素基を表すことができる。
ポリシロキサン
本発明に係るポリシロキサンは、側鎖にヒドロキシフェニル基を有するシロキサンを含むシロキサンが連結された化合物であり、下記一般式(1)で表される化合物である。
Figure 0006765432
式(1)中、R1は、独立して、水素原子、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
2は、独立して、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
3は、独立して、炭素数2〜8のアルキレン基を表し、
4は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、
kは、独立して、1〜4の整数を表し、
l、m及びnは、それぞれ独立して、0〜4の整数、好ましくは0〜2の整数を表し、但し、l、m及びnの少なくとも一つは0ではなく、
x及びyは、それぞれ独立して、0〜100の整数、好ましくは0〜50の整数、より好ましくは0〜10の整数を表し、または2〜100の整数、好ましくは2〜50の整数、より好ましくは2〜10の整数を表してもよい。
より具体的に、前記炭素数1〜13の炭化水素基は、炭素数1〜13のアルキル基又はアルコキシ基、炭素数2〜13のアルケニル基又はアルケニルオキシ基、炭素数3〜6のシクロアルキル基又はシクロアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数7〜13のアラルキル基又はアラルコキシ基、又は炭素数7〜13のアルカリル基又はアルカリルオキシ基であってもよい。
例えば、前記アルキル基は、メチル、エチル又はプロピルであってもよく;前記アルキレン基は、エチレン又はプロピレンであってもよく;前記ハロゲン原子は、Cl又はBrであってもよく;前記アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ又はプロポキシであってもよく;前記アリール基は、フェニル、クロロフェニル又はトリル(好ましくは、フェニル)であってもよい。
好ましい一実施形態において、前記一般式(1)で表されるポリシロキサンは、下記一般式(3)で表されるポリシロキサンと下記一般式(4)で表される化合物との反応生成物であってもよい。
Figure 0006765432
式(3)中、R1、R2、l、m、n、x及びyは、前記一般式(1)に記載の定義と同義である。
Figure 0006765432
式(4)中、R4及びkは、前記一般式(1)に記載の定義と同義であり、hは1〜7の整数を表す。
一般式(1)のポリシロキサン製造のために使用される一般式(3)の化合物と一般式(4)の化合物とのモル比は、1:4〜1:1の範囲に制御することが好ましく、1:3〜1:2の範囲で制御することがより好ましい。一般式(3)の化合物と一般式(4)の化合物とのモル比が前記範囲を外れると、ポリシロキサンとポリカーボネートとの重合度に影響を与え、難燃効果及び透明性の低下の要因となり得る。
ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体
本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体は、前記一般式(1)のポリシロキサン(即ち、側鎖にヒドロキシフェニル基を有するポリシロキサンブロック)と下記一般式(2)で表されるポリカーボネートブロックとを繰り返し単位として含む共重合体である。
Figure 0006765432
式(2)中、R5は非置換;又はアルキル基(例えば、炭素数1〜20、又は1〜13のアルキル基)、シクロアルキル基(例えば、炭素数3〜6のシクロアルキル基)、アルケニル基(例えば、炭素数2〜20、又は2〜13のアルケニル基)、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20、又は1〜13のアルコキシ基)、ハロゲン原子(例えば、Cl又はBr)若しくはニトロで置換された、炭素数6〜30の芳香族炭化水素基を表す。ここで、前記芳香族炭化水素基は、例えば、下記一般式(5)で表される化合物から誘導されてもよい。
Figure 0006765432
式(5)中、Xは、アルキレン基、官能基を有しない線状、分枝状又は環状アルキレン基、及びサルファイド、エーテル、スルホキシド、スルホン、ケトン、ナフチル、イソブチルフェニルよりなる群から選ばれた少なくとも一つの官能基を含む線状、分枝状又は環状アルキレン基(例えば、炭素数1〜10の線状、分枝状又は炭素数3〜10の環状アルキレン基)を表し、
6及びR7は、それぞれ独立して、ハロゲン原子(例えば、Cl又はBr)、又は線状、分枝状若しくは環状アルキル基(例えば、炭素数1〜10の線状、分枝状又は炭素数3〜10の環状アルキル基)を表し、
p及びqは、独立して、0〜4の整数を表す。
前記一般式(5)の化合物は、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソブチルフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1−エチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1−ナフチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,10−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、2−メチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4−メチル−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、ジフェニル−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、レゾルシノール(Resorcinol)、ヒドロキノン(Hydroquinone)、4,4’−ジヒドロキシフェニルエーテル[ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル]、4,4’−ジヒドロキシ−2,5−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジクロロジフェニルエーテル、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、4,4’−ジヒドロキシジフェノール[p,p’−ジヒドロキシフェニル]、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシフェニル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチル−ブタン、4,4’−チオジフェノール[ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン]、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、メチルヒドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレン及び2,6−ジヒドロキシナフタレンから選ばれるが、これらに限定されない。上記の中でも、代表的には、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)が挙げられる。他の官能性2価フェノール類(functional dihydric phenol)は、米国特許第2,999,835号、米国特許第3,028,365号、米国特許第3,153,008号及び米国特許第3,334,154号などを参照することができる。前記2価フェノール類は、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
カーボネート前駆体の場合、ポリカーボネート樹脂の他のモノマーとしては、例えば、塩化カルボニル(ホスゲン)、臭化カルボニル、ギ酸ビスハロ、ジフェニルカーボネート又はジメチルカーボネートなどを使用することができる。
好ましい一実施形態で、本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体中の一般式(1)で表されるポリシロキサンの含量は、共重合体全重量に対して0.5〜20重量%、より好ましくは3〜15重量%であり、ポリカーボネートの含量は、共重合体全重量に対して80〜99.5重量%、より好ましくは85〜97重量%である。共重合体中の一般式(1)で表されるポリシロキサンの含量が0.5重量%未満の場合難燃性が低下し、20重量%を超えると難燃性は向上するが、透明性が低下する。
好ましい一実施形態で、本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の粘度平均分子量(Mv)は、15,000〜200,000、より好ましくは15,000〜100,000である。ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の粘度平均分子量が15,000未満の場合、機械的物性が顕著に低下し、ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の粘度平均分子量が200,000を超えると、融解粘度の上昇による樹脂の加工に問題が生じることがある。
本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体は、前記一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートをアルカリ水溶液及び有機相からなる界面反応条件下で反応させて、ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を生成する工程;及び第1重合触媒を用いて前記中間体を重合させる工程を経て製造することができる。
好ましい一実施形態で、中間体を生成する工程は、一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを0.5:99.5〜20:80(より好ましくは3:97〜15:85、最も好ましくは3:97〜10:90)の混合比で混合する工程を含んでいてもよい。一般式(1)のポリシロキサンの混合比が0.5未満の場合難燃性が低下し、一般式(1)のポリシロキサンの混合比が20を超えると難燃性は向上するが、透明性が低下することがある。
本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造に使用されるオリゴマー性ポリカーボネートは、粘度平均分子量が800〜20,000(より好ましくは、1,000〜15,000)のオリゴマー性ポリカーボネートであってもよい。ポリカーボネートの粘度平均分子量が800未満の場合、分子量分布が広がって物性が低下し、粘度平均分子量が20,000を超えると反応性が低下することがある。
一実施形態で、前記オリゴマー性ポリカーボネートは、前述した2価フェノール類化合物をアルカリ水溶液に加えて、フェノール塩とした後、フェノール塩状態のフェノール化合物を、ホスゲンガスを注入したジクロロメタンに添加し、反応して製造することができる。オリゴマー製造のためには、ホスゲンとビスフェノールとのモル比を約1:1〜1.5:1、より好ましくは約1:1〜1.2:1の範囲内に制御することが好ましい。ホスゲンのビスフェノールに対するモル比が1未満の場合反応性が低下し、ホスゲンのビスフェノールに対するモル比が1.5を超えると分子量が過度に増加して加工性が問題となることがある。
前記オリゴマー生成反応は、通常、約15〜60℃の温度範囲で行われる。反応混合物のpHを調節するために、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)を使用することができる。
一実施形態で、中間体を生成する工程は、ポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを含む混合物を生成する工程を含み、前記混合物は、相間移動触媒、分子量調節剤及び第2重合触媒をさらに含んでもよい。また、中間体を生成する工程は、ポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを含む混合物を生成する工程;及びポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとの反応が完了した後、生成混合物から有機相を抽出する工程;を含んでもよく、また、中間体を重合させる工程は、第1重合触媒を前記抽出された有機相に添加する工程を含むこともできる。
具体的に、本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体は、ポリカーボネートを含有する有機相−水相混合物にポリシロキサンを添加した後、分子量調節剤及び触媒を投入することによって製造することができる。
分子量調節剤としては、ポリカーボネート製造に用いられるモノマーと同様の単官能化合物(monofunctional compound)を用いることができる。単官能化合物は、例えば、p−イソプロピルフェノール、p−tert−ブチルフェノール(PTBP)、p−クミルフェノール、p−イソオクチルフェノール、及びp−イソノニルフェノール等のフェノール系誘導体、又は脂肪族アルコール類等が挙げられる。好ましくは、p−tert−ブチルフェノール(PTBP)を用いることができる。
触媒としては、重合触媒及び/又は相間移動触媒を用いることができる。重合触媒としては、例えば、トリエチルアミン(TEA)であり、相間移動触媒は、例えば、下記一般式(6)である:
(R84+- (6)
式(6)中、R8は、炭素数1〜10のアルキル基を表し、Qは、窒素又はリンを表し、Xは、ハロゲン原子又は−OR9(ここで、R9は、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を表す。)を表す。
具体的に、相間移動触媒は、例えば、[CH3(CH234NX、[CH3(CH234PX、[CH3(CH254NX、[CH3(CH264NX、[CH3(CH244NX、CH3[CH3(CH233NX又はCH3[CH3(CH223NXであってもよい。前記一般式において、Xは、Cl、Br又は−OR9を表し、ここで、R9、は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を表す。
相間移動触媒の含量は、一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとの混合物の全重量に対して、好ましくは約0.01〜10重量%である。その含量が0.01重量%未満の場合反応性が低下し、その含量が10重量%を超えると相間移動触媒が析出するか、透明性が低下することがある。
一実施形態で、ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した後、塩化メチレンに分散した有機相をアルカリで洗浄し、次いで分離する。続いて、前記有機相を0.1N塩酸溶液で洗浄し、次いで蒸溜水で2〜3回洗浄する。洗浄終了後、塩化メチレンに分散した前記有機相の濃度を一定に調整し、70〜80℃の範囲で一定量の純水を用いて造粒化する。純水の温度が70℃未満場合造粒速度が遅く、造粒時間が長くなりすぎることがある。純水の温度が80℃を超えると均一な大きさのポリカーボネート形状を得ることが困難になることがある。造粒後、まず100〜110℃で5〜10時間乾燥し、次いで110〜120℃で5〜10時間乾燥することが好ましい。
本発明の別の態様によれば、本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を用いて製造された成型製品を提供することができる。前記成型工程としては、押出、射出などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明により提供される物品は、建設用材料、自動車部品及び電気/電子部品など様々な用途に適用可能であるが、これらに限定されない。
本発明に係るポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を用いて成型製品を製造する方法は特に限定されず、樹脂成型品の製造に一般的に用いられる方法をそのまま用いてもよく、適宜変更してもよい。
本発明は、以下の実施例によって、より詳細に説明される。しかし、本発明の範囲はこれにより限定されない。
実施例1
<ポリシロキサンの製造>
コンデンサ付き500mLの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、前記一般式(3)に相当するポリシロキサン(Dami Polychem社製のF5032、粘度5cPの無色透明液体)50.44g(0.1モル)をトルエン50mLに溶解し、白金(Pt)触媒(Dami Polychem社製のCP101)0.008g(100ppm)を添加した。得られた溶液を加熱した状態で、2−アリルフェノール26.8g(0.2モル)を1時間かけてゆっくり加え、5時間還流した。反応終了後、溶液からトルエン溶媒を除去し、真空オーブンで24時間乾燥させて、下記一般式(7)で表されるポリシロキサンを製造した。
Figure 0006765432
<ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造>
水溶液中のビスフェノールAとホスゲンガスとの界面反応を塩化メチレンの存在下で行い、粘度平均分子量が約1,000のオリゴマー性ポリカーボネート混合物を製造した。得られたオリゴマー性ポリカーボネート混合物から有機相を抽出し、水酸化ナトリウム水溶液、前記一般式(7)のポリシロキサン(共重合体全重量に対して2重量%の量)、塩化テトラブチルアンモニウム(TBACl、共重合体全重量に対して0.1重量%の量)、塩化メチレン及びp−tert−ブチルフェノール(PTBP、共重合体全重量に対して0.4重量%の量)を混合し、2時間反応させた。層分離後、有機相のみを採取し、水酸化ナトリウム水溶液、塩化メチレン、トリエチルアミン(TEA、共重合体全重量に対して0.015重量%の量)を添加し、3時間反応させた。反応後の有機相にトリエチルアミン(TEA、共重合体全重量に対して0.02重量%の量)をさらに添加し、さらに2時間反応させた。層分離後、増粘した有機相を採取し、蒸溜水及び塩化メチレンを添加し、アルカリ洗浄した後再度分離した。次に、得られた有機相を0.1N塩酸溶液で洗浄した後、蒸溜水で2〜3回洗浄した。洗浄が完了した後、前記有機相を76℃で一定量の純水を用いて造粒した。造粒が完了した後、生成物をまず110℃で8時間、次いで120℃で10時間乾燥させた。得られたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、その結果を下記表1に示した。
実施例2
<ポリシロキサンの製造>
コンデンサ付き500mLの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、前記一般式(3)に相当するポリシロキサン(Dami Polychem社製のF5032、粘度5cPの無色透明液体)49.04g(0.1モル)をトルエン50mLに溶解し、白金(Pt)触媒(Dami Polychem社製のCP101)0.008g(100ppm)を添加した。得られた溶液を加熱した状態で、2−アリルフェノール40.2g(0.3モル)を1時間かけてゆっくり加え、5時間還流した。反応終了後、溶液からトルエンを除去した後、真空オーブンで24時間乾燥させて、下記一般式(8)で表されるポリシロキサンを製造した。
Figure 0006765432
<ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造>
前記一般式(7)のポリシロキサンの代わりに、前記一般式(8)のポリシロキサン(共重合体全重量に対して2重量%の量)を使用したこと以外は、実施例1と同じ方法でポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
実施例3
前記一般式(7)のポリシロキサンの使用量を共重合体全重量に対して5重量%の量に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法でポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
実施例4
前記一般式(7)のポリシロキサンの使用量を共重合体全重量に対して7重量%の量に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法でポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
実施例5
前記一般式(7)のポリシロキサンの使用量を共重合体全重量に対して10重量%の量に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法でポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
実施例6
前記一般式(8)のポリシロキサンの使用量を共重合体全重量に対して7重量%の量に変更したこと以外は、実施例2と同様の方法でポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
実施例7
前記一般式(7)のポリシロキサンの使用量を共重合体全重量に対して5重量%の量に変更とし、実施例1と同じ方法で粘度平均分子量が70,500のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
比較例1
粘度平均分子量が21,200の線状ポリカーボネート(サムヤン社製のTRIREX 3022IR)の物性を測定し、下記表1に示した。
比較例2
ポリシロキサンを使用しなかったこと以外は、実施例1と同じ方法で粘度平均分子量が70,900の線状ポリカーボネートを製造した。製造されたポリカーボネート樹脂の物性を測定し、下記1に示した。
比較例3
共重合体全重量に対して5重量%の下記一般式(9)で表されるヒドロキシ末端ポリシロキサンを用いて、ポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を実施例1と同じ方法で製造した。製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の物性を測定し、下記表1に示した。
Figure 0006765432
Figure 0006765432
上記表1に示すように、実施例1〜7で製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体は、比較例1、2で製造された線状ポリカーボネート樹脂及び比較例3の一般式(9)のヒドロキシ末端ポリシロキサンを用いて製造されたポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体に比べて、非常に優れた難燃性を有していることが分かる。
上記実施例及び比較例で使用した物性測定及び評価方法は以下の通りである。
(a)H−NMR(核磁気共鳴分光計):Bruker社製のAvance DRX300を使用して測定した。H−NMR分析により、0.2ppmで観察されるジメチルシロキサンのメチル基のピーク、2.6ppmで観察されるポリシロキサン−ポリカーボネート結合部のメチレン基のピーク及び3.9ppmで観察されるポリシロキサン−ポリカーボネート結合部のメトキシ基のピークが確認された。
(b)粘度平均分子量(Mv):ウベローデ粘度計を使用して20℃で塩化メチレン溶液の粘度を測定し、下記式により極限粘度[η]を算出した。
Figure 0006765432
(c)透過率:ヘーズメーター(BYK GARDNER社製のHAZE−GARD PLUS)を使用して透過率を測定した。
(d)難燃性:米国のアンダーライターズ・ラボラトリーズ(UL:Underwriter’s Laboratory Inc., US)が規定するUL−94難燃試験法に従って測定した。この試験では、一定の大きさの垂直に固定された試験片で10秒間燃焼させた後の火炎時間又は燃焼粒子の滴下によって難燃性を評価した。燃焼時間は、着火源から取り出した後に試験片が火炎し続ける時間である。綿層の着火については、試験片の約300mm下に設置された綿層が、試験片からの燃焼粒子の滴下によって着火するかどうかを観測した。難燃性評価を下記表2に示した。
Figure 0006765432

Claims (12)

  1. 下記一般式(1)で表されるポリシロキサン。
    Figure 0006765432
    式(1)中、R1は、独立して、水素原子、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
    2は、独立して、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
    3は、独立して、炭素数2〜8のアルキレン基を表し、
    4は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、
    kは、独立して、1〜4の整数を表し、
    l及びmは、それぞれ独立して、0〜4の整数を表し、
    nは1〜4の整数を表し、
    x及びyは、それぞれ独立して、0〜10の整数を表す。
  2. 下記一般式(3)で表されるポリシロキサンと下記一般式(4)で表される化合物との反応生成物である請求項1に記載のポリシロキサン。
    Figure 0006765432
    式(3)中、R1、R2、l、m、n、x及びyは、請求項1に記載の一般式(1)における定義と同義である。
    Figure 0006765432
    式(4)中、R4及びkは、請求項1に記載の一般式(1)における定義と同義であり
    、hは1〜7の整数を表す。
  3. 下記一般式(1)で表されるポリシロキサン及び下記一般式(2)で表されるポリカーボネートを繰り返し単位として含むポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体。
    Figure 0006765432
    式(1)中、R1は、独立して、水素原子、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
    2は、独立して、炭素数1〜13の炭化水素基又はヒドロキシ基を表し、
    3は、独立して、炭素数2〜8のアルキレン基を表し、
    4は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、
    kは、独立して、1〜4の整数を表し、
    l及びmは、それぞれ独立して、0〜4の整数を表し、
    nは1〜4の整数を表し、
    x及びyは、それぞれ独立して、0〜10の整数を表す。
    Figure 0006765432
    式(2)中、R5は、非置換;又はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子若しくはニトロで置換された炭素数6〜30の芳香族炭化水素基を表す。
  4. 芳香族炭化水素基が、下記一般式(5)で表される化合物から誘導されたものである請求項3に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体。
    Figure 0006765432
    式(5)中、Xは、アルキレン基、官能基を有しない線状、分枝状又は環状アルキレン基、及びサルファイド、エーテル、スルホキシド、スルホン、ケトン、ナフチル、イソブチルフェニルよりなる群から選ばれた少なくとも一つの官能基を含む線状、分枝状又は環状アルキレン基を表し、
    6及びR7は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、又は線状、分枝状若しくは環状アルキル基を表し、
    p及びqは、独立して、0〜4の整数を表す。
  5. 一般式(1)で表されるポリシロキサンの含量が、共重合体全重量に対して0.5〜20重量%である請求項3に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体。
  6. 粘度平均分子量が、15,000〜200,000である請求項3に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を製造する方法であって、
    前記一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを界面反応条件下で反応させて、ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を生成する工程;及び
    前記中間体を、第1重合触媒を用いて重合させる工程;
    を含むポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造方法。
  8. ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を生成する工程が、
    一般式(1)のポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを0.5:99.5〜20:80の重量比で混合させる工程を含む請求項7に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造方法。
  9. ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を生成する工程が、
    一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを含む混合物を生成する工程を含み、前記混合物が、相間移動触媒、分子量調節剤及び第2重合触媒をさらに含む請求項7に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造方法。
  10. ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を生成する工程が、
    一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとを含む混合物を生成する工程;及び一般式(1)で表されるポリシロキサンとオリゴマー性ポリカーボネートとの反応が完了した後、生成混合物から有機相を抽出する工程;を含み、
    ポリシロキサン−ポリカーボネート中間体を重合させる工程が、第1重合触媒を前記抽出された有機相に添加する工程を含む請求項7に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造方法。
  11. オリゴマー性ポリカーボネートの粘度平均分子量が、800〜20,000である請求項7に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体の製造方法。
  12. 請求項3〜6のいずれか1項に記載のポリシロキサン−ポリカーボネート共重合体を用いて製造された成型製品。
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