JP6765052B2 - 培養用足場および繊維集合体の製造方法、ならびに培養用足場の製造装置 - Google Patents

培養用足場および繊維集合体の製造方法、ならびに培養用足場の製造装置 Download PDF

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本発明は、培養用足場(以下、便宜的に培地と称する。)および繊維集合体の製造方法、ならびに培地の製造装置に関し、特に、一方向に配列した繊維を備える培地および繊維集合体の生産性の向上に関する。
近年、生物組織や微生物を培養するための培地として、繊維基材が注目されている(特許文献1参照)。繊維基材は、例えば、織物、編物あるいは不織布であり、三次元の構造を備える。そのため、in vitroで生理的環境に近い状態で、生物組織や微生物を培養することができる。
特表2010−517590号公報
生物組織や微生物の成長に方向性が見られる場合、繊維基材を構成する繊維は、ある一方向に配列していることが望ましい。生物組織や微生物が成長し易くなるためである。しかし、通常、繊維基材は、繊維同士の交絡によって形状が保持されており、上記のような配列性を有さない。
本発明の一局面は、繊維の原料液をノズルの吐出口から吐出して、前記繊維を生成させる繊維生成工程と、前記繊維を、巻取回転体の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体を形成する堆積工程と、前記巻取回転体を回転させながら、前記繊維集合体を基材に転写する転写工程と、を備え、前記繊維が、溶融紡糸法または溶液紡糸法により生成される、培地の製造方法に関する。
本発明の他の一局面は、繊維が一定の方向に配列した繊維集合体の製造方法であって、繊維の原料液をノズルの吐出口から吐出して、前記繊維を生成させる繊維生成工程と、前記繊維を、巻取回転体の周面に周回するように堆積させる堆積工程と、を備え、前記繊維が、溶融紡糸法または溶液紡糸法により生成され、前記堆積工程の前に、前記繊維を前記巻取回転体以外の予備堆積部材に堆積させる予備堆積工程を備え、前記予備堆積工程と前記堆積工程とが、前記原料液を、前記ノズルの前記吐出口から継続的に吐出させながら、連続して行われる、繊維集合体の製造方法に関する。
本発明のさらに他の一局面は、繊維の原料液をノズルの吐出口から吐出して、前記繊維を生成させる繊維生成部と、前記繊維を、巻取回転体の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体を形成する堆積部と、前記巻取回転体を回転させながら、前記繊維集合体を基材に転写する転写部と、を備え、前記繊維が、溶融紡糸法または溶液紡糸法により生成される、培地の製造装置に関する。
本発明に係る製造方法および製造装置によれば、一方向に配列した繊維を備える培地および繊維集合体を、効率よく製造することができる。
本発明に係る製造方法の各工程における巻取回転体および基材を模式的に示す側面図である((a)、(b))。 本発明に係る繊維生成工程におけるノズルおよび吐出端保持部材を模式的に示す側面図である((a)〜(d))。 図2に示される繊維生成工程に続いて行われる堆積工程におけるノズルおよび吐出端保持部材を模式的に示す側面図である((e)、(f))。 本発明に係る予備堆積工程における巻取回転体およびノズルを模式的に示す側面図である。 本発明に係る他の製造方法の繊維生成工程および堆積工程における巻取回転体およびノズルを模式的に示す側面図である。 本発明に係る製造方法に用いられるノズルを模式的に示す断面図である。 本発明に係る製造方法に用いられる他のノズルを模式的に示す断面図である。 本発明に係る他の製造方法の繊維生成工程および堆積工程における巻取回転体およびノズルを模式的に示す側面図である。 本発明に係るさらに他の製造方法の繊維生成工程および堆積工程における巻取回転体およびノズルを模式的に示す側面図である。 繊維の配列を説明するための繊維集合体の一部の領域の概略上面図である。
従来、溶融紡糸法または溶液紡糸法では、繊維を紡糸しながら、順次、ロールに巻き取っていく。その後、繊維は当該ロールから繰り出され、織物、編物あるいは不織布等の繊維基材を製造するために、種々の加工機に供される。本実施形態では、図1に示すように、溶融紡糸法または溶液紡糸法により紡糸され、巻取回転体10に巻き取られた繊維21の集合体(繊維集合体20、図1(a))を、その配列を維持した状態で基材30へと転写し(図1(b))、培地100として使用するものである。これにより、高い配列性を備える培地を得ることができる。溶融紡糸法および溶液紡糸法は、繊維径および紡糸速度等が制御し易いため、培地100の製造に適している。
溶液紡糸法は、繊維21の原料を溶媒に溶解して得られた溶液を、原料液22として用いる方法である。溶媒を用いる溶液紡糸法には、いわゆる湿式紡糸法および乾式紡糸法がある。湿式紡糸法では、原料液22をノズル51に設けられた吐出口511から凝固液中に吐出して、繊維21の原料と凝固液との化学反応により、あるいは、溶媒と凝固液との置換により、繊維21が形成される。乾式紡糸法では、原料液22を吐出口511から空気中に吐出した後、加熱等により溶媒を除去することにより、繊維21が形成される。なかでも、乾式紡糸法によれば、繊維21の配列性が高まり易い。
溶融紡糸法は、繊維21の原料を加熱して溶融させた溶融液を、原料液22として用いる方法である。原料液22は、吐出口511から空気中に吐出された後、冷却されることにより、繊維状に固化する。この場合、通常、繊維21の原料を溶解するための溶媒は使用しない。よって、溶融紡糸法は、溶媒の除去作業が省略できる点で好ましい方法である。
以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。図1(a)および(b)は、本実施形態の各工程における巻取回転体および基材等を模式的に示す側面図である。
本実施形態に係る培地100の製造方法は、繊維21の原料液22をノズル51の吐出口511から吐出して、繊維21を生成させる繊維生成工程と、繊維21を、巻取回転体10の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体20を形成する堆積工程と、巻取回転体10を回転させながら、繊維集合体20を基材30に転写する転写工程と、を備える。
上記の製造方法は、繊維21の原料液22をノズル51の吐出口511から吐出して、繊維21を生成させる繊維生成部と、繊維21を、巻取回転体10の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体20を形成する堆積部と、巻取回転体10を回転させながら、繊維集合体20を基材30に転写する転写部と、を備える製造装置により製造される。
さらに、本実施形態では、繊維21の原料液22をノズル51の吐出口511から吐出して、繊維21を生成させる繊維生成工程と、繊維21を、巻取回転体10の周面に周回するようにさせる堆積工程と、繊維生成工程の後、堆積工程の前に、繊維21を巻取回転体10以外の予備堆積部材60(図4参照)に堆積させる予備堆積工程と、を備える方法により、繊維集合体20が製造される。このとき、繊維21が、溶融紡糸法または溶液紡糸法により生成されるとともに、予備堆積工程と堆積工程とが、原料液22を、ノズル51の吐出口511から継続的に吐出させながら、連続して行われる。巻取回転体10の周面に形成された繊維集合体20は、必要に応じて離型紙に転写される。繊維集合体20は、単独で培地として使用され得る。
(1)繊維生成工程および堆積工程(図1(a))
本工程では、溶融紡糸法または溶液紡糸法により、原料液22から繊維21を生成させるとともに、繊維21を巻取回転体10の周面に幾重にも堆積させる。これにより、巻取回転体10の周面には、繊維集合体20が形成される。なかでも、溶媒を用いる溶液紡糸法は、原料液22を所望の配合あるいは粘度に調製することが容易である点で好ましい。
原料液22を吐出するノズル51には、原料液22を吐出口511から吐出させるために、原料液22を加圧する加圧装置63が接続されている。原料液22に加えられる圧力は、生成する繊維21の繊維径、生産性(ノズル51の移動速度)等を制御するパラメータの一つである。加圧装置63は、例えば、ポンプ631とバルブ632とを備える。溶融紡糸法により繊維21を生成させる場合、例えばノズル51は図示しない加熱装置を備えている。
繊維集合体20の剥離性を向上するために、図1(a)に示すように、巻取回転体10の周面に、凸部10Pを複数、配置してもよい。これにより、繊維集合体20は、巻取回転体10の周面から剥離され易くなる。
凸部10Pの形状は、特に限定されない。凸部10Pを巻取回転体10の周面の法線方向から見たときの形状としては、例えば、矩形、台形、円形、ドーナツ形等が挙げられる。凸部10Pの数は、2以上であれば特に限定されない。繊維集合体20の剥離性の観点から、複数の凸部10Pは、等間隔に配置されることが好ましい。
凸部10Pの大きさも特に限定されない。なかでも、繊維集合体20の剥離性の観点から、すべての凸部10Pの巻取回転体10の周面に接触する総面積が、巻取回転体10の周面の表面積の10%以上、80%以下、特に30%以上、70%以下になるように、凸部10Pの大きさを決定することが好ましい。
凸部10Pの高さは特に限定されない。ただし、繊維21の弛みを抑制し、一方向への配列を維持し易い点で、凸部10Pの高さは過度に高くないことが好ましい。繊維集合体20の剥離性および繊維21の弛み抑制の観点から、凸部10Pの高さは100〜5000μmであることが好ましい。凸部10Pの高さは、巻取回転体10の周面の法線方向における平均値である。
凸部10Pの材質は、特に限定されない。凸部10Pの材質は、例えば、PA、PET、ポリスチレン、ポリイミド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、剥離性の観点から、凸部10Pは、少なくとも繊維21との接触部にシリコーンゴム層を備えることが好ましい。シリコーンゴムは適度な粘着性を備えるため、転写工程の前に繊維集合体20が巻取回転体10の周面から剥離することも抑制される。シリコーンゴムとは、主鎖がケイ素−酸素結合(シロキサン結合)により形成される、非熱可塑性の化合物である。シリコーンゴムとしては、例えば、メチルシリコーンゴム、ビニル−メチルシリコーンゴム、フェニル−メチルシリコーンゴム、ジメチルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等が挙げられる。もちろん、凸部10Pの全体が、シリコーンゴムにより形成されていてもよい。
(原料液)
溶液紡糸法で利用する原料液22は、繊維21の原料と溶媒とを含む。溶融紡糸法で利用する原料液22は、溶融した繊維21の原料を含む。繊維21の原料としては、生物組織や微生物の培地として用いることができる限り特に限定されない。なかでも、生物組織や微生物に対する親和性が高く、培養する際、生物組織や微生物にストレスを与え難い点で、繊維21の原料は、ポリスチレンブロックおよびポリブタジエンブロックを含むブロックポリマーと、当該ブロックポリマーとは異なるスチレン樹脂と、を含むことが好ましい。
ブロックポリマーは、例えば、ポリブタジエン(PB)ブロックとポリスチレン(PS)ブロックとが連結したジブロック体であってもよいが、PBブロックとPSブロックとが交互に連結したトリブロック体以上のポリブロック体が好ましい。ブロックポリマーは、スチレン樹脂との親和性を確保する観点から、少なくとも末端にPSブロックを含むことが好ましい。PBブロックは、得られる繊維21の柔軟性や伸度を高める。
ブロックポリマー中のPBブロックの含有量は、例えば、10〜30質量%であり、15〜30質量%であることが好ましく、20〜30質量%または20〜25質量%であることがさらに好ましい。PBブロックの含有量がこのような範囲である場合、スチレン樹脂との親和性が高くなって、均質な繊維21が生成され易くなる。また、得られる繊維21は高い柔軟性および伸度を備える。
スチレン樹脂としては、上記のブロックポリマーとは異なるポリマーが使用される。スチレン樹脂としては、例えば、ポリスチレン(スチレンホモポリマー)、スチレンと他の共重合性モノマーとの共重合体が挙げられる。スチレン樹脂は、一種を単独でまたは二種以上を組み合わせてもよい。繊維21の柔軟性と形成し易さとを両立させる観点から、ブロックポリマーとスチレン樹脂との質量比(=ブロックポリマー:スチレン樹脂)は、例えば、2:1〜1:5であり、好ましくは1:1〜1:4である。
溶媒としては、繊維21の原料を溶解し、揮発などにより除去可能なものであれば特に制限されず、原料の種類や製造条件に応じて、水および有機溶媒から適宜選択して使用できる。溶媒としては、非プロトン性の極性有機溶媒が好ましい。このような溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などのアミド(鎖状または環状アミドなど);ジメチルスルホキシドなどのスルホキシドなどが挙げられる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶液紡糸法で利用する原料液22の固形分濃度は、溶媒の種類などに応じて調節できるが、例えば、5〜50質量%であり、10〜30質量%であってもよい。原料液22は、必要に応じてさらに添加剤を含んでもよい。
(繊維)
上記原料液22から生成される繊維21は、上記ブロックポリマーおよびスチレン樹脂、さらには、必要に応じて添加剤を含む。繊維21の平均繊維径は、例えば、0.5μm〜10が好ましく、1〜5μmがより好ましく、1.5〜4μmが特に好ましい。
なお、平均繊維径とは、繊維21の直径の平均値である。繊維21の直径とは、繊維21の長さ方向に対して垂直な断面の直径である。そのような断面が円形でない場合には、最大径を直径と見なしてよい。また、繊維集合体20の1つの主面の法線方向から見たときの、繊維21の長さ方向に対して垂直な方向の幅を、繊維21の直径と見なしてもよい。平均繊維径は、例えば、繊維集合体20に含まれる任意の10本の繊維21の任意の箇所の直径の平均値である。
(繊維集合体)
繊維集合体20は、複数の繊維21の集合体である。繊維集合体20において、複数の繊維21は一方向に配列している。複数の繊維21が一方向に配列しているとは、繊維集合体20において、繊維21同士が交差していないか、繊維21同士が交わる平均的な角度が、0°を超え60°以下であることをいう。このように、複数の繊維21が配列した状態である場合、繊維21は配列方向に沿って伸び易いため、生物組織や微生物へのストレスも低減できる。よって、繊維の配列方向に沿って生物組織や微生物が成長し易くなる。
ここで、繊維21同士が交わる平均的な角度は、繊維21の平均的な長さ方向の交わりから決定できる。繊維21の平均的な長さ方向は、例えば、繊維集合体20をその法線方向から見たときのSEM写真に基づいて決定することができる。図8は、繊維21の配列を説明するための繊維集合体20の概略上面図である。図8では、繊維集合体29を法線方向から撮影したSEM写真における繊維集合体20の状態を模している。複数の繊維21で構成される繊維集合体20を法線方向から見て、所定のサイズ(例えば、100μm×100μm)の正方形の領域Rを設定する。このとき、領域Rは、領域R内に12本以上の繊維21が入り、かつ領域R内に位置する繊維21の50%以上が領域Rの対向する2辺と交差するように決定する。この領域Rにおいて、ある繊維21が、上記の対向する2辺と交差する2点間を結んだ直線(図8では点線)の方向を、その繊維21の平均的な長さ方向とする。
繊維21同士が交わる平均的な角度は、例えば、上記領域Rにおいて、任意に選択した複数(例えば、20本)の繊維21から、さらに任意に2本の繊維21を選択し、各繊維21の平均的な長さ方向が交わる角度(例えば、図8のθ1)を求める。別の2本の繊維21を選択し、各繊維21の平均的な長さ方向が交わる角度(例えば、図8のθ2)を求める。このような作業を、選択した残りの繊維21(例えば、16本)について行う。そして、それぞれの角度の平均を算出し、繊維21同士が交わる平均的な角度とする。
繊維集合体20の単位面積に占める繊維21の面積の割合は10〜90%から選択できる。例えば、心筋細胞の培養や電位測定装置に利用する場合には、繊維集合体20はごく薄く、単位面積当たりに占める繊維21の割合は20〜50%であり、30〜40%で均一に分散して堆積していることが好ましい。なお、繊維21の面積の割合は、繊維集合体20の一方の主面(例えば、上面)において、繊維集合体20における所定の面積(例えば、短軸3mm×長軸6mmの楕円形)の領域において、光沢度計により光沢度を測定し、繊維21と繊維21以外の領域との光沢度の違いに基づき、繊維21が占める面積を算出し、単位面積当たりの面積比率(%)に換算することにより求めることができる。
(巻取回転体)
巻取回転体10(回転基体11)の構成は、回転可能である限り特に限定されず、ドラム状であってもよいし、複数のロールで張架されたベルトであってもよい。後者の場合、少なくとも1本のロールを回転駆動させて、ベルトを回転させる。巻取回転体10の材質としては、例えば、金属材料、各種樹脂、各種ゴム、セラミックスおよびこれらの組み合わせが挙げられる。巻取回転体10がベルトである場合、ベルトは、金属ベルトであってもよいし、樹脂ベルトであってもよい。巻取回転体10の外形は、例えば、円柱または角柱であってもよい。
繊維生成工程では、原料液22の吐出開始前に、ノズル51の吐出口511を、巻取回転体10の周面あるいはその他の部材(以下、吐出端保持部材)に当接させて、吐出端を確保して保持させることが好ましい。これにより、紡糸がスムーズに進行する。なかでも、巻取回転体10に堆積する繊維21が均質になる点で、図2に示すように、巻取回転体10以外の吐出端保持部材62に吐出端を保持させることが好ましい。すなわち、繊維生成工程は、ノズル51を下降させて(図2(a))、ノズル51の吐出口511を吐出端保持部材62に当接させる(図2(b))当接工程と、吐出口511から原料液22を吐出しながら、吐出口511を吐出端保持部材62から離間させる(図2(d))離間工程と、を備えることが好ましい。
上記の場合、続いて、原料液22の吐出を継続しながら、ノズル51を巻取回転体10の近傍にまで移動させる(図3(e))。原料液22の吐出によって生成された繊維21の一部が、回転する巻取回転体10に接触すると、繊維21は、巻取回転体10の周面に周回しながら堆積していく(図3(f))。このとき、巻取回転体10あるいは原料液22を吐出するノズル51を、例えば巻取回転体10の回転軸の方向に移動させながら原料液22を吐出することにより、巻取回転体10の周面の少なくとも一部を覆い、一方向に配列する繊維21を備える繊維集合体20が形成される。
吐出端保持部材62の形状および材質は、原料液22の吐出端を保持できる限り特に限定されない。なかでも、後述するように、ノズル51の吐出口511のクリーニングも可能となる点で、吐出端保持部材62は、多孔質体であることが好ましい。多孔質体としては、例えば、不織布、多孔質フィルム、スポンジ等が挙げられる。なかでも、ノズル51の差し込みが容易である一方、厚みを大きくし易く、クリーニング効果が高まり易い点で、不織布が好ましい。
吐出端保持部材62が多孔質体である場合、当接工程は、例えば、ノズル51の吐出口511を、吐出端保持部材62(多孔質体)に差し込む差込工程であってもよい。原料液22の吐出は、少なくとも吐出口511を吐出端保持部材62から引き抜く際に開始されていればよい。これにより、原料液22の吐出端が吐出端保持部材62に確保されるとともに、保持される。
上記の場合、差込工程では、吐出口511に付着した原料液22や繊維21の残渣等が吐出端保持部材62に絡めとられて、吐出口511がクリーニングされる。よって、安定した紡糸が可能となって、生成する繊維21の品質が向上する。離間工程では、吐出口511を吐出端保持部材62の内部で移動させた後(図2(c))、吐出口511を吐出端保持部材62から引き抜いてもよい。これにより、吐出端がさらに吐出端保持部材62に保持され易くなるとともに、上記クリーニングの効果が高まる。
ノズル51は、吐出口511を包囲する吐出口カバー65(図5参照)を備えることが好ましい。外的要因によって、繊維21に弛みや吐出方向のブレ等が生じるのを防止するためである。これにより、繊維21の配列性が向上する。さらに、後述するように、冷却装置64Aあるいは乾燥装置64Bが設置される場合、吐出口カバー65により、所望の繊維21が形成される前に、原料液22が固化あるいは乾燥することが抑制される。
繊維21が溶融紡糸法により生成される場合、図5に示すように、堆積工程において、生成した繊維21を冷却装置64Aにより冷却しながら、巻取回転体10の周面に堆積させることが好ましい。溶融紡糸法では、吐出された原料液22が冷却されることにより、固化して、繊維21が形成される。巻取回転体10の周面に堆積した直後の繊維21は、固化が完了していない場合がある。巻取回転体10の周面において繊維21の固化が徐々に進行する場合、繊維21が収縮するなどして配列が乱れる場合がある。また、堆積した繊維21同士が接着する場合がある。繊維21を積極的に冷却して、原料液22の固化を速やかに進行させることにより、配列の乱れや繊維21同士の接着を抑制することができる。なかでも、配列性が向上する点で、巻取回転体10の周面に堆積する直前の繊維21、あるいは、巻取回転体10の周面に堆積した直後の繊維21を冷却することが好ましい。この場合、冷却装置64Aは、吐出口511の近傍、または、繊維21の巻取回転体10への堆積開始点の近傍に設置する。
冷却装置64Aの種類は特に限定されず、例えば、ノズル51あるいは巻取回転体10の周囲の大気を繊維21に吹き付けるファンであってもよいし、冷却効果のある気体(例えば、圧縮された大気や窒素等)を噴出する機構を備えていてもよい。
同様の観点から、繊維21が溶液紡糸法により生成される場合、堆積工程において、生成した繊維21を乾燥装置64Bにより乾燥させながら、巻取回転体10の周面に堆積させることが好ましい。乾燥装置64Bもまた、吐出口511の近傍、または、繊維21の巻取回転体10への堆積開始点の近傍に設置されることが好ましい。乾燥装置64Bの種類も特に限定されず、例えば、上記のようなファンであってもよいし、温風を噴出する機構を備えていてもよい。
ノズル51は、図6Aに示すように、複数の吐出口511を備えていてもよい。あるいは、図6Bに示すように、吐出口511を備えるノズル51が複数、配置されていてもよい。これらの場合、各吐出口511から原料液22が吐出されて、複数本の繊維21が巻取回転体10の周面に堆積される。これにより、生産性が向上する。
歩留まりおよび生産性を向上させるために、図7Aに示すように、吐出口511の近傍に、吐出口511を監視する監視装置66Aを配置することが好ましい。繊維生成工程において、監視装置66Aから入手される原料液22の吐出状態に基づいて、原料液22の吐出を制御することができる。吐出不良の場合、例えば、バルブ632を閉じて吐出を停止して、吐出口511のクリーニングを行う。吐出口511のクリーニングは、例えば、上記吐出端保持部材62を用いて行われる。
同様の観点から、図7Bに示すように、巻取回転体10の近傍に、巻取回転体10の周面を監視する監視装置66Bを配置することが好ましい。堆積工程において、監視装置66Bから入手される繊維集合体20の形成状態に基づいて、巻取回転体10の回転をリアルタイムで制御することができる。形成不良の場合、例えば、原料液22の吐出および巻取回転体10の回転を停止して、吐出口511および/または巻取回転体10の周面のクリーニングを行う。巻取回転体10の周面のクリーニングは、例えば、後述する粘着部材を用いて行われる。
(2)予備堆積工程
堆積工程の前に、図4に示すように、繊維21を巻取回転体10以外の予備堆積部材60に堆積させる予備堆積工程を備えることが好ましい。このとき、予備堆積工程と堆積工程とは、原料液22をノズル51から継続的に吐出させながら、連続して行われる。すなわち、予備堆積部材60から巻取回転体10まで、原料液22を吐出しながらノズル51を移動させることにより、生成した繊維21は、堆積目標を予備堆積部材60から巻取回転体10へと変えて、巻取回転体10の周面に堆積していく。このように、まず、予備堆積部材60に繊維21を堆積させて、紡糸を安定させ、その後、巻取回転体10に堆積させることにより、巻取回転体10には均質な繊維21が堆積する。
堆積工程の後、原料液22をノズル51から継続的に吐出させながら、再び、繊維21を予備堆積部材60に堆積させてもよい。例えば、繊維21を予備堆積部材60に堆積させている間に巻取回転体10を交換すると、新たな巻取回転体10に対しても、当初から均質な繊維21を堆積させることができる。すなわち、予備堆積工程は、巻取回転体10を交換する間の退避工程であり得る。
予備堆積部材60の形状は特に限定されず、平板状であってもよいし、図示例のように回転体(予備回転体)であってもよい。予備回転体は、巻取回転体10の回転方向とは反対向きに回転することが好ましい。これにより、予備堆積部材60から巻取回転体10への繊維21の移動がスムーズになる。予備回転体の周面の移動速度(周速)は特に限定されない。なかでも、巻取回転体10の周速よりも低速で回転させ始め、徐々に、巻取回転体10の周速と同程度まで加速させることが好ましい。これにより、紡糸が安定化し易くなる。その後、ノズル51を移動して、巻取回転体10の周面に繊維21を堆積させる。このとき、予備回転体の周速に合わせて、加圧装置63により原料液22に加えられる圧力を変動させる。例えば、予備回転体の周速が高まるのに連動させて、原料液22に加えられる圧力も大きくする。これにより、所望の繊維径を備える繊維21を得ることができる。予備堆積部材60の材質も特に限定されず、例えば、巻取回転体10と同じであってもよい。
(3−1)接着剤付与工程
後述する転写工程の前に、繊維集合体20および基材30の少なくとも一方に、接着剤を付与する接着剤付与工程を備えることが好ましい。繊維集合体20と基材30との接着性が高まり、剥離が抑制されるためである。接着剤付与工程は、堆積工程の後、転写工程の前に行われる。接着剤の種類は特に限定されず、例えば、シリコーン樹脂、ホットメルト樹脂または紫外線硬化樹脂等が挙げられる。
巻取回転体10が凸部10Pを備える場合、接着剤は、繊維集合体20の凸部10Pに対応する領域に付与されることが好ましい。この場合、繊維集合体20および基材30は、接着剤を介在させた状態で、凸部10PとXZステージ52に支持された架台53とで押圧される。よって、繊維集合体20と基材30との接着性が向上する。XZステージ52は、架台53、ひいては架台53に載置される基材30を、巻取回転体10の回転軸に交わる方向(X軸方向)および上下方向(Z軸方向)に搬送することができる。
シリコーン樹脂等の感圧接着剤は、フィルム状に成形された後、繊維集合体20あるいは基材30に付与されてもよい。この場合、フィルム状の感圧接着剤を基材30に付与するタイミングは、転写工程の前であれば特に限定されない。例えば、架台53に載置される前に、基材30にフィルム状の感圧接着剤を付与してもよい。
接着剤の付与量は、特に限定されない。なかでも、上記接着性を確保しながら細胞の培養を阻害しないようにする観点から、0.5〜100mg/cmであることが好ましい。
(基材)
基材30は特に限定されず、従来の培地(足場も含む)に利用されるものを用いることができる。基材30としては、培養する生物組織や微生物の種類などに応じて、樹脂フィルム、カンテン層、ゼラチン層、不織布などの多孔質基材、あるいは、これらの組み合わせが挙げられる。
不織布に含まれる繊維の材質は特に限定されず、例えば、ガラス繊維、セルロース、セルロース誘導体(エーテル、エステルなど)、アクリル樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドなどが挙げられる。ポリオレフィンとしては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが例示される。ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。不織布に含まれる繊維は、これらの材質を一種含んでもよく、二種以上含んでもよい。
(3−2)加熱工程
転写工程の前に、接着剤付与工程に替えて、あるいは、接着剤付与工程に加えて、繊維集合体20および基材30の少なくとも一方を加熱する加熱工程を備えていてもよい。転写工程の前に繊維集合体20を加熱することにより、繊維集合体20が軟化した状態で基材30に転写される。これにより、繊維集合体20と基材30との接着性が向上する。また、転写工程の前に基材30を加熱することにより、転写後、繊維集合体20の熱が伝わって軟化する。これにより、繊維集合体20と基材30との接着性が向上する。なかでも、基材30を加熱する方法は、繊維21の劣化が抑制できる点で好ましい。
(3−3)プラズマ処理工程
転写工程の前に、接着剤付与工程および加熱工程に替えて、あるいは、接着剤付与工程および/または加熱工程に加えて、繊維集合体20にプラズマ照射するプラズマ処理工程を備えていてもよい。繊維集合体20の少なくとも基材30に当接する領域にプラズマを照射することにより、繊維集合体20と基材30との接着性が向上する。なお、繊維集合体20を基材30に転写した後、繊維集合体20の基材30とは反対側の領域に、さらにプラズマ照射してもよい。培地100で培養される生物組織や微生物の電位の変化を測定するために、繊維集合体20と電極(例えば、白金電極)とを接続する場合、プラズマ照射によって電極と繊維集合体20との密着性も向上する。
(4)切断工程
転写工程に先立って、繊維集合体20は、巻取回転体10に捲回された状態で基材30の形状に応じて切断される。このとき、繊維集合体20は、例えば、回転軸Aに沿う方向に切断される。この切断部をきっかけにして、繊維集合体20は基材30に転写される。切断装置としては特に限定されず、例えば、長尺カッター等が挙げられる。
切断工程により、基材30に転写されない不要な切断片が生じる場合、切断工程の後、転写工程の前に、切断片を除去するクリーニング工程を備えることが好ましい。工程が簡略化されて生産性が向上するとともに、得られる培地の品質が高まる。
クリーニングは、例えば、粘着層を備える粘着部材を用いて行われる。粘着部材としては、例えば、粘着テープや粘着ロール等が挙げられる。粘着ロールは、周面に粘着層を備え、例えば、巻取回転体10とは反対向きに回転可能である。粘着部材は、巻取回転体10に対して接近および後退が可能である。巻取回転体10の回転によって不要な切断片が粘着部材に対向するタイミングに合わせて、粘着部材を巻取回転体10に接近させる。これにより、不要な切断片は粘着部材の粘着層に粘着されて、巻取回転体10の周面から除去される。粘着層の材質は特に限定されず、例えば、アクリル粘着剤等が挙げられる。
(5)転写工程(図1(b))
本工程では、巻取回転体10を回転させながら、繊維集合体20を基材30に転写する。
基材30は、XZステージ52に支持された架台53に載置されて、搬送される。このとき、基材30は、巻取回転体10の周速よりも相対的に速い速度で、X軸方向に搬送されることが好ましい。これにより、弛みがさらに抑制された状態で、繊維集合体20は基材30に転写される。
一方、転写工程では、基材30を、巻取回転体10の回転により搬送させてもよい。すなわち、基材30を所定の位置にまで搬送した後、架台53を上昇して基材30を巻取回転体10に押し付ける。次いで、巻取回転体10を回転させて、凸部10Pと基材30との間に生じる摩擦力により基材30を搬送させてもよい。これにより、基材30の相対的な搬送速度が巻取回転体10の周面の移動速度と同じになり、繊維集合体20の弛みが抑制される。また、基板3の位置合わせが容易となるため、繊維集合体20の転写ずれが抑制される。繊維集合体20が転写された後、速やかに架台53を降下して、基材30を巻取回転体10から離間させる。
転写工程の間、原料液22の吐出口511からの吐出は停止される場合がある。原料液22が溶液紡糸法により生成される場合、吐出口511近傍において原料液22が乾燥するのを防止するために、原料液22の吐出が停止している間、ノズル51の少なくとも吐出口511を、原料液22に含まれる溶媒と同じ溶媒に浸しておくことが好ましい。なお、転写工程の間に限らず、例えば、長期間、原料液22の吐出を行わない場合にも、吐出口511を溶媒に浸しておくことが好ましい。原料液22の吐出が再開されたときに、吐出が安定し易くなるためである。同様の観点から、原料液22が溶融紡糸法により生成される場合、吐出口511近傍において原料液22が固化するのを防止するために、原料液22の吐出が停止している間、ノズル51の少なくとも吐出口511近傍を加温しておくことが好ましい。
本発明により得られる培地および繊維集合体は、繊維が一方向に高い精度で配列しているため、筋細胞のように、筋原線維の長手方向に沿って収縮する細胞を培養する培地として有用である。
10:巻取回転体
10P:凸部
20:繊維集合体
21:繊維
22:原料液
30:基材
51:ノズル
511:吐出口
52:XZステージ
53:架台
60:予備堆積部材
62:吐出端保持部材
63:加圧装置
631:ポンプ
632:バルブ
64A:冷却装置
64B:乾燥装置
65:吐出口カバー
66A、66B:監視装置
100:培地

Claims (13)

  1. 繊維の原料液をノズルの吐出口から吐出して、前記繊維を生成させる繊維生成工程と、
    前記繊維を、巻取回転体の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体を形成する堆積工程と、
    前記巻取回転体を回転させながら、前記繊維集合体を基材に転写する転写工程と、を備え、
    前記繊維が、溶融紡糸法または溶液紡糸法により生成される、培養用足場の製造方法。
  2. 前記堆積工程の前に、前記繊維を前記巻取回転体以外の予備堆積部材に堆積させる予備堆積工程を備え、
    前記予備堆積工程と前記堆積工程とが、前記原料液を、前記ノズルの前記吐出口から継続的に吐出させながら、連続して行われる、請求項1に記載の培養用足場の製造方法。
  3. 前記予備堆積部材が、前記巻取回転体の回転方向とは反対向きに回転する予備回転体である、請求項2に記載の培養用足場の製造方法。
  4. 前記繊維生成工程が、前記ノズルの前記吐出口を、前記巻取回転体以外の吐出端保持部材に当接させる当接工程と、
    前記吐出口から前記原料液を吐出しながら、前記吐出口を前記吐出端保持部材から離間させる離間工程と、を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  5. 前記吐出端保持部材が多孔質体であって、
    前記当接工程が、前記ノズルの前記吐出口を、前記多孔質体に差し込む差込工程であり、
    前記離間工程の前に、前記吐出口から前記原料液を吐出する、請求項4に記載の培養用足場の製造方法。
  6. 前記離間工程において、前記吐出口を前記多孔質体の内部で移動させた後、前記吐出口を前記多孔質体から離間させる、請求項5に記載の培養用足場の製造方法。
  7. 前記ノズルが、前記吐出口を包囲する吐出口カバーを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  8. 前記繊維が、前記溶融紡糸法により生成され、
    前記堆積工程において、前記巻取回転体の前記周面に、前記繊維を冷却装置により冷却しながら堆積させる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  9. 前記繊維が、前記溶液紡糸法により生成され、
    前記堆積工程において、前記巻取回転体の前記周面に、前記繊維を乾燥装置により乾燥させながら堆積させる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  10. 複数の前記吐出口を備え、各前記吐出口から前記原料液が吐出される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  11. 前記繊維生成工程において、前記ノズルの前記吐出口を監視することにより入手される前記原料液の吐出状態に基づいて、前記原料液の吐出が制御される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  12. 前記堆積工程において、前記繊維集合体が形成された前記巻取回転体の周面を監視することにより入手される前記繊維集合体の形成状態に基づいて、前記巻取回転体の回転が制御される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の培養用足場の製造方法。
  13. 繊維の原料液をノズルの吐出口から吐出して、前記繊維を生成させる繊維生成部と、
    前記繊維を、巻取回転体の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体を形成する堆積部と、
    前記巻取回転体を回転させながら、前記繊維集合体を基材に転写する転写部と、を備え、
    前記繊維が、溶融紡糸法または溶液紡糸法により生成される、培養用足場の製造装置。
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