JP6846658B2 - 培養用足場 - Google Patents
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Description
本実施形態に係る培地は、例えば、生物組織や微生物を保持した状態で、これらの電位を測定するための電位測定装置に好適に利用される。
培地の一例を図1に示す。図1は、培地100を模式的に示す斜視図である。
培地100は、基板110と、基板110に搭載される枠体120と、基板110と枠体120との間に介在する繊維集合体130と、を備える。ただし、繊維集合体130は、基板110の枠体120が搭載されている搭載面110Xの全面ではなく、枠体120の一方の主面(第1の面120X)に対向する範囲内に配置されている。繊維集合体130が必要な部分にのみ配置されているため、生産性が高い。培地100は、必要に応じてホルダーなどに収容されて、電位測定装置に配置されてもよい。
繊維集合体130は、複数の繊維131の集合体である。繊維集合体130において、複数の繊維131は一方向に配列している。複数の繊維131が一方向に配列しているとは、繊維集合体130において、繊維131同士が交差していないか、繊維131同士が交わる平均的な角度が、0°を超え60°以下であることをいう。このように、複数の繊維131が配列した状態である場合、その繊維131の配列方向に沿って繊維131が伸び易いため、生物組織や微生物へのストレスが低減される。よって、繊維131の配列方向に沿って生物組織や微生物が成長し易くなる。
繊維131の平均繊維径は、例えば、0.5〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましく、1.5〜4μmが特に好ましい。
枠体120は、第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える。第1の面120Xの表面には、貫通孔121の少なくとも一部を覆うように、繊維集合体130が配置される。すなわち、貫通孔121の第1の面120X側の開口(第1開口121a。図2A等参照。)からは、繊維集合体130(繊維131)が露出する。
基板110は絶縁性であって、例えば、図示しない複数の電極(第1電極)と、第1電極と電気的に接続する複数のマイクロ電極(第2電極)とを備えている。複数の第1電極は、互いに絶縁されている。複数の第2電極203は、行列方式にて所定の間隔で形成されており、互いに絶縁されている。
基板110と枠体120と繊維集合体130とは、接着部140を介して接着されている。繊維集合体130は、一方向に配列する繊維131の集合体であるため、例えば、枠体120に接着剤を付与すると、繊維131の間に入り込んで基板110側にまで浸透し、枠体120と基板110とを接着する接着部140を形成する。同様に、基板110に接着剤を付与すると、枠体120側にまで浸透し、枠体120と基板110とを接着する接着部140を形成する。いずれの場合も、繊維集合体130の一部は、接着部140に埋め込まれるように保持される。なお、第1開口121aに対応する領域には、接着部140は形成されていない。
感圧接着剤を含む接着部140は、外圧によって変形し易い一方、外圧から解放されても元の状態には戻り難い。そのため、例えば、枠体120に主面(例えば第1の面120X)方向の外圧が加わると、枠体120が、基板110に対して第1の面120Xの方向に沿ってずれる場合がある。基板110に対して枠体120がずれると、接着部140は枠体120に追随するように変形する。繊維集合体130は、その一部が接着部140に埋め込まれることによって保持されているため、接着部140が変形すると、繊維131の配向が乱れる。また、変形した接着部140の一部が第1開口121aから露出する場合もある。第1開口121aから露出した接着部140は、培養の妨げになったり、電位測定の精度の低下を引き起こしたりする。また、枠体120に第1の面120Xに垂直な方向の外圧が加わると、接着部140は押し広げられるように変形して、基板110と枠体120との距離が変わる場合がある。上記のとおり、繊維集合体130は接着部140によって保持されているため、このような接着部140の変形により繊維131が弛む。
以下、第1実施形態に係る繊維固定部について、説明する。
第1実施形態に係る繊維固定部は、感圧接着剤以外の材料により、繊維131を第1の面120Xに固定する部材であり、例えば硬化性樹脂の硬化物により形成される。硬化性樹脂の種類は特に限定されず、例えば、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等が挙げられる。これらの樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。硬化性樹脂を用いる場合、後述する転写工程の前に硬化性樹脂を半硬化状態にしておくことが好ましい。この場合、転写工程の後、あるいは、搭載工程の後、さらに硬化作業を行って、硬化性樹脂を完全に硬化させる。
次に、第2実施形態に係る繊維固定部について、図4を参照しながら説明する。図4(a)は、繊維固定部180Cを備える培地100を模式的に示す断面図であり、図4(b)は、図4(a)の培地100を、基板110側から基板110を透過して見たときの平面図である。ここでも、便宜的に接着部140および繊維固定部180Cにハッチングを付している。なお、図4(a)では、繊維131を図示する一方、図4(b)では、繊維131および繊維集合体131を省略している。
以下、本実施形態の製造方法を図面を参照しながら説明する。図5(a)〜(c)は、本実施形態の各工程における巻取回転体10、枠体120および基板110等を模式的に示す側面図である。
第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える枠体120、および、枠体120を搭載するための搭載面110Xを備える基板110を準備する。
原料液132から繊維131を生成させるとともに、繊維131を巻取回転体10の周面を1周以上、周回させながら堆積させる。これにより、巻取回転体10の周面には、繊維131が一方向に配向した繊維集合体130が形成される。
溶液紡糸法や電界紡糸法で利用する原料液132は、繊維131の原料と溶媒とを含む。溶融紡糸法で利用する原料液132は、溶融した繊維131の原料を含む。
巻取回転体10の一例を図6に示す。図6は、巻取回転体10の斜視図である。
巻取回転体10の構成は、回転可能である限り特に限定されず、ドラム状であってもよいし、複数のロールで張架されたベルトであってもよい。後者の場合、少なくとも1本のロールを回転駆動させて、ベルトを回転させる。巻取回転体10の材質としては、例えば、金属材料、各種樹脂、各種ゴム、セラミックスおよびこれらの組み合わせが挙げられる。巻取回転体10がベルトである場合、ベルトは、金属ベルトであってもよいし、樹脂ベルトであってもよい。電界紡糸法により繊維131が紡糸される場合、樹脂ベルトは導電性を備えることが好ましい。巻取回転体10の外形は、例えば、円柱または角柱であってもよい。
巻取回転体10を回転させながら、繊維集合体130を枠体120に転写する。
転写工程に先立って、繊維集合体130は、巻取回転体10に捲回された状態で切断予定箇所Cにおいて切断されてもよい。切断予定箇所Cは、例えば、枠体120(あるいは第1開口121a)の形状およびサイズに応じて設定される。繊維集合体130は、例えば、巻取回転体10の回転軸に沿う方向に切断される。この切断部をきっかけにして、繊維集合体130は枠体120に転写される。
繊維集合体130が転写された枠体120を、第1の面120Xが対向するように、基板110に搭載する。このとき、枠体120と基板110との間には、接着部140および繊維集合体130が介在している。転写工程が、複数の枠体120に対し、一括してあるいは連続的に実施された場合にも、1つの基板110には1つの枠体120が搭載される。
接着部形成工程の後に、第1の面120Xの接着部140に対応しない所定の位置に硬化性樹脂を塗布することにより、繊維固定部180Aが形成される。
10P:凸部
10R:リブ
51:ノズル
52:XZステージ
53:ステージ
100:培地
110:基板
110X:搭載面
120:枠体
120X:第1の面
120Y:第2の面
121:貫通孔
121a:第1開口
122:固定部形成穴
130:繊維集合体
131:繊維
132:原料液
140:接着部
140A:第1の接着部
140B:第2の接着部
180A、180B、180C:繊維固定部
Claims (3)
- 基板と、
第1の面と、その反対側の第2の面と、前記第1の面から前記第2の面に貫通する1つ以上の貫通孔と、を備えるとともに、前記第1の面が対向するように前記基板に搭載される枠体と、
配列した複数の繊維を含み、前記基板と前記第1の面との間に介在する繊維集合体と、
前記基板と前記枠体とを接着し、感圧接着剤を含む接着部と、
前記繊維を前記第1の面に固定する繊維固定部と、を備え、
前記繊維固定部が、前記接着部が形成されていない領域に形成されるか、または、前記接着部と接触するように配置され、
前記繊維集合体の少なくとも一部が、前記貫通孔によって前記第1の面に形成された第1開口から露出している、培養用足場。 - 前記繊維固定部が、硬化性樹脂の硬化物により形成されている、請求項1に記載の培養用足場。
- 前記繊維固定部が、前記繊維の一部を前記枠体の前記第1の面に融着することにより形成されている、請求項1に記載の培養用足場。
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