JP6952287B2 - 培養用足場およびその製造方法 - Google Patents

培養用足場およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6952287B2
JP6952287B2 JP2017144351A JP2017144351A JP6952287B2 JP 6952287 B2 JP6952287 B2 JP 6952287B2 JP 2017144351 A JP2017144351 A JP 2017144351A JP 2017144351 A JP2017144351 A JP 2017144351A JP 6952287 B2 JP6952287 B2 JP 6952287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
substrate
fibers
fiber aggregate
frame body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017144351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019024343A (ja
Inventor
池田 浩二
浩二 池田
太一 中村
太一 中村
悠人 海老原
悠人 海老原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017144351A priority Critical patent/JP6952287B2/ja
Publication of JP2019024343A publication Critical patent/JP2019024343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6952287B2 publication Critical patent/JP6952287B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、配列した複数の繊維を含む培養用足場およびその製造方法に関する。
近年、生物組織や微生物を培養するための培養用足場として、繊維基材が注目されている(特許文献1参照)。繊維基材は、例えば、織物、編物あるいは不織布であり、三次元の構造を備える。そのため、in vitroで生理的環境に近い状態で、生物組織や微生物を培養することができる。
特表2010−517590号公報
複数の繊維が配列した繊維集合体を培養用足場として利用する場合、繊維の配列方向においてはある程度の剛性を確保できる。しかし、繊維集合体の厚み方向や繊維の配列方向に垂直な方向については剛性が低くなり、繊維の配列が乱れ易い。
本発明の一局面は、基板と、前記基板上に配置された繊維集合体と、前記繊維集合体の一部に形成された溶着部と、を備え、
前記繊維集合体は、配列した複数の繊維を含み、前記溶着部により前記基板上に固定されている、培養用足場に関する。
本発明の他の局面は、基板を準備する工程と、
前記基板上に、配列した複数の繊維を含む繊維集合体を配置する工程と、
前記基板に対して、前記繊維集合体の一部を溶着させて溶着部を形成し、前記溶着部により、前記繊維集合体を前記基板に固定する繊維固定工程と、を備える、培養用足場の製造方法に関する。
配列した複数の繊維を含む繊維集合体を備える培養用足場において、繊維の配列の乱れを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る培養用足場を模式的に示す上面図である 図1の貫通孔から露出した状態の繊維集合体を模式的に示す上面図である。 溶着部の他の実施形態を模式的に示す上面図である。 本発明に係る製造方法の堆積工程における巻取回転体を模式的に示す側面図である。 本発明に係る製造方法の転写工程における巻取回転体、枠体、および繊維集合体を模式的に示す側面図である。 本発明に係る製造方法の繊維集合体の配置工程における枠体、基板、および繊維集合体を模式的に示す側面図である。 本発明に係る製造方法の繊維固定工程における枠体、基板、および繊維集合体を模式的に示す断面図である。 図4(a)および図4(b)の巻取回転体を示す斜視図である。 繊維の配列を説明するための繊維集合体の一部の領域の概略上面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る培養用足場およびその製造方法についてより詳細に説明する。
[培養用足場]
図1は、本発明の一実施形態に係る培養用足場を模式的に示す上面図である。培養用足場100は、基板110と、基板110上に配置された繊維集合体130と、繊維集合体130の一部に形成された溶着部140と、を備える。繊維集合体130は、配列した複数の繊維131を含み、溶着部140により基板110上に固定されている。
一般に、基板上に、配列した状態の複数の繊維を載置しただけでは、繊維の配列が乱れ易い。例えば、培養用足場を液体の培地に浸漬させたり、液体の培地を培養用足場に注いだりする場合には、繊維が乱れてしまう。そのため、培養用途でも、繊維の高い配列性が求められる場合には、繊維の配列の乱れを低減することが求められる。本実施形態によれば、繊維集合体130を溶着部140により基板110上に固定することで繊維131の配列の乱れを低減または抑制することができる。
図示例についてより具体的に説明すると、培養用足場100は、基板110に搭載される枠体120を備えている。枠体120は、一方の主面(第1の主面)120Xと、第1の主面120Xの反対側の他方の主面(第2の主面)120Yとを備えており、第1の面120Xが基板110に対向するように、基板110に搭載される。枠体120は、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する貫通孔121を備えている。貫通孔121が枠体120を厚み方向に貫通することで、第1の面120Xには第1開口121aが形成され、第2の面120Yには第2開口121bが形成される。図示例において、枠体120は、4つの貫通孔121を備えているが、この場合に限定されず、1つ以上の貫通孔121を備えていればよい。
繊維集合体130は、基板110と枠体120との間に介在している。複数の繊維131は、一方向に沿って配列しており、配列した複数の繊維131が繊維集合体130を構成している。そして、繊維集合体130の少なくとも一部および溶着部140は、それぞれ、貫通孔121によって第1の面120Xに形成された第1開口121aから露出している。なお、図示例では、繊維集合体130は、基板110の枠体120が搭載されている面の全面ではなく、枠体120の一方の主面(第1の面120X)に対向する範囲内に配置されている。
図2は、図1の1つの貫通孔121の第1開口121aから露出した状態の繊維集合体130を模式的に示す上面図である。図示例では、繊維集合体130の第1開口121aから露出した部分において、溶着部140は4箇所にスポット状に形成されており、繊維集合体130は、溶着部140により、基板110上に固定されている。溶着部140を形成する位置および個数、ならびに溶着部140の形状は特に制限されない。しかし、生物組織や細胞を培養用足場100上に載置することを考慮すると、溶着部140が生物組織や細胞の成長の抵抗となることがある。そのため、生物組織や細胞を配置する位置を避けるように溶着部140を形成することが好ましく、このような観点から、位置や個数、形状などを選択すればよい。例えば、生物組織や細胞を第1開口121aの中央付近に載置する場合には、図2に示すように、第1開口121aの中央付近を避けて、その周囲に溶着部140を形成することが好ましい。
図3は、溶着部の他の実施形態を模式的に示す上面図である。図3でも、図2と同様に、1つの貫通孔121の第1開口121aから露出した状態の繊維集合体130を示している。
図3では、溶着部240は、ライン状に形成されている。図示例では、2つのライン状の溶着部240が形成されており、各溶着部240は、配列した複数の繊維131と交差する方向に伸びている。図3においても、図2の場合と同様に、第1開口121aの中央付近を避けて、その周囲に2つの溶着部140が形成されている。
ただし、図2や図3の場合に限らず、目的に応じて、繊維集合体130(および基板110)上の所望する位置に溶着部140,240を形成することができる。
複数の繊維131の配列の乱れを低減する効果が高い観点からは、図3のように溶着部240をライン状に形成することが好ましい。生物組織や細胞の成長を阻害し難い観点からは、図2のように溶着部140をスポット状に形成することが好ましい。
培養用足場100は、例えば、生物組織や微生物を培養するための培地を保持し、かつ生物組織や微生物を支える保持体として利用される。また、培養用足場100は、生物組織や微生物を保持した状態で、これらの電位を測定するための電位測定装置などに用いてもよい。培養用足場100は、必要に応じてホルダーなどに収容した状態で、各用途に利用してもよい。
なお、本明細書中、「生物組織」には、生物組織またはその一部、生物組織や臓器を構成する細胞、iPS細胞やES細胞などの生物組織や臓器などに分化可能な細胞(およびその細胞から培養される組織または臓器、もしくはこれらの一部など)を含むものとする。
(繊維集合体130)
繊維集合体130は、配列した複数の繊維131の集合体である。繊維集合体130において、複数の繊維131は一方向に配列していることが好ましい。複数の繊維131が一方向に配列しているとは、繊維集合体130において、繊維131同士が交差していないか、繊維131同士が交わる平均的な角度(鋭角の角度)が、0°を超え60°以下であることをいう。このように、複数の繊維131が配列した状態である場合、その繊維131の配列方向に沿って繊維131が伸び易いため、生物組織や微生物へのストレスが低減される。よって、繊維131の配列方向に沿って生物組織や微生物が成長し易くなる。
ここで、繊維131同士が交わる平均的な角度(鋭角の角度)は、繊維131の平均的な長さ方向の交わりから決定できる。繊維131の平均的な長さ方向は、例えば、繊維集合体130をその法線方向から見たときの走査型電子顕微鏡(SEM)写真に基づいて決定することができる。図6は、繊維の配列を説明するための繊維集合体の概略上面図である。図6では、繊維集合体130を法線方向から撮影したSEM写真における繊維集合体130の状態を模している。複数の繊維131で構成される繊維集合体130を法線方向から見て、所定のサイズ(例えば、100μm×100μm)の正方形の領域Rを設定する。このとき、領域Rは、領域R内に8本以上の繊維131が入り、かつ領域R内に位置する繊維131の50%以上が領域Rの対向する2辺と交差するように決定する。この領域Rにおいて、ある繊維131が、上記の対向する2辺と交差する2点間を結んだ直線(図6では点線)の方向を、その繊維131の平均的な長さ方向とする。
繊維131同士が交わる平均的な角度は、例えば、上記領域Rにおいて、任意に選択した複数(例えば、12本)の繊維131から、さらに任意に2本の繊維131を選択し、各繊維131の平均的な長さ方向が交わる角度(例えば、図6のθ1)を求める。別の2本の繊維131を選択し、各繊維131の平均的な長さ方向が交わる角度(例えば、図6のθ2)を求める。このような作業を、選択した残りの繊維131(例えば、8本)について行う。そして、それぞれの角度の平均を算出し、繊維131同士が交わる平均的な角度とする。
繊維集合体130の単位面積に占める繊維131の面積の割合は10〜90%から選択できる。繊維集合体130をごく薄く形成してもよい。この場合、単位面積当たりに占める繊維131の割合は20〜50%であり、30〜40%で均一に分散して堆積していることが好ましい。なお、繊維131の面積の割合は、繊維集合体130の一方の主面(例えば、上面)において、繊維集合体130における所定の面積(例えば、短軸3mm×長軸6mmの楕円形)の領域について、光学顕微鏡等で取得した画像を2値化処理して、繊維131が占める面積を算出し、単位面積当たりの面積比率(%)に換算することにより求めることができる。
繊維131の材質は、生物組織や微生物の培養用足場に用いることができる限り特に限定されない。なかでも、生物組織や微生物に対する親和性が高く、培養する際、生物組織や微生物にストレスを与え難い点で、繊維131は、ゴム含有スチレン樹脂を含むことが好ましい。ゴム含有スチレン樹脂としては、ポリスチレンブロックおよびポリブタジエンブロックを含むブロックポリマー(その水素添加物も含む)が好ましい。繊維131は、ゴム含有スチレン樹脂を一種含んでいてもよく、二種以上含んでいてもよい。また、繊維131は、ゴム含有スチレン樹脂(第1樹脂)と他の樹脂(第2樹脂)とを含んでもよい。第2樹脂としては、ゴム含有スチレン樹脂との親和性が高い観点から、スチレン樹脂が好ましい。必要に応じて、繊維131は、各種添加剤を含んでいてもよい。
ブロックポリマーは、例えば、ポリブタジエン(PB)ブロックとポリスチレン(PS)ブロックとが連結したジブロック体であってもよく、PBブロックとPSブロックとが交互に連結したトリブロック体以上のポリブロック体でもよい。ブロックポリマーは、スチレン樹脂との親和性を確保する観点から、少なくとも末端にPSブロックを含むことが好ましい。PBブロックは、得られる繊維131の柔軟性や伸度を高める。
ブロックポリマー中のPBブロックの含有量は、例えば、10〜50質量%であり、10〜30質量%または15〜30質量%であることが好ましく、20〜30質量%であることがさらに好ましい。PBブロックの含有量がこのような範囲である場合、スチレン樹脂との親和性が高くなって、均質な繊維131が生成され易くなる。また、得られる繊維131は高い柔軟性および伸度を備える。さらに、繊維131を電界紡糸法により生成させる場合、高い曳糸性が確保される。
繊維131が二種以上のゴム含有スチレン樹脂を含む場合、各ゴム含有スチレン樹脂としては、例えば、ゴム含有量、および/またはブロック構造が異なるものなどが挙げられる。
スチレン樹脂としては、上記のブロックポリマーとは異なるポリマーが使用される。スチレン樹脂としては、例えば、ポリスチレン(スチレンホモポリマー)、スチレンと他の共重合性モノマーとの共重合体が挙げられる。スチレン樹脂は、一種を単独でまたは二種以上を組み合わせてもよい。ゴム含有スチレン樹脂とスチレン樹脂との比率は、ゴム含有スチレン樹脂中のゴム含有量、紡糸方法、および/または用途などに応じて調節すればよい。
ゴム含有スチレン樹脂とスチレン樹脂との質量比(=ゴム含有スチレン樹脂:スチレン樹脂)は、例えば、90:10〜3:97から選択できる。例えば、溶液紡糸法や電界紡糸法を採用する場合、ゴム含有スチレン樹脂とスチレン樹脂との質量比は、好ましくは70:30〜3:97であり、50:50〜3:97としてもよい。溶融紡糸法では、溶液紡糸法や電界紡糸法に比べて、樹脂の組み合わせ、混合比率、ゴム含有量などの自由度を高めることができる。例えば、ゴム含有スチレン樹脂とスチレン樹脂との質量比を、90:10〜50:50や90:10〜70:30とすることもできる。
繊維131の平均繊維径は、例えば、0.5〜20μmが好ましく、1〜8μmがより好ましく、1.5〜4μmが特に好ましい。
なお、平均繊維径とは、繊維131の直径の平均値である。繊維131の直径とは、繊維131の長さ方向に対して垂直な断面の直径である。そのような断面が円形でない場合には、最大径を直径と見なしてよい。また、繊維集合体130の1つの主面の法線方向から見たときの、繊維131の長さ方向に対して垂直な方向の幅を、繊維の直径と見なしてもよい。平均繊維径は、例えば、繊維集合体130に含まれる任意の10本の繊維の任意の箇所の直径の平均値である。
(溶着部140,240)
溶着部140,240は、繊維131を熱溶着することにより形成される。この溶着部140,240により、繊維集合体130が少なくとも部分的に基板110に固定されるため、複数の繊維131の配列の乱れを低減することができる。
溶着部140,240の個数、位置、および形状は、培養用足場100の使用形態や用途、枠体120の形状などに応じて選択すればよい。
溶着部140,240は、少なくとも一箇所に形成すればよく、二箇所以上に形成されていてもよい。
また、図2および図3では、スポット状やライン状の場合を示したが、これらの場合に限らず、溶着部140,240を、例えば、円弧状またはリング状に形成してもよい。
図1〜図3では、枠体120の貫通孔121の第1開口121aから露出する部分に溶着部140,240を形成した例を示したが、これらの場合に限らない。例えば、図1において、隣接する貫通孔121の間において枠体120に隠れるように溶着部140,240を形成してもよい。つまり、溶着部140,240は、第1開口121aから露出した状態でなくてもよい。
1つの溶着部140,240は、複数の繊維131のうち1本の繊維131を基板110に対して溶着することで、形成されていてもよい。複数の繊維131の配列の乱れを低減し易い観点からは、図2や図3に示すように、1つの溶着部140,240により、複数の繊維131のうちの2本以上の繊維131が溶着し、基板110に固定されていることが好ましい。つまり、1つの溶着部140,240は、複数の繊維131のうち2本以上の繊維131と交差する(または跨る)ように形成されていることが好ましい。
(基板110)
基板110は、特に制限されず、用途に応じて適宜選択すればよい。基板の材質としては、例えば、ガラス、石英、樹脂、およびこれらの組み合わせなどが挙げられる。基板は、板状やフィルム状であってもよく、多孔質状であってもよい。基板としては、ガラス板、石英板、アクリル板、多孔質基材(不織布など)、またはこれらの組み合わせが例示される。
基板110は、必要に応じて、電極を備えていてもよい。このような電極としては、例えば、互いに絶縁された複数の電極(第1電極)が挙げられる。複数の第1電極は、繊維集合体130に接触しないように配置される。基板110は、さらに、第1電極と電気的に接続し、かつ互いに絶縁された複数のマイクロ電極(第2電極)を備えていてもよい。複数の第2電極は、繊維集合体130の少なくとも一部に接触するように配置される。
第1電極および第2電極の種類やサイズ、隣接する電極間の距離などは、それぞれ、用途に応じて適宜選択すればよい。第1電極および第2電極としては、それぞれ、ITO(インジウムスズ酸化物)電極や白金電極などが例示される。
(枠体)
枠体120は、第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える。第1の面120Xの表面には、貫通孔121の少なくとも一部を覆うように、繊維集合体130が配置される。すなわち、貫通孔121の第1の面120X側の開口(第1開口121a)からは、繊維集合体130(繊維131)が露出する。
枠体120が基板110に搭載されると、第1開口121aが繊維集合体130を介して基板110によって塞がれて、基板110上には貫通孔121により窪みが形成される。この窪みに、貫通孔121の第2の面120Y側の開口(第2開口)から生物組織または微生物を含む培養液が注入される。注入された生物組織または微生物は、繊維集合体130を足場として成長する。繊維集合体130を構成する複数の繊維131は、配列しているため、生物組織または微生物を、繊維131の長さ方向に沿って成長させることもできる。
枠体120の材質は特に制限されず、ガラス製や樹脂製(エラストマー製も含む)であってもよい。枠体120のサイズは、第1の面120Xの全面が基板110に対向できる限り、特に限定されない。基板110に電極が配置される場合には、電極の配線の妨げにならないように、枠体120のサイズを調節してもよい。
貫通孔121の数も特に限定されず、枠体120のサイズや用途に応じて適宜設定すればよい。第1開口121aおよび第2開口121bの形状および大きさも特に限定されず、用途等に応じて適宜設定すればよい。第1開口121aおよび第2開口121bの形状および大きさは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。貫通孔121によって形成される上記窪みの形状も特に限定されない。例えば、第1開口121aおよび第2開口121bがともに円形である場合、窪みの形状は、円筒状であってもよいし、すり鉢状であってもよい。培養液が注入し易い観点からは、上記窪みは、図示例のように、第2開口121bが第1開口121aよりも大きいすり鉢状であることが好ましい。
(その他)
基板110と枠体120と繊維集合体130とは、必要に応じて、接着部により接着されていてもよい。接着部は、接着剤(粘着剤も含む)で形成される。接着剤としては、感圧接着剤、ホットメルト型接着剤または硬化性接着剤などが挙げられる。
[培養用足場100の製造方法]
本実施形態に係る培養用足場100は、基板110を準備する工程と、基板110上に、配列した複数の繊維131を含む繊維集合体130を配置する工程と、基板110に対して、繊維集合体130の一部を溶着させて溶着部140を形成し、溶着部140により、繊維集合体130を基板110に固定する繊維固定工程と、を備える、製造方法により製造することができる。このような製造方法により得られる培養用足場100では、繊維131の配列の乱れを低減することができる。
本実施形態に係る製造方法は、さらに、第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える枠体120を準備する工程と、繊維131の原料液をノズルから吐出して、繊維131を生成させるとともに、繊維131を巻取回転体の周面に周回するように堆積させて、繊維集合体130を形成する堆積工程と、巻取回転体を回転させながら、繊維集合体130を枠体120の第1の面120Xに転写する転写工程と、を備えることが好ましい。繊維集合体130を配置する工程においては、転写工程で得られた繊維集合体130が転写された枠体120を、第1の面120Xが基板110に対向するように、基板110に搭載することにより、繊維集合体130を基板110上に配置することが好ましい。
この方法では、繊維131を紡糸しながら巻取回転体で巻き取っていくため、巻取回転体の周面に形成される繊維集合体130は、一方向への高い配列性を備える。そして、枠体120ごと、繊維集合体130を基板110に転写することで、巻取回転体に巻き取られたときの高い配列性を保持したままの繊維集合体130を、基板110と枠体120との間に配置することができ、後続の溶着工程で、高い配列性を有する繊維集合体130を基板110に対して固定することができる。
以下、本実施形態の製造方法を、図面を参照しながら説明する。図4(a)は、本実施形態に係る製造方法の堆積工程における巻取回転体10等を模式的に示す側面図である。図4(b)は、本実施形態に係る製造方法の転写工程における巻取回転体10、枠体120、および繊維集合体130等を模式的に示す側面図である。図4(c)は、本実施形態に係る製造方法の繊維集合体130の配置工程における枠体120、基板110、および繊維集合体130等を模式的に示す側面図である。図4(d)は、繊維固定工程における枠体120、基板110、および繊維集合体130等を模式的に示す概略断面図である。
(1)基板110の準備工程
まず、繊維集合体130が配置される基板110を準備する。図4(c)に示すように、基板110は、繊維集合体130を配置(または搭載)する搭載面110Xを備えている。枠体120を用いる場合には、この搭載面110Xに、後続の工程で枠体120が搭載される。
図4(c)では、搭載面110Xの少なくとも一部には、接着部150が形成されている。接着部150は、例えば、印刷、ディスペンサー等により、搭載面110Xの第1開口121aに対向する部分以外の一部に形成される。接着部150は、必ずしも搭載面110Xに設ける必要はなく、繊維集合体130や枠体120の第1の面120Xに形成してもよい。
(2)枠体120の準備工程
枠体120を用いる場合には、第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える枠体120を準備する。
第1の面120Xに接着部を形成する場合には、搭載面110Xに形成する場合の説明に準じて、接着部を形成すればよい。
(3)堆積工程(図4(a))
原料液132から繊維131を生成させるとともに、繊維131を巻取回転体10の周面を1周以上、周回させながら堆積させる。これにより、巻取回転体10の周面には、繊維131が一方向に配列した繊維集合体130が形成される。
巻取回転体10を用いない場合には、基板110の搭載面110Xや枠体120の第1の面120Xに対して直接紡糸することで、繊維131を堆積させてもよいが、繊維131の高い配列性が得られる観点からは、巻取回転体10を用いることが好ましい。
原料液132から繊維131を生成する方法(紡糸法)は特に限定されず、生成させる繊維131の種類等に応じて適宜選択すればよい。紡糸法としては、例えば、溶液紡糸法、溶融紡糸法および電界紡糸法等が挙げられる。
溶液紡糸法は、繊維131の原料を溶媒に溶解して得られた溶液を、原料液132として用いる方法である。溶液紡糸法には、湿式紡糸法および乾式紡糸法がある。湿式紡糸法では、原料液132を凝固液中に吐出して、繊維131の原料と凝固液との化学反応により、あるいは、溶媒と凝固液との置換により、繊維131が形成される。乾式紡糸法では、原料液132を空気中に吐出した後、加熱等により溶媒を除去することにより、繊維131が形成される。繊維131を一方向に配列させた状態で堆積させ易い点で、乾式紡糸法が好ましい。
溶融紡糸法は、繊維131の原料を加熱して溶融させた溶融液を、原料液132として用いる方法である。得られた原料液132は、空気中に吐出された後、冷却されることにより、繊維状に固化する。この場合、通常、繊維131の原料を溶解するための溶媒は使用しない。よって、溶融紡糸法は、溶媒の除去作業が省略できる点で好ましい。
電界紡糸法は、繊維131の原料を溶媒に溶解して得られた溶液を原料液132として用いる点で、溶液紡糸法と共通する。ただし、電界紡糸法では、原料液132に高電圧を印加しながら空気中に吐出する。原料液132に含まれる溶媒は、巻取回転体10の周面に到達するまでの過程において揮発させることが好ましい。
電界紡糸法では、原料液132に高電圧を印加するため、原料液132をプラスまたはマイナスに帯電させる。このとき、巻取回転体10をグランドさせるか、もしくは、原料液132とは逆の極性に帯電させる。これにより、空気中に吐出された原料液132の吐出端は巻取回転体10に引き寄せられて、その周面に付着する。そして、原料液132を吐出しながら巻取回転体10を回転させることにより、溶液紡糸法および溶融紡糸法と同様に、繊維131は、巻取回転体10の周面に周回しながら堆積し、巻取回転体10の周面の少なくとも一部を覆い、一方向に配列する繊維131を備える繊維集合体130が形成される。
(原料液)
溶液紡糸法や電界紡糸法で利用する原料液132は、繊維131の原料と溶媒とを含む。溶融紡糸法で利用する原料液132は、溶融した繊維131の原料を含む。原料としては、繊維131を構成する材料を用いることができる。原料液132は、必要に応じてさらに添加剤を含んでもよい。
溶液紡糸法や電界紡糸法で原料液132に使用される溶媒としては、繊維131の原料を溶解し、揮発などにより除去可能なものであれば特に制限されず、原料の種類や製造条件に応じて、水および有機溶媒から適宜選択して使用できる。溶媒としては、非プロトン性の極性有機溶媒が好ましい。このような溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などのアミド(鎖状または環状アミドなど);ジメチルスルホキシドなどのスルホキシドなどが挙げられる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶液紡糸法や電界紡糸法で使用される原料液132の固形分濃度は、溶媒の種類などに応じて調節できるが、例えば、5〜50質量%であり、10〜30質量%であってもよい。
溶融紡糸法では、繊維131の原料の溶融物を原料液132として用いるため、溶液紡糸法や電界紡糸法の場合のように、原料の溶媒に対する溶解性を考慮する必要がない。よって、繊維131の原料の選択の範囲が広がる。
(巻取回転体)
巻取回転体10の一例を図5に示す。図5は、巻取回転体10の斜視図である。
巻取回転体10の構成は、回転可能である限り特に限定されず、ドラム状であってもよいし、複数のロールで張架されたベルトであってもよい。後者の場合、少なくとも1本のロールを回転駆動させて、ベルトを回転させる。巻取回転体10の材質としては、例えば、金属材料、各種樹脂、各種ゴム、セラミックスおよびこれらの組み合わせが挙げられる。巻取回転体10がベルトである場合、ベルトは、金属ベルトであってもよいし、樹脂ベルトであってもよい。電界紡糸法により繊維131が紡糸される場合、樹脂ベルトは導電性を備えることが好ましい。巻取回転体10の外形は、例えば、円柱または角柱であってもよい。
繊維131は、巻取回転体10の周面を周回する方向(以下、配列方向D)に配列しながら、巻取回転体10の周面に堆積される。配列方向Dは、例えば、巻取回転体10の回転方向(すなわち、巻取回転体10の回転軸に垂直な方向)に沿う方向である。配列方向Dと回転軸とのなす角度θ(ただし、θ≦90°)は、例えば、60°以上、90°以下でもよい。なお、配列方向Dは、繊維131を巻取回転体10の周面の法線方向から見たときの、繊維131の長手方向である。繊維131の長手方向は、巻取回転体10の周面の法線方向から見たときの繊維131の近似直線をとって、求めてもよい。角度θは、複数の繊維131の配列方向Dと回転軸とのなす角度の平均値である。巻取回転体10に堆積する複数の繊維131の配列方向Dは、上記範囲内で互いに異なっていてもよい。
巻取回転体10の周面に、巻取回転体10の回転軸に沿う方向に延伸する複数の帯状の凸部10Pを配置してもよい。これにより、巻取回転体10の周面に周回するように配列した繊維131の集合体(繊維集合体130)は、巻取回転体10から剥離され易くなる。その結果、繊維131の配列を維持したまま、繊維集合体130を基板110や枠体120に容易に転写することができる。複数の凸部10Pの端部は、回転軸と交差する方向に延伸するリブ10Rにより連結されていてもよい。
凸部10Pの材質は特に限定されず、各種樹脂材料が挙げられる。
なお、後述するように、繊維集合体130の枠体120(図4(b)参照)への転写工程に先立って、繊維集合体130が巻取回転体10に巻回された状態で切断される場合、切断後の繊維集合体130の少なくとも一部が凸部10Pに接触した状態になるよう、繊維集合体130は凸部10P同士の間、例えば、切断予定箇所C(図4(a)参照)で切断される。図示例のように、切断予定箇所Cに隣接する凸部10P同士の間隔を、他の部分の凸部10P同士の間隔よりも小さくしてもよい。
(4)加熱工程
堆積工程の後、転写工程の前に、繊維集合体130および枠体120の少なくとも一方を加熱する加熱工程を行なってもよい。加熱工程により、繊維集合体130が直接的または枠体120を介して間接的に加熱されて軟化するため、繊維集合体130と枠体120との密着性が向上する。
加熱方法は特に限定されないが、繊維131の配列が維持できる点で、非接触式であることが好ましい。非接触式の加熱装置としては、例えば、ハロゲンランプ等、公知のものが挙げられる。加熱温度は、繊維131の軟化点あるいは融点等を考慮して、適宜設定すればよい。
(5)転写工程(図4(b))
巻取回転体10を回転させながら、繊維集合体130を枠体120に転写する。
転写工程に先立って、繊維集合体130は、巻取回転体10に巻回された状態で切断予定箇所Cにおいて切断されてもよい。切断予定箇所Cは、例えば、枠体120(あるいは第1開口121a)の形状およびサイズに応じて設定される。繊維集合体130は、例えば、巻取回転体10の回転軸に沿う方向に切断される。この切断部をきっかけにして、繊維集合体130は枠体120に転写される。
枠体120は、例えばXZステージ52に支持されたステージ53に載置されて、搬送される。XZステージ52は、ステージ53、つまりステージ53に載置される枠体120を、巻取回転体10の回転軸に垂直な方向(X軸方向)および上下方向(Z軸方向)に搬送することができる。
生産性がさらに向上する点で、転写工程は、複数の枠体120に対し一括してあるいは連続的に実施されることが好ましい。この場合、複数の枠体120は、ステージ53上にY軸方向(巻取回転体10の回転軸に沿う方向)に沿って配置されてもよいし、X軸方向に沿って配置されてもよい。また、一体的に形成された複数の枠体120の集合体に対して、転写工程が行われてもよい。この場合、転写工程の後、繊維集合体の配置工程の前に、上記枠体120の集合体を個々の枠体120に分離する。この方法によれば、複数の枠体120に対し、一括して繊維集合体130が転写できるとともに、巻取回転体10に堆積した繊維131の大部分が枠体120の転写に利用されるため、生産性がさらに向上する。
(6)繊維集合体の配置工程(図4(c))
繊維集合体130が転写された枠体120を、第1の面120Xが対向するように、基板110に搭載することにより、基板110上に繊維集合体130を配置する。このとき、枠体120と基板110との間には、繊維集合体130が介在している。転写工程が、複数の枠体120に対し、一括してあるいは連続的に実施された場合にも、1つの基板110には1つの枠体120が搭載される。
なお、枠体120を用いない場合には、転写工程において、上記の場合に準じて、基板110の搭載面110Xに繊維集合体130を転写することにより、繊維集合体130が基板110上に配置される。
(7)繊維固定工程(図4(d))
繊維集合体130を基板110上に配置する工程の後、繊維集合体130の一部を溶着させて溶着部140を形成する。溶着部140により、繊維集合体130は基板110に固定される。溶着は、熱溶着により行なうことが好ましい。
より具体的には、図4(d)に示すように、繊維集合体130の一部に、溶接器具160を当接させることにより加熱して、繊維131を溶融または軟化させながら、基板110の搭載面110Xに押し付ける。これにより、溶融または軟化した繊維131が基板110の搭載面110Xに付着し、溶着部140,240が形成される。そして、溶着部140,240において基板110に付着した繊維131が固化することで、繊維集合体130が基板110上に溶着部140,240を介して固定される。
溶接器具160は、金属部材160aと、金属部材160aを加熱するヒータ160bと、金属部材160aの先端(繊維集合体130との当接部分)に装着されたシリコーンゴム部160cとを備えている。溶接器具160は、ヒータ160bにより、シリコーンゴム部160cが所定温度になるように加熱される。金属部材160aの先端にシリコーンゴム部160cを設けることで、シリコーンゴム部160cを介して溶接器具160を、繊維集合体130に当接させることができる。これにより、当接時の溶接器具160と繊維集合体130とを安定して接触させることができるとともに、溶着後に溶接器具160を繊維集合体130から離す際の離型性を高めることができる。
例えば、スポット状の溶着部140を形成する場合には、繊維集合体130と当接する先端部分(図示例では、シリコーンゴム部160c)が半球やこれと類似する形状である溶接器具160を用いて、溶接器具160の先端を繊維集合体130に当接させればよい。これと類似の形状の溶接器具160を用い、溶接器具160の先端(図示例では、シリコーンゴム部160c)を繊維集合体130に当接させ、繊維131の配列と交差するように移動させて、ライン状の溶着部240を形成してもよい。また、板状の金属部材160aの端部(または端面)がシリコーンゴム部160cで覆われた溶接器具160の先端を、繊維集合体130の繊維131の配列と交差するように繊維集合体130に当接させることで、ライン状の溶着部240を形成してもよい。このように、溶接器具160の形状は、溶着部の形状に応じて決定すればよい。
なお、図示例では、金属部材160aの先端にシリコーンゴム部160cを設けたが、シリコーンゴム部160cは、必ずしも設ける必要はなく、また、金属部材160aの先端をシリコーンゴム以外の材料で覆ってもよい。このような材料としては、溶着の温度に耐えることができるとともに、柔軟性および/または離型性などを有するものを用いることが好ましい。
溶着の温度は、繊維131の材料の種類および/または繊維131の溶着の程度などに応じて決定されるが、例えば、70〜150℃であり、90〜130℃としてもよい。
本発明の一実施形態に係る培養用足場は、微生物または生物組織の培養用途や微生物や生物組織の電位を測定するための基材に適している。
10:巻取回転体
10P:凸部
10R:リブ
51:ノズル
52:XZステージ
53:ステージ
100:培養用足場
110:基板
110X:搭載面
120:枠体
120X:第1の面
120Y:第2の面
121:貫通孔
121a:第1開口
121b:第2開口
130:繊維集合体
131:繊維
132:原料液
140,240:溶着部
150:接着部
160:溶接器具
160a:金属部材
160b:ヒータ
160c:シリコーンゴム部

Claims (5)

  1. 細胞、生物組織、または微生物の培養に用いられる培養用足場であって、
    前記培養用足場は、基板と、前記基板上に配置された繊維集合体と、前記繊維集合体の一部に形成された溶着部と、枠体と、を備え
    前記枠体は、第1の面と、その反対側の第2の面と、前記第1の面から前記第2の面に貫通する1つ以上の貫通孔と、を備えるとともに、前記第1の面が対向するように前記基板に搭載され、
    前記繊維集合体は、配列した複数の繊維を含み、前記溶着部により前記基板上に固定されており
    前記繊維集合体は、前記基板と前記第1の面との間に介在し、
    前記繊維集合体の少なくとも一部は、前記貫通孔によって前記第1の面に形成された第1開口から露出しており、
    前記溶着部は、前記第1開口から露出している、培養用足場。
  2. 前記溶着部は、スポット状またはライン状に形成されている、請求項1に記載の培養用足場。
  3. 前記繊維集合体は、前記複数の繊維が一方向に沿って配列している、請求項1または2に記載の培養用足場。
  4. 前記複数の繊維において、繊維同士が交わる平均的な角度が0°以上60°以下である、請求項3に記載の培養用足場。
  5. 細胞、生物組織、または微生物の培養に用いられる培養用足場の製造方法であって、
    前記製造方法は、
    第1の面と、その反対側の第2の面と、前記第1の面から前記第2の面に貫通する1つ以上の貫通孔と、を備える枠体を準備する工程と、
    繊維の原料液をノズルから吐出して、前記繊維を生成させるとともに、前記繊維を巻取回転体の周面に周回するように堆積させて、配列した複数の繊維を含む繊維集合体を形成する堆積工程と、
    前記巻取回転体を回転させながら、前記繊維集合体を前記枠体の前記第1の面に転写する転写工程と、
    基板を準備する工程と、
    前記基板上に、前記繊維集合体を配置する工程と、
    前記基板に対して、前記繊維集合体の一部を溶着させて溶着部を形成し、前記溶着部により、前記繊維集合体を前記基板に固定する繊維固定工程と、
    を備え、
    前記繊維集合体を配置する工程において、前記転写工程で得られた前記繊維集合体が転写された前記枠体を、前記第1の面が前記基板に対向するように、前記基板に搭載することにより、前記繊維集合体を前記基板上に配置する、培養用足場の製造方法。
JP2017144351A 2017-07-26 2017-07-26 培養用足場およびその製造方法 Active JP6952287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017144351A JP6952287B2 (ja) 2017-07-26 2017-07-26 培養用足場およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017144351A JP6952287B2 (ja) 2017-07-26 2017-07-26 培養用足場およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019024343A JP2019024343A (ja) 2019-02-21
JP6952287B2 true JP6952287B2 (ja) 2021-10-20

Family

ID=65474909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017144351A Active JP6952287B2 (ja) 2017-07-26 2017-07-26 培養用足場およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6952287B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019024343A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Teo et al. Technological advances in electrospinning of nanofibers
Lee et al. Fabrication of patterned nanofibrous mats using direct-write electrospinning
Persano et al. Industrial upscaling of electrospinning and applications of polymer nanofibers: a review
CN107619818B (zh) 培养基的制造方法、培养基的制造装置
Tokarev et al. Touch-and brush-spinning of nanofibers
EP2456911B1 (en) Electrospinning process and apparatus for aligned fiber production
WO2015199492A1 (ko) 나노섬유매트, 이의 제조 방법, 및 이의 세포배양용 매트 또는 골유도 재생용 차폐막으로서의 응용
US20050104258A1 (en) Patterned electrospinning
KR101806317B1 (ko) 2성분 복합 나노섬유 제조용 방사튜브 및 이를 이용한 2성분 복합 나노섬유의 제조방법
JP6536965B2 (ja) 細胞培養用足場
JP6952287B2 (ja) 培養用足場およびその製造方法
JP6979625B2 (ja) 培養用足場およびその製造方法
JP6524543B2 (ja) 細胞培養用足場の製造方法
JP6739028B2 (ja) 生物組織または微生物の培地および電位測定装置
JP2013147786A (ja) ナノ繊維材料及びマイクロ繊維材料を製造するための複合紡糸ノズル
JP6803534B2 (ja) 培養用足場の製造方法、および、培養用足場の製造装置
JP6846658B2 (ja) 培養用足場
JP6994659B2 (ja) 培養用足場およびその製造方法
JP6765052B2 (ja) 培養用足場および繊維集合体の製造方法、ならびに培養用足場の製造装置
JP6931814B2 (ja) 培養用足場
US11186818B2 (en) Culture medium and method for producing culture medium
JP6872738B2 (ja) 培養用足場の製造方法
JP2007092238A (ja) 繊維構造体の製造方法
JP6846655B2 (ja) 培養用足場の製造方法および製造装置
JP6952286B2 (ja) 培養用足場の製造方法およびその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180709

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210914