JP6758499B2 - カイスティア属微生物を用いたd−プシコースの製造方法 - Google Patents

カイスティア属微生物を用いたd−プシコースの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6758499B2
JP6758499B2 JP2019526318A JP2019526318A JP6758499B2 JP 6758499 B2 JP6758499 B2 JP 6758499B2 JP 2019526318 A JP2019526318 A JP 2019526318A JP 2019526318 A JP2019526318 A JP 2019526318A JP 6758499 B2 JP6758499 B2 JP 6758499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kaistia
psicose
present application
fructose
genus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019526318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019537448A (ja
Inventor
キム,スジン
イ,ヨンミ
キム,ヤンヒ
キム,ソンボ
パク,スンウォン
チョ,ソンジュン
Original Assignee
シージェイ チェルジェダン コーポレイション
シージェイ チェルジェダン コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シージェイ チェルジェダン コーポレイション, シージェイ チェルジェダン コーポレイション filed Critical シージェイ チェルジェダン コーポレイション
Publication of JP2019537448A publication Critical patent/JP2019537448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6758499B2 publication Critical patent/JP6758499B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y501/00Racemaces and epimerases (5.1)
    • C12Y501/03Racemaces and epimerases (5.1) acting on carbohydrates and derivatives (5.1.3)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/02Monosaccharides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/24Preparation of compounds containing saccharide radicals produced by the action of an isomerase, e.g. fructose
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • C12N1/205Bacterial isolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
    • C12R2001/00Microorganisms ; Processes using microorganisms
    • C12R2001/01Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本出願は、カイスティア属微生物を用いてD−プシコースを製造する方法に関する。
D−プシコース(D-psicose、以下「プシコース」と記載する)は、自然界に極少量存在する希少糖(rare sugar)として知られている単糖類である。砂糖の約70%の甘みを有しながらも、ほぼゼロカロリーに近く、血糖値の抑制及び脂肪合成の抑制などの機能性により新たな食品原料として多くの関心を受けている。
このような特徴により、プシコースは、砂糖を代替しうる甘味料として様々な食品への使用が考慮されているが、自然界に極少量存在するため、プシコースを効率的に生産しうる方法の必要性が高まっている。
従来知られているプシコースの生産方法は、モリブデン酸イオンの触媒作用を用いたり(非特許文献1)、エタノールとトリエチルアミン(triethylamine)とを一緒に加熱してD−フルクトースからプシコースを生産する化学的方法(非特許文献2)とD−プシコース3−エピマー化酵素を生産する微生物を用いて、D−フルクトースからプシコースを生産する生物学的方法(特許文献1)がある。化学的方法によるプシコースの生産は副産物が多く生成されて、複雑な精製過程が必要となり、生物学的な方法も熱安定性が高くなくて生産コストが高いという問題があるところ、D−フルクトースからプシコースを生産しうる新規な微生物の発掘が必要な実情である。
このような背景下で、本発明者らはプシコースの生産可能な新規微生物を発掘するために鋭意研究努力した結果、カイスティア属微生物がD−フルクトースからプシコースを生産しうることを確認し、本出願を完成した。
大韓民国特許公開第10−2011−0035805号
Bilik V, Tihlarik K, 1973, Reaction of saccharides catalyzed by molybdate ions. IX. Epimerization of ketohexoses. Chem Zvesti 28:106-109 Doner LW, 1979, Isomerization of d-fructose by base: liqui d-chromatographic evaluation and the isolation of d-psicose. Carbohydr Res. 70:209-216 Diabetes (1990) 39: 1033 Scheit, Nucleotide Analogs, John Wiley, New York, 1980; Uhlman Peyman, Chemical Reviews, 90: 543-584, 1990
本出願の一目的は、カイスティア(kaistia)属微生物を含むプシコース生産用組成物を提供することにある。
本出願の他の目的は、カイスティア属微生物または前記微生物を含むプシコース生産用組成物をD−フルクトースと接触させる段階を含むプシコースの製造方法を提供することにある。
本出願のまた別の目的は、プシコース生産に有用な新規カイスティア(kaistia)属微生物を提供することにある。
本出願の目的を達成するために、本出願は一様態としてカイスティア(kaistia)属微生物を含むプシコース生産用組成物を提供する。
本出願のカイスティア属微生物は、D−フルクトースをD−プシコースに転換しうる能力を有するカイスティア属微生物であれば、制限なく含んでもよい。本出願の一具現例によると、本出願のカイスティア属微生物は、カイスティア・グラニュリ(Kaistia granuli)、 カイスティア・デフルビイ(Kaistia defluvii)、カイスティア・アディパタ(Kaistia adipata)、カイスティア・ゲウムホネシス(Kaistia geumhonensis)、 カイスティア・ダルセオネシス(Kaistia dalseonensis)、 カイスティア・ヒルジニス(Kaistia hirudinis)、カイスティア・ソライ(Kaistia soli)及びカイスティア・テラエ(Kaistia terrae)からなる群から選択される1種以上のカイスティア属微生物であってもよい。具体的には、本出願のカイスティア属微生物は、カイスティア・グラニュリLIS1(寄託番号KCCM11916P)、 カイスティア・デフルビイLIS2(寄託番号KCCM12020P)、カイスティア・グラニュリKCTC12575、カイスティア・デフルビイKCTC23766、カイスティア・アディパタKCTC12095、カイスティア・ゲウムホネシスKCTC12849、カイスティア・ダルセオネシスKCTC12850、カイスティア・ヒルジニスDSM25966、カイスティア・ソライDSM19436及び カイスティア・テラエDSM21341からなる群から選択される1種以上のカイスティア属微生物であってもよい。
本出願のカイスティア属微生物は、菌株自体、その培養物または前記微生物の破砕物であってもよい。本出願のカイスティア属微生物の培養物または破砕物は、カイスティア属微生物から生産されたD−プシコース3−エピマー化酵素を含んでもよい。また、本出願のカイスティア微生物の培養物は、前記微生物を含んでも、含まなくてもよい。加えて、本出願のカイスティア微生物の破砕物は、カイスティア微生物またはその培養物を破砕した破砕物、または前記破砕物を遠心分離して得られた上澄み液であってもよい。
本出願の他の具現例によると、本出願のプシコース生産用組成物は、D−フルクトースをさらに含んでもよい。
本出願の他の具現例によると、本出願のカイスティア微生物は、担体に固定化させて用いてもよい。本出願で用いられる担体の例としては、アガー(agar)、アガロース(agarose)、k−カラギーナン、アルギン酸またはキトサンがあり、これに限定されるものではない。
本出願のプシコース生産用組成物は金属をさらに含んでもよい。具体的には、本出願の金属は、マンガン、カルシウム、マグネシウム、鉄、リチウム及びナトリウムからなる群から選択される1つ以上の金属であってもよい。より具体的には、前記金属は、金属イオンまたは金属塩であってもよく、さらに具体的には、前記金属塩は、LiCl、NaSO、MgCl、NaCl、FeSO、MgSO、MnCl、MnSO及びCaClからなる群から選択される1種以上の金属塩であってもよい。前記金属イオンまたは金属塩は、0.1mM〜10mM、0.1mM〜7mM、0.1mM〜4mM、0.5mM〜10mM、0.5mM〜7mM、0.5mM〜4mM、1mM〜10mM、1mM〜7mM、1mM〜4mM、2mM〜10mM、2mM〜7mMまたは2mM〜4mMで含んでもよい。
本出願は他の様態として、カイスティア(kaistia)属微生物または本出願に記載されたプシコース生産用組成物をD−フルクトースと接触させる段階を含む、プシコースの製造方法を提供する。
本出願の一具現例によると、本出願の接触は、pH5.0〜9.0の条件で、40℃〜90℃の条件で、及び/または0.5時間〜48時間行ってもよい。
具体的には、pH6.0〜9.0、pH7.0〜9.0、pH7.5〜9.0、pH6.0〜8.5、pH7.0〜8.5またはpH7.5〜8.5で行ってもよい。
また、本出願の接触は、40℃〜80℃、40℃〜75℃、40℃〜65℃、50℃〜90℃、50℃〜80℃、50℃〜75℃、50℃〜65℃、55℃〜90℃、55℃〜80℃、55℃〜75℃、55℃〜65℃、60℃〜90℃、60℃〜80℃、60℃〜75℃、60℃〜65℃、 65℃〜90℃、65℃〜80℃または65℃〜75℃の温度で行ってもよい。
また、本出願の接触は、0.5時間以上、1時間以上、3時間以上、4時間以上、5時間以上または6時間以上、及び/または48時間以下、36時間以下、24時間以下、18時間以下、12時間以下、9時間以下行ってもよい。
本出願の他の具現例によると、本出願のカイスティア(kaistia)属微生物とD−フルクトースは重量比が1:1〜1:5であってもよい。具体的には、前記重量比は1:1〜1:4、1:1〜1:3、1:2〜1:5、1:2〜1:4.1:2〜1:3または1:2.5であってもよい。
本出願の他の具現例によると、本出願の製造方法は、本出願のD−フルクトースと接触させる段階の以前、以後または同時に金属を添加する段階をさらに含んでもよい。
本出願の他の具現例によると、本出願の製造方法は、本出願のD−フルクトースと接触させる段階、または本出願の金属を添加する段階の後に、プシコースを分離及び/または精製する段階をさらに含んでもよい。本出願の分離及び/または精製は、特に制限されず、本出願の技術分野で通常用いられる方法を用いてもよい。例えば、前記分離及び/または精製は、透析、沈殿、吸着、電気泳動、イオン交換クロマトグラフィー及び分別結晶などの公知の方法のいずれか一つ以上の方法を選択して利用してもよいが、これに制限されない。
また、本出願の方法は、それぞれ、本出願の分離及び/または精製する段階の以前または以後に脱色及び/または脱塩を行う段階をさらに含んでもよい。前記脱色及び/または脱塩を行うことにより、不純物を含まない、より精製されたプシコースを得ることができる。
本出願の他の具現例によると、本出願の製造方法は、本出願のD−フルクトースと接触させる段階、金属を添加する段階、分離及び/または精製する段階、または脱色及び/または脱塩段階の後に、D−プシコースを結晶化する段階をさらに含んでもよい。前記結晶化は、通常使用する結晶化方法を用いて行ってもよい。例えば、冷却結晶化方法を用いて結晶化を行ってもよい。
本出願の他の具現例によると、本出願の製造方法は、本出願の結晶化する段階の以前にプシコースを濃縮させる段階をさらに含んでもよい。前記濃縮は結晶化の効率を高めることができる。
本出願の他の具現例によると、本出願の製造方法は、本出願の分離及び/または精製する段階の後に、未反応されたD−フルクトースをカイスティア属微生物と接触させる段階、本出願の結晶化する段階の後に結晶が分離された母液を前記分離及び/または精製段階で再使用する段階、またはその組み合わせをさらに含んでもよい。前記追加の段階を介してプシコースをさらに高収率で収得することができ、捨てられるD−フルクトースの量を削減することができて経済的利点がある。
本出願の製造方法によるD−フルクトースからプシコースへの転換率は重量を基準に、5%〜50%、10%〜50%、20%〜50%、25%〜50%、30%〜50%、5%〜40%、10%〜40%、20%〜40%、25%〜40%、30%〜40%、5%〜35%、10%〜35%、20%〜35%、25%〜35%または30%〜35%であってもよい。
本出願のプシコースの製造方法に記載されたカイスティア属微生物、D−フルクトース、プシコース、金属及び担体は、前述した様態で記載した通りである。
本出願はまた別の様態として、寄託番号KCCM11916Pとして寄託された、カイスティア・グラニュリLIS1(Kaistia granuli LIS1)菌株を提供する。
本出願はまた別の様態として、寄託番号KCCM12020Pとして寄託された、カイスティア・デフルビイLIS2(Kaistia defluvii LIS2)菌株を提供する。
本出願に係るカイスティア(kaistia)属微生物は、D−フルクトースをプシコースに転換することができ、同時に50℃以上の高い温度でも安定性を有して、プシコースを産業的に生産するのに適用可能である。したがって、前記微生物をプシコースの生産に用いる場合、D−フルクトースからプシコースを経済的に生産できる効果がある。
本出願の一具現例に係る、カイスティア・グラニュリ(Kaistia granuli)LIS1を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・デフルビイ(Kaistia defluvii)LIS2を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・グラニュリ(Kaistia granuli)KCTC12575を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・デフルビイ(Kaistia defluvii)KCTC23766を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・ゲウムホネシス(Kaistia geumhonensis)KCTC12849を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・アディパタ(Kaistia adipata)KCTC12095を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・ダルセオネシス(Kaistia dalseonensis)KCTC12850を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・ヒルジニス(Kaistia hirudinis)DSM25966を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・ソライ(Kaistia soli)DSM19436を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。 本出願の一具現例に係る、カイスティア・テラエ(Kaistia terrae)DSM21341を用いてD−フルクトースからプシコースを生産しうることを示すHPLC分析データである。
以下、本出願の具体的な実施例によって、より詳細に説明する。しかし、本出願が下記の実施例に限定されるものではなく、本出願の趣旨及び内容の範囲内で当業者によって多様な変形または修正が可能であることが認識されるべきである。
本出願の明細書全体にわたり、特定物質の濃度を示すために使用する「%」は、別の記載がない場合、固体/固体は(重量/重量)%、固体/液体は(重量/体積)%、そして液体/液体は(体積/体積)%である。
実施例1.D−フルクトースをプシコースに転換する土壌由来微生物の分離
D−フルクトースをプシコースに転換させる微生物を分離するために、1%(w/v)プシコースが添加された最小培地(KHPO 2.4g/L、KHPO 5.6g/L、(NHSO 2.6g/L 、3mM MnSO、7HO 0.1g/L、酵母抽出物1g/L)を用いた。根圏土壌(rhizosphere soil)1gを0.85%(w/v)NaCl、10mLに懸濁し、100μlを取って寒天培地に塗抹した後、30℃で培養した。前記寒天培地で形成されたコロニーのうちの形状や大きさが異なるコロニーを選別した後、最小培地(KHPO 2.4g/L、KHPO 5.6g/L、(NHSO 2.6g/L 、3mM MnSO、7HO 0.1g/L、酵母抽出物1g/L)に各コロニーを接種し、30℃で24時間振とう培養し、遠心分離して菌体のみを回収した。回収した菌体は、0.85%(w/v)NaClで洗浄した後、菌体濃度20%(w/w)に50%(w/w)D−フルクトース、3mM MnSOを添加した50mM Tris−Cl緩衝液(pH8.0)を入れて浮遊させ、55℃で2時間菌体と反応させた。前記反応結果物は遠心分離して反応液から菌体を除去し、上澄み液をHPLCを介してプシコースの生産を確認した。前記HPLC分析は、Aminex HPX−87Cカラム(BI0-RAD)が装着されたHPLC(Agi lent、USA)のRefractive Index Detector(Agilent 1260 RID)を利用し、移動相溶媒は水を用いており、温度は80℃、流速は0.6ml/分で行った。HPLC分析により、D−フルクトースからプシコースを最も多く生産した菌株2種(LIS1及びLIS2)を選定した(図1及び2)。
選別したLIS1菌株及びLIS2菌株の16sリボソームDNAの塩基配列(5’→3’)は、それぞれ配列番号1及び2と同じで、配列相同性の分析結果、配列番号1は、カイスティア・グラニュリ(Kaistia granuli)Ko04の16sリボソームDNA配列(配列番号3)と約99%の相同性を示し、配列番号2は、カイスティア・デフルビイ(Kaistia defluvii)B6−12の16sリボソームDNA配列(配列番号4)と約99%の相同性を示すことを確認した。したがって、LIS1菌株はカイスティア・グラニュリ、LIS2菌株はカイスティア・デフルビイと同定し、それぞれカイスティア・グラニュリLIS1及びカイスティア・デフルビイLIS2と命名した。前記二つの菌株は、ブダペスト条約下の国際寄託機関である韓国微生物保存センター(Korean Culture of Microorganisms、KCCM)に寄託し、前記カイスティア・グラニュリLIS1は2016年10月20日付で寄託し、受託番号KCCM11916Pを与えられ、前記カイスティア・デフルビイLIS2菌株は2017年4月24日付で寄託し、受託番号KCCM12020Pを与えられた。
実施例2.カイスティア属微生物によるプシコース生産の確認
カイスティア・グラニュリLIS1及びカイスティア・デフルビイLIS2と同種の他の菌株及び異種のカイスティア属菌株もプシコースの生産が可能であるかを確認した。
具体的には、追加8種の微生物「同種:カイスティア・グラニュリ(K. granuli)KCTC12575及びカイスティア・デフルビイ(K. defluvii)KCTC23766;異種:カイスティア・ゲウムホネシス(K. geumhonensis)KCTC12849、カイスティア・ダルセオネシス(K. dalseonensis)KCTC12850、カイスティア・ヒルジニス(K. hirudinis)DSM25966、カイスティア・ソライ(K. soli)DSM19436及び カイスティア・テラエ(K. terrae)DSM21341」を生物資源センター(Korean Collection for Type Cultures、KTCT)とドイツ生物資源センター(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen)から購入し、通常培地(Nutrient broth;ブドウ糖1g/L、ペプトン15g/L、NaCl 6g/L、酵母抽出物3g/L)に接種し、30℃で24時間振とう培養し、遠心分離した後、菌体のみ回収した。回収した菌体は、0.85%(w/v)NaClで洗浄した後、菌体濃度20%(w/w)で、前記実施例1の反応条件と同様に50%(w/w)D−フルクトースと反応させた。反応終了後、反応上澄み液をHPLCで分析し、プシコースの生産や転換率を確認した。前記HPLC分析は、実施例1と同様に行った。プシコース転換率は、反応前の基質(D−フルクトース)の重量比反応後に生成されたプシコースの重量の比で計算した。
その結果、前記8種のカイスティア属菌株のすべてD−フルクトースからプシコースを生産することを確認したところ、カイスティア属と知られているすべての種の微生物が高温でD−フルクトースからプシコースを生産しうることを確認した(表1、図3〜10)。
以上の説明から、本出願が属する技術分野の当業者は、本出願がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施されうることを理解できるだろう。これに関連し、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解しなければならない。本出願の範囲は、前記詳細な説明より、後述する特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本出願の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

Claims (6)

  1. カイスティア(kaistia)属微生物を含む、D−プシコース生産用組成物。
  2. 前記カイスティア属微生物が、カイスティア・グラニュリ(Kaistia granuli)、カイスティア・デフルビイ(Kaistia defluvii)カイスティア・ゲウムホネシス(Kaistia geumhonensis)、カイスティア・アディパタ(Kaistia adipata)、カイスティア・ダルセオネシス(Kaistia dalseonensis)、カイスティア・ヒルジニス(Kaistia hirudinis)、カイスティア・ソライ(Kaistia soli)及びカイスティア・テラエ(Kaistia terrae)からなる群から選択される1種以上のカイスティア属微生物である、請求項1に記載のD−プシコース生産用組成物。
  3. 前記プシコース生産用組成物が、D−フルクトース(D-fructose)をさらに含む、請求項1または2に記載のD−プシコース生産用組成物。
  4. カイスティア(kaistia)属微生物をD−フルクトースと接触させる段階を含む、D−プシコースの製造方法。
  5. 前記接触が、pH5.0〜9.0の条件で、40℃〜90℃の温度条件で、または0.5時間〜48時間行うことである、請求項4に記載のD−プシコースの製造方法。
  6. 寄託番号KCCM11916Pとして寄託された、カイスティア・グラニュリ(Kaistia granuli)LIS1菌株。
JP2019526318A 2016-11-16 2017-11-15 カイスティア属微生物を用いたd−プシコースの製造方法 Active JP6758499B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20160152948 2016-11-16
KR10-2016-0152948 2016-11-16
PCT/KR2017/012971 WO2018093154A2 (ko) 2016-11-16 2017-11-15 카이스티아 속 미생물을 이용한 d-사이코스 제조방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019537448A JP2019537448A (ja) 2019-12-26
JP6758499B2 true JP6758499B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=62146607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019526318A Active JP6758499B2 (ja) 2016-11-16 2017-11-15 カイスティア属微生物を用いたd−プシコースの製造方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US11414685B2 (ja)
EP (1) EP3543345A4 (ja)
JP (1) JP6758499B2 (ja)
KR (1) KR101899061B1 (ja)
CN (1) CN111164217B (ja)
AR (1) AR110094A1 (ja)
RU (1) RU2727845C1 (ja)
TW (1) TWI659105B (ja)
UA (1) UA125652C2 (ja)
WO (1) WO2018093154A2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102138862B1 (ko) * 2019-03-08 2020-07-30 씨제이제일제당 주식회사 알룰로스를 생산하는 스태필로코커스 속 미생물 및 이를 이용한 알룰로스 제조방법

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2876416B2 (ja) * 1990-01-31 1999-03-31 株式会社林原生物化学研究所 D―プシコースの製造方法
JP3711296B2 (ja) * 1995-08-25 2005-11-02 株式会社林原生物化学研究所 L−プシコースの製造方法
EP1956088B1 (en) * 2005-11-15 2013-10-23 Hayashibara Co., Ltd. Ketose 3-epimerase, process for production thereof, and use thereof
TW200819540A (en) * 2006-07-11 2008-05-01 Genelux Corp Methods and compositions for detection of microorganisms and cells and treatment of diseases and disorders
KR100832339B1 (ko) * 2006-12-11 2008-05-26 솔젠트 (주) 과당을 사이코스로 전환하는 신규한 시노리조비움 속균주와 이를 이용한 사이코스 생산법
KR20110035805A (ko) 2009-09-30 2011-04-06 씨제이제일제당 (주) 사이코스-에피머화 효소의 고정화 및 이를 이용한 사이코스의 제조방법
JP4966429B1 (ja) * 2011-01-07 2012-07-04 日本食品化工株式会社 糖縮合物並びにその製造方法および用途
EP2730652B1 (en) * 2011-07-06 2017-09-06 Matsutani Chemical Industry Co., Ltd. Enzyme produced by arthrobacter globiformis
KR101318422B1 (ko) 2013-04-09 2013-10-15 주식회사 삼양제넥스 D-사이코스 에피머화 효소, 및 이를 이용하는 사이코스 생산방법
KR101539097B1 (ko) * 2013-12-26 2015-07-23 주식회사 삼양제넥스 사이코스 에피머화 효소를 암호화 하는 폴리뉴클레오타이드, 및 이를 이용하는 사이코스 생산방법
KR102044957B1 (ko) * 2014-12-31 2019-11-14 주식회사 삼양사 사이코스의 제조방법
US10351860B2 (en) * 2015-02-19 2019-07-16 Synthetic Genomics, Inc. High efficiency method for algal transformation
US10550414B2 (en) * 2015-12-23 2020-02-04 Cj Cheiljedang Corporation Composition for producing D-psicose comprising D-psicose 3-epimerase and salt and method for producing D-psicose using same
CN105802897B (zh) * 2016-05-26 2019-02-12 江南大学 一种d-阿洛酮糖-3-差向异构酶生产菌株及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018093154A2 (ko) 2018-05-24
CN111164217A (zh) 2020-05-15
UA125652C2 (uk) 2022-05-11
CN111164217B (zh) 2023-11-14
TW201825682A (zh) 2018-07-16
KR101899061B1 (ko) 2018-09-14
US20200032307A1 (en) 2020-01-30
EP3543345A4 (en) 2020-07-29
AR110094A1 (es) 2019-02-20
US11414685B2 (en) 2022-08-16
JP2019537448A (ja) 2019-12-26
EP3543345A2 (en) 2019-09-25
RU2727845C1 (ru) 2020-07-24
TWI659105B (zh) 2019-05-11
KR20180055737A (ko) 2018-05-25
WO2018093154A3 (ko) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7145922B2 (ja) マイクロバクテリウム属菌株およびこれを用いたプシコース生産方法
JP6339680B2 (ja) エンシファー属菌株およびこれを用いたプシコース生産方法
KR102044957B1 (ko) 사이코스의 제조방법
EP3633023B1 (en) Strain in microbacterium and method for producing psicose using same
JP6758499B2 (ja) カイスティア属微生物を用いたd−プシコースの製造方法
US8227232B2 (en) Thermostable L-ribose isomerase and method for producing same and use of same
KR102054961B1 (ko) 마이크로박테리움 속 균주 및 이를 이용한 사이코스 생산방법
KR101228975B1 (ko) 엔-아실-디-글루코사민 2-에피머레이즈 및 이를 이용한 포도당으로부터 만노스의 제조방법
JP2009225705A (ja) テアニンの製造法
KR102068752B1 (ko) 마이크로박테리움 속 균주 및 이를 이용한 사이코스 생산방법
JP5001016B2 (ja) エルロースの製造方法
KR101134119B1 (ko) 릭소스 이성화효소를 이용한 과당으로부터 만노스의 제조방법
CN108148795A (zh) 一种产甘露糖的基因工程菌及表达方法和甘露糖制备

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6758499

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250