以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
[第1の実施形態]
以下、「画像形成装置」とは、印刷機能に特化した専用機に限られず、印刷機能とその他の機能を複合した複合機や、記録紙上に画像やパターンを形成する装置等も含むものとする。
図1は、カット紙(L版、A4、A3などの所定の大きさに切り揃えられた用紙)を用いた画像形成装置100の全体構成を示す図である。画像形成装置100は、A4給紙トレイ101、A3給紙トレイ102、L版給紙トレイ103、用紙搬送用回転ローラ104、記録ヘッド105、スキャナユニット107、センサ115を備える。但し、図1に示す給紙トレイのサイズは一例であり、他のサイズのトレイで構成されても良い。加えて、画像形成装置100は、インクタンク106、乾燥ユニット108、用紙反転ユニット109、仕分けユニット110、操作部ユニット114を備える。制御ユニット113は、CPUやユーザインタフェース、各種I/Oインタフェースを備えた制御基板を内蔵し、画像形成装置100全体を統合的に制御する。
A4給紙トレイ101、A3給紙トレイ102またはL版給紙トレイ103から図示しない引き出し部(ローラ等)によって引き出された用紙(記録媒体)は、搬送ローラによって図a方向に搬送される。すなわち、各トレイから、搬送経路上に記録媒体が供給(配置)される。そして、用紙搬送用回転ローラ104により、用紙は、図中b方向に進行する。なお、用紙搬送用回転ローラ104以外にも、用紙搬送のためのローラは、図中の搬送経路全体に配置されており、モータ制御により、用紙が所定の場所に搬送される。なお、給紙トレイは、3段に限定されるものではなく、画像形成装置100の構成に応じて、1段〜複数段の場合がある。A4給紙トレイ101、A3給紙トレイ102またはL版給紙トレイ103から給紙された用紙は、搬送経路を通り、記録ヘッド105(画像形成部)の下を通過する。記録ヘッド105として、複数色(例えば6色)分の各独立したライン型記録ヘッドであり、用紙の搬送方向b方向に沿って並んでいる。各色のライン型記録ヘッドは、継ぎ目なく単一のノズルチップで形成されたものであっても良いし、分割されたノズルチップが一例又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであっても良い。本実施形態では、使用する最大サイズの用紙の印刷幅をカバーする範囲にノズルが配置されたいわゆるフルマルチ記録ヘッドを用いるとする。用紙の搬送に同期して、インク滴が記録ヘッド105から吐出され、用紙上(記録媒体上)に画像が形成される。
インクタンク106は、各色インクを独立して貯蔵する。各色についてインクタンク106からチューブが記録ヘッド105へ接続されており、インクが供給される。ノズルからインク滴を吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等が採用される。印刷データに基づいて、記録ヘッド105のノズルからインク滴が吐出される。なお、本実施形態ではインクジェット記録方式のプリンタに限定されず、サーマルプリンタ(昇華型、熱転写型など)、ドットインパクトプリンタ、LEDプリンタ、レーザプリンタなど、他の記録方式が採用されたプリンタであっても良い。
画像形成された用紙は、用紙搬送用回転ローラ104によりスキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107では、印刷画像や特殊パターンを光学的に読み取り、印刷画像に問題がないかの確認や、装置の状態確認が行われる。また、スキャナユニット107は、印刷面と相対する裏面の状態を読み取ることも可能で、所定のパターンにより表面と裏面との印刷位置のずれなどを検出することが可能である。
スキャナユニット107から搬送された用紙は、c方向に搬送され、乾燥ユニット108を通る。乾燥ユニット108は、インク滴が付与された用紙を短時間で乾燥させるために、乾燥ユニット108内を通過する用紙を温風で加熱する。乾燥ユニット108を通過した用紙は、図中d方向に搬送された後、図示しない制御部によって、図中g方向に搬送されるか、用紙反転ユニット109に搬送されるかが制御される。具体的には、乾燥ユニット108を通過した用紙が片面印刷が実行される用紙である場合、当該用紙は図中g方向に搬送されるよう制御される。また、乾燥ユニット108を通過した用紙が両面印刷が実行される用紙である場合、当該用紙は用紙反転ユニット109に搬送されるよう制御される。用紙反転ユニット109は、通過する用紙の表裏を反転するように用紙を搬送する。用紙を反転する方式は、スイッチバック方式や、搬送経路を緩やかにひねる方式などがある。用紙が用紙反転ユニット109を通過すると、図中e方向に搬送され、その時点で表と裏が反転された状態となる。
反転された用紙は、搬送経路を通り、センサ115の下を通過する。センサ115は、搬送経路上を通過する用紙を検出する。CPU201は、例えば、センサ115からの検出信号に基づいて、両面印刷のために、記録ヘッド105の記録位置へ用紙が再搬送されているか否かという給紙状況を判定することができる。センサ115の下を用紙が通過していることがセンサ115によって検出された場合に、搬送経路上に新たに用紙が供給されると、センサ115の下を用紙が通過している用紙と、新たに供給される用紙とが衝突するおそれがある。そのため、詳細は後述するが、本実施形態では、センサ115の下を用紙が通過している場合には、搬送経路上に新たに用紙が供給しない制御を行う。搬送用紙は、さらに図中f方向に搬送され、再度、記録ヘッド105が並ぶ搬送経路に戻される。この様に、図中の経路b〜c〜d〜e〜f〜bは循環する経路(搬送経路)として構成され、1周毎に表面と裏面が入れ替わるように制御される。本実施形態では、搬送経路上に同時に配置可能な用紙の数を循環可能枚数という。循環可能枚数は、用紙のサイズによって変わり、例えばA3サイズの循環可能枚数が3枚といった場合には、経路b〜c〜d〜e〜f〜b上にA3サイズの用紙が最大3枚同時に存在可能であることを示す。循環した用紙と新たに供給される用紙とが交互に供給される交互循環方式においては、用紙の供給を遅らせる等の制御無く、供給される用紙と再搬送される用紙との衝突を避けるためには、循環可能枚数は、一般的に奇数の整数となる。
印刷が完了した用紙は、用紙反転ユニット109を通らずに、図中g方向に分岐して搬送され、仕分けユニット110に搬送される。つまり、片面印刷の用紙は、1周目の途中でg方向に分岐し、両面印刷の用紙は2周目の途中でg方向に分岐する。g方向に分岐され仕分けユニット110を通過する用紙は、センサでその位置を検出されながら、印刷画像毎に設定されたトレイ番号に積載されていく。仕分けユニット110は、複数のトレイ(例えば5段)を保持し、ジョブ単位や部単位などの排紙方法に応じて、用紙を積載するトレイが判別される。また、仕分けユニット110での排紙方法は、ジョブ単位や部単位に限定されるものではなく、1つのジョブ単位や部単位の途中から別のトレイに積載されるようにしても良い。排紙トレイ111は、良好に印刷が完了した用紙を排紙するためのトレイであり、破棄トレイ112は、メンテナンスで使用した用紙や品質の低い用紙を廃棄するためのトレイである。仕分けユニット110により図中h方向に分岐された用紙は、排紙トレイ111へ、図中i方向に分岐された用紙は、廃棄トレイ112に搬送される。
操作部114は、各種インタフェース画面を表示する。例えば、操作部114は、指定のオーダー画像はどこのトレイに積載されているか、あるいは、印刷中/印刷終了/エラー発生中等、オーダー毎の印刷状況を表示する。また、操作部114は、インク残量や、用紙の残量等など装置状態情報を表示し、記録ヘッド105のクリーニング等の装置メンテナンスを実施するための操作画面を表示する。
図2は、画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。CPU201は、図1の制御ユニット113に搭載され、画像形成装置100全体を統括的に制御する。ROM202は、汎用的なROMであり、例えば、制御プログラムや固定データを記憶する。RAM203は、汎用的なRAMであり、例えば、外部のホスト装置211から受信した印刷ジョブや作業用データを記憶する。印刷ジョブとは、画像形成装置100に印刷を実行させるためのジョブであり、例えば、印刷設定情報や画像データを含む。なお、印刷ジョブには、画像処理済みの画像データである印刷データが含まれていても良い。HDD204は、ハードディスクであり、例えば、ホスト装置211から受信した画像データを記憶する。ホスト装置211は、有線や無線等のネットワークを介して、画像形成装置100と相互に通信可能に接続されており、ホスト装置211から送信された印刷ジョブは、外部インタフェース(I/F)205を介してROM202上に格納される。また、印刷ジョブの情報は、RAM203上の印刷ジョブリストに格納され、印刷ジョブに含まれる画像データや印刷データ、印刷設定情報等は、HDD204上に格納される。
操作部206は、図1の操作部114に対応し、タッチパネルを有し、例えば、オペレータからの動作指示入力や各種データの登録を受け付けたり、装置状態情報を表示したりする。画像処理部207は、各種画像処理を実行する。例えば、画像処理部207は、画像データの色空間(例えばYCbCr)から、標準的なRGB色空間(例えばsRGB)への変換を実行する。また、有効な画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等の画像処理が必要に応じて実行される。これらの画像処理によって得られた印刷データは、RAM203またはHDD204に格納される。
エンジン制御部208は、CPU201からの制御コマンドに応じて、印刷データに基づいて用紙に画像を印刷するための制御処理を行う。例えば、エンジン制御部208は、記録ヘッド105へのインク吐出指示や、用紙上での記録ドット位置を調整するための吐出タイミング設定、記録ヘッド駆動状態の取得を行う。エンジン制御部208は、印刷データに応じて記録ヘッド105の駆動を制御し、記録ヘッド105からインク滴を吐出させて用紙上に画像を形成する。また、エンジン制御部208は、給紙ローラや搬送ローラの駆動を指示し、搬送ローラの回転状況の取得を行うなど、各ローラの駆動制御を行い、用紙を適切な速度で搬送させ若しくは停止させる。
スキャナ制御部209は、CPU201からの制御コマンドに応じて、CCD、CIS等のイメージセンサを制御し、用紙上の画像を光学的に読み取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得する。スキャナ制御部209は、イメージセンサの駆動の指示や、イメージセンサの状況の取得、イメージセンサから取得した輝度データの解析、不吐や用紙の切断位置の検出等を行う。
ホスト装置211は、汎用的なPCの構成を有する。なお、ホスト装置211は、印刷ジョブの供給元となる装置であれば良く、例えば、携帯端末、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等の装置である。また、ホスト装置211は、画像形成装置100に接続され、画像読取用のリーダ部等として構成されても良い。その場合、ホスト装置211で原稿が読み取られた画像データに基づいて、画像形成装置100において用紙への印刷が行われる。ホスト装置211から供給される印刷ジョブや画像データ、その他のコマンド、更にステータス信号等は、外部I/F205を介して画像形成装置100と送受信される。図2に示す画像形成装置100内の各ブロックは、システムバス210を介して相互に通信可能に接続される。
図2に示すような構成に限られず、各部が複数部に分割された構成でも良いし、各部がプロセッサを保持するような構成でも良い。若しくは、少なくともいずれかの部がASIC等で構成されても良い。
図3(a)及び(b)は、従来の形態において、両面印刷の後に片面印刷が続く場合の給紙順序を示す図である。また、図3(c)は、本実施形態の画像形成装置100において、両面印刷の後に片面印刷が続く場合の給紙順序を示す図である。なお、本実施形態では、画像形成装置100に両面画像形成を実行させるための印刷ジョブを両面印刷ジョブといい、画像形成装置100に片面画像形成を実行させるための印刷ジョブを片面印刷ジョブという。また、両面印刷ジョブに基づいて供給及び搬送される用紙を両面印刷用紙といい、片面印刷ジョブに基づいて供給及び搬送される用紙を片面印刷用紙という。なお、画像形成装置100は、各印刷ジョブに含まれる印刷設定情報を参照することで、各印刷ジョブが両面印刷ジョブか片面印刷ジョブかを区別することが可能である。なお、1つのジョブで、画像形成装置100に両面画像形成と片面画像形成の両方を実行させることも可能である。画像形成装置100に両面画像形成と片面画像形成の両方を実行させるための印刷ジョブを混在印刷ジョブという。図3では、水平線上部の矩形のうち、内部が白の実線枠線の矩形は、両面印刷ジョブに基づいて表面を印刷するために給紙が行われることを示している。水平線上部の矩形のうち、内部がグレーの実線枠線の矩形は、片面印刷ジョブに基づいて片面を印刷するための給紙が行われることを示している。また、水平線下部の矩形は、両面印刷ジョブに基づいて裏面が印刷される用紙が搬送される(再搬送される)ことを示している。また、矩形内には、先頭から何枚目の用紙かを示す番号(ページ番号)が付与されている。図3は、A4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷を実行するための両面印刷ジョブと、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための片面印刷ジョブとを連続して実行する場合の給紙順序を示す。なお、図3に示すケースでは、循環可能枚数は、A4サイズで5枚であるものとする。
図3(a)は、用紙の搬送速度を一定に保ったまま、上記の両面印刷ジョブ及び片面印刷ジョブを実行する場合の給紙順序を示す。しかしながら、両面印刷が終了した後の片面印刷においても給紙間隔(以下、紙間隔もしくは紙間)を開けて印刷を行っているので、紙間の空きが多く、効率的ではない。例えば、図3(a)の8枚目から13枚目の給紙タイミング(以下、タイミング)301、302、303、304、305において紙間の空きが発生している。
一方、図3(b)は、全ての片面印刷の紙間隔を詰める制御を行って、上記の両面印刷ジョブ及び片面印刷ジョブを実行する場合の給紙順序を示す。図3(b)に示すように、全ての片面印刷の紙間隔を詰める制御が行われると、タイミング306において、7枚目の片面印刷用紙と、再搬送された4枚目の両面印刷用紙とが衝突してしまう。
そこで、本実施形態では、図3(c)に示すように、供給対象が片面印刷用紙でありかつ裏面を印刷するために両面印刷用紙が再搬送されていない場合には、供給対象の用紙の間隔を空けずに印刷する。その結果、画像形成装置100は、両面印刷に続いて片面印刷を実行する場合でも、効率よく給紙することができる。
図4は、本実施形態における給紙制御処理(給紙スケジューリング処理)を示すフローチャートである。なお、図4の処理は、例えば、CPU201がROM202に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。若しくは、図4の処理は、エンジン制御部208により実現されても良い。図4の給紙制御処理は、給紙が発生するタイミングで一定時間ごとに周期的に実行しても良いし、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで所定枚数ごとに実行しても良い。
以下、図4を用いて、本実施形態の画像形成装置100が実行する給紙制御処理について説明する。1回の給紙制御処理では、搬送経路における用紙2枚分の各領域に、用紙を供給するか否かが制御され、最大2枚分の用紙が供給される。なお、CPU201は、図4におけるSTARTからENDまでの処理を繰り返すことで、供給対象の用紙全ての供給を完了させる。また、CPU201は、図4の処理を行う毎に、まだ供給していない供給対象の用紙のうち、ページ番号の一番小さい用紙を特定し、特定した用紙を基準に後述の制御を行う。ここでは、まだ供給していない供給対象の用紙のうち特定された用紙を、特定用紙という。また、図4に示す処理は、本実施形態では、用紙2枚分の距離、搬送経路を駆動させる毎に実行されるものとする。CPU201は、図4の給紙制御処理の結果をRAM203に格納し、エンジン制御部208は、給紙制御処理の結果と、CPU201からの制御コマンドとに応じて、印刷データに基づき用紙への印刷制御を行う。
ここで、図7、図8、図9は、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで図4の処理を行う場合に、RAM203が保持する情報の一例を示す。参照番号701、702、703は、データフィールドである。データフィールド701は、給紙される順番を示す。データフィールド702は、供給対象の用紙のページ番号を示す。データフィールド703は、供給対象の用紙が両面印刷用紙であるか片面印刷用紙であるかを示す。
図10は、ホスト装置211から画像形成装置100が受信した印刷ジョブに基づいて供給される用紙を表す情報を示す。なお、図10は、A4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷を実行するための両面印刷ジョブと、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための片面印刷ジョブとに基づいて供給される用紙を表わす情報を示している。参照番号1001、1002は、データフィールドである。データフィールド1001は、供給対象の用紙のページ番号を示す。データフィールド1002は、供給対象の用紙が両面印刷用紙であるか片面印刷用紙であるかを示す。
以下、図3、図4、図7〜9、図10を参照しながら、本実施形態における、両面印刷の後に片面印刷が続く場合の給紙制御処理を説明する。ここでは、5枚の両面印刷を行うための両面印刷ジョブと、8枚の片面印刷を行うための片面印刷ジョブを受信した場合について説明する。すなわち、受信したジョブに基づいて供給される情報は、図10のようになる。また、初めに行われる図4の処理において、特定用紙として、ページ番号1の用紙が特定された場合について説明する。
まず、S401において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。特定用紙があると判定された場合、S402に進み、特定用紙がないと判定された場合、S409に進む。本例では、ページ番号1の用紙が存在するので、S402に進む。
S402において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本判定は、図10のデータフィールドを参照することで実行される。特定用紙が両面印刷用紙であると判定された場合、S403に進み、特定用紙が両面印刷用紙でないと判定された場合、S405に進む。本例では、ページ番号1の用紙は両面印刷用紙であるので、S403に進む。
S403において、CPU201は、特定用紙を搬送経路に供給するよう各部を制御する。特定用紙が搬送経路に供給されると、S404に進む。本例では、ページ番号1の用紙が供給される。そして、S404において、CPU201は、S403において供給した用紙の情報を図7に示すデータフィールドの給紙番号1の列に格納する。また、CPU201は、搬送経路上の、前回(S403)供給された用紙が位置する領域から所定の距離内の領域(用紙1枚分の領域)に用紙が供給されないように制御(すなわち、用紙一枚分の間隔を空けるよう制御)する。そのため、CPU201は、図7に示すデータフィールドの給紙番号2の列に、用紙間隔をあけて用紙を供給することを示す情報(本実施形態では空欄)を格納する。すなわち、本例では、CPU201は、RAM203に保持されている図7(a)の情報を図7(b)のように更新する。その後、図4の処理を終了する。
その後、CPU201は、ページ番号2〜5の用紙をそれぞれ特定用紙として扱い図4の処理を繰り返し、上述と同一のフロー(S401〜S402〜S403〜S404)を経て給紙を実行する。なお、ページ番号2〜5の用紙は全て両面印刷用紙であるため、次に用紙を供給する場合は、前回供給された用紙が位置する領域から用紙1枚分、用紙間隔を空けた領域に用紙を供給するように制御する。そのため、本例では、RAM203に保持される図7(b)の情報は、ページ番号2の用紙の供給実行後に図7(c)に更新され、ページ番号3の用紙の供給実行後に図7(d)に更新される。そして、ページ番号4の用紙の供給実行後に図7(e)に更新され、ページ番号5の用紙の供給実行後に図7(f)に更新される。
次に、CPU201は、ページ番号6の用紙を特定用紙として扱い、図4の処理を再び繰り返す。すなわち、RAM203に保持される情報が図7(f)の状態で、S401において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号6の用紙が存在するので、S402に進む。
S402において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号6の用紙は片面印刷用紙であるので、S405に進む。S405において、CPU201は、特定用紙を搬送経路上に供給する。本例では、CPU201は、ページ番号6の用紙を搬送経路上に給紙する。特定用紙が搬送経路上に給紙されると、S406に進む。
S406において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないという条件を満たすか否かを判定する。なお、この判定は、搬送経路上の、前回(S405)供給された用紙が位置する領域から所定の距離内の領域(例えば用紙1枚分の領域)に、再搬送された両面印刷用紙が位置するか否かの判定に相当する。また、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かは、例えば、センサ115による用紙検出信号を参照したり、図7や図10のデータフィールドを参照することで判定が可能である。具体的には例えば、S405にて供給した用紙の給紙番号の次の給紙番号より搬送経路一周分前の給紙番号に対応する用紙が両面印刷用紙か否かを参照することで、上述の判定が可能である。条件を満たすと判定された場合、S407に進み、条件を満たさないと判定された場合、S408に進む。本例では、S405にて供給した用紙の給紙番号の次の給紙番号(給紙番号12)より搬送経路一周分(用紙5枚分)前の給紙番号(給紙番号7)に対応する用紙が両面印刷用紙であるため、S406からS408に進む。
S408において、CPU201は、前回(S403)供給された用紙が位置する領域から所定の距離内の領域(用紙1枚分の領域)に用紙が供給されないように制御する。これは、前回(S403)用紙が給紙された位置から所定の距離内の領域に、すでに両面印刷用紙が配置されているためである。そのため、CPU201は、図7に示すデータフィールドの給紙番号12の列に、用紙間隔をあけて用紙を供給することを示す情報(本実施形態では空欄)を格納する。すなわち、CPU201は、RAM203に保持されている図7(f)の情報を図8(a)のように更新する。その後、図4の処理を終了する。S408における制御で、S405にて給紙した用紙と次に給紙する用紙との間隔を用紙1枚分空けるので、新たに給紙する用紙と、搬送経路上に存在する用紙との衝突を防ぐことができる。
その後、CPU201は、ページ番号7の用紙を特定用紙として扱い図4の処理を繰り返し、上述と同一のフロー(S401〜S402〜S405〜S406〜S408)を経て給紙を実行する。これによりRAM203に保持される図8(a)の情報は、ページ番号7の片面印刷用紙の給紙実行後に図8(b)に更新される。
その後、CPU201は、ページ番号8の用紙を特定用紙として扱い図4の処理を繰り返す。すなわち、RAM203に保持される情報が図8(b)の状態で、S401において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号8の用紙が存在するので、S402に進む。
S402において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号8の用紙は片面印刷用紙であるので、S405に進む。S405において、CPU201は、特定用紙を搬送経路上に給紙する。本例では、CPU201は、ページ番号8の用紙を搬送経路上に供給する。特定用紙が搬送経路上に供給されると、S406に進む。
S406において、CPU201は、センサ115の位置で用紙の再搬送が行われていないという条件を満たすか否かを判定する。本例では、S405にて供給した用紙の給紙番号の次の給紙番号(給紙番号16)より搬送経路一周分(用紙5枚分)前の給紙番号(給紙番号11)に対応する用紙が片面印刷用紙であるため、条件は満たされない。そのため、S406からS407に進む。
S407において、CPU201は、現在の特定用紙の次のページ番号の用紙を、S405にて供給した用紙との間隔を空けずに供給する。本例では、CPU201は、ページ番号9の用紙を、ページ番号8の用紙との間隔を空けずに供給し、RAM203に保持されている図8(b)の情報を図8(c)のように更新する。その後、図4の処理を終了する。なお、本実施形態において、用紙間隔を空けずに用紙を搬送する場合は、実際には、所定の短い用紙間隔が空いて用紙が搬送されても良い。
その後、CPU201は、ページ番号10、11の用紙をそれぞれ特定用紙として扱い図4の処理を繰り返し、上述と同一のフロー(S401〜S402〜S405〜S406〜S407)を経て、各用紙間の間隔を空けずに各用紙の給紙を実行する。これによりRAM203に保持される図8(c)の情報は、ページ番号11の用紙の供給実行後に図8(d)に更新される。
その後、CPU201は、ページ番号12、13の用紙をそれぞれ特定用紙として扱い図4の処理を繰り返し、上述と同一のフロー(S401〜S402〜S405〜S406〜S407)を経て、各用紙間の間隔を空けずに各用紙の供給を実行する。これによりRAM203に保持される図8(d)の情報は、ページ番号13の用紙の供給実行後に図8(e)に更新される。
ページ番号13の用紙の供給実行後、S401において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例の場合、ページ番号14の用紙がないので、S401からS409に進む。
S409において、CPU201は、用紙を供給せず、用紙1枚分の距離、搬送経路を駆動させる。すなわち、CPU201は、用紙1枚分の領域に新たに用紙が供給されないように制御し(すなわち、用紙1枚分の間隔を空けるよう制御し)、S410に進む。S410において、CPU201は、さらに、S409において用紙が供給されないように制御された領域の位置から用紙1枚分の領域に用紙が新たに供給されないように制御(すなわち、用紙一枚分の間隔を空けるよう制御)する。これにより、少なくとも用紙2枚分、用紙間隔が空いた位置に次の用紙が供給されることになる。なお、このときCPU201が用紙2枚分の用紙間隔を空けるのは、次に供給される用紙と再搬送される用紙とが衝突することを避けるためである。その後、CPU201は、RAM203に保持されている図8(e)の情報を図8(f)のように更新する。その後、図4の処理を終了する。
その後、S401において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例の場合、特定用紙がないので、S409に進む。以降は、上述と同様に、S409とS410において、各1枚分の用紙間隔が空けられ、図4の処理を終了する。RAM203に保持されている図8(f)の情報は、図9(a)に更新される。
その後、S401において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例の場合、次の特定用紙がないので、S409に進む。以降は、上述と同様に、S409とS410において、各1枚分の用紙間隔が空けられ、図4の処理を終了する。RAM203に保持されている図9(a)の情報は、図9(b)に更新される。すなわち、処理すべきジョブが無く、供給対象の用紙が無い限り、用紙間隔が空けられていく。
なお、上述の制御では、両面印刷が行われる用紙より、片面印刷が行われる用紙のほうが早く排紙される。上述では、両面印刷が行われる用紙1〜5枚目と、片面印刷が行われる用紙6〜13枚目とが、それぞれ別のジョブである形態を説明したため、各ジョブに対応する用紙をジョブ毎に別の排紙ユニットに排紙すれば、排紙順とページ番号の対応は維持される。しかしながら、上述の制御では、例えば、混在印刷ジョブを処理する場合は、両面印刷が行われる用紙と片面印刷が行われる用紙が同一の排紙ユニットに排紙されるため、排紙順とページ番号が対応しないおそれがある。そのため、そのような場合は、両面印刷が行われる用紙の再搬送が完了するまで、片面印刷が行われる用紙の供給を待ち合わせても良い。具体的には例えば、CPU201は、A4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷の後に、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための混在印刷ジョブの処理においては、給紙番号10までは上述の制御を行う。そして、CPU201は、給紙番号14まで給紙を待ち合わせ、片面印刷が行われる用紙の供給を給紙番号15から開始する。これにより、混在印刷ジョブを処理する場合においても、排紙順とページ番号を対応させることができる。
上記では、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで図4の処理を開始し、搬送経路を用紙2枚分駆動させるごと再度図4の処理を実行する例を説明した。しかしながら、給紙が発生するタイミングで一定時間ごとに周期的に図4の処理を実行するようにしても良い。その場合には、図7〜図9に示す情報の変化それぞれに対応した上述の図4の処理は、図3のタイミング401〜タイミング413それぞれの時点で行われる図4の処理に対応する。いずれの実行方法によっても、得られる給紙間隔は、図3(c)のようになる。
図4では、特定用紙が片面印刷用紙の場合のみ、S406において両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定している。しかしながら、図5に示すように、特定用紙が両面印刷用紙の場合にも、両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定するようにしても良い。すなわち、図4に示す処理の代わりに、図5に示す処理が実行されても良い。図5においては、S401の処理後のS501において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定する。このように、用紙の再搬送が行われているか否かの判定を各タイミングで2回実行することにより、用紙が衝突する可能性をより低減することができる。
また、図4においては、例えば、S405で6ページ目(片面印刷用紙)を供給した後、S408で7ページ目(片面印刷用紙)を供給する前に1枚分の間隔を空けていた。また、例えば、S405で8ページ目(片面印刷用紙)を供給した後、S407で9ページ目(片面印刷用紙)を供給していた。つまり、図4では、搬送経路における用紙2枚分の各領域について、用紙を供給するか否かが制御されていたが、図6のように、搬送経路における用紙1枚分の領域又は用紙2枚分の領域について、用紙を供給するか否かが制御されても良い。そのような構成により、処理をより簡易化することができる。図5及び図6の処理によっても得られる結果は、図4と同じである。
なお、図1のセンサ115は、用紙反転ユニット109から経路fと経路aとの合流地点との間であればどの位置に設置されても良く、合流直前の位置に限定されるものではない。また、図3(c)に示す給紙処理のタイミング、即ち、図4の処理が行われるタイミングは、センサ115地点を用紙が通過したタイミングであっても良い。
以上のように、本実施形態では、両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かの判定に応じて、片面印刷用紙の供給の間隔を空けるか否かを制御する。その結果、状況に応じて、片面印刷用紙の紙間を埋めることが可能となる。そして、片面印刷ジョブのみを実行する場合も、両面印刷ジョブと片面印刷ジョブを連続して処理する場合も、用紙の搬送速度を一定に保ったままで、効率的に印刷することが可能となる。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態と異なる点について説明する。図11(a)は、従来の形態において、片面印刷ジョブの後に両面印刷ジョブが続く場合の給紙順序を示す図である。また、図11(b)は、本実施形態の画像形成装置100において、片面印刷の後に両面印刷が続く場合の給紙順序を示す図である。なお、図11は、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための片面印刷ジョブとA4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷を実行するための両面印刷ジョブとを連続して実行する場合の給紙順序を示す。また、図11において、循環可能枚数は、A4サイズで5枚である。
図11(a)では、用紙の搬送速度を一定に保ったまま印刷することができる。しかしながら、片面印刷において用紙間隔を開けて印刷を行っているので、用紙間の空きが多く、効率的ではない。また、両面印刷を開始する際にも用紙間の空きが発生してしまう。例えば、図11(a)において1枚目から11枚目のタイミング1101、1102、1103、1104、1105、1106、1107、1108、1109、1110において、用紙間の空きが発生している。
そこで、本実施形態では、特定用紙が片面印刷用紙である場合、特定用紙から所定枚数分後に供給する予定の両面印刷用紙が存在するか否かを判定する。そして、判定結果に基づいて、図11(b)に示すように、給紙順序を変更する。このような形態とすることで、片面印刷ジョブのみを実行する場合も、両面印刷ジョブと片面印刷ジョブを連続して処理する場合も、用紙の搬送速度を一定に保ったままで、効率的に印刷することが可能となる。
図12は、本実施形態の画像形成装置100が実行する給紙制御処理を示すフローチャートである。なお、図12の処理は、例えば、CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。若しくは、図12の処理は、エンジン制御部208により実現されても良い。図12の給紙制御処理は、給紙が発生するタイミングで一定時間ごとに周期的に実行されても良いし、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで実行されても良い。いずれの方法によっても、図11(b)の結果が得られる。
以下、図12を用いて、本実施形態の画像形成装置100が実行する給紙制御処理について説明する。1回の給紙制御処理では、最大2枚分の用紙が供給される。なお、CPU201は、図12におけるSTARTからENDまでの処理を繰り返すことで、供給対象の用紙全ての供給を完了させる。また、CPU201は、図12の処理を行う毎に、まだ供給していない供給対象の用紙のうち、ページ番号の一番小さい用紙を特定し、特定した用紙(特定用紙)を基準に後述の制御を行う。また、図12に示す処理は、本実施形態では、用紙2枚分の距離、搬送経路を駆動させる毎に実行されるものとする。CPU201は、図12の給紙制御処理の結果をRAM203に格納し、エンジン制御部208は、給紙制御処理の結果と、CPU201からの制御コマンドとに応じて、印刷データに基づき用紙への印刷制御を行う。
本実施形態では、循環可能枚数がN枚であれば、特定用紙である片面印刷用紙に後続するM(M=N/2以下の最大の整数)枚分の供給対象の用紙に含まれる両面印刷用紙を、特定用紙より先行させて印刷する。例えば、循環可能枚数が5枚であれば、特定用紙である片面印刷用紙に後続する2枚分の供給対象の用紙に含まれる両面印刷用紙を先行させて印刷する。また、循環可能枚数が7枚であれば、特定用紙である片面印刷用紙に後続する3枚分の供給対象の用紙に含まれる両面印刷用紙を先行させて印刷する。
ここで、図15、図16、図17は、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで図12の処理を行う場合に、RAM203が保持する情報の一例を示す。参照番号1501、1502、1503は、データフィールドである。データフィールド1501は、給紙される順番を示す。データフィールド1502は、供給対象の用紙のページ番号を示す。データフィールド1503は、供給対象の用紙が両面印刷用紙であるか片面印刷用紙であるかを示す。
図18は、ホスト装置211から画像形成装置100が受信した印刷ジョブに基づいて供給される用紙を表す情報を示す。なお、図18は、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための片面印刷ジョブと、A4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷を実行するための両面印刷ジョブとに基づいて供給される用紙を表わす情報を示している。参照番号1801、1802は、データフィールドである。データフィールド1801は、供給対象の用紙のページ番号を示す。データフィールド1802は、供給対象の用紙が両面印刷用紙であるか片面印刷用紙であるかを示す。
以下、図11(b)、図12、図15〜図17、図18を参照しながら、本実施形態における、片面印刷の後に両面印刷が続く場合、図12の各タイミングにおいて行われる給紙制御処理を説明する。また、初めに行われる図12の処理において、特定用紙として、ページ番号1の用紙が特定された場合について説明する。
まず、図11(b)のタイミング1201で、S1201において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。特定用紙があると判定された場合、S1202に進み、特定用紙がないと判定された場合、S1216に進む。本例では、ページ番号1の用紙が存在するので、S1202に進む。
S1202において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本判定は、図18のデータフィールドを参照することで実行される。特定用紙が両面印刷用紙であると判定された場合、S1203に進み、特定用紙が両面印刷用紙でないと判定された場合、S1205に進む。本例では、ページ番号1の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、S1205に進む。
S1205において、CPU201は、現在の特定用紙の次のページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S1215に進み、条件を満たさないと判定された場合、S1206に進む。本例では、現在の特定用紙の次のページ番号の用紙(ページ番号2)は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S1206に進む。
S1206において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S1211に進み、条件を満たさないと判定された場合、S1207に進む。本例では、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙(ページ番号3)は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S1207に進む。
S1207において、CPU201は、特定用紙を搬送経路上に供給する。本例では、CPU201は、ページ番号1の用紙を供給し、S1208に進む。S1208において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないという条件を満たすか否かを判定する。なお、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かは、例えば、センサ115によって用紙を検知したり、図16や図18のデータフィールドを参照することで判定が可能である。具体的には例えば、S1207にて供給した用紙の給紙番号の次の給紙番号より搬送経路一周分前の給紙番号に対応する用紙が両面印刷用紙か否かを参照することで、上述の判定が可能である。条件を満たすと判定された場合、S1209に進み、条件を満たさないと判定された場合、S1210に進む。本例では、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないので、条件を満たすと判定され、S1209に進む。S1209において、CPU201は、現在の特定用紙の次のページ番号の用紙を特定用紙が供給された位置から間隔を空けずに供給し、図12の処理を終了する。すなわち、本例では、CPU201は、ページ番号1の用紙とページ番号2の用紙とを、用紙間隔を空けずに供給する。なお、本実施形態において、用紙間隔を空けずに用紙を搬送する場合は、実際には、所定の短い用紙間隔が空いて用紙が搬送されても良い。
次に、CPU201は、ページ番号3〜6の片面印刷用紙を特定用紙として扱い図4の処理を繰り返し、タイミング1201の場合と同一のフローを経て給紙を実行する。
次に、CPU201は、ページ番号7の用紙を特定用紙として扱い図4の処理を繰り返す。すなわち図11(b)のタイミング1204で、S1201において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号7の用紙が存在するので、S1202に進む。
S1202において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号7の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、S1205に進む。
S1205において、CPU201は、現在の特定用紙の次のページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号8の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S1206に進む。
S1206において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙(ページ番号9)は両面印刷用紙でありかつ未供給であるので、条件を満たすと判定され、S1211に進む。
S1211において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙を供給し、S1212に進む。
S1212において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定する。本例では、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないので、S1213に進む。S1213において、CPU201は、特定用紙を前回供給された用紙が位置する領域から間隔を空けずに供給する。すなわち、本例では、CPU201は、ページ番号7の用紙を供給する前に、ページ番号9の用紙を供給する。さらに、CPU201は、ページ番号9の用紙とページ番号7の用紙とを、用紙間隔を空けずに供給する。なお、S1214では、CPU201は、搬送経路上の、前回供給された用紙が位置する領域から所定の距離内の領域(用紙1枚分の領域)に用紙が供給されないように制御する。
次に、図11(b)のタイミング1205において、CPU201は、ページ番号8の用紙を特定用紙として扱い、タイミング1204の場合と同一のフローを経て給紙を実行し、図12の処理を終了する。すなわち、CPU201は、ページ番号8の用紙を供給する前に、ページ番号10の用紙を供給する。さらに、CPU201は、ページ番号10の用紙とページ番号8の用紙とを、用紙間隔を空けずに供給する。
次に、図11(b)のタイミング1206で、ページ番号11の用紙を特定用紙として扱い、図12の処理を再び繰り返す。S1201において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号11の用紙が存在するので、S1202に進む。
S1202において、CPU201は、特定用紙が両面印刷であるか否かを判定する。本例では、ページ番号11の用紙は両面印刷用紙であるので、S1203に進む。S1203において、CPU201は、特定用紙を搬送経路上に供給する。本例では、CPU201は、ページ番号11の用紙を供給し、S1204に進む。
S1204において、CPU201は、搬送経路上の、ページ番号11の用紙が供給された位置から所定の距離内の領域(用紙1枚分の領域)に用紙が供給されないように制御し、図12の処理を終了する。
次に、図11(b)のタイミング1207、1208において、CPU201は、ページ番号12及び13の用紙をそれぞれ特定用紙として扱い図12の処理を繰り返し、タイミング1206の場合と同一のフローを経て給紙を実行する。
次に、図11(b)のタイミング1209で、S1201において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判断する。本例では、ページ番号14の用紙が存在しないので、S1216に進む。S1216において、CPU201は、用紙を供給せず、用紙2枚分の距離、搬送経路を駆動させる。すなわち、CPU201は、用紙2枚分の領域に用紙が新たに供給されないように制御し(すなわち、用紙2枚分の間隔を空けるよう制御し)、図12の処理を終了する。
次に、図11(b)のタイミング1210、1211、1212、1213において、CPU201は、タイミング1209の場合と同一のフローを経て、各2枚分の用紙間隔を空け、図12の処理を終了する。すなわち、処理すべきジョブが無く、供給対象の用紙が無い限り、用紙間隔が空けられていく。
本実施形態では、給紙が発生するタイミングで一定時間ごとに周期的に実行する例を説明した。ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで2枚分毎に処理する場合、RAM203に保持される情報は、図11(b)のタイミング1201〜タイミング1213の各タイミングで図12が実行されると、図15(a)〜図17のように変化する。
図12では、特定用紙が片面印刷用紙の場合のみ、S1212及びS1208において用紙の再搬送が行われているかを判定している。しかしながら、図13に示すように、特定用紙が両面印刷用紙の場合にも、用紙の再搬送が行われているか否かを判定するようにしても良い。すなわち、図12に示す処理の代わりに、図13に示す処理が実行されても良い。図13においては、S1201の処理前のS1301において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定する。このように、用紙の再搬送が行われているか否かの判定を各タイミングで2回実行することにより、用紙が衝突する可能性をより低減することができる。
また、図12においては、例えば、S1207で5ページ目(片面印刷用紙)を供給し、S1210で6ページ目(片面印刷用紙)について1枚分の間隔を空けていた。つまり、図12では、搬送経路における用紙2枚分の各領域について、用紙を供給するか否かが制御されていたが、図14に示すように、搬送経路における用紙1枚分の領域又は用紙2枚分の領域について、用紙を供給するか否かが制御されても良い。そのような構成により、処理をより簡易化することができる。図13及び図14の処理によっても得られる結果は、図12と同じである。
なお、図1のセンサ115は、用紙反転ユニット109から経路fと経路aとの合流地点との間であればどの位置に設置されてもよく、合流直前の位置に限定されるものではない。また、図11(b)に示す給紙処理のタイミング、即ち、図12の処理が行われるタイミングは、センサ115地点を用紙が通過したタイミングであっても良い。
以上のように、本実施形態では、片面印刷用紙の後続所定枚数以内に両面印刷用紙が存在するか否かに応じて、印刷順番を変更する。その結果、片面印刷用紙と片面印刷用紙の間の紙間、および両面印刷用紙の開始時の紙間を埋めることが可能となる。そして、片面印刷のみを実行する場合、および両面印刷と片面印刷を混在して実行する場合にも、用紙の搬送速度を一定に保ったままで、効率的に印刷することが可能となる。
[第3の実施形態]
以下、第3の実施形態について、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。図19(a)は、従来の形態において、片面印刷ジョブの後に両面印刷ジョブが続く場合の給紙順序を示す図である。また図19(b)は、本実施形態の画像形成装置100において、片面印刷の後に両面印刷が続く場合の給紙順序を示す図である。なお、図18は、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための片面印刷ジョブとA4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷を実行するための両面印刷ジョブとを連続して実行する場合の給紙順序を示す。また、図19において、循環可能枚数は、A4サイズで5枚である。
図19(a)では、用紙の搬送速度を一定に保ったまま印刷することができる。しかしながら、片面印刷において用紙間隔を開けて印刷を行っているので、用紙間の空きが多く、効率的ではない。また、両面印刷を開始する際にも用紙間の空きが発生してしまう。例えば、図19(a)においてタイミング1901、1902、1903、1904、1905、1906、1907、1908、1909、1910、1911、1912において、用紙間の空きが発生している。
そこで、本実施形態では、図19(b)に示すように、片面印刷用紙の後半所定枚数を後続の両面印刷用紙の供給後に供給する。このような形態とすることで、片面印刷ジョブのみを実行する場合も、両面印刷ジョブと片面印刷ジョブを連続して処理する場合にも効率よく給紙することができる。
図20は、本実施形態の画像形成装置100が実行する給紙制御処理を示すフローチャートである。なお、図20の処理は、例えば、CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203にロードすることにより実現される。若しくは、図20の処理は、エンジン制御部208により実現されても良い。図20の給紙制御処理は、給紙が発生するタイミングで一定時間ごとに周期的に実行されても良いし、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで実行されても良い。いずれの方法によっても、図19(b)の結果が得られる。
以下、図20を用いて、本実施形態の画像形成装置100が実行する給紙制御処理について説明する。1回の給紙制御処理では、最大2枚分の用紙が供給される。なお、CPU201は、図20におけるSTARTからENDまでの処理を繰り返すことで、供給対象の用紙全ての供給を完了させる。また、CPU201は、図20の処理を行う毎に、まだ供給していない供給対象の用紙のうち、ページ番号の一番小さい用紙を特定し、特定した用紙(特定用紙)を基準に後述の制御を行う。また、図20に示す処理は、本実施形態では、用紙2枚分の距離、搬送経路を駆動させる毎に実行されるものとする。CPU201は、図20の給紙制御処理の結果をRAM203に格納し、エンジン制御部208は、給紙制御処理の結果と、CPU201からの制御コマンドとに応じて、印刷データに基づき用紙への印刷制御を行う。
本実施形態では、循環可能枚数がN枚であれば、片面印刷に後続するM(M=N/2以下の最大の整数)枚の両面印刷用紙を、M枚の片面印刷用紙より先行させて印刷する。すなわち、特定用紙である片面印刷用紙に後続するM×2枚分の供給対象の用紙に含まれる両面印刷用紙を、特定用紙より先行させて印刷する。そして、特定用紙である片面印刷用紙が、連続する片面印刷用紙において後ろからM枚に含まれる場合は、特定用紙である片面印刷用紙を、両面印刷用紙の供給後に搬送経路上に供給する。すなわち、最大M枚の片面印刷用紙を、両面印刷用紙の供給後に搬送経路上に供給する。例えば、循環可能枚数が5枚であれば、片面印刷に後続するM2枚の両面印刷用紙を、2枚の片面印刷用紙より先行させて印刷する。すなわち、特定用紙である片面印刷用紙に後続する4枚分の供給対象の用紙に含まれる両面印刷用紙を、特定用紙より先行させて印刷する。また、最大2枚の片面印刷用紙を、両面印刷用紙の供給後に搬送経路上に供給する。また、循環可能枚数が7枚であれば、片面印刷に後続する3枚の両面印刷用紙を、3枚の片面印刷用紙より先行させて印刷する。すなわち、最大6枚の片面印刷用紙を、両面印刷用紙の供給後に搬送経路上に供給する。また、最大3枚の片面印刷用紙を、両面印刷用紙の供給後に搬送経路上に供給する。
ここで、図23、図24、図25は、ホスト装置211から印刷ジョブを受信したタイミングで図20の処理を行う場合に、RAM203が保持する情報の一例を示す。参照番号2301、2302、2303は、データフィールドである。データフィールド2301は、給紙される順番を示す。データフィールド2302は、供給対象の用紙のページ番号を示す。データフィールド2303は、供給対象の用紙が両面印刷用紙であるか片面印刷用紙であるかを示す。
図26は、ホスト装置211から画像形成装置100が受信した印刷ジョブに基づいて供給される用紙を表す情報を示す。なお、図26は、A4サイズの8枚の用紙に対する片面印刷を実行するための片面印刷ジョブと、A4サイズの5枚の用紙に対する両面印刷を実行するための両面印刷ジョブとに基づいて供給される用紙を表わす情報を示している。参照番号2601、2602は、データフィールドである。データフィールド2601は、供給対象の用紙のページ番号を示す。データフィールド2602は、供給対象の用紙が両面印刷用紙であるか片面印刷用紙であるかを示す。
以下、図19〜図21、図23〜図25、図26を参照しながら、本実施形態における、片面印刷の後に両面印刷が続く場合の給紙制御処理を説明する。また、初めに行われる図20の処理において、特定用紙として、ページ番号1の用紙が特定された場合について説明する。
まず、図19(b)のタイミング2001においては、S2001において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。特定用紙があると判定された場合、S2002に進み、特定用紙がないと判定された場合、S2016に進む。本例では、ページ番号1の用紙が存在するので、S2002に進む。
S2002において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本判定は、図26のデータフィールドを参照することで実行される。特定用紙が両面印刷用紙であると判定された場合、S2003に進み、特定用紙が両面印刷用紙でないと判定された場合、S2020に進む。本例では、ページ番号1の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、S2020に進む。
S2020において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2022に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2021に進む。S2022において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号2の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるのでS2020で条件を満たさないと判定され、S2021に進む。
S2021において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2023に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2005に進む。S2023において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号3の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷であるのでS2021で条件を満たさないと判定され、S2005に進む。
S2005において、CPU201は、現在の特定用紙の3つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2015に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2006に進む。本例では、ページ番号4の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S2006に進む。
S2006において、CPU201は、現在の特定用紙の4つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2011に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2007に進む。本例では、ページ番号5の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S2007に進む。
S2007において、CPU201は、特定用紙を搬送経路上に供給する。本例では、CPU201は、ページ番号1の用紙を供給し、S2008に進む。
S2008において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないという条件を満たすか否かを判定する。本例では、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないので、条件を満たすと判定され、S2009に進む。
S2009において、CPU201は、現在の特定用紙の次のページ番号の用紙を間隔を空けずに供給する。本例では、CPU201は、ページ番号2の用紙を、ページ番号1の用紙との間隔を空けずに(搬送経路上の、ページ番号1の用紙が供給された位置から所定の距離内の領域に)供給する。なお、本実施形態において、用紙間隔を空けずに用紙を搬送する場合は、実際には、所定の短い用紙間隔が空いて用紙が搬送されても良い。
次に、図19(b)タイミング2002において、CPU201は、ページ番号3の用紙を特定用紙として扱い、タイミング2001の場合と同一のフローを経て給紙を実行する。すなわち、CPU201は、ページ番号3の用紙とページ番号4の用紙とを、用紙間隔を空けずに供給する。
次に、図19(b)のタイミング2003において、CPU201は、ページ番号5の用紙を特定用紙として扱い、図20の処理を実行する。S2001において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号5の用紙が存在するので、S2002に進む。
S2002において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号5の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S2020に進む。
S2020において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2022に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2021に進む。S2022において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号6の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるのでS2020で条件を満たさないと判定され、S2021に進む。
S2021において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2023に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2005に進む。S2023において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号7の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷であるのでS2021で条件を満たさないと判定され、S2005に進む。
S2005において、CPU201は、現在の特定用紙の3つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号8の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるので、条件を満たさないと判定され、S2006に進む。
S2006において、CPU201は、現在の特定用紙の4つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号9の用紙は両面印刷用紙でありかつ未供給であるので、条件を満たすと判定され、S2011に進む。
S2011において、CPU201は、現在の特定用紙の4つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給する。本例では、CPU201は、ページ番号9の用紙を供給し、S2012に進む。
S2012において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないか否かを判定する。センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないと判定された場合、S2013に進み、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていると判定された場合、S2014に進む。本例では、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないので、S2013に進む。S2013において、CPU201は、特定用紙を前回供給された用紙が位置する領域から間隔を空けずに供給する。本例では、CPU201は、ページ番号5の用紙を、ページ番号9の用紙と用紙間隔を空けずに供給する。
次に、図19(b)のタイミング2004において、CPU201は、ページ番号6の用紙を特定用紙とし、タイミング2003の場合と同一のフローを経て給紙を実行する。すなわち、CPU201は、ページ番号6の用紙を供給する前に、ページ番号10の用紙を供給する。また、CPU201は、ページ番号6の用紙を、ページ番号10の用紙と用紙間隔を空けずに給紙する。
次に、図19(b)のタイミング2005において、CPU201は、ページ番号7の用紙を特定用紙とする。S2001において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号7の用紙が存在するので、S2002に進む。
S2002において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号7の用紙は両面印刷用紙でなく、片面印刷用紙であるので、S2020に進む。
S2020において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2022に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2021に進む。S2022において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号8の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるのでS2020で条件を満たさないと判定され、S2021に進む。
S2021において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2023に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2005に進む。S2023において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号9の用紙は両面印刷用紙であるが、既に供給されているので、条件を満たさないと判定され、S2005に進む。
S2005において、CPU201は、現在の特定用紙の3つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号10の用紙は両面印刷用紙であるが、既に供給されているので、条件を満たさないと判定され、S2006に進む。
S2006において、CPU201は、現在の特定用紙の4つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号11の用紙は両面印刷用紙であり、且つ未供給であるので、条件を満たすと判定され、S2011に進む。
S2011において、CPU201は、現在の特定用紙の4つ後ろのページ番号の用紙を供給する。本例では、CPU201は、ページ番号11の用紙を供給し、S2012に進む。
S2012において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2013に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2014に進む。本例では、このとき、両面印刷用紙の再搬送が行われているため、CPU201は、2014に進む。
S2014において、CPU201は、前回(S2015又はS2011)供給された用紙が位置する領域から用紙1枚分の領域に用紙が供給されないように制御する。そして、CPU201は、特定用紙を変更して図20の処理を繰り返す。すなわち、CPU201は、このとき特定用紙(本例ではページ番号7の用紙)を供給しない。
次に、図19(b)のタイミング2006において、CPU201は、ページ番号8の用紙を特定用紙とし、タイミング2005の場合と同一のフローを経て給紙を実行する。すなわち、CPU201は、ページ番号12の用紙を供給し、ページ番号8の用紙を供給しない。
次に、図19(b)のタイミング2007において、CPU201は、ページ番号13の用紙を特定用紙とする。S2001において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号13の用紙が存在するので、S2002に進む。
S2002において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号13の用紙は両面印刷用紙であるので、S2003に進む。
S2003において、CPU201は、特定用紙を供給する。本例では、ページ番号13の用紙を供給して、S2004に進む。
S2004において、CPU201は、前回(S2003)供給された用紙が位置する領域から用紙1枚分の領域に用紙が供給されないように制御する。
このとき、最後のページ番号の用紙の供給は完了したが、未だ供給されていない供給対象の用紙がある。そこで、CPU201は、未だ供給されていない供給対象の用紙を再度特定用紙として扱い、図20の処理を行う。ここでは、図19(b)のタイミング2008において、CPU201は、ページ番号7の用紙を特定用紙とする。S2001において、CPU201は、特定用紙があるか否かを判定する。本例では、ページ番号7の用紙が存在するので、S2002に進む。
S2002において、CPU201は、特定用紙が両面印刷用紙であるか否かを判定する。本例では、ページ番号7の用紙は両面印刷用紙でなく、片面印刷用紙であるので、S2020に進む。
S2020において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2022に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2021に進む。S2022において、CPU201は、現在の特定用紙の1つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号8の用紙は両面印刷用紙ではなく片面印刷用紙であるのでS2020で条件を満たさないと判定され、S2021に進む。
S2021において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2023に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2005に進む。S2023において、CPU201は、現在の特定用紙の2つ後ろのページ番号の両面印刷用紙を供給し、その後、S2012に進む。本例では、ページ番号9の用紙は両面印刷用紙であるが、既に供給されているので、条件を満たさないと判定され、S2005に進む。
S2005において、CPU201は、現在の特定用紙の3つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号10の用紙は両面印刷用紙であるが、既に供給されているので、条件を満たさないと判定され、S2006に進む。
S2006において、CPU201は、現在の特定用紙の4つ後ろのページ番号の用紙が両面印刷用紙でありかつ未供給であるという条件を満たすか否かを判定する。本例では、ページ番号11の用紙は両面印刷用紙であるが、既に供給されているので、条件を満たさないと判定され、S2007に進む。
S2007において、CPU201は、特定用紙を供給する。本例では、CPU201は、ページ番号7の用紙を供給し、S2008に進む。
S2012において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われていないという条件を満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、S2009に進み、条件を満たさないと判定された場合、S2010に進む。本例では、このとき、両面印刷用紙の再搬送が行われているため、CPU201は、2010に進む。
S2010において、CPU201は、前回(S2007)供給された用紙が位置する領域から用紙1枚分の領域に用紙が供給されないように制御する。
次に、図19(b)のタイミング2009において、CPU201は、ページ番号8の用紙を特定用紙とし、タイミング2003の場合と同一のフローを経て供給を実行する。すなわち、CPU201は、ページ番号8の用紙を供給した後、ページ番号8の用紙が供給された位置から用紙1枚分の領域に用紙が供給されないように制御する。
本実施形態では、給紙が発生するタイミングで一定時間ごとに周期的に実行する例を説明した。RAM203に保持される情報は、図19(b)のタイミング2001〜タイミング2013の各タイミングで図20が実行されると、図23(a)〜図25のように変化する。
図20では、特定用紙が片面印刷用紙の場合のみ、S2012及びS2008において両面印刷用紙の再搬送が行われているかを判定している。しかしながら、図21に示すように、特定用紙が両面印刷用紙の場合にも、両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定するようにしても良い。すなわち、図20に示す処理の代わりに、図21に示す処理が実行されても良い。図21においては、S2001の処理前のS2101において、CPU201は、センサ115の位置で両面印刷用紙の再搬送が行われているか否かを判定する。このように、用紙の再搬送が行われているか否かの判定を各タイミングで2回実行することにより、用紙が衝突する可能性をより低減することができる。
図20においては、例えば、S2007で3ページ目(片面印刷用紙)を供給した後、S2010で4ページ目(片面印刷用紙)を供給する前に1枚分の間隔を空けていた。つまり、図20では、搬送経路における用紙2枚分の各領域について、用紙を供給するか否かが制御されていたが、図21のように、搬送経路における用紙1枚分の領域又は用紙2枚分の領域について、用紙を供給するか否かが制御されても良い。そのような構成により、処理をより簡易化することができる。図21及び図22の処理によっても得られる結果は、図20と同じである。
なお、図1のセンサ115は、用紙反転ユニット109から経路fと経路aとの合流地点との間であればどの位置に設置されてもよく、合流直前の位置に限定されるものではない。また、図19(b)に示す給紙処理のタイミング、即ち、図20の処理が行われるタイミングは、センサ115地点を用紙が通過したタイミングであっても良い。
以上のように、本実施形態では、片面印刷用紙の後半所定枚数を、後続の両面印刷用紙の印刷後に印刷する。その結果、図19に示すようにして、搬送経路上の用紙の間隔を埋めることが可能となる。そして、片面印刷のみを実行する場合、および両面印刷と片面印刷を混在して実行する場合にも、用紙の搬送速度を一定に保ったままで、効率的に印刷することが可能となる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。