JP2020024304A - 供給指示装置、供給指示装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 供給装置に供給指示を適切に送信することを目的とする。【解決手段】 印刷ジョブが受信された場合、受信された1つの前記印刷ジョブによって印刷が行われる全ての記録媒体の数より小さく、且つ2以上の数の記録媒体を供給させるための複数の供給指示を送信する送信手段と、を有し、複数の供給指示に含まれる所定の供給指示が送信されるタイミングが、所定の供給指示に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する画像データに対して施される所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御されることを特徴とする供給指示装置を提供する。【選択図】 図15
Description
本発明は、連続的に記録媒体の供給を行う供給指示装置、その制御方法、およびプログラムに関する。
印刷部に記録媒体を搬送する搬送部に記録媒体を連続的に供給する供給装置が知られている。供給装置は、各記録媒体に対する印刷の完了を待たずして搬送部に記録媒体を連続的に供給することで、高速な印刷を実現している。
特許文献1には、搬送経路に記録媒体を連続的に供給して、印刷を実行する装置が記載されている。
ところで、供給装置は、供給指示装置から送信される記録媒体の供給指示を受信することで、搬送部に記録媒体を供給する。搬送部に記録媒体を連続的に供給する供給装置が普及するに当たり、供給指示装置によって供給装置に供給指示を適切に送信して、記録媒体の適切な供給を実現することが要望されている。
そこで本発明は、供給装置に供給指示を適切に送信することを目的とする。
本発明の供給指示装置は、複数の記録媒体に画像を印刷するための印刷ジョブを受信するジョブ受信手段と、前記受信された前記印刷ジョブに対応する画像データを受信するデータ受信手段と、前記受信された画像データに対して、所定の画像処理を施す画像処理手段と、前記印刷ジョブが受信された場合、前記受信された1つの前記印刷ジョブによって印刷が行われる全ての記録媒体の数より小さく、且つ2以上の数の記録媒体を供給させるための複数の供給指示を送信する送信手段と、を有し、前記複数の供給指示に含まれる所定の供給指示が送信されるタイミングが、前記所定の供給指示に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御され、供給部によって前記供給指示が受信される毎に、前記受信された前記供給指示に基づく数の記録媒体が1枚ずつ前記供給部によって搬送部に供給され、前記複数の供給指示によって前記搬送部を介して搬送された記録媒体に、1つの前記印刷ジョブに基づく画像が印刷部によってされることを特徴とする。
本発明によれば、供給装置に供給指示を適切に送信することが可能になる。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1を概略的に示した正面図である。本実施形態における画像形成装置1は、転写体2を介して記録媒体Pにインク像を転写することで記録物P’を製造する、枚葉式のインクジェットプリンタによって構成されている。画像形成装置1は、画像形成部1Aと、搬送部1Bとを含む。本実施形態では、X方向、Y方向、Z方向が、それぞれ、画像形成装置1の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。記録媒体PはX方向に搬送される。
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1を概略的に示した正面図である。本実施形態における画像形成装置1は、転写体2を介して記録媒体Pにインク像を転写することで記録物P’を製造する、枚葉式のインクジェットプリンタによって構成されている。画像形成装置1は、画像形成部1Aと、搬送部1Bとを含む。本実施形態では、X方向、Y方向、Z方向が、それぞれ、画像形成装置1の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。記録媒体PはX方向に搬送される。
なお、本明細書において[記録]には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれる。よって[記録]は、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では[記録媒体]としてシート状の用紙を想定する。よって、以下の説明では、記録媒体の給送を、[給紙]とも言う。また、記録媒体は、紙の他、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
インクの成分については、特に限定はないが、本実施形態では、色材である顔料、水、樹脂を含む水性顔料インクを用いる場合を想定する。
なお、本実施形態の特徴は、給紙を実行する給紙部(給紙装置)に対して送信される給紙指示にある。そのため本実施形態は、少なくとも、画像形成装置1内の、給紙指示(供給指示)を送信する装置(供給指示装置)に適用されれば良い。本実施形態では、給紙指示装置と画像形成装置、給紙装置が、1つの筐体内に含まれるものとするが、例えば、給紙指示装置と画像形成装置が別体であっても良いし、給紙指示装置と給紙装置が別体であっても良い。
(画像形成部)
画像形成部1Aは、記録ユニット3、転写ユニット4および周辺ユニット5A〜5D、および、供給ユニット6を含む。
画像形成部1Aは、記録ユニット3、転写ユニット4および周辺ユニット5A〜5D、および、供給ユニット6を含む。
<記録ユニット>
図1および図2に示すように、記録ユニット(印刷手段)3は、複数の記録ヘッド30と、キャリッジ31とを含む。図2は記録ユニット3の斜視図である。記録ヘッド30は、転写体2に液体インクを吐出し、転写体2上に記録画像としてインク像を形成する。
図1および図2に示すように、記録ユニット(印刷手段)3は、複数の記録ヘッド30と、キャリッジ31とを含む。図2は記録ユニット3の斜視図である。記録ヘッド30は、転写体2に液体インクを吐出し、転写体2上に記録画像としてインク像を形成する。
本実施形態の場合、各記録ヘッド30は、Y方向に延設されたフルラインヘッドであり、使用可能な最大サイズの記録媒体の画像記録領域の幅分をカバーする範囲に吐出口が配列されている。記録ヘッド30は、その下面に、吐出口が形成されている吐出面を有している。吐出面は、微小隙間(例えば数mm)を介して転写体2の表面と対向している。本実施形態の場合、転写体2は円軌道上を循環的に移動する構成を有する。このため、複数の記録ヘッド30は、転写体2の中心から放射状に配置されている。
各吐出口内にはインクを吐出するための吐出エネルギー発生素子(以下、吐出素子ともいう)が設けられている。吐出素子は、例えば、吐出口内に圧力を発生させて吐出口内のインクを吐出させる素子である。吐出素子としては、例えば電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する素子、電気−機械変換体(ピエゾ)によってインクを吐出する素子、静電気を利用してインクを吐出する素子(ヒータ)等が挙げられる。高速で高密度の記録の観点からは電気−熱変換体を利用した吐出素子を用いることが有効である。
本実施形態の場合、記録ヘッド30は、9つ設けられている。各記録ヘッド30は、互いに異なる種類のインクを吐出する。異なる種類のインクとは、例えば、色材が異なるインクであり、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインク等のインクである。1つの記録ヘッド30は1種類のインクを吐出するが、1つの記録ヘッド30が複数種類のインクを吐出する構成であってもよい。このように複数の記録ヘッド30を設けた場合、そのうちの一部が色材を含まないインク(例えば画質向上液)を吐出してもよい。
キャリッジ31は、複数の記録ヘッド30を支持する。各記録ヘッド30は、吐出面側の端部がキャリッジ31に固定されている。これにより、吐出面と転写体2との表面の隙間をより精密に維持することができる。キャリッジ31は、案内部材RLの案内によって、記録ヘッド30を搭載しつつ変位可能に構成されている。本実施形態の場合、案内部材RLは、Y方向に延設されたレール部材であり、X方向に離間して一対設けられている。キャリッジ31のX方向の各側部にはスライド部32が設けられている。スライド部32は案内部材RLと係合し、案内部材RLに沿ってY方向にスライドする。
図3は記録ユニット3がスライドした状態を示しており、図1の右側面を模式的に示した図である。画像形成装置1の後部には回復ユニット12が設けられている。回復ユニット12は記録ヘッド30の吐出性能を回復する回復機構を有する。回復機構としては、例えば、記録ヘッド30のインク吐出面をキャッピングするキャップ機構、インク吐出面をワイピングするワイパ機構、インク吐出面から記録ヘッド30内のインクを負圧吸引する吸引機構を挙げることができる。
案内部材RLは、転写体2の側方から回復ユニット12に亘って延設されている。記録ユニット3は、案内部材RLの案内により、実線で記録ユニット3を示した吐出位置POS1と、破線で記録ユニット3を示した回復位置POS3との間で変位可能であり、不図示の駆動機構により移動される。
吐出位置POS1は、記録ユニット3が転写体2にインクを吐出する位置であり、記録ヘッド30の吐出面が転写体2の表面に対向する位置である。回復位置POS3は、吐出位置POS1から退避した位置であり、記録ユニット3が回復ユニット12上に位置する位置である。回復ユニット12は記録ユニット3が回復位置POS3に位置した場合に、記録ヘッド30に対する回復処理を実行することが可能である。本実施形態の場合、記録ユニット3が回復位置POS3に到達する前の移動途中においても回復処理を実行することが可能である。吐出位置POS1と回復位置POS3の間には予備回復位置POS2がある。回復ユニット12は記録ヘッド30が吐出位置POS1から回復位置POS3へ移動している間に、予備回復位置POS2において記録ヘッド30に対する予備的な回復処理を実行することが可能である。
<転写ユニット>
図1を参照して転写ユニット4について説明する。転写ユニット4は、転写胴41と圧胴42とを含む。これらの胴は、Y方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。図1において、転写胴41および圧胴42の内側に示した円弧状の矢印は、これらの回転方向を示しており、転写胴41は時計回りに、圧胴42は反時計回りに回転する。
図1を参照して転写ユニット4について説明する。転写ユニット4は、転写胴41と圧胴42とを含む。これらの胴は、Y方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。図1において、転写胴41および圧胴42の内側に示した円弧状の矢印は、これらの回転方向を示しており、転写胴41は時計回りに、圧胴42は反時計回りに回転する。
転写胴41は、その外周面で転写体2を支持する支持体である。転写体2は、転写胴41の外周面上に、周方向に連続的にあるいは間欠的に設けられる。連続的に設けられる場合、転写体2は無端の帯状に形成される。間欠的に設けられる場合、転写体2は、有端の帯状をなす複数のセグメントに分けて形成される。各セグメントは転写胴41の外周面に等ピッチで円弧状に配置することができる。
転写胴41の回転により、転写体2は円軌道上を循環的に移動する。転写胴41の回転位相により、転写体2の位置は、吐出前処理領域R1、吐出領域R2、吐出後処理領域R3およびR4、転写領域R5、転写後処理領域R6に区別することができる。転写体2はこれらの領域を循環的に通過する。
吐出前処理領域R1は、記録ユニット3によるインクの吐出前に転写体2に対する前処理を行う領域であり、周辺ユニット5Aによる処理が行われる領域である。本実施形態の場合、画質向上を図るための反応液が付与される。吐出領域R2は記録ユニット3が転写体2にインクを吐出してインク像を形成する領域である。吐出後処理領域R3およびR4はインクの吐出後にインク像に対する処理を行う処理領域である。吐出後処理領域R3は周辺ユニット5Bによる処理が行われる領域であり、吐出後処理領域R4は周辺ユニット5Cによる処理が行われる領域である。転写領域R5は転写ユニット4により転写体2上のインク像が記録媒体Pに転写される領域である。転写後処理領域R6は、転写後に転写体2に対する後処理を行う領域であり、周辺ユニット5Dによる処理が行われる領域である。
圧胴42は、その外周面が転写体2に圧接される。圧胴42の外周面には、記録媒体Pの先端部を保持するグリップ機構が少なくとも一つ設けられている。グリップ機構は圧胴42の周方向に離間して複数設けてもよい。記録媒体Pは圧胴42の外周面に密接して搬送されつつ、圧胴42と転写体2とのニップ部を通過するときに、転写体2上のインク像が転写される。
<周辺ユニット>
周辺ユニット5A〜5Dは転写体2の周囲に配置されている。本実施形態の場合、周辺ユニット5A〜5Dは、それぞれ付与ユニット、吸収ユニット、加熱ユニット、清掃ユニットである。
周辺ユニット5A〜5Dは転写体2の周囲に配置されている。本実施形態の場合、周辺ユニット5A〜5Dは、それぞれ付与ユニット、吸収ユニット、加熱ユニット、清掃ユニットである。
付与ユニット5Aは、記録ユニット3によるインクの吐出前に、転写体2上に反応液を付与する機構である。反応液は、インクを高粘度化する成分を含有する液体である。吸収ユニット5Bは、転写前に、転写体2上のインク像から液体成分を吸収する機構である。インク像の液体成分を減少させることで、記録媒体Pに記録される画像のにじみ等を抑制することができる。吸収ユニット5Bは、例えば、インク像に接触してインク像の液体成分の量を減少させる液吸収部材を含む。
加熱ユニット5Cは、転写前に、転写体2上のインク像を加熱する機構である。インク像を加熱することで、インク像中の樹脂が溶融し、記録媒体Pへの転写性を向上する。清掃ユニット5Dは、転写後に転写体2上を清掃する機構である。清掃ユニット5Dは、転写体2上に残留したインクや、転写体2上のごみ等を除去する。
<供給ユニット>
供給ユニット6は、記録ユニット3の各記録ヘッド30にインクを供給する機構である。供給ユニット6はインクを貯留する貯留部TKを備える。貯留部TKは、メインタンクとサブタンクとによって構成されてもよい。各貯留部TKと各記録ヘッド30とは流路6aで連通し、貯留部TKから記録ヘッド30へインクが供給される。流路6aは、貯留部TKと記録ヘッド30との間でインクを循環させる流路であってもよく、供給ユニット6はインクを循環させるポンプ等を備えてもよい。
供給ユニット6は、記録ユニット3の各記録ヘッド30にインクを供給する機構である。供給ユニット6はインクを貯留する貯留部TKを備える。貯留部TKは、メインタンクとサブタンクとによって構成されてもよい。各貯留部TKと各記録ヘッド30とは流路6aで連通し、貯留部TKから記録ヘッド30へインクが供給される。流路6aは、貯留部TKと記録ヘッド30との間でインクを循環させる流路であってもよく、供給ユニット6はインクを循環させるポンプ等を備えてもよい。
<搬送部>
搬送部1Bは、積載部に積載された記録媒体Pを転写ユニット4へ給送する。転写ユニット4に急送された記録媒体Pに対して、インク像が転写(すなわち、印刷)される。その後、搬送部1Bは、インク像が転写された記録物P’を転写ユニット4から排出する。搬送部1Bは、給送ユニット(給送手段)7、複数の搬送胴8、8a、二つのスプロケット8b、チェーン8cおよび回収ユニット8dを含む。図1において、搬送部1Bにおける後述の搬送胴8、8a内に付した円弧状の矢印は、搬送胴8、8aの回転方向を示し、外側の矢印は記録媒体Pまたは記録物P’の搬送経路を示している。記録媒体Pは給送ユニット7から転写ユニット4へ搬送され、記録物P’は転写ユニット4から回収ユニット8dへ搬送される。給送ユニット7側を搬送方向で上流側と呼び、回収ユニット8d側を下流側と呼ぶ場合がある。
搬送部1Bは、積載部に積載された記録媒体Pを転写ユニット4へ給送する。転写ユニット4に急送された記録媒体Pに対して、インク像が転写(すなわち、印刷)される。その後、搬送部1Bは、インク像が転写された記録物P’を転写ユニット4から排出する。搬送部1Bは、給送ユニット(給送手段)7、複数の搬送胴8、8a、二つのスプロケット8b、チェーン8cおよび回収ユニット8dを含む。図1において、搬送部1Bにおける後述の搬送胴8、8a内に付した円弧状の矢印は、搬送胴8、8aの回転方向を示し、外側の矢印は記録媒体Pまたは記録物P’の搬送経路を示している。記録媒体Pは給送ユニット7から転写ユニット4へ搬送され、記録物P’は転写ユニット4から回収ユニット8dへ搬送される。給送ユニット7側を搬送方向で上流側と呼び、回収ユニット8d側を下流側と呼ぶ場合がある。
給送ユニット7は、複数の記録媒体Pが積載される積載部を含むと共に、積載部から一枚ずつ記録媒体Pを、最上流の搬送胴8に給送する給送機構を含む。各搬送胴8、8aはY方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。各搬送胴8、8aの外周面には、記録媒体P(または記録物P’)の先端部を保持するグリップ機構が少なくとも一つ設けられている。各グリップ機構は、隣接する搬送胴間で記録媒体Pを受け渡されるように、その把持動作および解除動作が制御される。
二つの搬送胴8aは、記録媒体Pの反転用の搬送胴である。記録媒体Pを両面記録する場合、表面への転写後に、圧胴42から下流側に隣接する搬送胴8へ記録媒体Pを渡さずに、搬送胴8aに渡す。記録媒体Pは、二つの搬送胴8aを経由して表裏が反転され、圧胴42の上流側の搬送胴8を経由して再び圧胴42へ渡される。これにより、記録媒体Pの裏面が転写胴41に面することになり、裏面にインク像が転写される。
チェーン8cは、二つのスプロケット8b間に架け渡されている。二つのスプロケット8bのうち、一方は駆動スプロケットであり、他方は従動スプロケットである。駆動スプロケットの回転によりチェーン8cが循環的に走行する。チェーン8cには、その長手方向に離間して複数のグリップ機構が設けられている。グリップ機構は、記録物P’の端部を把持する。下流端に位置する搬送胴8からチェーン8cのグリップ機構に記録物P’が渡される。グリップ機構に把持された記録物P’はチェーン8cの走行により回収ユニット8dへ搬送され、把持が解除される。これにより記録物P’が回収ユニット8d内に積載される。
<制御ユニット>
次に、画像形成装置1の制御ユニット13について説明する。図4および図5は画像形成装置1の制御ユニット13のハード構成を示すブロック図である。制御ユニット13は、上位装置(DFE(Digital Front End Processor))HC2に通信可能に接続されている。また、上位装置HC2はホスト装置HC1に通信可能に接続されている。
次に、画像形成装置1の制御ユニット13について説明する。図4および図5は画像形成装置1の制御ユニット13のハード構成を示すブロック図である。制御ユニット13は、上位装置(DFE(Digital Front End Processor))HC2に通信可能に接続されている。また、上位装置HC2はホスト装置HC1に通信可能に接続されている。
ホスト装置HC1では、記録画像の元になる原稿データが生成、あるいは保存される。ここでの原稿データは、例えば、文書ファイルや画像ファイル等の電子ファイルの形式で生成される。この原稿データは、上位装置HC2へ送信され、上位装置HC2では、受信した原稿データを制御ユニット13で利用可能なデータ形式(例えば、RGBで画像を表現するRGBデータ)に変換する。変換後のデータは、画像データとして上位装置HC2から制御ユニット13へ送信される。制御ユニット13は受信した画像データに基づき、記録動作を開始する。
本実施形態の場合、制御ユニット13は、メインコントローラ13Aと、エンジンコントローラ13Bとに大別される。メインコントローラ13Aは、処理部131、記憶部132、操作部133、画像処理部134、通信I/F(インターフェース)135、バッファ136および通信I/F137を含み、本実施形態の供給指示装置としての機能を果す。そしてエンジンコントローラ13Bは、本実施形態の供給装置としての機能を果す。処理部131や記憶部132によって、画像形成装置1のコンピュータが形成される。
処理部131は、CPU等のプロセッサである。処理部131は、記憶部132に記憶されたプログラムを実行し、メインコントローラ13A全体の制御を行う。記憶部132は、RAM、ROM、ハードディスク、SSD等の記憶デバイスである。記憶部132には、CPUが実行するプログラムや、データが格納される。また、記憶部132は、CPUが処理を実行する際に使用するワークエリアを提供する。操作部133は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、ユーザの指示を受け付ける。
画像処理部134は、例えば画像処理プロセッサを有する電子回路である。バッファ136は、例えば、RAM、ハードディスクまたはSSDにより構成されている。通信I/F135は上位装置HC2との通信、およびエンジンコントローラ13Bとの通信を行う。
図4における破線矢印は、画像データの処理の流れを示している。上位装置HC2から通信I/F135を介して受信された画像データは、バッファ136に蓄積される。画像処理部134はバッファ136から画像データを読み出し、読み出した画像データに所定の画像処理を施す。画像処理部134は、処理した画像データを再びバッファ136に格納する。バッファ136に格納された画像処理後の画像データは、プリントエンジンが用いる印刷データとして、通信I/F137を介してエンジンコントローラ13Bへ送信される。
図5に示すように、エンジンコントローラ13Bは、エンジン制御部14、記録制御部15A、転写制御部15B、信頼性制御部15C、搬送制御部15D、検査制御部15Eを含み構成されている。これらの制御部を用い、エンジンコントローラ13Bは、画像形成装置1が備えるセンサ群およびアクチュエータ群16の検知結果の取得および各部の駆動制御を行う。エンジンコントローラ13Bに含まれる各制御部は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の記憶デバイス、外部デバイスとのインターフェースなどを備える。なお、エンジンコントローラ13Bの各制御部の区分けは一例であり、一部の制御を更に細分化した複数の制御部で構成することも可能である。逆に、図示した複数の制御部を統合して、それらの制御内容を一つの制御部で実行するように構成してもよい。
本実施形態において、エンジンコントローラ13Bに含まれる各制御部は、次のような機能を果す。すなわち、エンジン制御部14は、エンジンコントローラ13Bの全体の制御を行う。記録制御部15Aは、メインコントローラ13Aから受信した印刷データをラスタデータ等、記録ヘッド30の駆動に適したデータ形式に変換する。記録制御部15Aは、各記録ヘッド30の記録素子を駆動して吐出口からインクを吐出させる吐出制御を行う。転写制御部15Bは、付与ユニット5Aの制御、吸収ユニット5Bの制御、加熱ユニット5Cの制御、および清掃ユニット5Dの制御を行う。信頼性制御部15Cは、供給ユニット6の制御、回復ユニット12の制御、および記録ユニット3を図3に示す吐出位置POS1と回復位置POS3との間で移動させる駆動機構の制御を行う。搬送制御部15Dは、搬送部1Bの制御を行う。検査制御部15Eは、検査ユニット9Bの制御、および検査ユニット9Aの制御を行う。なお、センサ群およびアクチュエータ群16のうち、センサ群には、可動部の位置や速度を検知するセンサ、温度を検知するセンサ、撮像素子等が含まれる。アクチュエータ群にはモータ、電磁ソレノイド、電磁バルブ等が含まれる。
図6は、図4に示す制御ユニット13におけるメインコントローラ13Aの機能構成を示すブロック図である。
制御ユニット13は、前述のように、メインコントローラ13Aとエンジンコントローラ13Bとを含み構成されている。メインコントローラ13Aは、コントロール部301と、画像処理部134と、操作部133とを備える。
コントロール部301は、上位装置HC2からの受信データである印刷ジョブから、印刷ジョブ情報やページ情報を解析し、所定のデータ処理を行う。また、コントロール部301は前述の解析結果および操作部133からの指示に基づき、後述の給紙制御部306や印刷情報転送部307で作成したコマンドをエンジンコントローラ13Bへ転送する。給紙制御部306では、給紙枚数などの指示を行い、エンジンコントローラ13Bから1枚単位で給紙通知を受け取る。印刷情報転送部307では、印刷するページ順などのページ情報に基づく印刷情報を転送する。
一方、操作部133は、操作指示の受付や装置状態の表示を行う。また、エンジンコントローラ(供給部)13Bは、前記コントロール部301から送出された給紙指示(供給指示)に従い、エンジンとしての給紙ユニット7の給送動作を制御する。さらに、エンジンコントローラ13Bは、給送ユニット7から送信された印刷データに基づいて記録ヘッド30を制御し、転送される用紙への画像の形成を実行させる。
コントロール部301は、上記処理を実行する機能を司る部分として、ジョブ受信部(受信手段)302、ジョブ管理部303、画像処理管理部304、給紙指示テーブル作成部(作成手段)305、給紙制御部306、印刷情報転送部307などを備える。
ジョブ受信部302は上位装置HC2からジョブ情報データおよびページ情報データを受信して、それらのデータを解析し、格納する。
ジョブ管理部303は、ジョブ受信部302が格納したデータを用いて印刷情報の設定と印刷データの送信順序とを決定する。さらにジョブ管理部303は、決定した結果に基づき、ジョブ管理部303は、印刷情報転送部307に指示を出し、エンジンコントローラ13Bを制御する。また、ジョブ管理部303は、後述の給紙指示テーブル作成部305で作成した給紙指示テーブル(給送指示テーブル)に基づき、給紙制御部306に対して給紙動作に関する指示(給紙指示)を出す。
画像処理管理部304は、ジョブ管理部303により指示された画像処理の管理を行う。給紙指示テーブル作成部305はジョブ受信部302でのページ受信時にページ情報を受け取り、給紙指示テーブルの作成と更新を行う。
給紙制御部306は、ジョブ管理部303からの給紙指示を受け取り、エンジンコントローラ13Bへ給紙指示のコマンドを送信する。また、給紙制御部306は、エンジンコントローラ13Bが1枚給紙する度に給紙通知のコマンドをエンジンコントローラから受信し、ジョブ管理部303へ給紙状況を通知する。
印刷情報転送部307はジョブ管理部303により指示された印刷設定情報をエンジンコントローラ13Bに転送する。
画像処理部134は、上位装置HC2から印刷用ビットマップデータを受信して受信部308に書き込んだ後、そのビットマップデータを入力とした画像処理を行い、処理済みの印刷データを転送部309に書き込む。転送部309は、前記画像処理済みの印刷データをエンジンコントローラ13Bに転送する。
ここで、本実施形態の課題を説明する。本実施形態では、給紙指示をエンジンコントローラ13Bに対して送信することで、エンジンコントローラ13Bが給紙を行う。なお、エンジンコントローラ13Bは、給紙指示を受信すると、すでに供給されている各用紙に対する印刷の完了を待たずして搬送部に用紙を連続的に供給する。そして、途中でストップすることなく印刷ジョブに基づく印刷が実行されるためには、エンジンコントローラ13Bに対して前回送信された給紙指示による給紙が完了するまでに、エンジンコントローラ13Bに対して次の給紙指示が届く必要がある。また、ユーザは、画像形成装置1に対して印刷ジョブを送信した後、当該印刷ジョブに基づく印刷を途中で止めたい場合は、キャンセル操作を実行可能である。具体的には、ユーザは、ホスト装置HC1や上位装置HC2が備える操作部に対して、キャンセル操作を実行可能である。ホスト装置HC1や上位装置HC2はキャンセル操作を受け付けた場合、キャンセル指示をコントロール部301に送信する。コントロール部301は、キャンセル指示を受信したことに応じて、給紙指示や印刷データをエンジンコントローラ13Bに送信することを停止する。
ところで例えば、複数枚の印刷を行うに当たり、1枚分の給紙指示を連続して送信することで、エンジンコントローラ13Bに連続して給紙を行わせるとする。その場合、エンジンコントローラ13Bに対して給紙指示が届くのが遅れた場合、エンジンコントローラ13Bによる給紙がストップしてメンテナンス処理が実行されてしまうことがある。具体的には、エンジンコントローラ13Bに対して第1の給紙指示と第2の給紙指示が順に送信されたとしても、第1の給紙指示による給紙が完了するまでに第2の給紙指示が届かなかった場合、第2の給紙指示に基づく給紙の前にメンテナンス処理が実行される。すなわち、エンジンコントローラ13Bは、第2の給紙指示を受信していない状態で、第1の給紙指示による給紙が完了したことに基づいて、給紙をストップしてメンテナンス処理を実行する。なお、メンテナンス処理とは、清掃ユニット5Dによって実行される処理、及び記録ヘッドの吐出性能の維持・回復を行うために回復ユニット12によって行われる回復処理などを含む処理である。また例えば、エンジンコントローラ13Bに対して遅れずに給紙指示が届いたが、当該指示がすぐに反映されなかった場合も、エンジンコントローラ13Bによる給紙がストップしてしまうことがある。特に、本実施形態のようにコントロール部301とエンジンコントローラ13Bがインタフェースを介して接続している形態では、コントロール部301とエンジンコントローラ13Bが内部バスで接続している形態と違い、上述の状況が起こりやすい。
本実施形態では上述したように、給紙がストップすることに基づいて、印刷ヘッドに対するクリーニング処理やキャッピング処理等のメンテナンス処理が開始される。さらに、印刷を再開する前にも、印刷ヘッドのキャッピングを解除する処理や、搬送胴8の回転を加速させる処理が行われる。すなわち、途中でストップされてしまった印刷の残りを完了させるためには、それらの処理が完了するのを待つ必要がある。
このように、1枚分の給紙指示を連続して行うことで、エンジンコントローラ13Bに給紙を行わせる形態では、上述の状況において印刷の完了が遅れてしまうことがあるという課題がある。
一方で例えば、複数枚の印刷を行うに当たり、全ての枚数分の給紙指示を一括で行うことで、エンジンコントローラ13Bに給紙を行わせるとする。しかしながら、エンジンコントローラ13Bに届いた給紙指示に基づく給紙は、例えば給紙の途中でユーザによりキャンセル操作が行われても止めることができない場合がある。そのため、全ての枚数分の給紙指示を一括で行うことで、エンジンコントローラ13Bに給紙を行わせる形態では、ユーザによりキャンセル操作が行われた場合に、無駄な給紙が行われてしまうという課題がある。
そこで、本実施形態では、給紙指示を適切に送信する形態を説明する。
図7は、印刷ジョブを実施する際の給紙指示から給紙までの動作の一例を示す図である。本例では、5ページ4部の印刷を指示する印刷ジョブにより、初回の給紙指示の後、途中で追加の給紙指示(2回目以降の給紙指示)を行い、最終的に20枚の印刷を行う。
図7に示すように、印刷までには、給紙指示、画像処理、転送処理、給紙の4つの処理が実行される。図7において、縦軸の左側には各処理項目が記載されており、縦軸の右側に記載された四角の枠が、対応する処理の実施タイミングを示している。ここで、四角の枠の横幅(時間軸に沿った長さ)は、対応する枠の左側に書かれた処理にかかる時間を表している。すなわち、給紙指示に対応する枠の横幅は、給紙制御部306からエンジンコントローラ13Bへの1回の指示にかかる時間を表している。また、画像処理と転送処理のそれぞれに対応する1つの枠の横幅は、1ページあたりの処理時間を表している。さらに、給紙に対応する1つの枠の横幅は、給送ユニット7から1枚ごとに行われる給紙の時間間隔を表している。
給紙指示701がエンジンコントローラ13Bに届き、且つ給紙指示701によって供給される用紙の枚数分の画像データの転送処理が完了した後、エンジンコントローラ13Bの指示により、給送ユニット7から給紙が行われる。給紙指示に対応する各枠の中に記載した数字は給紙指示枚数を表している。例えば、給紙指示701は、10枚の給紙を指示していることを表している。図7に示す例では、1ページ毎に4部の印刷を行うため、10枚の給紙指示で3ページの2部目までの給紙が指示されることとなる。
給紙指示701は、初回の給紙指示であり、指示した時点では給紙は開始されていない。そのため、給紙指示701に続いて画像処理702と転送処理703を行い、給紙が始まるのは矢印704の先端に示されるタイミングとなる。ここで、給紙の枠内に記載した数字は、給紙待ちとなっている用紙の枚数(給送待ち枚数)を表す。なお、給紙待ちとなっている用紙の枚数とは、既に受信された給紙指示によって供給される用紙の枚数のうち、未だ供給されていない用紙の枚数である。例えば、給紙705では、給紙指示701による10枚の給紙指示に応じて最初の1枚の用紙が給送された状態であるため、給紙待ち枚数は9枚となる。給紙が1枚行われる度に、エンジンコントローラ13Bから給紙制御部306へ給紙通知が行われ、これに基づきジョブ管理部303が給紙待ち枚数を管理する。すなわち、給紙が1枚行われる度に、給紙待ち枚数を減少させていく。
本例では全部で20枚の給紙を行うジョブが入力されている。このため、初期の給紙指示701で指示された10枚の給紙では、全ての給紙を行うことはできず、追加の給紙が必要となる。しかし、上述したように、給紙指示が行われてから実際に給紙が行われるまでのタイムラグが生じることがあるため、給紙待ち枚数が0枚となる直前に追加の給紙指示が出された場合、その給紙指示による給紙動作が間に合わず、連続給紙が実現されないことがある。従って、追加の給紙指示は、給紙枚数が0となる前に送信される必要がある。ここでは、給紙待ち枚数が5枚となる給紙タイミング706を追加の給紙タイミングとし、このタイミングで追加の給紙指示を出している。給紙追加タイミングの給紙待ち枚数の決定方法は、後述の図11で説明する。
給紙タイミング706に達すると給紙通知が行われ、矢印707の先端に示すタイミングで給紙指示708が出される。この給紙指示708では、5枚の追加給紙指示を行う。給紙指示708を行うと、給紙待ち枚数は、給紙タイミング706の5枚に給紙指示708の5枚が追加されて、給紙待ち枚数は10枚となる。但し、追加の給紙指示が出されている間も画像形成装置は稼働中であるため、給紙は継続して行われている。このため、追加の給紙指示が出された状態で、給紙待ち枚数は9枚となる。
追加の給紙指示708によって行われる給紙は、矢印710の先端に示す給紙711から開始される。これにより、給紙指示701で指示した10枚の給紙に続いて、給紙指示708により指示された給紙が連続的に行われる。同様に、給紙指示712でも追加の給紙指示を行う。以上により、20枚の給紙を連続的に行いつつ、各用紙に画像を印刷することができる。
このように、本実施形態において送信される各給紙指示は、受信された印刷ジョブによって印刷される用紙の枚数すべてを1度に給紙させるための給紙指示ではないが、複数枚の用紙を給紙させるための給紙指示である。また、そのような給紙指示が、複数回にわたって送信される。このようにして給紙指示を送信することで、上述した課題を解決して、適切な給紙を行うことができる。具体的には、印刷がストップしてしまうことを抑制しつつ、キャンセル時に無駄になる用紙の枚数を抑制できる。
図8は、給紙指示テーブル作成部305で作成する給紙指示テーブル800の一例を示す図である。このテーブルは、給紙が連続して行われる単位で作成される。このため、1つの印刷ジョブであっても、ページ受信が遅れるなどの理由により、給紙が途切れた場合には、別のテーブルを作成することもある。
給紙番号801は、給紙の停止状態から何番目の給紙指示であるかを表す番号であり、給紙指示の順番を示している。給紙タイミング(給送タイミング)W802は、追加給紙において、給紙待ちとなっている枚数が何枚の時に追加の給紙指示を行うかを表している。図7では706および713に示された給紙待ち枚数(それぞれ5枚)が、給紙タイミングWに相当する。追加給紙枚数A803は、追加の給紙指示において追加すべき給紙の枚数を表している。図7では708および712に記載された追加の給紙指示枚数(それぞれ5枚)が、追加給紙枚数A803に相当する。
また、初回給紙においては、給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803を合計した枚数を給紙指示枚数としている。図7では、701の給紙指示枚数(10枚)が初回給紙の枚数に相当する。初回給紙における給紙枚数を給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803の合計枚数とする理由は、追加給紙枚数A803だけで初回の給紙指示を行った場合、給紙待ちの枚数が給紙タイミングW802に設定された枚数未満になる可能性があるためである。
例えば、5枚を初回の給紙指示とし、給紙タイミングWを5枚とした場合、給紙動作が開始された時点で既に給紙待ち枚数は4枚となっているため、この時点で給紙タイミング(5枚)を下回ることとなり、追加の給紙指示が出されない。この場合、初回に指示した給紙枚数(5枚)の給紙が行われた時点で給紙動作は停止し、連続給紙を実施することができない。従って、連続給紙を行うためには、給紙待ちの枚数を確実に給紙タイミングW802以上にする必要がある。そこで、初回の給紙指示には給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803の合計枚数が設定される。
また、図8に示す給紙済みフラグF804は、給紙指示を既に行ったかどうかを表すフラグであり、指示済みであればTRUE、まだ指示していなければFALSEとなる。
図7の例では、このテーブル800の給紙タイミングW802と、追加給紙枚数A803とが変更されない場合を示している。すなわち、図7は、印刷ジョブで指示された各ページの用紙サイズや解像度などのページ設定に変更がなく、画像処理と転送処理の時間が一定である場合の例を示している。このような場合には、特にテーブルを作成する必要はない。しかし、後に説明する図9や図10に示す例のように、ページ設定が途中で変更される状況では、常に同一の給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803を設定すると、連続給紙が途切れてしまうことがある。そこで、連続給紙による印刷を維持しつつ、キャンセル後に印刷される枚数を少なくするためには、給紙指示テーブル800の要素を動的に作成する必要がある。
図9は、動的にテーブルを作成することが必要となる例を示す図である。ここで、給紙指示901は、進行中の給紙に対して、追加で3枚の給紙指示を行っている。給紙動作は、一旦開始されると連続的に一定間隔で行われる。画像処理902や転送処理903のように処理時間が短い場合には、追加された給紙指示904による給紙908の開始までに転送処理903が完了している。給紙指示904についても、給紙指示の枚数と、画像処理および転送処理の時間とに変更がないので、それ以前の給紙指示901と同様に処理が行われる。
一方、追加の給紙指示905では、給紙指示の枚数に変更はないが、画像処理906と転送処理907の処理時間が長くなっている。この場合、転送処理907の完了が、給紙指示905による給紙909の開始に間に合わない状況が発生している。給紙指示がエンジンコントローラ13Bに届くと、転送処理907が完了しているか否かに関わらず必ず給紙が行われる。そのため給紙が開始された時点で転送処理が終了してない場合は、印刷が白紙で排出されることになる。従って、印刷処理に間に合うように給紙指示を行う必要がある。そのため、給紙指示905に対応する給紙909が開始されるまでの間に、給紙指示905から転送処理907が完了までに必要とされる処理時間を設ける必要がある。この処理時間に対応する給紙枚数を求めることで、給紙タイミングWが決定される。
図10は、前述した追加給紙枚数Aを、給紙指示905の開始から転送処理907の完了までに必要とされる処理時間の長さに応じて増加する必要があることを示す図である。 図10(a)は、追加の給紙指示1001に従って行われる給紙1004のタイミングに、記録すべき画像に関する処理(給紙指示の開始から転送処理の完了までの処理)を間に合わせるための給紙枚数の設定処理を示す図である。
図10(a)に示すように、給紙指示の開始から転送処理の完了までには、9枚の給紙が必要になる。このため、給紙指示1001を行うための給紙タイミングWは9枚である。従って、給紙指示1006において設定した3枚の給紙枚数を、給紙指示1005においては9枚に増加している。すなわち、給紙指示1005による給紙枚数を、給紙指示1001によって給紙される用紙に印刷される画像に関する処理(画像処理1002や転送処理1003)に基づいて制御している。その結果、給紙指示1005によって行われる給紙動作が終了するまでの間に、給紙指示1001の開始から転送処理1003までの処理を完了させることができ、給紙1004の前後で途切れることなく、連続的に印刷を行うことが可能になる。
これに対し、図10(b)に示すように、追加給紙枚数Aを増加させることなく、一定枚数(3枚)とした例では、1008の破線枠で囲まれた給紙の間に、給紙待ち枚数が9枚になることはない。このため、画像処理と転送処理の時間が長くなった場合、追加給紙枚数Aを増加させずに、給紙タイミングWのみを9枚に増加させると、給紙指示を行うことができない状況が発生する。
追加給紙枚数Aを増加させることなく、給紙待ちの枚数を増加させる方法としては、図10(c)の破線枠1009内に示す給紙指示のように、給紙指示の時間間隔を短くする方法がある。このように、破線枠1009内に示すような給紙指示を行うことにより、給紙における給紙待ち枚数を、破線枠1010内に示すように増加させることが可能になる。しかし、給紙指示を連続して行うためには、各給紙指示の間に、エンジンの性能にかかる制約によって一定以上の時間間隔をあける必要があるため、図10(c)のように給紙指示の時間間隔を短くすることはできない。従って、処理時間の長いページを受信した際は、図10(a)のように、追加給紙枚数Aを増加する必要がある。
次に、印刷ジョブが出された場合に実行される処理を、図11ないし図14のフローチャートに基づいて説明する。なお、ここでは図15の給紙動作を指示する印刷ジョブを受信した場合を例に採り説明する。
本例の印刷ジョブは、9ページ4部の印刷を指示するものであり、4ページ目から6ページ目の画像処理と転送処理の時間は、用紙サイズなどの違いにより、他のページの処理時間より短く設定されている。図15において、四角の枠の横方向の長さ(横幅)は、図7と同様に時間に対応している。ここで、ページ受信に示した数字はページ番号を表している。例えば1601は1ページ目のページ情報の受信を、1602は9ページ目のページ情報の受信をそれぞれ表している。
また、図15では、1603、1604、1605の3つの項目によって給紙を表している。1603の項目では、四角の枠の横幅が1枚の給紙時間を表しており、各枠内の数字は、図7における705などと同様に給紙待ち枚数を表している。1604の項目では、四角の枠の横幅が各給紙指示による給紙時間を表しており、各枠内の数字は、給紙時間に対応する給紙枚数を表している。1605の項目では、四角の枠の横幅が1枚の給紙動作時間を表している。各枠内数字は給紙した各用紙に印刷するページ番号を表しており、数字の記載されていない四角は1つ前の枠と同一のページを印刷することを表している。図15に示す例では、1ページ毎に4部の印刷を行う例を示しているため、連続する4個の白抜きの枠および連続する4個の網掛けの枠が、それぞれ同一のページを印刷することを表している。
図11のフローチャートは、給紙指示テーブルの作成処理と更新処理の全体的な処理の流れを示している。本フローチャートが示す処理は、処理部131が、記憶部132のROM等に格納されているプログラムを読みだして実行することにより実現される。図15に示すページ受信において、ジョブ受信部302が各ページ情報を受信する度に行われる通知を受けると、その都度、給紙指示テーブル作成部305が図11に示す処理を実行する。また、図11のフローチャートが実行される度に、給紙指示テーブルが更新される。そして、9ページ目のページ情報1602が受信されることにより、図16に示す給紙指示テーブルが完成する。なお、本フローチャートは、ジョブ受信部302が受信した印刷ジョブに基づく印刷に関して処理が実行される。そして、ジョブ受信部302が受信した印刷ジョブは、部数印刷を実行するためのジョブであるものとする。部数印刷には、コレート印刷と、コレート印刷ではない印刷(まとめ印刷)が含まれる。コレート印刷とは、ページ番号順に一枚ずつ画像を印刷するための印刷方法である。一方、まとめ印刷は、部数印刷において、同じページを部数分連続して印刷した後、次のページを部数分連続して印刷する印刷方法である。例えば、3ページ且つ2部のコレート印刷であれば、1〜3ページが順に印刷された後、再び、1〜3ページが印刷される。一方、3ページ且つ2部のまとめ印刷であれば、1ページが2枚連続して印刷された後、2ページが2枚連続して印刷され、さらにその後、3ページが2枚連続して印刷される。本実施形態では、ジョブ受信部302が受信した印刷ジョブは、まとめ印刷である部数印刷を実行するためのジョブであるものとする。
図12のフローチャートは、図11のフローチャートにおける初回給紙の判定処理を行うためのサブフローを示している。また、図13のフローチャートは、図11および図12における追加給紙指示値を決定するための処理を示すサブフローであり、この処理により給紙指示テーブルの更新も行われる。各フローチャートが示す処理は、処理部131が、記憶部132のROM等に格納されているプログラムを読みだして実行することにより実現される。以下、各フローチャートによって実行される処理を詳細に説明する。
まず、1ページ目のページ情報を受信したときの処理の流れを説明する。
図11に示す一連の処理は、コントロール部301において、ジョブ受信部302がページ情報を受信したことを、給紙指示テーブル作成部305に通知することで開始される(S101)。
S102では、受信したページのページ情報を参照することで、受信ページが印刷・給紙を行う最初のページのページ情報であるかを判定する。1ページ目は最初のページであるため、S102の判定結果はYESとなり、S103へ進む。
S103では、給紙指示テーブルとして初期テーブルを作成する。この初期テーブルは、図8の給紙番号801が[1]の、1つの要素のみを備えるテーブルとする。初期テーブルにおける、給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803は、エンジンコントローラ13Bで規定された最小値を設定する。給紙タイミングW802の最小値とは、エンジンコントローラ13Bが給紙の追加を受け付けるために、用紙が途切れる何枚前に追加を行わなければ間に合わないかを表す値である。また、追加給紙枚数A803の最小値とは、印刷を継続して実行するために、給紙待ちとなっている用紙の枚数が何枚のタイミングで給紙指示が行われなければならないかを表す値である。これらの最小値は、給紙機構(給紙手段)を構成するエンジンの性能に依存するため、エンジンの性能が高ければ高いほど小さい値となる。
エンジンコントローラ13Bで規定された最小値は、起動時などにおいて予め給紙制御部306を介して、ジョブ管理部303から取得しておく。図15の例では、給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803の最小値はいずれも3としている。従って、この場合には、図17(a)に示す初期テーブルを作成する。また、この時点では、まだ給紙は行われていないため、給紙済みフラグはFALSEとする。
S104では、受信したページ情報から、給紙タイミングW802と、追加給紙枚数A803を算出する。この給紙タイミングW802は、以下の式に示す演算を行うことにより求める。
W=(TR+TI+TT)÷TF (式1)
(小数点以下は切り上げ)
W=(TR+TI+TT)÷TF (式1)
(小数点以下は切り上げ)
ここで、TRは給紙指示にかかる時間、TIは受信したページ情報に対する画像処理時間、TTは画像処理した印刷データの転送処理時間、TFは1枚ずつ行われる給紙の時間間隔である。この給紙タイミングW802の値は、1つの給紙指示が送信されてから当該1つの給紙指示によって供給される用紙に印刷される画像を表すページ情報の転送処理が完了するまでの間に給送可能な用紙の枚数に相当する。給紙指示時間TRと、給紙間隔TFは、エンジンコントローラ13Bにより定められる値である。これらの値TR、TFは、起動時などに、ジョブ管理部303の指示に応じて給紙制御部306がエンジンコントローラ13Bから取得し、取得した値TR、TFは、給紙指示テーブル作成部305が参照できるように、ジョブ管理部303に記録される。本実施形態では、TRとTFはいずれも1秒に設定されている。
画像処理時間TIと、転送処理時間TTは、ページ情報を受信した際に、画像処理部134で行われる処理の最大所要時間に基づいて、給紙指示テーブル作成部305が受信ページ毎に算出する。算出方法としては、用紙サイズや解像度などをパラメータとしたテーブルを保持しておき、ページを毎に最大処理時間を求めるといった方法がある。本例では、1ページ目から3ページ目と、7ページ目から9ページ目に対する画像処理と転送処理の時間をそれぞれ2秒としている。また、4ページ目から6ページ目の画像処理と転送処理の時間を1秒としている。
上記の各値から、1ページ目の給紙タイミングW802の値は、上記の式1に従い、以下のように求められる。
W=(1+2+2)÷1=5
W=(1+2+2)÷1=5
また、初期テーブルの追加給紙枚数A803は、エンジンコントローラ13Bによって定められる最小値である3(枚)を用いる。
S105では、S104において算出したWがエンジンコントローラ13Bで規定される最小値未満かを判定する。1ページ目では、Wは5であり、エンジンの最小値である3より大きいため、S105はNOとなり、S107へ進む。図15の例では、S105がYES(W<3)となる場合がないが、例えば、S104で算出したWが2となった場合は、S106へ進み、Wの値をエンジンの最小値である3で上書きし、S107へ進む。
S107では、初回給紙が指示されたかを判定する。この判定は、図8の給紙番号801が[1]である要素の給紙済みフラグF804を確認し、フラグF804がFALSEであれば、まだ初回給紙の指示をしていないと判定する。1ページ目のページ情報のみを受信した時点では、まだ給紙が指示されていないため、給紙済みフラグF804はFALSEである。従って、S107の判定結果はYESとなり、S108の初回給紙判定のステップに進み、初回給紙をするか否かの判定を行う。
S108では、図12のサブフローを実行する。なお、以下の説明において、給紙指示テーブルの各要素の表現として、給紙番号がXである場合の給紙タイミングWをWX、追加給紙枚数AをAXと表す。
図12のフローチャートでは、図11のS103で作成した、給紙指示テーブルの最初の要素(給紙番号[1]の要素。以下、要素[1]ともいう)におけるW1とA1の値の設定と、初回の給紙指示を出すか否かの判定を行う。
S202では、S104で算出した給紙タイミングWおよび追加給紙枚数Aと、給紙指示テーブルの最初の要素[1]における給紙タイミングW1および追加給紙枚数A1とをそれぞれ比較する。そして、値の大きい方をW1、A1として設定する。これは、エンジンコントローラ13Bの定める最小値より小さい値を設定すると、連続給紙できなくなるためである。1ページ目を受信した時点では、給紙タイミングWと追加給紙枚数Aの値は図17(a)の初期テーブルに示すように、いずれも3である。また、S104で算出した給紙タイミングW1と追加給紙枚数A1の値は、それぞれ5と3である。このため、WはW1で上書きして5となり、A1はそのまま3を使う。結果として、給紙指示テーブルは図17(b)に示すようになる。
S203では、受信したページまでのページ情報による印刷枚数(以下、この印刷枚数をSとする)が、給紙タイミングW1と追加給紙枚数A1の合計値以上となっているかを判定する。合計値(W1+A1)は、初回に給紙指示を出す枚数であり、Sが給紙指示の枚数に達していない場合は、給紙指示を行わない。印刷枚数Sは、受信したページ数に部数を乗算した値であり、図16の例では1ページ目の受信でSは4となる。一方、前述の合計値(W1+A1)は8であるため、S203の判定結果はNOとなり、S207へ進み、給紙指示は行わずに処理を終了し、図11のS110へ進む。
S110では、受信したページのページ情報を参照することで、受信したページが印刷ジョブの最終ページであるかを判定する。1ページ目は最終ページではないため、S110の判定結果はNOとなってS112へ進み、1ページ目を受信したときの処理は終了となる。
次に、2ページ目のページ情報を受信したときの処理を説明する。
2ページ目は、図11のS102の判定において最初のページではないと判定されるため、判定結果はNOとなる。このため、初期テーブルは作成せずにS104へ進む。S104では、1ページ目と同様にWとAの値を算出する。2ページ目においても、TR、TI、TT、およびTFの時間は、図15に示すように、1ページ目と同様である。よって2ページ目においても、S104において算出される値は、W=5、A=3となる。その後、S107で初回の給紙指示が出されていないかを判定する。2ページ目を受信した時点では、まだ給紙指示は出されていないため、S107の判定結果はYESとなりS108へ進む。
S108では、図12のS202へ移行する。S202では、W1=W=5、A1=A=3、となるため、W1、A1の値の変更はされず、S203へ進む。2ページ目のページ情報が受信された場合、印刷枚数Sは、2ページ×4部=8枚、となる。一方、前述のように、合計値(W1+A1)も8となるため、判定結果はYESとなり、S204へ進む。
S204では、図13のS301から始まるサブフローを実行する。S302では、各ページ情報を受信した時点で、その都度、最後の給紙済みフラグF804を確認し、全ての給紙指示テーブルの要素が給紙済みかどうかを判定する。2ページ目のページ情報を受信した時点で確認対象となる最後の給紙済みフラグF804は、給紙番号801が[1]となる要素(要素[1])の給紙済みフラグF804である。この時点では給紙指示は出されていないため、要素[1]の給紙フラグはFALSEとなっている。よって、S302の判定結果はYESとなる。S302の判定結果がYESの場合は、既に作成済みの給紙テーブルに、受信ページ分の給紙が含まれる可能性がある。例えば、初回の給紙指示1606(図15)は、W1+A1=8であるため、8枚の給紙を指示することとなる。この給紙指示1606により印刷対象となる用紙枚数は、1ページ目の4枚と2ページ目の4枚を合計した8枚となる。つまり、2ページ目の給紙指示は、1ページ目のページ情報を受信した時に既に作成したテーブルの要素[1]の給紙指示に含まれることとなる。
従って、S302の判定結果がYESの場合には、S303へ進み、既に作成済みの給紙テーブルに、受信ページ分の給紙が含まれるか否かの判定、すなわち、受信したページまでの印刷枚数Sが、給紙指示テーブルの総給紙枚数以下であるかの判定を行なう。前述のように、2ページ目のページ情報を受信した時点では、印刷枚数Sは8枚、給紙指示テーブルによる初回給紙は、W1+A1=8であるため、2ページ分の給紙は、給紙番号801が[1]のテーブル要素に全て含まれることとなる。よって、S303の判定はYESとなり、テーブルの要素を追加する必要はない。なお、後述する3ページ以降の処理では、受信したページまでの印刷枚数が、給紙指示テーブルの総給紙枚数以下となる(S303の判定結果がNOとなる)場合がある。この場合には、S305へ移行し、ここで給紙指示テーブルに新規の要素を加える処理を行う。
S304では、給紙番号Xにおける、給紙タイミングWXおよび追加給紙枚数AXと、算出した給紙タイミングWおよび追加給紙枚数Aとをそれぞれ比較し、値の大きい方をWX、AXとして設定する。図9および図10において説明したように、処理時間の長いページでは給紙タイミングW802と追加給紙枚数A803を増加する必要がある。このため、S304では、より大きい値を給紙指示テーブルに設定する。2ページ目では、W1=W=5、A1=W=3であり、W1とA1の値は変更しない。
S306では、給紙指示テーブルの給紙番号Xの要素における給紙タイミングWXの値が、1つ前の給紙番号(X−1)の要素における給紙タイミングW(X−1)以下であるかを判定する。2ページ目では、給紙指示テーブルの要素が1つしかないため、1つ前の要素における給紙タイミングW(X−1)ではなく、給紙タイミングW1の値と給紙タイミングWとを比較する。判定結果はYESとなるため、S311へ進む。
印刷部数が多い場合は、以下に説明するように、1つのページに対して複数個の給紙指示テーブルの要素を作成する場合がある。このため、S311では、作成済みのテーブルの総給紙枚数が、受信したページまでの印刷枚数に達しているかを判定する。2ページ目では、受信ページまでの印刷枚数は8枚であり、作成テーブルの総給紙枚数も8枚である。このため、S311での判定結果はNOとなり、S312へ進み、図13における処理を終了して、図12のS205へ進む。
S205では、給紙指示テーブル作成部305が、ジョブ管理部303へ初回の給紙指示を依頼する。この給紙指示は図15の1606に相当する。次に、S206へ進み、給紙番号が1であるテーブル要素の給紙済みフラグFをTRUEにする。給紙指示テーブルは図17(c)に示すようになり、処理を終了して、図11のS110へ進む。S110からの処理は1ページ目と同じとなる。
次に、3ページ目のページ情報を受信したときの処理を説明する。
図11のS101からS106までは、2ページ目のページ情報を受信したときと同様の処理を行う。S107では、初回給紙指示が出されているか否かを、給紙番号801が[1]の給紙済みフラグF804を確認することにより判定する。このとき、給紙番号801が[1]の給紙済みフラグF804はTRUEである。よって、S107の判定結果はNOとなり、S109の追加給紙指示値を決定するステップに進む。
S109では、図13のサブフローに示す処理を行う。S302では、給紙番号801が[1]の要素の給紙済みフラグF804を参照する。この値はTRUEのため、給紙番号[1]の要素によって指示された給紙枚数分(給送枚数分)の給紙指示は既に出されている。このため、新たに受信したページ(3ページ)の給紙および印刷を行うためには、給紙テーブルに新たな要素を追加する必要がある。S302の判定結果はNOとなり、S305へ進む。
S305では、給紙指示テーブルの最後に設定された要素に、新規の要素を追加する。新規に加えた要素の給紙番号801は、最後に設定された要素の給紙番号801に1を加えた値とする。新規に加えた要素の給紙タイミングW802と、追加給紙枚数A803は、図11のS104で求めた値、またはS106で上書きした値とし、給紙済みフラグF804はFALSEとする。3ページ目のページ情報を受信した時点で新規に追加される要素は、給紙番号は[2]、給紙タイミングW2は5(枚)、追加の給紙枚数A2は3(枚)、給紙済みフラグF804はFALSEとなる。
次に、S306では、新たに追加した要素の給紙タイミングWXの値(枚数)が、その要素より給紙番号が1つの前の要素における給紙タイミングW(X−1)以下であるかの判定を行なう。3ページ目のページ情報を受信した時点では、新たに追加した要素は給紙番号[2]の要素であり、この要素における給紙タイミングW2は3である。一方、1つ前の要素である給紙番号[1]の要素における給紙タイミングW1は5である。よって、S306での判定結果はYESとなり、S311へ進む。
S311では、前述のように、作成済みのテーブルの給紙枚数の合計が、受信したページまでの印刷枚数により多いか否かを判定する。この場合、3ページ目のページ情報が受信されているため、印刷可能枚数Sは3ページ×4部=12枚となる。一方、給紙指示テーブルに作成されている要素の総給紙枚数は、初回の給紙指示1606により指示された8枚(W1+A1)と、2回目の給紙指示1609により指示された3枚(A2)とを合計した枚数(8+3=11枚)となる。このため、2回目の給紙指示では、3ページの4部目を印刷できない状態となる。このような状態を確認するため、印刷可能な枚数が実際に給紙される枚数より多いか否かをS311で判定する。ここでは、前述のように、印刷可能枚数Sが実際の総給紙枚数より多く、印刷ができない状況が発生しており、S311における判定結果はYESとなる。この場合、3ページ目の4部目を印刷可能とすべく、追加の給紙指示の要素を加える処理を行う。図15の例では、3ページ目の4部目の印刷を可能とするため、給紙指示1609の次の給紙指示1610が行われる。この給紙指示1610を行うための要素を給紙指示テーブルに追加する処理が、次のS302からの処理によって行われる。
S311の判定結果がYESとなると、再びS302に戻り、給紙指示テーブルの最後の要素の給紙済フラグがFALSEであるかを判定する。ここでは、給紙番号801が[2]の要素における給紙済みフラグF804を参照する。同フラグはFALSEであるため、S302の判定結果はYESとなり、S303へ進む。
S303では、印刷可能枚数と給紙指示テーブルによる送給紙指示枚数とを比較する。この時点では、3ページ目までのページ情報が受信されているため、印刷枚数は12枚、テーブルの総給紙枚数は11枚である。よってS303の判定結果はNOとなり、テーブルの要素を追加するため、S305へ進む。S305では、給紙番号[3]、W3=5、A3=3、F=FALSEの要素を新規要素として追加する(図17(d)参照)。
S306では、新たに追加した要素の給紙タイミングW3の値が1つの前の要素における給紙タイミングW2以下であるかの判定を行なう。この場合、W2=5、W3=5のため、判定結果はYESとなり、S311へ進む。
この段階では、受信ページまでの印刷枚数Sが12枚、給紙指示テーブルによる総給紙指示枚数が14枚のため、S311による判定結果はNOとなり、S312に進んで処理を終了する。この後、図11のS110へ進み、受信したページ情報が最終ページに達したかを判定する。3ページ目は最終ページではないため、NOへ進み、S112で処理を終了する。以上の処理により、給紙指示テーブルは、図17(d)に示すように、給紙番号[1]〜[3]の要素を備えたテーブルとなる。つまり、1つのページに対して複数の給紙指示テーブルの要素が作成されることとなる。
4ページ目から6ページ目までのページ情報が受信されると、これまでに説明した処理と同様の処理が行われ、給紙指示テーブルの更新が進む。ページ6の処理が終了した時点で、図17(e)に示すテーブルが作成される。
次に、7ページ目のページ情報を受信したときの処理を説明する。
7ページ目のページ情報が受信されると、これまで説明した処理と同様の処理を行い、S307の処理によって給紙番号801の[8]の要素が追加される。これにより、給紙指示テーブルは図17(f)の状態となる。この状態で図13のS306に進む。
S306では、WXである給紙タイミングW8=5、その1つ前のW(X−1)である給紙タイミングW7=3のため、判定結果はNOとなる。このように、給紙タイミングWXの値が1つ前の給紙タイミングW(X−1)の値より大きい場合には、処理時間の長いページを受信しているため、図9の状況が発生している。この状況でも連続給紙を行うため、S307以降の処理を実行する。
S307では、給紙指示テーブルを遡り、給紙していない用紙の合計枚数(給紙済みフラグがFALSEの用紙の合計枚数)を算出する。7ページ目を受信し、給紙指示テーブルが図17(f)となった時点、すなわち給紙番号[8]の要素が追加された時点では、直前の要素(給紙番号[7]の要素)の追加枚数A7から追加枚数A2まで遡り、その合計枚数を算出する。この合計枚数は、A7+A6+A5+A4+A3+A2=18となる。合計枚数を算出した後、S308へ進む。
S308では、S307で算出した合計枚数が給紙タイミングWX(ここではW8)以上になるかどうかを判定する。7ページ目のページ情報を受信し、給紙番号[8]の要素が追加された状態において、給紙タイミングはW8=5である。また、前述の合計枚数の値は18である。従って、合計枚数(18)≧WX(5)となり、308の判定結果はYESとなる。
このように、合計枚数がWX以上(S308でYES)となる場合には、S309へと進み、給紙指示テーブルの要素を一部削除して、給紙に間に合うように給紙指示テーブルを書き換える処理を行う。すなわち、S309では、給紙指示テーブルの要素を遡り、追加給紙枚数の合計値が給紙タイミングWXの値以上となる分の要素を、1つの要素にまとめる。図17(f)の場合は、給紙番号が[6]と[7]の要素で追加の給紙枚数Aの合計が6となり、給紙番号[8]の要素における給紙タイミングW8(=5)以上となる。そのため、給紙番号[6]と[7]の要素を、1つの要素にまとめ、この要素の給紙番号を[6]とする。このように給紙テーブルの中の複数の要素を1つにまとめる際、給紙タイミングは、まとめる前の要素の中の最大値を用いる。ここでは、まとめる前の給紙番号[6]と[7]のそれぞれの要素における給紙タイミングW6、W7はいずれも3であるため、1つにまとめた後の要素[6]の給紙タイミングW6は3となる。また、追加給紙枚数A803は、まとめた要素[6]と[7]の合計値を用いるため、追加給紙枚数A6は6となる。テーブルの要素を1つにまとめることにより給紙番号が連続しなくなるため、最後の給紙番号を、[8]から[7]に変更する。これにより、給紙指示テーブルは図17(g)のようになる。この後、S311へ進み、前述した処理と同様の処理を行う。
なお、図16の例では、給紙をしていない追加枚数Aの合計枚数が給紙タイミングW8より少ないと判定される場合はなく、S308での判定がNOとなることはない。しかし、既に給紙指示が出され、給紙が進んでいる場合には、合計枚数がWXより少なくなる可能性もある。このような場合、既に給紙指示してしまった分の変更はできないため、給紙指示テーブルの要素をまとめることができない。従って、S308でNOと判定された場合には、受信ページを連続給紙の対象とするのをあきらめ、S310へ進んで別テーブルを新たに作成し直し、処理を終了する(S312)。
8ページ目のページ情報を受信した場合には、前述と同様の処理を行う。また、9ページ目の情報を受信した場合には、S101〜S109までの処理を同様に行う。但し、9ページ目は最終ページであるため、S110での判定結果はYESとなり、S111へ進む。
S111では、給紙指示テーブルの最後の追加給紙枚数A803を印刷ジョブで指定された印刷枚数に合うように端数を調整し、給紙指示テーブルを更新して処理を終了する(S112)。9ページ目では追加給紙枚数A10を3から1に変更する。以上により、図16の給紙指示テーブルが完成する。
以上のように、本実施形態では、各ページのページ情報を受信する度に給紙指示テーブルの要素を作成する。各要素の作成に際しては、各ページの画像に関する処理時間および現在の給紙状況などを考慮して動的に作成される。そして、作成される給紙指示テーブルに基づき、給紙動作が実行される。
次に図14に基づいて行われる給紙動作を、図15の動作を行う場合を例に採り説明する。図14に示す処理は、1枚の給紙が行われる度にエンジンコントローラ13Bから出される給紙指示に応じてその都度実行される(S401)。具体的には、図15に示す給紙指示1606に応じて給紙が開始され、給紙通知1607に応じて、図14に基づく1回目の処理が開始される。
図14のフローチャートにおいて、給紙通知1607がエンジンコントローラ13Bから出されると(S401)、ジョブ管理部303が給紙指示テーブル作成部305で作成された給紙指示テーブルを参照する(S402)。S403では、給紙されていない給紙待ち枚数を算出し、算出した給紙待ち枚数が給紙指示テーブルの次回の給紙指示を行う給紙タイミングWXと等しいかを判定する。図15に示す例では、給紙通知1607が出された時点で、給紙待ち枚数は7枚、次回給紙予定の給紙タイミングW2は5枚である。このため、S403の判定はNOとなりS406へ進み、処理を終了する。
この後、給紙通知に応じた処理は同様に実行される。そして給紙通知1608が出されると、その時点で給紙待ち枚数は5枚、次回給紙予定の給紙タイミングW2は5枚となる。このため、S403の判定はYESとなり、S404へ進む。
S404では、ジョブ管理部303が、給紙制御部306を介して、エンジンコントローラ13Bへ、給紙指示テーブルの追加給紙枚数A2に定められた枚数(3枚)の追加給紙を指示する。これは図15の追加の給紙指示1609の指示に該当する。
S405では、給紙指示に対応する給紙済みフラグF804をTRUEにして、S406へ進み、処理を終了する。給紙指示1609は、2回目の給紙指示となるため、給紙番号801が[2]の給紙済みフラグF804をTRUEとする。以上の処理を給紙通知毎に繰り返し、給紙番号801が[10]の給紙済みフラグF804をTRUEとすることにより、処理は完了する。
以上のように本実施形態では、所定枚数の連続印刷を実施するに際し、給紙すべき枚数分の給紙を分割して行う。この際、直前の給紙指示による給紙動作が終了するタイミングからエンジンによって定められる最低時間以上の時間分少なくとも前のタイミングで、次の給紙を指示するようにしている。このため、連続的に給紙動作を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、給紙指示を分割して行うため、給紙動作の途中で給紙を停止させる給紙停止指令(給送停止指令)が出された場合にも、それ以降に出される予定の給紙指示を取り消すことが可能になる。このため、給紙停止指令が指示された場合に少ない枚数で給紙および印刷を停止させることができ、意図しない印刷が行われる無駄を低減することができる。これに対し、予め連続印刷枚数分の給紙を指示して印刷を開始させた場合には、給紙停止が途中で指示されたとしても、一連の連続給紙動作が終了するまでは給紙動作および印刷動作は停止しない。従って、給紙停止が指示された後に行なわれる印刷枚数は、本実施形態に比べ増大することとなる。
さらに本実施形態では、画像データに関する処理(画像処理および転送処理)の所要時間を考慮して各給紙の給紙タイミングWおよび追加の給紙枚数Aを設定している。具体的には、直前の給紙指示による給紙動作が終了するタイミングから、次の給紙指示による給紙動作によって給紙される用紙に印刷される画像に対応する画像データに関する処理にかかる時間分少なくとも前のタイミングで、次の給紙指示が送信される。すなわち、画像データの処理に多くの時間が必要となるページに対しては、より早いタイミングで給紙を指示するようにしている。このため、連続的に給送される記録媒体に対して画像データに関する処理が間に合わず、印刷されない用紙(白紙)が排出されるという事態を避けることが可能になる。これによって、無駄な排紙(白紙排出)を削減することが可能になる。加えて、画像データの処理の所要時間に応じて、給紙タイミングおよび追加の給紙枚数を設定することにより、給紙停止を指示してから給紙が停止するまでの枚数を、一層削減することが可能になる。以下、この点について、図18を参照しつつ説明する。
図18は、本実施形態において上記の処理を行うことにより、給紙停止が指示された場合に印刷がより早く完了することを示す図である。図18(a)は、受信したページの画像に関する処理時間が途中で短くなった場合でも、給紙指示を出すタイミング(給紙タイミングW)と追加給紙枚数Aを変更しなかった例を示している。これに対し、図18(b)は、受信したページの画像に関する処理時間が途中で短くなった場合に、その処理時間に合わせて、給紙指示を出すタイミングと追加枚数を変更した例を示している。
図18では、(a)に示す例と(b)に示す例のいずれにおいても、給紙停止指令1501を同じタイミングで出している。ここで、(b)に示す例では、画像に関する処理時間に合わせて、給紙タイミングを遅らせる(給紙待ち枚数を少なくする)と共に、追加の給紙枚数を少なくしている。このため、給紙停止指示が出された後に排出される枚数を、(a)に示す例よりも減少させることができる。具体的には、(a)に示す例では20枚の用紙が排出されるのに対して、(b)に示す例では16枚の用紙が排出される。つまり、(b)に示す例では、(a)に示す例に比べ、印刷の完了時間と印刷枚数を4枚分削減することが可能になる。
図11ないし図17に示した本実施形態では、図18(b)の例と同様に、画像に関する処理時間に対応した給紙タイミングおよび給紙枚数の設定を行っているため、給紙停止を指示した後の排紙枚数をより削減することが可能である。但し、図18(a)の場合においても、予め連続印刷枚数分の給紙を指示して印刷を開始させる従来の技術と比較すれば、給紙停止の指示の後に排出される枚数を削減することが可能であり、有効である。本発明は、この図18(a)に示す例をも含むものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、受信したページの処理時間を考慮して、給紙指示の制御を行うことで、連続印刷を適正に行うことができると共に、給紙停止の指示が出された場合には、速やかに給紙・印刷を停止させることが可能になる。このため、用紙、印刷および時間の無駄を削減することが可能になり、ランニングコストの向上を図ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、インクを吐出するフルライン型の記録ヘッドによって転写体2に形成した画像を、給送ユニット7から給送された記録媒体に転写する画像形成装置を例に採り説明した。しかし、本発明は、このような画像形成方式を採る画像形成装置に限定されない。例えば、記録媒体に対して直接的にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置、あるいは電子写真方式を採る画像形成装置にも適用可能である。本発明は、連続して記録媒体を供給可能な給送手段を備える画像形成装置であれば、適用可能である。
上記実施形態では、インクを吐出するフルライン型の記録ヘッドによって転写体2に形成した画像を、給送ユニット7から給送された記録媒体に転写する画像形成装置を例に採り説明した。しかし、本発明は、このような画像形成方式を採る画像形成装置に限定されない。例えば、記録媒体に対して直接的にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置、あるいは電子写真方式を採る画像形成装置にも適用可能である。本発明は、連続して記録媒体を供給可能な給送手段を備える画像形成装置であれば、適用可能である。
また、本発明は、所定枚数の記録媒体を連続的に給送する給送装置に適用することも可能である。すなわち、給送装置を、所定枚数に対応した複数の給紙指示を作成する作成手段と、給送指示により指示された給送枚数分の記録媒体を連続的に給送する給送手段と、給送手段を制御する制御手段とにより構成する。制御手段は、複数の給送指示を給送手段へと順次送出することにより所定枚数の記録媒体の給送を実行させる一方、給送停止指令に応じて当該給送指示の後に送出される予定の給送指示を取り消すように制御する。
これによれば、給送停止指令に応じて、速やかに記録媒体の給送を停止させることが可能になり、無駄な給送動作を削減することが可能になる。このため、記録媒体に対して連続的に種々の加工処理を行うシステムに本発明に係る給紙装置を適用し、加工処理の停止に同期して給送停止指令を給送装置に送るようにすれば、加工処理工程に対して無駄な給紙を削減することが可能になる。従って、本発明に係る給送装置を用いることにより、システムの効率化を図ることが可能になる。
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。さらに、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像形成装置
3 記録ユニット(印刷手段)
7 給送ユニット(給送手段)
301 コントロール部(制御手段、データ処理手段)
302 ジョブ受信部(受信手段)
P 記録媒体
3 記録ユニット(印刷手段)
7 給送ユニット(給送手段)
301 コントロール部(制御手段、データ処理手段)
302 ジョブ受信部(受信手段)
P 記録媒体
Claims (15)
- 複数の記録媒体に画像を印刷するための印刷ジョブを受信するジョブ受信手段と、
前記受信された前記印刷ジョブに対応する画像データを受信するデータ受信手段と、
前記受信された画像データに対して、所定の画像処理を施す画像処理手段と、
前記印刷ジョブが受信された場合、前記受信された1つの前記印刷ジョブによって印刷が行われる全ての記録媒体の数より小さく、且つ2以上の数の記録媒体を供給させるための複数の供給指示を送信する送信手段と、を有し、
前記複数の供給指示に含まれる所定の供給指示が送信されるタイミングが、前記所定の供給指示に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御され、
供給部によって前記供給指示が受信される毎に、前記受信された前記供給指示に基づく数の記録媒体が1枚ずつ前記供給部によって搬送部に供給され、
前記複数の供給指示によって前記搬送部を介して搬送された記録媒体に、1つの前記印刷ジョブに基づく画像が印刷部によってされることを特徴とする供給指示装置。 - 前記複数の供給指示のうちの第1の供給指示が、前記複数の供給指示のうちの第2の供給指示の次に送信され、
前記第1の供給指示が送信されるタイミングが、前記第2の供給指示に基づく枚数の記録媒体の供給が終了するタイミングに基づいて制御されることを特徴とする請求項1に記載の供給指示装置。 - 前記第1の供給指示が送信されるタイミングは、前記第2の供給指示に基づく枚数の記録媒体の供給が終了するタイミングから、前記第1の供給指示に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間分少なくとも前のタイミングであることを特徴とする請求項2に記載の供給指示装置。
- 前記第1の供給指示が送信されるタイミングは、前記第2の供給指示に基づく枚数の記録媒体の供給が終了するタイミングから、前記第1の供給指示に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間、及び所定の時間分少なくとも前のタイミングであることを特徴とする請求項2に記載の供給指示装置。
- 前記所定の供給指示に基づいて供給される記録媒体の枚数が、前記所定の供給に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 前記複数の供給指示のうちの第1の供給指示が、前記複数の供給指示のうちの第2の供給指示の次に送信され、
前記第2の供給指示に基づいて供給される記録媒体の枚数が、前記第1の供給指示に基づいて供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の供給指示装置。 - 前記複数の供給指示のうち、最初に送信される供給指示に基づいて供給される記録媒体の数より、前記複数の供給指示のうち、2回目以降に送信される供給指示に基づいて供給される記録媒体の数が小さいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 前記印刷ジョブは、前記印刷ジョブに基づく複数の画像のうち第1の画像を部数分連続して印刷した後、前記複数の画像のうち第2の画像を部数分連続して印刷するための印刷ジョブであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 前記複数の供給指示のうちの第1の供給指示が、前記複数の供給指示のうちの第2の供給指示の次に送信され、
前記供給部に対して前記第1の供給指示と前記第2の供給指示が順に送信されたとしても、前記第1の供給指示による給紙が完了するまでに前記供給部に対して前記第2の供給指示が届かなかった場合、前記第2の供給指示に基づく印刷が行われることなく前記印刷部に対するメンテナンス処理が実行されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の供給指示装置。 - 前記供給部によって前記搬送部に記録媒体を供給する供給手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 前記搬送部を介して搬送された記録媒体に、前記印刷ジョブに基づく画像を、前記印刷部によって印刷する印刷手段を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 前記印刷部は、記録媒体にインクによって画像を形成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 前記印刷部は、転写体に形成されたインク像を記録媒体に転写することで画像を形成することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の供給指示装置。
- 供給指示装置の制御方法であって、
複数の記録媒体に画像を印刷するための印刷ジョブを受信するジョブ受信ステップと、
前記受信された前記印刷ジョブに対応する画像データを受信するデータ受信ステップと、
前記受信された画像データに対して、所定の画像処理を施す画像処理ステップと、
前記印刷ジョブが受信された場合、前記受信された1つの前記印刷ジョブによって印刷が行われる全ての記録媒体の数より小さく、且つ2以上の数の記録媒体を供給させるための複数の供給指示を送信する送信ステップと、を有し、
前記複数の供給指示に含まれる所定の供給指示が送信されるタイミングが、前記所定の供給指示によって供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御され、
供給部によって前記供給指示が受信される毎に、前記受信された前記供給指示に基づく数の記録媒体が1枚ずつ前記供給部によって搬送部に供給され、
前記複数の供給指示によって前記搬送部を介して搬送された記録媒体に、1つの前記印刷ジョブに基づく画像が印刷部によって印刷されることを特徴とする制御方法。 - 供給指示装置のコンピュータに、
複数の記録媒体に画像を印刷するための印刷ジョブを受信するジョブ受信ステップと、
前記受信された前記印刷ジョブに対応する画像データを受信するデータ受信ステップと、
前記受信された画像データに対して、所定の画像処理を施す画像処理ステップと、
前記印刷ジョブが受信された場合、前記受信された1つの前記印刷ジョブによって印刷が行われる全ての記録媒体の数より小さく、且つ2以上の数の記録媒体を供給させるための複数の供給指示を送信する送信ステップと、を実行させ、
前記複数の供給指示に含まれる所定の供給指示が送信されるタイミングが、前記所定の供給指示によって供給される記録媒体に印刷される画像に対応する前記画像データに対して施される前記所定の画像処理にかかる時間に基づいて制御され、
供給部によって前記供給指示が受信される毎に、前記受信された前記供給指示に基づく数の記録媒体が1枚ずつ前記供給部によって搬送部に供給され、
前記複数の供給指示によって前記搬送部を介して搬送された記録媒体に、1つの前記印刷ジョブに基づく画像が印刷部によって印刷されることを特徴とすることを特徴とするプログラム。
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JP2018148878A JP2020024304A (ja) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | 供給指示装置、供給指示装置の制御方法、およびプログラム |
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