JP2022169175A - 印刷制御装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数ジョブの連続印刷中にキャンセルが要求された場合に、ジョブのキャンセル処理のタイミングを適切に制御する。【解決手段】 両面印刷を実行するための第1の印刷ジョブ及び前記第1の印刷ジョブに連続する第2の印刷ジョブが受信された後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求が受信された場合、前記第1の印刷ジョブが両面印刷ジョブであり、前記第1の印刷ジョブに基づく裏面印刷が、前記第2の印刷ジョブに基づく表面印刷に挟まれて実行されるよう設定されている状態であっても、前記第1の印刷ジョブに基づく全ての印刷が完了した後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル処理を実行するキャンセル手段を提供する。【選択図】 図1
Description
本発明は、印刷制御装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
従来、商業用などの高速印刷機では給紙ユニットから給紙されるカット紙に次のカット紙の給紙を追従させて搬送する技術が知られている。この技術は、ページの排紙が完了してから次のページの給紙を行う方式と比べ、複数ページの印刷に要する時間を短縮させることができる。このように、給紙、印刷、排紙の一連の動作を並行させることを連続印刷というものとする。
商業用などの高速なインクジェット印刷機では印刷動作中に何らかの要因で印刷動作が停止してしまうと、搬送経路上の用紙を全て排出させたり、印刷再開時にはインク吐出のためのレジ調整を行ったりといくつかの準備動作に時間を要する。その結果、印刷の生産性が低下してしまう。そのため、商業用などの高速印刷機では可能な限り装置を停止させず、稼働時間を継続させることが重要視されている。
また、高速の印刷機では、画像処理が完了してから1枚ずつ給紙を行うと、給紙動作の速度が印刷速度に間に合わず、印刷動作が停止してしまう可能性がある。このため、あらかじめ印刷機に対して一連の処理で何枚給紙するかを通知し、印刷が開始したら連続して給紙することでスループットを向上している。
近年では商業用の印刷機はデジタル印刷機への置き換えが進んでおり、従来の大量印刷だけでなく、少数ページの小ロットジョブを印刷する機会が増加している。しかし少数ページのジョブの場合、印刷機に対して通知する枚数が少なくなり、給紙動作の速度が印刷速度に間に合わない場合がある。例えば1ページの印刷ジョブが連続する場合、ジョブ毎に処理すると、1枚ずつの給紙となる。そこで、印刷前に複数の印刷ジョブをまとめたスケジューリングを行い、あたかも大量ページのジョブを処理しているかのように見せることで、長時間の連続稼働を行っている。例えば、特許文献1では、スケジューリングを行い、複数のジョブをまとめて1つのジョブに見せかけることで連続印刷を行うための技術が開示されている。
少数ページの小ロットジョブを印刷する機会が増加することで多種多様なジョブを扱うため、キャンセル処理を行う機会も増加する。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ジョブに対するキャンセルが考慮されておらず、スケジューリング済みのジョブ群を開始以降は、スケジューリング済みのジョブ群に含まれる特定ジョブに対してキャンセル要求を発行できない。キャンセルが要求されたジョブの印刷を中断するためには、給紙自体を停止することでしか印刷を中断できない。また給紙停止タイミングによっては、本来印刷されるべきジョブに対しても給紙が停止されてしまい、印刷が完了できない恐れがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数ジョブの連続印刷中にキャンセルが要求された場合に、ジョブのキャンセル処理のタイミングを適切に制御することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る印刷制御装置は、印刷ジョブを受信するジョブ受信手段と、
プリントエンジンに対して前記印刷ジョブに基づく印刷要求を実行する印刷要求手段と、
前記印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求を受信する要求受信手段と、
両面印刷を実行するための第1の印刷ジョブ及び前記第1の印刷ジョブに連続する第2の印刷ジョブが受信された後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求が受信された場合、前記第1の印刷ジョブが両面印刷ジョブであり、前記第1の印刷ジョブに基づく裏面印刷が、前記第2の印刷ジョブに基づく表面印刷に挟まれて実行されるよう設定されている状態であっても、前記第1の印刷ジョブに基づく全ての印刷が完了した後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル処理を実行するキャンセル手段と、を有することを特徴とする。
プリントエンジンに対して前記印刷ジョブに基づく印刷要求を実行する印刷要求手段と、
前記印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求を受信する要求受信手段と、
両面印刷を実行するための第1の印刷ジョブ及び前記第1の印刷ジョブに連続する第2の印刷ジョブが受信された後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求が受信された場合、前記第1の印刷ジョブが両面印刷ジョブであり、前記第1の印刷ジョブに基づく裏面印刷が、前記第2の印刷ジョブに基づく表面印刷に挟まれて実行されるよう設定されている状態であっても、前記第1の印刷ジョブに基づく全ての印刷が完了した後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル処理を実行するキャンセル手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数ジョブの連続印刷中にキャンセルが要求された場合に、ジョブのキャンセル処理のタイミングを適切に制御することが可能となる。
以下、添付の図面を参照しながら、印刷制御装置、制御方法、およびプログラムの実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、本実施形態に記載されている構成要素の相対位置、形状などは、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず本発明を適用する印刷制御装置の概略構成を説明する。本実施形態では、印刷制御装置として、インクジェット方式のプリンタを例示している。本実施形態における印刷制御装置は、画像形成機能として印刷機能を有しているが、例えば、原稿上の画像を読取る読取機能や他の機能をさらに有していても良い。また、本実施形態における印刷制御装置は、記録媒体としてカット紙(A3、A4などの所定の大きさに切り揃えられた用紙)を利用して印刷処理を行うが、この形態に限定されず、ロール紙等の連続シートを利用して印刷処理を行ってもよい。また、本実施形態の印刷制御装置は、インクをシートに直接吐出させることによって画像を形成させても良いし、中間転写体にインクを付与した後、そのインクをシートに付与することによって画像を形成させてもよい。また、本実施形態の印刷制御装置の印刷方式はインクジェット方式に限らず、例えば、電子写真方式や昇華方式、熱転写方式等、他の印刷方式であっても良い。また、複数色の記録剤を用いたカラー記録を行うものには限らず、黒色(グレーを含む)のみによるモノクロ記録を行うものとしてもよい。また、印刷制御装置が実行する印刷処理とは、可視画像の印刷処理には限らず、不可視もしくは視認が困難な画像を印刷する処理であっても良い。また、一般的な画像以外の、例えば配線パターン、部品の製造における物理的パターン、DNAの塩基配列等のプリント等、種々のものを印刷する処理であっても良い。つまり、印刷制御装置は、記録剤を記録媒体上に付与する処理であれば種々の印刷処理を実行可能である。また、本実施形態の印刷制御装置が実行する印刷処理において利用される記録媒体は、上述のシートに限定されず、種々のものが利用されて良い。例えば、普通紙や写真用紙、OHPシート、透明フィルム、アルミを貼り合わせたメタリック色の特殊紙、アクリル板、段ボール等が利用されても良い。また、本実施形態の印刷制御装置が実行する印刷処理において利用される記録剤は、液体インクに限定されず、採用する印刷方式に応じて種々のものが利用されても良い。例えば、本実施形態の印刷制御装置において、固形インクやトナー等が利用されても良い。また、本発明が適用される印刷制御装置は、印刷機能を有するプリンタそのものではなく、プリンタ内部又はプリンタ外部からプリンタを制御する制御装置であっても良い。
<印刷制御装置>
図1は、印刷制御装置100の概略構成図である。印刷制御装置100は、転写体12を介して記録媒体Pにインク像を転写することで、記録物P´を製造する、枚葉式のインクジェット印刷制御装置である。本実施形態では、X方向、Y方向、Z方向が、それぞれ、印刷制御装置100の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。記録媒体PはX方向に搬送される。
図1は、印刷制御装置100の概略構成図である。印刷制御装置100は、転写体12を介して記録媒体Pにインク像を転写することで、記録物P´を製造する、枚葉式のインクジェット印刷制御装置である。本実施形態では、X方向、Y方向、Z方向が、それぞれ、印刷制御装置100の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。記録媒体PはX方向に搬送される。
印刷制御装置100は、記録媒体Pに対する記録を行う記録部14と、記録媒体Pおよび記録物P´を搬送する搬送部16を備えている。本実施形態では、互いに直交するX方向、Y方向、Z方向がそれぞれ、図1における印刷制御装置100の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。なお、記録媒体PはX方向に搬送される。
=記録部=
記録部14は、インクを吐出する記録ユニット18と、記録ユニット18から吐出されたインクを記録媒体に転写する転写ユニット20とを備えている。また、転写ユニット20の周りに配置される周辺ユニット22と、記録ユニット18にインクを供給する供給ユニット24とを備えている。
記録部14は、インクを吐出する記録ユニット18と、記録ユニット18から吐出されたインクを記録媒体に転写する転写ユニット20とを備えている。また、転写ユニット20の周りに配置される周辺ユニット22と、記録ユニット18にインクを供給する供給ユニット24とを備えている。
・記録ユニット
図2は、記録ユニット18の斜視構成図である。記録ユニット18は、供給ユニット24から供給されるインクを吐出する複数の記録ヘッド26と、記録ヘッド26を保持するとともに、記録ヘッド26を移動させるためのキャリッジ28とを備えている。
図2は、記録ユニット18の斜視構成図である。記録ユニット18は、供給ユニット24から供給されるインクを吐出する複数の記録ヘッド26と、記録ヘッド26を保持するとともに、記録ヘッド26を移動させるためのキャリッジ28とを備えている。
記録ヘッド26は、転写ユニット20の転写体12(後述する)にインクを吐出し、転写体12上に記録画像のインク像を形成する。本実施形態では、各記録ヘッド26は、Y方向に延設されたフルラインヘッドであり、記録可能な最大サイズの記録媒体の画像記録領域の幅分をカバーする範囲に、インクを吐出するためのノズル(不図示)が配列されている。記録ヘッド26は、転写体12と対向する面に、ノズルの吐出口が形成されている。なお、本明細書において、ノズルとは、インクが吐出される吐出口と、吐出口にインクを供給する流路とから形成されるものとする。以下、記録ヘッド26の転写体12と対向する面を、「吐出口面」と適宜に称する。吐出口面は、転写体12の表面と所定の間隙(例えば、数mm)を設けて対向している。本実施形態では、転写体12は円軌道上を循環的に移動する構成であるため、記録ユニット18において複数の記録ヘッド26は放射状に配置されている。
・転写ユニット
転写ユニット20は、外周面に転写体12を支持する転写胴34と、転写胴34(転写体12)に圧接する圧胴36とを備えている。転写胴34および圧胴36は、Y方向に延在する回転軸周りに回転する略円筒形状の回転体である。転写胴34は矢印A方向に回転し、圧胴36は矢印B方向に回転する。
転写ユニット20は、外周面に転写体12を支持する転写胴34と、転写胴34(転写体12)に圧接する圧胴36とを備えている。転写胴34および圧胴36は、Y方向に延在する回転軸周りに回転する略円筒形状の回転体である。転写胴34は矢印A方向に回転し、圧胴36は矢印B方向に回転する。
転写胴34の回転により、転写体12は円軌道上を循環的に移動する。転写胴34の回転位相により、転写体12の位置は、吐出前処理領域R1、吐出領域R2、吐出後処理領域R3、R4、転写領域R5、および転写後処理領域R6に区分することができる。転写体12は領域R1~R6を循環的に通過する。
吐出前処理領域R1は、周辺ユニット22の付与ユニット22a(後述する)によって、記録ユニット18によるインクの吐出前に、転写体12に対して前処理を行う領域である。吐出領域R2は、記録ユニット18が転写体12にインクを吐出してインク像を形成する領域である。吐出後処理領域R3、R4は、転写体12に形成されたインク像に対する処理を行う領域である。具体的には、吐出後処理領域R3では、周辺ユニット22の吸収ユニット22b(後述する)による処理がなされ、吐出後処理領域R4では、周辺ユニット22の加熱ユニット22c(後述する)による処理がなされる。転写領域R5は、転写体12に形成されたインク像を、圧胴36で保持された記録媒体Pに転写する領域である。転写後処理領域R6は、周辺ユニット22の清掃ユニット22d(後述する)によって、インク像を記録媒体Pに転写した後の転写体12に対して後処理を行う領域である。
・周辺ユニット
周辺ユニット22は、転写胴34の外周面に対向するように、転写胴34の周囲に配置されている。本実施形態では、吐出前処理領域R1と対向する位置に付与ユニット22aが配置される。付与ユニット22aは、記録ユニット18によるインクの吐出前に、転写体12上に反応液を付与する機構である。また、吐出後処理領域R3、R4と対向する位置にそれぞれ吸収ユニット22b、加熱ユニット22cが配置され、転写後処理領域R6と対向する位置に清掃ユニット22dが配置される。吸収ユニット22bは、転写前に、転写体12上のインク像から液体成分を吸収する機構である。加熱ユニット22cは、転写前に、転写体12上のインク像を加熱する機構である。インク像を加熱する機構である。清掃ユニット22dは、転写後に、転写体12を清掃する機構である。
周辺ユニット22は、転写胴34の外周面に対向するように、転写胴34の周囲に配置されている。本実施形態では、吐出前処理領域R1と対向する位置に付与ユニット22aが配置される。付与ユニット22aは、記録ユニット18によるインクの吐出前に、転写体12上に反応液を付与する機構である。また、吐出後処理領域R3、R4と対向する位置にそれぞれ吸収ユニット22b、加熱ユニット22cが配置され、転写後処理領域R6と対向する位置に清掃ユニット22dが配置される。吸収ユニット22bは、転写前に、転写体12上のインク像から液体成分を吸収する機構である。加熱ユニット22cは、転写前に、転写体12上のインク像を加熱する機構である。インク像を加熱する機構である。清掃ユニット22dは、転写後に、転写体12を清掃する機構である。
・供給ユニット
供給ユニット24は、記録ユニット18の各記録ヘッド26にインクを供給する機構である。供給ユニット24は、印刷制御装置100において、例えば、記録媒体Pの搬送方向下流側に設けられている。供給ユニット24は、インクの種類毎にインクを貯留する貯留部TKを備えている。貯留部TKは、メインタンク(不図示)とサブタンク(不図示)とによって構成されるようにしてもよい。各貯留部TKと各記録ヘッド26とは流路38で連通され、貯留部TKに貯留されたインクが流路38を介して記録ヘッド26へ供給される。流路38は、貯留部TKと記録ヘッド26との間で、ポンプなどによってインクを循環させる構成でもよい。流路38または貯留部TKには、インク中の気泡を脱気する脱気機構を設けてもよい。また、流路38または貯留部TKには、インクの液圧と大気圧との調整を行うバルブを設けてもよい。さらに、供給ユニット24では、貯留部TK内のインクの液面が、記録ヘッド26のインク吐出面よりも低い位置となるように、貯留部TKと記録ヘッド26との高さ方向(Z方向)の配置位置が設計されるようにしてもよい。
供給ユニット24は、記録ユニット18の各記録ヘッド26にインクを供給する機構である。供給ユニット24は、印刷制御装置100において、例えば、記録媒体Pの搬送方向下流側に設けられている。供給ユニット24は、インクの種類毎にインクを貯留する貯留部TKを備えている。貯留部TKは、メインタンク(不図示)とサブタンク(不図示)とによって構成されるようにしてもよい。各貯留部TKと各記録ヘッド26とは流路38で連通され、貯留部TKに貯留されたインクが流路38を介して記録ヘッド26へ供給される。流路38は、貯留部TKと記録ヘッド26との間で、ポンプなどによってインクを循環させる構成でもよい。流路38または貯留部TKには、インク中の気泡を脱気する脱気機構を設けてもよい。また、流路38または貯留部TKには、インクの液圧と大気圧との調整を行うバルブを設けてもよい。さらに、供給ユニット24では、貯留部TK内のインクの液面が、記録ヘッド26のインク吐出面よりも低い位置となるように、貯留部TKと記録ヘッド26との高さ方向(Z方向)の配置位置が設計されるようにしてもよい。
=搬送部=
搬送部16は、記録媒体Pを転写ユニット20へ給送し、転写ユニット20においてインク像が転写された記録物P´を回収する装置である。搬送部16は、収納された記録媒体Pを給送する給送ユニット40と、給送された記録媒体を搬送する搬送胴42とを備えている。また、記録物P´を回収ユニット48(後述する)まで搬送する搬送機構46と、搬送機構46により搬送された記録物P´を回収する回収ユニット48とを備えている。さらに、記録物P´に対して後処理を行う後処理ユニット50と、記録物P´に記録された記録画像を撮影する撮影ユニット52を備えている。
搬送部16は、記録媒体Pを転写ユニット20へ給送し、転写ユニット20においてインク像が転写された記録物P´を回収する装置である。搬送部16は、収納された記録媒体Pを給送する給送ユニット40と、給送された記録媒体を搬送する搬送胴42とを備えている。また、記録物P´を回収ユニット48(後述する)まで搬送する搬送機構46と、搬送機構46により搬送された記録物P´を回収する回収ユニット48とを備えている。さらに、記録物P´に対して後処理を行う後処理ユニット50と、記録物P´に記録された記録画像を撮影する撮影ユニット52を備えている。
図1において、搬送部16の各構成を示す図形の、内側における矢印はその構成の回転方向を示し、外側における矢印は記録媒体Pまたは記録物P´の搬送経路を示している。記録媒体Pは、給送ユニット40から搬送胴42、転写ユニット20、搬送機構46を介して回収ユニット48まで搬送される。本明細書では、給送ユニット40側の搬送方向の上流側を「上流側」と適宜に称し、回収ユニット48側の搬送方向の下流側を「下流側」と適宜に称する。
・給送ユニット
給送ユニット40は、複数の記録媒体Pが積載されて収容される積載部40aと、積載部40aから一枚ずつ記録媒体Pを、最も上流側に位置する搬送胴42に供給する供給機構40bとを備えている。
給送ユニット40は、複数の記録媒体Pが積載されて収容される積載部40aと、積載部40aから一枚ずつ記録媒体Pを、最も上流側に位置する搬送胴42に供給する供給機構40bとを備えている。
・搬送胴
搬送胴42は、複数(本実施形態では7つ)備えられ、Y方向に延在する回転軸周りに回転する略円筒形状の回転体である。各搬送胴42の外周面には、記録媒体P(または記録物P´)の先端部を保持するグリップ機構(不図示)が設けられている。グリップ機構は、隣接する搬送胴42間で記録媒体Pが受け渡されるように、その把持動作および解除動作が制御される。
搬送胴42は、複数(本実施形態では7つ)備えられ、Y方向に延在する回転軸周りに回転する略円筒形状の回転体である。各搬送胴42の外周面には、記録媒体P(または記録物P´)の先端部を保持するグリップ機構(不図示)が設けられている。グリップ機構は、隣接する搬送胴42間で記録媒体Pが受け渡されるように、その把持動作および解除動作が制御される。
搬送胴42は、記録媒体Pを反転させるための搬送胴42aを備えている。記録媒体Pを両面記録する場合、記録媒体Pの表面への転写後に、圧胴36からその下流側で隣接する搬送胴42へ記録媒体Pを渡さずに、圧胴36の下方で隣接する搬送胴42aに記録媒体Pを渡す。記録媒体Pは、搬送胴42aを経由して表裏が反転され、圧胴36の上流側で隣接する搬送胴42を介して再び圧胴36に渡される。これにより、記録媒体Pの裏面が転写体12に面することとなり、当該裏面にインク像を転写することができるようになる。
・搬送機構
搬送機構46は、X方向に間隔を空けて配置された2つのスプロケット46a、46bと、スプロケット46a、46bに無端状に張設されたチェーン46cを備えている。スプロケット46a、46bの一方は駆動スプロケットであり、他方は従動スプロケットである。駆動スプロケットの駆動によりチェーン46cが循環的に走行する。チェーン46cは、X方向に間隔を空けて複数のグリップ機構(不図示)が設けられている。このグリップ機構は、記録物P´の端部を把持する。下流側の端部に位置する搬送胴42からチェーン46cのグリップ機構に記録物P´が渡され、グリップ機構に把持された記録物P´は、チェーン46cの走行により回収ユニット48へ搬送されて、グリップ機構による把持が解除される。これにより、記録物P´が回収ユニット48内に回収される。
搬送機構46は、X方向に間隔を空けて配置された2つのスプロケット46a、46bと、スプロケット46a、46bに無端状に張設されたチェーン46cを備えている。スプロケット46a、46bの一方は駆動スプロケットであり、他方は従動スプロケットである。駆動スプロケットの駆動によりチェーン46cが循環的に走行する。チェーン46cは、X方向に間隔を空けて複数のグリップ機構(不図示)が設けられている。このグリップ機構は、記録物P´の端部を把持する。下流側の端部に位置する搬送胴42からチェーン46cのグリップ機構に記録物P´が渡され、グリップ機構に把持された記録物P´は、チェーン46cの走行により回収ユニット48へ搬送されて、グリップ機構による把持が解除される。これにより、記録物P´が回収ユニット48内に回収される。
・後処理ユニット
後処理ユニット50は、圧胴36の下流側で隣接する搬送胴42において、当該搬送胴42が保持する記録物P´と対向する位置に設けられた後処理ユニット50aを含む。また、搬送機構46の上流側で隣接する搬送胴42において、当該搬送胴42が保持する記録物P´と対向する位置に設けられた後処理ユニット50bを含む。後処理ユニット50aは、記録物P´の裏面に対する処理を行い、後処理ユニット50bは、記録物P´の表面に対する処理を行う。具体的な処理内容としては、例えば、記録物P´の画像記録面に、画像の保護や艶出しなどを目的としたコーティングを行う。コーティングの内容としては、例えば、液体の塗布、シートの溶着、ラミネートなどである。
後処理ユニット50は、圧胴36の下流側で隣接する搬送胴42において、当該搬送胴42が保持する記録物P´と対向する位置に設けられた後処理ユニット50aを含む。また、搬送機構46の上流側で隣接する搬送胴42において、当該搬送胴42が保持する記録物P´と対向する位置に設けられた後処理ユニット50bを含む。後処理ユニット50aは、記録物P´の裏面に対する処理を行い、後処理ユニット50bは、記録物P´の表面に対する処理を行う。具体的な処理内容としては、例えば、記録物P´の画像記録面に、画像の保護や艶出しなどを目的としたコーティングを行う。コーティングの内容としては、例えば、液体の塗布、シートの溶着、ラミネートなどである。
・撮影ユニット
撮影ユニット52は、圧胴36に保持された記録物P´に記録された画像を撮影する撮影ユニット52aと、チェーン46cに保持された記録物P´に記録された画像を撮影する撮影ユニット52bとを含む。撮影ユニット52a、52bは、例えば、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子である。
撮影ユニット52は、圧胴36に保持された記録物P´に記録された画像を撮影する撮影ユニット52aと、チェーン46cに保持された記録物P´に記録された画像を撮影する撮影ユニット52bとを含む。撮影ユニット52a、52bは、例えば、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子である。
撮影ユニット52aは、連続的に行われる記録動作中に、記録画像を撮影する。撮影ユニット52aが撮影した画像に基づいて、例えば、処理部54(後述する)において、記録画像の色味などの経時変化を確認する。この結果に基づいて、処理部54では、画像データあるいは記録データの補正の可否を判定することとなる。本実施形態では、撮影ユニット52aは、圧胴36の外周面と対向して、転写直後の記録画像を部分的に撮影可能な位置に配置される。なお、撮影ユニット52aにより全ての記録物P´に対する検査を行ってもよいし、所定枚数毎の記録物P´に対して検査を行うようにしてもよい。
撮影ユニット52bは、テスト記録動作時の記録画像を撮影する。撮影ユニット52bは、記録画像の全体を撮影する。撮影ユニット52bが撮影した画像情報は、例えば、処理部54に出力され、当該画像情報に基づいて、記録データに関する各種の補正の基本設定が行われる。本実施形態の場合、撮影ユニット52bは、チェーン46cで搬送される記録物P´を撮影する位置に配置されている。撮影ユニット52bによりパターンを撮影する場合、チェーン46cの走行を一時的に停止して、パターンの全体を撮影する。撮影ユニット52bは、チェーン46cに保持された記録物P´上を走査するスキャナとしてもよい。
図3は印刷制御装置100のハード構成を示すブロック図である。CPU301、ROM302、RAM303、画像処理部307、エンジン制御部308、スキャナ制御部309が制御ユニット108に対応する。そして、制御ユニット108に対応するそれらの構成に、HDD304、操作部306、外部I/F305等がシステムバス310を介して接続されている。
CPU301は、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態の中央演算処理部であり、各種プログラムの実行やハードウェアの起動により印刷制御装置100全体の動作を制御する。
ROM302は、CPU301が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(以下、OS)プログラム等の各種プログラムを格納する。本実施形態では、ROM302に格納されている制御プログラムは、ROM302に格納されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。
RAM303は、SRAM(static RAM)等のメモリで構成され、プログラム制御変数、ユーザが登録した設定値、印刷制御装置100の管理データ等の設定情報等を格納する。なお、これらのデータは、RAM303でなく、ROM302やHDD304等の他の記憶領域に保存されても良い。また、RAM303は、CPU301がワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたりする。
HDD304は、CPU301が実行する制御プログラム、印刷データ、印刷制御装置100の各種動作に必要な設定情報を、内蔵するハードディスクに記憶させたり、読み出したりする。また、CPU301は、ジョブが入力されるとHDD304内のジョブキューに受け付けたジョブを特定可能なIDをセットし、印刷順序の管理を行う。なお、HDD304に代えて、他の大容量記憶装置としてもよいし、HDD304内に記憶される情報は、ROM302やRAM303等の他の記憶領域に記憶されても良い。
操作部306は、ユーザが種々の操作を行うためのハードキーやタッチパネル、またユーザに種々の情報を提示(通知)するための表示部を含み、図1の操作ユニット115に対応するものである。またユーザへの情報の提示は音声発生器からの音響情報に基づく音響(ブザー、音声等)を出力することによって行っても良い。
画像処理部307は、外部装置311から受信したジョブに含まれる画像データ(例えば、ページ記述言語で表されたデータ)に対し、ビットマップ画像への展開(変換)や画像処理を行う。例えば、画像処理部307は、入力された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(例えばsRGB)に変換する。また画像処理部307は、画像データに対し、有効な(印刷制御装置100が印刷処理可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理を必要に応じて施す。これらの画像処理によって得られたデータ(印刷データ)は、RAM303または、HDD304に格納される。
エンジン制御部308は、CPU301等から受信した制御コマンドに応じて、印刷データに基づく画像をシート上に印刷する処理(印刷処理)の制御を行う。例えば、エンジン制御部308は、各色の印刷ヘッド106へのインク吐出指示や、シート上でのドット位置(インクの着弾位置)を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動状態取得に基づく調整等を行う。また、エンジン制御部308は、印刷データに応じて印刷ヘッドの駆動制御を行い、印刷ヘッドからインクを吐出させシート上に画像を形成させる。また、エンジン制御部308は、給紙ローラの駆動指示、搬送ローラの駆動指示、搬送ローラの回転状況取得等、搬送ローラの制御を行い、シートを適切な速度及び経路で搬送および停止させる。これにより搬送経路への給紙が実行される。また、この際エンジン制御部308は、後述する印刷順リストに基づいて、印刷するシートの順番を制御する。
スキャナ制御部309は、シート上の画像が正しく印刷されたか否かの判定を行う。まず、スキャナ制御部309は、CPU301等から受信した制御コマンドに応じて、イメージセンサー(CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサー)の駆動指示を行ってシート上の画像を読取る。具体的には、スキャナ制御部309は、シート上の画像の赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データをイメージセンサーから取得し、デジタルデータに変換する。このとき、イメージセンサーはリニアイメージセンサーとしてもエリアイメージセンサーとしてもよい。その後、スキャナ制御部309は、イメージセンサーから取得した輝度データの解析を行い、印刷ヘッド106におけるインクの不吐状態やシートの切断位置の検出等を行うことで、シート上の画像が正しく印刷されたか否かの判定を行う。なお、スキャナ制御部309によって画像が正しく印刷されていると判定されたシートは、シート上の記録剤の乾燥処理が施された後に、指定された仕分けユニットのトレーに排出される。
外部装置311は、印刷制御装置100に接続されており、印刷制御装置100に印刷を行わせるための画像データの供給源となる装置であり、印刷制御装置100に種々のジョブの処理をオーダーする。外部装置311の詳細については後述する。
外部I/F305は、外部装置311から画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等を受け付けるためのユーザインターフェースである。外部I/F305はローカルI/FであってもネットワークI/Fであってもよい。また、外部I/F305における外部装置311との通信は、無線通信でダイレクトに通信しても良いし、有線ネットワーク上に設置した装置外部のアクセスポイントを介して通信しても良い。通信方式としては、例えば、Wi-Fi(WirelessFidelity)(登録商標)や、NFC(Near Field Communication;ISO/IEC IS 18092)等が挙げられる。
印刷制御装置100内の上記した各構成はシステムバス310を介して接続され、互いに通信可能である。
なお、以上の例では、1つのCPU301が図2に示した印刷制御装置100内の全ての構成要素を制御するものとしたが、この構成以外としてもよい。即ち、各機能ブロックのいくつかが別途CPUを備え、それぞれのCPUによって個別に制御するものとしてもよい。また、各機能ブロックは図2に示した構成以外の分担のさせ方により個別の処理部または制御部として適宜分割したり、いくつかを統合したりするなど、種々の形態を採用可能である。また、メモリからのデータの読み出しにはDMAC(Direct Memory Access Controller)も用いることもできる。
外部装置311は、印刷制御装置100に画像データの印刷を行わせる場合は、当該画像データを含むジョブを印刷制御装置100に発行する。なお、外部装置311は、画像データの供給源となる装置であれば良く、例えば、携帯端末、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等の装置である。また、外部装置311は、原稿上の画像を読取って画像データを生成するリーダ(スキャナ)や、ネガフィルムやポジフィルムを読取って画像データを生成するフィルムスキャナ等、画像をキャプチャーして画像データを生成する装置であっても良い。また、外部装置311は、ネットワーク上にフォトストレージを設置したり、着脱可能な可搬性メモリを挿入するソケットを設けることで、フォトストレージや可搬性メモリに格納された画像ファイルを読み出して画像データを生成する装置であっても良い。また、外部装置311は、印刷制御装置100の構成要素としても良い。また、外部装置311をPCとした場合、PCの記憶装置に、OS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、印刷制御装置100用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタドライバは、本印刷制御装置100を制御したり、アプリケーションソフトウェアから供給された画像データを印刷制御装置100が扱える形式に変換して印刷データを生成したりする。また、印刷データから画像データへの変換を外部装置311側で行ってから印刷制御装置100に供給するようにしてもよい。本実施形態では、外部装置311が画像データのRIP処理を実行するものとする。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。本実施形態では、外部装置311は、印刷制御装置100にジョブを送信する。ここでジョブとは、印刷設定情報と画像データから構成されるものを指す。印刷設定情報には、ジョブによって実行させる印刷に関する設定の情報が格納されている。例えば、印刷設定情報には、ジョブの識別子、印刷用紙の部数、印刷用紙のサイズ、印刷用紙の紙種、片面/両面印刷設定、印刷における解像度、印刷に使用される色数、ジョブタイプ、カラー/モノクロ設定等の情報が含まれている。なお、ジョブタイプとは、印刷ジョブがメンテナンスジョブかを示す。また、1つのジョブ内には1つの印刷設定情報と印刷するページの枚数分の複数の画像データが含まれることになる。また、本実施形態においては、外部装置311は、ジョブを、印刷設定情報とその他の情報(画像データ等)とに分割して印刷制御装置100に送信する。なお、その他の情報は、画像データを含むためデータ量が非常に大きい。そのため、本実施形態では、外部装置311は、2つの異なるインタフェースによって、印刷設定情報とその他の情報とをそれぞれ送信する。そして、外部装置311は、その他の情報を、印刷設定情報の通信に用いるインタフェースより通信速度の速いインタフェースで送信する。
また本実施形態では、外部装置311は、印刷制御装置100に印刷ジョブを送信した後、当該印刷ジョブに基づく印刷をキャンセルするためのキャンセル要求を実行することができる。キャンセル要求においては、いずれの印刷ジョブのキャンセルを要求するかを示す情報が印刷制御装置100に送信される。なお印刷ジョブのキャンセル方法は、外部装置311から要求する方法に限定されず、例えば、印刷制御装置100に対するユーザ操作によって要求する方法であっても良い。その場合ユーザは、印刷制御装置100が受信している印刷ジョブのうちいずれのジョブをキャンセルするかを入力する。
図4は、印刷制御装置100が備える機能を示すブロック図である。なお、図4にしめす印刷制御装置100の各機能は、ROM302等のメモリに格納された各種プログラムを、CPU301がRAM303に読み出して実行することにより実現される。
外部装置311から受信されるジョブのうち印刷設定情報はコントロール部403によってハンドリングされ、その他の情報は画像処理部404によってハンドリングされる。
印刷制御装置100は、コントロール部403によって、外部装置311から受信した印刷設定の解析結果やユーザインターフェース部405からの指示に基づき、印刷情報転送部414で必要となるコマンドやデータを作成する。
印刷制御装置100は、ユーザインターフェース部405によって、印刷制御装置100が備える表示部(不図示)に、操作指示の受付や装置状態の表示を行う。
印刷制御装置100は、プリンタエンジン部406によって、コントロール部403でハンドリングされた印刷設定情報に基づくコマンド及び、画像処理部404からでハンドリングされた画像データを受信する。そして、印刷制御装置100は、プリンタエンジン部406によって、受信したそれぞれの情報に基づいて、記録媒体に対し印刷を行う。
印刷制御装置100は、受信部407によって、外部装置311から印刷設定情報を受信し、メモリに格納する。格納された情報が、コントロール部403によってハンドリングされる。また、印刷制御装置100は、受信部407によって、ジョブ解析部409による解析の結果を外部装置311に通知する。
印刷制御装置100は、ジョブ管理部408によって、画像処理管理部410や、印刷情報転送部414等の各機能を制御し、印刷設定情報や画像データの送信順序を制御する。なおジョブ管理部408は、印刷ページ順決定部としての機能を有しており、受信したジョブによって印刷される各ページの印刷順を決定する。
印刷制御装置100は、ジョブ解析部409によって、外部装置311から受信した印刷設定情報を解析する。
印刷制御装置100は、画像処理管理部410によって、ジョブ管理部408により指示された画像処理の管理を行なう。
印刷制御装置100は、印刷情報転送部414によって、外部装置311から受信したジョブに基づく印刷要求をプリンタエンジン部406に発行する。具体的には印刷制御装置100は、ジョブ管理部408により指示された印刷設定情報や給紙枚数情報、ステータス情報をプリンタエンジン部406に伝える。これにより、ジョブに基づく給紙指示が実行される。また印刷制御装置100は、ジョブ管理部408により決定された印刷順もプリンタエンジン部に伝える。
印刷制御装置100は、状態管理部415によって、印刷制御装置100の状態を示す情報をジョブ管理部607へ通知する。なお印刷制御装置100の状態は、「装置ホールド中」、「待機中」、「印刷中」があるものとする。印刷制御装置100の状態については図7を用いて後述する。
印刷制御装置100は、画像処理部404の受信部411によって、外部装置311からの受信データである画像データを受信してメモリに格納したのち、その画像データに対して画像処理を行なう。なお受信部411が受信するデータは、外部装置311によってRIP処理が実行されることで生成されるデータである。そして、印刷制御装置100は、画像処理によって生成された印刷データを転送部412に書き込み、当該印刷データをプリンタエンジン部406に転送する。なお画像処理部404で実行される画像処理は、例えば、印刷のための色の変換処理や量子化処理である。また印刷制御装置100は、外部装置311によって実行されるRIP処理等の画像処理の一部を画像処理部404によって外部装置311の代わりに実行しても良い。
図5に、ジョブに関するパラメータ設定および管理情報を示す。ジョブ情報700は外部装置311から投入される印刷パラメータの一例であり、ジョブ解析部409で解析された後、テーブル501に示すような形式でジョブ管理部408において一元管理される。テーブル501は印刷制御装置100のメモリ内に保存される。
図6は、ジョブが外部装置311から受信された後に印刷制御装置100が実行する処理を示している。図6のフローチャートで示される一連の処理は、CPU301がROM302等に記憶されているプログラムコードを展開して実行されることにより行われる。
まずCPU301は、外部装置311からジョブのキャンセルが要求されたかを判定する(S601)。CPU301は、外部装置311からジョブのキャンセルが要求されていない場合(S601でNo)、キャンセル処理を終了する。CPU301は、キャンセルが要求された場合(S601でYes)、印刷制御装置100の状態が印刷中かどうかを判定する(S602)。印刷情報転送部414によってジョブ管理部408に対し、外部装置311から受信されたジョブに基づく印刷要求が発行されていれば、印刷制御装置100の状態は印刷中となる。また、印刷要求が発行されていなければ、印刷制御装置100の状態は装置ホールド中となる。印刷制御装置100の状態については、より具体的には図7を用いて後述する。
S602でNoの場合、CPU301は、後述のS608に進む。S602でYesの場合、CPU301は、外部装置311から受信され、且つまだ印刷が完了していないジョブが複数存在するかどうかを判定する(S603)。CPU301は、外部装置311から受信され、まだ印刷が完了していないジョブが複数存在する場合(S603でYes)は、マルチジョブキャンセル処理を実行する(S604)。外部装置311から受信され、まだ印刷が完了していないジョブが1つしかない場合(S603でNo)、CPU301は、現在実行中の印刷に対応するジョブ(以下、印刷中ジョブ)に対する給紙状態を確認し、印刷中ジョブのためのシートが全て給紙済みかどうかを判定する(S605)。印刷中ジョブが、10ページを印刷するための両面印刷ジョブであり、且つ5シート目が給紙されていれば、S605はYesとなり、4シート目までしか給紙されていなければ、S605はNoとなる。CPU301は、印刷中ジョブのためのシートが全て給紙済み(S605でYes)の場合、処理を終了する。CPU301は、印刷中ジョブのためのシートのうち、未給紙シートがある場合(S605でNo)、プリンタエンジン部406へ給紙停止を要求する(S607)。プリンタエンジン部406が給紙停止を受信したら、プリンタエンジン部406は、以前受信した給紙指示に対応するシートであり、また給紙されていないシートが残っていたとしても、その後給紙を停止し、給紙されなかったシートに対する印刷を実行しない。さらにCPU301は、キャンセルが要求されたジョブに対してキャンセル処理を実行する(S608)。キャンセル処理とは具体的には、キャンセルが要求されたジョブに関する各種情報を削除する処理である。
図7は、印刷制御装置100の状態について具体的に説明した図である。ジョブ情報701は、外部装置311からコントロール部403が受信したジョブに関する情報であり、コントロール部403が管理している情報である。ジョブ情報701は、外部装置311からコントロール部403が受信したジョブによって印刷される各ページのページ番号および、当該ページが印刷されるシートのシート番号を示している。
ジョブ情報702は、コントロール部403からプリンタエンジン部406に送信された印刷要求に関する情報であり、プリンタエンジン部406が管理している情報である。ジョブ情報702は、コントロール部403からプリンタエンジン部406に送信された印刷要求によって印刷されるページのページ番号および当該ページが印刷されるシートのシート番号を示している。また、各ページの印刷順は、印刷ページ順決定部によって決定された印刷順となっている。なお印刷が完了したページに関するジョブ情報702は、削除される。
そして本実施形態では、ジョブ情報701をコントロール部403が管理しており、ジョブ情報702をプリンタエンジン部406が管理している状態を、「印刷中」の状態として扱う。なお「印刷中」の状態とは言い換えれば、外部装置311からコントロール部403がジョブを受信し、且つ、当該ジョブに基づく印刷要求がプリンタエンジン部406に送信され、且つ当該印刷要求に基づく印刷が完了していない状態である。
また本実施形態では、ジョブ情報701をコントロール部403が管理しており、ジョブ情報702をプリンタエンジン部406が管理していない状態を、「装置ホールド中」の状態として扱う。なお「装置ホールド中」の状態とは言い換えれば、外部装置311からコントロール部403がジョブを受信したが、当該ジョブに基づく印刷要求がプリンタエンジン部406に送信されていない状態である。
また本実施形態では、ジョブ情報701をコントロール部403が管理しておらず、ジョブ情報702をプリンタエンジン部406が管理していない状態を、「待機中」の状態として扱う。なお「待機中」の状態とは言い換えれば、外部装置311からコントロール部403がジョブを受信していない状態である。
図7(a)、(b)ともに外部装置311からコントロール部403に対して6ページを印刷するための両面印刷ジョブが投入されたことを示している。また図7(a)はプリンタエンジン部406がジョブ情報701を保持していないため、コントロール部403からプリンタエンジン部406に印刷要求が発行されていない状態を示している。より具体的には、装置状態管理部606からジョブ管理部607に対して「装置ホールド中」が通知された状態を示している。この状態のとき、S602の判定はNoとなる。一方図7(b)はプリンタエンジン部406に1ページ目と3ページ目の表面印刷のための印刷要求が発行された状態を示している。より具体的には、装置状態管理部606からジョブ管理部607に対して「印刷中」が通知された状態を示している。この状態のとき、S602の判定はYesとなる。なおジョブ管理部607は「装置ホールド」が解除された場合に印刷ページ順決定部によって印刷順を決定する。
マルチジョブキャンセル処理の説明に先立って、「先行ジョブ」及び「印刷グループ」について説明する。コントロール部403では、外部装置311から受信されたジョブの設定値に従って、連続印刷を実行するかどうかを決定する。連続印刷とは、2つ以上のジョブを、各ジョブの印刷間に印刷終了動作及び印刷準備動作を挟まずに印刷することである。印刷終了動作とは、印刷が終了される場合に実行される処理であり、例えば、記録ヘッド26のインク吐出部をキャッピングする動作である。印刷準備動作とは、印刷が開始される場合に実行される処理であり、例えば、記録ヘッド26のインク吐出部のキャップを外し、印刷位置に移動させたり、記録ヘッドの26のインク吐出機構を昇温する動作である。また例えばこれから実行される印刷のための各種設定値の変更を実行する動作である。また連続印刷とは、先行ジョブに基づく印刷が実行されたすべてのシートのトレーへの排出が完了する前に、先行ジョブの次のジョブに基づく印刷の対象であるシートの搬送経路への給紙を実行する印刷である。また後述するように、連続印刷においては、先行ジョブが両面印刷ジョブである場合、先行ジョブに基づく裏面印刷が、先行ジョブの後続ジョブの表面印刷に挟まれて実行されることとなる。連続印刷により、印刷終了動作及び印刷準備動作が省略されるため、2以上のジョブの印刷を迅速に完了させることができる。
連続印刷を実行すると決定された場合、連続印刷が実行されるものとしてコントロール部403で設定が行われ、ジョブが混在する状態でプリンタエンジン部406へ印刷要求が発行される。プリンタエンジン部406が1回の印刷準備動作と1回の印刷終了動作の間で印刷する区間を印刷グループと定義する。印刷継続判定において参照する設定値は、印刷に用いられる記録媒体の種類やサイズ、印刷速度に関する値である。なお印刷速度に関する値の1つとして解像度が挙げられる。また所定のジョブに対する先行ジョブとは、外部装置311から当該所定のジョブが受信される直前に受信されたジョブであり、まだ印刷が完了していないジョブである。言い換えれば、先行ジョブに連続して所定のジョブが受信されることとなる。ここでは、外部装置311から受信されたジョブとして、10ページを印刷するための両面印刷ジョブが3つ存在する場合を例に印刷グループ分けについて説明する。また、以下の図において、ジョブ801に対する先行ジョブは存在せず、ジョブ802に対する先行ジョブは0001である。
図8は、マルチジョブキャンセル処理を説明するための図である。図8において、ジョブ802に対する先行ジョブがジョブ801である。そして図8は、ジョブ801に基づく印刷要求(給紙指示を含む)と、ジョブ802に基づく印刷要求(給紙指示を含む)とが、印刷情報転送部414によって、プリンタエンジン部406に発行された状態を示す。
図8(a)では、ジョブ801とジョブ802に設定されている記録媒体のサイズが異なるため、それぞれ別の印刷グループにおいて処理される。そのため、印刷グループが1001と1002に分かれ、10ページずつ2回に分けて印刷が実行される。言い換えれば、印刷準備動作が実行された後、印刷グループ803の印刷である10ページの印刷が実行され、その後印刷終了動作が実行される。そしてその後、印刷準備動作が再び実行された後、印刷グループ804の印刷である10ページの印刷が実行され、その後印刷終了動作が実行される。なお図8(a)における「印刷準備中」において、印刷終了動作と印刷準備動作が実行されている。
図8(b)では、ジョブ801とジョブ802に設定されている記録媒体のサイズ、解像度が一致しているため、同じ印刷グループ805で処理される。即ち図8(b)の場合は、印刷グループは1グループとなる。言い換えれば、印刷準備動作が実行された後、印刷グループ805の印刷である20ページの印刷が実行され、その後印刷終了動作が実行される。またこのとき、二つの搬送胴42によって、表面と裏面が混在して印刷が行われるため、図8(b)は、ジョブ801の3シート目の裏(6ページ目)の次に、ジョブ802の1シート目の表(1ページ目)が印刷されることを表している。つまり、ジョブ801の最後の2ページ分(8ページ目と10ページ目)とジョブ802の最初の2ページ分(1ページ目と3ページ目)が混在して印刷される。
図9は、印刷制御装置100が実行するマルチジョブキャンセル処理を示している。図9は図6のS604に対応する処理である。図9のフローチャートで示される一連の処理は、CPU301がROM302等に記憶されているプログラムコードを展開して実行されることにより行われる。
まずCPU301は、外部装置311からキャンセル要求があったジョブに対する先行ジョブが、印刷制御装置100が保持するジョブの中に存在するかを判定する(S901)。CPU301は、キャンセル要求ジョブが、印刷制御装置100が現在実行している印刷に対応するジョブである場合、先行ジョブは既に印刷が完了しており印刷制御装置100から削除されているため、S901でNoと判定する。S901でNoの場合、CPU301は、S905でプリンタエンジン部406へ給紙停止を要求し(給紙停止指示を送信し)、S906でキャンセル要求があったジョブについてキャンセル処理を実行する。その後本フローチャートの処理を終了する。
一方CPU301は、キャンセル要求ジョブが、印刷制御装置100が現在実行している印刷に対応するジョブでない場合、先行ジョブはまだ印刷が完了しておらず印刷制御装置100が保持しているため、S901でYesと判定する。S901でYesの場合、CPU301は、キャンセル要求があったジョブとその先行ジョブが同一の印刷グループかを判定する(S902)。キャンセル要求があったジョブとその先行ジョブが同一の印刷グループでない場合(S902でNo)、S905に進む。なおS902でNoの場合とは例えば、図8(a)または図8(b)のケースにおいてジョブ801のキャンセル要求があった場合である。またここでは、S902でNoの場合においてS905に進み直ちに給紙停止が要求されているが、この形態に限定されない。例えば、先行ジョブに基づく印刷がすべて完了した後に、S905の処理が行われるよう制御されても良い。
CPU301は、キャンセル要求があったジョブとその先行ジョブが同一の印刷グループである(S902でYes)の場合、キャンセル要求があったジョブの印刷設定が両面印刷かどうかを判定する(S903)。なおS902でYesの場合とは例えば、図8(b)における印刷グループ805において、ジョブ802のキャンセル要求があった場合である。また、キャンセル要求があったジョブの印刷設定が両面印刷である場合、図8(b)で説明したように、キャンセル要求があったジョブと先行ジョブが混在して印刷されることになる。
CPU301は、キャンセル要求があったジョブの印刷設定が両面印刷である場合(S903でYes)、キャンセル要求があったジョブと先行ジョブについて印刷順確定処理を行う(S904)。本処理についてより具体的には、図10で説明する。その後CPU301は、S905に進む。
なおCPU301は、キャンセル要求があったジョブの印刷設定が両面印刷でない場合(S903でNo)、S905に進む。
図10は、印刷制御装置100が実行する印刷順確定処理を示している。図10は、図9のS904に対応する処理である。図10のフローチャートで示される一連の処理は、CPU301がROM302等に記憶されているプログラムコードを展開して実行されることにより行われる。
まずCPU301は、プリンタエンジン部406から給紙通知を受信する(S1001)。給紙通知は、プリンタエンジン部406が給紙を1枚行う都度、コントロール部403へ通知される。
次にCPU301は、受信した給紙通知に対応するシートが、キャンセル要求があったジョブに対応するシートかどうか判定する(S1002)。
CPU301は、S1002でNoの場合、S1001に戻り、次の給紙通知を受信する。なおこの場合、キャンセル処理はまだ行われないため、プリンタエンジン部406による印刷が続くこととなる。
CPU301は、S1002でYesの場合、キャンセル要求があったジョブに対する先行ジョブに対応するシートであり、先行ジョブに基づく印刷がまだ裏面が実行されていないシートがあるか否かを判定する(S1003)。
CPU301は、S1003でYesの場合、S1001に戻り、次の給紙通知を受信する。すなわち、キャンセル要求があったジョブに対応するシートが給紙されているにもかかわらず、キャンセル処理を実行せずに印刷を継続させる。一方CPU301は、S1003でNoの場合、本フローチャートの処理を終了し、S905及びS906に進み、キャンセル要求があったジョブに基づく印刷を停止させる。
本処理により、キャンセルが要求されていないジョブの印刷完了を担保しつつ、キャンセルが要求されたジョブの損紙を抑制することが可能となる。
<ケース1>
ケース1では、図8(b)で示した、両面印刷ジョブを2ジョブ連続印刷する場合において、1つ目のジョブを印刷中に、2つ目のジョブについてキャンセルした場合の制御について説明する。
ケース1では、図8(b)で示した、両面印刷ジョブを2ジョブ連続印刷する場合において、1つ目のジョブを印刷中に、2つ目のジョブについてキャンセルした場合の制御について説明する。
図11(a)は10ページの両面印刷ジョブを2ジョブ連続印刷する際の印刷順を示したものである。区間1101は1ジョブ目、区間1102は2ジョブ目、それぞれの1ページ目の開始から10ページ目の印刷終了までの範囲を示している。また、区間1104-区間1106はプリンタエンジン部406に対する印刷要求順について示したものであり、区間1104、区間1106はそれぞれ1ジョブ目、2ジョブ目のみで印刷要求が構成される区間である。区間1105は1ジョブ目と2ジョブ目の印刷要求が混在して構成される区間を示している。ここで、図11(b)に示す、区間1107の時点で2ジョブ目のキャンセル要求が外部装置311から来た場合について説明する。区間1107のタイミングは、1ジョブ目の3シート目の給紙が実行された直後であり、2シート目の表面である1ジョブ目の3ページ目が印字された直後の状態である。2ジョブ目についてはまだ1ページ目も印刷されていない状態である。図11(b)に示す、区間1104のうち、区間1108は既に印字が完了している区間となり、区間1109はこれから印字が実行される区間となる。
2ジョブ目に対してキャンセルが要求されたため、図6のフローチャートに従い、S603がYesとなるため、図9で示したマルチジョブキャンセル処理が実行される。図9に従い、S903でYesとなり、S904の印刷順確定処理を実施する。次に図10のフローチャートに従って印刷順確定処理を実施する。まず、10ページ両面2ジョブであるため、給紙要求シート数iは10となる。図11(b)の区間1107のタイミングは、図10のS1001で3シート目の給紙通知を受信したことであり、S1002で判定を行う。1ジョブ目の給紙であり、キャンセルが要求されたジョブではないため、1ジョブ目の印刷を行う。
図11(c)はキャンセル後の実行結果を示している。図11(c)の区間1110のタイミング、すなわち1ジョブ目の5シート目の給紙が実行されたタイミングで、図10のS1006の判定がYesとなる。これは、5シート目が1ジョブ目の最後のシートであるためである。その結果、図11(c)の区間1111の範囲に示したように、1ジョブ目の4シート目の裏(8ページ目)と5シート目の裏(10ページ目)のみを印刷し、エンジンに対して給紙停止(S905)を要求する。最終的に、2ジョブ目の給紙はされなくなるため、印刷されない。
これにより連続印刷中のキャンセルによって、本来、白紙となる部分に対して、適切なタイミングで給紙停止指示を出すため、白紙出力を抑制することができる。
<ケース2>
ケース2では、既に給紙されたシートに対応するジョブに対して外部装置311からのキャンセル要求が行われた場合について説明する。図12(a)は10ページ両面印刷を2ジョブ連続印刷する場合において、2ジョブ目の処理区間である区間1202の1シート目の給紙中区間1203に外部装置311からのキャンセル要求があったことを示した図である。即ち6シート目が給紙中状態である。図6のフローチャートに従い、図9で示したマルチジョブキャンセル処理が実行される。図9のフローチャートに従い、S904が実行され、図10に示す印刷順確定処理が実行される。2ジョブ目の給紙通知であるため、図10のS1002がYesとなり、かつ、1ジョブ目の裏面が未印刷の4シート目5シート目が残っているため、S1003もYesとなる。4シート目5シート目を印刷した後、エンジンに対して給紙停止指示(S905)を実行して残りの給紙を止める。
ケース2では、既に給紙されたシートに対応するジョブに対して外部装置311からのキャンセル要求が行われた場合について説明する。図12(a)は10ページ両面印刷を2ジョブ連続印刷する場合において、2ジョブ目の処理区間である区間1202の1シート目の給紙中区間1203に外部装置311からのキャンセル要求があったことを示した図である。即ち6シート目が給紙中状態である。図6のフローチャートに従い、図9で示したマルチジョブキャンセル処理が実行される。図9のフローチャートに従い、S904が実行され、図10に示す印刷順確定処理が実行される。2ジョブ目の給紙通知であるため、図10のS1002がYesとなり、かつ、1ジョブ目の裏面が未印刷の4シート目5シート目が残っているため、S1003もYesとなる。4シート目5シート目を印刷した後、エンジンに対して給紙停止指示(S905)を実行して残りの給紙を止める。
図14(b)はキャンセル後の実行結果を示している。区間1204の範囲で示したように1ジョブ目の4シート目の裏面(8ページ目)と5シート目(10ページ目)を印刷される。また、キャンセル対象の2ジョブ目の1シート目の裏面(2ページ面)と2シート目の裏面(4ページ目)も印刷する。
本実施例では、キャンセル対象となった2ジョブ目の1ページ目及び2ページ目も印字対象としたが、マスク処理等により、2ジョブ目の1ページ目及び、2ページ目を白紙として置き換えてもよい。
これにより連続印刷中のキャンセルによって、印刷中のジョブに対してキャンセル要求があった場合でも、キャンセルが要求されたジョブの印刷を最小化することができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウエアで実現する必要はなく、処理の一部または全部をASIC等のハードウェアで実現するようにしてもよい。また、CPUも1つのCPUで全ての処理を行うものに限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行うものとしてもよい。
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウエアで実現する必要はなく、処理の一部または全部をASIC等のハードウェアで実現するようにしてもよい。また、CPUも1つのCPUで全ての処理を行うものに限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行うものとしてもよい。
100 印刷制御装置
301 CPU
301 CPU
Claims (7)
- 印刷ジョブを受信するジョブ受信手段と、
プリントエンジンに対して前記印刷ジョブに基づく印刷要求を実行する印刷要求手段と、
前記印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求を受信する要求受信手段と、
両面印刷を実行するための第1の印刷ジョブ及び前記第1の印刷ジョブに連続する第2の印刷ジョブが受信された後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求が受信された場合、前記第1の印刷ジョブが両面印刷ジョブであり、前記第1の印刷ジョブに基づく裏面印刷が、前記第2の印刷ジョブに基づく表面印刷に挟まれて実行されるよう設定されている状態であっても、前記第1の印刷ジョブに基づく全ての印刷が完了した後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル処理を実行するキャンセル手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記第1の印刷ジョブが両面印刷ジョブであり、前記第1の印刷ジョブに基づく裏面印刷が、前記第2の印刷ジョブに基づく表面印刷に挟まれて実行されるよう設定されている状態は、前記第1の印刷ジョブに基づく印刷が実行された全ての記録媒体の排出が完了する前に、前記第2の印刷ジョブに基づく印刷の対象である記録媒体を搬送経路に供給する処理である連続印刷処理が実行されるよう設定されている状態であることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 前記キャンセル処理は、前記プリントエンジンに対して給紙停止指示を送信する処理を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
- 前記キャンセル処理は、前記第2の印刷ジョブに関する情報を削除する処理を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
- 前記プリントエンジンによって前記印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
- 制御方法であって、
印刷ジョブを受信するジョブ受信ステップと、
プリントエンジンに対して前記印刷ジョブに基づく印刷要求を実行する印刷要求ステップと、
前記印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求を受信する要求受信ステップと、
両面印刷を実行するための第1の印刷ジョブ及び前記第1の印刷ジョブに連続する第2の印刷ジョブが受信された後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル要求が受信された場合、前記第1の印刷ジョブが両面印刷ジョブであり、前記第1の印刷ジョブに基づく裏面印刷が、前記第2の印刷ジョブに基づく表面印刷に挟まれて実行されるよう設定されている状態であっても、前記第1の印刷ジョブに基づく全ての印刷が完了した後に、前記第2の印刷ジョブをキャンセルするためのキャンセル処理を実行するキャンセルステップと、を有することを特徴とする制御方法。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021075038A JP2022169175A (ja) | 2021-04-27 | 2021-04-27 | 印刷制御装置、その制御方法及びプログラム |
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Family Applications (1)
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- 2021-04-27 JP JP2021075038A patent/JP2022169175A/ja active Pending
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