JP2018196957A - 画像形成装置、該画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、該画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷ジョブがキャンセルされた後も連続稼働が可能な画像形成装置、該画像形成装置の制御方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、複数の印刷ジョブに対して印刷を行う画像形成装置であって、印刷ジョブに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、印刷ジョブに対する給紙を制御する給紙制御手段とを備える。当該給紙制御手段は、処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後も、印刷データ生成手段によって次の印刷ジョブの印刷データが生成されるまで給紙を継続する。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置、該画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来、カット紙などの用紙を連続して搬送し、複数の印刷ジョブ(以降、単にジョブとも呼ぶ)の印刷を行う、インクジェット方式や電子写真方式の画像形成装置が知られている。かかる画像形成装置では、処理中のジョブがキャンセルされると、連続して次のジョブ(以降、次ジョブとも呼ぶ)の印刷を行うことが可能である。特許文献1には、処理中のジョブのキャンセルされた後に、給紙トレイから画像形成装置内に既に給紙され、搬送されている用紙に対して、次ジョブの印刷を行う技術が開示されている。
特開2005−319638号公報
しかしながら、従来の技術では、ジョブがキャンセルされた後に次ジョブの印刷データが準備されておらず、連続した給紙ができない場合には、画像形成装置を停止させてしまう。したがって、次ジョブの印刷を行うためには装置の再起動が必要となり、再起動には時間がかかるため、稼働効率が落ちてしまう。特に商業印刷機のような装置では、システム自体が大掛かりであり、再稼動に膨大な時間がかかるため、できる限り装置を停止させたくないという要求がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ジョブがキャンセルされた後も連続稼働が可能な画像形成装置、該画像形成装置の制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、複数の印刷ジョブに対して印刷を行う画像形成装置であって、印刷ジョブに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷ジョブに対する給紙を制御する給紙制御手段とを備え、前記給紙制御手段は、処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後も、前記印刷データ生成手段によって次の印刷ジョブの印刷データが生成されるまで給紙を継続することを特徴とする。
本発明によれば、ジョブのキャンセル時に連続稼働が可能な画像形成装置、該画像形成装置の制御方法、及びプログラムを提供することができる。
画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像形成装置の(a)画像処理部と(b)エンジン制御部の機能ブロック図である。 キャンセル時の用紙状態を管理するための管理表を示す図である。 装置筐体内のキャンセル時の用紙状態を示す模式図である。 給紙継続時間の上限設定画面の一例を示す図である。 キャンセル時の用紙状態を管理するための管理表を示す図である。 キャンセル時の給紙制御処理のフローチャートを示す図である。 装置筐体内のキャンセル時の用紙状態を示す模式図である。 次ジョブの間欠印刷防止にかかる時間予測に関する(a)表と(b)式を示す図である。 キャンセル時の用紙状態を管理するための管理表を示す図である。 キャンセル時の給紙制御処理のフローチャートを示すである。 キャンセル時の用紙選択処理のフローチャートを示す図である。 装置筐体内のキャンセル時の用紙状態を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本明細書において「画像形成装置」とは、印刷機能に特化した専用機に限らず、印刷機能とその他の機能を複合した複合機や、記録紙上に画像やパターンを形成する装置等も含むものとする。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における画像形成装置の全体構成を示す断面図である。装置筐体100は、カット紙(L版、A4、A3などの所定の大きさに切り揃えられた用紙)を用いた画像形成装置の全体を示す。装置全体は、A4給紙トレイ101、A4給紙第二トレイ102、L版給紙トレイ103、用紙搬送用回転ローラ104、印刷ヘッド105、スキャナユニット107、センサ115、給紙ローラ116を備える。但し給紙トレイのサイズは一例である。加えて、インクタンク106、乾燥ユニット108、用紙反転ユニット109、仕分けユニット110、操作部ユニット114を備え、これらが装置筐体100内に配置されている。制御ユニット113は、コントローラやユーザーインターフェース、各種I/Oインターフェースを備えた制御部を内蔵し、装置全体の各種制御を司る。A4給紙トレイ101、A4給紙第二トレイ102またはL版給紙トレイ103から給紙ローラ116により引き出された用紙は、図中a方向に搬送される。用紙搬送用回転ローラ104により、用紙は図中b方向に進行する。なお、用紙搬送用回転ローラ104は図示したものに限らず、搬送経路全体に配置されており、モータ制御により用紙を所定の場所に搬送することができる。また、給紙トレイは3段に限定するものではなく、装置構成に応じて1段〜複数段を備えることも可能である。給紙トレイより給紙された用紙は搬送経路を通り、印刷ヘッド105の下を通過する。印刷ヘッド105では複数色(本実施形態では6色)分の独立したインクジェットヘッドが用紙の搬送方向に沿って保持されている。用紙の搬送に同期して、印刷ヘッド105からインクを吐出して用紙上に画像を形成する。インクタンク106は各色のインクを独立して貯蔵する(図では省略して記述してある)。インクタンク106はチューブによって各色に対応した印刷ヘッド105へ接続され、インクが供給される。印刷ヘッド105では、印刷時の搬送方向である図中b方向に沿って各色(本実施形態では6色)のラインヘッドが並んでいる。各色のラインヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよいし、分割されたノズルチップが一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。本実施形態における印刷ヘッド105は、使用する最大の用紙の印刷幅をカバーする範囲にノズルが並んでいる所謂フルマルチヘッドである。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。印刷データに基づいて各ヘッドのノズルからインクが吐出される。なお、本発明はインクジェット方式のプリンタに限定されず、サーマルプリンタ(昇華型、熱転写型など)、ドットインパクトプリンタ、LEDプリンタ、レーザープリンタなど、様々な印刷方式に適用可能である。
用紙は、画像が形成された後、用紙搬送用回転ローラ104によりスキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107は、印刷画像や特殊パターンを読取って印刷画像に問題ないか確認や、装置の状態確認を行う。また、スキャナユニット107は印刷面と相対する裏面の状態を読み取ることも可能で、所定のパターンにより表面と裏面の印刷位置のずれなどを検出することが可能である。
スキャナユニット107から搬送された用紙は図中c方向に搬送され、乾燥ユニット108を通る。乾燥ユニット108は、インクが付与された用紙を短時間で乾燥させるために、ユニット内を通過する用紙を温風で加熱する。乾燥ユニット108を通過した用紙は、図中d方向に搬送されて用紙反転ユニット109に搬送される。用紙反転ユニット109は通過する用紙の表裏を反転するように用紙を搬送する。用紙を反転する方式には、スイッチバック方式や、搬送経路を緩やかにひねる方式などがある。なお、スイッチバック方式は用紙の動きを一旦停止させる必要があるのに対し、搬送経路をひねる方式は用紙の搬送速度を一定に保つことができるため、より高速な印刷に向いている。用紙が用紙反転ユニット109を通過すると、図中e方向に搬送され、その時点で表と裏が反転された状態となる。反転された用紙は搬送経路を通り、不図示のセンサの下を通過し、搬送経路上を用紙が通過中であるかが検出される。用紙はさらに図中f方向に搬送され、再度印刷ヘッドが並ぶ搬送経路に戻される。この様に、図中の経路b〜c〜d〜e〜f〜bは循環する経路として構成され、1周毎に表面と裏面が入れ替わるように制御することができる。この循環する経路上に同時に存在できる用紙の数を循環可能枚数という。循環可能枚数は用紙のサイズによって変わり、例えばA3サイズの循環可能枚数が3枚といった場合には経路b〜c〜d〜e〜f〜b上にA3サイズの用紙を最大3枚同時に搬送できることを示す。循環した用紙と新たに給紙する記録用紙が衝突することを避ける必要があるため、交互循環方式に置いてこの循環可能枚数は一般に奇数の整数となる。一方、印刷が完了した用紙は用紙反転ユニット109を通らずに図中g方向に分岐して、仕分けユニット110に搬送される。つまり、片面印刷の用紙は1周目の途中で図中g方向に分岐し、両面印刷の用紙は2周目の途中で図中g方向に分岐する。仕分けユニット110を通過する用紙は、センサ115で確認しながら印刷画像毎に設定されたトレイ番号に積載される。仕分けユニット110は、複数のトレイ(本実施形態では5段)を保持しており、ジョブ単位や部単位などの排紙方法に応じて用紙を積載するトレイを分別する。仕分けユニット110での排紙方法は、ジョブ単位や部単位に限定するものではなく、1つのジョブ単位や部単位の途中から別のトレイに分別することも可能である。トレイには、良好に印刷が完了した用紙を排紙する排紙トレイ111とメンテナンスで使用した用紙や品質の低い用紙を廃棄する廃棄トレイ112がある。仕分けユニット110により図中h方向に分岐した用紙は排紙トレイ111へ、図中i方向に分岐した用紙は廃棄トレイ112に搬送される。
以上で説明した搬送経路において、用紙は連続して搬送されることが好ましい。間隔をあけて用紙を搬送することも可能であるが、ベルトの摩耗等、メカ的な影響が発生するため、一般的に連続した給紙ができない場合は、画像形成装置を停止させる。本実施形態における画像形成装置は、連続した給紙ができない場合、給紙を止めた状態で搬送経路の用紙を全て排紙し、間隔をあけた用紙の搬送が起こらないように制御される。
操作部ユニット114は、指定のオーダー画像がどこのトレイに積載されているか、あるいは印刷中か印刷終了かエラー発生中か等、オーダー毎の印刷状況を確認するためのユニットである。また、インク残量や、紙残量等の装置状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンス、印刷ジョブのキャンセルなどを行うためにユーザが操作し、確認を行うためのユニットである。
図2は、本実施形態における画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置200は、マイクロコンピュータ形態のCPU201、制御プログラムや固定データを格納したROM202を有する。また、ホスト装置211から受信した印刷ジョブや作業用データを格納するRAM203、ホスト装置211から受信した画像データを格納するHDD204を有する。ホスト装置211から送信された印刷ジョブは、通信部205を介してROM202上の制御プログラムによって受信される。また、印刷ジョブの情報は、RAM203上の印刷ジョブリストに格納され、印刷ジョブに付随する画像データはHDD204上に格納される。
操作部206は、装置の状態等を表示するためのディスプレイを有し、ユーザからの動作指示入力や各種データ登録、及び装置の状態を確認するためのものである。
画像処理部207は、画像形成装置200の画像処理を司る。画像処理部207によって生成された印刷データは、RAM203またはHDD204に格納される。画像処理部207による画像処理の詳細は、図3(a)を参照して後述する。
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて装置を制御し、印刷データを記録媒体上に形成する。エンジン制御部208による処理の詳細は、図3(b)を参照して後述する。
スキャナ制御部209は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、CCDやCIS等のイメージセンサーを制御し、記録媒体上の画像を読取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得する。また、スキャナ制御部209は、イメージセンサーの駆動指示、イメージセンサーの状況取得、イメージセンサーから取得した輝度データの解析、不吐や記録媒体の切断位置の検出等を行う。
ホスト装置211は、画像形成装置200の外部に存在し、通信部205を介して画像形成装置200に接続されており、画像形成装置200に対する画像の供給源となる。ホスト装置211は、印刷に係る画像等のデータの作成や処理等を行うコンピュータでもよいし、画像読取り用のリーダ部等の形態であってもよい。ホスト装置211から供給される印刷ジョブや画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、通信部205を介して画像形成装置200と送受信される。
画像形成装置200内の各ブロックは、システムバス210を介して相互に通信可能に接続される。
上述した画像形成装置200構成は、本実施形態に示されている構成に限定されるものではなく、例えば、各処理部及び制御部を複数に分割し、それぞれがCPUを保持して制御されるような形態でもよい。
図3は、本実施形態における画像形成装置の(a)画像処理部207と(b)エンジン制御部208の機能ブロック図である。
まず、図3(a)を参照して、本実施形態における画像処理部207の機能について説明する。画像処理部207は、解析部301、画像生成部302、及び画像生成時間予測部303を有する。
解析部301は、通信部205を介して受信した印刷ジョブを解析し、印刷設定や画像データ、画像の描画命令等を取得する。
画像生成部302は、解析部301によって取得された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像生成部302では、有効な画素数への解像度変換や画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施され、ラスタライズされた画像(RIP処理が完了した画像)が生成される。画像生成部302で生成された画像は、HDD204に格納される。生成された画像は、印刷ジョブの印刷データであり、画像生成部302は、印刷データ生成手段として機能する。
画像生成時間予測部303は、解析部301で解析した画像の描画命令の内容から、画像生成部302における画像処理にかかる時間を予測する。画像生成時間予測部303における予測手法は、特に限定されない。本実施形態では、描画命令として取得した、各種パラメータから事前に作成した予測式を用いて、画像生成時間を予測する。各種パラメータとしては、例えば、ページデータに含まれるオブジェクトの個数、オブジェクトの種類、オブジェクトのデータサイズ、ページデータのサイズ、ページデータの解像度が挙げられる。画像生成時間予測部303は、1以上の上記パラメータを用いて画像生成時間の予測を行う。例えば、ページデータに含まれるオブジェクトの個数が多い場合は、ラスタライズに要する時間が長くなると予測される。また、オブジェクトの種類が画像やグラフィックの場合は、文字の場合よりも、ラスタライズに要する時間が長くなると予測される。また、オブジェクトのサイズが大きい場合、例えば、画像の幅、高さ、解像度が大きい場合は、ラスタライズに要する時間が長くなると予想される。また、ページデータのサイズ、解像度が大きい場合は、ラスタライズに要する時間が長くなると予測される。例えば、A4サイズで600dpiの場合はX秒、A3サイズで1200dpiの場合はY秒等のように、各パラメータに応じた予測時間を予め設定しておき、各ページに対応するパラメータに基づいて予測を行えばよい。なお、予測方法は、その他の公知の方法を用いてもよい。
次に、図3(b)を参照して、本実施形態におけるエンジン制御部208の機能について説明する。エンジン制御部208は、給紙制御部304、給紙継続判断部305、用紙搬送制御部306、及びインク吐出制御部307を有する。
給紙制御部304は、トレイ内の用紙を画像形成装置200内の搬送経路へ供給するための給紙ローラ116の駆動指示を行う。給紙制御部304は、給紙継続判断部305を用いて給紙を行うかどうかを判断する。
給紙継続判断部305は、図6を参照して後述する給紙継続上限時間602を参照して、給紙継続上限時間602が負の値の場合は、給紙の継続を許可する。その他の場合は、印刷ジョブのキャンセル発生時刻からの経過時間と、給紙継続上限時間602とを比較し、給紙継続上限時間602の方が経過時間より大きければ給紙の継続を許可する。
用紙搬送制御部306は、用紙搬送用回転ローラ104の駆動指示、用紙搬送用回転ローラ104の回転状況の取得等を行う。すなわち、用紙搬送制御部306は、用紙搬送用回転ローラ104の制御を行い、記録媒体を適切な速度で搬送し、停止させる。
インク吐出制御部307は、各色の印刷ヘッドへのインク吐出指示や、記録媒体でのドット位置を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動制御、ヘッド駆動状態の取得等を行う。インク吐出制御部307は、印刷データに応じて印刷ヘッドの駆動制御を行い、印刷ヘッドからインクを吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる。
図4は、本実施形態における画像形成装置200内の用紙状態を管理する管理表を示す。図4の各管理表は、配列としてRAM203に格納される。各管理表には、エンジン制御部208に印刷が依頼されたタイミングで行が追加され、エンジン制御部208で排紙を検知したタイミングなど、所定のタイミングで更新される。
図4(a)の管理表404は、印刷ジョブのキャンセル発生時の用紙状態を示す。管理表404は列として、ページ401、画像ファイル402、及び用紙状態403を持つ。
ページ401は、印刷ジョブの各ページに対して付与された、連続した数値であり、RAM203にページ401として使用中の数値が格納される。
画像ファイル402は、各ページ401に対応付けられた印刷データのファイル名称である。画像ファイル402は、ジョブを示すアルファベットと、ページを示す二桁の数値で表される。ジョブが切り替わるとアルファベットが1つ進み、ページが切り替わると番号が1つ進む。画像ファイル402として使用中のアルファベットと数値は、RAM203に格納される。画像ファイル402が示す印刷データのファイルは、HDD204に格納される。
用紙状態403は、画像形成装置200内における用紙の状態を示し、管理表404では、「排紙」、「印刷」、「給紙」、「予約」のいずれかの文字列が格納されている。「排紙」は、用紙が排紙トレイ111、もしくは廃棄トレイ112に格納された状態を示す。「印刷」は、用紙が印刷ヘッド105を通過中で、画像形成中の状態を示す。「給紙」は、画像形成装置200内で用紙が搬送状態にあることを示す。画像形成装置200内では、「印刷」状態にある用紙の他に、「給紙」状態にある用紙が3枚保持される。「予約」は、エンジン制御部208に印刷を依頼した後、給紙が行われるまでの状態を示す。
図4(b)の管理表405は、管理表404の状態でキャンセルが行われた後の、画像形成装置200内の用紙状態を示す。列の項目は、管理表404と同様である。
管理表405は、用紙状態403として、図4(a)で説明した状態に加え、「予約破棄」の文字列をもつ。「予約破棄」は、「予約」の取り消しがCPU201からエンジン制御部208に通知された状態を示す。「予約破棄」となった用紙は、画像形成装置に200には給紙されない。管理表405において、画像形成装置200は、新規の給紙を停止ししているため、「給紙」状態の用紙が2つのみであり、連続した給紙が行われていない。画像形成装置200は、管理表405の状態の後、装置内のすべての用紙(すなわち、「印刷」状態及び「給紙」状態にあるすべての用紙)を排紙し、搬送を停止する。「印刷」状態にある用紙については、画像形成を即座に停止して排紙してもよいし、画像形成を完了してから排紙してもよい。また、「給紙」状態にある用紙については、画像形成を行ってから排紙してもよいし、画像形成を行わずに排紙してもよい。
図5は、本実施形態における装置筐体100内のキャンセル時の用紙状態を示す。図5(a)、(b)ではそれぞれ、上述した管理表404及び管理表405の状態にある装置筐体100が、簡略化して表現されている。
図5(a)は、管理表404の状態を示す。図5(a)では、給紙トレイ101、印刷ヘッド105、及び排紙トレイ111と、用紙501とが表されている。用紙501には、画像ファイル402が示す印刷データが印刷される。排紙トレイ111には、印刷された用紙が格納されている。
図5(b)は、管理表405の状態を示す。図5(b)は、図5(a)と同様の要素を含む他、連続した給紙が途絶え、給紙に間隔502が発生している。
本実施形態では、管理表404の状態で現在処理中のジョブにキャンセルが発生した後、次ジョブの印刷データがエンジン制御部208に登録されるまでの、給紙制御部304による給紙制御処理について説明する。給紙制御部304は、給紙継続判断部305の判断に従って給紙を行う。
図6は、本実施形態における給紙継続時間の上限設定画面(ユーザーインターフェース)の一例を示す。図6(a)及び(b)のそれぞれに示されたユーザーインターフェース601、603は、操作部206に表示される。ユーザーインターフェース601、603で設定された給紙継続時間の上限値は、給紙継続判断部305によって利用される。ユーザーインターフェース601、603は、キャンセルを実行する際に操作部206に表示してもいいし、画像形成装置200の設定値としてメニュー画面から表示してもいい。
図6(a)は、給紙継続上限時間として数値を入力するためのユーザーインターフェース601を示す。ユーザは、ユーザーインターフェース601を介して、給紙継続上限時間602を入力する。給紙継続上限時間602は、キャンセル時、画像形成装置200を連続的に稼働させるために、給紙を続ける時間の上限を示し、単位は秒である。給紙継続上限時間602が1秒の場合、画像形成装置200は、1秒間、給紙を続ける。給紙継続上限時間602に0秒が設定された場合、画像形成装置200は、キャンセル後、給紙を停止する。また、操作部206において数値または上下キーの入力により、入力値がユーザーインターフェース601の上限値、もしくは下限値0を超えた場合は、ユーザーインターフェース601には「∞」が表示される。この際、給紙継続上限時間602には負の値、例えば「−1」が設定される。給紙継続上限時間602として「−1」が設定された場合、画像形成装置200は、キャンセル後、次ジョブの印刷データがエンジン制御部208に登録されるまで給紙を継続する。給紙継続上限時間602は、RAM203に保存される。
図6(b)は、給紙継続上限時間602を選択肢で設定するためのユーザーインターフェース603を表す。ユーザーインターフェース603で「数値入力」を選択すると、ユーザーインターフェース601が表示される。ユーザが「次ジョブまで給紙継続を行う」を選択すると、給紙継続上限時間602に「−1」が設定され、画像形成装置200は次ジョブの印刷データがエンジン制御部208に登録されるまで給紙を継続する。ユーザが「給紙継続をしない(消耗品節約)」を選択すると、給紙継続上限時間602に「0」が設定され、画像形成装置200はキャンセル発生後の給紙を行わない。ユーザが「給紙予約済みのものを出力する」を選択すると、画像形成装置200は、管理表404に登録された「予約」状態の用紙まで給紙を行い、印刷を行う。この場合、画像形成装置200は、上述した用紙状態の管理表に基づいて給紙を制御してもよい。ユーザが「RIP完了済みのものを出力する」を選択すると、画像形成装置200は、キャンセル時に画像生成部302でRIP処理が完了していた全ての画像に対する給紙を行い、印刷を行う。この場合、画像形成装置200は、HDD204に格納されたRIP完了済みの画像に基づいて給紙を制御してもよい。ユーザが「最大限、装置の再起動を回避する」を選択すると、給紙継続上限時間602に予め設定された装置の再起動時間に基づいた時間が設定される。
図6(a)及び(b)を参照して説明した給紙継続上限時間602の設定方法は、操作部206を用いた一例であり、通信部205を介して給紙継続上限時間602を設定してもよい。
図7は、本実施形態における画像形成装置200内の用紙状態を管理する管理表を示す。図7の各管理表は、管理表404の状態でキャンセルが発生した後に給紙を継続した場合の用紙状態を示す。各列の項目は、管理表404と同様である。
図7(a)の管理表701は、給紙継続上限時間602が経過する前に、次ジョブの画像ファイル402である「B01」が準備できた状態を示す。管理表701では、管理表405で予約が破棄され、給紙されなかった「A06」及び「A07」を印刷するための用紙が給紙され、「予約」状態から「給紙」状態となっている。画像生成部302で生成された画像ファイル402を印刷するための用紙をすべて給紙した後、さらに給紙が必要な場合は、画像ファイル402として「XXX」が登録される。「XXX」の名称には、ジョブの画像ファイル402と重複する可能性のない任意の文字列が使用さる。「XXX」が示すデータは、白紙でもよいし、HDD204に格納された印刷ヘッド105を調整するための画像でもよいし、任意の画像でもよい。次ジョブの画像ファイル402である「B01」は、エンジン制御部208に印刷の依頼がされ次第、管理表701に登録される。このように、「A06」、「A07」、及び「XXX」を印刷するための用紙の給紙が継続した結果、給紙に間隔502が発生することなく、連続稼働を保ったまま次ジョブの印刷を開始することができる。なお、「XXX」を印刷した用紙は、キャンセルジョブの一部として扱ってもよいし、新規のジョブとして扱ってもよい。
図7(b)の管理表702は、管理表404の状態でキャンセルが発生した後、「予約」状態の用紙を「継続用予約」状態に更新し、さらに、その状態から給紙された用紙の状態を「継続用給紙」に更新したものである。
「継続用予約」は、給紙を継続するために、通常の用紙の代わりに通常の用紙と比較してコストの低い低品質の用紙の給紙予約を行った状態を示す。
「継続用給紙」は、「継続用予約」状態の用紙が給紙された状態を示す。
この場合、新たに給紙される継続用の用紙は、通常の用紙の給紙トレイとは別の給紙トレイに格納されている。例えば、通常の用紙はA4給紙トレイ101に格納され、通常の用紙とは異なる継続用の用紙はA4第二給紙トレイ102に格納されている。この給紙トレイの設定は、予め指定され、RAM203に格納される。
継続用の用紙の利用設定は、ユーザによって通信部205または操作部206を介して予め設定される。継続用の用紙の利用設定としては、「0」もしくは「1」が設定されるものとし、設定内容はRAM203に格納される。利用設定として「0」が設定された場合、画像形成装置200は、通常の用紙を利用し、「1」が設定された場合、通常の用紙とは異なる継続用の用紙を利用する。継続用の用紙の給紙トレイが予め指定されていない場合は、「0」のみを設定可能とする。すなわち、この場合、通常の用紙とは異なる継続用の用紙を利用する設定は行うことができない。継続用の用紙を用いることで、連続稼働を保ちつつ、用紙にかかるコストを低減することができる。
図7(c)の管理表703は、給紙継続上限時間602が経過する前に、次ジョブの画像ファイル402が準備できた場合に、画像ファイル402を次のジョブのものと差し替えた状態を示す。この場合、キャンセルしたジョブと、次ジョブの用紙設定は同一のものとする。「A04」〜「A07」を印刷するために給紙または予約された用紙に、次ジョブの「B01」〜「B04」を割り当てることにより、印刷前の用紙を有効に利用することができる。
図8は、本実施形態におけるキャンセル発生時の給紙制御処理のフローチャートを示す。CPU201は、通信部205もしくは操作部206からのキャンセル指示を検知すると、図8のフローチャートに示した給紙制御処理(すなわち、給紙制御工程)を開始する。さらにCPU201は、並行して、解析部301及び画像生成部302による次ジョブの画像処理(すなわち、印刷データ生成工程)を開始する。
ステップS801で、CPU201は、設定情報として給紙継続上限時間602をRAM203から取得する。
ステップS802で、CPU201は、給紙の継続が許可されているか判定する。具体的には、CPU201は、取得した給紙継続上限時間602が「0」の場合は給紙の継続が許可されていないと判定する。この場合、CPU201は、図4(b)の管理表405に示すように、新たな給紙を停止し(すなわち、給紙を継続せず)、給紙済みの用紙を排紙する。また、CPU201は、エンジン制御部208にて排紙を検知する毎に、RAM203に格納された管理表を更新する。用紙搬送制御部306は、画像形成装置200内の全ての用紙が排紙されると、用紙搬送用回転ローラ104を停止する。一方、取得した給紙継続上限時間602が「0」以外の場合は、給紙の継続が許可されていると判定し、ステップS802における処理時刻をRAM203に格納し、ステップS803へ進む。
ステップS803で、CPU201は、給紙継続判断部305を用いて、ステップS802で取得した処理時刻からの経過時間と、S801で取得した給紙継続上限時間602とを比較する。経過時間より給紙継続上限時間602が大きい場合は、ステップS804に進む。一方、経過時間より給紙継続上限時間602の方が小さい場合は、図4(b)の管理表405に示すように、新たな給紙を停止し、給紙済みの用紙を排紙し、処理を終了する。
ステップS804で、CPU201は、給紙制御部304を用いて、キャンセルしたジョブに対して予約されていた給紙を継続する。図7(a)の管理表701に示すように、CPU201は、「A06」及び「A07」に対して予約されていた用紙を給紙し、用紙状態を「給紙」に更新する。
なお、CPU201は、継続用の用紙の利用設定情報をRAM203から取得し、給紙を行ってもよい。この場合、図7(b)の管理表702を参照して説明したように、利用設定情報として「1」が登録されている場合に、通常の用紙の代わりに継続用の用紙を予約し、指定された給紙トレイから給紙を行う。
また、キャンセル発生後に給紙した用紙は、排紙トレイに排紙するようにしてもよい。
また、管理表に印刷可能なページが存在しない場合は、図7(a)の管理表701に示したように、画像ファイル402として「XXX」を登録したページを管理表に追加し、キャンセルしたジョブの用紙設定に従い、給紙を行う。
また、CPU201は、解析部301から次ジョブの用紙設定を取得し、次ジョブの用紙設定に従った給紙を行ってもよい。
ステップS805で、CPU201は、次ジョブの印刷データが生成され、エンジン制御部208に登録されたかどうか判定する。登録されていない場合は、ステップS803に戻る。一方、登録されている場合は、ステップS806に進む。
ステップS806で、CPU201は、給紙制御部304を用いて、次ジョブの印刷データに対する給紙処理を行う。ここでは、図7(a)の管理表701に示すように、次ジョブの画像ファイル402である「B01」に対して新たな用紙を「予約」状態として登録し、給紙を行う。あるいは、キャンセルしたジョブと次ジョブの用紙設定が同じ場合、図7(c)の管理表703に示すように、既に「給紙」及び「予約」状態にある用紙に対応する画像ファイル402を、次ジョブのものと差替えてもよい。この結果、キャンセルしたジョブの一部のページを印刷するために給紙された用紙上に、次ジョブの印刷データが形成される。このように、CPU201は、給紙制御部304を用いて、更新された管理表に従って給紙処理を行い、印刷を行う。
なお、キャンセル発生時に次ジョブの印刷データがエンジン制御部208に登録されている場合は、ステップS804におけるキャンセルしたジョブに対する給紙処理を行わなくてもよい。すなわち、図7(c)の管理表703に示すように、ステップS806における給紙処理を行うことができる。
以上説明したように、キャンセル発生後の給紙制御処理が行われる。
図9は、本実施形態における装置筐体100内のキャンセル時の用紙状態を示す。図9(a)〜(c)はそれぞれ、上述した管理表701、管理表702、及び管理表703の状態にある装置筐体100を表現した模式図である。また、図9(a)〜(c)はそれぞれ、図5(a)と同様の構成要素を持つ。図9(b)はさらに、第1の給紙トレイ101に加えて第2の給紙トレイ102を有し、継続用の用紙が格納されている。
図9(a)は、管理表701の状態を示す。図9(a)では、図5(b)における給紙の間隔502は発生せず、用紙901が継続して給紙され、連続給紙が実現される。用紙902は、任意の画像ファイル402として「XXX」を登録して給紙したものである。次ジョブの用紙903は、エンジン制御部208に印刷依頼がきたタイミングで、予約される。
図9(b)は、管理表702の状態を示す。図9(b)でも同様に、図5(b)における給紙の間隔502は発生せず、継続用の用紙904が給紙され、連続した給紙が実現される。「予約」状態にある継続用の用紙905は、第2の給紙トレイ102に格納されている。
図9(c)は、管理表703の状態を示す。図9(c)では、用紙906の画像ファイル402は次ジョブのものと入れ替えられ、連続したジョブの印刷が実現される。
以上説明したように、本実施形態によると、キャンセル発生時にも画像形成装置は停止せずに給紙を継続することができ、次ジョブの印刷データの準備が、設定された上限時間内に完了した場合、連続稼働を保ったまま次ジョブの印刷を開始することができる。また、給紙を継続する場合、再起動も必要ないため、再起動にかかる時間を省き、稼働効率を保つことができる。また、用紙を入れた状態で搬送経路を動かすので、ベルトの摩耗等のメカ的な影響も抑えることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、管理表404の状態でキャンセルが発生した後、次ジョブの印刷準備ができるまでの、給紙制御部304の給紙制御処理について説明した。第2の実施形態では、画像処理部207の画像生成時間予測部303を用いて、間欠印刷を防止する制御について説明する。間欠印刷とは、ページとページの印刷の間に間隔ができる印刷であり、次ジョブの画像生成処理が印刷に追い付かなくなると発生する。このような間隔が発生すると、ベルトの磨耗等のメカ的な影響も発生してしまう。そのため、本実施形態における給紙制御処理では、間欠印刷を防止するように制御を行う。
上述した第1の本実施形態で、図1から図7、および図9を参照して説明した内容は、本実施形態にも適用される。
図10は、本実施形態において次ジョブの間欠印刷を防止するための、画像生成速度予測表1001を示す。画像生成速度予測表1001は、RAM203に保存される。解析部301は、ジョブの解析が終了した後、画像生成時間予測部303を用いて、画像生成速度予測表1001を生成する。画像生成速度予測表1001の列は、ページ数1002、印刷時間1003、RIP予測1004、及び間欠防止時間1005を含む。
ページ数1002は、ジョブに属するページに与えられた連続する数値である。
印刷時間1003は、用紙サイズや用紙種別毎に決められた、画像形成装置200の印刷速度能力を示す値である。印刷時間1003は、ROM202に格納されており、単位はミリセカンド(以降、msとする)である。
RIP予測1004は、画像生成時間予測部303が予測した、各ページの画像生成にかかる予測時間を示し、単位はmsである。
間欠防止時間1005は、印刷時間1003とRIP予測1004とを用いて求められる値で、以下の式(1)を用いて算出される。
式(1)では、ページ毎に、RIP予測1004と前ページの印刷時間1003との差分を算出する。算出された値が負の値、もしくは0の場合は、前ページを印刷する間に画像生成処理が終了することを示し、正の値の場合は、画像生成処理が終了せず、間に合わないことを示す。ジョブを通して総和を取り、正の値があった場合は、画像生成処理が間にあわず、間欠印刷が発生することを示す。間欠印刷を防止するためには、間欠防止時間1005の最大値だけ、1ページ目の投入を遅らせる必要がある。以下、1ページ目の投入を遅らせる時間を、投入遅延時間と呼ぶ。図10において丸で囲った箇所が、間欠防止最大時間1006を示す。
図11は、本実施形態における画像形成装置200内の用紙状態を管理する管理表を示す。図11の各管理表は、配列としてRAM203に格納される。また、図11の各管理表は、管理表404と同様の構成を有し、括弧が付いた画像ファイル402は、画像生成処理が終了する前に、エンジン制御部208に印刷の依頼がされたものである。すなわち、用紙が印刷ヘッド105に到達するまでに画像生成処理が終了することが期待されている。本実施形態では、ジョブ経過にかかる時間は、画像生成速度予測表1001の印刷時間1003、及びRIP予測1004に従うものとする。
図11(a)の管理表1101は、1ページ目の印刷中に次ジョブの「B01」の画像生成が終了することを期待して、エンジン制御部208に印刷依頼を行った際の用紙状態を示す。次ジョブの2〜6ページの画像ファイル402は、まだ生成されていないので、括弧を付けて記載してある。
図11(b)の管理表1102は、管理表1101から200ms後の用紙状態を示す。図11(b)では、画像生成速度予測表1001の間欠防止時間1005が負の値となった3ページ目までの画像ファイル402である「B01」〜「B03」が印刷され、排紙状態にある。一方、間欠防止時間1005が正の値となった4ページ目の画像ファイル402である「B04」は、用紙状態403が「印刷」状態であるにも関わらず、印刷データが用意されていないことを示している。
図11(c)の管理表1103は、1ページ目の投入を遅らせて、エンジン制御部208に印刷依頼を出した際の用紙状態を示す。ここでは、1ページ目の画像生成にかかる時間と間欠防止最大時間1006との合計時間(すなわち、投入遅延時間)の分だけ、1ページ目の投入を遅らせている。画像生成速度予測表1001に従うと、「B01」の画像生成時間(すなわち、RIP予測1004)は40msであり、間欠防止最大時間1006が20msであるため、60ms後にエンジン制御部208に印刷依頼を行う。その結果、管理表1103では、管理表1101と比較して、1ページ遅れて次ジョブが投入される。このようにして、用紙が印刷ヘッド105を通過するまでに、全ての画像ファイル402が準備できるようになり、間欠印刷が防止される。
図12は、キャンセル発生後に、次ジョブの間欠印刷を防止する給紙制御処理のフローチャートを示す。ステップS801、ステップS802、及びステップS806は、図8と同様であるため、説明は省略する。なお、
ステップS1201で、CPU201は、画像生成時間予測部303によって生成され、RAM203に格納された画像生成速度予測表1001を用いて、上述したように投入遅延時間を算出する。すなわち、CPU201は、次ジョブの間欠防止最大時間1006と、1ページ目のRIP予測1004とを取得し、それらの合計時間を投入遅延時間として算出する。
なお、間欠防止最大時間1006の算出方法はこれに限らず、印刷データを生成する速度と印刷する速度の実測値から算出するようにしてもよい。
ステップS1202で、CPU201は、ステップS1201で算出した投入遅延時間とステップS801で取得した給紙継続上限時間602とを比較する。投入遅延時間より給紙継続上限時間602の方が小さい場合は、新たな給紙を停止し、給紙済みの用紙を排紙し、処理を終了する。一方、投入遅延時間より給紙継続上限時間602の方が大きい場合は、ステップS1203へ進む。
ステップS1203で、CPU201は、ステップS802で取得した処理時刻からステップS1203の処理時刻までの経過時間を算出し、ステップS1201で算出した投入遅延時間と比較する。経過時間より投入遅延時間の方が小さい場合は、間欠防止に必要な時間が経過したと判断し、ステップS806に進み、次ジョブの投入を遅延させずに給紙を継続する。経過時間より投入遅延時間の方が大きい場合は、ステップS1204に進む。
ステップS1204で、CPU201は、図11(c)の管理表1103に示すように、例えば1ページ分、画像ファイル402を割り当てて給紙を行い、次ジョブの投入を遅延させて、給紙を継続する。
以上説明したように、本実施形態によると、キャンセル発生時にも給紙を継続するとともに、間欠印刷を防止するように給紙制御処理が行われる。
次に、図13を参照して、上述したステップS1204で、通常の用紙とは異なる継続用の用紙を扱う場合について説明する。図13は、本実施形態におけるキャンセル発生時の用紙選択処理のフローチャートの一例を示す。CPU201は、図13のフローチャートに従い、次ジョブの投入までの時間と用紙の滞留時間とを考慮して、通常の用紙を給紙するか、それとも継続用の用紙を給紙するかを選択する。用紙滞留時間とは、用紙が画像形成装置200内に給紙されてから印刷されるまでの時間を意味する。また、図13のフローチャートは、ステップS1204で、CPU201が、RAM203から継続用の用紙の利用設定を取得し、継続用の用紙を利用する設定になっていた場合に適用される。
ステップS1301で、CPU201は、キャンセルしたジョブの用紙設定と次ジョブの用紙設定とを比較する。同一の用紙設定である場合は、ステップS1302へ進み、異なる用紙設定である場合はステップS1304へ進む。
ステップS1302で、CPU201は、ステップS1201で算出した投入遅延時間と、ステップS1203で算出した経過時間との差分を算出し、次ジョブ投入までの時間を算出する。さらに、CPU201は、算出した次ジョブ投入までの時間と、用紙が画像形成装置200内に給紙されてから印刷されるまでの用紙滞留時間とを比較する。用紙滞留時間は、画像形成装置200の固有情報として、ROM202に格納されている。次ジョブ投入までの時間が、用紙滞留時間より短い場合は、ステップS1303へ進む。一方、次ジョブ投入までの時間が用紙滞留時間より長い場合は、ステップS1304へ進む。
ステップS1303で、CPU201は、RAM203に格納された管理表の用紙状態403に、「給紙」を登録し、通常の用紙を給紙する。
ステップS1304で、CPU201は、RAM203に格納された管理表の用紙状態403に、「継続給紙」を登録し、継続用の用紙を給紙する。
以上説明したように、キャンセル発生時の用紙選択処理が行われる。
図14は、本実施形態における装置筐体100内のキャンセル時の用紙状態を示す。図14(a)〜(c)はそれぞれ、上述した管理表1101、管理表1102、及び管理表1103の状態にある装置筐体100を表現した模式図である。また、図14(a)〜(c)はそれぞれ、図5(a)と同様の構成要素を持つ。
図14(a)は、管理表1101の状態を示す。図14(a)では、前ページの用紙の印刷時間1003にあたる50msの間で、画像生成処理が終了すると見込み、次に印刷予定の用紙1401から次ジョブを割り当てている。
図14(b)は、管理表1102の状態を示す。図14(b)では、図14(a)の状態から印刷を継続し、用紙1402に対して、間欠防止時間1005が正の値となった「B04」を印刷する際に、画像ファイル402が生成できていない状態を示す。
図14(c)は、管理表1103の状態を示す。図14(c)では、間欠防止最大時間1006を考慮し、図14(a)から1ページ遅延させて、用紙1403から次ジョブを開始している。次ジョブの開始を遅延させることにより、間欠印刷を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によると、設定情報に応じて給紙を制御するとともに、次ジョブの間欠印刷を防止することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読出して実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (13)

  1. 複数の印刷ジョブに対して印刷を行う画像形成装置であって、
    印刷ジョブに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷ジョブに対する給紙を制御する給紙制御手段とを備え、
    前記給紙制御手段は、処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後も、前記印刷データ生成手段によって次の印刷ジョブの印刷データが生成されるまで給紙を継続することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記継続して給紙される用紙には、前記キャンセルされた印刷ジョブの印刷データを含む任意の画像データが印刷されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記給紙制御手段は、前記キャンセルされた印刷ジョブで設定された用紙を継続して給紙することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャンセルされた印刷ジョブと前記次の印刷ジョブの用紙設定が同一である場合には、前記継続して給紙される用紙には、前記次の印刷ジョブから生成された印刷データが印刷されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙制御手段は、前記処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後に前記次の印刷ジョブの用紙設定を取得し、前記取得した用紙設定に応じて前記次の印刷ジョブで利用される用紙を給紙することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記給紙制御手段は、予め設定された継続用の用紙の利用設定に基づいて、前記キャンセルされた印刷ジョブで設定された用紙とは異なる継続用の用紙を給紙することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後に給紙された用紙は、廃棄トレイに排紙されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後に給紙を継続する上限時間と、前記処理中の印刷ジョブがキャンセルされてからの経過時間とを比較して、給紙を継続するかどうかを判断する給紙継続判断手段をさらに備え、
    前記給紙制御手段は、前記給紙継続判断手段の判断に基づいて、前記上限時間にしたがって給紙を継続することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記給紙制御手段は、前記給紙継続判断手段が給紙を継続しないと判断した場合に、給紙を停止することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記給紙制御手段は、前記次の印刷ジョブの各ページの画像生成にかかる予測時間に基づいて、前記次の印刷ジョブの投入を遅延させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記給紙制御手段は、前記画像生成にかかる予測時間と、用紙が給紙されてから印刷されるまでの時間とに基づいて、通常の用紙と継続用の用紙を切り替えて給紙することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 複数の印刷ジョブに対して印刷を行う画像形成装置の制御方法であって、
    印刷ジョブに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成工程と、
    前記印刷ジョブに対する給紙を制御する給紙制御工程とを備え、
    前記給紙制御工程は、処理中の印刷ジョブがキャンセルされた後も、次の印刷ジョブの印刷データが生成されるまで給紙を継続する工程を含むことを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータを請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置として機能させるためのプログラム。
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