JP6750323B2 - パワートレインの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、パワートレインを車体に支持するパワートレインの支持構造に関する。
自動車等の車両において、内燃機関と変速機とからなるパワートレインを車体に支持する支持構造としてペンデュラム式の支持構造が知られている。ペンデュラム式の支持構造としては特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたペンデュラム式の支持構造は、パワートレインの車幅方向両端部をマウント装置によって車体に支持している。また、この支持構造は、マウント装置を結んだロール慣性主軸を中心としてパワートレインが過大に揺動することを防止するために、ロール慣性主軸と直交する方向においてパワートレインと車体とをトルクロッドで連結している。
特開2010−78092号公報
このような従来のパワートレインの支持構造にあっては、変速機として、手動変速機に自動変速ユニットを設けて変速動作を自動化した自動変速機が用いられることがある。この自動変速機は、AMT(Automated Manual Transmission)とも呼ばれ、手動変速機の優れた動力伝達効率と、自動変速機の利便性とを両立することができる。一方、AMTとして構成された自動変速機は、油圧機構または電動油圧機構等からなる自動変速ユニットをベースとなる手動変速機の上部に搭載しているため、マウント装置の配置に影響を及ぼすことがあった。
具体的には、AMTとして構成された自動変速機を使用するパワートレインを、マウント装置によって車体に支持する場合、AMT以外の自動変速機を使用するパワートレインとは重心やロール慣性主軸の向きが変化し、マウント装置の位置を適切な位置に移動させないとパワートレインを適正な姿勢で車両に支持することができないおそれがあった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、変速機の仕様に応じたマウント装置の位置調整を不要としつつ、パワートレインを適正な姿勢で車両に支持することができるパワートレインの支持構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、手動変速機の上部に自動変速ユニットを取付けて変速操作を自動化した自動変速機と、前記自動変速機の車両幅方向端部に連結されたエンジンとを有し、ロール慣性主軸が車両幅方向に延びるパワートレインと、前記パワートレインにおける前記エンジン側の車両幅方向端部を車体に弾性的に支持する第1マウント装置と、前記パワートレインにおける前記自動変速機側の車両幅方向端部を前記車体に弾性的に支持する第2マウント装置と、を備え、前記第1マウント装置および前記第2マウント装置が前記ロール慣性主軸の上方に配置されたペンデュラム式のパワートレインの支持構造であって、前記自動変速機は、変速機ケースを有し、前記自動変速ユニットは、前記変速機ケースの上部に固定されるベースプレートと、前記ベースプレート上に配置される油圧発生装置および油圧アクチュエータとを有し、前記第2マウント装置は、前記車体に配置される防振部材と、一端部が前記変速機ケースの少なくとも上部に連結され、他端部が前記防振部材に連結されるブラケットと、を有し、前記ブラケットは、前記変速機ケースの上面に沿って車両前後方向および車両幅方向に延びる第1プレート部と、この第1プレート部に直交し、前記変速機ケースの左端部の側面に締結される平面状の第2プレート部とを有し、前記パワートレインを車両上方から見た場合、前記自動変速ユニットの大半が前記ロール慣性主軸よりも後方に配置され、かつ、前記ベースプレートは、その車両幅方向外側縁部が車両前方側ほど前記エンジンに近づくように傾斜する形状に形成され、前記第1プレート部は、その車両幅方向内縁部が前記ベースプレートの車両幅方向外縁部の輪郭に沿うように車両幅方向に拡げられて前記ロール慣性主軸よりも前方に配置される部分が後方に配置される部分よりも大きくなるように形成され、前記手動変速機に前記自動変速ユニットを取り付けることに起因する前記パワートレインの重心や前記ロール慣性主軸の移動を抑制させることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、変速機の仕様に応じたマウント装置の位置調整を不要としつつ、パワートレインを適正な姿勢で車両に支持することができる。
図1は、本発明のパワートレインの支持構造の一実施の形態を示す図であり、車両の前部の平面図である。 図2は、本発明のパワートレインの支持構造の一実施の形態を示す図であり、車両の前部の正面図である。 図3は、本発明のパワートレインの支持構造の一実施の形態を示す図であり、パワートレインの支持装置を左前方から見た斜視図である。 図4は、本発明のパワートレインの支持構造の一実施の形態を示す図であり、パワートレインの支持装置の平面図である。 図5は、本発明のパワートレインの支持構造の一実施の形態を示す図であり、パワートレインの支持装置を左側から見た側面図である。
以下、本発明に係るパワートレインの支持構造の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1から図5は、本発明に係る一実施の形態のパワートレインの支持構造を示す図である。図1から図5において、上下左右方向は、車両に搭乗する運転者から見た方向を示している。
まず、構成を説明する。図1において、車両1は、前側にエンジンルーム2を有し、このエンジンルーム2の内部にパワートレイン3が搭載されている。パワートレイン3は、エンジン4と自動変速機20を備えている。
図1、図2、図3において、エンジン4は、例えば、図示しないシリンダを4つ有する直列4気筒のエンジンから構成されており、図示しないクランクシャフトを車両幅方向に向けて配置した横置きエンジンである。
自動変速機20は、エンジン4の車幅方向の一端に連結されており、クランクシャフトの回転を変速して得られた駆動力を図示しない駆動輪に伝達する。
自動変速機20は、手動変速機22に自動変速ユニット30を付加したものであり、手動変速機22の変速段を自動変速ユニット30により自動的に変更するようになっている。すなわち、自動変速機20は、AMT(Automated Manual Transmission)として構成されている。
自動変速機20の変速機ケース23には、図示しない単板式のクラッチが収容されている。クラッチは、変速機ケース23のエンジン4側の端部に収容されおり、エンジン4と自動変速機20との間の動力伝達を断続するようになっている。
変速機ケース23の内部には図示しない変速機構が収容されている。変速機構は、手動変速機に一般的に採用される平行軸歯車式の変速機構からなる。変速機ケース23の車両前後方向の後側部かつ車両上下方向の下側部には、図示しないディファレンシャル装置が収容されている。ディファレンシャル装置は、変速機構から出力された駆動力を図示しない左右のドライブシャフトに差動回転可能に伝達する。
自動変速機20には、クラッチレバー22Aが設けられている。クラッチレバー22Aは、その基端部側の図示しないクラッチレリーズ軸を中心にして揺動するように、変速機ケース23の上部に配置されている。
クラッチレバー22Aに作用する油圧アクチュエータ34からの操作力によりクラッチレバー22Aが揺動することで、クラッチレリーズ軸が回動してクラッチが切断される。
自動変速機20には、シフトアンドセレクト軸22Bが設けられており、このシフトアンドセレクト軸22Bは、変速機ケース23の上面から上方に突出している。自動変速機20は、シフトアンドセレクト軸22Bが操作されることで、複数段の前進段または後進段の何れかを形成する。
シフトアンドセレクト軸22Bは、変速機ケース23に回転自在かつ、軸線方向に移動自在に設けられている。シフトアンドセレクト軸22Bの上端部は変速機ケース23の上面から上方に突出しており、油圧アクチュエータ34の油圧シリンダ34Bに連結されている。
シフトアンドセレクト軸22Bは、変速機ケース23の内部で変速機構に連結されている。シフトアンドセレクト軸22Bが油圧アクチュエータ34により軸方向に移動または周方向に回動されることで、自動変速機20の変速機構は、複数段の前進段または後進段の何れかを選択する。
図1、図2、図3、図4において、自動変速ユニット30は、変速機ケース23の上方に設けられている。自動変速ユニット30は、オイルタンク32、電動オイルポンプ33、油圧アクチュエータ34およびベースプレート31、制御ユニット35を含んで構成されている。
自動変速ユニット30を構成するこれら部材のうち、オイルタンク32、電動オイルポンプ33、油圧アクチュエータ34および制御ユニット35はベースプレート31に取付けられて一体化されている。
より詳しくは、オイルタンク32、電動オイルポンプ33のモータ部、油圧アクチュエータ34および制御ユニット35は、ベースプレート31の上面に取付けられて一体化されている。また、電動オイルポンプ33のポンプ部は、ベースプレート31の下面に取付けられて一体化されている。
ベースプレート31は、水平方向に延びる平板状に形成されており、自動変速機20の変速機ケース23の上部に固定されている。ベースプレート31の内部には作動油が流通する油路や油圧ソレノイドが設けられている。車両上方から見た場合、ベースプレート31は、その車両幅方向外側縁部の輪郭が車両前方側ほどエンジン4に近づくように傾斜する形状に形成されている。
オイルタンク32は作動油を貯留している。電動オイルポンプ33は、オイルタンク32から供給される作動油を昇圧し、昇圧された高圧の作動油を油路に送出する。本実施形態では、この作動油をアキュムレータにより蓄圧している。電動オイルポンプ33は、本発明における油圧発生装置を構成している。
オイルタンク32は、自動変速機20の平面視で油圧アクチュエータ34および制御ユニット35の車両前後方向前側に配置される。
電動オイルポンプ33は、高圧の作動油をベースプレート31に形成された図示しない油路を通して油圧アクチュエータ34に供給する。
制御ユニット35は油圧アクチュエータ34の側方に配置されている。制御ユニット35は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んだマイクロコンピュータから構成されている。制御ユニット35は、電動オイルポンプ33および油圧アクチュエータ34を電気的に制御する。
油圧アクチュエータ34は、油圧シリンダ34A、34Bを備えており、この油圧シリンダ34A、34Bは、電動オイルポンプ33から供給される作動油の油圧により作動する。
油圧シリンダ34Aは、クラッチレバー22Aの先端部に連結されており、クラッチレバー22Aを揺動させることで、クラッチレリーズ軸を回動してクラッチを切断するようになっている。
油圧シリンダ34Bは、シフトアンドセレクト軸22Bの上端部に接続されており、シフトアンドセレクト軸22Bを軸線周りに回転させ、かつ、軸線方向に移動させることで、変速機構において複数の前進段または後進段の何れかを形成させるようになっている。
パワートレイン3を車両上方から見た場合、自動変速ユニット30の大半がロール慣性主軸10よりも後方に配置されている。また、パワートレイン3を車両上方から見た場合、自動変速ユニット30の平面形状は、自動変速機20の上部におけるロール慣性主軸10よりも前方に位置する部分を外部に露出させる形状に形成されている。この自動変速機20の上部におけるロール慣性主軸10よりも前方に位置する部分には、後述するブラケット55が締結されている。
車両1は、車幅方向の右側および左側にサイドメンバ6R、6Lを備えており、サイドメンバ6R、6Lは、車両1の前後方向に延びている。サイドメンバ6R、6Lにはクロスメンバ8が連結されており、クロスメンバ8は、パワートレイン3の車両後方で車両幅方向に延びている。クロスメンバ8の両端部は、サイドメンバ6R、6Lにそれぞれ連結されている。本実施形態のサイドメンバ6R、6Lは本発明の車体を構成する。サイドメンバ6R、6Lの外側部にはエプロンパネル9R、9Lがそれぞれ連結されており、このエプロンパネル9R、9Lは、サイドメンバ6R、6Lの車幅方向外方に配置された図示しない車輪を内側から覆うように湾曲している。
パワートレイン3の右端部および左端部には防振部材41、51を有するマウント装置40、50が設けられている。マウント装置40はサイドメンバ6Rに弾性的に連結されている。マウント装置50はサイドメンバ6Lに弾性的に連結されている。ここで、パワートレイン3の右端部は、パワートレイン3におけるエンジン4側の車両幅方向端部である。また、パワートレイン3の左端部は、パワートレイン3における自動変速機20側の車両幅方向端部である。マウント装置40は本発明の第1マウント装置を構成し、マウント装置50は本発明の第2マウント装置を構成している。
本実施の形態のパワートレイン3の支持構造は、マウント装置40、50によってパワートレイン3の車両幅方向の右端部および左端部の上部を吊り下げるようにして車体に支持している。
車両1は、マウント装置40、50によってエンジン4のアイドリング時にエンジン4からサイドメンバ6R、6Lに振動が伝達されることを抑制できるとともに、車両1の走行時のNV(ノイズアンドバイブレーション)性能を向上できる。
このようにパワートレイン3は、車両1の発進時や停止時等において、ロール慣性主軸10を中心として揺動しようとする。
パワートレイン3のロール慣性主軸10は、パワートレイン3の重心CGを通って車幅方向に延びている。マウント装置40、50の防振部材41、51は、ロール慣性主軸10の上方に配置されている。
本実施の形態のパワートレイン3においては、車両の平面視にてマウント装置40、50の防振部材41、51の間を結んだ線とロール慣性主軸10とが略一致するようにマウント装置40、50が配置されている。
そして、パワートレイン3のロール慣性主軸10を中心とした過剰な揺動を抑制するため、パワートレイン3とクロスメンバ8とは、トルクロッド11によって弾性的に連結されている。
トルクロッド11は、車両1の高さ方向においてロール慣性主軸10よりも下方に設置されている。トルクロッド11は、車両1の前後方向に延びており、車両1の前後方向の軸線と同一の軸線上に設置されている。すなわち、トルクロッド11は、ロール慣性主軸10と概ね直交する方向に延びている。
トルクロッド11の後端部には、防振ゴム11Aが設けられており、トルクロッド11は、この防振ゴム11Aを介してクロスメンバ8に弾性的に連結されている。トルクロッド11の前端部は、図示しない防振ゴムを介してパワートレイン3の下部に弾性的に連結されている。
このように、本実施形態の車両1において、パワートレイン3の支持構造は、パワートレイン3の上部に連結されたマウント装置40、50の防振部材41、51によりパワートレイン3の両端部を支持し、パワートレイン3の下部に連結されたトルクロッド11によりパワートレイン3の下部を支持している。すなわち、このパワートレイン3の支持構造は、マウント装置40、50がロール慣性主軸10の上方に配置されたペンデュラム式の支持構造である。
このパワートレイン3の支持構造においては、パワートレイン3の下部をトルクロッド11によってクロスメンバ8に弾性的に連結したことで、車両1の発進時や停止時等においてパワートレイン3がロール慣性主軸10を中心として過剰に揺動することを抑制できる。
ここで、変速機ケース23は、エンジン4の左端部に連結されてクラッチが収容される筒状の第1ケース23Aと、この第1ケース23Aの左端部に連結されて変速機構が収納される筒状の第2ケース23Bと、第2ケース23Bの左端部を閉塞するエンドカバー23Cとを備えている。
これらのうち、エンドカバー23Cは、例えば板金を絞り加工等により成形したものからなり、パワートレイン3の重量をサイドメンバ6Lに支持可能な構造強度を備えていない。
一方、第1ケース23Aおよび第2ケース23Bは、アルミ合金等を鋳造により成形したものからなり、パワートレイン3の重量をサイドメンバ6Lに支持可能な構造強度を備えている。
そこで、本実施形態では、自動変速ユニット30との干渉を避けるようにして第2ケース23Bの少なくとも上部にマウント装置50を連結している。マウント装置50は、第2ケース23Bの左端部の車両前方側に連結されている。
図1、図2、図3、図4、図5において、マウント装置50は、サイドメンバ6Lの上面に連結される防振部材51と、この防振部材51と変速機ケース23の左端部とを連結するブラケット55と、を備えている。
防振部材51は、サイドメンバ6Lの上面に締結される筒状の外筒部52と、この外筒部52の内周側に配置される筒状の内筒部54と、これら外筒部52と内筒部54の間に配置される防振ゴム53と、を備えている。
ブラケット55を車両上方から見た場合、ブラケット55は、ロール慣性主軸10よりも前方に配置される部分が後方に配置される部分よりも大きくなるように形成されている。また、ブラケット55の車両幅方向内縁部は、ベースプレート31の車両幅方向外縁部の輪郭に沿う形状に形成されている。
具体的には、ブラケット55は、自動変速機20の左端部の上面に連結される変速機側ブラケット57と、この変速機側ブラケット57の左端部の上面に締結される防振部材側ブラケット56とに分割されている。変速機側ブラケット57はブラケット55の右端部に配置されている。防振部材側ブラケット56はブラケット55の左端部に配置されている。
変速機側ブラケット57は、自動変速機20の少なくとも上部に連結されている。具体的には、変速機側ブラケット57は、平面状の第1プレート部57Aおよび第2プレート部57Bを備えている。
第1プレート部57Aは、変速機ケース23の左端部の上面に沿って車両前後方向および車両幅方向に延びている。第1プレート部57Aの車両幅方向内縁部は、ベースプレート31の車両幅方向外縁部の輪郭に沿う形状に形成されている。第1プレート部57Aは、変速機ケース23の左端部の上面における自動変速ユニット30より車両前方側に、上方からボルトにより締結されている。
第2プレート部57Bは、第1プレート部57Aの左端部に連続し、変速機ケース23の左端部の側面に沿って車両上下方向に延びている。第2プレート部57Bは、第1プレート部57Aに直交している。第2プレート部57Bは、変速機ケース23の左端部の側面に、左方からボルトにより締結されている。
言い換えると、変速機側ブラケット57は、車両前後方向に見たとき、第1プレート部57Aと第2プレート部57BとでL字状に形成されている。
防振部材側ブラケット56は、防振部材51を介してサイドメンバ6Lに支持されている。具体的には、防振部材側ブラケット56は、車両前後方向および車両幅方向に延びる平面状のプレート部56Aと、このプレート部56Aの上面に連結された台座部56Bと、この台座部56Bから防振部材51側に延びる棒状の軸部56Cとを備えている。
プレート部56Aは、変速機側ブラケット57の第1プレート部57Aの上面にボルトにより締結されている。軸部56Cは、防振部材51の内筒部54に嵌め込まれている。
このように、マウント装置50は、自動変速機20の左端部をブラケット55および防振部材51を介してサイドメンバ6Lに連結することで、パワートレイン3における自動変速機20側の車両幅方向端部をサイドメンバ6Lに弾性的に支持している。
次に、作用を説明する。上記構造によれば、自動変速機20に連結されるブラケット55を車両上方から見た場合、ブラケット55は、AMTとして構成された自動変速機20を使用するパワートレイン3のロール慣性主軸10よりも前側に配置される部分が、このロール慣性主軸10よりも後側に配置される部分よりも大きくなるように形成されている。このため、自動変速ユニット30の配置に起因するパワートレイン3の重心CGやロール慣性主軸10の移動を抑制できる。このため、AMTとして構成された自動変速機20を使用するパワートレイン3のロール慣性主軸10を、AMT以外の変速機を使用するパワートレインのロール慣性主軸と略一致させることができる。
このため、変速機の仕様に応じたマウント装置の位置調整を不要としつつ、パワートレイン3を適正な姿勢で車両1に支持することができる。
また、本実施の形態のパワートレイン3の支持構造において、自動変速ユニット30は、自動変速機20の上部に固定されるベースプレート31と、ベースプレート31上に配置される電動オイルポンプ33および油圧アクチュエータ34とを有する。
そして、車両上方から見た場合、ベースプレート31は、その車両幅方向外側縁部の輪郭が車両前方側ほどエンジン4に近づく形状に形成されている。また、ブラケット55の車両幅方向内縁部は、ベースプレート31の車両幅方向外縁部の輪郭に沿う形状に形成されている。
上記構造によれば、自動変速機20に連結されるブラケット55における、AMTとして構成された自動変速機20を使用するパワートレイン3のロール慣性主軸10よりも前側に配置される部分を、このロール慣性主軸10よりも後側に配置される部分よりも大きくすることが容易になる。
また、本実施の形態のパワートレイン3の支持構造において、ブラケット55は、自動変速機20に連結される変速機側ブラケット57と、変速機側ブラケットに締結される防振部材側ブラケット56とに分割されている。
上記構造によれば、ブラケット55を変速機側ブラケット57と防振部材側ブラケット56とに分割したため、変速機側ブラケット57の形状を自動変速ユニット30の形状に合わせて自由に変更でき、ブラケット55の重量を調整できる。
また、本実施の形態のパワートレイン3の支持構造において、変速機側ブラケット57は、自動変速機20の左端部の上面に締結される平面状の第1プレート部57Aと、この第1プレート部57Aに直交し、自動変速機20の左端部の側面に締結される平面状の第2プレート部57Bとを備えている。
上記構造によれば、変速機側ブラケット57を自動変速機20の左端部の上面と側面の両面に締結できるため、変速機側ブラケット57と自動変速機20とを強固に連結することができる。また、パワートレイン3の荷重を第1プレート部57Aと第2プレート部57Bとに分散できるため、パワートレイン3の荷重によって第1プレート部57Aに撓みが発生することを防止できる。
また、本実施の形態のパワートレイン3の支持構造において、自動変速機20は、エンジン4とマウント装置50との間に、クラッチを収納する第1ケース23Aと、手動変速機22の変速機構を収納する第2ケース23Bと、第2ケース23Bの端部を閉塞するエンドカバー23Cとを順次有し、ブラケット55の一端部は、第2ケース23Bの少なくとも上部に連結されている。
上記構造によれば、マウント装置50からの距離が短く、かつ、十分な構造強度を備える第2ケース23Bの少なくとも上部にブラケット55を連結したことで、ブラケット55が大型化するのを回避することができる。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、3...パワートレイン、4...エンジン、6R,6L...サイドメンバ(車体)、10...ロール慣性主軸、20...自動変速機、22...手動変速機、23A...第1ケース、23B...第2ケース、23C...エンドカバー、30...自動変速ユニット、31...ベースプレート、33...電動オイルポンプ(油圧発生装置)、34...油圧アクチュエータ、40...マウント装置(第1マウント装置)、50...マウント装置(第2マウント装置)、51...防振部材、55...ブラケット、56...防振部材側ブラケット、57...変速機側ブラケット

Claims (2)

  1. 手動変速機の上部に自動変速ユニットを取付けて変速操作を自動化した自動変速機と、前記自動変速機の車両幅方向端部に連結されたエンジンとを有し、ロール慣性主軸が車両幅方向に延びるパワートレインと、
    前記パワートレインにおける前記エンジン側の車両幅方向端部を車体に弾性的に支持する第1マウント装置と、
    前記パワートレインにおける前記自動変速機側の車両幅方向端部を前記車体に弾性的に支持する第2マウント装置と、を備え、
    前記第1マウント装置および前記第2マウント装置が前記ロール慣性主軸の上方に配置されたペンデュラム式のパワートレインの支持構造であって、
    前記自動変速機は、変速機ケースを有し、
    前記自動変速ユニットは、前記変速機ケースの上部に固定されるベースプレートと、前記ベースプレート上に配置される油圧発生装置および油圧アクチュエータとを有し、
    前記第2マウント装置は、前記車体に配置される防振部材と、一端部が前記変速機ケースの少なくとも上部に連結され、他端部が前記防振部材に連結されるブラケットと、を有し、
    前記ブラケットは、前記変速機ケースの上面に沿って車両前後方向および車両幅方向に延びる第1プレート部と、この第1プレート部に直交し、前記変速機ケースの左端部の側面に締結される平面状の第2プレート部とを有し、
    前記パワートレインを車両上方から見た場合、前記自動変速ユニットの大半が前記ロール慣性主軸よりも後方に配置され、かつ、前記ベースプレートは、その車両幅方向外側縁部が車両前方側ほど前記エンジンに近づくように傾斜する形状に形成され、
    前記第1プレート部は、その車両幅方向内縁部が前記ベースプレートの車両幅方向外縁部の輪郭に沿うように車両幅方向に拡げられて前記ロール慣性主軸よりも前方に配置される部分が後方に配置される部分よりも大きくなるように形成され、
    前記手動変速機に前記自動変速ユニットを取り付けることに起因する前記パワートレインの重心や前記ロール慣性主軸の移動を抑制させることを特徴とするパワートレインの支持構造。
  2. 前記ブラケットは、前記第1プレート部と前記第2プレート部とを含み前記自動変速機に連結される変速機側ブラケットと、前記変速機側ブラケットに締結される防振部材側ブラケットとに分割されていることを特徴とする請求項1に記載のパワートレインの支持構造。
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