JP6743706B2 - エレクトレットフィルターの製造方法 - Google Patents
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/04—Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material
Description
なお、本明細書では、素材の低表面張力化により撥油する効果を「撥油性」、オイルミスト付加時における素材の粒子捕集効率低下を抑制する効果を「耐オイルミスト性」と記載する。本発明における撥油性とは、素材の低表面張力化により液体の素材表面での広がりを抑制する効果を意味するものであり、濡れの原理から鑑みて表面張力値の大きな水に対しての作用(撥水性)も含まれるものとする。
本発明に用いられる担体は、所望の特性を有するものであれば特に制限されないが、形状自由度及びエレクトレットフィルターの電荷安定性の観点から電気抵抗の高い合成樹脂を用いることが好ましい。具体的な素材として、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオレフィン、環状オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられ、ポリエチレン、ポリブテン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状オレフィンなどのポリオレフィン素材やポリスチレン素材が好ましい。これらの素材を用いることで、電気抵抗が高く、かつ、疎水性、成形性などのバランスが良好であり、粒子の捕集効率に優れたエレクトレットフィルター、すなわち、実用性に優れたエレクトレットフィルターを得ることができる。
本発明のエレクトレットフィルターは、担体表面の少なくとも一部に撥水性および撥油性を付与するためにフッ素原子を含んでなるフッ素含有粒子を用いることを特徴とする。フッ素含有粒子は、フッ素含有多環化合物、又はフッ素含有オレフィン若しくはフッ素含有側鎖を有する(メタ)アクリレートを含むモノマー成分から得られたフッ素含有重合体からなる。また、環境や人体に悪影響を及ぼすのを避ける観点から、上記フッ素含有重合体及び上記フッ素含有多環化合物は、加水分解によって、炭素数が8以上で、かつ、全ての水素が炭素に置換されているフッ素テロマーが発生しないことを特徴とする。
本発明におけるエレクトレットフィルターは、担体またはフッ素含有粒子の少なくとも一方がエレクトレット化され、すなわち、静電電荷が付与されている。エレクトレット化の方法は使用時に所望の特性が得られるものであれば特に制限されず、フッ素含有粒子の担持前でも担持後でもよい。前者であれば、フッ素含有粉末を静電的な引力にて引き寄せることで付着や加工に利点があり、後者であれば担体の電気力線が遮蔽されないため、エレクトレット効果をより発現させることができる。
本発明のエレクトレットフィルターは、吸油機能または吸水機能を有した繊維層(以下、吸液層という)をさらに積層して用いることが好ましい。非フッ素系素材を担体として用いた場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用樹脂を積層した場合であっても吸油機能を有する。吸油や吸水などの吸液機能を有した吸液層を設けることで、撥油性により生じた液滴の滴りを抑制し、エレクトレットフィルター表面から液滴を移行し吸液層に拡散することで、エレクトレット性の消失や通気抵抗の上昇を抑制することができる。
粒子のガラス転移温度はJIS K 7121に準拠して測定しており、具体的には、試料10mgを測定用密閉パンに入れ、昇温速度20℃/minの条件で、TAインスツルメント社製示差走査熱量計を用いて測定された中間点ガラス転移温度をガラス転移温度とした。
粒子の融点はJIS K 7121に準拠して測定しており、具体的には、試料5mgを測定用密閉パンに入れ、昇温速度10℃/minの条件で、TAインスツルメント社製示差走査熱量計を用い、気密性を有した密閉パンに測定されたピーク温度を、再結晶ピークの存在確認により融点とした。
JIS K 6768に定められた配合にて表面張力40〜25mN/mの範囲にて1mN/m間隔でぬれ張力試験液を16種類調製した。そして、表面張力40mN/mの試験液を用いて微生物試験用マイクロピペッターにてサンプル(エレクトレット化後のフィルター)の表面に50μLずつ静置し10秒後の浸透度合いを観察した。その後、表面張力39mN/mの試験液、表面張力38mN/mの試験液、・・・の順に浸透度合いを同様に観察し、完全吸収されない最も表面張力の小さな試験液の表面張力をJIS K 6768ぬれ張力試験液での撥油度とした。なお、順次測定を行った結果、試験材料の表裏の状態に差異が生じる場合には、より表面張力の小さな方の表面張力を撥油度とした(AATCC118での撥油度についても同様である)。また、25mN/mの試験液が非浸透の場合は、浸透した試験液がないため、試験結果を25mN/mとした。
AATCC118に定められた1級から8級までの試験液を準備した。各々を微生物試験用マイクロピペッターにてサンプル(エレクトレット化後のフィルター)の表面に50μLずつ静置し30秒後の浸透度合いを観察した。サンプルに試験液が完全吸収されない最も高い番号の試験液に対応した級数をAATCC118での撥油度とした。なお、1級の試験液が浸透の場合は、非浸透の試験液がないため、試験結果を1級未満とした。また、8級の試験液が非浸透の場合は、浸透した試験液がないため、試験結果を8級とした。
Emery3004(PAO(ポリ−α−オレフィン))を試験液として準備し、微生物試験用マイクロピペッターにてサンプル(エレクトレット化後のフィルター)の表面に対し50μL静置し30秒後の浸透度合いを観察した。サンプルに試験液が完全吸収されない場合にはPAOに対して撥油性を有するとした。なお、サンプルに試験液が完全吸収されない場合にはPAOに対して撥油性を有する(非浸透)とした。
微生物試験用マイクロピペッターにて水50μLをサンプル(エレクトレット化後のフィルター)の表面上に静置し30秒後の浸透度合いを観察した。サンプルに水が完全吸収されない場合には撥水性を有するとした。
サンプル(エレクトレット化後のフィルター)について、光散乱式粒子計数装置リオン社製KC−01Eを用いて以下の方法にて、フィルターの粒子捕集効率試験を実施した。
評価粒子:大気塵
通気速度:10cm/sec
効率算出:フィルター通過前後の粒径0.3〜0.5μmの粒子個数を測定して、以下の式より捕集効率を求めた。
捕集効率(%)=(1−(フィルター通過後の粒子個数/フィルター通過前の粒子個数))×100
オイルミストへの負荷耐性(対オイルミスト耐久性)試験は以下の2種の方法にて実施した。低極性の鉱物系粒子としてPAOミストを用いて、試験を行い、また、水および多種多様な極性分子を含有する複合粒子としてタバコ煙を用いて、試験を行った。
72mmφに打ち抜いたサンプル(エレクトレット化後のフィルター)を有効通気径50mmφのアダプターに装着し、TSI社製 CERTITEST Model 8130を用い、下記条件にて通風を行った。連続的に粒子負荷を行い、下記算出法における粒子捕集効率が50%(フィルター通過後の粒子濃度がフィルター通過前の粒子濃度の半分)となった時点におけるサンプルの粒子捕集量を耐久値とした。
評価粒子:平衡帯電状態としたEmery3004(PAO)
最頻粒子径0.184μm
通気速度:5cm/sec(6L/min)
濃度 :100mg/m3
効率算出:光散乱濃度法によるフィルター通過前後の濃度評価
なお、光散乱濃度法による粒径0.3〜0.5μmである粒子の捕集効率は、光散乱計数器による粒径0.3〜0.5μmである粒子の捕集効率の値とほぼ一致することを確認している。
[タバコ煙負荷]
1m3アクリル容器中でJEM1467に準拠した吸煙器と手法を用いて、日本たばこ産業社製メビウス(登録商標)を4本燃焼させた。72mmφに打ち抜いたサンプルを有効通気径50mmφのアダプターに装着し、風量12L/minにて10分間通気を行った。粒子濃度は柴田科学デジタル粉塵計P−2Lにて4000CPMから3000CPMへの減少となり、効率100%を維持した場合には、メビウス(登録商標)を4本燃焼し、風量12L/minにて10分間通気を行うことで、概ねタバコ1本/サイクル程度の負荷量となる。
上記1サイクル(メビウス(登録商標)を4本燃焼し、風量12L/minにて10分間通気を行う)負荷ごとに、72mmφに打ち抜いたサンプル(エレクトレット化後のフィルター)を有効通気径50mmφのアダプターに装着し、TSI社製 CERTITEST Model 8130を用い、下記の方法で効率および質量を計測し、効率50%を割り込むまでサイクルを繰り返し行い、効率が50%を割り込んだ時点を終点とする。縦および横軸を普通軸として捕集効率とタバコ煙の捕集重量をプロットし、効率50%となる時点の数値を読み取り耐久寿命として算出する。
評価粒子:平衡帯電状態とした固体NaCl(2質量%NaCl水から発生)最頻粒子径0.075μm
通気速度:5cm/sec(6L/min)
濃度 :200mg/m3
効率算出:光散乱濃度法によるフィルター通過前後の濃度評価
なお、タバコ煙負荷後のサンプルを用いた場合、光散乱計数器の粒子径計測に干渉を生じるため、光散乱濃度法にて効率評価を行った。また、常法の4秒では粒子濃度が平衡にならないため、上下の検出器が平衡となる時間として20秒の値を設定した状態で、1サイクルのフィルターテスターモード(効率計測モード)の数値を用いた。
Alfa Aesar社製L16828(n−C20F42:融点167℃)が1質量%濃度となるようにパーフルオロヘキサン中にn−C20F42を分散させた分散液を作製した。メルトブローン法により得られた目付30g/m2、平均繊維直径3μm、厚み0.25mmのポリプロピレン不織布(以下、単にポリプロピレン不織布という)上にラスキンノズルを用いて上記分散液を噴霧したところ、粒子がポリプロピレン不織布に固形分で0.54g/m2付着した。粒子の電気移動度に基づいて分級を行う微分型電気移動度分析器(DMA)と、粒子を凝縮核として液滴を過飽和蒸気中で成長させたあとで検出する凝縮核粒子計数器(CNC)とを組み合わせたDMA−CNC法によって、溶媒揮発後の最頻粒子径を測定したところ83nmであった。最後に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
Alfa Aesar社製L16828(n−C20F42:融点167℃)が0.03質量%濃度となるようにパーフルオロヘキサン中にn−C20F42を分散させた分散液を作製した。ポリプロピレン不織布上にラスキンノズルを用いて上記分散液を噴霧したところ、粒子がポリプロピレン不織布に固形分で0.13g/m2付着した。DMA−CNC法によって、溶媒揮発後の最頻粒子径を測定したところ18nmであった。最後に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
ポリテトラフルオロエチレン(融点330℃)の水性分散体を300℃に加熱して界面活性剤成分を除去したものをパーフルオロヘキサンに1質量%濃度となるように分散させた(溶解度は0.1質量%以下であった)後、ポリプロピレン不織布上にラスキンノズルを用いて上記分散液を噴霧したところ、粒子が固形分で0.96g/m2付着した。DMA−CNC法によって、溶媒揮発後の最頻粒子径を測定したところ210nmであった。最後に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
懸濁重合によりジシクロペンタニルメタクリレートと2−(パーフルオロヘキシル)エチルメタクリレートとの質量比が1:9であるランダム共重合体(ガラス転移温度(Tg):61℃)を得た。パーフルオロヘキサン中で上記ランダム共重合体の粉砕を行い、分散液のままポリプロピレン不織布に浸透させて、予め分散されたランダム共重合体粒子の非溶解分を不織布に付着させた後に風乾を行った。ランダム共重合体の付着量は固形分で1.19g/m2であり、走査式電子顕微鏡を用いて最頻粒子径を測定したところ260nmであった。最後に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
懸濁重合によりジシクロペンタニルメタクリレートと2−(パーフルオロヘキシル)エチルメタクリレートとの質量比が3:7であるランダム共重合体(Tg:81℃)を得た。パーフルオロヘキサン中で上記ランダム共重合体の粉砕を行い、分散液のままポリプロピレン不織布に浸透させて、予め分散されたランダム共重合体粒子の非溶解分を不織布に付着させた後に風乾を行った。ランダム共重合体の付着量は固形分で1.08g/m2であり、走査式電子顕微鏡を用いて最頻粒子径を測定したところ240nmであった。最後に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
ポリプロピレン不織布に対して粒子を不織布に付着させることなくコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
日産化学工業社製シリカゾルであるスノーテックス(登録商標)30(粒子径10〜15nm)に対し、スノーテックス(登録商標)30の粒子表面全体を覆うように加水分解させた1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリメトキシシランを過剰量反応させた。スノーテックス(登録商標)30と1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリメトキシシランとの混合液をイソプロピルアルコールで希釈させた後、この希釈液をポリプロピレン不織布に浸透させたところ、粒子がポリプロピレン不織布に固形分で0.87g/m2担持した。最後に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。この粒子のTgは40℃未満であり、この粒子は粘性を有していた。
水性エマルションであり、C6系撥水撥油剤であるダイキン工業社製ユニダイン(登録商標)TG−5502をポリプロピレン不織布に浸透させたところ、粒子が固形分で1.02g/m2担持した。次に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。この粒子のTgは30℃以下であり、この粒子は粘性を有していた。
脱水したイソプロピルアルコールにパーフルオロヘプタン酸及びジルコニウムテトライソプロポキシドを分散させた水分散体をポリプロピレン不織布に付着、乾燥させることで、パーフルオロヘプタン酸ジルコニウム粒子を固形分で0.88g/m2担持させた。パーフルオロヘプタン酸ジルコニウム粒子の融点・Tgは観察されず、熱分解温度は320℃であった。次に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
スノーテックス(登録商標)30(粒子径10〜15nm)のみをイソプロピルアルコールで希釈させた後、この希釈液をポリプロピレン不織布に浸透させたところ、粒子がポリプロピレン不織布に固形分で0.68g/m2担持した。この粒子のTgは600℃以上である。次に、粒子を付着させたポリプロピレン不織布に対してコロナ放電法によりエレクトレット化を行い、エレクトレットフィルターを作製した。得られたエレクトレットフィルターの評価結果を表1に示す。
Claims (4)
- 金属及び金属酸化物を実質的に含有しないフッ素含有粒子を担体に付着させたエレクトレットフィルターの製造方法であって、
上記フッ素含有粒子が、フッ素含有多環化合物、又はフッ素含有オレフィン若しくはフッ素含有側鎖を有する(メタ)アクリレートを含むモノマー成分から得られたフッ素含有重合体からなり、上記フッ素含有重合体及び上記フッ素含有多環化合物は、加水分解によって、炭素数が8以上で、かつ、全ての水素が炭素に置換されているフッ素テロマーが発生せず、
上記フッ素含有重合体は、フッ素含有モノマーからなる重合体又はフッ素含有モノマーと非フッ素系モノマーとの共重合体であり、
上記非フッ素系モノマーは、分岐状脂肪族炭化水素基、環状脂肪族炭化水素基、若しくは芳香族炭化水素基を有してなる(メタ)アクリレート又は分岐状脂肪族炭化水素基、環状脂肪族炭化水素基、若しくは芳香族炭化水素基を有してなるハロゲン非含有オレフィンを含み、
上記フッ素含有粒子のガラス転移温度が60℃以上又は融点が100℃以上であり、
上記フッ素含有粒子を分散させた液相又は気相を用いて、上記担体に上記フッ素含有粒子を付着させる工程を含むことを特徴とするエレクトレットフィルターの製造方法。 - 上記フッ素含有粒子の粒子径が1nm以上500nm以下である請求項1に記載のエレクトレットフィルターの製造方法。
- 上記フッ素含有粒子から界面活性剤を除去及び/又は不活性化する工程を含む請求項1又は2に記載のエレクトレットフィルターの製造方法。
- メルトブローン法で上記担体を製造する工程を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレクトレットフィルターの製造方法。
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