JPH0326902Y2 - - Google Patents

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JPH0326902Y2
JPH0326902Y2 JP1984181066U JP18106684U JPH0326902Y2 JP H0326902 Y2 JPH0326902 Y2 JP H0326902Y2 JP 1984181066 U JP1984181066 U JP 1984181066U JP 18106684 U JP18106684 U JP 18106684U JP H0326902 Y2 JPH0326902 Y2 JP H0326902Y2
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air filter
filter material
overlayer
fiber
fibers
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は大気中に浮遊しているサブミクロンの
エアロゲル粒子を効果的に捕集する帯電性エアー
フイルタに関するものである。
(従来の技術) 従来、エレクトレツト繊維からなる不織布がエ
アーフイルタとして使用されるということは、
USP3998916,USP4375718,特開昭54−113900
などですでに知られている。しかしながら、従来
のものは大気中の塵埃を捕集するのに主として静
電気の作用によつているため処理風速が増大した
り、塵埃の量が増大してくると捕集効率が著しく
低下するという欠点があつた。また、静電気に対
して処理風速の影響が少ない領域において使用す
るためにはプリーツ加工等で過面積をさらに大
きくすればよいが、従来のエレクトレツト繊維か
らなる不織布はこのような加工性の点で劣つてい
るため、効果的に塵埃を捕集することが困難であ
つた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案のエアーフイルタは上記の欠点を克服
し、大気中に浮遊する粗大な塵埃はもちろん、
1μm以下のエアロゾル粒子までも効果的かつ経
済的に捕集しようとするものである。
(問題点を解決する手段) 本考案の一実施例を示すエアーフイルタ材の断
面である第1図によつて本考案を説明する。
本考案はエレクトレツト化された不織布からな
る過層1と、通気性の支持体層2とよりなるプ
リーツ加工した帯電性エアーフイルタ材3におい
て、該過層は熱可塑性合成樹脂からなる溶融物を
ノズルオリフイスから繊維状に紡出させると共
に、乱流の高速流体を作用させてウエブ状に捕集
した層であり、しかも該過層1が少なくとも
0.5〜4μmの繊維径の極細繊維4を30%以上含み、
かつ5μmを越える繊維径の太繊維5を5〜20%
含んでなる見掛密度0.07〜0.15g/cm3のエレクト
レツト化された不織布であり、かつ、該支持体層
2は該過層の重量に対して、重量(g/m2)比
で0.03を越える水溶性物質を含まないことを特徴
とする帯電性エアーフイルタ材3である。
本考案における過層1は、帯電による静電気
力が有効に作用するように隣り合う繊維相互の距
離をできるだけ短かくし、しかも緻密化すればよ
い。
しかし、本考案の過層1では繊維径0.5〜4μ
mを主体とした極細繊維4が30%以上、好ましく
は40〜80%含まれ、しかも繊維径5μmを越える
好ましくは8〜15μmの太繊維5が5〜20%、好
ましくは10〜15%含まれており、全体として見掛
密度0.07〜0.15g/cm3である不織布である。
このように本考案ではこのような不織布がエレ
クトレツト化されているので、静電気力による捕
集とメカニカル過とが組み合わされているた
め、長期間に渡つて高い捕集効率を維持すること
ができる。
つまり、従来のエレクトレツト化されたエアー
フイルタ材では使用の初期には静電気力の作用に
よつて塵埃がフイルタの表面に捕集され、使用に
つれてフイルタの表面が捕集された塵埃で被覆さ
れてしまい、静電気力の作用の低下が始まると共
に捕集効率も著しく低下してくる。それに対し
て、本考案のエレクトレツト化されたフイルタ材
は使用につれて静電気力の作用が低下したときに
も低圧損であつて、メカニカル過により捕集が
行われるのではるかに長期間、塵埃の捕集が効率
よく行うことができる。
しかも捕集効率の変化もきわめて小さいので、
空調設計が容易になる利点を有する。
しかし、本考案で過層を構成する極細繊維が
30%未満で、5μmを越える太繊維が20%を越え
て含まれ、見掛密度が0.07g/cm3未満であれば緻
密で微多孔の均一な過層を形成することが難し
く、また、風速の増大や塵埃の付着により捕集効
率が低下して、長期間高い捕集効率を維持するこ
とが難しい。一方、5μmを越える太繊維が5%
未満であつたり、見掛密度が0.15g/cm3を越える
と捕集効率の点に関しては問題ないが、過層の
空隙率が低下するため、メカニカル過により目
詰りが短期間に起こり、フイルタ寿命が著しく低
下するので好ましくない。
本考案の過層は、ポリプロピレン,ポリエチ
レン,ポリアミド,ポリエステル等の繊維形成
性,熱可塑性合成樹脂からなる溶融物をノズルオ
リフイスに導入し、オリフイスから細い均一な直
径の繊維を紡出させると共に、熱風等の高速流体
を乱流で作用させ、不均一な直径の繊維に細化さ
せて、これをスクリーン又は支持体上にウエブ状
で捕集することにより得られる。
本考案における過層としては、極性の高いポ
リプロピレン樹脂をウエブ状にしたものがエレク
トレツト化も容易であり、撥性性,絶縁性にも優
れるので最も好ましい。
過層としては少なくとも20g/m2であること
が捕集効率の上からも好ましい。
過層は支持体層と接着剤や熱圧着等の手段を
用いて少なくとも部分的に一体化されてエアーフ
イルタ材を形成するが、他に粗なプレフイルタ層
等が一体化されていてもよいことはいうまでもな
い。
本考案の支持体層2としては通気性を有し、し
かもプリーツ加工性に優れるものであればより好
ましく、織物,編物,不織布等の布帛やメツシ
ユ,スクリム等のネツト状物等が適しており、特
に保形性,加工性に優れる不織布が好ましい。
本考案の特徴の1つは、この支持体層に含まれ
る界面活性剤等の吸湿により帯電性を低下させる
ような水溶性物質が過層の重量(g/m2)に対
して重量(g/m2)比で0.03を越えて含まれない
ことである。つまり、水溶性物質の重量比で0.03
を越えて含まれると、例えば温度50℃,湿度92〜
95%RHの高湿度の環境下で使用されると、界面
活性剤等が溶出して過層の方へ拡散し、繊維表
面に付着して静電気力を著しく低下させるため、
長期間の使用で捕集効率が早期に悪化する傾向が
ある。そこで、捕集効率の経時変化における水溶
性物質の重量比の影響を試験し、その結果を第2
図に示した。
このような支持体層は、界面活性剤等の水溶性
物質を全く含まない、又は殆んど含まない基材で
つくるか、又は付着していても水,湯又は溶剤等
で洗浄して、水溶性物質の量を少なくしたものを
用いればよい。
第2図における帯電性エアーフイルタ材は、繊
維径0.5μm未満が17%,0.5〜4μmが60%,4〜
5μmが8%,5〜10μmが15%の繊維径分布をも
ち、重量25g/m2のポリプロピレン繊維不織布の
過層と、重量120g/m2のバインダー接着タイ
プのポリエステル繊維不織布の支持体層とを熱圧
着して一体化し、2つの電極の間で7KV/cmの
正の直流電圧をかけた高電界中を通してエレクト
レツト化したものである。
なお、第2図は支持体層中の水溶性物質の重量
比を変えたもので、支持体中のバインダーにアル
キルベンベンスルホン酸ソーダ系の界面活性剤を
A1は全く含まないもの、A2は0.019含むもの、A3
は比較として0.032含むもので試験した結果であ
る。第2図から明らかなように高湿度下では0.03
を越えると保持率が初期より著しく低下している
ことがわかる。
また、本考案に限らず、エアーフイルタ材は難
燃化することが好ましく、一般的に不織布のフイ
ルタ材を難燃化するには、難燃性繊維100%又は
難燃繊維を一部含むウエブを難燃剤を含むバイン
ダーで含浸したり、後加工的に難燃化する等方法
がとられる。
しかし、これらのバインダー中に一般に乳化
剤,親水化剤,各種の助剤等の水溶性物質が多量
に含まれる場合が多くエレクトレツト化には不都
合であり、本考案のような過層を難燃化すると
保形性,捕集効率等の点で悪くなり好ましくな
い。そこで本考案における最も有利な難燃化エア
ーフイルタ材の製法は、水溶性物質の重量比が
0.03以下の難燃化された支持体層を用いることで
ある。
このように本考案のプリーツ加工したエアーフ
イルタ材は高湿度の条件下でも高い捕集効率と低
い圧損を有し、従来のフイルタに比べて1.3〜1.5
倍の長寿命を有するもので、塵埃の捕集における
補集効率の変化が著しく少ないので、空調設計を
容易にするものである。
このような本考案のプリーツ加工した帯電性エ
アーフイルタ材を作り、処理風量の材通過平均
風速を15cm/sec以下に設定したフイルタユニツ
トを設計することにより、一般ビルはもとより、
産業用の空調フイルタとして用いてフイルタ寿命
が1年以上長く、かつ実用的で高性能なフイルタ
ユニツトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のエアーフイルタ材の一例を示
す断面図で、第2図は本考案の帯電性エアーフイ
ルタ材の支持体層中に含まれる水溶性物質の重量
比を変えて、捕集効率の保持率の変化を経時的に
試験した結果である。 1…過層、2…支持体層、3…エアーフイル
タ材、4…極細繊維、5…太繊維。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくともエレクトレツト化された不織布から
    なる過層と通気性の支持層とよりなるプリーツ
    加工した帯電性エアーフイルタ材において、該
    過層は熱可塑性合成樹脂からなる溶融物をノズル
    オリフイスから繊維状に紡出させると共に、乱流
    の高速流体を作用させてウエブ状に捕集した層で
    あり、しかも該過層が少なくとも0.5〜4μmの
    繊維径の極細繊維を30%以上含み、かつ、5μm
    を超える繊維径の太繊維を5〜20%含んでなる見
    掛密度0.07〜0.15g/cm3のエレクトレツト化され
    た不織布であり、かつ、該支持体層は該過層の
    重量に対して、重量比で0.03を越える水溶性物質
    を含まないことを特徴とする帯電性エアーフイル
    タ材。
JP1984181066U 1984-11-28 1984-11-28 Expired JPH0326902Y2 (ja)

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JPS6195416U JPS6195416U (ja) 1986-06-19
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JPH081024B2 (ja) * 1986-05-08 1996-01-10 東洋紡績株式会社 エレクトレツト糸の混繊ウエツプ
WO2016088691A1 (ja) * 2014-12-03 2016-06-09 東洋紡株式会社 エレクトレットフィルター
JP6743706B2 (ja) * 2014-12-03 2020-08-19 東洋紡株式会社 エレクトレットフィルターの製造方法

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JPS5624013A (en) * 1979-05-04 1981-03-07 Nitta Kk Structure of air filter element
JPS58208498A (ja) * 1982-05-27 1983-12-05 帝人株式会社 シ−ト状物

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