JP6740625B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関する。
ADF(Auto Document Feeder)を有するスキャナーは、原稿トレイに置かれた複数枚の原稿をADFにより連続して搬送し、これら複数枚の原稿を連続して読み取ることができる。
また、原稿載置部に載置された原稿シートの搬送方向長さについて、所定の基準長さであるか否かを検知する長さ検知手段と、分離搬送部よりも下流側で原稿シートの後端を検知する後端検知センサーと、後端検知センサーより搬送方向下流側における所定位置で原稿シートの先端を検知する第1先端検知センサーとを設け、長さ検知手段による検知結果が基準長さでない場合には、ピックアップローラーの回転駆動開始タイミングとして、後端検知センサーによる後端検知タイミングを採用する一方、前記検知結果が基準長さである場合には、前記回転駆動開始タイミングとして、第1先端検知センサーによる先端検知タイミングを採用するシート搬送装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2012‐192988号公報
ADFによる搬送の効率を高めようとしたとき、搬送される用紙と用紙との間の距離(以下、用紙間距離)を縮めることが考えられる。用紙間距離を縮めるために、用紙の搬送経路中に、搬送開始のタイミングを得るための専用のセンサーを設け、搬送中の用紙の端部を当該センサーで検出したタイミングで、後続の用紙の搬送を開始する構成が考えられる。しかし、このような構成は、前記専用のセンサーが必要であるため製品のコストアップの要因となる。前記文献1においても、後端検知センサー、第1先端検知センサー、さらには長さ検知手段、というように多くのセンサーが必要であり製品のコストアップの要因となっていた。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、コスト抑制と搬送の効率化とを両立させる搬送装置を提供する。
本発明の態様の1つは、搬送装置は、用紙が載置される載置部から用紙を搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部よりも搬送下流側で、前記第1搬送部により搬送された用紙を搬送する第2搬送部と、前記第2搬送部により搬送される用紙に対する所定の処理を実行する処理部と、前記第1搬送部および前記第2搬送部の駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記処理部によるN(Nは1以上の整数)枚目の用紙に対する処理が終わるまでに前記第2搬送部が当該N枚目の用紙の搬送に要した搬送時間を計測し、当該搬送時間に基づいて当該搬送時間よりも短い特定時間を決定し、前記第2搬送部がN+1枚目以降の用紙を搬送する場合に、前記第2搬送部が用紙の搬送を開始してから前記特定時間が経過したタイミングで前記第1搬送部に次の用紙の搬送を開始させる。
当該構成によれば、N+1枚目以降の用紙の搬送では、1枚の用紙に対する処理部による処理が終わるよりも前に、第1搬送部により次の用紙の搬送が開始される(用紙間距離が縮められる)ため、搬送が効率化され、搬送装置によるスループットが向上する。また、このような効果を、専用のセンサー等を追加することなく生じさせることができる。
本発明の態様の1つは、前記第1搬送部は、第1モーターにより動き、前記第2搬送部は、第2モーターにより動き、前記制御部は、前記第1モーターの駆動と前記第2モーターの駆動とをそれぞれ制御するとしてもよい。
当該構成によれば、第1搬送部、第2搬送部それぞれの駆動源を異ならせることで、第1搬送部、第2搬送部それぞれの動きを容易に制御することができる。
本発明の態様の1つは、前記処理部は、前記第2搬送部により搬送される用紙に対する読取処理を実行する画像読取部であるとしてもよい。
当該構成によれば、複数枚の用紙の読取処理に要するトータルの時間を短縮することができる。
本発明の態様の1つは、搬送装置は、前記載置部よりも搬送下流側かつ前記第2搬送部よりも搬送上流側で用紙の端部を検出する端部検出センサーを有し、前記制御部は、前記第1搬送部が前記載置部からの用紙の搬送を開始してから当該搬送された用紙の先端が前記端部検出センサーにより検出されるまでの時間をXとし、前記搬送時間をYとしたとき、前記特定時間をY−Xにより算出するとしてもよい。
当該構成によれば、第2搬送部がN+1枚目以降の1枚の用紙を搬送開始してから時間Y後に、当該用紙に対する処理部による処理が終わり、かつ次の用紙の先端が端部検出センサーに到達している状況を生み出すことができる。ただし、Y>Xであるとする。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記第1搬送部が用紙を搬送する度に前記時間Xを計測して更新するとしてもよい。
当該構成によれば、用紙毎に微妙に異なる時間Xを得て、前記特定時間をより適切に算出することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記第1搬送部により搬送された用紙の先端が停止中の前記第2搬送部に接触した状態で前記第1搬送部をさらに駆動させる用紙の傾き矯正処理を実行し、当該傾き矯正処理後の用紙を前記第2搬送部に搬送させるとしてもよい。
当該構成によれば、傾き矯正処理により、用紙は正しい姿勢で処理部による処理を受けることができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記第2搬送部が用紙の搬送を開始してから当該用紙に対する前記処理部による処理が終わるまでの期間は、前記傾き矯正処理を実行しないとしてもよい。
当該構成によれば、用紙に対する処理部による処理が傾き矯正処理により中断するということがない。
本発明の態様の1つは、前記第2搬送部は、前記処理部よりも搬送下流側の位置に、搬送された用紙を排出する排出部を有し、前記処理部による処理に供するための用紙の搬送と、前記処理部による処理後の用紙の前記排出部による排出とを同期して実行するとしてもよい。
当該構成によれば、処理部による処理に供するための用紙の搬送と、処理部による処理後の用紙の排出とを同時に行うことができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記第2搬送部が用紙を搬送する度に前記搬送時間を計測して更新するとしてもよい。
当該構成によれば、搬送される用紙のサイズが異なるために変化する搬送時間を得て、前記特定時間をより適切に算出することができる。
本発明の態様の1つは、搬送装置は、前記載置部よりも搬送下流側かつ前記第2搬送部よりも搬送上流側で用紙の端部を検出する端部検出センサーを有し、前記制御部は、前記第2搬送部による用紙の搬送に基づいて前記搬送の方向における用紙長さを算出し、前記第2搬送部が搬送を開始した用紙の後端が前記端部検出センサーにより検出されるタイミングが算出済みの前記用紙長さから予想される検出のタイミングよりも早い場合は、前記第1搬送部による用紙の搬送速度を上昇させ、前記第2搬送部が搬送を開始した用紙の後端が前記端部検出センサーにより検出されるタイミングが前記予想される検出のタイミングよりも遅い場合は、前記第1搬送部による用紙の搬送を一時停止させるとしてもよい。
当該構成によれば、第2搬送部が搬送を開始した用紙の長さが、それ以前の第2搬送部による用紙の搬送に基づいて予想される用紙の長さと同じでない場合であっても、第2搬送部が搬送する用紙と、次の用紙との用紙間距離を最適化することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記第1搬送部による用紙の搬送速度を上昇させた後、前記第1搬送部が搬送する用紙の先端が前記端部検出センサーに検出された場合に、当該先端が前記第2搬送部に接触する前に前記第1搬送部による用紙の搬送を一時停止させ、前記第2搬送部が搬送している用紙に対する前記処理部による処理の終了後に、前記第1搬送部による用紙の搬送を再開するとしてもよい。
当該構成によれば、第2搬送部が搬送する用紙に対する処理部による処理が終わる前に、次の用紙が第2搬送部に到達することを回避できる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記第2搬送部が搬送を開始した用紙の後端が前記端部検出センサーにより検出されるタイミングが前記予想される検出のタイミングよりも遅いために、前記第1搬送部による用紙の搬送を一時停止させた後、前記第2搬送部が搬送している用紙に対する前記処理部による処理の終了後に、前記第1搬送部による用紙の搬送を再開するとしてもよい。
当該構成によれば、第2搬送部が搬送する用紙の後端と、次の用紙の先端とが接触することによるペーパージャム等を回避することを回避できる。
本発明の態様の1つは、前記第1搬送部は、搬送下流側に用紙を送る方向にのみ回転力を伝達するワンウェイクラッチを有するとしてもよい。
当該構成によれば、1枚の用紙に第2搬送部および第1搬送部が接触していて第1搬送部が停止している状態でも、当該用紙を第2搬送部により搬送することができる。
本発明の技術的思想は、搬送装置以外によっても実現される。例えば、搬送装置によって実現される工程を含んだ方法(搬送方法)や、当該方法をハードウェア(例えば、搬送装置が搭載するコンピューター)に実行させるプログラムや、当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体等を、それぞれ発明として捉えることができる。
読取装置の概略構成を示すブロック図。 用紙の搬送経路を含む構成を簡易的に示す図。 N枚目の用紙の搬送処理を示すフローチャート。 計測処理を示すフローチャート。 N+1枚目以降の用紙の搬送処理を示すフローチャート。 搬送処理の各タイミングにおける用紙の位置を示す図。 搬送処理の各タイミングにおける用紙の位置を示す図。 N+1枚目以降の用紙の搬送に対応する駆動信号の波形を簡易的に示す図。 第2実施形態におけるN+1枚目以降の用紙の搬送処理の一部を示すフローチャート。 第2実施形態におけるN+1枚目以降の用紙の搬送処理の一部を示すフローチャート。 第2実施形態におけるN+1枚目以降の用紙の搬送処理の一部を示すフローチャート。 第3実施形態にかかる用紙の搬送経路を含む構成を簡易的に示す図。 第3実施形態における第2搬送を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。
1.装置の概略構成:
図1は、本実施形態にかかる読取装置10の概略構成をブロック図により示している。読取装置10は、処理対象となるシート状の媒体(用紙)を搬送し、かつ読み取るための装置であり、このような搬送の機能を有する点で搬送装置と呼ぶことができる。読取装置10は、具体的には、スキャナー、あるいは、スキャナーやプリンターやファクシミリ等の複数の機能を含んだ複合機、等といった製品として把握される。本実施形態では、前記媒体が用紙であるとして説明を続けるが、紙以外の素材を処理対象とすることを排除しない。
図1では、読取装置10を、制御部11、画像読取部12、端部検出センサー13、搬送機構14および操作入力部24、等を含む構成として例示している。制御部11は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等により構成される。制御部11では、CPUが、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することにより、読取装置10の各構成の挙動を制御する。制御部11は、後述の第1搬送部22および第2搬送部23の駆動も制御する。操作入力部24は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー、タッチパネル等を含む。
画像読取部12は、搬送機構14により搬送される用紙を光学的に読み取る(スキャンする)ための手段であり、用紙を照射する光源、用紙からの反射光を導く光学系、当該反射光を受光して光電変換により用紙の読取結果(読取データ)を出力するイメージセンサー等を有する。読取データは、読取装置10内外の記憶媒体に保存されたり、印刷の用に供されたりする。
端部検出センサー13は、搬送機構14により搬送される用紙の端部(先端および後端)を検出可能なセンサーである。端部検出センサー13による検出結果は、制御部11に出力される。
搬送機構14はADFに該当する。本実施形態にかかる搬送機構14は、モータードライバー15を有する。モータードライバー15は、ICやアナログ回路等からなり、制御部11からの制御信号に応じて駆動用の電流を複数のモーター(第1モーター16、第2モーター19)へ供給し、モーター16,19を個別に駆動させる。モータードライバー15は、モーター16,19毎に専用の回路に分かれていてもよい。モータードライバー15は、制御部の概念に含まれると解してもよい。
第1モーター16は、ピックアップ(PU)ローラー17および分離ローラー18の夫々とギア輪列等で接続し、これらローラー17,18を回転させることができる。
第2モーター19は、搬送(PF)ローラー20および排出(EJ)ローラー21の夫々とギア輪列等で接続し、これらローラー20,21を回転させることができる。
図2は、読取装置10による用紙Mの搬送経路Rを含む構成を簡易的に示している。2点鎖線の矢印で例示した搬送経路Rの最も上流には、原稿トレイ25が配設されている。原稿トレイ25は、用紙Mが載置される載置部に該当し、図2の例では、原稿トレイ25に複数枚の用紙Mが載置されている。一方、原稿トレイ25の略下方には、排出トレイ26が配設されている。搬送経路Rの最も下流に位置する排出トレイ26には、搬送経路Rを搬送された用紙Mが排出される。図2の例では、搬送経路Rは、U字状にカーブした形状にて、原稿トレイ25と排出トレイ26との間を繋いでいる。
原稿トレイ25に載置された用紙Mは、PUローラー17の回転により搬送経路Rへ引き込まれ、分離ローラー18に当接して1枚単位に分離されて搬送下流側(以下、下流側)へ搬送される。このようなローラー17,18は、載置部から用紙Mを搬送する第1搬送部22の具体例に該当する。ローラー17,18と、これらローラー17,18を動かすための第1モーター16とを含めて第1搬送部22と呼んでもよい。
搬送経路Rの途中の所定位置には、PFローラー20が配設されており、用紙Mは、PFローラー20の回転により更に下流側へ搬送される。PFローラー20は、第1搬送部22よりも下流側で、第1搬送部22により搬送された用紙Mを搬送する第2搬送部23の具体例に該当する。PFローラー20よりも下流側の所定位置には、画像読取部12が静止している。画像読取部12は、PFローラー20等により搬送経路Rを搬送される用紙Mを、静止した状態で読み取る。画像読取部12は、第2搬送部23により搬送される用紙Mに対する所定の処理を実行する処理部の具体例である。画像読取部12は、不図示の原稿台に置かれた原稿を、所定方向に移動しながら読み取る機能を併せ持っているとしてもよい。
処理部(画像読取部12)よりも下流側の所定位置には、PFローラー20により搬送された用紙Mを(排出トレイ26へ)排出するEJローラー21が配設されている。EJローラー21は排出部の具体例であり、第2搬送部23の一部であると解してもよい。上述したように、ローラー20,21は第2モーター19によって回転させられる。従って、処理部(画像読取部12)による処理に供するためのPFローラー20による用紙Mの搬送と、処理部(画像読取部12)による処理後の用紙MのEJローラー21による排出とは、後述するように、同期して実行される。ローラー20,21と、これらローラー20,21を動かすための第2モーター19とを含めて第2搬送部23と呼んでもよい。
原稿トレイ25よりも下流側かつPFローラー20よりも搬送上流側(以下、上流側)の所定位置には、端部検出センサー13が配設されている。図2の例では、端部検出センサー13は、PFローラー20のわずかに上流側の位置に在る。従って、端部検出センサー13により先端を検出された用紙Mは、PFローラー20に到達する寸前である。
用紙Mの先端とは、搬送経路Rの下流側を向く端部であり、用紙Mの後端とは、搬送経路Rの上流側を向く端部である。図示していないが、搬送経路Rの周囲には、用紙Mが搬送経路Rに沿って移動するように案内(規制)するための部材が適宜配設されている。
このような構成を参考にして、以下に幾つかの実施形態を説明する。
2.第1実施形態:
図3は、制御部11による制御下で実行されるN(Nは1以上の整数)枚目の用紙Mの搬送処理をフローチャートにより示している。
図4は、制御部11による制御下で実行される各時間の計測処理をフローチャートにより示している。
これら搬送処理および計測処理は、並行して実行される。説明の便宜上、ここではN=1とする。つまり、原稿トレイ25に載置された複数の用紙Mのうち1番上に在る用紙M(1枚目の用紙M)を搬送対象として、図3の搬送処理が実行されるとする。
原稿トレイ25からの原稿読み込み開始の指示を契機として、制御部11は、第1搬送を開始する(ステップS100)。当該開始の指示とは、例えば、操作入力部24に含まれるスタートボタンの押下げ等である。第1搬送とは、第1搬送部22による用紙Mの搬送を意味し、給紙とも呼ぶ。つまり、制御部11は、モータードライバー15を介して第1モーター16の駆動を開始させることにより、PUローラー17および分離ローラー18を回転させて、原稿トレイ25からN枚目(1枚目)の用紙Mの搬送を実行させる。
第1搬送の開始後、制御部11は、搬送経路Rを搬送される用紙Mの傾き矯正処理を実行する(ステップS110)。傾き矯正処理とは、第1搬送部22(ローラー17,18)により搬送された用紙Mの先端が停止中のPFローラー20に接触した状態で第1搬送部22をさらに駆動させる処理である。このような傾き矯正処理により、用紙Mは、先端が止められた状態で上流側から押されるため、搬送経路Rの向きに対する傾きが矯正され、理想的な姿勢となる。傾き矯正処理に要する時間は、例えば、数十ミリsecといった短い時間である。制御部11は、傾き矯正処理の終了とともに、第1搬送を停止する。第1搬送の停止とは、モータードライバー15を介して第1モーター16の駆動を停止させることである。
傾き矯正処理後、制御部11は、第2搬送を開始する(ステップS120)。第2搬送とは、第2搬送部23による用紙Mの搬送を意味する。つまり、制御部11は、モータードライバー15を介して第2モーター19の駆動を開始させることにより、PFローラー20およびEJローラー21を回転させて、用紙Mを搬送経路Rに沿ってPFローラー20よりも下流側へ搬送する。
第2搬送の開始後、制御部11は、第2搬送中の用紙Mに対する読取処理が終了したか否かを継続的に判定する(ステップS130)。第2搬送の開始後、しばらくして用紙Mの先端が画像読取部12(イメージセンサー)に検出されたタイミングで、画像読取部12による用紙Mの読取処理が開始される。また、画像読取部12は、用紙Mの後端を検出したタイミングで用紙Mの読取処理を終了する。制御部11は、このような読取処理の終了を示す信号を画像読取部12から入力した時に、読取処理終了と判定する(ステップS130において“Yes”)。
第2搬送の開始後、いずれかのタイミングで用紙Mの後端は分離ローラー18を通過し、さらなる時間の経過後、用紙Mの後端はPFローラー20を通過する。そして、用紙MがEJローラー21の回転だけで搬送される期間に、読取処理が終了する。制御部11は、読取処理終了後の用紙Mを排出する(ステップS140)。ステップS140の排出は、引き続きPFローラー20およびEJローラー21を回転させるだけであるため実質的に第2搬送の一部とも言える。この結果、N枚目(1枚目)の用紙Mが排出トレイ26へ排出される。
図4に示す各ステップのうち、ステップS200,S230,S240は、実質的に図3に示すステップS100,S120,S130と同じ処理であるが、説明の便宜上、図4にも記載している。制御部11は、原稿トレイ25からの用紙Mの第1搬送を開始する(ステップS200)。このとき、制御部11は、タイマーによる時間Xの計測を開始する。
第1搬送の開始後、制御部11は、第1搬送中の用紙Mの先端が端部検出センサー13により検出されたか否かを継続的に判定する(ステップS210)。制御部11は、端部検出センサー13から、用紙Mの先端を検出したことを示す検出信号を入力した時に、ステップS210において“Yes”と判定し、時間Xの計測を止め、当該計測した時間Xを記憶する(ステップS220)。当該ステップS220により、第1搬送部22が原稿トレイ25からの用紙Mの搬送を開始してから当該搬送された用紙Mの先端が端部検出センサー13により検出されるまでの時間Xが得られる。
その後、制御部11は、用紙Mの第2搬送を開始する(ステップS230)。このとき、制御部11は、タイマーによる時間Yの計測を開始する。第2搬送の開始後、制御部11は、第2搬送中の用紙Mに対する読取処理が終了したか否かを継続的に判定する(ステップS240)。制御部11は、読取処理終了と判定した時に(ステップS240において“Yes”)、時間Yの計測を止め、当該計測した時間Yを記憶する(ステップS250)。
ステップS250により、第2搬送部23が用紙Mの第2搬送を開始してから当該用紙Mに対する画像読取部12による読取処理が終了するまでの時間Yが得られる。時間Yは、処理部(画像読取部12)によるN枚目の用紙に対する処理が終わるまでに第2搬送部23が当該N枚目の用紙の搬送に要した搬送時間の具体例である。そして、制御部11は、搬送時間(時間Y)に基づき、搬送時間よりも短い特定時間Tsを決定する(ステップS260)。具体例として、Ts=Y−Xとする。
このように図3,4の説明によれば、N枚目の用紙Mの搬送経路Rに沿った搬送(読取処理を伴う搬送)に従って、時間X,Yの計測および当該計測に基づく特定時間Tsの算出が実行される。
図5は、制御部11による制御下で図3に示した搬送処理に引き続いて実行される用紙Mの搬送処理をフローチャートにより示している。
図6および図7は、図2と同様の視点により、図5の搬送処理の各タイミングにおける用紙の位置を例示している。
以下では、先行用紙M1、後続用紙M2、という表現を用いる。先行用紙M1とは、連続して搬送される2枚の用紙Mの関係において先に搬送される用紙Mであり、後続用紙M2とは、先行用紙M1の次に搬送される用紙Mである。先行用紙M1および後続用紙M2はいずれも、N+1枚目以降の用紙Mである。つまり、N+1枚目の用紙Mは必ず先行用紙M1であり、N+2枚目以降の用紙は、後続用紙M2でもあり先行用紙M1でもある。最後に搬送される用紙Mは後続用紙M2である。N枚目=1枚目である場合、2枚目の用紙Mが先行用紙M1であり、3枚目の用紙Mが後続用紙M2となる。また、3枚目の用紙Mを先行用紙M1と呼んだとき、4枚目の用紙Mが後続用紙M2となり、同様に、4枚目の用紙Mを先行用紙M1と呼んだとき、5枚目の用紙Mが後続用紙M2…(以下、原稿トレイ25にセットされた複数枚の用紙Mの読取処理が終わるまで繰り返し)である。
制御部11は、図3のステップS140に続いて、原稿トレイ25からの用紙M(先行用紙M1)の第1搬送を開始する(ステップS300)。その後、傾き矯正処理を実行し(ステップS310)、次に、第2搬送を開始する(ステップS320)。
図6の上段(図6A)には、第2搬送開始(ステップS320)時点での先行用紙M1を示している。
制御部11は、第2搬送を開始してから特定時間Tsが経過したか否かを判定する(ステップS330)。特定時間Tsは、図4のステップS260で決定済みの値である。そして、第2搬送を開始してから特定時間Tsが経過したタイミング(ステップS330において“Yes”)で、原稿トレイ25からの用紙M(後続用紙M2)の第1搬送を開始する(ステップS340)。つまり、先行用紙M1の第2搬送中に、後続用紙M2の第1搬送を開始する。
図6の下段(図6B)には、第2搬送開始から特定時間Tsが経過した時点での先行用紙M1および後続用紙M2(第1搬送が開始される瞬間の後続用紙M2)を示している。
制御部11は、第2搬送の開始後は、用紙M(先行用紙M1)に対する読取処理が終了したか否かを継続的に判定し(ステップS350)、読取処理終了と判定した場合に(ステップS350において“Yes”)、第2搬送を停止する(ステップS360)。第2搬送の停止とは、モータードライバー15を介して第2モーター19の駆動を停止させることである。これにより、読取処理が終了した用紙Mは、当該読取処理が終了した時点の位置で止まることになる。
先行用紙M1の第2搬送開始から特定時間Ts(Ts=Y−X)の経過時点で後続用紙M2の第1搬送を開始すると、そこから更に時間Xが経過した時に、先行用紙M1に対する読取処理が終了するとともに、後続用紙M2は先端が端部検出センサー13に検出される位置に在る。つまり、先行用紙M1に対する読取処理が終了して(ステップS350において“Yes”)第2搬送を停止させるタイミング=第1搬送により後続用紙M2の先端が端部検出センサー13の位置に到達するタイミング、となる。
図7の上段(図7A)には、ステップS350で読取処理終了(Yes)と判定した時点での先行用紙M1および後続用紙M2を示している。図7Aに示す後続用紙M2の先端から先行用紙M1の後端までの距離(搬送経路Rに沿った距離)は、本実施形態が実現する用紙間距離の1つであり、当該距離は、端部検出センサー13から画像読取部12までの距離(搬送経路Rに沿った距離)L1にほぼ等しい。
制御部11は、後続用紙M2の第1搬送を開始した後は、当然、この後続用紙M2の傾き矯正処理を実行する(ステップS310)。傾き矯正処理では、対象となる用紙Mの先端を停止しているPFローラー20に当接させることが必要である。仮に、回転中のPFローラー20に用紙Mの先端が当接した場合、その用紙Mはそのまま傾き矯正されることなく下流側へ搬送されてしまう。上述したように、ステップS340での第1搬送の開始後に後続用紙M2の先端が端部検出センサー13の位置に到達した時とほぼ同時に、先行用紙M1の第2搬送は停止(ステップS360)、つまりPFローラー20は停止する。従って、第1搬送される後続用紙M2の先端が端部検出センサー13の位置を通過してPFローラー20に到達した時点では、PFローラー20は当然停止しており、制御部11は、確実に当該後続用紙M2の傾き矯正処理(ステップS310)を実行することができる。具体的には、先行用紙M1の読取処理が終了して第2搬送が停止(ステップS360)してから、微小時間(後続用紙M2の先端が端部検出センサー13の位置からPFローラー20に当接する位置まで移動するのに要する時間)経過後に、後続用紙M2の傾き矯正処理(ステップS310)が実行される。
図7の下段(図7B)には、ステップS310(ステップS360後のステップS310)で後続用紙M2の傾き矯正処理を実行した直後の後続用紙M2および先行用紙M1を示している。先行用紙M1の位置は、図7Aと図7Bで変わらない。図7Bに示す後続用紙M2の先端から先行用紙M1の後端までの距離(搬送経路Rに沿った距離)は、本実施形態が実現する用紙間距離の1つであり、当該距離は、PFローラー20の用紙Mとの接触点から画像読取部12までの距離(搬送経路Rに沿った距離)L2にほぼ等しい。
制御部11は、後続用紙M2の傾き矯正処理(ステップS310)の後、第2搬送を開始する(ステップS320)。ステップS360(あるいは後述するステップS440やステップS520)およびステップS310を経た後のステップS320は、先行用紙M1の排出開始を兼ねている。つまり、第2搬送を開始することで、第2モーター19が駆動してPFローラー20およびEJローラー21が回転する。そのため、傾き矯正処理後の後続用紙M2は、読取処理部12による読取処理に供されるためにPFローラー20により搬送され、これと同期して、読取処理終了後に停止していた先行用紙M1がEJローラー21により搬送され排出される。ステップS360,S310を経た後のステップS320により、それまで先行用紙M1であった用紙Mが排出されるとともに、それまで後続用紙M2であった用紙Mが先行用紙M1に該当するようになる。
図5では示していないが、原稿トレイ25における最後の用紙M(後続用紙M2)の第1搬送を開始した場合(ステップS340)、その後のステップS320以降は、制御部11は、ステップS330〜S360を実行せず、当該最後の用紙Mが排出トレイ26に排出されるまで第2搬送を継続した後、第2搬送を停止して処理を終える。制御部11は、原稿トレイ25から用紙Mが無くなったか否かを、原稿トレイ25近傍に設けられる公知のセンサー(用紙の有無を検知するだけのセンサー)により判定できる。
図8は、N+1枚目以降の用紙Mの搬送のために、モータードライバー15が第1モーター16に与える駆動信号の波形P1と、モータードライバー15が第2モーター19に与える駆動信号の波形P2とを簡易的に示している。波形P1は、PUローラー17および分離ローラー18が回転する期間を示し、波形P2は、PFローラー20およびEJローラー21が回転する期間を示すとも言える。図8によれば、波形P1が立ち上がるタイミングt1は、図5のステップS300あるいはステップS340(第1搬送開始)に該当し、タイミングt1から時間X経過後のタイミングt2は、第1搬送されている用紙Mの先端が端部検出センサー13により検出されるタイミング(かつ、読取処理が終わり第2搬送を停止させるタイミング)に該当する。
タイミングt2の後の微小時間経過後のタイミングt3は、ステップS310(傾き矯正処理)の開始タイミングに該当する。また、波形P1が立ち下がるとともに波形P2が立ち上がるタイミングt4は、ステップS320(第2搬送開始)に該当し、タイミングt4から特定時間Ts(=Y−X)経過後に、再び波形P1が立ち上がる(タイミングt1)。
このような搬送処理(図5〜8)によれば、N+1枚目以降の複数の用紙Mについては、先行用紙M1と後続用紙M2との用紙間距離を、上述の距離L1,L2のような距離に縮めて、連続して搬送することができる。上述したように、傾き矯正処理は、PFローラー20の回転中は実行できない。一方で、PFローラー20の回転つまり第2搬送は、先行用紙M1の読取処理が終わるまでは止めることができない。読取処理の途中で第2搬送を止めると、画像読取部12による読取データに破綻が生じるからである。従って、後続用紙M2の傾き矯正処理は、先行用紙M1の読取処理の終了後でなければ実行できないという制約がある。このような制約を考慮すると、後続用紙M2の傾き矯正処理の実行前においては、図7Aに示すように用紙間距離=L1である状態、つまり先行用紙M1の読取処理が終わったタイミングで後続用紙M2がPFローラー20の直前に在る状態が、実質的に用紙間距離を最短化した状態であると言える。また、前記制約を考慮すると、後続用紙M2の傾き矯正処理の実行後においては、図7Bに示すように用紙間距離=L2である状態が、実質的に用紙間距離を最短化した状態であると言える。
このように本実施形態によれば、搬送装置(読取装置10)では、制御部11は、処理部(画像読取部12)によるN(Nは1以上の整数)枚目の用紙Mに対する処理が終わるまでに第2搬送部23が当該N枚目の用紙の搬送に要した搬送時間(時間Y)を計測し、当該搬送時間に基づいて当該搬送時間よりも短い特定時間Tsを決定する。そして、第2搬送部23がN+1枚目以降の用紙を搬送する場合に、第2搬送部23が用紙M(先行用紙M1)の搬送を開始してから特定時間Tsが経過したタイミングで、第1搬送部22に原稿トレイ25から次の用紙M(後続用紙M2)の搬送を開始させる。これにより、N+1枚目以降の用紙Mの搬送では、用紙Mに対する処理部(画像読取部12)による処理が終わるよりも前に、次の用紙Mの搬送が開始される(用紙間距離が縮められる)ため、搬送が効率化され、搬送装置(読取装置10)によるスループットが向上する。また、このような効果を、搬送経路R途中に専用のセンサー(従来から設けられている端部検出センサー13とは別の専用のセンサー)等を追加することなく生じさせることができ、製品のコスト抑制にも繋がる。
上述したように、特定時間Ts=Y−Xとすることで、用紙間距離を最短化することができる。しかし、特定時間Tsは、時間Yよりも短い時間であるため、例えば、Y−Xより長く、かつYよりも短い時間であってもよい。
制御部11は、図4に示した計測処理を、図3に示した搬送処理(N枚目の用紙Mの搬送処理)と並行して実行するが、図5に示したN+1枚目以降の用紙Mの搬送処理に際しても、前記計測処理を並行して実行することができる。つまり制御部11は、第1搬送部22が用紙Mを第1搬送する度に時間Xを計測して更新し、第2搬送部23が用紙Mを第2搬送する度に時間Yを計測して更新する。具体的には、第1搬送部22による原稿トレイ25からの用紙Mの第1搬送開始(図5のステップS300,S340)を契機として、時間Xの計測(図4のステップS200〜S220)を併せて実行し、現在記憶している時間Xを、最新の計測で得た時間Xにより更新する。同様に、第2搬送部23による用紙Mの第2搬送開始(図5のステップS320)を契機として、時間Yの計測(図4のステップS230〜S250)を併せて実行し、現在記憶している時間Yを、最新の計測で得た時間Yにより更新する。
計測処理を用紙Mの搬送処理に伴って繰り返し実行することで、制御部11は、より新しい時間X,Yに基づく特定時間Tsを用いて、後続用紙M2の第1搬送開始のタイミングの判定(図5のステップS330)を行うことができる。例えば、前記原稿読み込み開始の指示を契機として用紙Mの搬送処理を開始した後、20枚目にあたる用紙Mの原稿トレイ25からの第1搬送開始のタイミングは、18枚目の用紙Mの第2搬送に伴って計測した時間Yと、19枚目の用紙Mの第1搬送に伴って計測した時間Xとに基づく特定時間Tsにより判定することができる。
時間Xを用紙Mの第1搬送の度に更新することは、用紙M毎に搬送距離が微妙に変化する実情を鑑みると、非常に有用である。図2の例では、原稿トレイ25には、分離ローラー18側に向かって上り坂となる斜面25aが形成されている。原稿トレイ25において、複数枚の用紙Mは、それぞれの先端を斜面25aに当接させた状態で収容される。従って、原稿トレイ25に収容された複数枚の用紙Mは、第1搬送される順番が遅い用紙Mほど、端部検出センサー13までの距離が遠くなる。そのため、PUローラー17の回転開始により搬送経路Rに引き込まれて先端が端部検出センサー13に検出されるまでの時間(時間X)は、用紙M毎に異なり、図2の例で言えば、第1搬送の回数が増える毎に、当該時間Xも長くなる。このような状況において、制御部11は、用紙Mの第1搬送の度に更新した時間Xに基づいて特定時間Tsを算出することにより、先行用紙M1の第2搬送開始後に後続用紙M2の第1搬送を開始するタイミングを徐々に変化させる(徐々に早める)ことができる。これにより、何枚目の用紙Mの搬送であろうと、先行用紙M1の読取処理終了時点での用紙間距離を距離L1に維持することができ、搬送の効率が落ちない。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、後述するような実施形態や変形例を採用可能である。複数の実施形態や変形例を適宜組み合わせた内容も、本願の開示範囲に含まれる。以下では、既に説明した事項と共通する事項については、説明を適宜省略する。
3.第2実施形態:
第2実施形態は、長さ(搬送の方向における長さ)が異なる用紙Mが原稿トレイ25にセットされ得ることを想定した実施形態である。
図9は、制御部11による制御下で図3に示した搬送処理(N枚目の用紙Mの搬送処理)に引き続いて実行されるN+1枚目以降の用紙Mの搬送処理を示すフローチャートである。図9を図5と比較した時、図9にはステップS342,S344,S346が加えられている。
制御部11は、ステップS340において原稿トレイ25からの用紙M(後続用紙M2)の第1搬送を開始した後、先行用紙M1、つまり現在第2搬送中の用紙Mの後端が端部検出センサー13により検出されたか否かを判定する(ステップS342)。制御部11は、端部検出センサー13から、用紙Mの後端を検出したことを示す検出信号を入力した時に、ステップS342において“Yes”と判定し、ステップS346の判定に進む。一方、後端を検出したことを示す検出信号を入力するまでは、ステップS342において“No”と判定し、ステップS344の判定に進む。
制御部11は、ステップS344では、用紙長さLmから予想される用紙Mの後端が端部検出センサー13によって検出されるタイミング(予想検出タイミング)が、過ぎたか否かを判定する。用紙長さLmとは、制御部11が、第2搬送部23による用紙Mの第2搬送に基づいて算出済みの、搬送の方向における用紙Mの長さである。制御部11は、計測処理(図4)のステップS250において時間Yを記憶する。第1実施形態では特に説明しなかったが、ステップS250では、制御部11は、時間Yに基づいて用紙長さLmを算出し、時間Yとともに用紙長さLmも記憶する。
制御部11は、例えば、時間Yと所定速度(第2モーター19の回転速度)から、時間Yの間に第2搬送により用紙Mが搬送された距離を求め、当該距離から、距離L2(図7B参照)を引くことにより、用紙長さLmを算出することができる。上述したように制御部11は、用紙Mの搬送を実行する度に、それに併せて計測処理(図4)を実行するため、時間Yとともに用紙長さLmも、用紙Mの第2搬送が実行される度に、新たに記憶される(更新される)。従って、ステップS344(または後述のステップS346)において制御部11が用いる用紙長さLmとは、最新の用紙長さLm、つまり現在第2搬送中の用紙Mの直前に第2搬送された(読取処理が既に終わった)用紙Mの長さである。
制御部11は、用紙長さLmから、固定値としての、端部検出センサー13の位置からPFローラー20の用紙Mとの接触点までの距離(搬送経路Rに沿った距離)を引く。これにより、第2搬送開始(ステップS320)時点における、用紙Mの端部検出センサー13の位置よりも上流側の部分の長さ(予想後端側残長)を算出できる。そして、この予想後端側残長と所定速度(第2モーター19の回転速度)から、用紙Mの第2搬送を開始してから当該用紙Mの後端が端部検出センサー13に到達するまでに要する時間が判るため、この時間を、予想検出タイミングとして採用する。
ステップS344では、制御部11は、ステップS320で用紙Mの第2搬送を開始してから現時点までの時間経過が予想検出タイミングを過ぎている場合には“Yes”と判定し、ステップS500(図11)へ進み、一方、当該時間経過が予想検出タイミングを過ぎていない場合は“No”と判定し、ステップS342の判定に戻る。このように、現在第2搬送中の用紙Mの後端が端部検出センサー13により検出されず(ステップS342において“No”)、かつ、予想検出タイミングを過ぎている場合(ステップS344において“Yes”)は、現在第2搬送中の用紙Mの長さは、直前に第2搬送された用紙Mの長さよりも長いということになる。
ステップS346では、制御部11は、ステップS320で用紙Mの第2搬送を開始してから現時点までの時間経過が予想検出タイミングに達したか否かを判定し、当該時間経過が予想検出タイミングに達していれば“Yes”と判定しステップS350へ進む。一方、当該時間経過が予想検出タイミングに達していなければ“No”と判定し、ステップS400(図10)へ進む。現在第2搬送中の用紙Mの後端が端部検出センサー13により検出され(ステップS342において“Yes”)、かつ予想検出タイミングに達した場合(ステップS346において“Yes”)は、現在第2搬送中の用紙Mの長さは、直前に第2搬送された用紙Mの長さと同じということになる。このように同じ長さの用紙Mを順次搬送している場合は、既に説明したステップS350以降の処理を実行する。一方、現在第2搬送中の用紙Mの後端が端部検出センサー13により検出され(ステップS342において“Yes”)、かつ予想検出タイミングに達していない場合(ステップS346において“No”)は、現在第2搬送中の用紙Mの長さは、直前に第2搬送された用紙Mの長さよりも短いということになる。
図10に示すように、制御部11は、第1搬送部22による後続用紙M2の搬送速度を上昇させた高速搬送を開始する(ステップS400)。本実施形態では、第1モーター16、第2モーター19の回転速度は、それぞれ所定速度として決められており、通常は、それら各所定速度で運転される。ステップS400は、このような所定速度に対する例外であり、第1搬送部22の第1モーター16は、通常の運転で採用される所定速度よりも高速に回転して前記高速搬送を実現する。
高速搬送の開始後、制御部11は、高速搬送中の後続用紙M2の先端が端部検出センサー13により検出されたか否かを判定する(ステップS410)。制御部11は、端部検出センサー13から、用紙Mの先端を検出したことを示す検出信号を入力した時に、ステップS410において“Yes”と判定し、ステップS420へ進む。ステップ420では、制御部11は第1搬送を一時停止する。この一時停止により、高速搬送されていた後続用紙M2は、先端がPFローラー20に当接する前に停止する。
さらに制御部11は、第2搬送されている用紙M(先行用紙M1)に対する読取処理が終了したか否かを判定し(ステップS430)、読取処理終了と判定した場合に(ステップS430において“Yes”)、第2搬送を停止するとともに第1搬送を再開する(ステップS440)。ステップS430は、ステップS130やステップS350と同じ処理である。ステップS420(第1搬送の一時停止)およびステップS440(第1搬送の再開)により、第2搬送中つまり回転中のPFローラー20に後続用紙M2の先端が当接することを防ぎ、かつ、先行用紙M1の読取処理終了後、迅速に後続用紙M2の傾き矯正処理(図9のステップS310)へ進むことができる。
図6Bには、先行用紙M1の後端E1を例示している。後端E1は、図示する先行用紙M1が、直前に読取処理が終了した用紙Mの用紙長さLmと同じ長さである場合の後端を示している。つまり、各用紙Mの長さが同じであれば、先行用紙M1の第2搬送開始から特定時間Tsが経過して後続用紙M2の第1搬送が開始されるときに、後続用紙M2の先端〜後端E1の距離が用紙間距離として確保される。一方で、図6Bには、後端E2も併せて例示している。後端E2は、図示する先行用紙M1の長さが、直前に読取処理が終了した用紙Mの用紙長さLmよりも短い場合の後端を想定している。このように、読取処理を終えた用紙Mよりも短い用紙Mの第2搬送が開始された場合、第2搬送開始から特定時間Tsが経過して後続用紙M2の第1搬送が開始されるときに、後続用紙M2の先端〜後端E2という長い距離が用紙間距離となる。
このように用紙間距離が長くなった事態に対し、上述のステップS342,S346,S400〜(図9,10)は、一つの改善策を提供する。つまり、制御部11は、第2搬送部23が搬送を開始した用紙M(先行用紙M1)の後端が端部検出センサー13により検出されるタイミングが、算出済みの用紙長さLmから予想される予想検出タイミングよりも早い場合には、第1搬送部22による用紙M(後続用紙M2)の搬送速度を上昇させる高速搬送を行う。このような高速搬送により、図6Bに例示した後続用紙M2の先端〜後端E2に相当する用紙間距離は即座に短縮され、搬送効率の低下が回避される。
図11に示すように、制御部11は、第1搬送部22による後続用紙M2の第1搬送を一時停止する(ステップS500)。次に、制御部11は、第2搬送されている先行用紙M1に対する読取処理が終了したか否かを判定し(ステップS510)、読取処理終了と判定した場合に(ステップS510において“Yes”)、第2搬送を停止するとともに第1搬送を再開する(ステップS520)。ステップS510は、ステップS130やステップS350と同じ処理である。
図6Bには、上述の後端E1,E2とともに、後端E3を併せて例示している。後端E3は、図示する先行用紙M1の長さが、直前に読取処理が終了した用紙Mの用紙長さLmよりも長い場合の後端を想定している。このように、読取処理を終えた用紙Mよりも長い用紙Mの第2搬送が開始された場合、第2搬送開始から特定時間Tsが経過して後続用紙M2の第1搬送が開始されるときに、後続用紙M2の先端〜後端E3という非常に短い距離が用紙間距離となる。
このように用紙間距離が短くなると、先行用紙M1の後端と後続用紙M2の先端との接触の可能性が高まり、ペーパージャムが発生することも有り得る。また、先行用紙M1の読取処理が終わる前に後続用紙M2の先端がPFローラー20に到達する可能性がある。かかる事態に対し、上述のステップS342,S344,S500〜(図9,11)は、一つの改善策を提供する。つまり、第2搬送部23が搬送を開始した用紙M(先行用紙M1)の後端が端部検出センサー13により検出されるタイミングが、算出済みの用紙長さLmから予想される予測検出タイミングよりも遅い場合(遅いと判断できる場合)は、第1搬送部22による用紙M(後続用紙M2)の搬送を一時的に停止させる。当該一時停止により用紙間距離が広がり、ペーパージャムの発生や、後続用紙M2のPFローラー20への早過ぎる到達が回避される。また、ステップS520(第1搬送の再開)により、先行用紙M1の読取処理終了後、迅速に後続用紙M2の傾き矯正処理(図9のステップS310)へ進むことができる。
図10や図11の処理を実行する場合であっても、制御部11は、計測処理(図4)を併せて実行する。つまり、制御部11は、ステップS320(図9)で第2搬送の開始後、ステップS346の判定からステップS400〜へ進んだ場合には、ステップS430で“Yes”と判定するまでの時間を最新の時間Yとして記憶し、かつ当該時間Yに基づく用紙長さLmを最新の用紙長さLmとして記憶する(図4のステップS230〜S250)。同様に、制御部11は、ステップS320(図9)で第2搬送の開始後、ステップS344の判定からステップS500〜へ進んだ場合には、ステップS510で“Yes”と判定するまでの時間を最新の時間Yとして記憶し、かつ当該時間Yに基づく用紙長さLmを最新の用紙長さLmとして記憶する(図4のステップS230〜S250)。
このような構成により、直前に読取処理を終えた用紙Mの用紙長さLmよりも長い/あるいは短い用紙Mを第2搬送した(読取処理を終えた)後は、この長い/あるいは短い用紙Mに対応する時間Yに基づいて、次に第1搬送を開始するタイミングを決定できる。また、直前に読取処理を終えた用紙Mの用紙長さLmよりも長い/あるいは短い用紙Mを第2搬送した(読取処理を終えた)後は、この長い/あるいは短い用紙Mの用紙長さLmを基準にして、次に第2搬送を開始する用紙Mが長いか短いかを判定できる。
ただし、制御部11は、図10や図11の処理を実行する場合、時間Xの計測対象とはしない。つまり、制御部11は、ステップS340(図9)で第1搬送の開始後(時間Xの計測開始後)、ステップS346の判定からステップS400〜へ進んだ場合には、第1搬送を高速搬送とした時点で、時間Xの計測を止め、その計測結果をキャンセルする。同様に、制御部11は、ステップS340(図9)で第1搬送の開始後(時間Xの計測開始後)、ステップS344の判定からステップS500〜へ進んだ場合には、第1搬送を一時停止した時点で、時間Xの計測を止め、その計測結果をキャンセルする。
第1搬送を高速搬送としたり、一時停止したりした場合は、第1搬送中の用紙Mの先端が端部検出センサー13に検出されるまでの時間Xが、当該時間Xに関しておよそ想定される時間から大きくずれる可能性がある。当該ずれの大きい時間Xを最新の時間Xとして記憶すると、時間X,Yから算出される特定時間Tsが不適切な値となる可能性がある。そのため、図10や図11の処理は、時間Xの計測対象とはしない。むろん、図9のフローチャートにおいてステップS346からステップS350へ進む流れの中では、計測処理(図4)は通常通り、並行して実行されるため、当該フローチャートから図10や図11の処理に進む流れが発生して時間Xの更新が一時的に滞ったとしても、大きな影響は無いと言える。
図6Bの後端E3は、後続用紙M2の先端との間に短いながらも用紙間距離が存在している状態を示唆しているが、先行用紙M1によっては、当該先行用紙M1の第2搬送開始から特定時間Tsが経過した時点でも後端近傍が分離ローラー18やPUローラー17と接しているほど長い物も存在する。このように先行用紙M1が非常に長い場合は、当然、ステップ500(図11)により後続用紙M2の第1搬送が一時停止される。ステップS500の時点でも先行用紙M1の後端近傍が分離ローラー18やPUローラー17と接している可能性まで考慮すると、分離ローラー18やPUローラー17と接している用紙Mを第2搬送部23により搬送するための構成が必要となる。
このような構成の一例として、第1搬送部22は、下流側に用紙Mを送る方向にのみ回転力を伝達するワンウェイクラッチを有するとしてもよい。第1搬送部22では、第1モーター16と、各ローラー17,18との間にワンウェイクラッチが配設されている。よって、第1モーター16を駆動したときには、各ローラー17,18が用紙Mを下流側へ搬送する向きに回転する。一方、第1モーター16を駆動させないとき、つまり第1搬送を停止しているときは、各ローラー17,18は空転可能である。このような構成によれば、ステップS500の時点で先行用紙M1の後端近傍が分離ローラー18やPUローラー17と接している状態であっても、第2搬送部23により当該先行用紙M1を搬送することができる。
4.第3実施形態:
第3実施形態では、処理部(画像読取部12)が用紙Mの両面に対して処理を行う(両面処理を行う)場合を想定する。制御部11は、画像読取部12に用紙Mの第1面(表面)の読取処理を実行させ、その後、当該用紙Mを反転させ、画像読取部12に当該用紙Mの第1面の裏である第2面(裏面)の読取処理を実行させる。両面処理の用紙Mの搬送処理においては、制御部11は、先行用紙M1について後述の第2面用搬送の開始後、当該先行用紙M1の第2面の読取処理が終わる前に、上述したようなタイミングで後続用紙M2の第1搬送を開始することができる。あるいは、両面処理の用紙Mの搬送処理においては、制御部11は、第1、第2実施形態の例外として、1枚の用紙Mの第2面の読取処理が終了した後に、後続の用紙Mの第1搬送を開始する制御を行うとしてもよい。
図12は、第3実施形態にかかる用紙Mの搬送経路Rを含む構成を、図2と同様の視点により簡易的に示している。また図12は、第3実施形態内の各タイミングにおける用紙Mの位置を例示している。図12の構成は、図2と比較した時、用紙Mを反転させるための経路である第2搬送経路R2を有する。また図12には、第1搬送経路R1を示している。第1搬送経路R1は、搬送経路Rの一部であり、概ね、PFローラー20から画像読取部12を通過してEJローラー21に到る経路である。第2搬送経路R2は、概ね、EJローラー21から画像読取部12を通過せずにPFローラー20に戻るための経路である。
制御部11は、操作入力部24等を介して両面処理実行の設定を受けた上で、原稿トレイ25からの原稿読み込み開始の指示を受けたときに、両面処理のための制御を開始する。このとき、原稿トレイ25から用紙Mを第1搬送部22により第1搬送し、当該用紙Mの傾き矯正処理を実行し、その後、第2搬送部23により当該用紙Mの第2搬送を行うという大きな流れは、これまでと同じである。第3実施形態では、第2搬送部23による第2搬送に特徴があるため、第2搬送について以下に説明する。
図13は、第3実施形態における第2搬送をフローチャートにより示している。当該第2搬送の制御においては、制御部11は、先ずモータードライバー15を介して第2モーター19を駆動(正転駆動)させ、PFローラー20およびEJローラー21の回転(正転)により、対象の用紙Mを、その後端が分岐位置CPよりも下流側の所定位置へ到達するまで搬送経路R(主に第1搬送経路R1)に沿って搬送する(ステップS600)。図12では、参考までにローラー20,21内にローラー20,21毎の正転方向を矢印にて示している。ステップS600を、第1面用搬送と呼ぶ。分岐位置CPとは、下流側から見たとき第1搬送経路R1と第2搬送経路R2が枝分かれする位置であり、画像処理部12よりも下流側かつEJローラー21よりも上流側に在る。第1面用搬送の過程で、用紙Mの両面のうち画像読取部12側を向く面(第1面)に対する、画像読取部12による読取処理が完了する。
次に、制御部11は、第2モーター19を逆転駆動させることにより反転搬送(ステップS610)を行う。第2モーター19を逆転駆動させることにより、PFローラー20およびEJローラー21は、夫々に正転とは逆方向に回転する。反転搬送により、第1面用搬送後の用紙Mは、EJローラー21の回転に従って上流側へ移動しつつ、分岐位置CPから第2搬送経路R2側に入る。第2搬送経路R2は、EJローラー21側とは反対側において、端部検出センサー13よりも上流の位置で搬送経路Rに合流している。従って、反転搬送により、用紙Mは、その後端が搬送経路Rにおける端部検出センサー13よりも上流の位置に到達する。搬送経路Rに復帰した用紙Mの後端は、以後、当該用紙Mの先端になる。つまり反転搬送の結果、用紙Mのそれまでの先端が後端になり、それまでの後端が先端になる。
次に、制御部11は、第2モーター19を正転駆動に切り換えて再びPFローラー20およびEJローラー21の回転を正転とし、第2面用搬送を開始する(ステップS620)。第2面用搬送とは、第2面が画像読取部12側を向いた状態の用紙Mを、搬送経路R(主に第1搬送経路R1)に沿って下流側へ搬送する処理である。制御部11は、例えば、第2モーター19の負荷の上昇により、反転搬送中の用紙Mの先端がPFローラー20に接触した(前記逆方向へ回転中のPFローラー20に突き当たった)と判断できたタイミング等で、第2モーター19を逆転駆動から正転駆動に切替えさせる。これにより、反転搬送(ステップS610)を終えて、第2面用搬送を開始することができる。
制御部11は、第2面用搬送開始(ステップS620)後、EJローラー21を、搬送経路Rから離間させる(ステップS630)。具体的には、EJローラー21を、用紙Mに接触可能な現在の第1位置PS1から、用紙Mに接触不能な(搬送経路Rから離れた)第2位置PS2へ移動させる。図12の上段(図12A)には、第2面用搬送が開始された直後の用紙Mを示している。図12Aからも判るように、第2面用搬送が開始されたとき、用紙Mの先端はPFローラー20に接しており、かつ、当該用紙MはEJローラー21にも接している(接している可能性が高い)。この状態で第2面用搬送を続行すると、PFローラー20およびEJローラー21の正転により、1枚の用紙Mは両側へ引っ張られる事態に陥る。このような事態を回避するために、制御部11は、EJローラー21の前記離間を行う。図12Aでは、EJローラー21が第1位置PS1に在る状態(離間前の状態)を示している。
第3実施形態では、第2モーター19とEJローラー21との間には、EJローラー21の回転開始に遅延を生じさせる遅延機構が設けられているとする。遅延機構は、例えば、第2モーター19の軸と、EJローラー21の軸とを繋ぐカップリング(軸継手)により実現される。カップリングは、例えば、第2モーター19の軸側の第1ディスクと、EJローラー21の軸側の第2ディスクとを有する。第1ディスクは、第2ディスクの面と相対する面に、第2ディスク側に突出するピンを有する。ピンは第2ディスクの面に形成された溝に挿入された状態であり、当該溝は、当該ピンが第1ディスクの回転に伴って当該溝内を幾らか移動できるように所定の長さを有している。従って、第2モーター19の回転開始と同時に第1ディスクが回転を始めても、当該溝の長さ分の距離を第1ディスクと共にピンが移動した後に、第2ディスクが回転を始める(第1ディスクの回転が第2ディスクに伝わり、EJローラー21が回転を始める)。このような遅延機構があることで、第2モーター19が回り始めたとき、PFローラー20の回転開始よりも遅れてEJローラー21は回転を開始する。
PFローラー20の回転開始に対してEJローラー21の回転開始が遅延する時間(遅延時間)は、遅延機構の設計上、予め決まっている。従って、制御部11は、第2面用搬送開始(ステップS620)後、当該遅延時間が経過する前に、EJローラー21を搬送経路Rから離間させる(ステップS630)。このようにEJローラー21を離間させることで、PFローラー20およびEJローラー21の正転により1枚の用紙Mが両側へ引っ張られる事態を回避し、当該用紙Mの第2面用搬送を円滑に進めることができる。EJローラー21を移動させるための具体的手法は限定されず、EJローラー21を第1位置PS1〜第2位置PS2間で移動させる仕組みであればよい。例えば、制御部11は、第1モーター16が生み出す動力を利用してEJローラー21を移動させることができる。あるいは、制御部11は、EJローラー21の位置を第1位置PS1に維持する向きにEJローラー21を付勢する弾性体(バネ等)の付勢力に抗ってEJローラー21を第2位置PS2へ移動させるための電磁石を制御することにより、EJローラー21を移動させるとしてもよい。
制御部11は、EJローラー21を搬送経路Rから離間させた後は、EJローラー21を搬送経路Rに復帰させるタイミング(復帰タイミング)になったか否かを判定する(ステップS640)。そして、復帰タイミングになったと判定した場合に(ステップS640において“Yes”)、制御部11は、EJローラー21を搬送経路Rに復帰させる(ステップS650)。つまり、EJローラー21を、第2位置PS2から第1位置PS1へ移動させる。復帰タイミングとは、第2面用搬送中の用紙Mの後端がPFローラー20を通過するよりも若干早い時点である。言い換えると、制御部11は、第2面用搬送中の用紙Mの後端がPFローラー20を通過するよりも早い適切なタイミングで、EJローラー21を搬送経路Rに復帰させる必要がある。図12の下段(図12B)には、復帰タイミング直前の時点での用紙Mを例示している。図12Bでは、EJローラー21は第2位置PS2に在る。
制御部11は、用紙Mの用紙長さLmに基づいて復帰タイミングを判定する。これまでの説明から明らかなように、制御部11は、読取処理を終えた用紙Mについては、用紙長さLmを記憶済みである。第3実施形態においては、制御部11は、用紙Mの第1面用搬送(ステップS600)の過程で画像読取部12による当該用紙Mの読取処理が終了したタイミングで、当該用紙Mの用紙長さLmを記憶する。制御部11は、例えば、第1面用搬送により取得済みの用紙Mの用紙長さLmと、第2モーター19の所定の回転速度と(さらに、固定値としての端部検出センサー13〜PFローラー20の用紙Mとの接触点の距離)に基づき、当該用紙Mの先端が端部検出センサー13を通過してから、当該用紙Mの後端から先端側に所定数センチの位置がPFローラー20を通過するまでに要する時間を算出する。そして、制御部11は、前記反転搬送(ステップS610)の終盤で用紙Mの先端が端部検出センサー13に検出されてからの時間経過が、このように算出した時間に達した時に、前記復帰タイミングになったと判定する。
このような構成によれば、制御部11は、第2面用搬送中の用紙Mの後端がPFローラー20を通過する前に、EJローラー21を搬送経路Rへ復帰させることができる。EJローラー21の搬送経路Rへの復帰後は、EJローラー21の回転(正転)により用紙Mを下流側へ搬送できるため、用紙Mの後端がPFローラー20を通過した後も第2面用搬送を円滑に続行することができる。EJローラー21の復帰後、制御部11は用紙Mを排出する(ステップS660)。ステップS660の排出は、引き続きPFローラー20およびEJローラー21を回転させるだけであるため実質的に第2面用搬送の一部とも言える。当然、第2面用搬送の過程で、画像読取部12による用紙Mの第2面に対する読取処理が終了する。ただし、画像読取部12による用紙Mの第2面に対する読取処理が終了したタイミングで第2搬送(第2搬送のうちの第2面用搬送)を停止し、後続用紙M2の傾き矯正処理を終えて、第2搬送を再開してもよい。
以上の第3実施形態によれば、制御部11は、用紙Mの用紙長さLmに基づいて前記復帰タイミングを判定することにより、第2面用搬送の冒頭で搬送経路Rから離間させたEJローラー21を適切な時に搬送経路Rへ復帰させて第2面用搬送を滞りなく行うことができる。また、第3実施形態によれば、前記第2搬送部は、前記処理部よりも搬送上流側の位置に用紙を搬送するための搬送ローラーを有し、かつ、前記処理部よりも搬送下流側の位置に、搬送された用紙を排出する排出ローラーを有し、搬送装置は、前記搬送ローラーから前記処理部を通過して前記排出ローラーに到る第1搬送経路と、前記排出ローラーから前記処理部を通過せずに前記搬送ローラーに戻る第2搬送経路と、を有し、前記制御部は、前記処理部に用紙の両面に対する処理を実行させる場合は、用紙の前記第1搬送経路の搬送に伴う第1面に対する前記処理部による処理後に、用紙を、前記第2搬送経路を経て前記第1搬送経路に戻して前記第1面の裏面である第2面に対する前記処理部による処理を実行させ、かつ、前記第2面に対する前記処理部による処理の過程で用紙の後端が前記搬送ローラーよりも搬送下流側へ移動する前に、前記排出ローラーを用紙に接触不能な第2位置から用紙に接触可能な第1位置へ移動させる、搬送装置を把握することができる。
5.変形例:
第2実施形態で述べたように、第1モーター16、第2モーター19の回転速度は、それぞれ所定速度として決められており、通常は(前記高速搬送を除いて)、モーター16,19は各々に決められた所定速度で運転される。ここで、第1モーター16の回転速度(所定速度)と第2モーター19の回転速度(所定速度)とは、同じとしてもよい。つまり、モーター16,19の速度を合わせる。2つのモーター16,19の速度を合わせることで、2つのモーター16,19により生じる騒音が一定となり、2つのモーター16,19の速度が異なる場合に発生する騒音と比較して、ユーザーの不快感が低減される。
ただし、円滑な用紙搬送を実現するために、第1モーター16の回転速度と第2モーター19の回転速度とに差を設けてもよい。例えば、第1モーター16の回転速度≦第2モーター19の回転速度、とする。このように搬送経路Rの下流側での搬送を受け持つモーター(第2モーター19)の速度を相対的に速くすることで、搬送経路R内でのペーパージャムの低減等に繋がる。
第1モーター16の回転速度と第2モーター19の回転速度とに差を設けた場合、読取装置10の筐体内において、フロント側に近い位置に速度が遅い方のモーターを配設し、リア側に近い位置に速度が速い方のモーターを配設するとしてもよい。読取装置10のフロント側とは、通常、ユーザーが相対する側であり、読取装置10を操作するユーザーに近い側とも言える。また、操作入力部24は、読取装置10の筐体表面においてフロント側に設けられている。フロント側に近い位置に、回転速度が相対的に遅いモーターを配設することで、ユーザーが感じる騒音レベルを下げることができる。
これまでは、本発明にかかる搬送装置の具体例として読取装置10を例に挙げたが、搬送装置は読取装置に限定されない。例えば、搬送装置は、印刷装置であってもよい。つまり、第2搬送部23により搬送される用紙Mに対する所定の処理を実行する処理部は、当該用紙Mに対する印刷を実行する印刷部(例えば、インクを吐出する印刷ヘッド等を含む機構)であり、搬送装置は、用紙Mを印刷に供するために上述したような第1搬送や第2搬送を行う。この場合、印刷部は、搬送される用紙を検出するセンシング機能を併せ持つものとする。
10…読取装置、11…制御部、12…画像読取部、13…端部検出センサー、14…搬送機構、15…モータードライバー、16…第1モーター、17…PUローラー、18…分離ローラー、19…第2モーター、20…PFローラー、21…EJローラー、22…第1搬送部、23…第2搬送部、24…操作入力部、25…原稿トレイ、25a…斜面、26…排出トレイ、E1,E2,E3…後端、M…用紙、M1…先行用紙、M2…後続用紙、L1,L2…距離、R…搬送経路

Claims (13)

  1. 用紙が載置される載置部から用紙を搬送する第1搬送部と、
    前記第1搬送部よりも搬送下流側で、前記第1搬送部により搬送された用紙を搬送する第2搬送部と、
    前記第2搬送部により搬送される用紙に対する所定の処理を実行する処理部と、
    前記第1搬送部および前記第2搬送部の駆動を制御する制御部と、
    前記載置部よりも搬送下流側かつ前記第2搬送部よりも搬送上流側で用紙の端部を検出する端部検出センサーと、を備え、
    前記制御部は、前記第1搬送部が前記載置部からの用紙の搬送を開始してから当該搬送された用紙の先端が前記端部検出センサーにより検出されるまでの時間をX、前記処理部によるN(Nは1以上の整数)枚目の用紙に対する処理が終わるまでに前記第2搬送部が当該N枚目の用紙の搬送に要した搬送時間をY、として計測し、Yよりも短くかつY−X以上である特定時間を決定し、前記第2搬送部がN+1枚目以降の用紙を搬送する場合に、前記第2搬送部が用紙の搬送を開始してから前記特定時間が経過したタイミングで前記第1搬送部に次の用紙の搬送を開始させる、ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記第1搬送部は、第1モーターにより動き、前記第2搬送部は、第2モーターにより動き、前記制御部は、前記第1モーターの駆動と前記第2モーターの駆動とをそれぞれ制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記処理部は、前記第2搬送部により搬送される用紙に対する読取処理を実行する画像読取部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 記制御部は、前記特定時間をY−Xすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 前記制御部は、前記第1搬送部が用紙を搬送する度に前記時間Xを計測して更新することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 前記制御部は、前記第1搬送部により搬送された用紙の先端が停止中の前記第2搬送部に接触した状態で前記第1搬送部をさらに駆動させる用紙の傾き矯正処理を実行し、当該傾き矯正処理後の用紙を前記第2搬送部に搬送させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記制御部は、前記第2搬送部が用紙の搬送を開始してから当該用紙に対する前記処理部による処理が終わるまでの期間は、前記傾き矯正処理を実行しないことを特徴とする請求項6に記載の搬送装置。
  8. 前記第2搬送部は、前記処理部よりも搬送下流側の位置に、搬送された用紙を排出する排出部を有し、前記処理部による処理に供するための用紙の搬送と、前記処理部による処理後の用紙の前記排出部による排出とを同期して実行することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 前記制御部は、前記第2搬送部が用紙を搬送する度に前記搬送時間を計測して更新することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の搬送装置。
  10. 記制御部は、前記第2搬送部による用紙の搬送に基づいて前記搬送の方向における用紙長さを算出し、前記第2搬送部が搬送を開始した用紙の後端が前記端部検出センサーにより検出されるタイミングが算出済みの前記用紙長さから予想される検出のタイミングよりも早い場合は、前記第1搬送部による用紙の搬送速度を上昇させ、前記第2搬送部が搬送を開始した用紙の後端が前記端部検出センサーにより検出されるタイミングが前記予想される検出のタイミングよりも遅い場合は、前記第1搬送部による用紙の搬送を一時停止させることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の搬送装置。
  11. 前記制御部は、前記第1搬送部による用紙の搬送速度を上昇させた後、前記第1搬送部が搬送する用紙の先端が前記端部検出センサーに検出された場合に、当該先端が前記第2搬送部に接触する前に前記第1搬送部による用紙の搬送を一時停止させ、前記第2搬送部が搬送している用紙に対する前記処理部による処理の終了後に、前記第1搬送部による用紙の搬送を再開することを特徴とする請求項10に記載の搬送装置。
  12. 前記制御部は、前記第2搬送部が搬送を開始した用紙の後端が前記端部検出センサーにより検出されるタイミングが前記予想される検出のタイミングよりも遅いために、前記第1搬送部による用紙の搬送を一時停止させた後、前記第2搬送部が搬送している用紙に対する前記処理部による処理の終了後に、前記第1搬送部による用紙の搬送を再開することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の搬送装置。
  13. 前記第1搬送部は、搬送下流側に用紙を送る方向にのみ回転力を伝達するワンウェイクラッチを有することを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の搬送装置。
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