JP6740568B2 - 包装袋 - Google Patents

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本発明は、可撓性のフィルムで構成された包装袋に関し、特に開封性を高めた包装袋に関する。
従来のこの種の包装袋としては、たとえば、図6に示すような構成となっている。すなわち、この包装袋100は、一方のサイドシール部101に設けられたノッチ等の易開封部102から破断を開始し(1次開封)、トップシール部103と平行に収納部104のフィルムを破断し(2次開封)、最終的に他方のサイドシール部105を破断(3次開封)して開封するようになっている。
しかし、3次開封の段階で、サイドシール部105が破断できず、破断片106の切れ残りが生じやすい(図6(B)参照)。切れ残りが生じると、破断片106を手に持って内容物を取り出すか、無理に引きちぎって使用されているが、破断片106の切断部分には内容物が付着しており、手で持つと手に内容物が付着してしまう。一方、切れ残りを引きちぎると、その弾みで内容物が飛び散ってしまい、使い勝手が悪いという問題があった。
この切れ残りが生じる原因は、収納部104における表フィルム104aと裏フィルム104bは接着されていないので、2次開封の段階で、表フィルム104aの破断線107aと裏フィルム104bの破断線107bが上下にずれる表裏ずれが生じ(図6(A)参照)、3次開封の際に、図7に示すように、表裏ずれの幅分だけ、サイドシール部105の融着部105aを引き剥がす必要があり、破断に過大な力が必要になるためである。
開封性を高める方法としては、従来から、開封始端側のサイドシール部のノッチだけでなく、収納部の表フィルムと裏フィルムにハーフカット、レーザー加工などの易開封加工が施された軟質包装袋包装袋や(たとえば、特許文献1参照)、フィルムに直進カット性フィルムをヒートシールしたパウチ容器(包装袋)が知られている(特許文献2参照)。
しかし、これらの特許文献1,2に記載の方法では、包装袋の製造時に、レーザー加工等の特別な加工や、直進カット性フィルムなどの特別なフィルムを使用する必要があり、コストがかさむという問題がある。
特開2003−137308号公報 特開2004−276955号公報
本発明は上記した従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的は、レーザー加工等の特別な加工や、直進カット性フィルムなどの特別なフィルムを使用することなく、切り取った破断片を包装袋から容易に分離できる包装袋を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
表裏一対のフィルムで構成され、開封始端側のシール部から収納部を通り開封終端側のシール部まで開封する包装袋において、
前記開封始端側のシール部に易開封部を設け、前記開封終端側のシール部の内縁が、前記易開封部から前記収納部を通り開封終端側のシール部まで開封方向に直線的に引いた開封仮想線と交差し、該開封仮想線に対して所定角度で一方向に傾斜する内縁傾斜部であり、
前記開封仮想線上における開封始端側のシール部と開封終端側のシール部の内縁間の間隔である仮想開口幅は、35mm以上であり、
前記内縁傾斜部は、前記開封仮想線に対する傾斜角度が45度以下で、かつ20度以上であり、
前記収納部を構成する表裏のフィルムを破断する破断線のうち、前記内縁傾斜部に先に到達する破断線が開封終端側のシール部の内縁傾斜部に沿って破断され、後に到達する破断線の到達部に合流する構成となっていることを特徴とする。

また、本発明による包装袋は
1.前記内縁傾斜部は、少なくとも前記表側と裏側のフィルムの破断線の表裏ずれの範囲において傾斜すること、
.前記開封仮想線から底部側の内縁傾斜部下端までの間隔Hは、開封始端側のシール部から開封終端側のシール部までの最大幅Dに対して5/18以下であること、
.前記内縁傾斜部は、直線状に傾斜すること、
.前記内縁傾斜部は、曲線からなり、その接線が所定角度傾斜すること、
が好適である。
本発明の包装袋によれば、開封終端側のシール部の内縁が、前記易開封部から前記収納部を通り開封終端側のシール部まで開封方向に直線的に引いた開封仮想線と交差し、該開封仮想線に対して傾斜する内縁傾斜部であるため、開封の際に、表側と裏側のフィルムの破断線が上下にずれていても、いずれかの破断線が開封終端側のシール部の内縁傾斜部に先に到達し、破断片を引っ張る引張力の傾斜に沿う方向の分力とその反力によるせん断力によって、先に到達した破断線が開封終端側のシール部の内縁傾斜部に沿って、後に到達する破断線の到達部に合流する。よって、破断片の切れ残りが生じず、容易に破断片を包装袋から分離することができる。さらに、破断片からの手への内容物の付着、分離の際の内容物の飛散も防止される。
また、レーザー加工等の特別な加工や、直進カット性フィルムなどの特別なフィルムを使用する必要が無いため、コストの低減も行うことができる。
(A)は本発明の実施の形態に係る包装袋の全体を示す正面図、(B)は(A)のB−B線断面図。 (A)乃至(C)は、図1の包装袋の開封状態を示す図。 (A)乃至(D)は本発明の実施の形態に係る包装袋の開封後端側のシール部近傍の破断状態を示す図。 図2の開封終端側のシール部の内縁傾斜部の各種変形例を示す図。 図4のさらに他の変形例を示す図。 (A)及び(B)は、従来の包装袋の開封状態を示す図。 図6(B)の開封後端側のシール部の切れ残り状態の説明図。
以下に、本発明の包装袋を、図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1(A)は本発明の実施形態に係る包装袋を示している。
この包装袋10は平パウチで、表フィルム11と裏フィルム12が重ね合わされ、開封口形成予定側を上端として、上端縁のトップシール部17、左右側縁のサイドシール部13、14、下端縁(底部)のボトムシール部15によって、内容物が収納される収納部16が形成されている。また、収納される内容物は、例えば、ボトムシール部15以外をシールして形成した包装袋に、底部より充填され、底部を熱溶着してボトムシール部15を形成し、収納部16に収納され、包装袋10が密閉される。なお、上端縁や左右側縁から充填することも可能である。内容物が充填された状態では、図1(B)に示すように、表
フィルム11と裏フィルム12が前後に膨らんでいる。
表フィルム11,裏フィルム12の材質としては、熱溶着可能な熱可塑性樹脂からなる単層フィルムでもよいし、溶着面を熱可塑性樹脂とする積層フィルムでもよいし、積層フィルムの間にアルミ等のバリア層を有する積層構造としてもよく、熱溶着可能な種々の材料が適用可能である。
図1において、一方のサイドシール部13は、開封始端側のシール部であり、包装袋10上部を開封するための易開封部2が設けられている。易開封部2は、図示例では外側縁に設けたノッチによって構成されているが、ノッチに限られるものではなく、一つの切込み、複数の切込み列等種々の構成が採用され得る。
包装袋10の開封方向は、トップシール部17に対して平行方向であり、サイドシール部13に対して直交方向である。開封始端側の易開封部2より開封方向にある開封終端側のシール部として、傾斜シール部18が形成される。傾斜シール部18は、トップシール部17と他方のサイドシール部14の上端との間で傾斜している。そして、易開封部2から収納部16を通り開封終端側の傾斜シール部18まで開封方向に直線的に引いた線が開封仮想線Xoとなる。
本実施形態では、開封終端側の傾斜シール部18の内縁が、開封仮想線Xoと交差し、開封仮想線Xoに対して所定角度θだけ傾斜する内縁傾斜部18uである。
この傾斜シール部18の内縁傾斜部18uは、少なくとも表フィルム11と裏フィルム12の破断線の表裏ずれの範囲において傾斜している。図1において、表裏ずれ範囲Sを二点鎖線で模式的に表記しており、表裏ずれ範囲Sが傾斜シール部18の内縁傾斜部18uのトップシール部17側の上端18u1とボトムシール部15(底部)側の下端18u2(サイドシール部14の上端)との間に入るように設定される。
この表裏ずれ範囲Sは、易開封部2のトップシール部17の内縁からの距離、包装袋の形状、寸法、フィルムの材質、厚み、破断する際の手指の力、方向、破断速度等、様々な要因によってばらつきが生じるので、その範囲は、たとえば、製品ごとに実験データから統計的に設定される。
表裏ずれ範囲Sの上限Saは、トップシール部17の内縁で強制的に制限されるので、傾斜シール部18の内縁傾斜部18uの上端18u1までとなる。
一方、表裏ずれ範囲Sの下限Sb位置は、傾斜シール部18の内縁傾斜部18uの下端18u2(サイドシール部14の上端)より下方に到達しないように設定する必要がある。
包装袋10の開封方向の最大幅Dにより表裏ずれ範囲Sが決まるため、この内縁傾斜部18uの下端18u2から開封仮想線Xoまでの高さ(間隔)Hは、包装袋10の開封方向の最大幅Dに対して5/18以下に設定すれば、表裏ずれ範囲Sの下限Sbがほぼ内縁傾斜部18u内に入ることがわかった。
なお、表裏ずれ範囲Sの上限Sa位置についても、トップシール部17に干渉しないように設定することが好ましい。
次に、図2を用いて、本実施形態に係る包装袋の開封操作について説明する。
まず、包装袋の開封始端側のシール部であるサイドシール部13の易開封部2を破断し一次開封を行う。
次いで、そのまま開封終端側のシール部である傾斜シール部18に向けた開封方向に、トップシール部17側の破断片4を表側あるいは裏側に転回して引張り、開封仮想線Xo上にせん断力を加え、収納部16の溶着されていない表フィルム11及び裏フィルム12を二枚重ねの状態で破断していき、二次開封を行う(図3(A)参照)。なお、開封仮想線X
o上に、ミシン目などの弱化部が加工されているわけではないため、表フィルム11と裏フィルム12の破断線は、開封仮想線Xoからずれを生じることが多数ある。
表フィルム11の破断線Xaと裏フィルム12の破断線Xbが、上下に表裏ずれを生じ
ながら開封が進行していく。この二次開封の段階では、表側と裏側の破断線Xa、Xbの先端は同時に進行する。
そして、開封終端側の傾斜シール部18の内縁傾斜部18uに対して、上側にずれた裏フィルム12の破断線Xbが先に到達点Pbに到達し、破断線Xbが傾斜シール部18の内縁傾斜部18uに沿って、下側にずれた表フィルム11の破断線Xaの到達点Paに合流し、破断片4が分離される。
なお、表フィルム11の破断線Xaと裏フィルム12の破断線Xbは、上側下側が逆に形成された場合でも、同様に上側の破断線が内縁傾斜部18uに到達して下側の破断線に合流することができる。また、内縁傾斜部が、上記した傾斜と逆方向の収納部と反対の開封終端側へ傾斜する場合、下側の破断線が先に内縁傾斜部に到達するため、下側破断線が、内縁傾斜部に沿って、上側破断線の到達点に合流する。
この合流過程について、図3を参照して説明する。
図3(A)は、上側に位置する裏フィルム12の破断線Xbが傾斜シール部18の内縁傾斜部18uの到達点Pbに到達した状態を示している。この状態では、引張力Tを加えると、傾斜シール部18は引き裂き強度が高いため引張力Tでは引き裂かれず、引き裂き強度が低い傾斜シール部18の内縁傾斜部18uに沿う方向の分力T1と、その反力N1によって傾斜シール部18の内縁傾斜部18uに沿う方向にせん断力が作用し、裏フィルム12の破断線Xbが傾斜シール部18の内縁傾斜部18uに沿って破断が進行していく(図3(B)参照)。
同時に下側の破断線Xaも破断片4の引張方向に同時に破断が進行していき、下側の破断線Xaが傾斜シール部18の内縁傾斜部18uの到達点Paに到達すると、裏側の破断線Xbも到達点Paに合流する(図3(C)参照)。
さらに、破断片4を引っ張ると、下側の破断線Xaと上側の破断線Xbが合流する到達点Paに、引張力Tと、収納部16側の重なった表フィルム11と裏フィルム12に作用する反力とが集中して作用し、傾斜シール部18が破断され、破断片4を完全に分離することができる(図3(D)参照)。また、傾斜シール部18の幅は、より小さな引張力Tで破断片4を分離するには、5〜15mmであることが好ましい。傾斜シール部18の幅が大きいほど、3次開封での引張力Tを大きくする必要があり、傾斜シール部18の幅が小さいと落下などの衝撃により包装袋10が破袋する恐れがある。
このように、包装袋10の1次開封から2次開封にて、破断線が表裏ずれを起こしたとしても、3次開封では、破断線が1点の到達点に合流するため、過大な力が不要で、スムースに破断することができる。
次に、開封仮想線Xo上における開封始端側のサイドシール部13と開封終端側の傾斜シール部18の内側縁間の間隔である仮想開口幅Wと、傾斜シール部18の内縁傾斜部18uと、開封仮想線Xoとの角度θについて説明する。
上記仮想開口幅Wについては、開封後の開口幅が小さくなると、内容物の注出性が低下するため、概ね35mm以上の仮想開口幅Wを確保することが好適である。また、仮想開口幅Wが35mm未満では、破断線の表裏ズレが起きにくく、35mm以上の仮想開口幅Wでは、破断線の表裏ズレが起きやすく、本発明の内縁傾斜部の効果が十分に発揮できる。
一方、傾斜シール部18の内縁傾斜部18uと、開封仮想線Xoとの角度θは、先に破断線Xbが到達する到達点Pbから合流する到達点Paを通る内縁傾斜部18uと開封仮想線Xoとがなす鋭角である(図3)。また、内縁傾斜部18uが収納部と反対の開封終端側へ傾斜して、開封時は下側(底部側)の破断線が先に内縁傾斜部18uへ到達し、下
側の到達点から破断線が上側の到達点へ合流する場合、下側から上側への内縁傾斜部18uと開封仮想線Xoとがなす鋭角が角度θである(図4(E)参照)。
このように、角度θは、一方の破断線が先に内縁傾斜部へ到達した到達点から2つの破断線が合流する到達点へ破断するための分力が生じる角度を有する必要があるので、基本的に鋭角であればよいが、分力の大きさが一定以上になるように、60°以下が好ましく、特に45°以下が好ましい。ただ、あまり角度が小さくなると、開口幅が狭くなるため、20°以上までが好ましい。
本発明の開封終端側のシール部の内縁傾斜部については、少なくとも、表フィルムと裏フィルムの破断線の表裏ずれ範囲において、開封終端側のシール部の内縁傾斜部の形状が、開封方向に対して所定角度傾斜する直線、あるいは、開封方向に対して所定角度傾斜する接線を有する曲線となっていればよく、以下に示すように、種々の変形が可能である。
図4及び図5は、上記実施の形態の傾斜シール部の内縁傾斜部の変形例を示している。以下の説明では、上記実施の形態と異なる部分についてのみ説明するものとし、同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図4(A)は、傾斜シール部18の外縁18tが、内縁傾斜部18uと平行ではなく、トップシール部17の外縁の延長線18t1と、サイドシール部14の外縁の延長線18t2で形成される直角三角形状とし、包装袋全体形状を四角形状としたものである。
このようにすれば、3次開封時の傾斜シール部18の幅が広くなるが、内縁傾斜部18uに沿って破断線を合流させて破断すれば幅に関係なくスムースに破断することができる。
図4(B)は、傾斜シール部28の内縁傾斜部28uの形状を、直線ではなく、収納部16の外側に向かって湾曲する曲線とし、曲線の接線が開封仮想線Xoに対して所定角度傾斜するようにしたものである。
このようにすれば、上側の破断線が、湾曲する傾斜シール部28の内縁傾斜部28uに到達した後、下側の破断線の到達点まで、よりスムースに破断することができる。
図4(C)は、傾斜シール部38の内縁傾斜部38uの形状を、収納部16の内側に向かって湾曲する曲線とし、曲線の接線が開封仮想線Xoに対して所定角度傾斜するようにしたものである。
図4(D)は、傾斜シール部48の内縁傾斜部48uを、一本の傾斜直線ではなく、傾斜角度が異なる複数の直線部分をつないだ折り線形状としたものである。
図4(E)は、開封終端側のシール部として、収納部側に三角形状に突出する山形シール部58を設けたものである。山形シール部58の内縁は、頂部58tから上方に進むにしたがって収納部と反対方向に直線的に傾斜する第1内縁傾斜部58aと、頂部58tから下方に進むにしたがって収納部16と反対側に向かって直線的に傾斜する第2内縁傾斜部58bとからなる。
この場合、たとえば、開封開始側の易開封部2の位置によって、表裏ずれ範囲の範囲を、第1内縁傾斜部58aか、第2内縁傾斜部58bのいずれか一方の範囲内に設定する必要がある。
図4(F)は、開封終端側のシール部として、収納部側へ半円状の湾曲シール部68を設けたものである。
湾曲シール部68の内縁は、頂部68tより上方が、第1内縁傾斜部68a、頂部68tより下方が第2内縁傾斜部68bからなる曲線である。そして、その曲線の接線が、開封仮想線Xoに対して所定角度傾斜している。
この場合も、たとえば、開封開始側の易開封部2の位置によって、表裏ずれ範囲Sを、第1内縁傾斜部68aか、第2内縁傾斜部68bのいずれか一方の範囲内に設定する必要がある。
上記した各種内縁傾斜部の形状例は、収納部16側に突出しているが、図5(A)乃至(F)は、開封終端側のシール部の内縁傾斜部の傾斜形状が、収納部側ではなく、収納部と反対側の外向きに張出すように成形したものである。
図5(A)は、図2に示した本実施の形態で説明した傾斜シール部18を、収納部16とは反対側に張り出した張出部118に設けたものである。
図5(B)は、図1に示した本実施の形態で説明した傾斜シール部18を、サイドシール部14の外縁を延長した延長線を基準線Mとすると、この基準線Mに対して、線対称に反転させて傾斜方向が逆の逆傾斜シール部218を形成したものである。
このようにすれば、下側の破断線が先に逆傾斜シール部218の内縁傾斜部218uに到達し、上側の破断線の到達点に向かって破断される。
図5(C)は、図4(B)の湾曲した傾斜シール部28を、基準線Mに対して線対称に反転させた逆傾斜シール部228を設けたものである。この逆傾斜シール部228の内縁は、湾曲する内縁傾斜部228uである。
図5(D)は、図4(C)に示した湾曲した傾斜シール部38を、基準線Mに対して線対称に反転させた逆傾斜シール部238を設けたものである。この逆傾斜シール部238の内縁は湾曲する内縁傾斜部238uである。
図5(E)は、図4(E)の山形シール部58を基準線Mに対して線対称に反転させた逆山形シール部258を設けたものである。逆山形シール部258の内縁は、頂部258tから上方に進むにしたがって収納部16側に直線的に傾斜する第1内縁傾斜部258aと、頂部258tから下方に進むにしたがって収納部16に向かって直線的に傾斜する第2内縁傾斜部258bである。
図5(F)は、図4(F)の半円状の湾曲シール部68を基準線Mに対して線対称に反転させた逆湾曲シール部268を設けたものである。逆湾曲シール部268の内縁は、頂部268tより上方の第1内縁傾斜部268aと、頂部268tより下方の第2内縁傾斜部268bである。
なお、上記実施の形態では、平パウチについて説明したが、これに限定されず、底マチ部を有するスタンディングパウチ等、一対のシール部を有する包装袋で、一方の開封始端側のシール部から他方の開封終端側のシール部に向けて、手で破断するようにようにした包装袋に広く適用可能である。
2 易開封部
10 包装袋
11 表フィルム、12 裏フィルム
13 サイドシール部(開封始端側のシール部)、14 サイドシール部
15 ボトムシール部
16 収納部、17 トップシール部
18 傾斜シール部(開封終端側のシール部)
18u 内縁傾斜部、18u1 内縁傾斜部上端、18u2 内縁傾斜部下端
28 逆傾斜シール部、28u 内縁傾斜部
38 傾斜シール部、38u 内縁傾斜部
48 傾斜シール部、48u 内縁傾斜部
58 山形シール部、58a 第1内縁傾斜部、58b 第2内縁傾斜部、58t 頂部68 湾曲シール部、68a 第1内縁傾斜部、68b 第2内縁傾斜部、
68t :頂部
118 張出部
218 逆傾斜シール部、218u 内縁傾斜部
228 逆傾斜シール部、228u 内縁傾斜部
238 逆傾斜シール部、238u 内縁傾斜部
258 逆山形シール部、258a 第1内縁傾斜部、258b 第2内縁傾斜部、
258t 頂部
268 逆湾曲シール部、268a 第1内縁傾斜部、268b 第2内縁傾斜部
268t 頂部
Xo 開封仮想線
Xa 破断線(表フィルム側)、Pa 到達点
Xb 破断線(裏フィルム側)、Pb 到達点
H 高さ(内縁傾斜部下端と開封仮想線との間隔)
D 開封始端側のシール部と開封終端側のシール部との最大幅
W 仮想開口幅
θ 傾斜角度
M 基準線
S 表裏ずれ範囲、Sa 上限、Sb 下限
T 引張力、T1 分力
N 反力、N1 反力の分力

Claims (5)

  1. 表裏一対のフィルムで構成され、開封始端側のシール部から収納部を通り開封終端側のシール部まで開封する包装袋において、
    前記開封始端側のシール部に易開封部を設け、前記開封終端側のシール部の内縁が、前記易開封部から前記収納部を通り開封終端側のシール部まで開封方向に直線的に引いた開封仮想線と交差し、該開封仮想線に対して所定角度で一方向に傾斜する内縁傾斜部であり、
    前記開封仮想線上における開封始端側のシール部と開封終端側のシール部の内縁間の間隔である仮想開口幅は、35mm以上であり、
    前記内縁傾斜部は、前記開封仮想線に対する傾斜角度が45度以下で、かつ20度以上であり、
    前記収納部を構成する表裏のフィルムを破断する破断線のうち、前記内縁傾斜部に先に到達する破断線が開封終端側のシール部の内縁傾斜部に沿って破断され、後に到達する破断線の到達部に合流する構成となっていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記内縁傾斜部は、少なくとも表側と裏側のフィルムの破断線の表裏ずれの範囲において傾斜している請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記開封仮想線から底部側の内縁傾斜部下端までの間隔Hは、開封始端側のシール部と開封終端側のシール部との最大幅Dに対して5/18以下である請求項1または2に包装袋。
  4. 前記内縁傾斜部は、直線状に傾斜している請求項1乃至のいずれかの項に記載の包装袋。
  5. 前記内縁傾斜部は、曲線であり、曲線の接線が前記開封仮想線に対して傾斜している請求項1乃至のいずれかの項に記載の包装袋。
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