JP2018012549A - 易開封性包装袋 - Google Patents

易開封性包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2018012549A
JP2018012549A JP2017205851A JP2017205851A JP2018012549A JP 2018012549 A JP2018012549 A JP 2018012549A JP 2017205851 A JP2017205851 A JP 2017205851A JP 2017205851 A JP2017205851 A JP 2017205851A JP 2018012549 A JP2018012549 A JP 2018012549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tear
film
line
inducing
weakening line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017205851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6515976B2 (ja
Inventor
優一 棟近
Yuichi Munechika
優一 棟近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2017205851A priority Critical patent/JP6515976B2/ja
Publication of JP2018012549A publication Critical patent/JP2018012549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6515976B2 publication Critical patent/JP6515976B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】袋として利用されない無駄な部分を極力小さくするとともに、袋体の一対のフィルムの引裂き時に上方向、下方向、斜め方向のいずれの方向に引裂かれたとしても、引裂きの縁部がずれた状態で確実に開封でき、かつ、スムーズな引裂きが可能な易開封性包装袋を提供することである。
【解決手段】一対のフィルム10a、10bを有する袋体10の一方のフィルム10aの開封領域に第1引裂き誘導弱め線11が形成され、他方のフィルム10bの開封領域に1以上の第2引裂き誘導弱め線12が形成され、前記第1引裂き誘導弱め線11と前記第2引裂き弱め線12とが、それらが延びる方向を横切る方向に、1本ずつ交互に配列される。
【選択図】図1

Description

本発明は、縁部で接合した対向する一対のフィルムを有し、それら一対のフィルムのそれぞれに開封に際してフィルムの引裂きを誘導する引裂き誘導弱め線が形成された易開封性包装袋に関する。
従来、特許文献1に記載の包装用袋体(易開封性包装袋)が知られている。この包装用袋体では、対向する一対の面(フィルム)の一方に複数の第1弱め線(引裂き誘導弱め線)が形成され、他方の面(フィルム)に複数の第2弱め線が形成され、前記複数の第1弱め線が、前記複数の第2弱め線に対して当該第2弱め線の垂直方向に間隔Wをもってずれるように配置されている。そして、前記複数の第2弱め線に最も近い第1弱め線の引裂き側端部に、開封作業をスムーズに開始するためのノッチが、両面(両フィルム)を貫通するように形成されている。
このような包装用袋体において、ノッチから袋体の両面(両フィルム)を引裂く際に、一方の面(フィルム)が複数の第1弱め線のいずれかに誘導されて引裂かれ、他方の面(フィルム)が複数の第2弱め線のいずれかに誘導されて引裂かれる。このように袋体の両面が第1弱め線及び第2弱め線に誘導されて引裂かれると、一方の面の引裂きの縁部と他方の面の引裂きの縁部がずれるようになる。このため、引裂きの縁部が上側にずれた面の当該縁部分をつまみ部分として、袋体を容易に開口させることができる。
特開2001−151246号公報
しかしながら、前述した従来の包装用袋体では、複数の第1弱め線の全体が複数の第2弱め線の全体に対して間隔Wをもってずれているので、弱め線が形成されて引裂かれ得る領域が広く、引裂きにより切り取られて袋体として利用されない無駄な部分が大きい。
また、複数の第1弱め線の全体と第2弱め線の全体とが一方向においてのみずれているので、ノッチから引裂きを開始したとき、一方の面での第1弱め線に向かう引裂きの方向と、他方の面での第2弱め線に向かう引裂きの方向と、力を入れる方向が少しでも異なると、袋体の両面をスムーズに引裂くことが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、袋として利用されない無駄な部分を極力小さくするとともに、一対のフィルムの引裂き開始時に、上方向、下方向、斜め方向のいずれの方向に引裂いても、引裂き縁部がずれた状態で確実に開封でき、かつ、スムーズな引裂きが可能な易開封性包装袋を提供するものである。
本発明に係る易開封性包装袋は、一対のフィルムを有する袋体の一方のフィルムの開封領域に、直線状に弱化させて延びる第1引裂き誘導弱め線が形成され、他方のフィルムの開封領域に直線状に弱化させて延びる複数の第2引裂き誘導弱め線が形成され、前記第1引裂き誘導弱め線と前記複数の第2引裂き誘導弱め線とが、それらが延びる方向を横切る方向に、1本ずつ交互に配列され、前記袋体を開封可能なファスナが、前記第1引裂き誘導弱め線及び前記複数の第2引裂き誘導弱め線の下方で、かつ、前記袋体のうち内容物充填部分の上方に、前記第1引裂き誘導弱め線及び前記複数の第2引裂き誘導弱め線に沿って直線状に形成され、前記袋体の周縁部から切り込まれた易開封開始部が、前記袋体の周縁部のうち前記複数の第2引裂き誘導弱め線の配列幅の範囲内、かつ、前記第1引裂き誘導弱め線と前記複数の第2引裂き誘導弱め線との配列幅の範囲内に形成された構成となる。
また、本発明に係る易開封性包装袋は、
1.前記第2引裂き誘導弱め線が複数形成されていること、
2.前記第1引裂き誘導弱め線と前記第2引裂き誘導弱め線は、等間隔に配列されていること、
3.隣り合う前記第1引裂き誘導弱め線と第2引裂き誘導弱め線との間隔が0.5mm〜5mmであること、
4.易開封開始部が、袋体の周縁部の第1引裂き誘導弱め線の配列幅の範囲内に形成されていること、
5.前記易開封開始部が、袋体の周縁部の第1引裂き誘導弱め線の配列幅の範囲内、かつ、第2引裂き誘導弱め線の範囲内に形成されていること、
が好ましい。
本発明に係る易開封性包装袋によれば、一対のフィルムにおいて、複数の第1引裂き誘導弱め線及び1以上の第2引裂き誘導弱め線の配列幅が比較的狭くなるので、袋として利用されない無駄な部分を極力小さくすることができる。また、前記第1引裂き誘導弱め線と前記第2引裂き弱め線とが1本ずつ交互に配列されているので、引裂き開始時に上方向、下方向、斜め方向といずれの方向へ引裂いても、確実に開封でき、かつ、スムーズな引裂きが可能である。更に、開封後は、引裂かれた第1引裂き誘導弱め線と第2引裂き誘導弱め線との間隔だけ、表側フィルムと裏側フィルムの引裂き縁部がずれた状態となり、ずれてできた突出部分が摘みとして利用でき、袋体の開口時の表側フィルムと裏側フィルムとの引き離しを容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る易開封性包装袋の要部を示す平面図である。 図1に示す易開封性包装袋の表面フィルムと裏面フィルムとを並べて示す平面図である。 図1に示す易開封性包装袋における第1引裂き誘導弱め線、第2引裂き誘導弱め線及び切欠きの位置関係を拡大して示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂き途中の状態を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂きの第1の例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂き後の開封状態を示す平面図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂き後の開口状態を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂きの第2の例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂きの第3の例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂きの第4の例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の引裂きの第5の例を示す図である。
本発明の易開封包装袋における実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係る易開封性包装袋は、図1及び図2に示すように構成される。なお、図1は、易開封性包装袋の要部を示す平面図であり、図2は、図1に示す易開封性包装袋10の裏側フィルム10bを、左縁部EDG101を軸XにしてA方向に回動させて開き、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとを並べて示す平面図である。
図1において、易開封性包装袋(例えば、ファスナ付きパウチ)10は、少なくとも表層が所定のプラスチックにて形成された略矩形状の表側フィルム10a及び裏側フィルム10b(一対のフィルム)を有する。この易開封性包装袋10は、それら表側フィルム10a及び裏側フィルム10bの4つの周縁部が加熱圧着により接合されて形成される左シール部101、上シール部102、右シール部103及び下シール部(図示されず)によって囲まれた袋体である。以下、易開封性包装袋10を単に袋体10という。
図1とともに図2に示すように、袋体10の表側フィルム10aの上縁部EDG102より下方の開封領域にフィルムの引裂きを誘導する3本の引裂き誘導弱め線(第1引裂き誘導弱め線という)111、112、113が所定の間隔をもって形成されている。これら3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113は、左縁部EDG101と右縁部EDG102との間で直線状に延びて形成されている。一方、裏側フィルム10bの上縁部EDG102より下方の開封領域には、フィルムの引裂きを誘導する2本の引裂き誘導弱め線(第2引裂き誘導弱め線)121、122が形成されている。これら2本の第2引裂き誘導弱め線121、122も、左縁部EDG101と右縁部EDG102との間で直線状に延びて形成されている。そして、前記2本の第2引裂き誘導弱め線121、122のうち、一方の第2引裂き誘導弱め線121が、2本の第1引裂き誘導弱め線111と112との間に配置されるとともに、他方の引裂き誘導弱め線122が、2本の第1引裂き誘導弱め線112と113との間に配置される。これにより、袋体10において、3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113と2本の第2引裂き誘導弱め線121、122とが、それらが延びる方向を横切る方向(この場合、垂直方向)に、1本ずつ交互に配列されることになる。なお、第1引裂き誘導弱め線111〜113を総称する場合、参照符号「11」を用い、第2引裂き誘導弱め線121、122を総称する場合、参照符号「12」を用いる。
なお、上述した第1引裂き誘導弱め線11及び第2引裂き誘導弱め線12は、公知の手法、例えば、レーザ光線によってプラスチックフィルム(表側フィルム10a、裏側フィルム10b)の表層に溝を形成して当該プラスチックフィルムを線状に弱化させることにより形成することができる。また、袋体10(表側フィルム10a、裏側フィルム10b)は、レーザ加工によって第1引裂き誘導弱め線11及び第2引裂き誘導弱め線12を形成することを考慮すると、少なくともレーザ吸収層及びヒートシール層の2層を含む多層構造であることが好ましい。
更に、袋体10の周縁部における左シール部101の3本の第1引裂き誘導弱め線111〜113の配列幅W1の範囲の中央位置に左縁部EDG101から切り込まれたノッチ14(易開封開始部)が前記第1引裂き誘導弱め線111〜113のうちの中央の第1引裂き誘導弱め線112に重なるように形成されている。このノッチ14は、図2に示すように、表側フィルム10aにおける切込み部14aと裏側フィルム10bにおける切込み部14bとが重なって形成されている。このノッチ14は、2本の第2引裂き誘導弱め線121、122の配列幅W2(図2参照)の範囲の中央にも位置している。また、右シール部103の3本の第1引裂き誘導弱め線111〜113の配列幅W1の範囲の中央位置に右縁部EDG103から切り込まれたノッチ15(易開封開始部)が前記中央の第1引裂き誘導弱め線112に重なるように形成されている。このノッチ15もまた、図2に示すように、表側フィルム10aにおける切込み部15aと裏側フィルム10bにおける切込み部15bとが重なって形成されている。このような構成により、ノッチ14または15から引裂きを開始すると、その引裂きがより早いタイミングで、表側フィルム10aでは第1引裂き誘導弱め線11のいずれかによって誘導され、また、裏側フィルム10bでは第2引裂き誘導弱め線12のいずれかによって誘導されるので、易開封性を向上させることができる。
前述したように1本ずつ交互に配列された3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113(表側フィルム10aに形成)及び2本の第2引裂き誘導弱め線121、122(裏側フィルム10bに形成)が形成された開封領域の下方側(上シール部102から離れる側)の所定領域には、左シール部101と右シール部103との間で直線的に延びるプラスチックファスナ13が設けられている。プラスチックファスナ13は、表側フィルム10aの内側面に設けられた雄部材13aと、裏側フィルム10bの内側面に前記雄部材13aに対向して設けられた雌部材13bとから構成されている。そして、袋体10のプラスチックファスナ13より下方部分に内容物が充填され、雄部材13aと雌部材13bとが嵌め合わされて、プラスチックファスナ13が閉じられる。
表側フィルム10aに形成された3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113と、裏側フィルム10bに形成された2本の第2引裂き誘導弱め線121、122との配置関係について、詳述する。
図3に拡大して示すように、3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113は、間隔aをもって配列され、2本の第2引裂き弱め線121、122は、間隔bをもって配列されている。2本の第2引裂き誘導弱め線121、122のうち一方の第2引裂き誘導弱め線121は、2本の第1引裂き誘導弱め線111、112のそれぞれから等距離Δの位置に、即ち、2本の第1引裂き誘導弱め線111、112の中央の位置に配置されている。また、他方の第2引裂き誘導弱め線122も、2本の第1引裂き誘導弱め線112、113のそれぞれから等距離Δの位置に、即ち、2本の第1引裂き誘導弱め線112、113の中央の位置に配置されている。従って、3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113と2本の第2引裂き誘導弱め線121、122とが、等間隔Δにて、1本ずつ交互に配置されている。
このような構成において、袋体10のスムーズな引裂き(易開封性)を考慮すると、第1引裂き誘導弱め線11と第2引裂き誘導弱め線12との間隔Δは等間隔で、かつ、小さいことが好ましい。一方、開封後の表側フィルム10aと裏側フィルム10bとの引き離し易さ(開口し易さ)を考慮すると、前記間隔Δは大きいことが好ましい。これらの点から、隣り合う第1引裂き誘導弱め線11と第2引裂き誘導弱め線12との間隔Δは、0.5mm〜5mmの範囲であることが好ましい。
なお、第1引裂き誘導弱め線111、112、113の間隔aは、例えば、1.5mmに設定され、第2引裂き誘導弱め線121、122の間隔bは、例えば、前記間隔aと同じ1.5mmに設定される。この場合、第1引裂き誘導弱め線11と第2引裂き誘導弱め線12との間隔Δは、0.75mmとなる。
上述した袋体10は、次のようにして開封することができる。
例えば、図4に示すように、袋体10の左シール部101に形成されたノッチ14を境にして、その上側部分を右シール部103の方向に引っ張ることにより、袋体10が引裂かれる。その際、例えば、若干上側に力をかけて引裂きが開始されると、図5に示すように、表側フィルム10aが、ノッチ14からそのまま第1引裂き誘導弱め線112に誘導されて引き裂かれる(破線L1参照)とともに、裏側フィルム10bが、ノッチ14から若干上方に引裂かれ、その引裂きが第2引裂き弱め線121に達した後に、その第2引裂き誘導弱め線121に誘導されて引裂かれる(破線L2参照)。この場合、表側フィルム10aの引裂きを誘導する第1引裂き誘導弱め線112と、裏側フィルム10bの引裂きを誘導する第2引裂き誘導弱め線121との間隔Δが、例えば、0.75mmであるので、図4に示すように、裏側フィルム10bの引裂きの縁部EDGC10bが、表側フィルム10aの引裂きの縁部EDGC10aに対して上側にずれた状態で、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとが引裂かれていく。そして、表側フィルム10a及び裏側フィルム10bが完全に引裂かれると、袋体10は、図6に示すように、表側フィルム10aの引裂きの縁部EDGC10aと裏側フィルム10bの引裂きの縁部EDGC10bとが間隔Δだけずれた状態で、開封される。
この種の袋体10においては、一般的に、プラスチックファスナ13の上側部分には内容物が入っておらず、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとが密着していることが多い。よって、上述した引裂き誘導弱め線が表側フィルム10aと裏側フィルム10bとで同一箇所に形成されていると、開封後の引裂き縁部において、摘み部分がなく表側フィルム10aと裏側フィルム10bとを引き離しづらい。しかし、上述した袋体10においては、図6に示すように、開封後の裏側フィルム10bの引裂きの縁部EDGC10bが表側フィルム10aの引裂きの縁部EDGC10aに対して間隔Δだけずれている。そのため、袋体10の表側フィルム10aの引裂きの縁部EDGC10aから突出した裏側フィルム10bの突出部分が摘みとして利用でき、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとの引き離しが容易に行われる。
そして、図7に示すように、上記のように開封された袋体10の表側フィルム10aと裏側フィルム10bとを引き離しつつ、プラスチックファスナ13の雄部材13aと雌部材13bとの噛み合いを解除させることにより、袋体10を開口させることができる。この状態で内容物を取り出すことができる。
また、図8に示すように、ノッチ14から引裂いて袋体10を開封する際に、更に強く上側に力をかけつつ引裂きが開始されると、表側フィルム10aが、ノッチ14から上方に引裂かれ、その引裂きが第1引裂き誘導弱め線111に達した後に、その第1引裂き誘導弱め線111に誘導されて引裂かれる(破線L1参照)とともに、裏側フィルム10bが、ノッチ14から若干上方に引裂かれ、その引裂きが第2引裂き誘導弱め線121に達した後に、その第2引裂き誘導弱め線121に誘導されて引裂かれる(破線L2参照)。この場合、袋体10が完全に開封されると、表側フィルム10aの引裂きの縁部(第1引裂き誘導弱め線111に対応)が裏側フィルム10bの引裂きの縁部(第2引裂き誘導弱め線121に対応)に対して間隔Δだけずれているので、裏側フィルム10bの引裂きの縁部から突出した表側フィルム10aの突出部分が摘みとして利用でき、袋体10の開口時に、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとの引き離しが容易に行われる。
また、図9に示すように、ノッチ14から引裂いて袋体10を開封する際に、上述したのとは逆に、下側に力をかけつつ引裂きが開始されると、表側フィルム10aが、ノッチ14が重なる第1引裂き誘導弱め線112に誘導されて引き裂かれる(破線L1参照)とともに、裏側フィルム10bが、ノッチ14から若干下方に引裂かれ、その引裂きが第2引裂き弱め線122に達した後に、その第2引裂き誘導弱め線122に誘導されて引裂かれる(破線L2参照)。また、更に下方に向ける力が強いと、図10に示すように、表側フィルム10aが、ノッチ14から下方に引裂かれ、その引裂きが第1引裂き誘導弱め線113に達した後に、その第1引裂き誘導弱め線113に誘導されて引裂かれる(破線L1参照)とともに、裏側フィルム10bが、ノッチ14から若干下方に引裂かれ、その引裂きが第2引裂き誘導弱め線122に達した後に、その第2引裂き誘導弱め線122に誘導されて引裂かれる(破線L2参照)。
これらの場合においても、前述したのと同様に、袋体10が完全に開封されると、表側フィルム10aの引裂きの縁部(第1引裂き誘導弱め線112、113に対応)と裏側フィルム10bの引裂きの縁部(第2引裂き誘導弱め線122に対応)とが間隔Δだけずれているので、裏側フィルム10bまたは表側フィルム10aの突出部分が摘みとして利用でき、袋体10の開口時に、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとの引き離しが容易に行われる。
更に、図11に示すように、ノッチ14から引裂いて袋体10を開封する際に、斜め方向に力をかけて引裂きが開始されると、表側フィルム10aが、ノッチ14から上方に引裂かれ、その引裂きが第1引裂き誘導弱め線111に誘導されて引き裂かれる(破線L1参照)とともに、裏側フィルム10bが、ノッチ14から若干下方に引裂かれ、その引裂きが第2引裂き弱め線122に達した後に、その第2引裂き誘導弱め線122に誘導されて引裂かれる(破線L2参照)。このような場合は、袋体10が完全に開封されると、表側フィルム10aの引裂きの縁部(第1引裂き誘導弱め線111に対応)と裏側フィルム10bの引裂きの縁部(第2引裂き誘導弱め線122に対応)とのずれが間隔Δの3倍となり、表側フィルム10aの間隔Δの3倍の突出部分が摘みとして利用でき、表側フィルム10aと裏側フィルム10bとのを引き離しがより容易に行われる。
上述した袋体(易開封性包装袋)10においては、表側フィルム10aに形成された3本の第1引裂き誘導弱め線111、112、113と、裏側フィルム10bに形成された2本の第2引裂き誘導弱め線121、122とが1本ずつ交互に配列されているので(図1及び図2参照)、第1引裂き誘導弱め線11及び第2引裂き誘導弱め線12の全体としての配列幅(この場合、第1引裂き誘導弱め線111〜113の配列幅W1と同じ)が比較的狭くなる。このため、引裂きにより取り除かれて袋として利用されない無駄な部分(図4において、めくれ上がっている部分)を極力小さくすることができる。
また、表側フィルム10aに形成された3本の第1引裂き誘導弱め線11及び裏側フィルム10bに形成された2本の第2引裂き誘導弱め線12が1本ずつ交互に配列されており、その配列幅W1内にノッチ14が配置されているので、引裂き時に上方向、下方向、斜め方向に力のいずれの方向に引裂かれたとしても、必ずいずれかの引裂き誘導弱め線が引裂かれるため確実に開封でき、かつ、スムーズな引裂きが可能となる。更に開封後は、引裂かれた第1引裂き誘導弱め線11と第2引裂き弱め線12との間隔だけ、表側フィルム10aと裏側フィルム10bの引裂き縁部がずれた状態となり、ずれてできた突出部分が摘みとして利用でき、袋体10の開口時の表側フィルム10aと裏側フィルム10bとの引き離しを容易に行うことができる。
なお、上述した袋体10においては、裏面フィルム10bに形成される第2引裂き誘導弱め線12の数は、2本であったが、1本以上あればよい。裏面フィルム10bに1本の第2引裂き誘導弱め線12が形成される場合、表面フィルム10bには2本の第1引裂き誘導弱め線11が形成される。この場合、表面フィルム10aに形成された2本の第1引裂き誘導弱め線11と裏面フィルム10bに形成された1本の第2引裂き誘導弱め線12とが交互に配列されることになる。また、同様に、表面フィルム10aには、4本以上の第1引裂き誘導弱め線11を形成するようにしてもよい。この場合、第1引裂き誘導弱め線線11と第2引裂き誘導弱め線12とが1本ずつ交互に配列されるように第2引裂き誘導弱め線12の数が決められる。
第1引裂き誘導弱め線線11及び第2引裂き誘導弱め線12のそれぞれは、前述したような連続的な直線状に限定されず、ドット状であっても、破線状の複数の切込み線で構成してもよく、また、曲線状であってもよい。更に、第1引裂き誘導弱め線11の間隔aや第2引裂き誘導弱め線12の間隔bは、一定値(等間隔)でなくてもよい。
なお、ノッチ14(ノッチ15)が形成される位置は、第1引裂き誘導弱め線11の配列幅W1の範囲内であれば、第2引裂き誘導弱め線12の配列幅W2の範囲の外側であってもよい。
本発明に係る易開封性包装袋は、袋として利用されない無駄な部分を極力小さくするとともに、袋体の一対のフィルムの引裂き時に、上方向、下方向、斜め方向のいずれの方向に引裂かれたとしても、引裂き縁部がずれた状態で確実に開封でき、かつ、スムーズな引裂きが可能であるという効果を有し、袋体の周縁部で接合した一対のフィルムを有し、それら一対のフィルムの開封に際してフィルムの引裂きを誘導する引裂き誘導弱め線が形成された易開封性包装袋として有用である。
10 易開封性包装袋(袋体)
11、111、112、113 第1引裂き誘導弱め線
12、121、122 第2引裂き誘導弱め線
13 プラスチックファスナ
13a 雄部材
13b 雌部材
14、15 ノッチ
101 左シール部
102 上シール部
103 右シール部

Claims (3)

  1. 一対のフィルムを有する袋体の一方のフィルムの開封領域に、直線状に弱化させて延びる第1引裂き誘導弱め線が形成され、
    他方のフィルムの開封領域に直線状に弱化させて延びる複数の第2引裂き誘導弱め線が形成され、
    前記第1引裂き誘導弱め線と前記複数の第2引裂き誘導弱め線とが、それらが延びる方向を横切る方向に、1本ずつ交互に配列され、
    前記袋体を開封可能なファスナが、前記第1引裂き誘導弱め線及び前記複数の第2引裂き誘導弱め線の下方で、かつ、前記袋体のうち内容物充填部分の上方に、前記第1引裂き誘導弱め線及び前記複数の第2引裂き誘導弱め線に沿って直線状に形成され、
    前記袋体の周縁部から切り込まれた易開封開始部が、前記袋体の周縁部のうち前記複数の第2引裂き誘導弱め線の配列幅の範囲内、かつ、前記第1引裂き誘導弱め線と前記複数の第2引裂き誘導弱め線との配列幅の範囲内に形成された易開封性包装袋。
  2. 前記複数の第1引裂き誘導弱め線と前記第2引裂き誘導弱め線とが等間隔に配列された請求項1に記載の易開封性包装袋。
  3. 隣り合う前記第1引裂き誘導弱め線と前記第2引裂き誘導弱め線との間隔は、0.5mm〜5mmの範囲である請求項1又は2に記載の易開封性包装袋。
JP2017205851A 2017-10-25 2017-10-25 易開封性包装袋 Active JP6515976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205851A JP6515976B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 易開封性包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205851A JP6515976B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 易開封性包装袋

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013099510A Division JP6288407B2 (ja) 2013-05-09 2013-05-09 易開封性包装袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018012549A true JP2018012549A (ja) 2018-01-25
JP6515976B2 JP6515976B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=61019882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017205851A Active JP6515976B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 易開封性包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6515976B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181226A1 (ja) 2017-03-27 2018-10-04 三菱ケミカル株式会社 触媒及び触媒群
JP2019147568A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 凸版印刷株式会社 包装袋
JP2021102450A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 博則 荘司 チャック付き袋

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08324597A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Dainippon Printing Co Ltd 開封用切込および包装袋
JP2000118567A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Kao Corp 袋 体
JP2007331804A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Kyodo Printing Co Ltd 包装袋
US20080105679A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Marlin Daniel Ballard Offset opening tabs for plastic zippered bags and plastic containers
JP3156459U (ja) * 2009-09-07 2010-01-07 由昭 伊藤 蛇行曲線状ミシン目を有する袋
JP2011015656A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Keiji Yabe 握り飯包装体
JP2012096839A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08324597A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Dainippon Printing Co Ltd 開封用切込および包装袋
JP2000118567A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Kao Corp 袋 体
JP2007331804A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Kyodo Printing Co Ltd 包装袋
US20080105679A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Marlin Daniel Ballard Offset opening tabs for plastic zippered bags and plastic containers
JP2011015656A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Keiji Yabe 握り飯包装体
JP3156459U (ja) * 2009-09-07 2010-01-07 由昭 伊藤 蛇行曲線状ミシン目を有する袋
JP2012096839A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181226A1 (ja) 2017-03-27 2018-10-04 三菱ケミカル株式会社 触媒及び触媒群
JP2019147568A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 凸版印刷株式会社 包装袋
JP7073780B2 (ja) 2018-02-26 2022-05-24 凸版印刷株式会社 包装袋
JP2021102450A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 博則 荘司 チャック付き袋
JP6998932B2 (ja) 2019-12-25 2022-02-04 博則 荘司 チャック付き袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP6515976B2 (ja) 2019-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288407B2 (ja) 易開封性包装袋
JP2018012549A (ja) 易開封性包装袋
JPS63138945A (ja) 液状内容物用包装容器
JP6090563B2 (ja) 易開封性包装袋
US10793334B2 (en) Packaging bag
JP7088842B2 (ja) 不正開封防止クロージャを有する再閉鎖可能な折畳み箱、およびそれを作製するための折畳み箱の素材片
JP5602972B1 (ja) 包装箱
JP5071641B2 (ja) 包装袋
JP2016104637A (ja) 包装袋
JP2919661B2 (ja) 易開封性包装袋用フィルムおよび易開封性包装袋
JP3196878U (ja) 包装用袋
JP2007269362A (ja) 包装袋及びその製造方法
JP2019123538A (ja) 包装袋
JP6740568B2 (ja) 包装袋
JP2016113209A (ja) 包装袋
JP6191065B2 (ja) 包装袋
JP6555386B2 (ja) 包装袋
JP4896509B2 (ja) プラスチック容器
JP6684140B2 (ja) ノッチ付き袋
JP6578803B2 (ja) 包装袋
JP6598057B2 (ja) 包装袋
JP2020132172A (ja) 包装袋及びその包装袋における引裂き誘導弱め線形成方法
JP2004098363A (ja) 包装袋およびその製造方法
US11878853B2 (en) Packaging bag, method for manufacturing packaging bag, and pressing member
JP2008018955A (ja) 蓋材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6515976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150