JP6090563B2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

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本発明は、袋本体に引裂き誘導弱め線が形成され、該引裂き誘導弱め線に誘導されて容易に引裂くことのできる易開封性包装袋に関する。
従来、合成樹脂製の袋本体を引裂き易くすることにより容易に開封することができるようにしたパウチ等の包装袋(易開封性包装袋)が種々提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。この種の易開封性包装袋では、袋本体の縁端部に切込みや傷痕群を形成したり、それら切欠きや傷痕群から更に他端部に向けて延びる線状に弱化させた引裂き誘導弱め線を形成したりして、前記切欠きや傷痕群から容易に引裂くことができ、更に、前記切欠き等からの引裂きが前記引裂き誘導弱め線によって誘導されるようにしている。これにより、容易に開封することができる。
特開2011−6107号公報 特開2003−63537号公報 特開2001−48196号公報
上述したような易開封性の包装袋では、切欠き等から開始された引裂きが、引裂き誘導弱め線に沿って行われない場合には、袋本体を容易に開封することができない。そこで、より確実に、かつ容易に開封が行われるようにするために、引裂き誘導弱め線の数を多くすることが考えられる。しかしながら、この引裂き誘導弱め線は、袋本体の素材(合成樹脂シート)を線状に弱化させることにより形成されるので、多くの引裂き誘導弱め線を形成すると、当該包装袋の落下強度の低下につながる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、落下強度の低下を極力低く抑えるとともに、より開封のし易い易開封性包装袋を提供するものである。
本発明に係る易開封性包装袋は、袋本体の開封領域が、前記袋本体の少なくとも一方の端縁から引裂き誘導弱め線と補助引裂き誘導弱め線を形成した第1開封領域と、前記第1開封領域から開封方向へ延長した引裂き誘導弱め線を形成した第2開封領域とからなり、前記第1開封領域に複数配列形成された前記引裂き誘導弱め線および前記補助引裂き誘導弱め線の形成密度が、前記第2開封領域に複数配列形成された前記引裂き誘導弱め線の形成密度よりも高く、前記第1開封領域に、前記袋本体の端縁から引裂きを容易にする加工が施された易開封開始領域が形成され、前記第1開封領域は、前記易開封開始領域よりも大きく、前記易開封開始領域は、該易開封開始領域の範囲内に、複数の前記引裂き誘導弱め線及び前記補助引裂き誘導弱め線が位置するように形成される構成となる
このような構成により、第1開封領域に形成される引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線を合わせた本数が第2開封領域に形成される引裂き誘導弱め線の本数より多いので、易開封開始領域から開始される袋本体の引裂きが、易開封開始領域から第1開封領域の引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線のいずれかに誘導される。また、第2開封領域における引裂き誘導弱め線の本数が前記第1開封領域における引裂き誘導弱め線および補助引出誘導弱め線の総本数より少なくても、第1開封領域における引き裂きは、第1開封領域の引裂き誘導弱め線または補助引裂き誘導弱め線から第2開封領域の引裂き誘導弱め線に誘導されるので、確実に第2開封領域の引裂きが行われる。
また、本発明に係る易開封性包装袋において、前記第1開封領域の開封方向の長さが、前記第2開封領域の開封方向の長さより短い構成とすることができる。
また、本発明に係る易開封性包装袋において、前記第1開封領域の開封方向の長さが、前記開封領域の端縁のシール部の長さの1倍から6倍である構成とすることができる。
更に、本発明に係る易開封性包装袋において、前記補助引裂き誘導弱め線が、引裂き誘導弱め線に合流している構成とすることができる。
また、本発明に係る易開封性包装袋において、前記易開封開始領域に、複数の切込みが形成された構成とすることができる。
本発明に係る易開封性包装袋によれば、第2開封領域に形成される引裂き誘導弱め線の本数が第1開封領域に形成される引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線を合わせた本数より少ないので、落下強度の低下を極力低く抑えることができる。そして、易開封開始領域が第1開封領域内に含まれており、かつ前記した第1開封領域の引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線を合わせた本数が、第2開封領域に形成される引裂き誘導弱め線の本数より多いため、易開封開始領域から袋本体が引裂かれ始めると、その引裂きは、前記易開封開始領域から第1開封領域の引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線のいずれかに誘導される。よって、第2開封領域の引裂き誘導弱め線の本数が少なくても、前記第1開封領域におけるその引裂きが、第1開封領域の引裂き誘導弱め線または補助引裂き誘導弱め線から第2開封領域の引裂き誘導弱め線に移るので、確実に第2開封領域の引裂きが行われる。従って、本発明に係る易開封性包装袋は、落下強度の低下が極力低く抑えられるとともに、より開封がし易いものとなる。
本発明の実施の一形態に係る易開封性包装袋を示す平面図である。 図1に示す易開封性包装袋が開封されるべき領域を拡大して示す拡大平面図である。 図1に示す易開封性包装袋の開封の引裂きの第1例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の開封の引裂きの第2例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の開封の引裂きの第3例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の開封の引裂きの第4例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の開封の引裂きの第5例を示す図である。 図1に示す易開封性包装袋の他の形態を示す平面図である。 本発明の実施の他の形態に係る易開封包装袋を示す平面図である。
本発明の実施の形態に係る易開封性包装袋について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係る易開封性包装袋を、図1に基づいて詳細に説明する。
図1において、易開封性包装袋(パウチ)10の袋本体11は、長方形の2枚のプラスチックシートの3周辺部を加熱圧着して形成された左シール部101、下シール部102及び右シール部103により閉鎖され、上端部104が開放した袋状となっている。このような状態の袋本体11の上端部104から所定距離離れた左端縁EDGから右端縁EDGの開封領域の開封方向Aに、当該左端縁EDGから当該右端縁EDGまで延び、縦方向Bに等間隔で配列された5本(複数)の引裂き誘導弱め線131、132、133、134、135が形成されている。なお、これら5本の引裂き誘導弱め線の総称として「引裂き誘導弱め線」を用いる場合には、参照番号13を用いる。
また、図1とともに図2に拡大して示すように、左端縁EDGから前記開封方向Aにおける所定位置Pbが第1開封領域15であり、所定位置Pbから右端縁EDGまでが第2開封領域16である。そして、引裂き誘導弱め線131と132との間には、左端縁EDGから直線的に延び、左シール部101を越えて湾曲しつつ未シール部105内に延びて、前記開封方向Aにおける所定位置Pbで引裂き誘導弱め線132に合流して終端する補助引裂き誘導弱め線141が形成され、引裂き誘導弱め線132と133との間には、同様に、左端縁EDGから直線的に延び、左シール部101を越えて湾曲しつつ未シール部105内に延びて前記所定位置Pbで引裂き誘導弱め線133に合流して終端する補助引裂き誘導弱め線142が形成されている。更に、引裂き誘導弱め線133と134との間には、同様に、左端縁EDGから直線的に延び、左シール部101を越えて湾曲しつつ未シール部105内に延びて前記所定位置Pbで引裂き誘導弱め線133に合流して終端する補助引裂き誘導弱め線143が形成され、引裂き誘導弱め線134と135との間には、同様に、左端縁EDGから直線的に延び、左シール部101を越えて湾曲しつつ未シール部105内に延びて前記所定位置Pbで引裂き誘導弱め線134に合流して終端する補助引裂き誘導弱め線144が形成されている。なお、これら4本の、第1開封領域15内に形成された補助引裂き誘導弱め線の総称として「補助引裂き誘導弱め線」を用いる場合には参照番号14を用いる。
なお、上述した引裂き誘導弱め線13及び補助引出誘導弱め線14は、公知の手法、例えば、レーザ光線によってプラスチックシートの表層に溝を形成して当該プラスチックシートを線状に弱化させることにより形成することができる。また、引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14は、袋本体11を構成する2枚のプラスチックシートの双方に合致するように形成されている。
また、袋本体11は、レーザ加工によって切裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14を形成することを考慮すると、少なくともレーザ吸収層及びヒートシール層の2層を含む層構造であることが好ましい。例えば、炭酸ガスレーザによる加工を行う場合、袋本体11は、NY/LLDPE(ポリアミド/線状低密度ポリエチレン)の層構造とすることができる。さらに、好適には、落下強度の低下を軽減させるという観点から、袋本体11は、金属箔層(例えば、アルミニウム箔層)が含まれるようにすること、具体的には、PET/AL/NY/PP(ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム箔/ポリアミド/ポリプロピレン)の層構造とすることもできる。
上述したように袋本体11の開封領域である左端縁EDGと右端縁EDGとの間に、当該左端縁EDGから当該右端縁EDGまで延びる5本の引裂き誘導弱め線131、132、133、134、135と、左端縁EDGから開封方向Aにおける所定位置Pbまで延びる4本の補助引裂き誘導弱め線141、142、143、144とが形成されることにより、袋本体11の左端縁EDGから所定位置Pbまでの第1開封領域15に形成される実質的な引裂き誘導弱め線の本数は、引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14の合計9本となる。一方、前記所定位置Pbから右端縁EDGまでの第2開封領域16に形成される実質的な引裂き誘導弱め線の本数は、引裂き誘導弱め線13だけの5本となる。よって、第1開封領域15の実質的な引裂き誘導弱め線の本数が、第2開封領域16の実質的な引裂き誘導弱め線の本数よりも多い。その結果、引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14が形成される縦方向Bの開封領域長さH1にわたって配列される第1開封領域15での引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14の形成密度も、同様に縦方向Bの開封領域長さH1にわたって配列される第2開封領域16での引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13だけ)の形成密度より高くなる。
第1開封領域15の左シール部101内には、袋本体11の左端縁EDGからの引裂きを容易にさせる加工(切欠き、傷痕等)が施された易開封開始領域12が、その縦方向Bの長さH2が第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14が形成される縦方向Bの開封領域長さH1の範囲内に位置するように形成されている。この易開封開始領域12には、例えば、複数の切込みが形成されている(例えば、特許文献1参照)。これらの切込みは、引裂き誘導弱め線13、または、補助引裂き誘導弱め線14上に形成されるのが好ましい。なお、各図面において、易開封開始領域12内の引裂き誘導弱め線13、補助引裂き誘導弱め線14は、切込みを見やすくするため図示していないが、易開封開始領域12内の切込み上にも存在している。この易開封開始領域12は、左シール部101の開封方向Aの長さ(例えば、5mm程度)より小さい当該開封方向Aの長さW(例えば、2mm程度)と、第1開封領域E1の縦方向Bの長さH1(例えば、8mm程度)より小さい当該縦方向Bの長さH2(例えば、4mm程度)との矩形状の領域となっている。
上述したように引裂き誘導弱め線13、補助引裂き誘導弱め線14及び易開封開始領域12が形成された袋本体11に開放された上端部104側から内容物を充填した後に、その上端部104側の周辺部が加熱圧着されて上シール部106が形成され、袋本体11が密封される。この状態で、内容物が密封された易開封性包装袋10となる。
上述した構造の易開封性包装袋10の寸法は、例えば、次のように設定し得る。
袋本体11のサイズ:170mm×100mm
各シール部101〜103,106の長さ:5mm
第1開封領域15の開封方向Aの長さE1(所定位置Pb):20.5mm(5mm〜30mm)
第2開封領域16の開封方向Aの長さE2:79.5mm[100mm−20.5mm]
第1開封領域15及び第2開封領域16の縦方向Bの長さH1:8mm(4mm〜12mm)
易開封開始領域12の開封方向Aの長さW:2.05mm(0.4mm〜7mm)
易開封開始領域12の縦方向Bの長さH2:4mm(2mm〜6mm)
補助引裂き誘導弱め線14の湾曲部分の曲率R:120mm
引裂き誘導弱め線13の配列間隔:2mm(1mm〜3mm)
引裂き誘導弱め線13と補助引裂き誘導弱め線14(直線部分)との間隔:1mm(0.5mm〜1.5mm)
上述したように密封された袋本体11(易開封性包装袋10)は、次のようにして開封することができる。
図3は第1例を示し、易開封開始領域12の略中央に位置する左端縁EDGの切込みから引裂き誘導弱め線13の延びる方向S1に袋本体11の引裂きが開始される場合、その引裂きは、易開封開始領域12から続いて当該引裂さかれる部分の近傍にある第1開封領域15の中央に位置した引裂き誘導弱め線133に誘導される。そして、第1開封領域15において引裂き誘導弱め線133に誘導されつつ引裂きが行われると、その引裂きは、そのまま第2開封領域16においてもその中央の引裂き誘導弱め線133に誘導されて行われ、袋本体11の右端縁EDGに達し、袋本体11が開封される。このように、易開封開始領域12の略中央に位置する左縁端EDGの切込みから引裂き誘導弱め線13の延びる方向S1に袋本体11の引裂きが開始されると、袋本体11は、一般的には、図3において破線L1で示すように、第1開封領域15及びそれに続く第2開封領域16において中央の引裂き誘導弱め線133に誘導されつつ引裂きが行われる。
また、図4は第2例を示し、易開封開始領域12の中央から僅かに上側に位置する左端縁EDGの切込みから引裂き誘導弱め線13の延びる方向S1に袋本体11の引裂きが開始される場合、その引裂きは、易開封開始領域12から続いて当該引裂かれる部分の近傍にある第1開封領域15の中央から、僅かに上側に位置する補助引裂き誘導弱め線142に誘導されて行なわれる。そして、第1開封領域15において、中央の僅かに上側に位置する補助引裂き誘導弱め線142に誘導されつつ引裂きが行われると、その引裂きは、第2開封領域16では前記補助引裂き誘導弱め線142が合流する引裂き誘導弱め線133に移り、その引裂き誘導弱め線133に誘導されつつ引裂きが行われる。第2開封領域16において、引裂き誘導弱め線133に誘導され行われる引裂きが右端縁EDGに達し、袋本体11が開封される。このように、易開封開始領域12の中央から僅かに上側に位置する左縁端EDGの切込みから、引裂き誘導弱め線13の延びる方向S1に袋本体11の引裂きが開始されると、袋本体11は、一般的には、図4において破線L2で示すように、第1開封領域15の中央から僅かに上側に位置する補助引裂き誘導弱め線142、更に、その補助引裂き誘導弱め線142が合流する第2開封領域16の中央に位置する引裂き誘導弱め線133に誘導されつつ引裂が行われる。
また、図5は第3例を示し、易開封開始領域12の上端に位置する左端縁EDGの切込みから、上シール部106に向かう斜め上方向S2に袋本体11の引裂きが開始される場合、その引裂きは、易開封開始領域12から続いて引裂き誘導弱め線132を外れて第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13や補助引裂き誘導弱め線14の形成されていない僅かな部分を前記斜め上方向S2に通り、更に、その引裂かれる部分の近傍にある第1開封領域15の最上位の補助引裂き誘導弱め線141に誘導されて行なわれる。そして、第1開封領域15において補助引裂き誘導弱め線141に誘導されつつ引裂きが行われると、その引裂きは、第2開封領域16では前記補助引裂き誘導弱め線141が合流する引裂き誘導弱め線132に移り、その引裂き誘導弱め線132に誘導されつつ引裂きが行われる。第2開封領域16において引裂き誘導弱め線132に誘導されて行われる引裂きが右端縁EDGに達し、袋本体11が開封される。このように、左端縁EDGの易開封開始領域12の切込みから斜め方向に袋本体11の引裂きが開始されると、その引裂きは、第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14から外れて弱め線の形成されていない僅かな部分を通ることがあるが、第1開封領域15では引裂き誘導弱め線及び補助引裂き誘導弱め線を合わせた本数が多く、その形成密度が高いため、いずれ近傍の引裂き誘導弱め線13または補助引裂き誘導弱め線14に合流する。この例では、破線L3で示すように、最初に補助引裂き誘導弱め線141に合流して引裂かれ、更に、その補助引裂き誘導弱め線141が合流する第2開封領域16の引裂き誘導弱め線132に誘導されて引裂が行われる。
また、図6は第4例を示し、左端縁EDGの易開封開始領域12の切込みから斜め下方向に袋本体11の引裂きが開始されると、図5に示す場合とその引裂きの方向が異なってはいても、第1開封領域15での引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14を合わせた本数が多く、その形成密度が高いことから、袋本体11は、破線L4で示すように、最初に補助引裂き誘導弱め線144に合流して引裂かれ、更に、その補助引裂き誘導弱め線144が合流する第2領域E2の引裂き誘導弱め線134に誘導されて引裂が行われる。
更に、図7は第5例を示し、易開封開始領域12の上端に位置する左端縁EDGの切込みから図5に示す斜め上方向S2より更に急な斜め上方向S4に、より大きな力で袋本体11の引裂きが開始される場合、その引裂きは、易開封開始領域12から続いて引裂き誘導弱め線132を外れて第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13や補助引裂き誘導弱め線14の形成されていない部分を通りつつ、最上位の補助引裂き誘導弱め線141を横断して第1開封領域15の最上位の引裂き誘導弱め線131に達する。そして、第1開封領域15において、最上位の引裂き誘導弱め線131に誘導されつつ引裂きが行われ、その引裂きは、そのまま第2開封領域16においても最上位の引裂き誘導弱め線131に誘導され、袋本体11の右端縁EDGに達し、袋本体11が開封される。このように、左端縁EDGの易開封開始領域12の切込みから比較的急な斜め方向に、より大きな力で袋本体11の引裂きが開始されると、その引裂きは、第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14の形成されていない部分を通りつつ近傍にある弱め線を横断してしまうこともあるが、近傍の弱め線により斜め方向の引裂きの勢いが弱められて開封方向A側に誘導され易くなる。そして、その引裂きは、第1開封領域15では弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14を合わせた本数が多く、その形成密度が高いため、次の近傍にある引裂き誘導弱め線13または補助引裂き誘導弱め線14に合流する。この例では、破線L5で示すように、最初に補助引裂き誘導弱め線141で斜め方向の引裂きの勢いが弱められた後、最上位の引裂き誘導弱め線131に合流して引裂きが行われる。
上述したような易開封性包装袋10では、第1開封領域15に形成される引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の実質的な本数が第2開封領域16に形成される引裂き誘導弱め線13の本数より多いので、あるいは、第1開封領域15に形成される引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の形成密度が第2開封領域16に形成される引裂き誘導弱め線13の形成密度より高いので、易開封開始領域12から開始される袋本体11の引裂きが、当該易開封開始領域12から第1開封領域15の引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)のいずれかに誘導され易い(図3〜図7参照)。また、第2開封領域16における引裂き誘導弱め線13の本数が第1開封領域15における引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の本数より少なくても、あるいは、第2開封領域16における引裂き誘導弱め線13の形成密度が第1開封領域15における引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の形成密度より小さくても、第1開封領域15における引裂きが、第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13または補助引裂き誘導弱め線14から第2開封領域16の引裂き誘導弱め線13に誘導されるので、第1開封領域15から確実に第2開封領域16まで引裂きが行われる。
このように、第2開封領域16に形成される引裂き誘導弱め線13の本数が第1開封領域15に形成される引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の本数より少ないので、あるいは、第2開封領域16に形成される引裂き誘導弱め線13の形成密度が第1開封領域15に形成される引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の形成密度より低いので、袋本体11全体における引裂き誘導弱め線による弱化を極力抑えることができ、結果として、易開封性包装袋10の落下強度の低下を極力低く抑えることができる。そして、易開封開始領域12から袋本体11が引裂かれ始めると、その引裂きは、その易開封開始領域12から続いて第1開封領域15に形成される引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)のいずれかに誘導され易く、また、第2開封領域16の引裂き誘導弱め線13の本数が比較的少なくても、その引裂きは、第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13または補助引裂き誘導弱め線14から確実に第2開封領域16の引裂き誘導弱め線13に移って、当該第2開封領域16まで引裂きが行われる。従って、前述した構造の易開封性包装袋10は、落下強度の低下が極力低く抑えられるとともに、より開封がし易いものとなる。
また、第1開封領域15の引裂き誘導弱め領域の開封方向Aの長さE1及び縦方向Bの長さH1が、易開封開始領域12の開封方向Aの長さW及び縦方向Bの長さH2よりどちらも大きいので、加工時の位置が決め易く加工が行い易い。また、第1開封領域15の複数の引裂き誘導弱め線131〜135の形成位置が縦方向Bで多少ずれていても、易開封開始領域12が第1開封領域15に含まれた状態を確実に維持することができる。さらに、図5、図6及び図7に示すように、易開封開始領域12の端部(上端または下端)に位置する左端縁EDGの切欠きから斜め方向(斜め上方向S2、S4、斜め下方向S3)に袋本体11の引裂きが開始されても、その切裂きは、確実に第1開封領域15の引裂き誘導弱め線13または補助引裂き誘導弱め線14に続き行われる。
また、引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線を合わせた本数の多い第1開封領域15の開封方向Aの長さE1が引裂き誘導弱め線の本数の少ない第2開封領域16の開封向Aの長さE2より短いので、引裂き誘導弱め線により弱化される領域をできるだけ狭く抑えることができ、結果として、包装袋の落下強度の低下をより抑えることができる。
また、引裂き誘導弱め線および補助引裂き誘導弱め線を合わせた本数の多い第1開封領域15の開封方向Aの長さE1が、開封領域のシール部の開封方向の長さの1倍から6倍であるのが好ましい。第1開封領域の開封方向Aの長さE1が長すぎると、引裂き誘導弱め線により弱化される領域が大きくなり、袋本体11の落下強度が低下する。また、第1開封領域の開封方向Aの長さE1がシール部より短いと、引裂きが斜め方向に開始された場合、開封方向への誘導する力が少なく、引裂き誘導弱め線を形成した開封領域を外れやすくなり、開封性が低下するおそれがある。
また、第1開封領域15に形成される補助引裂き誘導弱め線14が、第1開封領域15から第2開封領域16にわたって延びる引裂き誘導弱め線13に合流しているので、簡易開封開始領域12から開始された袋本体11の引裂きが、第1開封領域15に形成された補助引裂き誘導弱め線14に移ると、その補助引裂き誘導弱め線14に誘導されていく引裂きが、確実に第2開封領域16における合流先の引裂き誘導弱め線13に移ってその引裂き誘導弱め線13に誘導されて引裂きが行われる。
なお、前述した易開封性包装袋10では、補助引裂き誘導弱め線14が、引裂き誘導弱め線13に合流していたが、これに限らず、引裂き誘導弱め線13に合流することなく、例えば、引裂き誘導弱め線13に向かって終端するものであってもよい。また、全ての補助引裂き誘導弱め線14ではなく、一部(一又は複数)の補助引裂き誘導弱め線14だけが引裂き誘導弱め線13に合流するものであってもよい。更に、第1開封領域15において、引裂き誘導弱め線13と補助引裂き誘導弱め線14とが交互に配列されるものでなく、部分的に、引裂き誘導弱め線13が連続的に配列され、あるいは、補助引裂き誘導弱め線14が連続的に配列されるものであってもよい。また、引裂き誘導弱め線13の数は、補助引裂き誘導弱め線14の数より多くなっているが、これに限らず、補助引裂き誘導弱め線14の数と同じであっても、また少なくてもよい。
第2開封領域16は、所定位置Pbから右端縁EDGまでの領域であったが、これに限らず、所定位置Pbから右端縁EDGに達する手前の位置までの領域であってもよい。この場合、第2開封領域16の引裂き誘導弱め線13に誘導される引裂きは、第2開封領域16以降は、引裂き誘導弱め線13に誘導されることなく、右端縁EDGまでなされる。また他に、図8に示すように、左端縁EDR側に設けられた第1開封領域15a、補助引裂き誘導弱め線14a及び易開封開始領域12aに加えて、右端縁EDG側にも第1開封領域15bを設け、補助引裂き誘導弱め線14bや、易開封開始領域12b(切込み)を右端縁EDG側から設けて、左右両側から易開封性包装袋の引裂きを可能にしてもよい。なお、この場合、左端縁EDR側に設けられた第1開封領域15aの開封方向Aの長さE1aと、右端縁EDR側に設けられた第1開封領域15bの開封方向Aの長さE1bとは、同じであっても異なっていてもよい。ただし、易開封性包装袋の落下強度の低下をなるべく低く抑えるという観点からは、それらの長さE1a、E1bの和(E1a+E1b)が第2開封領域16の開封方向Aの長さE2より短いことが好ましい。
また、前述した易開封性包装袋10では、袋本体11の左端縁EDGと右端縁EDGとの間の開封領域に、易開封開始領域12、引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14が形成されているが、これに限らず、例えば、図9に示すように、袋本体11の左端縁EDGと上端縁EDGとの間の開封領域に、易開封開始領域12、引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14が形成されるものであってもよい。この場合、袋本体11の左端縁EDGと上端縁EDGとの間に、左端縁EDGから上端縁EDGに向かう開封方向Aに延び、開封方向Aを横切る方向Bに配列された複数の引裂き誘導弱め線13が形成される。そして、左端縁EDGから開封方向Aにおける所定位置Pbまでの第1開封領域15に補助引裂き誘導弱め線14が形成されることにより、第1開封領域15での引裂き誘導弱め線(引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14)の本数が、前記所定位置Pbから上端縁EDGまでの第2開封領域16での引裂き誘導弱め線13の本数より多くなっている。また、第1開封領域15に、袋本体11の左端縁EDGからの引裂きを容易にさせる加工が施された易開封開始領域12が形成される。
前述した易開封性包装袋10では、引裂き誘導弱め線13は直線であったが、これに限られず、曲線であっても、直線と曲線とが連続するものであってよい。また、補助引裂き誘導弱め線14の形状も、前述したように直線部分と円弧状部分とが連続したものに限定されない。
また、易開封開始領域12において、引裂き誘導弱め線13及び補助引裂き誘導弱め線14を省略してもよい。
以上、説明したように、本発明に係る易開封性包装袋は、落下強度の低下を極力低く抑えるとともに、より開封がし易いという効果を有し、袋本体に引裂き誘導弱め線が形成され、該引裂き誘導弱め線に誘導されて容易に引裂くことのできる易開封性包装袋として有用である。
10 易開封性包装袋
11 袋本体
12 易開封開始領域
13(131、132、133、134、135) 引裂き誘導弱め線
14(141、142、143、144) 補助引裂き誘導弱め線
15 第1開封領域
16 第2開封領域
101 左シール部
102 下シール部
103 右シール部
104 上端部
105 未シール部
106 上シール部

Claims (5)

  1. 袋本体の開封領域が、前記袋本体の少なくとも一方の端縁から引裂き誘導弱め線と補助引裂き誘導弱め線を形成した第1開封領域と、前記第1開封領域から開封方向へ延長した引裂き誘導弱め線を形成した第2開封領域とからなり、
    前記第1開封領域に複数配列形成された前記引裂き誘導弱め線および前記補助引裂き誘導弱め線の形成密度が、前記第2開封領域に複数配列形成された前記引裂き誘導弱め線の形成密度よりも高く、
    前記第1開封領域に、前記袋本体の端縁から引裂きを容易にする加工が施された易開封開始領域が形成され、
    前記第1開封領域は、前記易開封開始領域よりも大きく、
    前記易開封開始領域は、該易開封開始領域の範囲内に、複数の前記引裂き誘導弱め線及び前記補助引裂き誘導弱め線が位置するように形成される易開封性包装袋。
  2. 前記第1開封領域の開封方向の長さが、前記第2開封領域の開封方向の長さよりも短い請求項に記載の易開封性包装袋。
  3. 前記第1開封領域の開封方向の長さが、前記開封領域にあるシール部の開封方向の長さの1倍から6倍である請求項1又は2に記載の易開封性包装袋。
  4. 前記補助引裂き誘導弱め線が、前記引裂き誘導弱め線に合流している請求項1乃至3のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  5. 前記易開封開始領域に複数の切込みが形成された請求項1乃至4のいずれかに記載の易開封性包装袋。
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