JP2019137440A - チャック付き袋 - Google Patents

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Akira Oyama
彰 大山
荒井 弘之
Hiroyuki Arai
弘之 荒井
亮太 岡
Ryota Oka
亮太 岡
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Abstract

【課題】チャック付き袋において、厚肉のフィルムが用いられていても段違い状の開封口を容易に形成することができるようにする。【解決手段】チャック付き袋1は、前側フィルム1Fと後側フィルム1Bとが左側シール部および右側シール部で貼り合わされた袋本体Bと、内面1fに固定された基部2aと、咬合部2bと、を有する前側チャック2Fと、内面1bに固定された基部2dと、咬合部2eとを有する後側チャック2Bと、内面1fにて前側チャック2Fとの間に第1隙間を空けて固定された前側ティアテープ3Fと、内面1bにて後側フィルム1Bとの間に第2隙間を空けて固定された後側ティアテープ3Bと、第1隙間および第2隙間に向かって形成された左側ノッチ、右側ノッチと、を備え、基部2aの上端E2Fは、基部2dの上端E2Bよりも、開口端EOから離れる方向にずれている。【選択図】図3

Description

本発明はチャック付き袋に関する。
端部シールが開封された後、袋の内側に形成されたチャックによって、開口部の開閉が可能なチャック付き袋が知られている。チャック付き袋は、ラミネートフィルムがシールされて製造されることが多い。チャック付き袋は、使用者が手で開封できるように、端部シールにおいてチャックよりも端部側に、ノッチ、切れ目などが形成されることが多い。
このようなチャック付き袋は重量物の包装にも用いられる。例えば、ドッグフードなどのペットフードなど内容物の質量が5kgを超えるような重量物を包装し、開封後に内容物を複数回に分けて取り出すことのできるようにしたチャック付きの大袋も知られている。
重量物用のチャック付き袋の場合、ラミネートフィルムが厚くなるため、ノッチ、切れ目などによって開封のきっかけが得られたとしても、開封には大きな力が必要である。また、開封に大きな力が必要になるため、切り口が不安定になりやすく、直線状の切り口が得られにくい。
開封口を直線的にするため、ハサミなどの用具を使用することも考えられる。しかし、手元に用具がないと開封できないのは不便である。さらに、ハサミを使って開封すると、開封端において、袋を構成する表と裏の2枚のフィルムがぴったりと一致しているために、開封端に指をかけて2枚の密着した2枚のフィルムを離間させなければならない。しかし、互いに密着したフィルムを離間させる作業は容易でないため、開封後に袋の開封口を開く手間がかかってしまう。
このため、特許文献1には、袋の開口部の開封に初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、直線的に引き裂き開封できるようにした合成樹脂製袋体が提案されている。
特許文献1の合成樹脂製袋体は、切り口を直線的にするとともに、開封口の端縁を段違い状にするために、袋開封用テープを備えている。この袋開封用テープは、厚肉帯部の幅方向の両端部に切り裂きガイド条が設けられている。
特開2009−214916号公報
しかしながら、上記のような従来技術には、以下のような問題がある。
特許文献1に記載の技術では、開封者は、袋開封用テープの厚肉帯部とサイドシールとの交差部に設けられたノッチから開封を開始する。特許文献1の記載によれば、開封時にノッチから入る亀裂が、袋を構成する胴部フィルムに達すると、亀裂が互いに対向していない2つ切り裂きガイド条に向かって進展し、それぞれの切り裂きガイド条が引き裂かれる。これにより、それぞれの開封線は、切り裂きガイド条に沿う直線になり、それぞれの開封端縁は、厚肉帯部の幅に相当する段違い状に形成される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、開封端縁を段違いとするためには、切り裂きガイド条が形成されることで断面形状が複雑になった袋開封用テープを用いることが必要である。
袋開封用テープを袋内面に簡便に固定するには、ヒートシールが有効であるが、特許文献1のような袋開封用テープは、ヒートシールの際に受ける熱によって、断面形状が崩れてしまうおそれがある。例えば、切り裂きガイド条の溝形状が崩れてしまうと、引き裂きガイド条に沿う開封が困難になるという問題がある。
さらに、特許文献1に記載の技術では、厚肉帯部から開封が開始される。しかし、例えば、重量物用のチャック付き袋のように、フィルム自体が厚くなっている場合には、厚肉帯部を含めてサイドシールを引き裂くために大きな力が必要になる。このため、力を出しづらい開封者が開封できなくなったり、開封できたとしても、開封初期に加える力が大きくなりすぎるため、勢い余って、引き裂きガイド条を外れて開封されてしまったりするという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、厚肉のフィルムが用いられていても段違い状の開封口を容易に形成することができるチャック付き袋を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様のチャック付き袋は、互いに対向する第1フィルムと第2フィルムとがそれぞれの周縁部に形成された側部シール部で貼り合わされ、前記側部シール部の間に未シール開口部が形成された袋本体と、前記第1フィルムの第1内面において、前記未シール開口部の開口端から離れた位置で前記開口端に沿うように前記第1内面に固定された第1基部と、第1咬合部と、を有する第1チャック部材と、前記第2フィルムの第2内面において、前記開口端から離れた位置で前記開口端に沿うように前記第2内面に固定された第2基部と、前記第1咬合部と咬合可能な第2咬合部とを有する第2チャック部材と、前記第1内面において、前記第1チャック部材との間に第1隙間を空けて、前記第1チャック部材と前記開口端との間に固定された第1補強部材と、前記第2内面において、前記第2チャック部材との間に、前記第1フィルムおよび前記第2フィルムの対向方向に見て少なくとも一部が前記第1隙間と重なる第2隙間を空けて、前記第2チャック部材と前記開口端との間に固定された第2補強部材と、前記側部シール部の外周部から、前記第1隙間および前記第2隙間に向かって形成され、前記側部シール部の厚さ方向に前記側部シール部を貫通する開封開始部と、を備え、前記第1基部の前記開口端側の端部は、前記第2基部の前記開口端側の端部よりも、前記開口端から離れる方向にずれている。
上記チャック付き袋においては、前記第1補強部材の前記第1チャック部材側の端部は、前記第2補強部材の前記第2チャック部材側の端部よりも、前記開口端から離れる方向にずれていてもよい。
上記チャック付き袋においては、前記第1隙間と前記第2隙間とは、互いに略等しくてもよい。
上記チャック付き袋においては、前記側部シール部は、前記開口端に向かうにつれて拡幅する拡幅部を有し、前記開封開始部は、前記拡幅部に形成されていてもよい。
上記チャック付き袋においては、前記開封開始部は、その先端が前記第1チャック部材および前記第2チャック部材に向かって斜行していてもよい。
本発明のチャック付き袋は、厚肉のフィルムが用いられていても段違い状の開封口を容易に形成することができる。
本発明の第1の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な正面図である。 本発明の第1の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な背面図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるC部の拡大図である。 本発明の第1の実施形態のチャック付き袋を用いた包装体の開封動作の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態のチャック付き袋を用いた包装体の開封後の上端部の一例を示す模式的な正面図である。 本発明の第2の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な正面図である。 本発明の第2の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な背面図である。 図7におけるD部の拡大図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一又は相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態のチャック付き袋付きについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な背面図である。図3は、図1におけるA−A断面図である。図4は、図1におけるC部の拡大図である。
なお、各図面は、模式図のため形状や寸法は誇張されている(以下の図面も同じ)。
図1、2に本実施形態のチャック付き袋1の一例が示されている。チャック付き袋1は、端部シールが開封可能に設けられ開封口の内側にチャックを有していれば、袋の種類、袋を構成するフィルム枚数、袋の外形などは限定されない。例えば、チャック付き袋1は、例えば、底ガゼットを有するスタンディングパウチ、サイドガゼットを有するガゼット袋などであってもよい。
以下では、一例として、図1、2に示すように、チャック付き袋1が、矩形状の前側フィルム1F(図1参照、第1フィルム)、後側フィルム1B(図2参照、第2フィルム)の一辺に沿う未シール部(未シール開口部)を除く外周部がシールされた矩形状の平袋の場合の例で説明する。
前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの未シール部は開口部Oを構成している。開口部Oにおける前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの各開口端は、互いにずれていてもよいが、本実施形態では、一例として、同一直線状に揃えられている。以下、それぞれの開口端を開口端Eと称する。
開口部Oは、チャック付き袋1内に内容物が充填された後、ヒートシールされる。開口部Oにおいてヒートシールされた部位には、開口端Eに沿って直線状に延びる上側シール部1Uが形成される。
以下では、チャック付き袋1に上側シール部1Uが形成された状態(図5参照)を包装体10と称する。
以下では、特に断らない限り、開口部Oの開口が鉛直上方に向けられ、前側フィルム1Fが開封者に対面する姿勢に基づいて説明する。チャック付き袋1の各部の名称における上下左右は、このような配置姿勢において開封者から見た上下左右を表す。
前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bは、互いに同形状を有する矩形状のラミネートフィルムで構成される。
前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bを構成するラミネートフィルムは、例えば、ポリエステルフィルム(PET)、ナイロンフィルム(ON)、アルミニウム箔(Al)、ポリプロピレンフィルム(CPP)、ポリエチレンフィルム(PE)のうち1以上の層を含む多層フィルムであってもよい。
前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bに好適なラミネートフィルムの具体的な層構成の例としては、袋の外側から内側に向かって、例えば、PET/ON/PE、PET/ON/CPP、PET/Al/ON/PE、PET/Al/ON/CPPなどであってもよい。
例示した層構成において、最内層に用いられているPE、CPPはラミネートフィルムのシーラントを構成している。外層側に用いられるPET、ONは、ラミネートフィルムの基材を構成している。Alは、ラミネートフィルムにガスバリア性を付与するために用いられている。
ラミネートフィルムのフィルム厚および各層の層厚としては、チャック付き袋1の用途の必要に応じて適宜に決められればよい。
例えば、ラミネートフィルムのフィルム厚は、70μm以上200μm以下であってもよい。特に、内容物の質量が5kgを超える重量物では、ラミネートフィルムのフィルム厚は、110μm以上160μm以下であることがより好ましい。
シーラントの層厚は、50μm以上120μm以下であってもよい。特に、内容物の質量が5kgを超える重量物では、シーラントの層厚は、100μm以上120μm以下であることがより好ましい。
前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bに好適なラミネートフィルムとしては、例えば、二軸延伸、一軸延伸及び無延伸のフィルムが用いられてもよい。特に、基材となるPETおよびONは、高強度であることがより好ましいため、二軸延伸フィルムが用いられることがより好ましい。
前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bのラミネートフィルムは、上述の各層が接着剤を用いて周知のドライラミネート加工等によって貼り合わせて製造される。
チャック付き袋1において前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bは、互いの外形が重なりあった状態で、左右および下部がヒートシールされている。このため、チャック付き袋1の左右の端部には、左側シール部1L(側部シール部)および右側シール部1R(側部シール部)がそれぞれ形成されている。チャック付き袋1の下端部には、下側シール部1Dが形成されている。
左側シール部1Lおよび右側シール部1Rに挟まれたチャック付き袋1の上端部には、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの未シール部によって、上述の開口部Oが形成されている。
チャック付き袋1において、左側シール部1L、右側シール部1R、および下側シール部1Dによって周縁部が貼り合わされた前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bは、袋本体Bを構成する。
図3に示すように、袋本体Bにおいて前側フィルム1Fの内面1f(第1内面)には、前側チャック2F(第1チャック部材)が固定されている。
袋本体Bにおいて後側フィルム1Bの内面1b(第2内面)には、後側チャック2B(第2チャック部材)が固定されている。
前側チャック2Fは、後述する後側チャック2Bと着脱可能に咬合することによって、袋本体Bを密閉可能に繰り返し開閉するための部材である。
後述するように、包装体10が開封されると、前側フィルム1Fが前側チャック2Fと後述する前側ティアテープ3Fとの間で破断される。このため、前側チャック2Fは、開封時に作用する外力によって破断しないように、少なくとも前側フィルム1Fと固定された状態で、前側フィルム1F単体よりも高い破断強度を備える。
図1に示すように、前側チャック2Fは、内面1f(図3参照)において、左側シール部1Lおよび右側シール部1Rの間の左右方向における全幅にわたって直線状に延びている。前側チャック2Fは、開口端Eおよび下側シール部1Dの間において開口端E寄りの位置に固定されている。前側チャック2Fは、開口端Eと平行に延びている必要はないが、本実施形態では、一例として、前側チャック2Fは、開口端Eと平行に配置されている。
図3に示すように、前側チャック2Fは、内面1fに固定され、直線状に延びる帯状の基部2a(第1基部)と、咬合部2b(第1咬合部)と、を備える。
基部2aは、前側フィルム1Fの内面1fと固定可能であり、前側フィルム1Fとの固定状態において、開封時に作用する外力によって破断しないような破断強度を有するシート状に形成されている。
咬合部2bの構成は、後述する咬合部2eと咬合することができ、袋本体Bを密閉可能に繰り返し開閉できれば特に限定されない。本実施形態では、一例として、咬合部2bは、基部2aの長手方向に延び、基部2aから袋本体Bの内方に突出する突条部からなる。咬合部2bの突条部は、基端側が基部2aの長手方向に延びる板状部と、板状部の突出方向の先端に形成され板状部の厚さよりも外形が大きい咬合突起と、から形成されている。
本実施形態では、咬合部2bは、一体成形によって基部2a上に成形されている。
後側チャック2Bは、前側チャック2Fと着脱可能に咬合することによって、袋本体Bを密閉可能に繰り返し開閉するための部材である。
後述するように、包装体10が開封されると、後側フィルム1Bが後側チャック2Bと後述する後側ティアテープ3Bとの間で破断される。このため、後側チャック2Bは、開封時に作用する外力によって破断しないように、少なくとも後側フィルム1Bと固定された状態で、後側フィルム1B単体よりも高い破断強度を備える。
図2に示すように、後側チャック2Bは、内面1b(図3参照)において、左側シール部1Lおよび右側シール部1Rの間の左右方向における全幅にわたって直線状に延びている。後側フィルム1Bは、開口端Eおよび下側シール部1Dの間において開口端E寄りの位置に固定されている。後側フィルム1Bは、開口端Eと平行に延びている必要はないが、本実施形態では、一例として、後側チャック2Bは、開口端Eと平行に配置されている。
図3に示すように、後側チャック2Bは、内面1bに固定され、直線状に延びる帯状の基部2d(第2基部)と、咬合部2e(第2咬合部)と、を備える。
基部2dは、後側フィルム1Bの内面1bと固定可能であり、後側フィルム1Bとの固定状態において、開封時に作用する外力によって破断しないような破断強度を有するシート状に形成されている。
咬合部2eは、前側チャック2Fの咬合部2bに対向して配置されている。
咬合部2eの構成は、上述した咬合部2bと咬合することができ、袋本体Bを密閉可能に繰り返し開閉できれば特に限定されない。本実施形態では、一例として、基部2dから袋本体Bの内方に突出する凹条部からなる。
咬合部2eの凹条部は、咬合部2bの突条部を内側に収容可能な突出高さを有している。咬合部2eの突出方向における凹条溝の先端には先端における溝幅を縮小する咬合突起が形成されている。凹条部の基端部の溝幅は、咬合部2bの突条部の先端側の咬合突起の幅と略等しい。咬合部2eの凹条部の先端の咬合突起の間の隙間は、咬合部2bの板状部の厚さと略等しい。
本実施形態では、咬合部2eは、一体成形によって基部2d上に成形されている。
後側チャック2Bの基部2dにおける開口端E側の端部である上端E2Bは、前側チャック2Fの基部2aにおける開口端E側の端部である上端E2Fよりも開口端Eから離れる方向にずれている。上端E2B、E2Fの互いの離間距離をd1(ただし、d1>0)で表すと、d1の大きさは、後述する開封後に、開封者が前側チャック2Fおよび後側チャック2Bを開きやすくなるような適宜の寸法に設けることができる。例えば、d1は、1mm以上7mm以下であってもよい。d1は、2mm以上5mm以下であることがより好ましい。
基部2aにおいて、上端E2Fと咬合部2bとの間の表面には、凹凸部2cが形成されている。
同様に、基部2dにおいて、上端E2Bと咬合部2eとの間の表面には、凹凸部2fが形成されている。
凹凸部2c、2fは、後述する開封時に開封者が咬合部2b、2eよりも上側の基部2a、2dに手をかけて開く際に、指が引っ掛かりやすくなったり、指の滑り止めになったりするように設けられている。
凹凸部2c、2fの形状および形成領域は、開封時に指が引っ掛かりやすくなったり、指の滑り止めになったりすれば、特に限定されない。図3では、凹凸部2c、2fの形状の一例として、断面が三角形状の凹凸部が描かれている。しかし、凹凸部2c、2fの断面形状は、矩形、多角形状、半球状などでもよい。また、このような断面形状は、図示奥行き方向に線状に延びていてもよいし、図示奥行き方向に途切れて点状に散在していてもよい。
前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの材質は、それぞれ前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bに固定可能であり、互いの咬合の際に弾性変形できれば、特に限定されない。例えば、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの材質は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂であってもよい。前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの材質は、それぞれ前側フィルム1F内面1fおよび後側フィルム1Bの内面1bと、ヒートシール可能であることがより好ましい。
以下では、一例として、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bが、それぞれ前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bにヒートシールされている場合の例で説明する。
前側チャック2Fの基部2aおよび後側チャック2Bの基部2dは、後述する開封時に作用する力によって破れない程度の強度を有するように構成される。例えば、基部2a、2dの材質が上述のような熱可塑性樹脂の場合、基部2a、2dの幅は7mm〜25mm程度であってもよい。同様に、基部2a、2dの厚さは、100μm〜200μm程度であってもよい。
このような構成の前側チャック2Fおよび後側チャック2Bによれば、咬合部2b、2eが互いに凹凸咬合することによって、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bが閉じられた閉状態が形成される。これにより、袋本体Bは、咬合部2b、2eと、左側シール部1L、下側シール部1D、および右側シール部1Rとで囲まれた内部の領域が密封される。
例えば、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bにおいて、咬合部2b、2eよりも上側の基部2a、2dが互いに離れるように引き離されると、咬合部2b、2eの咬合が解除される。この結果、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bが開かれた開状態が形成される。これにより、袋本体Bの内部と開口部Oとが連通する。
図3に示すように、袋本体Bにおいて内面1fには、上端E2Fと開口端Eとの間において前側ティアテープ3F(第1補強部材)と、が固定されている。袋本体Bにおいて内面1bには、上端E2Bと開口端Eとの間において後側ティアテープ3B(第2補強部材)と、が固定されている。
前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3Bは、少なくとも一部が、上側シール部1Uを形成することが予定されている部分(以下、上側シール部1Uの形成予定部分と称する。)と重なる位置に設けられていてもよい。ただし、前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3Bは、上側シール部1Uの形成予定部分と重なり合わないように、上側シール部1Uの形成予定部分を避けた位置に設けられていてもよい。以下では、図3において二点鎖線で上側シール部1Uの形成予定部分を示すように、一例として、前側ティアテープ3Fと後側ティアテープ3Bと、上側シール部1Uの形成予定部分とが、重なり合わない場合の例で説明する。
前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3B(以下、簡単のため、各ティアテープと称する場合がある)は、包装体10の開封時に開封線が、上側シール部1Uを横断しないように開口部Oを補強する部材である。
後述するように包装体10の開封は、上下方向において、各ティアテープと、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bとの間の領域で行われる。各ティアテープは、開封線が各ティアテープを横断する方向に延びようとしても、開封時に作用する力では、各ティアテープの破断が生じないような破断強度を有するように構成されている。
前側ティアテープ3Fは、幅がW1とされ、前側チャック2Fの上端E2Fとの間に第1隙間を空けて固定されている。前側チャック2Fの上端E2Fと前側ティアテープ3Fの下端E3Fとの間の第1隙間の大きさ(上下方向における幅)は、d2(ただし、d2>0)である。
後側ティアテープ3Bは、幅がW2とされ、後側チャック2Bの上端E2Bとの間に第2隙間を空けて固定されている。後側チャック2Bの上端E2Bと後側ティアテープ3Bの下端E3Bとの間の第2隙間の大きさ(上下方向における幅)は、d3(ただし、d3>0)である。
第1隙間および第2隙間の大きさは、互いに略等しいことがより好ましい。本明細書では、第1隙間および第2隙間の大きさが「互いに略等しい」とは、互いに同一であることと、互いに実質的に同一であること、とを含む。
第1隙間および第2隙間の大きさが互いに「実質的に同一」であるとは、第1隙間および第2隙間の大きさの差が、第1隙間および第2隙間の大きさの平均値に対して20%以下になることである、と定義される。
第1隙間および第2隙間の大きさが、実質的に同一となると、開封時の開封力に対して、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの破断されやすさが略同程度となる。このため、第1隙間および第2隙間において、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの一方が特に先行して開封されることにより、他方の開封がしにくくなるといった不具合が生じにくくなる。
具体的には、d2、d3は、3mm以上12mm以下であることがより好ましく、さらに、互いに実質的に同一な寸法であることが好ましい。特に好ましいd2、d3の寸法範囲の例としては、3mm以上10mm以下が挙げられる。
第1隙間および第2隙間の大きさは、互いに略等しいと、開封が容易になり、開封後の開封線に、より確実な段差が形成できる。この理由については定かではないが、次のように考えられる。
ティアテープとチャック部材の基部との隙間(第1隙間および第2隙間)の部位は、ティアテープもチャック部材も貼り合わせされておらず、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bのみで構成されている。このため、隙間の部位は、ティアテープまたはチャック部材が固定された部位に比べて、破断強度が低いため、切り裂かれやすくなっている。また、その隙間の幅を実質的に同一にすることで、前側フィルム1Fにおける切り裂かれやすさと、後側フィルム1Bにおける引き裂かれやすさとの差がほぼなくなる。このため、開封後の開封線に安定した段差を生じるように開封できるようになると考えられる。
第2隙間は、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの対向方向に見て、少なくとも一部が第1隙間と重なるように形成されている。このため、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの対向方向に見て、下端E3F、E3Bのうち最も下側の方と、上端E2Bとの間に、0mmを超える第3隙間が形成されている。
第3隙間の大きさ(上下方向における幅)は、d3および(d2−d1)のうちより大きくない方の大きさに等しい。図3には、一例として、下端E3Fの方が下端E3Bよりも下側に位置するため、第3隙間の大きさが(d2−d1)になる場合の例が示されている。
第3隙間の大きさは、少なくとも、後述する左側ノッチ4Lおよび右側ノッチ4Rの製作誤差に応じて、後述する左側ノッチ4Lおよび右側ノッチ4Rの各先端が第3隙間の範囲に形成できる大きさとされる。
例えば、後述する左側ノッチ4Lおよび右側ノッチ4Rの各先端の上下方向における位置誤差が−Δ/2を超え+Δ/2未満の場合には、第3隙間の大きさはΔ以上とされる。
一方、第3隙間は大きくなりすぎると、後述する開封線の形成位置のバラツキが大きくなりすぎるおそれがある。さらに、第3隙間が大きくなりすぎると、チャック付き袋1の上下方向の長さが長くなりすぎて、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの材料費が増大してしまう。
例えば、第3隙間の大きさは、1mm以上7mm以下であってもよく、2mm以上5mm以下であることがより好ましい。
各ティアテープはそれぞれの長手方向に交差する方向への破断を防止するために設けられている。このため、各ティアテープは、それぞれ前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bと固定された状態で、開封者の開封力に耐える強靱性を有するように構成される。
包装体10では、収容する可能な内容物の質量が大きいほど前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの厚さは、厚くしておく必要がある。前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bが厚くなるほど、開封者が加える開封力も大きくなる傾向がある。
各ティアテープの幅が狭すぎると、各ティアテープに使用できる材料に求められる破断強度が高くなりすぎる。このため、各ティアテープの材質が限られ、材料費が高くなってしまうおそれがある。
各ティアテープの幅が広すぎると、各ティアテープの使用量が増大し、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの固定領域の面積も増えるため部品費、製造費が増大してしまうおそれがある。
例えば、各ティアテープの幅W1、W2は、それぞれ、3mm以上10mm以下であってもよい。幅の大きさW1、W2は、それぞれ、5mm以上8mm以下であることがより好ましい。
幅の大きさW1、W2は、必要な破断強度が得られれば、互いに同じでもよいし、互いに異なっていてもよい。
ただし、各ティアテープの材質が同じであれば、幅の大きさも等しくすることがより好ましい。この場合、包装体10の開封時に、各ティアテープの剛性が互いに等しくなるため、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bに互いに等しい開封力が作用しやすくなる。
各ティアテープの材質としては、破断強度が高い適宜の樹脂材料が用いられる。各ティアテープとしては、破断強度が向上しやすい点で、多層テープが用いられてもよい。
多層テープの例としては、例えば、表面層にはヒートシールが容易なPE、CPPなどが用いられ、表面層に挟まれた中間層に、より強靱な樹脂、例えば、ON、一軸延伸PETなどの一軸延伸フィルムなどが配置された多層テープが挙げられる。
各ティアテープの表面層の樹脂は、各ティアテープが固定される内面1f、1bとの接着が容易となるように、内面1f、1bを構成する樹脂と同種の樹脂が用いられることがより好ましい。
具体的には、各ティアテープは、例えば、PE/ON(25μm)/ON(25μm)/PE、CPP/ON(25μm)/ON(25μm)/CPPなどの構成の多層テープが用いられてもよい。ここで、かっこ内の数値は、かっこの前側の樹脂層の層厚である。
それぞれの層構成において、PE、CPPの層厚は、例えば、50μm〜70μmとされてもよい。
このような構成例では、中間層として強度の高いONが2層用いられているため、各ティアテープの強度が向上している。
第3隙間が形成される領域は、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの対向方向に見て第1隙間と第2隙間とが重なる領域である。このため、第3隙間には、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bのみが存在している。第3隙間において、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bは、各ティアテープによっても、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bによっても補強されていない。このため、第3隙間が形成された領域は、チャック付き袋1の上部において、相対的に低強度の領域になっている。
以下では、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの対向方向に見て、第3隙間が形成された前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bにおける帯状領域を非補強領域Vと称する。
図1に示すように、チャック付き袋1において、左側シール部1Lおよび右側シール部1Rには、それぞれ左側ノッチ4L(開封開始部)および右側ノッチ4R(開封開始部)が形成されている。左側ノッチ4Lおよび右側ノッチ4Rは、包装体10の開封を容易に行うために設けられた開封開始部を構成する。
左側ノッチ4Lは、左側シール部1Lの厚さ方向に左側シール部1Lを貫通するV字状の切欠き部である。図4に示すように、左側ノッチ4LにおけるV字の頂点であるノッチ先端Pは、非補強領域Vに臨むように配置されている。
このため、左側ノッチ4Lは、左側シール部1Lの外周部から第1隙間および第2隙間に向かって形成されている。
左側シール部1Lの内側の端縁とノッチ先端Pとの距離、すなわち、ノッチ先端Pから非補強領域Vまでの距離は、開封者の開封力によってノッチ先端Pから非補強領域Vまでの間の左側シール部1Lが容易に破断可能な長さとされている。
図1に示すように、右側ノッチ4Rは、右側シール部1Rの厚さ方向に右側シール部1Rを貫通するV字状の切欠き部である。特に拡大図は示さないが、右側ノッチ4RにおけるV字の頂点であるノッチ先端Qは、上下方向において左側ノッチ4Lのノッチ先端Pと同様、非補強領域Vに臨むように配置されている。
このため、右側ノッチ4Rは、右側シール部1Rの外周部から第1隙間および第2隙間に向かって形成されている。
右側シール部1Rの内側の端縁とノッチ先端Qとの距離、すなわち、ノッチ先端Qから非補強領域Vまでの距離は、開封者の開封力によってノッチ先端Qから非補強領域Vまでの間の右側シール部1Rが容易に破断可能な長さとされている。
以上に説明したチャック付き袋1は、前側チャック2F、後側チャック2B、前側ティアテープ3F、および後側ティアテープ3Bの位置関係を上述のようにする以外は、周知のチャック付き袋の製造方法と同様にして製造できる。例えば、チャック付き袋1は、多数個が同時に製造されてもよいし、ロール状に巻き取られたラミネートフィルムから繰り出された前側フィルム及び後側フィルムのそれぞれの内面にチャック部材及びティアテープを貼り合わせて固定し、前側フィルム1F及び後側フィルム1Bをシールして連続的に製造されてもよい。
以下では、簡単のため、一例として、1個取りで製造する場合の例で説明する。
前側フィルム1Fとなる原料フィルムが用意され、原料フィルムの内面1fにおいて、上述の位置関係に、前側ティアテープ3Fとなるテープ部材と、後側チャック2Bとなるチャック部材とが固定される。テープ部材およびチャック部材の固定方法としては、例えば、ヒートシールが用いられる。
このようにしてテープ部材およびチャック部材が固定された前側シートが製造される。
同様にして、後側フィルム1Bとなる原料フィルムが用意され、原料フィルムの内面1bにおいて、後側ティアテープ3Bとなるテープ部材および後側チャック2Bとなるチャック部材が固定される。テープ部材およびチャック部材の固定方法としては、例えば、ヒートシールが用いられる。
このようにしてテープ部材およびチャック部材となる部材が固定された後側シートが製造される。
この後、咬合部2b、2eが互いに咬合するように前側シートと後側シートとが積層される。この積層体がヒートシールされることによって、左側シール部1L、下側シール部1D、および右側シール部1Rが形成される。このとき、左側シール部1Lおよび右側シール部1Rに重なる各テープ部材および各チャック部材は、加熱溶融されて左側シール部1Lおよび右側シール部1Rの一部を構成する(図1、2における二点鎖線参照)。これにより、左側シール部1Lおよび右側シール部1Rの間の左右方向における全幅にわたって、前側チャック2F、後側チャック2B、前側ティアテープ3F、および後側ティアテープ3Bが形成される。
このようなヒートシールの際またはその後、適宜のカッターによって、ヒートシールされた積層体の外形、左側ノッチ4L、および右側ノッチ4Rが形成される。
このようにしてチャック付き袋1が製造される。
包装体10を製造するには、まず、チャック付き袋1の前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの咬合が解除されて、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの開状態が形成される。これにより、チャック付き袋1の内部が開口部Oと連通される。
この後、開口部Oから内容物が充填される。内容物の充填が完了したら、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bが互いに咬合され、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの閉状態が形成される。この後、開口部Oにおいて互いに対向する前側チャック2Fおよび後側チャック2Bがヒートシールされる。これにより、上側シール部1Uが形成される。
以上で、包装体10が製造される。
次に、チャック付き袋1および包装体10の作用について、包装体10の開封時の作用を中心に説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態のチャック付き袋を用いた包装体の開封動作の一例を示す模式的な断面図である。図6は、本発明の第1の実施形態のチャック付き袋を用いた包装体の開封後の上端部の一例を示す模式的な正面図である。
包装体10を開封するには、開封者は、正面に前側フィルム1Fが位置し上側シール部1Uが上方に向くように、包装体10を配置する。
開封者が右利きの場合、開封者は、左手で左側ノッチ4Lの下方の左側シール部1Lの近傍を把持し、右手で左側ノッチ4Lの上方の左側シール部1Lの近傍を把持すると開封が容易になる。特に、図5に細矢印Hで示すように、開封者の左手は、前側チャック2Fおよび後側チャック2B上またはそれぞれの延長線上に添えられることがより好ましい。また、図5に細矢印Hで示すように、開封者の右手は、前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3B上またはそれぞれの延長線上に添えられることがより好ましい。
同様に、開封者が左利きの場合、開封者は、右手で右側ノッチ4Rの下方の右側シール部1Rの近傍を把持し、左手で右側ノッチ4Rの上方の右側シール部1Rの近傍を把持すると開封が容易になる。より好ましい把持位置については右利きの場合と同様である。
開封者がこのような開封容易な開封姿勢をとることを促すため、包装体10の表面には、開封時に推奨される把持位置、開封方向について、文字、記号、絵などによる説明または表示が形成されることがより好ましい。
開封者が右利きの場合と開封者が左利きの場合とでは、開封開始位置と、開封方向とが互いに左右反対になる以外は同様であるため、以下では、開封者が右利きの場合の例で説明する。なお、以下の開封動作の説明は典型例の説明である。例えば、開封者のくせなどによっては、細部の過程は、以下と多少異なることも考えられる。
側部シールに切れ目が設けられた袋を略水平方向に開封する動作では、開封者が右利きの場合、開封者は、左手の位置を固定して、右手を手前側に引くとともに、左側から右側に引っ張ることが一般的である。開封者によっては、右手を上方に引っ張ることも考えられるが、そのような動作では力が入りづらい。特に、大きな開封力が必要になる重量用の袋の開封動作では、上側への引っ張りが行われるとしても、上述の手間側かつ右側への引っ張りに加えて副次的に付加されると考えられる。
図5に示すように、開封者が把持する部位は、下側では、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bによって、上側では、前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3Bによって、それぞれ補強されているため、把持位置を中心として平板状に保たれやすい。
これに対して、非補強領域Vは低剛性であるため、開封力の影響を受けて屈曲しやすい。
開封者が、包装体10の上部を把持する右手を手前側(図5の図示左側)に引っ張ると、剛性の低い非補強領域Vは、ヒンジのように屈曲するため、自然と開封者の右手からの開封力(図示白抜き矢印参照)は、やや下向きに作用する。
まず、開封力による応力は、左側ノッチ4Lのノッチ先端Pに集中するためノッチ先端Pから左側シール部1Lに亀裂が入り、ノッチ先端Pが対向する非補強領域Vに向かって亀裂が進展する。
このとき、非補強領域Vには、亀裂が進展するためのガイドは設けられていないため、亀裂の進展方向は、右手の引っ張り方向、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの延伸方向などに依存して非補強領域V内で種々の方向に向くことが考えられる。例えば、前側フィルム1Fにおける第1隙間の範囲と、後側フィルム1Bにおける第2隙間の範囲とは、それぞれにおけるフィルム材料としての破断強度の条件は同じである。
しかし、開封力が作用すると、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bには、開封動作に応じた応力分布が形成される。亀裂は、応力が集中する部位に向かって進展する。
例えば、図5に白抜き矢印で示すような開封力が作用する場合、後側フィルム1Bにおいて応力が集中するのは、最も変形が規制されている基部2dの上端E2Bの近傍である。同様に前側フィルム1Fにおいて応力が集中するのは、最も変形が規制されている基部2aの上端E2Fの近傍である。
このため、亀裂の進展がノッチ先端Pから開始しても、ある程度の蛇行を経て亀裂が進展すると、応力集中部に向かって進む傾向が生じる。特に、後側チャック2Bでは、第2隙間は、ノッチ先端Pよりも上方にずれているため、高応力の上端E2Bの近傍は、ノッチ先端Pと近い。このため、図6に模式的に示すように、後側フィルム1Bでは、開封の初期から亀裂が上端E2Bに沿って進みやすくなり、上端E2Bの上側の上端E2Bの近傍に、開封線Cが形成される。
基部2dの破断強度は、後側フィルム1Bの破断強度に比べて大きいため、上端E2Bにおいて応力が高くなっても、上端E2Bを横断して、基部2dの破断が進むことはない。このため、上端E2Bは、後側フィルム1Bの開封線Cの下限を規定している。
一方、前側フィルム1Fの第1隙間においては、手前側への屈曲によって後側フィルム1Bに比べて前側フィルム1Fのたるみができやすい。さらに、ノッチ先端Pから上端E2Fまでの距離は、ノッチ先端Pから上端E2Bまで距離よりもわずかに長い。これらの相俟って、前側フィルム1Fにおける開封初期の亀裂進展方向は、後側フィルム1Bにおけるよりも安定しにくいおそれがある。
しかし、後側フィルム1Bの破断が始まると、前側フィルム1Fが手前側により強く引っ張られて、上端E2Fの近傍に応力が集中しやすくなる。
このため、図6に模式的に示すように、前側フィルム1Fでは、亀裂が上端E2Fに沿って進みやすくなり、上端E2Fの上側の上端E2F近傍に、開封線Cが形成される。
第1隙間および第2隙間の大きさが、実質的に同一の場合、このような開封時における第1隙間および第2隙間における切り裂かれやすさが略同程度になる。このため、後側フィルム1Bの破断と前側フィルム1Fの破断とは、略同時進行する。このため、開封が容易に進みやすくなる。
基部2aの破断強度は、前側フィルム1Fの破断強度に比べて大きいため、上端E2Fにおいて応力が高くなっても、上端E2Fを横断して、基部2aの破断が進むことはない。このため、上端E2Fは、前側フィルム1Fの開封線Cの下限を規定している。
このようにして、開封線C、Cが右側シール部1Rを横断すると、開封が完了する。開封線C、Cよりも上方の引き裂き片は、包装体10の下部から分離される。
以上説明した開封動作においては、破断されるのは、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bである。このため、開封線C、Cを段違い状に形成するために、例えば、破断部の肉厚が増大するためより大きな開封力を要する切り裂きガイド条を設けた袋開封用テープなどを用いることなく開封が行える。
このため、低い開封力であっても、開封線C、Cを段違い状に形成することができる。この結果、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bが厚肉となっている重量用のチャック付き袋1であっても、容易に開封が行える。
このような開封動作によって、ごく一部に前側の開封線Cの方が後側の開封線Cよりも高くなる部位が生じる可能性もあるが、全体的には、後側の開封線Cの方が前側の開封線Cよりも上方側に形成される。
このように、包装体10が開封されると、上下方向に段差を有する開封線C、Cを有する開封口Oが形成される。
開封口Oは、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bが咬合しているため、開封直後には開口していない。開封者は、内容物を取り出すために、開封口Oを開いて、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの咬合を解除する必要がある。
その際、開封口Oに開封線C、Cの段差ができているため、開封者が前側チャック2Fの基部2aと、後側チャック2Bの基部2dとの間に指を入れやすくなっている。
このため、例えば、従来のチャック付き袋のように、前側の開封線と後側の開封線が略一致し、互いに略密着している場合に比べると、包装体10では、チャックの咬合解除が格段に容易になっている。
開封者は、必要な内容物を取り出したら、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bを閉じ合わせて、閉状態を形成する。これにより、開封口Oが密封される。
このようにして、開封後の包装体10においても、内容物の密封が可能である。
以上、包装体10の開封動作について、典型例に基づいて説明した。本発明者は、チャック付き袋1の種々の試作、開封実験を行ったところ、ほとんどの場合に、典型例に近い開封状態が得られ、開封線C、Cに段差が生じることが確認できた。
ここで、本実施形態において、開封線C、Cの段差が生じない可能性について考察する。
このような場合としては、亀裂が非補強領域Vの範囲で、略直線的に進展する場合が考え得る。例えば、非補強領域Vの上下方向には厚みの厚いチャック及びティアテープが存在するから前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bが非補強領域Vで密着する可能性は低いが、非補強領域Vにおいて、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bが密着している場合には、略直線的に進展する開封が生じる可能性があるかもしれない。
しかし、万一、非補強領域Vにおいて前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bが密着していたとしても、開封線は、ある程度蛇行する。本実施形態では、少なくとも、上端E2B、E2Fの間に段差が形成されているため、密着が生じているとしても非補強領域Vに限定される。
したがって、開封線が蛇行するうちに、開封線が非補強領域Vの外部に出たり、フィルム同士が離間したりすると、亀裂は、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bのそれぞれの応力分布に応じて、別々の方向に進展する。このため、各開封線が一致する可能性はほとんどないと考えられる。
また、開封者による何らかの開封のくせによって、開封線がより上方に偏ることも考え得る。
この場合、前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3Bの破断強度は、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの破断強度に比べて大きいため、下端E3Fおよび下端E3Bにおいて応力が高くなっても、下端E3Fおよび下端E3Bを横断して、前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3Bの破断が進むことはない。このため、下端E3Fおよび下端E3Bは、それぞれ前側ティアテープ3Fおよび後側ティアテープ3Bの開封線C、Cの上限を規定している。
このため、もし、開封者のくせによって、開封線が上方にずれ傾向があるとすれば、下端E3Fおよび下端E3Bによって規定される上限に段差があるため、結果として、開封線C、Cにも段差が生じると考えられる。
以上説明したように、本実施形態のチャック付き袋1によれば、厚肉のフィルムが用いられていても段違い状の開封口を容易に形成することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態のチャック付き袋付きについて説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な正面図である。図8は、本発明の第2の実施形態のチャック付き袋の一例を示す模式的な背面図である。図9は、図7におけるD部の拡大図である。
図7、8に本実施形態のチャック付き袋21の一例が示されている。
チャック付き袋21は、上記第1の実施形態のチャック付き袋1に、左側広幅シール部21L(側部シール部、拡幅部)、右側広幅シール部21R(側部シール部、拡幅部)が追加され、左側ノッチ4L、右側ノッチ4Rに代えて、左側切り込み24L(開封開始部)、右側切り込み24R(開封開始部)を備える。
左側広幅シール部21Lおよび右側広幅シール部21Rの間には、開口幅が異なる以外は、上記第1の実施形態と同様の開口部Oが形成されている。本実施形態における開口部Oは、チャック付き袋21内に内容物が充填された後、ヒートシールされる。開口部Oにおいてヒートシールされた部位には、上記第1の実施形態と同様、開口端Eに沿って直線状に延びる上側シール部1Uが形成される。
以下では、チャック付き袋1に上側シール部1Uが形成された状態を包装体20と称する。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
左側広幅シール部21Lは、左側シール部1Lと同様、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの左側の側部に形成された側部シール部である。左側広幅シール部21Lは、左側シール部1Lよりも広幅に形成されることによって、袋本体Bの内側に延ばされている。左側広幅シール部21Lは、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの上端部から開口端Eの位置までの左側シール部1Lに代えて設けられている。このため、左側の側部シール部の左右方向のシール幅は、左側シール部1Lから左側広幅シール部21Lに移るにつれて拡幅している。
右側広幅シール部21Rは、右側シール部1Rと同様、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの右側の側部に形成された側部シール部である。右側広幅シール部21Rは、右側広幅シール部21Rよりも広幅に形成されることによって、袋本体Bの内側に延ばされている。右側広幅シール部21Rは、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの上端部から開口端Eの位置までの右側シール部1Rに代えて設けられている。このため、右側の側部シール部の左右方向のシール幅は、右側シール部1Rから右側広幅シール部21Rに移るにつれて拡幅している。
側部シール部の拡幅部の幅は拡幅部で無い部分の幅に比較して、2~5倍の幅とすることが好ましい。このような範囲であれば開口部Oの幅がそれほど狭くなることは無い。また、より具体的には、拡幅部で無い部分の幅を10mm以下、拡幅部の幅を10mmを超えるようにすることが好ましい。
図7に示すように、チャック付き袋21において、左側広幅シール部21Lおよび右側広幅シール部21Rには、それぞれ左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rが形成されている。左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rは、包装体20の開封を容易に行うために設けられた開封開始部を構成する。
左側切り込み24Lは、左側広幅シール部21Lの厚さ方向に左側広幅シール部21Lを貫通する折れ線状の切断部である。
左側切り込み24Lは、第1線状部24aと、第2線状部24bと、を備える。
第1線状部24aは、左側広幅シール部21Lの外周部から左側広幅シール部21Lの内側の端縁に向かって右側に延びて形成されている。
第2線状部24bは、第1線状部24aの先端部から左側広幅シール部21Lの内縁部に向かうにつれて、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bに向かう斜め方向に斜行して形成されている。
図9に示すように、第2線状部24bの先端である切り込み先端pは、非補強領域Vに臨むように配置されている。
図9には、第1線状部24aが前側ティアテープ3Fの下端E3Fよりも低い位置に形成されているように描かれているが、第2線状部24bの切り込み先端pが非補強領域Vに臨んでいれば、第1線状部24aは、前側ティアテープ3Fの延長線上の領域に形成されていてもよい。
このような構成により、左側切り込み24Lは、左側広幅シール部21Lの外周部から第1隙間および第2隙間に向かって形成されている。
左側広幅シール部21Lの内側の端縁と切り込み先端pとの距離、すなわち、切り込み先端pから非補強領域Vまでの距離は、開封者の開封力によって切り込み先端pから非補強領域Vまでの間の左側広幅シール部21Lが容易に破断可能な長さとされている。
右側切り込み24Rは、右側広幅シール部21Rの厚さ方向に右側広幅シール部21Rを貫通する折れ線状の切断部である。
右側切り込み24Rは、左側切り込み24Lと同様、第1線状部24aと、第2線状部24bと、を備える。
右側切り込み24Rの第1線状部24aは、右側広幅シール部21Rの外周部から右側広幅シール部21Rの内側の端縁に向かって左側に延びて形成されている。
右側切り込み24Rの第2線状部24bは、右側切り込み24Rの第1線状部24aの先端部から右側広幅シール部21Rの内縁部に向かうにつれて、前側チャック2Fおよび後側チャック2Bに向かう斜め方向に斜行して形成されている。
特に拡大図は示さないが、右側切り込み24Rの第2線状部24bの先端である切り込み先端qは、切り込み先端pと同様、非補強領域Vに臨むように配置されている。
右側切り込み24Rの第1線状部24aの上下方向の形成位置についても、左側切り込み24Lの第1線状部24aと同様である。
このような構成により、右側切り込み24Rは、右側広幅シール部21Rの外周部から第1隙間および第2隙間に向かって形成されている。
右側広幅シール部21Rの内側の端縁と切り込み先端qとの距離、すなわち、切り込み先端qから非補強領域Vまでの距離は、開封者の開封力によって切り込み先端qから非補強領域Vまでの間の右側広幅シール部21Rが容易に破断可能な長さとされている。
このように、本実施形態では、左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rの左右方向の長さは、それぞれ、左側広幅シール部21Lおよび右側広幅シール部21Rの幅の範囲の適宜の長さに形成できる。
例えば、左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rの左右方向の長さは、10mmを超える寸法とされてもよい。
このようなチャック付き袋21および包装体20は、上記第1の実施形態のチャック付き袋1および包装体10と同様に製造できる。
本実施形態のチャック付き袋21を用いた包装体20は、開封開始部が左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rによって構成され、開口部Oの幅がわずかに狭くなっている以外は、包装体10と同様の構成を備える。
このため、開封者は左側切り込み24Lまたは右側切り込み24Rから、上記第1の実施形態と同様にして包装体20を開封することができる。これにより、図示しない開封口は、上記第1の実施形態と同様にして、段違い状に形成される。
特に、本実施形態では、チャック付き袋21および包装体20では、開封開始部が左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rが、それぞれ前側チャック2Fおよび後側チャック2Bの上端部から上方に延びる左側広幅シール部21Lおよび右側広幅シール部21Rに形成されている。このため、チャック付き袋21の収容量を低下させることなく、左側切り込み24Lおよび右側切り込み24Rの左右方向の長さを、必要に応じて適宜の長さとすることができる。
例えば、包装体20の内容物が5kg〜20kg程度のような重量用の大袋である場合、前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの厚さが、100μm〜180μm程度の厚肉になる。この場合、左側切り込み24L(右側切り込み24R)の長さを長くすることにより、開封時にある程度長く切断された状態から、開封力を切り込み先端p(q)に伝達できるため、切り込み先端p(q)からスムーズな開封が行える。また、切り込み先端p(q)から延びる開封線の走行方向が安定しやすくなる。
さらに、本実施形態では、左側切り込み24L(右側切り込み24R)の第2線状部24bが、非補強領域Vに臨んでいるとともに、第2線状部24bが斜め下方に傾斜している。このため、開封者の開封方向がばらついても、開封が確実に斜め下方に向かって開始される。このため、開封線が、より確実に上端E2F、E2Bに沿って形成されやすくなる。
なお、上記各実施形態の説明では、チャック付き袋が前側フィルム1Fおよび後側フィルム1Bの2枚のフィルムによって構成される場合の例で説明した。しかし、チャック付き袋を構成するフィルムの数は、2枚には限定されない。チャック付き袋を構成するフィルムは、チャック付き袋の種類などに応じて必要な1以上の適宜の枚数が使用される。
チャック付き袋が1枚のフィルムで構成される場合、1枚のフィルムはいずれかで折り曲げられて少なくとも一対のシート状部が互いに対向した状態で側部シールが形成される。この場合、第1フィルムおよび第2フィルムは、互いに対向した一対のシート状部が該当する。
上記各実施形態の説明では、開封開始部が、チャック付き袋の左右に1箇所ずつ設けられる場合の例で説明した。しかし、開封開始部の個数は、2個には限定されない。例えば、開封開始部は、1個でもよいし、3個以上でもよい。
上記各実施形態の説明では、開封開始部がV字状ノッチまたは折れ線状の切り込みからなる場合の例で説明した。
しかし、開封開始部は、開封者が容易に開封開始できる構成の切り欠き、切り込み、貫通孔であれば、これ以外の形状が採用されてもよい。例えば、切り欠き形状の例としては、U字状の切り欠き、多角形状の切り欠きなどが用いられてもよい。例えば、多角形状の切欠きの例としては、先端場V字状の五角形形状(ホームベース状)の形状などが挙げられる。
切り込みの形状としては、折れ線状以外に、直線状、円弧状、円弧以外の曲線状、ノコギリ状などであってもよい。
さらに、開封開始部は、複数の貫通孔が隣り合ったミシン目状に形成されてもよい。この場合、個々の貫通孔としては、例えば、円形、楕円形、多角形、直線などの形状が用いられてもよい。
さらに、開封開始部は、以上に例示した構成が2以上組み合わせて構成されてもよい。
以上、本発明の好ましい各実施形態を説明したが、本発明はこのような各実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。例えば、上述した開口部O側の上側シール部1Uを先に設け、下側シール部1D設けないことで内容物が充填される開口部を設けてもよい。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
1、21 チャック付き袋
1b 内面(第2内面)
1f 内面(第1内面)
1B 後側フィルム(第2フィルム)
1D 下側シール部
1F 前側フィルム(第1フィルム)
1L 左側シール部(側部シール部)
1R 右側シール部(側部シール部)
1U 上側シール部
2a 基部(第1基部)
2b 咬合部(第1咬合部)
2d 基部(第2基部)
2e 咬合部(第2咬合部)
2B 後側チャック(第2チャック部材)
2c、2f 凹凸部
2F 前側チャック(第1チャック部材)
3B 後側ティアテープ(第2補強部材)
3F 前側ティアテープ(第1補強部材)
4L 左側ノッチ(開封開始部)
4R 右側ノッチ(開封開始部)
10、20 包装体
21L 左側広幅シール部(側部シール部、拡幅部)
21R 右側広幅シール部(側部シール部、拡幅部)
24a 第1線状部
24b 第2線状部
24L 左側切り込み(開封開始部)
24R 右側切り込み(開封開始部)
B 袋本体
、C 開封線
2B、E2F 上端
3B、E3F 下端
開口端
O 開口部
開封口
P、Q ノッチ先端
p、q 切り込み先端
V 非補強領域

Claims (5)

  1. 互いに対向する第1フィルムと第2フィルムとがそれぞれの周縁部に形成された側部シール部で貼り合わされ、前記側部シール部の間に未シール開口部が形成された袋本体と、
    前記第1フィルムの第1内面において、前記未シール開口部の開口端から離れた位置で前記開口端に沿うように前記第1内面に固定された第1基部と、第1咬合部と、を有する第1チャック部材と、
    前記第2フィルムの第2内面において、前記開口端から離れた位置で前記開口端に沿うように前記第2内面に固定された第2基部と、前記第1咬合部と咬合可能な第2咬合部とを有する第2チャック部材と、
    前記第1内面において、前記第1チャック部材との間に第1隙間を空けて、前記第1チャック部材と前記開口端との間に固定された第1補強部材と、
    前記第2内面において、前記第2チャック部材との間に、前記第1フィルムおよび前記第2フィルムの対向方向に見て少なくとも一部が前記第1隙間と重なる第2隙間を空けて、前記第2チャック部材と前記開口端との間に固定された第2補強部材と、
    前記側部シール部の外周部から、前記第1隙間および前記第2隙間に向かって形成され、前記側部シール部の厚さ方向に前記側部シール部を貫通する開封開始部と、
    を備え、
    前記第1基部の前記開口端側の端部は、前記第2基部の前記開口端側の端部よりも、前記開口端から離れる方向にずれている、
    チャック付き袋。
  2. 前記第1補強部材の前記第1チャック部材側の端部は、前記第2補強部材の前記第2チャック部材側の端部よりも、前記開口端から離れる方向にずれている、
    請求項1に記載のチャック付き袋。
  3. 前記第1隙間と前記第2隙間とは、互いに略等しい、
    請求項1または2に記載のチャック付き袋。
  4. 前記側部シール部は、前記開口端に向かうにつれて拡幅する拡幅部を有し、
    前記開封開始部は、前記拡幅部に形成されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のチャック付き袋。
  5. 前記開封開始部は、その先端が前記第1チャック部材および前記第2チャック部材に向かって斜行している、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のチャック付き袋。
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