JP2013067393A - 蒸気抜きスタンディングパウチ及び食品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】流通過程において高い気密性を維持しつつも、加熱前には内容物の収容や取り出しが自由に行うことができる一方、加熱時には過度な内圧上昇に起因する損傷を回避できる蒸気抜きスタンディングパウチ及びこれが用いられる食品包装体を提供する
【解決手段】袋状の容器10からなり、その上部となる一辺はファスナー20により開封及び再封可能であるとともにファスナー20よりも容器10の周縁に近い部分がシール加工の可能なシール可能部位30とされる。容器10には、ファスナー20の一端部下方からファスナー20を横断してシール可能部位30及びファスナー20の間の領域にかけて容器10の切り取りをガイドする第1切り取りガイド40と、第1切り取りガイド40のファスナー20下方に位置し、第1切り取りガイド40に沿った容器10の切り取りに伴ってファスナー20により封じられた容器10内部の蒸気を抜く通蒸部50とが設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子レンジ等による食品などの加熱に用いられる蒸気抜きスタンディングパウチ及びこの蒸気抜きスタンディングパウチが用いられる食品包装体に関する。
従来から、食品等の内容物を収容して電子レンジにより加熱処理するための蒸気抜きパウチが種々提案されている。例えば、特許文献1には、内容物を収容するための開口部を開封及び再封するファスナーを有するパウチが開示されている。そしてこのパウチには、電子レンジによる加熱処理に際して、水蒸気等のガスが発生して内圧が過度に上昇したときに内部を通蒸してパウチの破裂等、その損傷を回避するための通蒸部、具体的にはパウチの内部と外部とを連通する開口が形成されている。
その他、特許文献2には、内容物が収容された状態で予めその周囲にシール加工を施すことで密封状態とするパウチが開示されている。このパウチでは、電子レンジによる加熱処理の前にシール加工が施された部分の一部を切り取ることにより、上述したような通蒸用の開口を形成するようにしている。
特開2000−335593号公報 登録実用新案第3047708号公報
ところで、食品用パウチを、例えば内容物を収容した後にシール加工を通じて密封状態とする用途に使用する場合であれば、流通過程においてその内部に異物が混入すること、そしてこれに起因する内容物の汚損を回避することが必要とされ、またこのように内部に内容物を収容しない場合でも、パウチ内部の汚損を避ける意味で少なくとも異物の混入についてはこれを回避する必要がある。すなわち、食品用パウチにあっては、その流通過程において高い気密性を有していることが望ましいといえる。
また、こうしたパウチにあって、電子レンジによる加熱処理を行う前に、パウチに新たに或いは追加して内容物を収容したり、取り出したりすることを自由に行うことができれば、その利便性を高めることができる。例えば、食品を加熱調理するためのレトルトパウチを例に挙げると、その調味料等の素材を予め収容しこれを密封状態としておき、その後の電子レンジによる加熱調理の前に別の素材を追加したり取り出したりすることができれば、その利便性を一層高めることができる。その他、通蒸用の開口から食品が漏れ出さないようするために、電子レンジ内で自立状態とすることのできる、いわゆるスタンディングパウチであることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載のパウチにあっては、通蒸用の開口が予め形成され、その内部が外部と常時連通した状態となっているため、流通過程にこの通蒸用の開口を通じてパウチに異物が混入する可能性がある。一方、特許文献2に記載のパウチは、電子レンジによる加熱処理に先立ちパウチの一部を切り取ることではじめてこうした通蒸用の開口が形成されるものであるため、流通過程においては高い気密性を維持することができる。ただし、このパウチは、収容物の追加や取り出しを自由に行う点については考慮されておらず、また自立機能を有していないために電子レンジ内で内容物が漏れ出す可能性があり、その利便性の点で改善の余地を残すものとなっている。なお、電子レンジを用いて加熱を行う場合を例に挙げてこの発明の技術課題を説明したが、これは湯煎器等、他の加熱器を用いて加熱を行う蒸気抜きスタンディングパウチにあっても同様に存在する。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流通過程において高い気密性を維持しつつも、その加熱前には内容物の収容や取り出しが自由に行うことができる一方、加熱時には過度な内圧上昇に起因する損傷を回避することのできる蒸気抜きスタンディングパウチを提供することにある。
本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチは、底部及び側部となる三方がシール加工された袋状をなす樹脂シート性の容器からなり、その上部となる一辺はファスナーにより開封及び再封可能であるとともに該ファスナーよりも容器の周縁に近接する部位がシール加工の可能なシール可能部位とされている。さらに、この容器には、ファスナーの一端部下方から同ファスナーを横断してシール可能部位及びファスナーの間の領域にかけて当該容器の切り取りをガイドする切り取りガイドと、該切り取りガイドのファスナー下方に位置し同切り取りガイドに沿った当該容器の切り取りに伴ってファスナーにより封じられた容器内部の蒸気を抜く通蒸部とが設けられている。
この蒸気抜きスタンディングパウチにあっては、シール可能部位にシール加工を施すことにより、容器の底部及び側部に上部を加えた四方が全てシールされた状態となるため、流通過程において高い気密性を維持することができる。したがって、例えばこの蒸気抜きスタンディングパウチを、シール可能部位のシール加工に先立って内容物を予め容器に収容する用途に使用する場合には、その流通過程において容器に異物が混入することに起因する内容物の汚損を回避することが可能になる。さらに、シール加工されたシール可能部位を含めるかたちで容器の一部を切り取りガイドに沿って切り取った後は、ファスナーの開封・再封操作を通じて内容物を新たに或いは追加して容器に収容したり、これを取り出したりすることができるようになる。しかも、こうした容器の切り取りに伴ってはじめて容器内部の蒸気が通蒸部を通じて排出可能になるため、加熱時に内圧が過度に上昇して容器が破裂するなど、その損傷についてもこれを回避することができる。なお、こうした本発明による効果は、電子レンジによる加熱時に顕著ではあるが、これに限らず例えば湯煎器等、他の加熱器を用いた加熱時においても同様に期待できる。
本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチにあっては、通蒸部は容器の内方から延伸して側部のシール加工された部位に挟まれる未シール部であり、切り取りガイドは容器の側部のシール加工された部位において未シール部を横断する部位を含む、といった構成を採用することが望ましい。
こうした構成によれば、切り取りガイドに沿って容器の一部を切り取る際に、通蒸部の一部も併せて切り取られ、これに伴って容器の内部と外部と連通する開口が形成されるため、加熱時にはこの開口を通じて容器の通蒸が確実になされるようになり、過度な内圧の上昇に起因する容器の損傷を好適に回避することができるようになる。
ところで、切り取りガイドに沿う容器の切り取りについて直線状に延びる部分と曲がる部分とをその切り取り易さの点で比較した場合、後者はその切り取り方向を徐々に変化させる必要があることから切り取り難い。また、未シール部は、シール加工が施された部位と比較すると、柔軟でありしかも2枚の樹脂シートを同時に切り取る必要があることから、やはり切り取り難い。したがって、切り取りガイドの曲がる部分が未シール部を横断するように通蒸部の位置が設定される構成にあっては、切り取りガイドに沿う容器の切り取りが困難なものとなる。
このため、本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチにおいては、切り取りガイドはファスナーの一端部下方から同ファスナー側に曲がる部分の他に直線状に延びる部分を含み、切り取りガイドの直線状に延びる部分が未シール部を横断するように通蒸部の位置が設定されることが好ましい。こうした構成によれば、未シール部が、切り取りガイドに沿って未シール部の一部を切り取る際にその切り取り方向を変化させる必要がないため、その切り取りを容易なものとすることができる。
さらに、本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチにおいて、通蒸部は、容器を自立状態としたときに鉛直方向上方側に延伸する態様で形成されていることが望ましい。こうした構成によれば、加熱中に、水蒸気等のガスを通蒸部を通じて速やかに外部に排出し、容器の過度な内圧上昇を抑制することができるとともに、加熱中に内容物が容器から漏れ出すことについても好適に抑制することができる。また、加熱前後に蒸気抜きスタンディングパウチを取り扱う際にも同様に、内容物が容器から不用意に漏れ出すことを抑制することができる。
また、本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチにおいて、その切り取りガイドは、シール可能部位及びファスナーの間の領域において同ファスナーと平行に延びる部位を含むことが望ましい。こうした構成によれば、切り取りガイドに沿って容器の一部が切り取られると、容器上部の開口の周縁部がファスナーと平行になるため、内容物の収容や取り出しが容易になり、またその見栄えもよくなる。
上述したような本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチを用いて、容器に食品が収容された状態でシール可能部位にシール加工が施されて容器が密封された食品包装体は、先に記載した蒸気抜きスタンディングパウチの効果の他、流通過程に必要とされる高い気密性を維持することができるため、食品の鮮度を長期間に亘って維持することが可能になるとともに、その流通過程に容器に異物が混入してこれが食品に付着することも回避することができる。
この発明によれば、蒸気抜きスタンディングパウチにおいて、流通過程において高い気密性を維持しつつも、その加熱前には内容物の収容や取り出しが自由に行うことができる一方、加熱時には過度な内圧上昇に起因するその損傷を回避することができるようになる。
本発明を具体化した一実施形態にかかる蒸気抜きスタンディングパウチの正面図。 (a)は図1のDA−DA線に沿う断面構造を示す断面図、(b)は(a)の領域Xの拡大断面構造を示す断面図。 シール可能部位がシールされていない状態を示すパウチの正面図。 シール可能部位がシールされた状態を示すパウチの正面図 切り取りガイドに沿って容器の一部が切り取られた状態を示すパウチの正面図。 蒸気抜きスタンディングパウチが開封している状態を示すパウチの正面図。 本発明のその他の実施形態にかかる蒸気抜きスタンディングパウチについて、通蒸部の構成を示す部分正面図。 本発明のその他の実施形態にかかる蒸気抜きスタンディングパウチについて、通蒸部の構成を示す部分正面図。
まず、図1及び図2を併せ参照し、本発明にかかる蒸気抜きスタンディングパウチの全体構成について説明する。本実施形態では、食品を加熱調理するためのレトルトパウチ(パウチ)として本発明を具体化している。なお、以下においてシール加工とは熱溶着によるシール加工を意味するものとする。
図1に示されるように、パウチは、底部11及び側部12となる三方がシール加工された袋状をなす樹脂シート製の容器10からなり、その上部となる一辺はファスナー20により開封及び再封が可能となっている。また、このファスナー20よりも容器10の上部周縁に近接する部位には、シール加工の可能なシール可能部位30が設けられている。
容器10には、ファスナー20の一端部下方から同ファスナー20を横断してシール可能部位30及びファスナー20の間の領域にかけて容器10の切り取りをガイドする第1切り取りガイド40と、この第1切り取りガイド40のファスナー20の下方に位置し、第1切り取りガイド40に沿った容器10の切り取りに伴ってファスナー20により封じられた容器10の内部の蒸気を抜く通蒸部50とが設けられている。
第1切り取りガイド40はシール可能部位30及びファスナー20の間の領域においてファスナー20と平行に延びる第2切り取りガイド41と連続的に設けられている。また、第1切り取りガイド40の始点には、切り取りのきっかけとなるノッチ42が設けられている。なお、これら切り取りガイド40,41はハ字形状のミシン目加工がなされている。
図2(a)に示されるように、容器10は、一対の本体シート13,14と、これら本体シート13,14の間に挿入される底部シート15とによって構成されている。すなわち、パウチは、容器10の底部シート15が拡がることにより自立状態となるスタンディングパウチである。
これら、本体シート13,14及び底部シート15の材質としては容器10の外部表面から内部にむけて、ポリエチレンテレフタレート(PET)層、印刷層、接着層、延伸ナイロン層(ONY)、接着層、無延伸ポリプロピレン(CPP)の層構成を有する積層シートが用いられている。本実施形態のパウチは、外箱等に収容せずそのまま流通させるため、印刷層には、パウチの遮光性を高めるとともに、商品としての販売促進効果を向上させる目的で、美麗な絵柄や商品の説明等(図示略)が記載されている。
側部12には、容器10の内方から延伸して側部12のシール加工された部位に挟まれる態様でシール加工が行われていない未シール部16が設けられているとともに、一部が幅広にシール加工された把持部17がそれぞれ設けられている。この把持部17は容器10の内部と比較して熱容量、換言すれば比熱が小さく早く冷めるため、使用者はこの把持部17を把持することで、電子レンジで加熱されて内部が高温になっていてもパウチを取り扱うことができる。
底部11には、シール加工が行われていない部分18が形成されている。このシール加工が行われていない部分18は、シール加工時の熱収縮によって、本体シート13,14に凹凸が形成されることを防止するとともに、パウチの見栄えや落下時の強度を向上させる機能を有している。また、底部11が形成された領域の左右周縁には、本体シート13,14がシール加工された本体シール部19が設けられている。この本体シール部19は、底部シート15をパンチ加工して、穴あるいは切り欠きを設けておき、シール加工時に本体シート13,14のシールされる層であるシーラント層同士が直接シール加工されるように形成されている。こうした本体シール部19が形成されることにより、底部11の左右両端部が開くことを防止することができ、また容器10が自立状態にあるときの安定性やそのパウチの見栄えの向上が図れている。
図2(b)に示されるように、ファスナー20は、本体シート13と一体的に設けられる矢尻状の第1ファスナー21と、本体シート14と一体的に設けられる椀状の第2ファスナー22とによって構成されている。これら第1ファスナー21と第2ファスナー22とが咬み合うことにより、ファスナー20は、開口側からは開け易く、容器10の内容物側からは開け難くなっている。
通蒸部50は、上述した未シール部16の他、これに隣接するシール加工された部位により構成されており、第1切り取りガイド40は容器10の側部12のシール加工された部位において未シール部16を横断する部位40Aを有している。
次に図3〜図6を併せ参照して、このパウチの使用方法について説明する。
図3に示されるように、パウチは、シール可能部位30がシールされていない状態において、調味料が容器10の内部に投入されて収容された状態となる。次に、図4に示されるように、容器10の内部に調味料が収容された後には、シール可能部位30がシール加工されることにより、パウチが密封状態となる。さらに、図5に示されるように、この容器10の内部に調味料が収容され、かつシール可能部位30がシール加工された状態のパウチは、加熱殺菌等の後処理がなされた後に流通される。そして、使用者によってノッチ42を始点として第1切り取りガイド40に沿って側部12の一部が容器10から切り離されるとともに、第2切り取りガイド41に沿って、シール可能部位30が容器10から切り離される。これにより、通蒸部50には、容器10の内部と外部とを連通する通蒸用の開口51が形成される。
また、シール可能部位30が容器10から切り離されることにより、図6に示されるように、使用者はファスナー20によって、パウチの開封及び再封することが可能となり、容器10の内部に肉や野菜等々の具材を追加することができる。その後、ファスナー20によってパウチを再封するとともに、電子レンジで加熱することにより調理がなされる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)このパウチにあっては、シール可能部位30にシール加工を施すことにより、容器10の底部11及び側部12に上部を加えた四方が全てシールされた状態となるため、流通過程において高い気密性を維持することができる。したがって、本実施形態のように、このパウチをシール可能部位30のシール加工に先立って調味料を予め容器に収容する用途に使用する場合には、その流通過程において容器に異物が混入することに起因する内容物の汚損を回避することが可能になる。さらに、シール加工されたシール可能部位を含めるかたちで容器10の一部を第1切り取りガイド40及び第2切り取りガイド41に沿って切り取った後は、ファスナー20の開封・再封操作を通じて内容物を新たに或いは追加して容器に収容したり、これを取り出したりすることができるようになる。しかも、こうした容器10の切り取りに伴ってはじめて容器10の内部の蒸気が通蒸部50を通じて排出可能になるため、加熱時に内圧が過度に上昇して容器が破裂するなど、その損傷についてもこれを回避することができる。
(2)第1切り取りガイド40に沿って容器10の一部を切り取る際に、通蒸部50の一部も併せて切り取られ、これに伴って容器10の内部と外部と連通する開口51が形成されるため、加熱時にはこの開口51を通じて容器10の通蒸が確実になされるようになり、過度な内圧の上昇に起因する容器10の損傷を好適に回避することができるようになる。
(3)加熱中に、水蒸気等のガスを通蒸部50を通じて速やかに外部に排出し、容器の過度な内圧上昇を抑制することができるとともに、加熱中に調味料が容器から漏れ出すことについても好適に抑制することができる。また、加熱前後にパウチを取り扱う際にも同様に、調味料が容器から不用意に漏れ出すことを抑制することができる。
(4)第2切り取りガイド41に沿って容器10の一部が切り取られると、容器10の上部の開口の周縁部がファスナー20と平行になるため、内容物の収容や取り出しが容易になり、またその見栄えもよくなる。
なお、これらの効果は、電子レンジによる加熱時に顕著ではあるが、これに限らず例えば湯煎器を用いた加熱時においても同様に期待できる。
(5)上述したようなパウチを用いて、容器10に食品が収容された状態でシール可能部位30にシール加工が施されて容器10が密封された食品包装体は、上述した(1)〜(4)に記載の効果の他、流通過程に必要とされる高い気密性を維持することができるため、食品の鮮度を長期間に亘って維持することが可能になるとともに、その流通過程に容器に異物が混入してこれが食品に付着することも回避する効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明の実施態様は上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・図7に示されるように、第1切り取りガイド40はファスナー20の一端部下方からファスナー20側に曲がる部分の他に直線状に延びる部分である直線部40Bを有し、この直線部40Bが未シール部16を横断するように通蒸部50の位置を設定することもできる。
この構成によれば、上記(1)〜(5)の各効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(6)すなわち、第1切り取りガイド40の曲がる部分が未シール部16を横断するように通蒸部50の位置が設定される構成にあっては、第1切り取りガイド40に沿う容器10の切り取りが困難なものとなる。
この点、この構成を用いることにより、未シール部16が、第1切り取りガイド40に沿って未シール部16の一部を切り取る際にその切り取り方向を変化させる必要がないため、その切り取りを容易なものとすることができる。
・通蒸部50としては種々の構成を採用することができる。例えば、図8に示すように、容器10の内方から延伸してその側部12のシール加工された部位において局所的にシール強度を低下せしめた易剥離部60を通蒸部50とすることができる。この構成によれば、容器10の側部12のシール加工された部位において易剥離部60を横断する部位である第1切り取りガイド40に沿って容器10の一部を切り取る際に、通蒸部50の一部も併せて切り取られ、これに伴って通蒸部50、すなわち易剥離部60における剥離が生じ易い状態となる。したがって、加熱時に容器10の内圧が過度に上昇したときには、その内圧によりファスナー20が開封状態となる前に易剥離部60が剥離して開口51が形成される。そして、この開口51を通じて容器10の通蒸がなされるため、過度な内圧の上昇に起因する容器10の損傷を好適に回避することができる。また、こうした通蒸用の開口51は、容器10の加熱時にその内圧が過度に上昇したときにはじめて形成されるものであるため、内容物を容器に収容してファスナーを再封したパウチを取り扱う際に、通蒸部50を通じて収容物が外部に漏れ出したり、容器内に異物が混入して内容物を汚損してしまうこともない。
・本体シート13,14及び底部シート15の材質としては容器10の外部表面から内部にむけて、PET層、印刷層、接着層、透明蒸着フィルム層、接着層、ONY層、接着層、CPP層の層構成を有する材質や透明蒸着フィルム層、印刷層、接着層、ONY層、接着層、CPP層の層構成を有する材質を用いることができる。さらには、印刷層を省略しパウチを透明とすることもできる。なお、加熱に電子レンジを使用しない場合には、遮光性が高いアルミニウム箔を使用した積層シートを用いることができる。この場合には、パウチは不透明となる。
・本体シート13,14及び底部シート15によって容器10を構成したが、一枚の本体シートを加工することによって容器10を形成することもできる。
・容器10の内部に収容されるのは上述した調味料等には限定されず、種々の食品を収容することができる。
・容器10の内部に収容されるのは、食品等には限定されない。例えば、医療具や哺乳瓶等の殺菌消毒された物品を収容し、シール可能部位30をシール加工することもできる。この場合には、使用者はパウチを開封して殺菌消毒された物品を使用後、パウチを利用して再度物品の加熱消毒を行うことができる。
・切り取りガイド40,41のミシン目加工の形状は、Y字形状の他、一定の位置でパウチを開封することのできる形状であればよい。
・また容器10の内部に何も収容せずに、シール可能部位30をシール加工し、パウチを単独で流通させることもできる。
・シール加工の方法としては、熱溶着シールの他、本体シート13,14や底部シート15を形成する材料に応じたシール加工の方法を選択することができる。例えば、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等を選択することができる。
10…容器、11…底部、12…側部、16…未シール部、20…ファスナー、30…シール可能部、40…第1切り取りガイド、40A…横断する部位、40B…直線部、41…第2切り取りガイド、50…通蒸部、51…開口。

Claims (6)

  1. 底部及び側部となる三方がシール加工された袋状をなす樹脂シート製の容器からなり、その上部となる一辺はファスナーにより開封及び再封が可能であるとともに該ファスナーよりも前記容器の上部周縁に近接する部位がシール加工の可能なシール可能部位とされ、
    前記容器には、ファスナーの一端部下方から同ファスナーを横断して前記シール可能部位及び前記ファスナーの間の領域にかけて当該容器の切り取りをガイドする切り取りガイドと、該切り取りガイドのファスナー下方に位置し同切り取りガイドに沿った当該容器の切り取りに伴ってファスナーにより封じられた容器内部の蒸気を抜く通蒸部とが設けられてなる蒸気抜きスタンディングパウチ。
  2. 請求項1に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
    前記通蒸部は前記容器の内方から延伸して側部のシール加工された部位に挟まれる未シール部であり、前記切り取りガイドは前記容器の側部のシール加工された部位において前記未シール部を横断する部位を含む
    ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。
  3. 請求項2に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
    前記切り取りガイドは前記ファスナーの一端部下方から同ファスナー側に曲がる部分の他に直線状に延びる部分を含み、前記切り取りガイドの直線状に延びる部分が前記未シール部を横断するように前記通蒸部の位置が設定されてなる
    ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
    前記通蒸部は前記容器を自立状態としたときに鉛直方向上方側に延伸する態様で形成されてなる
    ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
    前記切り取りガイドは、前記シール可能部位及び前記ファスナーの間の領域において同ファスナーと平行に延びる部分を含む
    ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸気抜きスタンディングパウチの容器に食品が収容された状態で前記シール可能部位にシール加工が施されて容器が密封された食品包装体。
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