JP2013067393A - 蒸気抜きスタンディングパウチ及び食品包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】袋状の容器10からなり、その上部となる一辺はファスナー20により開封及び再封可能であるとともにファスナー20よりも容器10の周縁に近い部分がシール加工の可能なシール可能部位30とされる。容器10には、ファスナー20の一端部下方からファスナー20を横断してシール可能部位30及びファスナー20の間の領域にかけて容器10の切り取りをガイドする第1切り取りガイド40と、第1切り取りガイド40のファスナー20下方に位置し、第1切り取りガイド40に沿った容器10の切り取りに伴ってファスナー20により封じられた容器10内部の蒸気を抜く通蒸部50とが設けられている。
【選択図】図1
Description
図3に示されるように、パウチは、シール可能部位30がシールされていない状態において、調味料が容器10の内部に投入されて収容された状態となる。次に、図4に示されるように、容器10の内部に調味料が収容された後には、シール可能部位30がシール加工されることにより、パウチが密封状態となる。さらに、図5に示されるように、この容器10の内部に調味料が収容され、かつシール可能部位30がシール加工された状態のパウチは、加熱殺菌等の後処理がなされた後に流通される。そして、使用者によってノッチ42を始点として第1切り取りガイド40に沿って側部12の一部が容器10から切り離されるとともに、第2切り取りガイド41に沿って、シール可能部位30が容器10から切り離される。これにより、通蒸部50には、容器10の内部と外部とを連通する通蒸用の開口51が形成される。
(1)このパウチにあっては、シール可能部位30にシール加工を施すことにより、容器10の底部11及び側部12に上部を加えた四方が全てシールされた状態となるため、流通過程において高い気密性を維持することができる。したがって、本実施形態のように、このパウチをシール可能部位30のシール加工に先立って調味料を予め容器に収容する用途に使用する場合には、その流通過程において容器に異物が混入することに起因する内容物の汚損を回避することが可能になる。さらに、シール加工されたシール可能部位を含めるかたちで容器10の一部を第1切り取りガイド40及び第2切り取りガイド41に沿って切り取った後は、ファスナー20の開封・再封操作を通じて内容物を新たに或いは追加して容器に収容したり、これを取り出したりすることができるようになる。しかも、こうした容器10の切り取りに伴ってはじめて容器10の内部の蒸気が通蒸部50を通じて排出可能になるため、加熱時に内圧が過度に上昇して容器が破裂するなど、その損傷についてもこれを回避することができる。
(5)上述したようなパウチを用いて、容器10に食品が収容された状態でシール可能部位30にシール加工が施されて容器10が密封された食品包装体は、上述した(1)〜(4)に記載の効果の他、流通過程に必要とされる高い気密性を維持することができるため、食品の鮮度を長期間に亘って維持することが可能になるとともに、その流通過程に容器に異物が混入してこれが食品に付着することも回避する効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明の実施態様は上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
(6)すなわち、第1切り取りガイド40の曲がる部分が未シール部16を横断するように通蒸部50の位置が設定される構成にあっては、第1切り取りガイド40に沿う容器10の切り取りが困難なものとなる。
・容器10の内部に収容されるのは上述した調味料等には限定されず、種々の食品を収容することができる。
・また容器10の内部に何も収容せずに、シール可能部位30をシール加工し、パウチを単独で流通させることもできる。
Claims (6)
- 底部及び側部となる三方がシール加工された袋状をなす樹脂シート製の容器からなり、その上部となる一辺はファスナーにより開封及び再封が可能であるとともに該ファスナーよりも前記容器の上部周縁に近接する部位がシール加工の可能なシール可能部位とされ、
前記容器には、ファスナーの一端部下方から同ファスナーを横断して前記シール可能部位及び前記ファスナーの間の領域にかけて当該容器の切り取りをガイドする切り取りガイドと、該切り取りガイドのファスナー下方に位置し同切り取りガイドに沿った当該容器の切り取りに伴ってファスナーにより封じられた容器内部の蒸気を抜く通蒸部とが設けられてなる蒸気抜きスタンディングパウチ。 - 請求項1に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
前記通蒸部は前記容器の内方から延伸して側部のシール加工された部位に挟まれる未シール部であり、前記切り取りガイドは前記容器の側部のシール加工された部位において前記未シール部を横断する部位を含む
ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。 - 請求項2に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
前記切り取りガイドは前記ファスナーの一端部下方から同ファスナー側に曲がる部分の他に直線状に延びる部分を含み、前記切り取りガイドの直線状に延びる部分が前記未シール部を横断するように前記通蒸部の位置が設定されてなる
ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
前記通蒸部は前記容器を自立状態としたときに鉛直方向上方側に延伸する態様で形成されてなる
ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気抜きスタンディングパウチであって、
前記切り取りガイドは、前記シール可能部位及び前記ファスナーの間の領域において同ファスナーと平行に延びる部分を含む
ことを特徴とする蒸気抜きスタンディングパウチ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸気抜きスタンディングパウチの容器に食品が収容された状態で前記シール可能部位にシール加工が施されて容器が密封された食品包装体。
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