JP6842863B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

この発明は、液体、粘稠物、粉体等の被包装物を充填包装するための包装袋に関し、とくには、切断片が発生することがなく、しかも幼児が誤って開封し、被包装物を誤食や誤飲するのを防止することのできる機能を有する包装袋に関する。
被包装物を充填包装するためのプラスチックフィルムからなる包装袋としては、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているようなものがある。これらの包装袋は、上側横シール部上の、包装用フィルムを幅方向に折り返してなる折返し側縁部に、被包装物の充填スペースに連通する狭幅の注出通路を有すると共に、該上側横シール部の上端辺から前記注出通路の側端辺部に向かって引裂き誘導疵が設けられている。
これらの文献の包装袋によれば、被包装物の注出通路が包装用フィルムの折返し辺側に設けられているため、圧力を加えなくても包装用フィルムの復元力によって常に楕円状に開口した状態にあり、しかも被包装物が狭幅の注出通路に沿って一定の方向に注出されるため、被包装物の注出が容易で、注出時に被包装物が飛散することがなく、液だれの発生を阻止することができる。
特許第4221431号公報 特許第4246760号公報
上記従来技術の包装袋では、使用にあたって包装袋の上側横シール部上に設けられた引裂き誘導疵に沿って、該横シール部隅部(角部)を切り取って注出口を開封するように構成されているため、どうしても切断片(フィルム片)が発生し、例えば、小袋の場合には、該切断片が非常に小さくて切り取った後の取扱いが面倒であると共に、食品等へ誤って混入する可能性があった。
また、上記従来の包装袋は、横シール部隅部(角部)を手指で挟持し、引っ張るだけで前記引裂き誘導疵に沿って簡単に開封することができるため、幼児が誤って開封し、被包装物を誤飲や誤食する可能性があり、さらに包装袋の梱包や輸送などの取り扱い中や、連包状態(複数個が繋がった状態)の包装袋をミシン目を介して1袋ずつ、もしくは所要の数毎に切り離す際に、引裂き誘導疵が、上側横シール部の上端辺部分から切れて、注出通路や被包装物の充填スペースにまで破断が進行し、被包装物が漏れ出すことがあった。
そこで、この発明では、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、切断片の発生がなく、また誤開封を抑制し、例えば幼児が簡単に開封するのを防止することができる一方、大人にとっては開封操作が単純で、容易に開封することのできる包装袋を提供することにある。
この発明の包装袋は、包装用フィルムを幅方向に折り返し、重なり合う側縁どうしを縦方向にヒートシールしてなる縦シール部と、上端部と下端部とをそれぞれ横方向にヒートシールしてなる上側横シール部および下側横シール部とを有し、
前記上側横シール部の、少なくとも1つの折返し辺側縁部に、被包装物の充填スペースに連通する狭幅の注出通路を設けてなる包装袋であって、
前記上側横シール部の注出通路の近傍位置に、上側横シール部の上端縁および下端縁に対してほぼ平行な方向もしくは傾斜した方向に延在する少なくとも1つの開封疵を有し、
前記開封疵は、開封を開始するためのものであり、その縦シール部側の端部からの延長線が上側横シール部の縦シール部側端縁、上端縁または下端縁に交差するまでの距離Aと、その折返し辺側の端部からの延長線が折返し辺側端縁に交差するまでの距離Bが、該開封疵から引き裂きを開始して、その引き裂きの前記折返し辺側の端部が前記折返し辺側端縁に達したときに、その引き裂きの前記縦シール部側の端部が前記上側横シール部上で停止するように、A>Bを満たすように設けられていることを特徴とするものである。
上記本発明の包装袋においては、
(1)前記開封疵が、線状疵または点状疵であること、
(2)前記距離A間に、前記開封疵からの引裂きの進展を阻止する進展阻止部を有すること、
(3)前記開封疵が、前記包装用フィルムを深さ方向に貫通するように切断または除去して設けた疵、または前記包装フィルムを深さ方向に一部切断または一部除去して設けた疵であること、
(4)前記開封疵上に、該開封疵に対して直角な方向、または前記注出通路の内側縁に平行な方向に延びる屈曲案内線を有すること、
(5)前記開封疵が、折線形または曲線形の線状疵からなること、
がより好ましい解決手段である。
本発明に係る包装袋では、上側横シール部の外縁よりも内側の、注出通路の近傍位置に1または複数の開封疵を設け、該開封疵を、その縦シール部側の端部からの延長線が上側横シール部の縦シール部側側端縁、上端縁または下端縁に交差するまでの距離Aと、その折返し辺側の端部からの延長線が折返し辺側端縁に交差するまでの距離BがA>Bを満たすように延在させている。
これにより、開封疵からの引裂き開封によって、上側横シール部の、折返し辺側は切り取られて注出通路を開口することができる一方、縦シール部側は、開封疵からの引裂きが上側横シール部の端縁まで到達しないため切り離されることがなく、繋がった状態のままになり、切断片(フィルム片)が発生することがなく、該切断片が食品等に混入することや、排水管につまりを招くようなことがない。
また、この包装袋では、開封のための疵が包装袋の外縁にないため、取り扱い中に誤って開封されてしまうおそれがなく、しかも幼児にとっては開封の始端を認識することが難しい。さらに、包装袋の開封に際しては、開封疵位置で上側横シール部を幅方向に折畳み、その状態で該開封疵を始端として注出通路まで引裂く、という2段階の操作が必要になるため、大人にとっては簡単に開封することができるものの、幼児が容易に包装袋を開封することができないので、幼児による誤飲や誤食を有効に防止することができる。
さらに、本発明は、開封疵を上側横シール部の上端縁および下端縁に対して平行または傾斜した方向に1ないし複数設けて、開封疵の数および形成方向を選択可能なものにすることで、被包装物の種類や用途、使用者の好み等に合わせて注出口の断面積および形状を変えて、注出量および吐出方向を調整することができる。
また、本発明では、上記開封疵から、その縦シール部側の端部からの延長線が上側横シール部の縦シール部側側端縁、上端縁または下端縁に交差するまでの距離A間に、例えば、樹脂溜まりや切り込み、凹凸等からなる進展阻止部を設けることが好ましく、これによれば引裂きの進展を上側横シール部上において確実に防止し、切断片の発生を有効に防止することができる。
また、本発明では、包装袋の開封にあたり、上記したように開封疵位置で上側横シール部を幅方向に折り畳むが、その折畳みを容易にするため、該開封疵に対して直角な方向または注出通路の内側縁に平行な方向に向かう屈曲案内線を形成しておくことが好ましい。
また、本発明では、開封疵が−(マイナス)形の他、V字やW字等の折線形またはU字の曲線形の線状疵や点状(小孔状)疵からなることが好ましく、例えば、線状疵をほぼ平行に複数設けた場合には、引裂き位置を選択することで注出口の開口幅を変えることができるため、使用者によって吐出量を適宜、調整することができる。また、開封疵がV字やW字、あるいはU字等の線状疵からなる場合には、上側横シール部を折り畳むことなく、該線状疵の先端部分を手指で摘まんで引っ張るだけで簡単に開封することができる。
この発明の包装袋の一実施形態を示す図である。 図1の包装袋の開封方法を示す図であり、(a)は上部シール部を開封疵位置で折り畳んだ図であり、(b)は開封疵から引裂き開封した状態を示す部分拡大図である。 図1の包装袋を開封した状態を示す図である。 (a)および(b)は、開封疵の他の一実施形態を示す部分拡大図であり、(a)は開封疵が上側横シール部の上端縁に対して複数平行に設けられた場合、(b)は開封疵が上側横シール部の上端縁に対して傾斜した方向に設けられた場合であり、(c)は本発明の比較例を示す。 (a)は上側横シール部の全幅にわたって進展阻止部を設けた場合、(b)は上側横シール部の長さ方向に直線状の進展阻止部を設けた場合、(c)は円弧状の進展阻止部を設けた場合を示す。 開封疵の他の一実施形態を示す部分拡大図であり、(a)は複数の点状疵からなる場合、(b)は複数の線状疵からなる場合を示す。 開封疵の他の一実施形態を示す部分拡大図であり、(a)はV字形の線状疵、(b)はW字形の線状疵、(c)はU字形の線状疵からなる場合を示す。
以下に、この発明の好適な実施形態を図面に示すところに基づいて説明する。
図1に示す本発明の一実施形態の包装袋1は、例えばベースフィルム層とシーラント層を含む二層以上の積層構造をもつ包装用フィルムを、シーラント層が内面側になるように折り返した後、重なり合う側端縁部どうしを縦方向にヒートシール、インパルスシール、高周波ウェルダーシール、超音波シール、その他によって図に斜線を施して示すようにシールして縦シール部4を設けると共に、上端部および下端部をそれぞれ横方向にシールして上側横シール部2、下側横シール部3を設けることにより形成される。なお、上側横シール部2、下側横シール部3、縦シール部4および折返し部5によって囲繞された非シール部分が被包装物の充填スペース6となる。
この包装袋1は、上側横シール部2の折返し部5側に非シール部からなる注出通路11を有し、該注出通路11は、包装用フィルムの復元力によって常にストロー状に開口した状態となるため、充填スペース6内の被包装物の注出が容易で、注出時に被包装物が飛散することがなく、液だれの発生を阻止することができるという特徴を有している。注出通路11は、図1に示すような充填スペース6側から上側横シール部2の上端縁2aに向かって次第に狭幅となる先細り三角形状の他、台形状や長方形状等とすることができる。なお、注出通路11が、図1のような先細り三角形状や台形状からなる場合には、内側縁11aの充填スペース6側の傾斜角度θを20°〜90°、好ましくは45°〜60°とすることが好ましく、被包装物を注出通路11に沿って一定の方向に滑らかに注出することができるようになる。
本実施形態の包装袋1は、三方シール袋であるが、本発明は、包装用フィルムの折返し辺を有するものであればどのような形態であってもよく、合掌貼り包装袋、背貼り包装袋、スタンドパウチ、ガゼット袋等の各種のものとすることができ、例えば背貼り包装袋の場合には、両側部が折返し辺からなるため、その一方のみならず両方に注出通路11を形成することもできる。
図1の包装袋1では、上側横シール部2上の注出通路11の近傍位置に、上側横シール部2の上端縁2aとほぼ平行に延びる線状の開封疵8が設けられている。この開封疵8は、注出通路11の縦シール部4側の端部8aからの(図に二点鎖線で示す)延長線が縦シール部4側側端縁に到るまでの距離Aと、折返し部5側の端部8bからの(図に二点鎖線で示す)延長線が折返し部5側端縁に到るまでの距離BとがA>Bを満たすように設けられ、該開封疵8の位置において、図2(a)に示すように上側横シール部2を、包装袋1の幅方向に2つに折り畳み、その状態で該開封疵8を境界として上側横シール部2を両手指で把持し、図2(b)に示すように上下方向に引っ張って開封疵8を始端として注出通路11まで引裂くことで、図3に示すように注出通路11に注出口9を簡単に形成することができる。
即ち、この包装袋1では、開封のための開封疵8が上側横シール部2の内側に位置し、包装袋1の外縁に開封部が何も設けられていないため、幼児にとってはその位置を把握することが難しく、しかも開封に際し、まず上側横シール部2を開封疵8の位置において幅方向に折畳み、次に開封疵8を始端として引裂き開封する、という2段階の操作が必要になるため、その操作を行うことが困難で、チャイルドレジスタンス機能を発揮することができ、幼児の誤開封による誤飲や誤食を有効に防止することができる。
なお、開封疵8の端部8bから注出通路11の内側縁11aまでの長さは、好ましくは0.5〜15.0mm、より好ましくは2.0〜8.0mmの範囲とする。これは、開封疵8の端部8bと、注出通路11の内側縁11aとのクリアランスが、15.0mm超の場合には、手指で引裂いた際に包装用フィルムが伸びて切り取ることができないおそれがあり、一方、前記クリアランスが0.5mm未満の場合には、取り扱い中に開封疵8から誤って開封されてしまうおそれがあるためである。
また、包装袋1を図2(b)に示したように開封疵8を境界として、両手指で引っ張ると、図1に示したように開封疵8は、一方の端部8aからの延長線が、縦シール部4側側端縁に到るまでの距離Aと、他方の端部8bからの延長線が折返し部5側端縁に到るまでの距離BとがA>Bを満たすように設けられているため、開封疵8から引裂きを開始すると、注出通路11側については折返し部5に達するまで引裂きが進展して切り取られるが、他方の縦シール部4側については、図3に示すように上側横シール部2上において引裂きが停止し、そのため、包装袋1の開封に際して、切断片(フィルム片)が発生することがない。
なお、開封疵8の長さ(端部8aから端部8bまでの距離)は、好ましくは0.5mm〜15.0mm、より好ましくは2.0〜5.0mmの範囲とする。これは、開封疵8の長さが、0.5mm未満の場合には、後述するように開封疵8を始端として手指で引裂き開封するのが困難になり、一方、15.0mm超の場合には、輸送中などの取り扱い時に意図せずに破断し、開封状態になるおそれがあるためである。
次に、図4(a)および図4(b)は、この発明の包装袋1における開封疵8の他の一実施形態であり、図4(a)は、開封疵8を上側横シール部2の上端縁2aとほぼ平行に複数(図では3つ)設けた場合であり、図4(b)は、開封疵8を、上側横シール部2の上端縁2aに対して傾斜した方向に設けた場合を示す。
図4(a)のように複数の開封疵8を設けた場合には、開封疵8の形成位置によって注出口の注出断面積(注出量)を異ならせることができるため、被包装物の種類や使用者の好み等に合わせて、複数の開封疵8の中から適宜選択することで、注出口からの被包装物の注出量を簡単に調整することができる。
図4(b)の開封疵8は、その端部8bからの延長線(二点鎖線で示す)が折返し部5と交差するまでの距離Bと、端部8aからの延長線(二点鎖線で示す)が上側横シール部2の下端縁2bと交差するまでの距離AがA>Bを満たすように設けられているため、開封疵8を始点として引裂き開封すると、折返し部5側に向かう引裂き(距離B側)が先に注出通路11の折返し部5側側端縁まで到達し、一方、縦シール部4側に向かう引裂き(距離A側)は上側横シール部2上で止まることになり、切断片が発生することがなく、また被包装物が注出口とは異なる位置から意図せず漏出するおそれもない。
なお、図4(b)においては、開封疵8の端部8aからの延長線が、図では下端縁2bに到達するまでの距離A間に、樹脂溜まりや切り込み、凹凸等からなる進展阻止部10を設けて引裂きの進展を阻止し、これによって切断片の発生を確実に防止することが好ましい。これによれば、開封疵8からの引裂き方向がその延長線上からずれた場合や、引裂き力が強くなり過ぎて意図せず引裂きが進展した場合等においても、引裂きの上側横シール部2端縁への到達を確実に阻止することができるため、切断片の発生をより効果的に阻止することができる。
なお、上記進展阻止部10は、上側横シール部2上に複数設けてもよく、また図4(b)や図4(c)に示すような上側横シール部2の上端縁2aから下端縁2bまで延びるものや、図5(a)に示すような上側横シール部2の幅方向に延びるもの、図5(b)に示すような直線状の切込み、図5(c)に示すような円弧状のもの等とすることができる。
ここで、進展阻止部10は、上側横シール部2の長さ方向(縦方向)や幅方向(横方向)長さの20%以上、好ましくは40〜80%の長さにすることが好ましく、これによれば開封疵8からの引裂き方向が、その延長線上からずれたとしても、引裂きの進展を確実に阻止することができる。なお、開封疵8からの引裂きの進展方向は、包装袋1を構成する積層フィルムの構成や材質、延伸方向等に影響されるため、該積層フィルムに合わせて進展阻止部10の構造、形状および数を適宜選択することが好ましい。
ところで、図4(c)に示す例では、開封疵8の端部8bからの延長線(二点鎖線で示す)が、折返し部5と交差するまでの距離Bと、端部8aからの延長線(二点鎖線で示す)が上側横シール部2の下端縁2bと交差するまでの距離AがA≦Bとなっている。この場合、上記したように開封疵8を始点として引裂き開封すると、一方の引裂きが折返し部5に到達する前に、他方の引裂きが図では下端縁2bに到達し、被包装物が注出口とは異なる位置から漏出することになる。なお、図に示すように、開封疵8の端部8aからの延長線が、図では下端縁2bに到達するまでの距離A間に、樹脂溜まりや切り込み、凹凸等からなる進展阻止部10を設けて引裂きの進展を阻止し、これによって切断片の発生を防止することもできるが、引裂きを、注出通路11の折返し部5側側端縁まで進行させるのが難しく、注出口を開封できないことや、意図しない箇所が開封する等のおそれがある。
また、この包装袋1では、図5(a)に示すように上側横シール部2上に注出通路11の内側縁11aに平行に延びる屈曲案内線7や、図5(b)、(c)に示すよう線な開封疵8に対して直角な方向に延びる屈曲案内線7を設けてもよい。この屈曲案内線7は、上側横シール部2上に印刷やシワ、ハーフカット疵等を1または複数、設けることにより形成され、図2(a)に示すように上側横シール部2を開封疵8位置において折り畳む際に、簡単かつ正確に折り返すことができ、開封疵8を始端として引裂き開封する際に、所期した方向に正確に引裂きを進展させることができる。
さらに、図6では(a)開封疵8が複数の点状疵からなる場合、(b)開封疵8が複数の−(マイナス)線状疵からなる場合を示す。
開封疵8が、図6(a)に示すように複数の点状疵からなる場合には、点状疵部分であればどこからでも手指で簡単に引裂くことができる。なお、複数の点状疵がランダムに設けられていると、引裂きを所期した方向に正確に指向させることが難しいため、図6(a)に示すように、開封疵8(点状疵)上に屈曲案内線7を設けることや、点状疵を一方向に整列させる等して引裂き方向を制御することが好ましい。
ここで、点状疵は、疵の長さ(直径)を0.2〜2.0mm程度とし、隣接する疵同士は0.2〜2.0mm離間して設ける。これは、疵が大きすぎたり、形成間隔が小さすぎたりすると破断しやすくなり、取り扱い中に破袋するおそれがあり、また疵同士の形成間隔が大きくなり過ぎると、手指での引裂きが困難になってしまうからである。
また、図6(b)のように上側横シール部2の上端縁2aにほぼ平行な−(マイナス)線状の開封疵8を複数(図では5つ)、包装袋1の幅方向に整列させて設けた場合には、注出通路11に向かって正確に引裂きを進行させることが
図7では、開封疵8が(a)V字の折線形の線状疵、(b)W字の折線形の線状疵、(c)U字の曲線形の線状疵からなる場合を示す。なお、折線形または曲線形の線状疵は、図7(a)〜(c)に限定されるものではなく、側端にある一辺が上側横シール部2aの端縁(上端縁2a、下端縁2b、側端縁2c)に向かうように、他の一辺が折返し部5に向かうように形成されたものであればどのようなものであってもよい。
図7(a)のV字形の線状疵からなる開封疵8は、その端部8aからの延長線(二点鎖線で示す)が上側横シール部2の上端縁2aに交差するまでの距離Aと、端部8bからの延長線(二点鎖線で示す)が折返し部5に交差するまでの距離BがA>Bとなっている。そのため、このV字形開封疵8によれば、上側横シール部2aを2つに折り畳むことなく、V字の先端12を手指で摘まんで引っ張るだけで簡単に開封することができ、さらに、開封疵8からの引裂きによって折返し部5側に向かう引裂き(距離B側)が先に注出通路11の折返し部5側側端縁まで到達し、一方、上端縁2a側に向かう引裂き(距離A側)は上側横シール部2上で止まることになり、切断片が発生することがなく、また被包装物が注出口とは異なる位置から意図せず漏出するおそれもない。なお、V字形の開封疵8は、そのV字の内角が10°〜170°の範囲にあること、より好ましくは60°〜120°の範囲とし、この範囲内とすることで、開封疵の先端12を手指で摘まんで、スムーズに開封を開始することができる。
同様に、図7(b)のW字形の線状疵からなる開封疵8および図7(c)のU字形の線状疵からなる開封疵8もまた、上記した距離Aと距離Bが、A>Bとなっているため開封疵8からの引裂きにおいて、切断片が発生することがなく、線状疵の先端12を手指で摘まんで引っ張るだけで簡単に開封することができる。
なお、開封疵8を始端として引裂くと、包装用フィルムのフィルム構成や延伸方向等によって、引裂きが開封疵8の二点鎖線で示す延長線方向に進まず、例えば図7(a)に点線で示すように端部8aから縦シール部4側に逸れた方向や、端部8bから下向き方向に進展することがある。そのため、この包装袋1においても、開封疵8の上側横シール部2の上端縁2a側(距離A間)に進展阻止部10を設けて、引裂きが上端縁2aまで進展するのを確実に阻止することがより好ましい。
また、図7(a)〜(c)に示す開封疵8の先端12部分は切り取らず、シール部分を残しておいた場合には、取り扱い中に開封疵8が誤って開封されることを抑制することができる。
また、開封疵8は、包装用フィルムを貫通させて設けた貫通疵の他、包装用フィルムを構成する積層フィルムの、例えばベースフィルム層のみ(シーラント層のみ)を切断(ハーフカット)したり、炭酸ガスレーザやYAGレーザ等のレーザ光線の照射によって連続的あるいは間欠的に溶融蒸発、昇華等させるなどして除去し、該部分のフィルム強度を低下させることで設けた易開封疵によって形成することができる。なお、開封疵8の深さは、包装用フィルムの構成材料や厚み等の条件に応じて適宜選択することが好ましい。
この発明に係る包装袋は、液状、粘稠状あるいは粉状の飲食物、洗剤、化学品、医薬品等の包装袋として使用することができる。
1 包装袋
2 上部シール部
2a 上端辺
2b 下端辺
2c 側端辺
3 下部シール部
4 側部シール部
5 折返し部
6 充填スペース
7 屈曲案内線
8 開封疵
8a、8b 端部
9 注出口
10 進展阻止部
11 注出通路
12 先端

Claims (6)

  1. 包装用フィルムを幅方向に折り返し、重なり合う側縁どうしを縦方向にヒートシールしてなる縦シール部と、上端部と下端部とをそれぞれ横方向にヒートシールしてなる上側横シール部および下側横シール部とを有し、
    前記上側横シール部の、少なくとも1つの折返し辺側縁部に、被包装物の充填スペースに連通する狭幅の注出通路を設けてなる包装袋であって、
    前記上側横シール部の注出通路の近傍位置に、上側横シール部の上端縁および下端縁に対してほぼ平行な方向もしくは傾斜した方向に延在する少なくとも1つの開封疵を有し、
    前記開封疵は、開封を開始するためのものであり、その縦シール部側の端部からの延長線が上側横シール部の縦シール部側端縁、上端縁または下端縁に交差するまでの距離Aと、その折返し辺側の端部からの延長線が折返し辺側端縁に交差するまでの距離Bが、該開封疵から引き裂きを開始して、その引き裂きの前記折返し辺側の端部が前記折返し辺側端縁に達したときに、その引き裂きの前記縦シール部側の端部が前記上側横シール部上で停止するように、A>Bを満たすように設けられていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記開封疵が、線状疵または点状疵であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記距離A間に、前記開封疵からの引裂きの進展を阻止する進展阻止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記開封疵が、前記包装用フィルムを深さ方向に貫通するように切断または除去して設けた疵、または前記包装フィルムを深さ方向に一部切断または一部除去して設けた疵であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 前記開封疵上に、該開封疵に対して直角な方向、または前記注出通路の内側縁に平行な方向に延びる屈曲案内線を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 前記開封疵が、折線形または曲線形の線状疵からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の包装袋。
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