JP6729241B2 - 車両用開閉体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用開閉体制御装置に関するものである。
従来、駆動源を有して車両の開閉体を移動させる車両用の開閉体制御装置には、例えば、特許文献1に記載のスライドドア制御装置のように、電源電圧の低下時には、その開閉体となるスライドドアの駆動制御を停止する。そして、その低下した電源電圧が回復した後、停止前の駆動制御を再開するものがある。
即ち、車載電源の容量に限りのある車両においては、例えば、エンジンのクランキングが開始される等によって、その電源電圧が一時的に低下することがある。そして、このような状態でスライドドアの駆動制御を実行した場合には駆動電力の供給が不安定となるため、その円滑なスライドドアの開閉動作を担保することができないという問題がある。
しかしながら、上記従来技術の構成を採用することで、このような問題の発生を回避することができる。そして、電源電圧の回復後、そのスライドドアの開閉動作が自動的に再開されることによって、利便性の向上を図ることができる。
また、通常、車両の開閉体には、ラッチ機構を備えたロック装置が設けられている。例えば、特許文献2に示すロック装置は、第1方向及び第2方向に回動する回動部材を有している。そして、この回動部材が中立位置から第1方向に回動することによりラッチ機構がクローズ動作し、その回動部材が中立位置から第2方向に回動することによりラッチ機構がリリース動作する構成になっている。
特許第3666732号公報 特開2002−250162号公報
しかしながら、ラッチ機構をクローズ動作させるクローズ制御を途中で停止した場合、その停止中に、ラッチ機構の係合状態が変化する可能性がある。そして、このような場合、そのクローズ制御を再開するだけでは、ロック装置を正しく機能させることができない可能性があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、クローズ制御を途中で停止した場合であっても、ロック装置を正しく機能させることのできる車両用開閉体制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、ラッチ機構を有するロック装置と、前記ロック装置の作動を制御する制御装置と、を備え、前記ロック装置は、第1方向及び第2方向に回動する回動部材を有し、該回動部材の回動方向に応じて前記ラッチ機構がクローズ動作及びリリース動作するものであって、前記制御装置は、前記ラッチ機構をクローズ動作させるべく前記回動部材を中立位置から第1方向に回動させるクローズ制御を途中で停止した後、該クローズ制御の実行が可能となった場合に、前記回動部材を反転回動させて中立位置に復帰させる中立復帰制御部と、前記クローズ制御の開始後における車両の移動を検出する車両移動検出部と、前記ロック装置が開閉体を全閉位置に保持する全閉ロックであり、且つ前記クローズ制御の開始後における前記車両の移動が検出されている場合において、前記クローズ制御の実行が可能となった場合には、前記回動部材を中立位置に復帰させる中立復帰制御を実行することなく前記クローズ制御を再開する再開制御部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、故障の発生等を要因として回動部材が中立位置を超えて反転回動することによりラッチ機構がリリース動作する可能性を排除することができる。そして、これにより、車両走行中に開閉体が開状態となることを防ぎつつ、ラッチ機構のクローズ動作を完遂することができる。その結果、クローズ制御を途中で停止した場合であっても、そのロック装置を正しく機能させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、前記再開制御部は、前記クローズ制御の実行が可能になった時点において前記車両が移動中である場合に、前記中立復帰制御を実行することなく前記クローズ制御を再開することが好ましい。
上記構成によれば、より確実に、車両走行中に開閉体が開状態となることを防ぐことができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、前記制御装置は、前記クローズ制御の開始後における前記車両の移動が検出されていない場合には、前記中立復帰制御を実行した後、再度、前記クローズ制御を実行するリトライ制御部を備えることが好ましい。
即ち、ラッチ機構のクローズ動作を初期化した後、再度、クローズ制御を実行することで、より確実に、そのラッチ機構をフルラッチ状態に移行させることができる。そして、車両が停車状態にある場合には、その開閉体が一時的に開状態となる可能性についてもまた、問題にはなり難い。従って、上記構成によれば、高い安全性を確保しつつ、そのロック装置を確実にクローズ動作させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、前記制御装置は、前記クローズ制御の実行が可能となった場合に、前記ラッチ機構を前記クローズ動作させるべき位置に前記開閉体があるか否かを判定するクローズ位置判定部と、前記ラッチ機構を前記クローズ動作させるべき位置に前記開閉体がない場合には、前記クローズ制御の実行を禁止するクローズ禁止部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ラッチ機構をクローズ動作させるべき位置に開閉体が移動したとき、そのクローズ動作したラッチ機構がストライカに干渉することを防ぐことができる。そして、中立復帰制御の実行によりラッチ機構のクローズ動作を初期化し、この状態を維持することで、そのロック装置を正しく機能させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、前記ロック装置は、車載電源の電源電圧に基づく駆動電力の供給を受けるものであって、前記制御装置は、前記電源電圧の低下時に前記ロック装置の作動制御を停止する停止制御部と、前記電源電圧が回復した場合に前記作動制御の実行を許可する実行許可部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、駆動電力の供給が不安定になりやすい電源電圧の低下した状況下でロック装置の作動制御が行われることを回避することができる。そして、これにより、高い質感を確保することができる。
本発明によれば、クローズ制御を途中で停止した場合であっても、ロック装置を正しく機能させることができる。
パワースライドドア装置の概略構成図。 ロック装置の概略構成を示す斜視図。 ロック装置の概略構成を示す斜視図。 ラッチ機構の概略構成及び動作説明図(アンラッチ状態)。 ラッチ機構の概略構成及び動作説明図(ストライカ進入時)。 ラッチ機構の概略構成及び動作説明図(ハーフラッチ状態)。 ラッチ機構の概略構成及び動作説明図(クローズ動作時)。 ラッチ機構の概略構成及び動作説明図(フルラッチ状態)。 ラッチ機構の概略構成及び動作説明図(リリース動作時)。 ロック装置の動作説明図(通常時:中立位置)。 ロック装置の動作説明図(クローズ動作時)。 ロック装置の動作説明図(リリース動作時)。 電源電圧の低下によるクローズ制御の停止及び電源電圧の回復による実行許可制御の処理手順を示すフローチャート。 クローズ制御停止後における制御選択判定の処理手順を示すフローチャート。
以下、車両用開閉体制御装置をパワースライドドア装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、スライドドア1は、図示しない車両の側面に支持されて前後方向に移動することにより、その車両の側面に設けられたドア開口部を開閉する。具体的には、このスライドドア1は、車両前方側(同図中、左側)に移動することにより、そのドア開口部を閉塞する全閉状態となり、車両後方側(同図中、右側)に移動することにより、そのドア開口部を介して乗員が乗降可能な全開状態となるように構成されている。そして、このスライドドア1には、当該スライドドア1を開閉するためのドアハンドル3が設けられている。
また、このスライドドア1には、そのスライドドア1の移動位置に応じて車体側に設けられたストライカ(図示略)に係合するラッチ機構4を有した複数のロック装置5が設けられている。具体的には、このスライドドア1には、当該スライドドア1を全閉位置で保持する全閉ロックとしてのフロントロック5a及びリアロック5bが設けられている。更に、このスライドドア1には、当該スライドドア1を全開位置で保持するための全開ロック5cが設けられている。そして、これらのロック装置5は、リモコン6を介してドアハンドル3に連結されている。
即ち、本実施形態のスライドドア1は、そのドアハンドル3の操作部(アウターハンドル及びインナーハンドル)3aを操作することにより、上記各ロック装置5を構成するラッチ機構4の係合状態が解除されるようになっている。そして、そのドアハンドル3を把持部として、手動により開閉動作させることが可能となっている。
また、本実施形態のスライドドア1は、車室内に設けられた操作スイッチ、或いは携帯機等の操作入力部8を乗員が操作することによっても、そのロック装置5を構成するラッチ機構4の係合状態を解除することが可能になっている。更に、本実施形態のスライドドア1には、モータ10を駆動源とするドアアクチュエータ11と、そのモータ10に対する駆動電力の供給を通じてドアアクチュエータ11の作動を制御するドアECU12と、が設けられている。即ち、本実施形態のドアECU12は、車載電源(バッテリ)13の電源電圧Vbに基づいて、そのドアアクチュエータ11のモータ10に供給する駆動電力を生成する。そして、本実施形態の車両においては、これにより、そのモータ10の駆動力に基づきスライドドア1を開閉動作させることが可能なパワースライドドア装置20が形成されている。
詳述すると、本実施形態のドアECU12には、そのドアハンドル3や車室内、或いは携帯機等に設けられた操作入力部8が操作されたことを示す操作入力信号S1が入力されるようになっている。即ち、本実施形態のドアECU12は、この操作入力信号S1に基づいて、利用者によるスライドドア1の開閉動作要求を検知する。そして、その要求された開閉動作方向にスライドドア1を移動させるべく、ドアアクチュエータ11の作動を制御する。
さらに詳述すると、本実施形態のドアアクチュエータ11は、モータ10の駆動力に基づき回転することにより駆動ケーブル(図示略)を介してスライドドア1を開閉駆動することが可能な開閉駆動部21を備えている。また、このドアアクチュエータ11には、その開閉駆動部21の動作に同期したパルス信号Spを出力するパルスセンサ22が設けられている。そして、本実施形態のドアECU12は、そのパルス信号Spをカウントすることにより検出されるスライドドア1の移動位置X、及び移動速度V等に基づいて、そのドアアクチュエータ11の作動を制御する構成になっている。
尚、本実施形態のドアアクチュエータ11には、そのモータ10と開閉駆動部21との間のトルク伝達経路を接断(接続及び切断)可能な電磁クラッチ23が設けられている。例えば、この電磁クラッチ23は、スライドドア1が手動で開閉される場合において、そのトルク伝達経路を切断するように制御される。そして、本実施形態のパワースライドドア装置20は、これにより、手動操作時においても円滑に、そのスライドドア1が開閉動作するように構成されている。
更に、本実施形態のドアECU12は、ロック制御信号S2の出力を通じて、上記各ロック装置5の作動を制御する。具体的には、全開位置又は全閉位置にあるスライドドア1を開閉動作させる場合には、当該スライドドア1の駆動制御を開始する前に、先ず、係合状態となっているラッチ機構4を解除動作させるべく、ロック装置5の作動を制御する(リリース制御)。そして、スライドドア1を全閉位置に移動させる駆動制御の実行時、ロック装置5のラッチ機構4がハーフラッチ状態となった場合には、当該ラッチ機構4をフルラッチ状態に移行させるべく、そのロック装置5の作動を制御する(クローズ制御)。
(ロック装置)
次に、本実施形態のパワースライドドア装置20に設けられたロック装置5、詳しくは、その全閉ロック(フロントロック5a及びリアロック5b)を構成するロック装置25の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のロック装置25(5)は、スリット状のストライカ入出溝30を有するベースプレート31を備えている。また、このベースプレート31上には、そのストライカ入出溝30を溝幅方向(各図中、左右方向)に挟む位置に、二本の支持軸33,34が立設されている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これらの支持軸33,34周りに回動可能に軸支されたラッチ35及びポール36を備えている。
図4に示すように、本実施形態のラッチ35は、その外周面に開口するストライカ係合溝37を有した略平板状の外形を成している。また、このラッチ35は、その支持軸33に嵌挿された図示しない捩りコイルバネ(ラッチ付勢バネ)によって、図4中、反時計回り方向に回動付勢されている。更に、このラッチ35は、ベースプレート31に設けられたストッパ部(図示略)に当接することにより、上記ストライカ入出溝30にストライカ係合溝37の開口端が臨む位置において、そのラッチ付勢バネの付勢力に基づく回動が規制されるようになっている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、そのストライカ入出溝30に進入したストライカ32がラッチ35のストライカ係合溝37に係合するように構成されている。
一方、本実施形態のポール36は、その支持軸34に嵌挿された図示しない捩りコイルバネ(ポール付勢バネ)によって、図4中、時計回り方向に回動付勢されている。また、ポール36には、そのポール付勢バネの付勢力に基づく回動によって、ラッチ35の外周面に近接する方向に移動する係合部36aが設けられている。更に、ポール36は、ストライカ係合溝37にストライカ32が係合した状態で、その係合部36aがラッチ35の外周面に係合するように構成されている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、そのラッチ35のストライカ係合溝37にストライカ32が係合する状態を保持することが可能になっている。
即ち、図5及び図6に示すように、ストライカ入出溝30に進入したストライカ32は、ストライカ係合溝37に係合することにより、そのラッチ35を押圧しつつ、ストライカ入出溝30内を奥側(各図中、下側から上側)に向かって相対移動する。そして、これにより、そのラッチ付勢バネの付勢力に抗して、各図中、時計回り方向にラッチ35が回動する。
また、このとき、ポール36の係合部36aは、ポール付勢バネの付勢力に基づきラッチ35の外周面に押し当てられた状態で、見かけ上、その当接するラッチ35の外周面上を摺動する。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、その外周面に形成されたラッチ35側の第1係合部35aにポール36側の係合部36aが係合することで、ラッチ35の回動が規制されるようになっている。
具体的には、本実施形態では、このラッチ35側の第1係合部35aは、ストライカ係合溝37の開口端、詳しくは、そのストライカ32が係合することにより押圧される側の側壁面に設定されている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、そのラッチ付勢バネによる付勢方向、つまりはストライカ係合溝37からストライカ32が排出される方向の回動を規制することで、そのラッチ35にストライカ32が係合する状態を保持する構成になっている(ハーフラッチ状態)。
また、図2及び図3に示すように、本実施形態のロック装置25には、モータ40を駆動源とするロックアクチュエータ41が設けられている。具体的には、このロックアクチュエータ41は、そのモータ40と減速機42とが一体に設けられた所謂ギヤードモータとして構成されている。更に、本実施形態のロック装置25もまた、ドアECU12から車載電源(バッテリ)13の電源電圧Vbに基づく駆動電力の供給を受けることにより作動する。そして、上記のようにラッチ機構4がハーフラッチ状態となった場合には(図6参照)、そのロックアクチュエータ41が作動することにより、ラッチ機構4をフルラッチ状態に移行させる構成になっている(クローズ動作)。
即ち、図6〜図8に示すように、本実施形態のラッチ機構4は、ロックアクチュエータ41に駆動されることにより、そのハーフラッチ状態に対応する回動位置からラッチ付勢バネの付勢力に抗してラッチ35がクローズ方向(各図中、時計回り方向)に回動するように構成されている。また、ポール36は、ラッチ35の周面に形成された第2係合部35bに係合することにより、そのラッチ35がクローズ方向に回動した位置において、ラッチ付勢バネの付勢力に基づくラッチ35の回動を規制するように構成されている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、そのラッチ35のストライカ係合溝37に係合するストライカ32を相対移動不能に拘束するフルラッチ状態に移行する構成になっている。
更に、本実施形態のロック装置25は、例えば、操作入力部8に対する開操作入力等に基づいて、そのラッチ機構4をリリース動作させるべく、ロックアクチュエータ41が作動するように構成されている。
即ち、図8及び図9に示すように、本実施形態のラッチ機構4は、ロックアクチュエータ41に駆動されることにより、そのポール36がポール付勢バネの付勢力に抗して、各図中、反時計回り方向に回動するように構成されている。また、ラッチ35は、これによりポール36との係合による回動規制が解除されることで、そのラッチ付勢バネの付勢力に基づいて、リリース方向(各図中、反時計回り方向)に回動する。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これによりストライカ32の拘束を解除し、当該ストライカ32をストライカ係合溝37から排出することで、図4に示されるようなアンロック状態に復帰するように構成されている。
詳述すると、図2及び図3に示すように、本実施形態のロックアクチュエータ41は、ピニオンギヤ43を出力部として、その減速機42により減速したモータ40の回転を出力する。また、本実施形態のロック装置25は、このピニオンギヤ43に噛合するセクターギヤ44を備えている。更に、このセクターギヤ44には、当該セクターギヤ44と一体に回動するアクティブレバー45が設けられている。そして、本実施形態のロック装置25は、このアクティブレバー45の回動方向に応じて、そのラッチ機構4がクローズ動作及びリリース動作する構成になっている。
即ち、図10〜図12に示すように、回動部材としてのアクティブレバー45は、ロックアクチュエータ41の駆動力に基づいて、第1方向(各図中、反時計回り方向)及び第2方向(各図中、時計回り方向)に回動する。また、本実施形態のロック装置25は、このアクティブレバー45が中立位置P0(図10参照)から第1方向に回動することにより、そのラッチ機構4がクローズ動作する(図11参照)。そして、このアクティブレバー45が中立位置P0から第2方向に回動することにより、そのラッチ機構4がリリース動作する構成になっている(図12参照)。
具体的には、図3に示すように、本実施形態のラッチ機構4は、ラッチ35と一体に回動するラッチレバー46を備えている。また、図10及び図11に示すように、本実施形態のアクティブレバー45は、中立位置P0から第1方向に回動することにより、このラッチレバー46を押圧するように構成されている。そして、本実施形態のロック装置25は、これにより、そのラッチ機構4がクローズ動作する構成になっている(図6〜図8参照)。
また、図2に示すように、本実施形態のラッチ機構4は、ポール36と一体に回動するリリースレバー47を備えている。更に、図10及び図12に示すように、本実施形態のアクティブレバー45は、中立位置P0から第2方向に回動することにより、オープンレバー48を介してリリースレバー47を押圧するように構成されている。そして、本実施形態のロック装置25は、これにより、そのラッチ機構4がリリース動作する構成になっている(図8及び図9参照)。
更に、本実施形態のロック装置25は、上記のようなクローズ動作及びリリース動作の完了後、ロックアクチュエータ41が作動することにより、そのアクティブレバー45が中立位置P0に復帰する。そして、これにより、次回のクローズ動作及びリリース動作に備える構成になっている。
さらに詳述すると、図1に示すように、ロック装置25の作動を制御する制御装置としてのドアECU12には、そのロック装置25に設けられたハーフラッチSW50a、フルラッチSW50b、ポールSW50c、及び中立SW50dが接続されている。即ち、本実施形態のドアECU12は、これらの各センサスイッチ50(50a〜50d)の出力信号Swa〜Swdに基づいて、ロック装置25に設けられたラッチ機構4の作動状態、詳しくは、ハーフラッチ状態、フルラッチ状態、及びリリース状態、並びにアクティブレバー45が中立位置P0にあることを検出する。そして、これにより、ラッチ機構4をクローズ動作及びリリース動作させるべく、そのロック装置25に設けられたロックアクチュエータ41の作動を制御する構成になっている。
(電源電圧低下時の中断及び再開制御)
次に、本実施形態のドアECU12が実行する電源電圧低下時の中断及び再開制御について説明する。
本実施形態のドアECU12は、車載電源(バッテリ)13の電源電圧Vbを監視する。更に、ドアECU12は、例えば、図示しないエンジンのクランキング等によって、その車載電源13の電源電圧Vbが低下した場合には、スライドドア1の駆動制御を停止する。そして、その低下した電源電圧Vbの回復を待ってスライドドア1の駆動制御を再開する構成になっている。
即ち、本実施形態のドアECU12は、駆動電力の供給が不安定になりやすい電源電圧Vbの低下時におけるスライドドア1の開閉駆動を留保する。そして、その低下した電源電圧Vbが回復した後に、利用者が要求したスライドドア1の開閉駆動を完遂する構成になっている。
更に、本実施形態のドアECU12は、このような場合に、スライドドア1を全閉位置で保持する全閉ロックを構成するロック装置25(5a,5b)の作動を制御している場合にも、その作動制御を中断する。そして、この場合についてもまた、その低下した電源電圧Vbの開始後にロック装置25の作動制御を再開する構成になっている。
詳述すると、本実施形態のドアECU12は、例えば、ラッチ機構4をクローズ動作させるクローズ制御の実行中に電源電圧Vbの低下が検知された場合には、そのクローズ制御を停止する。そして、その低下した電源電圧Vbが回復し、ロック装置25の作動制御を再開することが可能になった後に、そのクローズ制御の停止後に実行する制御内容を選択する構成になっている。
具体的には、図13のフローチャートに示すように、ドアECU12は、クローズ制御(図10及び図11参照)の実行中、車載電源13の電源電圧Vbが第1閾値V1以下であるか否かを判定する(ステップ101)。そして、電源電圧Vbが第1閾値V1以下である場合(Vb≦V1、ステップ101:YES)には、そのクローズ制御を停止する(ステップ102)。
更に、ドアECU12は、クローズ制御の停止後、その電源電圧Vbが第2閾値V2以上であるか否かを判定し(ステップ103)、電源電圧Vbが第2閾値V2以上になった場合(Vb≧V2、ステップ103:YES)に、そのクローズ制御の実行が可能になったものと判定する(ステップ104)。そして、そのクローズ制御の停止後に実行する制御内容の選択判定を実行する(制御選択判定、ステップ105)。
さらに詳述すると、図14のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU12は、このクローズ制御停止後の制御選択判定において、先ず、そのロック装置25を有したスライドドア1が、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にあるか否かを判定する(ステップ201)。
尚、本実施形態のロック装置25は、ラッチ機構4がアンラッチ状態(図4参照)からハーフラッチ状態(図6参照)までの状態にある場合、そのハーフラッチSW50a及びフルラッチSW50bが、共に「オン」となるように構成されている。また、このロック装置25は、ラッチ機構4がハーフラッチ状態からフルフラッチ状態までの状態にある場合(図8参照)、そのハーフラッチSW50aが「オフ」、フルラッチSW50bが「オン」となるように構成されている。更に、このロック装置25は、ラッチ機構4がフルフラッチ状態にある場合、ハーフラッチSW50a及びフルラッチSW50bが、共に「オフ」となるように構成されている。そして、本実施形態のドアECU12は、ハーフラッチSW50aが「オフ」、フルラッチSW50bが「オン」となっている場合に、スライドドア1が「半ドア状態」にある、つまりは、そのラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1があると判定する構成になっている。
更に、ドアECU12は、このステップ201において、スライドドア1が、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にないと判定した場合(ステップ201:NO)には、そのアクティブレバー45の中立復帰制御を実行する(ステップ202)。そして、この中立復帰制御の実行後、クローズ制御の実行を禁止する。即ち、この場合には、中立復帰制御の実行後においても、その後、スライドドア1が、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置に移動するまで、そのラッチ機構4のクローズ制御を実行しない。
また、本実施形態のドアECU12は、上記ステップ201において、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1があると判定した場合(ステップ201:YES)、続いて、その停止したクローズ制御が開始された当初から、この制御選択判定が実行されるまでの間に車両の移動が検出されたか否かを判定する(ステップ203)。具体的には、本実施形態のドアECU12は、車速センサ52の出力信号Vspに基づいて、その車両の移動を検出する。更に、ドアECU12は、このステップ203において、車両の移動が検出されていないと判定した場合(ステップ203:NO)には、アクティブレバー45の中立復帰制御を実行した後、当該ラッチ機構4のクローズ制御を実行する(ステップ204)。そして、上記ステップ203において、車両の移動が検出されていると判定した場合(ステップ203:YES)には、アクティブレバー45の中立復帰制御を実行することなく、当該ラッチ機構4のクローズ制御を実行する(ステップ205)。
即ち、クローズ制御の停止中、利用者がスライドドア1を手動操作することによって、その後、電源電圧Vbの回復によりクローズ制御の実行が可能となったとき、そのスライドドア1が開状態となっている可能性がある。そして、このような状況において、その途中で停止したクローズ制御を再開した場合には、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1が移動したとき、そのクローズ動作したラッチ機構4がストライカ32に対して干渉することになる。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU12は、クローズ制御を途中で停止した後、再びクローズ制御の実行が可能になった場合には、そのスライドドア1が、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にあるか否かを判定する。そして、そのラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1がない場合には、中立復帰制御の実行によりロック装置25のアクティブレバー45を中立位置P0に復帰させて、ラッチ機構4のクローズ動作を初期化することにより、そのラッチ機構4がストライカ32に対して係合可能な状態を保持する構成になっている。
一方、クローズ制御を途中で停止した後、再びクローズ制御の実行が可能になった場合において、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1がある場合、そのロック装置25の係合状態に変化はないものと考えられる。この場合、一度、ロック装置25のアクティブレバー45を中立位置P0に復帰させる。そして、これによりラッチ機構4のクローズ動作を初期化した後、再度、クローズ制御を実行することで、より確実に、そのラッチ機構4をフルラッチ状態に移行させることができる。
しかしながら、本実施形態のロック装置25は、アクティブレバー45の回動方向に応じて、そのラッチ機構4がクローズ動作及びリリース動作する構成を有していることから、中立復帰制御の実行時、故障の発生等によりアクティブレバー45が中立位置P0を超えて反転回動した場合には、そのラッチ機構4がリリース動作する可能性がある。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU12は、その停止したクローズ制御が開始された当初から、この制御選択判定が実行されるまでの間に車両の移動が検出されたか否かを判定する。そして、車両の移動が検出されている場合、即ち車両が走行している可能性がある場合には、中立復帰制御を実行することなく、そのまま、その途中停止したクローズ制御を再開することで、車両走行中にラッチ機構4がリリース動作、即ちスライドドア1が開状態となる可能性を排除する構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)中立復帰制御部としてのドアECU12は、ラッチ機構4のクローズ制御を途中で停止した後、当該クローズ制御の実行が可能となった場合に、その回動方向に応じてラッチ機構4をクローズ動作及びリリース動作させる回動部材としてのアクティブレバー45を中立位置P0に復帰させる。また、車両移動検出部としてのドアECU12は、クローズ制御の開始後における車両の移動を検出する。そして、再開制御部としてのドアECU12は、クローズ制御の開始後における車両の移動が検出されている場合(ステップ203:YES)において、当該クローズ制御の実行が可能となった場合には、アクティブレバー45の中立復帰制御を実行することなく、その途中で停止したクローズ制御を再開する(ステップ205)。
上記構成によれば、故障の発生等を要因としてアクティブレバー45が中立位置P0を超えて反転回動することによりラッチ機構4がリリース動作する可能性を排除することができる。そして、これにより、車両走行中にスライドドア1が開状態となることを防ぎつつ、ラッチ機構4のクローズ動作を完遂することができる。その結果、クローズ制御を途中で停止した場合であっても、そのロック装置25を正しく機能させることができる。
(2)リトライ制御部としてのドアECU12は、クローズ制御の開始後における車両の移動が検出されていない場合(ステップ203:NO)には、中立復帰制御を実行した後、再度、クローズ制御を実行する(ステップ204)。
即ち、ラッチ機構4のクローズ動作を初期化した後、再度、クローズ制御を実行することで、より確実に、そのラッチ機構4をフルラッチ状態に移行させることができる。そして、車両が停車状態にある場合には、そのスライドドア1が一時的に開状態となる可能性についてもまた、問題にはなり難い。従って、上記構成によれば、高い安全性を確保しつつ、そのロック装置25を確実にクローズ動作させることができる。
(3)クローズ位置判定部及びクローズ禁止部としてのドアECU12は、クローズ制御の実行が可能となった場合には、スライドドア1が、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にあるか否かを判定する。そして、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1がない場合(ステップ201:YES)には、中立復帰制御のみを実行し、その後、クローズ制御を実行しない。
上記構成によれば、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にスライドドア1が移動したとき、そのクローズ動作したラッチ機構4がストライカ32に干渉することを防ぐことができる。そして、中立復帰制御の実行によりラッチ機構4のクローズ動作を初期化し、この状態を維持することで、そのロック装置25を正しく機能させることができる。
(4)ロック装置5(25)は、車載電源13の電源電圧Vbに基づく駆動電力の供給を受ける。そして、停止制御部及び実行許可部としてのドアECU12は、電源電圧Vbの低下時(Vb≦V1、ステップ101:YES)には、ロック装置5の作動制御を停止し(ステップ102)、電源電圧Vbが回復した場合(Vb≧V2、ステップ103:YES)には、その作動制御の実行を許可する(ステップ104)。
上記構成によれば、駆動電力の供給が不安定になりやすい電源電圧Vbの低下した状況下でロック装置5の作動制御が行われることを回避することができる。そして、これにより、高い質感を確保することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、車両の側面に設けられたスライドドア1を開閉作動させるパワースライドドア装置20及びそのロック装置5(25)に具体化した。しかし、これに限らず、スイング式のドア、或いは車両後部に設けられたバックドアやラゲッジドア等、その他のパワードア装置に適用してもよい。そして、サンルーフ装置やパワーウィンドウ装置等、ドア以外の開閉体を対象とする車両用開閉体制御装置に適用してもよい。
・スライドドア1に設けられるロック装置5の数及び配置は任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、ロック装置25は、モータ駆動により第1方向及び第2方向に回動するアクティブレバー45を備える。そして、このアクティブレバー45の回動方向に応じて、そのラッチ機構4がクローズ動作及びリリース動作することとした。しかし、これに限らず、第1方向及び第2方向に回動することによりラッチ機構4をクローズ動作及びリリース動作させる回動部材の構成については、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、直接的に車載電源13の電源電圧Vbを監視(検出)することにより、そのスライドドア1の駆動制御及びロック装置25の作動制御を停止し、並びにその停止したスライドドア1の駆動制御及びロック装置25の作動制御の実行を許可することとした。しかし、これに限らず、例えば、エンジンECU53からエンジンのクランキングが行われていることを示すクランキング信号Scrを取得する(図1参照)。そして、電源電圧Vbが低下しやすい状況であるクランキングの開始時にスライドドア1の駆動制御及びロック装置25の作動制御を停止し、電源電圧Vbが回復すると考えられるクランキングの終了後に、そのスライドドア1の駆動制御及びロック装置25の作動制御の実行を許可する構成であってもよい。
・また、その他、車載電源13の電源電圧Vbが低下する可能性のあるクランキング以外の事象に基づいて、そのスライドドア1の駆動制御及びロック装置25の作動制御を停止し、及びその実行を許可する構成であってもよい。
・上記実施形態では、クローズ制御の開始後における車両の移動を検出する。そして、このクローズ制御の開始後における車両の移動が検出されている場合において、当該クローズ制御の実行が可能となった場合には、アクティブレバー45を中立位置P0に復帰させる中立復帰制御を実行することなく、その途中で停止したクローズ制御を再開することとした。しかし、これに限らず、クローズ制御の実行が可能になった時点において車両が移動中である場合に、中立復帰制御を実行することなくクローズ制御を再開する構成としてもよい。これにより、より確実に、車両走行中にスライドドア1が開状態となることを防ぐことができる。
・また、ロック装置25が、回動方向に応じてラッチ機構4をクローズ動作及びリリース動作させる回動部材を有していない構成、つまりクローズ機構とリリース機構とが独立に設けられたロック装置においても、クローズ制御を途中で停止した後、そのクローズ制御の実行が可能となった場合には、ラッチ機構4のクローズ動作を初期化するとよい。これにより、その後、再度、クローズ制御を実行した場合に、より確実に、そのラッチ機構4をフルラッチ状態に移行させることができる。そして、この場合においてもまた、ラッチ機構4をクローズ動作させるべき位置にあるスライドドア1があることを確認した後、再度、クローズ制御を実行することで、そのクローズ動作したラッチ機構4がストライカ32に対して干渉することを防ぐことができる。
・上記実施形態では、ロック装置25には、そのアクティブレバー45が中立位置P0にあることを検出可能な中立SW50dが設けられることとした。しかし、これに限らず、アクティブレバー45の中立位置復帰判定については、中立復帰制御の継続によりカウントアップするカウンタのカウント値に基づいて行う構成としてもよい。そして、そのカウンタについてもまた、計時カウンタ(タイマ)を用いてもよく、例えば、駆動源となるモータ40の回転、つまりはアクティブレバー45の反転回動に同期してカウントアップするようなものを用いてもよい。
・上記実施形態及び別例では、制御装置としてのドアECU12が、ロック装置25の作動を制御する。そして、このドアECU12が、中立復帰制御部、車両移動検出部、再開制御部、リトライ制御部、クローズ位置判定部、クローズ禁止部、停止制御部、実行許可部、及び初期化制御部としての機能を有することとした。しかし、これに限らず、このような制御装置が複数の情報処理装置に分散されたかたちで形成される構成であってもよい。そして、上記各機能制御部もまた、これらの各情報処理装置に分散されていてもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記停止制御部は、エンジンのクランキングが開始されることにより前記ロック装置の作動制御を停止し、前記実行許可部は、前記クランキングが終了することにより前記作動制御の実行を許可すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
即ち、エンジンのクランキング時には、そのスタータが大電力を消費することによって、車載電源の電源電圧が一時的に低下することがある。従って、上記構成によれば、駆動電力の供給が不安定になりやすい電源電圧の低下した状況下でロック装置の作動制御が行われることを回避することができる。また、特に、車載電源の容量が小さい小型車等においては、その車載電源の出力をスタータに集中することによって、速やかなエンジン始動が可能になる。そして、これにより電力消費量を抑えることで、その車載電源の過放電を防ぐことができる。
(ロ)ラッチ機構を有するロック装置と、前記ロック装置の作動を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ラッチ機構をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に移行させるべくクローズ動作させるクローズ制御を途中で停止した後、該クローズ制御の実行が可能となった場合に、前記クローズ動作を初期化する初期化制御部と、前記クローズ動作の初期化後、再度、前記クローズ制御を実行するリトライ制御部と、を備える車両用開閉体制御装置。これにより、その後、再度、クローズ制御を実行した場合に、より確実に、そのラッチ機構をフルラッチ状態に移行させることができる。
1…スライドドア(開閉体)、4…ラッチ機構、5(25)…ロック装置、11…ドアアクチュエータ、12…ドアECU(制御装置)、13…車載電源、20…パワースライドドア装置、32…ストライカ、35…ラッチ、35a…第1係合部、35b…第2係合部、36…ポール、36a…係合部、40…モータ、41…ロックアクチュエータ、44…セクターギヤ、45…アクティブレバー(回動部材)、46…ラッチレバー、47…リリースレバー、48…オープンレバー、50…センサスイッチ、50a…ハーフラッチSW、50b…フルラッチSW、50c…ポールSW、50d…中立Sw、Swa〜Swd…出力信号、52…車速センサ、Vsp…出力信号、P0…中立位置、Vb…電源電圧、V1…第1閾値、V2…第2閾値、Scr…クランキング信号、S1…操作入力信号、S2…ロック制御信号。

Claims (5)

  1. ラッチ機構を有するロック装置と、
    前記ロック装置の作動を制御する制御装置と、を備え、
    前記ロック装置は、第1方向及び第2方向に回動する回動部材を有し、該回動部材の回動方向に応じて前記ラッチ機構がクローズ動作及びリリース動作するものであって、
    前記制御装置は、
    前記ラッチ機構をクローズ動作させるべく前記回動部材を中立位置から第1方向に回動させるクローズ制御を途中で停止した後、該クローズ制御の実行が可能となった場合に、前記回動部材を反転回動させて中立位置に復帰させる中立復帰制御部と、
    前記クローズ制御の開始後における車両の移動を検出する車両移動検出部と、
    前記ロック装置が開閉体を全閉位置に保持する全閉ロックであり、且つ前記クローズ制御の開始後における前記車両の移動が検出されている場合において、前記クローズ制御の実行が可能となった場合には、前記回動部材を中立位置に復帰させる中立復帰制御を実行することなく前記クローズ制御を再開する再開制御部と、
    を備える車両用開閉体制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記再開制御部は、前記クローズ制御の実行が可能になった時点において前記車両が移動中である場合に、前記中立復帰制御を実行することなく前記クローズ制御を再開すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記制御装置は、前記クローズ制御の開始後における前記車両の移動が検出されていない場合には、前記中立復帰制御を実行した後、再度、前記クローズ制御を実行するリトライ制御部を備えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記制御装置は、
    前記クローズ制御の実行が可能となった場合に、前記ラッチ機構を前記クローズ動作させるべき位置に前記開閉体があるか否かを判定するクローズ位置判定部と、
    前記ラッチ機構を前記クローズ動作させるべき位置に前記開閉体がない場合には、前記クローズ制御の実行を禁止するクローズ禁止部と、を備えること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記ロック装置は、車載電源の電源電圧に基づく駆動電力の供給を受けるものであって、
    前記制御装置は、
    前記電源電圧の低下時に前記ロック装置の作動制御を停止する停止制御部と、
    前記電源電圧が回復した場合に前記作動制御の実行を許可する実行許可部と、
    を備えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
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