JP6719884B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気弁や排気弁の開閉時期を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
このバルブタイミング制御装置は、タイミングスプロケットに一体的設けられた電動モータを有し、該電動モータの回転力を、減速機構を介して従動部材(カムシャフト)に伝達することによって、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変換して吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御するようになっている。
前記タイミングスプロケットは、外周にチェーンが巻回される歯車を一体に有するスプロケット本体の後端部に、円環状の保持プレートがボルト固定されている一方、カムシャフトの軸方向一端部に固定された前記従動部材は、後端部の前記保持プレートの内周側に円盤状のアダプタが設けられている。
また、前記保持プレートの内周縁とアダプタの外周縁との間には、両者が協働して前記タイミングスプロケットに対するカムシャフトの遅角側と進角側の最大相対回転位置を規制するストッパ機構が設けられている。このストッパ機構は、前記保持プレートの内周縁に一体に設けられたストッパ凸部と、アダプタの外周縁に切欠形成されて、前記ストッパ凸部の一側縁または他側縁が当接して前記最大相対回転位置を規制するストッパ凹溝とから構成されている。
特開2013−227919号公報
ところで、前記従来のバルブタイミング制御装置にあっては、前記ハウジングに保持プレートをボルトによって固定する際には、前記ハウジングの後端に設けられた位置決めピンを、前記保持プレートに設けられた位置決め孔に挿入して、両者が予め位置決めされた状態で前記ボルトによって固定されるようになっている。
しかしながら、前記位置決めピンと位置決め用孔の周方向の形成位置によっては、前記保持プレートが適正な位置からずれてしまうおそれがある。この位置ずれの状態でハウジングに保持プレートがボルト固定されると、前記ストッパ凹溝の周方向両側面に対するストッパ凸部の両側面の当接位置が僅かに傾いてしまい、前記ストッパ機構によるタイミングスプロケットに対するカムシャフトの相対回転変換角のずれが生じて変換角度の精度が低下してしまうおそれがある。この結果、内燃機関の燃費や出力性能などに影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、駆動回転体への組付時の保持プレートの位置ずれを抑制して、変換角度の精度低下を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、 クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトと一体に回転する従動回転体と、モータ出力軸の回転駆動によって前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、前記従動回転体に設けられた第1ストッパ部と、前記駆動回転体に固定され、前記第1ストッパ部が円周方向から当接することによって前記駆動回転体に対する前記従動回転体の最大遅角側あるいは最大進角側の相対回転位置を規制する第2ストッパ部を有する固定部材と、
前記駆動回転体と固定部材との間に設けられ、前記駆動回転体の回転軸中心と前記従動回転体の前記最大遅角の相対回転位置で前記第1ストッパ部と第2ストッパ部が当接する当接部とを結ぶ線を基準角度0°として、この基準角度に対して+45°乃至+135°までの角度範囲内と−45°乃至−135°までの角度範囲内に設けられた2つの位置決め機構と、
を備え、
前記2つの位置決め機構は、一方の位置決め機構と前記駆動回転体の回転軸中心を結ぶ線よりも円周方向へ所定角度だけずれた位置に他方の位置決め機構が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、駆動回転体への固定時における保持プレートの位置ずれを抑制して、カムシャフトの相対回転位置の変換角度の精度低下を抑制することが可能になる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 カムシャフトを外した状態における図1のB矢視図である。 第1位置決め用孔と第2位置決め用孔の形成位置を、実験によって基準角度から+角度へ種々変えた保持プレートの正面図であって、Aは第1位置決め用孔を基準角度から+90°の位置に形成した状態、Bは+75°、Cは+60°、Dは+45°、Eは+30°Fは+15°、Gは0°の形成位置をそれぞれ示している。 同じく第1位置決め用孔と第2位置決め用孔の形成位置を、実験によって基準角度から−角度へ種々変えた保持プレートの正面図であって、Aは第1位置決め用孔を基準角度から−15°の位置に形成した状態、Bは−30°、Cは−45°、Dは−60°、Eは−75°、Fは−90°の形成位置をそれぞれ示している。 第1位置決め用孔の形成角度の変化位置に対する変換角度ずれとの関係を示す特性図である。 図4のC部拡大図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、吸気弁側のバルブタイミング制御装置に適用したものであるが、排気弁側にも適用可能である。
前記バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド01上に軸受02を介して回転自在に支持されていると共に、前記タイミングスプロケット1に相対回転自在に設けられたカムシャフト2と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、該位相変更機構3の前端に配置されたカバー部材4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって筒状に一体に形成されており、外径が比較的小径状に形成されたスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受ける歯車1bと、前記スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた内歯構成部5と、から構成されている。
前記内歯構成部5は、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構3の前方へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には波形状の複数の内歯5aが形成されている。また、この内歯構成部5の軸方向の外端面には、後述する電動モータ12のモータハウジング14が前記各ボルト7を介して軸方向から結合されている。
前記タイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の軸方向の一端部2aに設けられた後述する従動回転体である従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1が前記従動部材9(カムシャフト2)に相対回転自在に軸受けされている。
さらに、前記スプロケット本体1aの内歯構成部5と反対側の後端面には、固定部材である保持プレート8が固定されている。この保持プレート8は、図1、図2及び図4に示すように、金属板材によって円環状に形成され、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、中央孔8aの内径が前記大径ボールベアリング43の外輪43aの内径よりも小さく形成されて、内周部の内側面が前記外輪43aの軸方向の他端面に微小隙間を介して軸方向から対峙している。
また、前記保持プレート8の中央孔8aの内周縁所定位置には、図4に示す径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出した第2ストッパ部であるストッパ凸部8bが一体に設けられている。このストッパ凸部8bは、ほぼ扇状に形成されて、先端面8cが後述するアダプタ11のストッパ凹溝11dの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。
また、前記スプロケット本体1aと内歯構成部5及び保持プレート8の各外周部には、6本のボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔1c、8dが周方向のほぼ等間隔位置に貫通形成されている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、軸方向の一端部2aにアダプタ11を介して従動部材9がカムボルト10によって軸方向から共締め固定されている。なお、前記従動部材9とアダプタ11とによって従動回転体を構成している。
前記従動部材9は、鉄系金属によって一体に形成され、図1〜図3に示すように、後端側(カムシャフト2側)に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、から主として構成されている。
前記固定端部9aは、外側面がカムシャフト2の一端部2aの前端面側に対向配置され、この外側面のほぼ中央位置に円盤状の第1嵌合溝9dが形成されている。この第1嵌合溝9dは、その内径がカムシャフト2の一端部2aの外径よりも大きく形成されていると共に、深さが前記アダプタ11の後述する凸状の内周部11bの高さよりも僅かに浅く設定されている。また、この第1嵌合溝9dの内周面は、前記大径ボールベアリング43の外輪43aに径方向で重なる位置に配置されている。
前記円筒部9bは、図1に示すように、内部軸心方向に前記カムボルト10の軸部10bが挿通される挿通孔9eが貫通形成されていると共に、外周側には小径ボールベアリング35とニードルベアリング36が軸方向に並列に設けられている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸方向端面が小径ボールベアリング35の内輪を軸方向から支持していると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の端部から内部軸方向に形成された雌ねじ2cに螺着する雄ねじ10cが形成されている。
前記アダプタ11は、図1、図2及び図4に示すように、一定の肉厚を有する円盤状の金属板をプレス成形によって縦断面ほぼクランク状に折曲形成され、フランジ状の外周部11aと、電動モータ12方向へ突出した有底円筒状の内周部11bと、から構成されている。
前記外周部11aは、外径が従動部材9の固定端部9a(内輪固定面62)の外径よりも僅かに大きく形成されて、電動モータ12側の内側面の外周側が第1規制面11cとして構成されている。この第1規制面11cは、前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向他端面に当接して軸方向外側への移動を規制するようになっている。
前記第1規制面11cの内周側が従動部材9の固定端部9aの外側面9cと微小隙間をもって軸方向から対峙している。
前記外周部11aの外周面には、図4に示すように、前記保持プレート8のストッパ凸部8bが係入する第1ストッパ部であるストッパ凹溝11dが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝11dは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部8bの両側面8e、8fが周方向の対向面11e、11fにそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置を機械的に規制するようになっている。
すなわち、図4に示すように、ストッパ凸部8bの一側面8eにアダプタ11の一方の対向面11eが周方向から当接することによって、カムシャフト2の最大遅角側の相対回転位置が規制され、また、ストッパ凸部8fの他端面8dにアダプタ11の他方の対向面11fが当接することによって、カムシャフト2の最大進角側の相対回転位置が規制されるようになっている。
前記保持プレート8のストッパ凸部8bの両側面8e、8fと、アダプタ11のストッパ凹溝11dの対向面11e、11fと、によってストッパ機構が構成されている。
また、前記外周部11a側には、前記スプロケット本体1aに対して前記保持プレート8を位置決めする位置決め機構が設けられている。
この位置決め機構は、図2及び図4に示すように、前記スプロケット本体1aの保持プレート8が軸方向から当接する後端面から突出した2つの第1、第2位置決めピン44a、44bと、前記保持プレート8の前記両位置決めピン44a、44bに対応した位置に貫通形成された2つの第1、第2位置決め用孔45a、45bとから構成されている。
前記両位置決めピン44a、44bは、スプロケット本体1aのそれぞれ隣接する各ボルト挿通孔1cの間に設けられている一方、前記両位置決め用孔45a、45bも両位置決めピン44a、44bに対応した位置、つまり、前記保持プレート8のそれぞれ隣接する各ボルト挿通孔8dの間に穿設されている。
前記第1位置決めピン44aが挿通される第1位置決め用孔45aは、内径が前記第1位置決めピン44aの外径より僅かに大きな円形状に形成されている一方、第2位置決めピン44bが挿通する前記第2位置決め用孔45bは、第2位置決めピン44bを介して保持プレート8が径方向へ僅かに移動可能なように径方向に沿った長孔状に形成されている。
そして、前記各位置決めピン44a、44bと位置決め用孔45a、45bの形成位置、特に、第1位置決めピン44aと第1位置決め用孔45aの形成位置は、後述するように、前記ストッパ機構との相対関係位置で決定されるようになっている。
前記アダプタ11の内周部11bは、電動モータ12側に突出した有底円筒状の凸状に形成され、反対側の凹溝11gにカムシャフト2の一端部2aが軸方向から嵌合している共に、中央位置には前記カムボルト10の軸部10bが挿通する挿通孔11hが貫通形成されている。また、内周部11bの挿通孔11gを中心とした径方向位置にはカムシャフト2の一端部2aの端面から突出した図外の位置決めピンが挿入される位置決め用長孔11iが貫通形成されている共に、前記挿通孔11hを挟んだ前記位置決め用長孔11iと径方向反対側の位置に、後述する潤滑油通路の一部を構成する油通路孔11jが貫通形成されている。
前記凸状の内周部11bは、前記従動部材9の固定端部9aの前記第1嵌合溝9d内に軸方向から圧入によって嵌合し、この嵌合した状態で、前記内周部11bの先端壁を、カムボルト10によってカムシャフト2の一端部2aと従動部材9の固定端部9aとの間に挟持状態に結合されている。
前記位相変更機構3は、前記従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された前記電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構13と、から主として構成されている。
前記電動モータ12は、図1に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークである前記モータハウジング14と、該モータハウジング14の内部に回転自在に設けられたモータ出力軸15と、モータハウジング14の内周面に固着されたステータであるそれぞれ円弧状の4つの永久磁石16と、モータハウジング14の前端部に固定された前記給電プレート17と、を備えている。
このモータハウジング14は、図1に示すように、鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成されて、外径が前記スプロケット本体1aの外径と同じく比較的小径に形成されていると共に、後端側に円板状の隔壁14aが一体に形成されている。
前記隔壁14aは、ほぼ中央に有する円筒状の延出部の内周に、前記モータ出力軸15及び偏心軸部37が挿通される大径な軸挿通孔14bが形成されている。また、前記隔壁14aの外周部の各ボルト挿通孔1c、8dと対応した位置には、前記各ボルト7の先端部が螺着する6つの雌ねじ孔14cが周方向の等間隔位置に形成されており、これらに挿通、螺着した前記各ボルト7によって前記タイミングスプロケット1(内歯構成部5)と保持プレート8及びモータハウジング14が軸方向から共締め固定されている。
前記モータ出力軸15は、段差円筒状に形成されてアーマチュアとして機能し、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部を介してカムシャフト2側の大径部15aと、カバー部材4側の小径部15bと、から構成されている。前記大径部15aは、外周に鉄心ロータ18が固定されていると共に、軸方向の後端面に減速機構13の一部を構成する偏心カムである偏心軸部37が一体に結合されている。
一方、前記小径部15bは、外周に整流子であるコミュテータ20が固定されている。このコミュテータ20は、小径部15bの外周面に圧入された円環部材20aの外周に設けられ、導電材によって円環状に形成されて、前記鉄心ロータ18の極数と同数に分割された各セグメントに後述のコイル19の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。
前記鉄心ロータ18は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル19のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成されており、この鉄心ロータ18の内周部が前記モータ出力軸15の段差部外周に軸方向へ位置決めされつつ固定されている。
前記各永久磁石16は、円周方向に所定隙間をもって配設されて全体が円筒状に形成され、円周方向に複数の磁極を有している。
前記給電プレート17は、図1に示すように、鉄系金属材からなる円盤状の金属プレート部17aと、該金属プレート部17aの前後両側面にモールドされた円板状の樹脂部17bと、から構成されている。
前記金属プレート部17aは、前記樹脂部17bに覆われていない外周部が前記モータハウジング14の前端部内周に形成された円環状の段差状の凹溝にカシメによって位置決め固定されていると共に、中央部にはモータ出力軸15の小径部15bなどが挿通される軸挿通孔17cが貫通形成されている。また、金属プレート部17aは、前記軸挿通孔17cの内周縁に連続した所定の位置に図外の2つの保持孔が打ち抜きにより形成されている。
また、前記給電プレート17には、前記金属プレート部17aの各保持孔の内側に配置されて、前記樹脂部17bの前端部に複数のリベット40により固定された銅製筒状の一対のブラシホルダ23a、23bと、該各ブラシホルダ23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24a、24bのばね力で円弧状の各先端面が前記コミュテータ20の外周面に径方向から弾接する一対の切換用ブラシ25a、25bと、前記樹脂部17bの前端部側に、それぞれの外側面を露出した状態でモールド固定された内外二重の給電用スリップリング26a,26bと、前記各切換用ブラシ25a、25bと各スリップリング26a,26bを電気的に接続する図外のハーネスと、が設けられている。
前記カバー部材4は、図1及び図2に示すように、ほぼ円盤状に形成されて、前記給電プレート17の前端側に前記の前端部に対向して配置されており、円板プレート状のカバー本体28と、該カバー本体28の前端部を覆う合成樹脂製のカバー部29と、から構成されている。
前記カバー本体28は、主として合成樹脂材によって所定の肉厚に形成されていると共に、外径が前記の外径より大きく形成されており、内部には金属製の補強プレート28aがモールド固定されている。
また、カバー本体28は、図2にも示すように、外周部の4箇所に突設された円弧状のボス部28bに、後述するチェーンカバー22に固定されるボルトが挿通されるボルト挿通孔28cが図外の金属製スリーブによってそれぞれ形成されている。
前記カバー本体28は、前記各スリップリング26a、26bと軸方向から対向する位置に銅製の一対の角筒状ブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿って固定されていると共に、該各ブラシホルダ30a、30bの内部には、各先端面が前記各スリップリング26a、26bに摺接する一対の給電用ブラシ31a、31bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
また、カバー本体28の外端面に形成された収容溝の内部には、前記各給電用ブラシ31a、31bを前記スリップリング26a、26b方向へ付勢する付勢部材である図外の一対の捩りコイルばねが収容されている。
また、前記カバー本体28の下端部には、図2に示すように、前記各給電用ブラシ31a、31bに図外のコントロールユニットを介して電源バッテリーから電流を供給する給電用コネクタ32が一体に設けられていると共に、回転角度信号を前記コントロールユニットに出力する信号用コネクタ33が前記給電用コネクタ32と並行かつ径方向に沿って突設されている。
前記カバー部29は、円盤プレート状に形成されて、外周縁に一体に形成された円環状の係止凸部29aが前記カバー本体28の外周部に形成された段差係止溝に軸方向から圧入によって係止固定されている。
前記モータ出力軸15の小径部15bと、前記カバー本体28の凹溝の底壁を挟んだ中央部との間には、モータ出力軸15の回転角度位置を検出する前記角度センサ34が設けられている。
この角度センサ34は、電磁誘導型であって、図1に示すように、前記モータ出力軸15の小径部15b内に固定された被検出部50と、前記カバー本体28のほぼ中央位置に固定されて、前記被検出部50からの検出信号を受信する検出部51と、から構成されている。
前記モータ出力軸15と偏心軸部37は、前記カムボルト10の軸部10bの外周面に設けられた前記小径ボールベアリング35と、前記従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング35の軸方向側部に配置された前記ニードルベアリング36とによって回転自在に支持されている。
また、前記モータ出力軸15の大径部15aの外周面と前記モータハウジング14の延出部の内周面との間には、減速機構13の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール38が設けられている。このオイルシール38は、電動モータ12と減速機構13との間をシールするように隔成するものである。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行うと共に、前記給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26b、切換用ブラシ25a、25b、コミュテータ20などを介してコイル19に通電してモータ出力軸15の回転制御を行い、減速機構13によってカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機構13は、図1〜図3に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部37と、該偏心軸部37の外周に設けられた中径ボールベアリング39と、該中径ボールベアリング39の外周に設けられた前記ローラ40と、該ローラ40を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器41と、該保持器41と一体の前記従動部材9と、から主として構成されている。
前記偏心軸部37は、図1に示すように、円筒状に形成されて、外周面に形成されたカム面37aの回転軸心Yがモータ出力軸15の回転軸心Xから径方向へ僅かに偏心して、いる。
前記中径ボールベアリング39は、前記ニードルベアリング36の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪39aと外輪39b及び該両輪39a、39bとの間に介装されたボール39cと、該ボール39cを保持する図外のケージと、から構成されている。
前記内輪39aは、前記偏心軸部37の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪39bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪39bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器41の背面との間に形成された微小なクリアランスを介してフリーな状態になっている。
外輪39bは、その外周面が図2にも示すように、前記各ローラ40の外周面が転動自在に当接していると共に、この外周面と前記保持器41のローラ保持部41bの内面との間に、円環状のクリアランスが形成されて、このクリアランスを介して中径ボールベアリング39全体が前記偏心軸部37の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
この保持器41は、図1〜図3に示すように、前記固定端部9aの外周部に一体に設けられて該固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲形成されて、前記固定端部9aの外周部前端側に径方向に沿って延出した円環状の伝達基部41aと、該伝達基部41aの外端からほぼ軸直角方向へ延出した円筒状のローラ保持部41bと、から主として構成されている。
前記ローラ保持部41bは、先端部が前記内歯構成部5やモータハウジング14の隔壁14aなどによって隔成された円環凹状の収容空間を介して前記隔壁14a方向へ延出していると共に、周方向のほぼ等間隔位置には、前記複数のローラ40をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41cが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔41cは、先端部側が閉塞されて前後方向に細長い長方形状に形成され、その全体の数(ローラ40の数)が前記内歯構成部5の内歯5aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、減速比を得るようになっている。
前記各ローラ40は、鉄系金属によって形成され、前記中径ボールベアリング39の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ前記内歯構成部5の内歯5aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41cの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向へ揺動運動するようになっている。
また、前記減速機構13には、内部の各構成部材を潤滑する潤滑油が潤滑油通路によって循環されるようになっている。
前記チェーンカバー22は、例えばアルミニウム合金材によって一体に形成され、図1に示すように、機関本体であるシリンダヘッド01と図外のシリンダブロックの前端側に前記タイミングスプロケット1に巻回された図外のタイミングチェーン全体を覆うよう上下方向に沿って配置固定されている。また、このチェーンカバー22と前記モータハウジング14との間には、オイルシール42が介装され、このオイルシール42によって前記チェーンカバー22の内周面と前記モータハウジング14の外周面との間をシールしている。
そして、前述したように、前記位置決め機構の第1、第2位置決め用孔45a、45b(第1、第2位置決めピン44a、44b)の形成位置は、前記ストッパ機構のストッパ凸部8bがストッパ凹溝11dの対向面11eに当接した状態における相対関係位置で決定されるようになっている。特に、第1位置決め用孔45a(第1位置決めピン44a)の形成位置が基準になるので、以下では、主として、前記第1位置決め用孔45aの形成位置について説明する
すなわち、前記第1位置決め用孔45aは、図4に示すように、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回転角度位相が最大遅角位置に保持された位置、つまり、前記ストッパ凸部8bの一側面8eに対してストッパ凹溝11dの一方側の対向面11eに周方向から面接触状態で当接した当接面とタイミングスプロケット1の回転軸中心P(カムボルト10の軸心P)を結ぶ線Qを基準角度0°として、この基準角度0°から図4中、反時計方向の角度+90°の位置に形成されている。この実施形態では、第1位置決め用孔45aを+90°の角度位置に形成したが、この角度位置は固定的なものではなく、0°を基準として±45°〜±135°または−45°〜−135°の範囲の位置に形成されれば、前記第1位置決めピン44aとの関係で、スプロケット本体1aに対する保持プレート8の適正な位置決めを行うことができる。
具体的に説明すると、本願の発明者は、前記結ぶ線Q(基準角度0°)を中心として第1位置決め用孔45aの形成位置について、図5及び図6に示すように数多くのシミュレーション(計算)を行った。つまり、図5は第1位置決め用孔45aを、前記基準角度0°から+角度方向の複数の位置に形成した場合を示し、図6は第1位置決め用孔45aを基準角度0°から−角度方向の複数の位置に形成した場合を示している。
図5Aは+90°、Bは+75°、Cは+60°、Dは+45°、Eは+30°、Fは+15°、Gは基準角度0°に重ねた0°の角度位置に設定し、図6Aは−90°、Bは−75°、Cは−60°、Dは−45°、Eは−30°、Fは−15°の角度位置に設定した。
図7は前記シミュレーション(計算)結果による第1位置決め用孔45aの形成角度位置とストッパ機構による変換角度ずれの関係を折れ線グラフで示したもので、この実験結果によると、第1位置決め用孔45aの形成角度位置が前記0°を頂点として左右へ下方向の円弧状の曲線となり、第1位置決め用孔45aの形成角度位置が0°〜±44°または±136°〜±180°程度までは変換角度ずれが約0.037〜0.030°となって比較的大きなずれ量になっている。しかし、形成位置が±45°を超えると変換角度ずれが急激に減少することが分かった。この場合、約0.029〜0.010°程度の微小なずれ量になる。
すなわち、前記第1位置決め用孔45aの形成角度位置が0°〜約±44°または±136°〜±180°の範囲では、前記保持プレート8をスプロケット本体1aの後端面に各ボルト7によって組み付け固定した後に、図8の一点鎖線で示すように、前記ストッパ凸部8bの一側面8eとストッパ凹溝11dの一方側の対向面11eとの間に僅かな角度の隙間Cが形成されてしまう。
これは、前記ストッパ機構の近傍に第1位置決めピン44aと第1位置決め用孔45aが存在すると、この第1位置決めピン44aを支点として保持プレート8が振り子のように揺れ動いてずれが生じ、この位置ずれによって前記隙間Cが形成されてしまうのである。このため、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大遅角位置での変換角のずれが生じて全体の変換角精度が低下してしまう。これによって、内燃機関の燃費などの機関性能に大きな影響を与えるおそれがある。
これに対して、前記第1位置決め用孔45aの形成角度位置が、基準角度0°から+45°乃至135°までの角度範囲、または−45°乃至−135°までの角度範囲では、前述のように、第1位置決めピン44aを支点とする保持プレート8の揺動が抑制されて変換角度のずれが急激に減少する。このため、前記保持プレート8をスプロケット本体1aの後端面に各ボルト7によって組み付け固定した後におけるバルブタイミング制御の変換角度のずれを十分に小さくすることができる。つまり、前述のシミュレーション結果からは変換角度のずれ抑制に有効な角度範囲は+45°〜+135°及び−45°〜+135°であることが分かる。換言すれば、+90°±45°及び−90°±45°である。
よって、前記変換角度ずれの許容範囲として約0.010〜0.029°の範囲となる第1位置決め用孔45aの形成角度位置は、図7に示すように、基準角度0°から+45°乃至+135°までの角度範囲(矢印A)と、または、−45°乃至135°までの角度範囲(矢印B)に設定した。
そして、この前述した±45°乃至±135°までの角度範囲に設定したのは、本願発明者が、変換角度ずれの許容範囲をシミュレーションにより解析した結果、約0.010〜0.029°の範囲であれば、燃費や出力などの機関性能に大きな影響を与えることのないことが解ったからである。また、前述した角度範囲のうち、特に、+90°±30°及び−90°±30°の範囲がより機関性能への影響が少ない。
特に、本実施形態では、前記第1位置決め用孔45aの形成角度位置を、基準角度0°に対してほぼ+90°の位置に設定したことから、図8の実線で示すように、前記ストッパ凸部8bの一側面8eとストッパ凹溝11dの一方側の対向面11eとの間の位置ずれが約0.010°と極めて小さく、両面8e、11e全体がほぼ接触している。したがって、前記変換角度精度の低下が抑制されて、機関運転中における前記電動モータ12によるタイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最進角位置と最遅角位置との間の相対回転位相制御を安定かつ高精度に行うことが可能になる。ここで、ほぼ+90°とは、+90°±5°とする。
また、前述した説明では、図5A〜Gと図6A〜Fに基づいて第1位置決め用孔45aの形成角度位置のみについて説明したが、第2位置決め用孔45bの形成角度位置は、第1位置決め用孔45aの形成位置を0°して、ここから前記結ぶ線Q方向へ約170°の位置に設定されている。
これは、第2位置決め用孔45bを、例えば第1位置決め用孔45aに対して約180°の角度位置、つまり対称位置に形成した場合は、スプロケット本体1aの後端部に保持プレート8をボルト7によって組み付ける際に誤って組み付けしてしまうおそれがあるが、約170°の角度位置に形成すれば孔の位置が対称位置にならず周方向でずれることで誤組み付けを未然に回避することができるためである。
なお、スプロケット本体1a側に設けられる前記第1、第2位置決めピン44a、44bは、第1、第2位置決め用孔45a、45bの形成位置に対応した位置に設けられることは言うまでもない。
〔本実施形態の作動〕
以下、本実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作動について簡単に説明すると、まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転し、その回転力が内歯構成部5を介してモータハウジング14に伝達されて、該モータハウジング14が同期回転する。一方、前記内歯構成部5の回転力が、各ローラ40から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットからの制御電流が給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26bなどを介して電動モータ12のコイル19に通電されてモータ出力軸15が回転駆動され、この回転力が減速機構13を介してカムシャフト2に対し減速された回転力が伝達される。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
そして、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、ストッパ凹溝11dの各対向面11e、11fのいずれか一方が、前記ストッパ凸部8bの各側面8e、8fの一方に当接することによって行われる。これによって、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
また、本実施形態では、前述したように、保持プレート8に形成される前記第1位置決め用孔45aの形成角度位置を、基準角度0°からほぼ+90°の位置に設定したことによって、前記ストッパ凸部8bの一側面8eとストッパ凹溝11dの一方側の対向面11eとの間の位置ずれを約0.010°と極めて小さくすることができる。
このため、前記変換角度の精度の低下が十分に抑制されて、機関運転中におけるタイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最進角位置と最遅角位置との間の相対回転位置制御を安定かつ高精度に行うことが可能になる。この結果、燃費や出力などの機関性能を十分に引き出すことができる。
また、第2位置決め用孔45bも基準角度0°に対して−90°±45°の範囲に設けられていることから、より正確な位置決めが可能になる。
さらに、スプロケット本体1aの後端面に保持プレート8を組み付け固定する際には、まず、スプロケット本体1aの第1位置決めピン44aに、保持プレート8の第1位置決め用孔45aを軸方向から挿入させると同時に、第2位置決めピン44bを第2位置決め用孔45bに挿入させるわけであるが、このとき、前記第2位置決め用孔45bは、径方向に沿った長孔状に形成されていることから、第2位置決めピン44bとの挿入性が良好になり、保持プレート8が若干傾いた状態で位置合わせを行ってもスムーズな挿入が得られる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば駆動回転体としては前記タイミングスプロケットの他に、タイミングプーリなども含まれる。
また、前記第2位置決め用孔45bを、長孔に代えて長溝状に形成することも可能である。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
1a…スプロケット本体
2…カムシャフト
2a…一端部
3…位相変更機構
5…内歯構成部
8…保持プレート(固定部材)
8b…ストッパ凸部(第2ストッパ部、ストッパ機構)
8e・8f…両側面(当接部)
9…従動部材(従動回転体)
11…アダプタ(従動回転体)
11a…外周部
11b…内周部
11d…ストッパ凹溝(第1ストッパ部、ストッパ機構)
11e・11f…両対向面(当接部)
12…電動モータ
13…減速機構
13…モータ出力軸
44a…第1位置決めピン
44b…第2位置決めピン
45a…第1位置決め用孔
45b…第2位置決め用孔
P…タイミングスプロケットの回転軸中心
Q…結ぶ線

Claims (6)

  1. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
    カムシャフトと一体に回転する従動回転体と、
    モータ出力軸の回転駆動によって前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、
    前記従動回転体に設けられた第1ストッパ部と、
    前記駆動回転体に固定され、前記第1ストッパ部が円周方向から当接することによって前記駆動回転体に対する前記従動回転体の最大遅角側あるいは最大進角側の相対回転位置を規制する第2ストッパ部を有する固定部材と、
    前記駆動回転体と固定部材との間に設けられ、前記駆動回転体の回転軸中心と前記従動回転体の前記最大遅角の相対回転位置で前記第1ストッパ部と第2ストッパ部が当接する当接部とを結ぶ線を基準角度0°として、この基準角度に対して+45°乃至+135°までの角度範囲内と−45°乃至−135°までの角度範囲内に設けられた2つの位置決め機構と、
    を備え、
    前記2つの位置決め機構は、一方の位置決め機構と前記駆動回転体の回転軸中心を結ぶ線よりも円周方向へ所定角度だけずれた位置に他方の位置決め機構が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記位置決め機構は、前記駆動回転体の回転軸中心と前記一方側の最大相対回転位置で前記第1ストッパ部と第2ストッパ部の当接部を結ぶ線を基準角度0°として、ここから+90°付近または−90°付近の角度位置に設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記位置決め機構は、前記駆動回転体と固定部材のいずれか一方側に設けられた位置決めピンと、前記駆動回転体と固定部材の他方側に設けられ、前記位置決めピンが挿入されて位置決めを行う位置決め用孔と、
    を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記2つの位置決め機構は、それぞれ位置決めピンと位置決め用孔を有し、前記いずれか一方の位置決め用孔は、径方向に沿って延びた長孔または長溝に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記固定部材は、円周方向の所定間隔位置に配置された複数のボルトによって前記駆動回転体に固定されている共に、
    前記位置決め機構は、周方向で隣接する一対の前記ボルトの間に設けられたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ部の互いに周方向から当接する両当接部は面接触によって当接することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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