JP6631971B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
この装置は、タイミングスプロケットの外周に歯車部が形成されていると共に、前端部と該前端部側に設けられた保持プレートの各外周部に、6つのボルト挿通孔が軸方向から形成されている。この各ボルト挿通孔にそれぞれ挿通されたボルトによって、前記タイミングスプロケットと保持プレート及び電動モータのモータハウジングが共締め固定されている。
特開2014−152766号公報
近年において、内燃機関の小型化(ダウンサイジング)の要請によって、吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの軸間の距離を可及的に短縮化させるようになっていることから、該カムシャフトの軸方向端部に取り付けられるバルブタイミング制御装置、つまりタイミングスプロケットの外径もコンパクト化が要求されている。
ところが、タイミングスプロケットに形成される前記各ボルト挿通孔は、円周方向の等間隔位置に配置されているため、少なくとも一部のボルト挿通孔と歯車部の歯底がタイミングスプロケットの径方向で重なり合うおそれがある。このため、前記一部のボルト挿通孔の孔縁と歯車部の歯底との間の肉厚が薄くなって、強度の低下を招くおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、装置全体のコンパクト化を確保しつつボルト挿通孔と歯車部の歯底との間の肉厚を大きく取って強度の向上が図り得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、とりわけ、駆動回転体に形成された複数のボルト挿通孔のひとつ一つが、前記駆動回転体の軸心と、歯車部の各歯山を介して両側に隣接する2つの前記歯底の各中心とをそれぞれ結ぶ2本線の間に形成されていると共に、前記駆動回転体の内周から歯車部の歯底までの径方向肉厚の中央よりも径方向外側に寄って配置されていることを特徴としている。
請求項に記載に発明は、駆動回転体に形成された各ボルト挿通孔のそれぞれの中心が、前記駆動回転体の軸心と前記歯車部の各歯山を介して両側に隣接する2つの前記歯底の開始点とをそれぞれ結ぶ2本線の間に形成されていると共に、前記駆動回転体の内周から歯車部の歯底までの径方向肉厚の中央よりも径方向外側に寄って配置されていることを特徴としている。
この発明によれば、装置全体のコンパクト化を確保しつつボルト挿通孔と歯車部の歯底との間の肉厚を大きく取って強度の低下を抑制することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図3のC部拡大図である。 図1のB矢視図である。 第3実施形態を示す図3のC部拡大図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、吸気弁側に適用したバルブタイミング制御装置を示している。また、装置全体の小型化を図るために、前記吸気弁側の後述するカムシャフトと排気側のカムシャフトの軸間距離が短く設定され、また、タイミングスプロケット1の外径も比較的小さく形成されている。
前記バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド01上に軸受02を介して回転自在に支持されていると共に、前記タイミングスプロケット1に相対回転自在に設けられたカムシャフト2と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、該位相変更機構3の前端に配置されたカバー部材4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成されており、外径が比較的小径状に形成されたスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された伝達部材である図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受ける歯車部6と、を備えている。
また、前記スプロケット本体1aの前端側には、内歯構成部5が一体に設けられている。この内歯構成部5は、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、カバー部材4方向へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には波形状の複数の内歯5aが形成されている。また、この内歯構成部5の軸方向の外端面には、後述する電動モータ12のモータハウジング14が前記各ボルト7を介して軸方向から結合されている。
前記歯車部6は、一般的な構造であって、複数の歯山6aと隣接する歯山6a、6a間に有する複数の歯底6bと、から構成されており、この実施形態では前記歯山6aが44個設けられている。
前記タイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと、前記カムシャフト2の軸方向の一端部2aに固定された後述する従動回転体である従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1が前記従動部材9(カムシャフト2)に相対回転自在に軸受けされている。
さらに、前記スプロケット本体1aの内歯構成部5と反対側の後端面には、保持プレート8が固定されている。この保持プレート8は、図1、図2及び図5に示すように、金属板材によって円環状に形成され、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、中央に有する中央孔8aの内径が前記大径ボールベアリング43の外輪43aの内径よりも小さく形成されて、内周部の内側面が前記外輪43aの軸方向の他端面に微小隙間を介して軸方向から対峙している。
また、前記中央孔8aの内周縁所定位置には、図5に示す径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出した第1ストッパ部であるストッパ凸部8bが一体に設けられている。このストッパ凸部8bは、ほぼ逆台形状に形成されて、先端面8cが後述するアダプタ11のストッパ凹溝11cの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。また、ストッパ凸部8は、保持プレート8の円周方向の両側に進角側当接面及び遅角側当接面としてのストッパ用の両側面8e、8fが形成されている。
また、前記内歯構成部5を含むスプロケット本体1a及び保持プレート8の各外周部には、8本のボルト7が挿通する8つのボルト挿通孔1b、8dが周方向の所定の間隔をもって貫通形成されている。この各ボルト挿通孔1b、8dの形成位置の具体的内容については後述する。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、軸方向の一端部2aにアダプタ11を介して従動部材9がカムボルト10によって軸方向から共締め固定されている。
前記従動部材9は、鉄系金属によって一体に形成され、図1及び図2に示すように、後端側(カムシャフト2側)に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、から主として構成されている。
前記固定端部9aは、外側面がカムシャフト2の一端部2aの前端面側に対向配置され、この外側面のほぼ中央位置に前記アダプタ11の後述する凸状の内周部11bが嵌合する嵌合溝9dが形成されている。
前記円筒部9bは、前記固定端部9aを含む内部軸心方向に前記カムボルト10の軸部10bが挿通されるボルト挿通孔9cを有し、外周側には小径ボールベアリング35とニードルベアリング36が軸方向に並列に設けられている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸方向端面が後述する小径ボールベアリング35の内輪を軸方向から支持していると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の端部から内部軸方向に形成された雌ねじ2cに螺着する雄ねじ10cが形成されている。
前記アダプタ11は、図1、図2及び図5に示すように、一定の肉厚を有する円盤状の金属板をプレス成形によって縦断面ほぼクランク状に折曲形成され、フランジ状の外周部11aと、有底円筒状の内周部11bと、から構成されている。
前記外周部11aは、外径が従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく形成されて、電動モータ12側の内側面の外周側が、前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向他端面に当接して軸方向外側への移動を規制するようになっている。
前記外周部11aの外周面には、図5に示すように、前記保持プレート8のストッパ凸部8bが係入する第2ストッパ部であるストッパ凹溝11cが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝11cは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部8bの両側面8e、8fが周方向の対向面にそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対する従動部材9(カムシャフト2)の最大進角側、あるいは最大遅角側の相対回転位置を機械的に規制するようになっている。つまり、図5に示すように、ストッパ凸部8bの一側面8eが、ストッパ凹溝11cの対向面に当接した状態で、カムシャフト2が最大進角側の相対回転位置に規制され、反対にストッパ凸部8bの他側面8fがストッパ凹溝11cの対向面に当接した状態で、カムシャフト2が最大遅角側の相対回転位置に規制されるようになっている。
前記アダプタ11の内周部11bは、電動モータ12側に突出した有底円筒状の凸状に形成され、反対側の凹溝にカムシャフト2の一端部2aが軸方向から嵌合している共に、中央位置には前記カムボルト10の軸部10bが挿通する挿通孔11cが貫通形成されている。
前記位相変更機構3は、前記従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された前記電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構13と、から主として構成されている。
前記電動モータ12は、図1に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークである前記モータハウジング14と、該モータハウジング14の内部に回転自在に設けられたアーマチュアとして機能するモータ出力軸15と、モータハウジング14の内周面に固着されたステータであるそれぞれ円弧状の4つの永久磁石16と、モータハウジング14の前端部に固定された前記給電プレート17と、を備えている。
前記モータハウジング14は、図1に示すように、鉄系金属材をプレス成形によって有底円筒状に形成されて、外径が前記スプロケット本体1aの外径と同じく比較的小径に形成されていると共に、後端側に円板状の底壁としての隔壁14aが一体に形成されている。
前記隔壁14aは、ほぼ中央に有する円筒状の延出部の内周に、前記モータ出力軸15及び偏心軸部37が挿通される大径な軸挿通孔14bが形成されている。また、前記隔壁14aの外周部には、前記スプロケット本体1aと保持プレート8の各ボルト挿通孔1c、8dと対応した位置に前記各ボルト7の軸部7aに形成された雄ねじ部が螺着する8つの雌ねじ孔14cが周方向へ所定の間隔で形成されており、これらに挿通、螺着した前記8本のボルト7によって前記タイミングスプロケット1(内歯構成部5)と保持プレート8及びモータハウジング14が軸方向から共締め固定されている。
前記モータ出力軸15は、段差円筒状に形成されて、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部を介してカムシャフト2側の大径部15aと、カバー部材4側の小径部15bと、から構成されている。前記大径部15aは、外周に鉄心ロータ18が固定されていると共に、軸方向の後端面に減速機構13の一部を構成する偏心カムである偏心軸部37が一体に結合されている。一方、前記小径部15bは、外周に整流子であるコミュテータ20が固定されている。
このコミュテータ20は、導電材によって円環状に形成されて、小径部15bの外周面に圧入された非導電性の円環部材20aの外周に設けられ、前記鉄心ロータ18の極数と同数に分割された各セグメントに後述のコイル19の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。
前記鉄心ロータ18は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル19のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成され、内周部が前記モータ出力軸15の段差部外周に軸方向へ位置決めされつつ固定されている。
前記各永久磁石16は、円周方向に所定隙間をもって配設されて全体が円筒状に形成され、円周方向に複数の磁極を有している。
前記給電プレート17は、図1及び図2に示すように、鉄系金属材からなる円盤状の金属プレート部17aと、該金属プレート部17aの前後両側面にモールドされた円板状の樹脂部17bと、から構成されている。
前記金属プレート部17aは、前記樹脂部17bで覆われていない外周部が前記モータハウジング14の前端部内周に形成された円環凹溝にカシメによって位置決め固定されていると共に、中央部にはモータ出力軸15の小径部15bなどが挿通される軸挿通孔17cが貫通形成されている。また、金属プレート部17aは、前記軸挿通孔17cの内周縁に連続した所定の位置に図外の2つの保持孔が打ち抜きにより形成されている。
また、前記給電プレート17には、前記金属プレート部17aの各保持孔の内側に配置されて、前記樹脂部17bの前端部に複数のリベットにより固定された銅製筒状の4つのブラシホルダ23と、該各ブラシホルダ23の内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24のばね力で円弧状の各先端面が前記コミュテータ20の外周面に径方向から弾接する4つの切換用ブラシ25と、前記樹脂部17bの前端部側に、それぞれの外側面を露出した状態でモールド固定された内外二重の給電用スリップリング26,27と、前記各切換用ブラシ25と各スリップリング26,27を電気的に接続する図外のハーネスと、が設けられている。
前記各給電用スリップリング26,27は、導電材によってそれぞれ円環状に形成されて、互いに径方向の所定の隙間をもって内外二重に離間して配置されていると共に、それぞれの内外周縁の円周方向のほぼ等間隔位置に複数形成された図外の突片が前記樹脂部17bにモールド固定されている。
前記モータ出力軸15と偏心軸部37は、前記カムボルト10の軸部10bの外周面に設けられた前記小径ボールベアリング35と、前記従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング35の軸方向側部に配置された前記ニードルベアリング36とによって回転自在に支持されている。
また、前記モータ出力軸15の大径部15aの外周面と前記モータハウジング14の延出部の内周面との間には、減速機構13の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール38が設けられている。このオイルシール38は、電動モータ12と減速機構13との間をシールするように隔成するものである。
前記カバー部材4は、図1及び図2に示すように、前記給電プレート17の前端側に軸方向から対向して配置された円板プレート状のカバー本体28と、該カバー本体28の前端部を覆う合成樹脂製のキャップ部29と、から構成されている。
前記カバー本体28は、主として合成樹脂材によって所定の肉厚に形成されていると共に、外径が前記モータハウジング14の外径より大きく形成され、内部には金属製の補強プレート28aがモールド固定されている。
また、カバー本体28は、図2にも示すように、外周の4箇所に突設された円弧状のボス部28bに、後述するチェーンカバー22に固定されるボルトが挿通されるボルト挿通孔28cが図外の金属製スリーブによってそれぞれ形成されている。なお、このカバー部材28は、機関本体であるシリンダブロックなどに固定されることも可能である。
前記カバー本体28は、前記各スリップリング26,27と軸方向から対向する位置に銅材からなる内外一対の四角筒状のブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿って固定されている。この各ブラシホルダ30a、30bの内部には、該各ブラシホルダ30a、30bの先端側から突出した各先端面が前記各スリップリング26,27に摺接する一対の給電用ブラシ31a、31bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
前記一対の給電用ブラシ31a、31bは、一般的なカーボンブラシであって、前記各ブラシホルダ30a、30bを介して互いに周方向へ離間した位置に配置されている。
また、カバー本体28は、図1に示すように、ほぼ中央位置に形成された円形状の窓孔44の内径が後述する被検出部51の先端部51bの外径よりも大きく形成されて、前記先端部51bが嵌入可能に形成されている。
また、この窓孔44のモータ出力軸15側の孔縁に設けられた大径溝44aは、前記カバー部材4を電動モータ12の前端側に組み付けた際に、後述する被検出部51のフランジ部51cが嵌入する逃げ部として機能するようになっている。
さらに、前記カバー本体28は、キャップ部29側の外端面のほぼ中央位置に形成された矩形状の図外の2つの収容溝の内部に、前記各給電用ブラシ31a、31bを前記スリップリング26,27方向へ付勢する図外の一対の捩りコイルばねが収容されている。
また、前記カバー本体28の下端部には、図2に示すように、前記各給電用ブラシ31a、31bに図外のコントロールユニットを介して電源バッテリーから電流を供給する給電用コネクタ32が一体に設けられていると共に、回転角度信号を前記コントロールユニットに出力する信号用コネクタ33が前記給電用コネクタ32と並行かつ径方向に沿って突設されている。
前記給電用コネクタ32は、部分的に前記カバー本体28の内部に埋設された導電材である一対の端子片の各一端部が各ピグテールハーネスを介して前記第1、第2給電用ブラシ31a、31bの後端部に接続されていると共に、各ピグテールハーネスの外部に露出した図外の他端部がコントロールユニット側の図外の雌コネクタ端子に接続されるようになっている。
一方、前記信号用コネクタ33は、図1に示すように、カバー本体28内に埋設された各一端部33aの露出した各端子片が後述する角度センサ50の集積回路56に電気的に接続されていると共に、外部に露出した他端部33bがコントロールユニット側の図外の雌コネクタ端子に接続されている。
前記キャップ部29は、外周縁に一体に形成されたフック状の係止凸部29aが前記カバー本体28の外周部側に一体に形成された環状突部内の係止溝に軸方向から係止固定されている。
前記モータ出力軸15の小径部15bと前記カバー本体28との間には、モータ出力軸15の回転角度位置を検出する電磁誘導型の角度センサ50が設けられている。この角度センサ50は、図1及び図2に示すように、前記モータ出力軸15の小径部15b内に固定された被検出部51と、前記カバー本体28のほぼ中央位置に固定されて、前記被検出部51からの検出信号を受信する検出回路52と、から構成されている。
前記被検出部51は、図1、図2に示すように、有底円筒状の支持部51aと、該支持部51aの軸方向の先端部の先端面に固定された3葉形状の薄板磁性材である3つの被検出ロータ51bと、を有している。また、前記支持部51aの軸方向のほぼ中央位置の外周に形成された環状シール溝にオイルシール54が嵌着固定されている。
また、支持部51aは、先端部の一部がカバー本体28の窓孔44内に挿入配置されて、前記被検出ロータ51bが窓孔44を介して検出回路52の後述するプリント基板55の受信コイルと励磁回路に軸方向から微少クリアランスを介して対向配置されている。
前記検出回路52は、図1に示すように、前記カバー本体28の内部に収容固定されて、ほぼ長方形状のプリント基板55と、該プリント基板55の長手方向の一端部外面に設けられた3つの集積回路(ASIC)56と、該集積回路56と同じ外面の他端部側に設けられた図外の受信コイル及び励磁コイルと、を備えている。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサ、さらに前記角度センサ50など各種のセンサ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行うと共に、前記給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26,27、切換用ブラシ25、コミュテータ20などを介してコイル19に通電してモータ出力軸15の回転制御を行い、減速機構13によってカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機構13は、図1〜図3に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部37と、該偏心軸部37の外周に設けられた中径ボールベアリング39と、該中径ボールベアリング39の外周に設けられ、前記内歯構成部5の各内歯5a内に転動自在に保持された前記ローラ40と、該ローラ40を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器41と、該保持器41と一体の前記従動部材9と、から主として構成されている。
前記偏心軸部37は、モータ出力軸15の大径部15aに軸方向から一体に設けられた円筒状に形成されて、外周面に形成されたカム面37aの回転軸心Yがモータ出力軸15の回転軸心Xから径方向へ僅かに偏心して、いる。
前記中径ボールベアリング39は、内輪39aが前記偏心軸部37の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪39bが軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪39bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器41の背面との間に形成された微小なクリアランスを介してフリーな状態になっている。
外輪39bは、その外周面に前記各ローラ40の外周面が転動自在に当接していると共に、この外周面と前記保持器41のローラ保持部41aの内面との間に、円環状のクリアランスを介して中径ボールベアリング39全体が前記偏心軸部37の偏心回転に伴って径方向へ偏心動可能になっている。
前記保持器41は、前記固定端部9aの外周部に一体に設けられていると共に、該固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲形成されて、前記固定端部9aの外周部前端側に径方向に沿って延出した円筒状のローラ保持部41aを有している。
前記ローラ保持部41aは、先端部が内歯構成部5やモータハウジング14の隔壁14aなどによって隔成された収容空間を介して隔壁14a方向へ延出していると共に、周方向のほぼ等間隔位置に複数のローラ40をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41bが形成されている。このローラ保持孔41bは、その全体の数(ローラ40の数)が前記内歯構成部5の内歯5aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、所定の減速比を得るようになっている。前記各ローラ40は、鉄系金属によって形成され、前記中径ボールベアリング39の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ前記内歯構成部5の内歯5aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41bの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向へ揺動運動するようになっている。
前記チェーンカバー22は、アルミニウム合金材によって一体に形成され、図1に示すように、シリンダヘッド01と図外のシリンダブロックの前端側にタイミングチェーン全体を覆うように上下方向に沿って配置固定されている。また、このチェーンカバー22と前記モータハウジング14との間には、オイルシール42が介装され、このオイルシール42によって前記チェーンカバー22の内周面と前記モータハウジング14の外周面との間をシールしている。
そして、前述したスプロケット本体1aや保持プレート8の各8つのボルト挿通孔1b、8d及びモータハウジング14の雌ねじ部14cは、その形成位置が、図3、図4に示すように、前記歯車部6の各歯底6bを避けた各歯山6aの内側に形成されている。
すなわち、前記各ボルト挿通孔1b、8b及び各雌ねじ14c(以下ではボルト挿通孔1bのみで説明する。)のひとつ一つが、前記タイミングスプロケット1の軸心となる前記カムボルト10の軸心Pと、前記各歯山6aを介して隣接する2つの歯底6b、6bの各中心Q、Qとをそれぞれ結ぶ2本の線S、Sの間の領域T内に形成されている。また、各ボルト挿通孔1bは、それぞれの中心P1が前記カムボルト10の軸心Pと各歯山6aの歯先中心P2を結ぶ線D上に形成されている。
したがって、前記各ボルト挿通孔1bは、前記領域T内で前記歯車部6の各歯山6aの内側にそれぞれ配置形成されている。また、この実施形態では、ボルト挿通孔1bの内径が前記領域Tよりも小さく形成されていることから、各ボルト挿通孔1bの孔縁が前記両結線S,Sに重なることなく、その中間位置に配置されている。なお、前記各ボルト挿通孔1bは、前記領域T内に形成されていれば良く、僅かに周方向にずれてボルト挿通孔1bの孔縁が前記2本の結線S,Sのいずれかに僅かに重なる位置となっても歯山6aの内側に位置していれば良い。
また、この実施形態では、前記歯車部6の歯山6aの数が44個であるのに対して、ボルト挿通孔1bの数が8個であることから、この8個のボルト挿通孔1bをスプロケット本体1aの円周方向に所定間隔で並べた場合、隣接する両ボルト挿通孔の間隔が広間隔と狭間隔となるように設けられている(不等配)。つまり、前記各ボルト挿通孔1bの総数が8個であり、各歯山6aの総数が44であるから、44を8で割ると割り切れない5.5となりそのまま等配分しようとしても5.5歯毎にボルト挿通孔1bを形成することになって、全てのボルト挿通孔1bを各歯山6aの根元、つまり前記領域T内に配置できず、前記各結線S,Sからはみ出してしまい、歯底6bの根元に配置されてしまうものも出てくる。
そこで、本実施形態では、前記各ボルト挿通孔1bの形成間隔の具体的な設定の仕方としては、前記歯車部6の歯山6aの数をZとし、ボルト挿通孔1bの数をYとし、整数をA、Xとした場合、
A≧2
X=Y/A とし、
Zを割り切れるXが得られる場合に、
前記ボルト挿通孔1bの数YをA個のグループに分け、それぞれのグループにおける各ボルト挿通孔が前記スプロケット本体1の円周方向においてほぼ等間隔に配置されている。
この実施形態では、ボルト挿通孔1bの数が8個であるから4ならば歯山6aの数44が割り切れる11になることから、ボルト挿通孔1bを4×2の2つのグループ1(4個)とグループ2(4個)に分けることができる。つまり、このグループ毎の数をそれぞれ4個とすることによって、4個の同じグループにおける隣接する両ボルト挿通孔1b間の形成角度が、図5に示すように、それぞれ90度になる。これによって、各ボルト挿通孔1bを歯山6aの根元側の前記領域T内に形成することができる。
また、この実施形態では、図5に示すように、前記8個のボルト挿通孔1bのうち、前記保持プレート8に形成されたストッパ凸部8bに最も近い一つのボルト挿通孔1b'(ボルト7')は、前記ストッパ凸部8bの前記両側面8e、8fのほぼ中間位置に形成されている。すなわち、前記一つのボルト挿通孔1b'は、前記一つの歯山6aの根元に形成されていると共に、前記ストッパ凸部8bの幅方向の中心を通る線上、つまり、前記カムボルト10の軸心Pと各歯山6aの歯先中心P2を結ぶ線上に前記ストッパ凸部8bの幅方向の中心P3がある。したがって、前記一つのボルト挿通孔1b'は、ストッパ凸部8bの幅方向のほぼ中間位置に形成されている。
〔本実施形態の作用効果〕
まず、本実施形態におけるバルブタイミング制御装置自体の作動について簡単に説明すると、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転し、その回転力が内歯構成部5を介してモータハウジング14に伝達されて、該モータハウジング14が同期回転する。一方、前記内歯構成部5の回転力が、各ローラ40から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットからの制御電流が給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26,27などを介して電動モータ12のコイル19に通電されてモータ出力軸15が回転駆動され、この回転力が減速機構13を介してカムシャフト2に対し減速された回転力が伝達される。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。このように、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。なお、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角位置または最大遅角位置は、前記ストッパ凸部8bの各側面8e、8fにストッパ凹溝11cの各対向面が当接して規制されることは前述の通りである。
そして、本実施形態では、吸気弁側の前記カムシャフト2と排気側のカムシャフトの軸間距離を短くすると共に、タイミングスプロケット1の外径を比較的小さくしたことから、装置全体の小型化が図れる。
しかも、前述したように、スプロケット本体1aと内歯構成部5に形成される全てのボルト挿通孔1bの形成位置を、歯車部6の歯山6aの根元、つまり、前記隣接する歯底6b、6bの中心Q,Q間の領域T内としたことによって、各ボルト挿通孔1bと歯底6bとの間の距離を大きくすることができる。換言すれば、各ボルト挿通孔1bの孔縁と歯底6bの周縁との間の肉厚を大きく取ることができる。
すなわち、ボルト挿通孔1bの全てが、歯車部6の全部の歯底6bの内側には形成されることなく、全部の歯山6aの内側に形成されて、カムボルト10の軸心Pから各歯底6bの中心Q,Qを結ぶ線S,S上には、いずれのボルト挿通孔1bも形成されていないことから、前記結ぶ線S,S上における径方向の肉厚を大きくすることができる。この結果、歯車部6全体の強度の低下を抑制することができると共に、耐久性の向上が図れる。
また、前記一つのボルト挿通孔1b'(ボルト7')の形成位置は、前記ストッパ凸部8bの両側面8e、8fのいずれか一方の近傍ではなく、両者間のほぼ中間位置になっていることから、ボルト挿通孔1b'と前記両側面8e、8fの歯車部6側の各外端縁との間の肉厚も大きく取れる。
このため、前述した機関駆動中に、前記ストッパ凸部8bの両側面8e、8fが、ストッパ溝11の周方向の対向面に当接してカムシャフト2の最大相対回転角度を規制した際に、前記両側面8e、8fの根元部に作用する応力集中に対する強度を十分に確保することができる。
これによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回転位相制御の安定化が図れると共に、耐久性の向上も図れる。
また、前記ボルト挿通孔1bの数を、それぞれ4個のグループ1とグループ2の2つのグループに分けたことによって各ボルト7による荷重バランスが良好になる。
しかも、各グループの4個のうち隣接する2つの角度を同じ90度としたことによって、締結治具によって前記各ボルト7を締結する回数を2回に分けて行うことができる。つまり、組み立て時に行われる締結治具は、4本のボルト7を同時に締め付けることのできるものであれば、8本のボルト7を2回に分けて4本同時に締め付けることができるので、締め付け作業が容易になり、この作業能率の向上が図れる。
〔第2実施形態〕
また、第1実施形態では、前記歯車部6の歯山6aの数を44個とし、ボルト挿通孔1bの数を8個として、歯山6aに対して割り切れない数としたが、第2実施形態として、両者が割り切れる数に設定した場合であれば、全てのボルト挿通孔1bの形成位置をスプロケット本体1aの周方向で等間隔に形成できる。たとえば、ボルト挿通孔1bの数を8個として歯山6aの数を40個とした場合は、5で割り切れる数であり、前記ボルト挿通孔1bのスプロケット本体1aでの円周方向の形成角度位置は45度の位置になる。このとき、全てのボルト挿通孔1bは、各歯山6aの根元に形成されることは勿論である。
〔第3実施形態〕
図6は第3実施形態を示し、前記両歯山6a、6aとその間の歯底6bは、全体が滑らかな円弧状に形成されていると共に、該歯底6bから各歯山6a、6aに渡って滑らかに連結されていることは、第1、第2実施形態と同じであり、他の構成は第1実施形態と同じであるから、共通の符番を付して具体的な説明は省略する。
そして、この第3実施形態では、各歯山6aと歯底6bの境界を歯底6bの開始点Rと定義し、全てのボルト挿通孔1bの中心P1のそれぞれが、カムボルト10の軸心Pから歯底開始点Rを結ぶ線M,Mの間の領域Nにボルト挿通孔1bの中心P1が位置するように形成した。
これによって、前記各歯底6bとボルト挿通孔1bとの間の肉厚を大きくすることができる。この結果、特に、歯底6bの応力集中による影響を抑制することができ、耐久性の向上が図れる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではない。各実施形態では前記駆動回転体としてタイミングスプロケット1を対象としたが、タイミングプーリを対象とすることも可能である。
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
外周にクランクシャフトの回転力を伝達する伝達部材が巻回される複数の歯山と歯底からなる歯車部を有する駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、前記駆動回転体に固定されたモータハウジングの内部に回転自在に設けられたモータ出力軸を有する電動モータと、前記モータ出力軸の回転速度を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、前記モータハウジングの軸方向一端部の円周方向に所定間隔をもって形成された複数の雌ねじ孔と、前記駆動回転体の前記歯車部よりも径方向内側に前記雌ねじ孔に対応して円周方向へ所定間隔をもって複数形成されたボルト挿通孔と、前記各ボルト挿通孔に挿通して前記拡雌ねじ孔に螺着し、前記モータハウジングと駆動回転体を結合する複数のボルトと、を備え、
前記複数のボルト挿通孔のひとつ一つが、前記駆動回転体の軸心と、前記歯車部の前記各歯山を介して隣接する2つの歯底の各中心とをそれぞれ結ぶ2本線の間のそれぞれの領域内に形成されている。
別の好ましい態様としては、前記複数のボルト挿通孔は、それぞれの中心が前記駆動回転体の軸心と各歯山の中心を結ぶ線上に形成されている。
また、別の好ましい態様としては、前記複数のボルト挿通孔は、前記複数の歯山の数によって、前記駆動回転体の円周方向において隣接する両ボルト挿通孔の間隔が広間隔と狭間隔となるように設けられている。
さらに別の好ましい態様としては、前記複数のボルト挿通孔は、前記歯車部の歯山の数をZとし、ボルト挿通孔の数をYとし、整数をA、Xとした場合、 A≧2 X=Y/A として、Zを割り切れるXが得られる場合に、前記ボルト挿通孔の数YをA個のグループに分け、それぞれのグループのボルト挿通孔が前記駆動回転体の円周方向においてほぼ等間隔に配置されている。
また、別の好ましい態様としては、前記複数のボルト挿通孔の総数を、前記歯車部の歯山の歯数を割り切れる数を一つのグループとして複数のグループに分割し、前記それぞれのグループのボルト挿通孔は、前記駆動回転体の円周方向においてほぼ等間隔に配置されている。
さらに、別の好ましい態様としては、前記複数のボルト挿通孔は、前記歯車部の歯山の歯数をZ、前記ボルト挿通孔の数をYとし、前記歯山の歯数Zが前記ボルト挿通孔の数Yで割り切れる場合に、前記ボルト挿通孔は、駆動回転体の円周方向のほぼ等間隔に配置されている。
さらに、別の好ましい態様としては、前記駆動回転体は、前記各ボルト挿通孔よりも径方向内側に設けられて、円周方向の両端に進角側当接面と遅角側当接面を有する凸状の第1ストッパ部を有する一方、前記従動回転体は、前記第1ストッパ部の進角側当接面と遅角側当接面が周方向から当接することによって前記駆動回転体との相対回転角度を規制する溝状の第2ストッパ部を有し、前記第1ストッパ部に最も近い位置にある前記一つのボルト挿通孔が、前記第1ストッパ部の進角側当接面と遅角側当接面の間のほぼ中間位置に形成されている。
さらに別の好ましい態様としては、前記それぞれのボルト挿通孔の中心が、該各ボルト挿通孔に最も近くにある前記歯車部の各歯山の各歯先と前記駆動回転体の軸心とを結ぶ線上にほぼ位置する。
さらに別の好ましい態様としては、外周にクランクシャフトの回転力を伝達する伝達部材が巻回される複数の歯山と歯底からなる歯車部を有する駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、前記駆動回転体と従動回転体の相対回転位相を変更する位相変更機構と、前記駆動回転体の前記歯車部よりも径方向内側に円周方向へ所定間隔をもって複数形成されたボルト挿通孔と、前記位相変更機構の円周方向に前記各ボルト挿通孔に対応して所定間隔をもって形成された複数の雌ねじ孔と、前記各ボルト挿通孔に挿通して前記雌ねじ孔に螺着し、前記位相変更機構と駆動回転体を結合する複数のボルトと、を備え、
前記各ボルト挿通孔のそれぞれ中心が、前記駆動回転体の軸心と前記歯車部の各歯山を介して両側に隣接する2つの歯底の開始点とをそれぞれ結ぶ2本線の間に形成されている。
別の好ましい態様として、前記複数のボルト挿通孔は、前記複数の歯山の数によって、前記駆動回転体の円周方向において隣接する両ボルト挿通孔の間隔が広間隔と狭間隔となるように設けられている。
別の好ましい態様として、前記複数のボルト挿通孔を複数のグループに分けると共に、このそれぞれのグループのボルト挿通孔が、前記駆動回転体の円周方向においてほぼ等間隔に配置されている。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
1a…スプロケット本体
1b、1b'…ボルト挿通孔
2…カムシャフト
3…位相変更機構
5…内歯構成部
6…歯車部
6a…歯山
6b…歯底
7、7'…ボルト
8…保持プレート
8b…ストッパ凸部(第1ストッパ部)
8d…ボルト挿通孔
8e・8f…両側面
9…従動部材(従動回転体)
11…アダプタ
11c…ストッパ凹溝(第2ストッパ部)
12…電動モータ
13…減速機構
14…モータハウジング
14c…雌ねじ孔
15…モータ出力軸
P…タイミングスプロケット(カムボルト)の軸心
P1…ボルト挿通孔の中心
Q…歯底の中心
S…軸心と歯底中心を結ぶ線
T…領域
R…歯底開始点
M…軸心と歯底開始点を結ぶ線

Claims (8)

  1. 外周にクランクシャフトの回転力を伝達する伝達部材が巻回される複数の歯山と歯底からなる歯車部を有する環状の駆動回転体と、
    該駆動回転体の前記歯車部よりも径方向内側に円周方向へ所定間隔をもって複数形成されたボルト挿通孔と、
    カムシャフトに固定された従動回転体と、
    前記ボルト挿通孔の径方向内側であって、前記従動回転体と前記駆動回転体の間に配置された大径ボールベアリングと、
    前記駆動回転体に固定されたモータハウジングを有する電動モータと、
    該電動モータの回転速度を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、
    前記モータハウジングの軸方向一端部の円周方向に前記各ボルト挿通孔に対応して所定間隔をもって形成された複数の雌ねじ孔と、
    前記各ボルト挿通孔に挿通して前記雌ねじ孔に螺着し、前記モータハウジングと駆動回転体を結合する複数のボルトと、
    を備え、
    前記複数のボルト挿通孔のひとつ一つが、前記駆動回転体の軸心と、前記歯車部の前記各歯山を介して両側に隣接する2つの前記歯底の各中心とをそれぞれ結ぶ2本線の間に形成されていると共に、前記駆動回転体の内周から歯車部の歯底までの径方向肉厚の中央よりも径方向外側に寄って配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記複数のボルト挿通孔は、それぞれの中心が前記駆動回転体の軸心と各歯山の中心を結ぶ線上に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記複数のボルト挿通孔は、前記歯車部の歯山の数をZとし、ボルト挿通孔の数をYとし、整数をA、Xとした場合、
    A≧2
    X=Y/A
    として、Zを割り切れるXが得られる場合に、
    前記ボルト挿通孔の数YをA個のグループに分け、それぞれのグループにおける各ボルト挿通孔が前記駆動回転体の円周方向において等間隔に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記複数のボルト挿通孔の総数を、前記歯車部の歯山の歯数を割り切れる数を一つのグループとして複数のグループに分割し、
    前記それぞれのグループのボルト挿通孔は、前記駆動回転体の円周方向において等間隔に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記複数のボルト挿通孔は、前記歯車部の複数の歯山の歯数が前記ボルト挿通孔の数で割り切れる場合には、前記ボルト挿通孔は、駆動回転体の円周方向の等間隔に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記それぞれのボルト挿通孔の中心が、該各ボルト挿通孔に最も近くにある前記歯車部の各歯山の各歯先と前記駆動回転体の軸心とを結ぶ線上にほぼ位置することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 外周にクランクシャフトの回転力を伝達する伝達部材が巻回される複数の歯山と歯底からなる歯車部を有する環状の駆動回転体と、
    カムシャフトに固定された従動回転体と、
    前記駆動回転体と従動回転体の相対回転位相を変更する位相変更機構と、
    前記駆動回転体の前記歯車部よりも径方向内側に円周方向へ所定間隔をもって複数形成されたボルト挿通孔と、
    前記位相変更機構の円周方向に前記各ボルト挿通孔に対応して所定間隔をもって形成された複数の雌ねじ孔と、
    前記各ボルト挿通孔に挿通して前記雌ねじ孔に螺着し、前記位相変更機構と駆動回転体を結合する複数のボルトと、
    前記ボルト挿通孔の径方向内側であって、前記駆動回転体の内周面に設けられた大径ボールベアリングと、
    を備え、
    前記各ボルト挿通孔のそれぞれの中心が、前記駆動回転体の軸心と前記歯車部の各歯山を介して両側に隣接する2つの前記歯底の開始点とをそれぞれ結ぶ2本線の間に形成されていると共に、前記駆動回転体の内周から歯車部の歯底までの径方向肉厚の中央よりも径方向外側に寄って配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記複数のボルト挿通孔を複数のグループに分けると共に、このそれぞれのグループのボルト挿通孔が、前記駆動回転体の円周方向において等間隔に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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