JP6542661B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば吸気弁や排気弁の開閉タイミングなどを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
このバルブタイミング制御装置は、電動モータのモータハウジングの前端側に、所定のクリアランスをもって配置されたカバー部材が設けられている。このカバー部材の内面には、前記クリアランスに臨む一対の給電用スリップリングが固定されている一方、前記モータハウジングの前端部に固定された給電プレートには、前記スリップリングに摺動して電動モータのコイルに給電する給電用ブラシが設けられている。
また、前記電動モータのモータ出力軸の前記カバー部材側の一端部と該一端部が軸方向で対向する前記カバー部材との間には、前記モータ出力軸の回転角度を検出する回転検出機構が設けられている。
この回転検出機構は、パルス型の角度センサであって、前記モータ出力軸の軸方向一端部に固定された磁性ロータと、前記カバー部材における前記磁性ロータの先端部と対向した位置に固定された2つの第1、第2検出器とを備えている。
前記磁性ロータは、先端部の円周方向のほぼ等間隔位置に軸方向へ突出した6つのパルス歯であるターゲットが設けられている。
一方、前記第1、第2検出器は、内部にヨークと磁束変化を検出する検出コイルを有し、前記磁性ロータの回転に伴って前記各ターゲットが通過する際の磁束変化を検出コイルが検出してパルス信号をそれぞれ出力し、これによって回転角を検出するようになっている。
特開2011−226372号公報
しかしながら、前記従来のバルブタイミング制御装置における前記回転検出機構は、パルス型であって、前記磁性ロータの先端部に複数のターゲットが軸方向へ突出していると共に、該複数のターゲットはカバー部材の対向面に離間して対峙していることから、この分、装置の軸方向の長さ大きくなってしまう。この結果、バルブタイミング制御装置のエンジンルーム内への搭載性が悪化してしまうおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、モータ出力軸の回転検出機構として電磁誘導型を用いることによって、軸方向の小型化を図り得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、前記駆動回転体に一体に設けられ、筒状のモータ出力軸を回転駆動させることによって前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、前記電動モータの外側面に設けられた給電用のスリップリングと、該電動モータに軸方向から対向配置され、前記スリップリングに摺接可能な給電用ブラシを有するカバー部材と、前記モータ出力軸とカバー部材とに間に設けられ、前記モータ出力軸の回転角度を検出する電磁誘導型の回転角検出機構と、
を備え、
前記回転角検出機構は、
前記カバー部材に固定された回路基板と、
該回路基板に設けられた受信コイル及び励磁コイルと、
前記モータ出力軸の内部に挿入された支持部と、前記モータ出力軸の前記カバー部材と対向する先端に当接するフランジ部と、該フランジ部よりも前記回路基板側に突出した先端部に設けられた励起導体と、を有する被検出部と、
前記回路基板に設けられ、前記受信コイルと励磁コイルとの間のインダクタンスの変化を検出して前記モータ出力軸の回転角度を検出する検出回路と、を有し、
前記カバー部材は、前記回路基板の受信コイルと励磁コイルが設けられた位置に窓孔が貫通形成されていると共に、前記被検出部の先端部が前記窓孔に挿入されて前記受信コイル及び励磁コイルと対峙しており、前記窓孔の前記モータ出力軸側の孔縁には前記窓孔の内径よりも大きな大径溝が形成され、該大径溝に前記フランジ部が挿入されていることを特徴としている。
この発明によれば、回転検出機構として、電磁誘導型を用いることによって装置の軸方向の小型化を図ることができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の一実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB矢視図である。 図1のC部拡大図である。 本実施形態に供されるカバー部材の正面図である。 同カバー部材の背面側の斜視図である。 本実施形態に供される被検出部を示し、Aは側面図、Bは正面図である。 本実施形態に供される検出部を示し、Aは検出部の正面図、Bは右側面図、Cは背面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、吸気弁側のバルブタイミング制御装置に適用したものであるが、排気弁側にも適用可能である。
前記バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド01上に軸受02を介して回転自在に支持されていると共に、前記タイミングスプロケット1に相対回転自在に設けられたカムシャフト2と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、該位相変更機構3の前端に配置されたカバー部材4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって筒状に一体に形成されており、外径が比較的小径状に形成されたスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受ける歯車1bと、前記スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた内歯構成部5と、から構成されている。
前記内歯構成部5は、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構3の前方へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には波形状の複数の内歯5aが形成されている。また、この内歯構成部5の軸方向の外端面には、後述する電動モータ12のモータハウジング14が前記各ボルト7を介して軸方向から結合されている。
前記タイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の軸方向の一端部2aに設けられた後述する従動回転体である従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1が前記従動部材9(カムシャフト2)に相対回転自在に軸受けされている。
さらに、前記スプロケット本体1aの内歯構成部5と反対側の後端面には、保持プレート8が固定されている。この保持プレート8は、図1、図2及び図4に示すように、金属板材によって円環状に形成され、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、中央に有する中央孔8aの内径が前記大径ボールベアリング43の外輪43aの内径よりも小さく形成されて、内周部の内側面が前記外輪43aの軸方向の他端面に微小隙間を介して軸方向から対峙している。
また、前記保持プレート8の中央孔8aの内周縁所定位置には、図4に示す径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部8bが一体に設けられている。このストッパ凸部8bは、ほぼ扇状に形成されて、先端面8cが後述するアダプタ11のストッパ凹溝11cの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。
また、前記スプロケット本体1aと内歯構成部5及び保持プレート8の各外周部には、6本のボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔1c、8dが周方向のほぼ等間隔位置に貫通形成されている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、軸方向の一端部2aにアダプタ11を介して従動部材9がカムボルト10によって軸方向から共締め固定されている。なお、前記従動部材9とアダプタ11とによって従動回転体を構成している。
前記従動部材9は、鉄系金属によって一体に形成され、図1及び図2に示すように、後端側(カムシャフト2側)に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、中央に貫通形成されたボルト挿通孔9cと、から主として構成されている。
前記固定端部9aは、外側面がカムシャフト2の一端部2aの前端面側に対向配置され、この外側面のほぼ中央位置に前記アダプタ11の後述する凸状の内周部11bが嵌合する第1嵌合溝9dが形成されていると共に、この第1嵌合溝9dの内周面は、前記大径ボールベアリング43の外輪43aに径方向で重なる位置に配置されている。
前記円筒部9bは、図1に示すように、内部軸心方向に前記カムボルト10の軸部10bが挿通される前記ボルト挿通孔9cを有し、外周側には小径ボールベアリング35とニードルベアリング36が軸方向に並列に設けられている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸方向端面が小径ボールベアリング35の内輪を軸方向から支持していると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の端部から内部軸方向に形成された雌ねじ2cに螺着する雄ねじ10cが形成されている。
前記アダプタ11は、図1、図2及び図4に示すように、一定の肉厚を有する円盤状の金属板をプレス成形によって縦断面ほぼクランク状に折曲形成され、フランジ状の外周部11aと、電動モータ12方向へ突出した有底円筒状の内周部11bと、から構成されている。
前記外周部11aは、外径が従動部材9の固定端部9a(内輪固定面62)の外径よりも僅かに大きく形成されて、電動モータ12側の内側面の外周側が第1規制面として構成されている。この第1規制面は、前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向他端面に当接して軸方向外側への移動を規制するようになっている。
前記外周部11aの外周面には、図4に示すように、前記保持プレート8のストッパ凸部8bが係入するストッパ凹溝11cが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝11cは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部8bの両側面8e、8fが周方向の対向面にそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側、あるいは最大遅角側の相対回転位置を機械的に規制するようになっている。
前記アダプタ11の内周部11bは、電動モータ12側に突出した有底円筒状の凸状に形成され、反対側の凹溝にカムシャフト2の一端部2aが軸方向から嵌合している共に、中央位置には前記カムボルト10の軸部10bが挿通する挿通孔11cが貫通形成されている。
前記凸状の内周部11bは、前記従動部材9の固定端部9aの前記第1嵌合溝9d内に軸方向から圧入によって嵌合し、この嵌合した状態で、前記内周部11bの先端壁を、カムボルト10によってカムシャフト2の一端部2aと従動部材9の固定端部9aとの間に挟持状態に結合されている。
前記位相変更機構3は、前記従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された前記電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構13と、から主として構成されている。
前記電動モータ12は、図1に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークである前記モータハウジング14と、該モータハウジング14の内部に回転自在に設けられたモータ出力軸15と、モータハウジング14の内周面に固着されたステータであるそれぞれ円弧状の4つの永久磁石16と、モータハウジング14の前端部に固定された前記給電プレート17と、を備えている。
前記モータハウジング14は、図1に示すように、鉄系金属材をプレス成形によって有底円筒状に形成されて、外径が前記スプロケット本体1aの外径と同じく比較的小径に形成されていると共に、後端側に円板状の隔壁14aが一体に形成されている。
前記隔壁14aは、ほぼ中央に有する円筒状の延出部の内周に、前記モータ出力軸15及び偏心軸部37が挿通される大径な軸挿通孔14bが形成されている。また、前記隔壁14a外周部の各ボルト挿通孔1c、8dと対応した位置には、前記各ボルト7の先端部が螺着する6つの雌ねじ孔14cが周方向の等間隔位置に形成されており、これらに挿通、螺着した前記各ボルト7によって前記タイミングスプロケット1(内歯構成部5)と保持プレート8及びモータハウジング14が軸方向から共締め固定されている。
前記モータ出力軸15は、段差円筒状に形成されてアーマチュアとして機能し、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部を介してカムシャフト2側の大径部15aと、カバー部材4側の小径部15bと、から構成されている。前記大径部15aは、外周に鉄心ロータ18が固定されていると共に、軸方向の後端面に減速機構13の一部を構成する偏心カムである偏心軸部37が一体に結合されている。
一方、前記小径部15bは、外周に整流子であるコミュテータ20が固定されている。このコミュテータ20は、小径部15bの外周面に圧入された円環部材20aの外周に設けられ、導電材によって円環状に形成されて、前記鉄心ロータ18の極数と同数に分割された各セグメントに後述のコイル19の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。
前記鉄心ロータ18は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル19のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成されており、この鉄心ロータ18の内周部が前記モータ出力軸15の段差部外周に軸方向へ位置決めされつつ固定されている。
前記各永久磁石16は、円周方向に所定隙間をもって配設されて全体が円筒状に形成され、円周方向に複数の磁極を有している。
前記給電プレート17は、図1に示すように、鉄系金属材からなる円盤状の金属プレート部17aと、該金属プレート部17aの前後両側面にモールドされた円板状の樹脂部17bと、から構成されている。
前記金属プレート部17aは、前記樹脂部17bに覆われていない外周部が前記モータハウジング14の前端部内周に形成された円環状の段差状の凹溝にカシメによって位置決め固定されていると共に、中央部にはモータ出力軸15の小径部15bなどが挿通される軸挿通孔17cが貫通形成されている。また、金属プレート部17aは、前記軸挿通孔17cの内周縁に連続した所定の位置に図外の2つの保持孔が打ち抜きにより形成されている。
また、前記給電プレート17には、前記金属プレート部17aの各保持孔の内側に配置されて、前記樹脂部17bの前端部に複数のリベットにより固定された銅製筒状の一対のブラシホルダ23a、23bと、該各ブラシホルダ23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24a、24bのばね力で円弧状の各先端面が前記コミュテータ20の外周面に径方向から弾接する一対の切換用ブラシ25a、25bと、前記樹脂部17bの前端部側に、それぞれの外側面を露出した状態でモールド固定された内外二重の給電用スリップリング26a,26bと、前記各切換用ブラシ25a、25bと各スリップリング26a,26bを電気的に接続する図外のハーネスと、が設けられている。
前記モータ出力軸15と偏心軸部37は、前記カムボルト10の軸部10bの外周面に設けられた前記小径ボールベアリング35と、前記従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング35の軸方向側部に配置された前記ニードルベアリング36とによって回転自在に支持されている。
また、前記モータ出力軸15の大径部15aの外周面と前記モータハウジング14の延出部の内周面との間には、減速機構13の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール38が設けられている。このオイルシール38は、電動モータ12と減速機構13との間をシールするように隔成するものである。
前記カバー部材4は、図1及び図2に示すように、ほぼ円盤状に形成されて、前記給電プレート17の前端側に対向して配置されており、円板プレート状のカバー本体28と、該カバー本体28の前端部を覆う合成樹脂製のキャップ部29と、から構成されている。
前記カバー本体28は、主として合成樹脂材によって所定の肉厚に形成されていると共に、外径が前記モータハウジング14の外径より大きく形成されており、内部には金属製の補強プレート28aがモールド固定されている。
また、カバー本体28は、図2にも示すように、外周部の4箇所に突設された円弧状のボス部28bに、後述するチェーンカバー22に固定されるボルトが挿通されるボルト挿通孔28cが図外の金属製スリーブによってそれぞれ形成されている。
前記カバー本体28は、前記各スリップリング26a、26bと軸方向から対向する位置に銅材からなる一対の角筒状のブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿って固定されていると共に、該各ブラシホルダ30a、30bの内部には、各先端面が前記各スリップリング26a、26bに摺接する一対の給電用ブラシ31a、31bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
また、カバー本体28は、図1及び図5、図6に示すように、ほぼ中央位置に窓孔44が貫通形成されている。この窓孔44は、円形状に形成されて、内径が後述する被検出部51の先端部51bの外径よりも大きく形成されて、前記先端部51bが嵌入可能に形成されている。
また、この窓孔44の前記モータ出力軸15側の孔縁には、前記窓孔44の内径よりも大きな大径溝44aが形成されている。この大径溝44aは、前記カバー部材4を電動モータ12の前端側に組み付けた際に、後述する被検出部51のフランジ部51cが嵌入する逃げ部として機能するようになっている。
さらに、前記カバー本体28は、図1及び図5、図7に示すように、キャップ部29側の外端面のほぼ中央位置に矩形状の支持枠45が一体に立設されていると共に、該支持枠45の外側に形成された矩形状の収容溝28gの内部には前記各給電用ブラシ31a、31bを前記スリップリング26a、26b方向へ付勢する付勢部材であるの一対の捩りコイルばね32a、32bが収容されている。
前記支持枠45は、細長い長方形状に形成されて、前記窓孔44に位置する一端部45a側から後述する各コネクタ33,34側へ径方向に沿って形成されている。
また、前記カバー本体28の下端部には、図2に示すように、前記各給電用ブラシ31a、31bに図外のコントロールユニットを介して電源バッテリーから電流を供給する給電用コネクタ33が一体に設けられていると共に、回転角度信号を前記コントロールユニットに出力する信号用コネクタ34が前記給電用コネクタ33と並行かつ径方向に沿って突設されている。
前記給電用コネクタ33は、図7に示すように、部分的に前記カバー本体28の内部に埋設された導電材である一対の端子片の各一端部33a、33aが図外のピグテールハーネスに接続されていると共に、外部に露出した一対の他端部33b、33bがコントロールユニット側の図外の雌コネクタ端子に接続されるようになっている。
一方、前記信号用コネクタ34は、カバー本体28内に一部が埋設された導電材である複数の端子片の露出した各一端部34aが後述する角度センサ50のプリント基板55の集積回路56に電気的に接続されていると共に、外部に露出した他端部34bがコントロールユニット側の図外の雌コネクタ端子に接続されるようになっている。
前記キャップ部29は、円盤プレート状に形成されて、外周縁に一体に形成されたフック状の係止凸部29aが前記カバー本体28の外周部に形成された段差係止溝に軸方向から係止固定されている。
そして、前記モータ出力軸15の小径部15bと前記カバー本体28との間には、モータ出力軸15の回転角度位置を検出する回転角検出機構である角度センサ50が設けられている。
この角度センサ50は、電磁誘導型であって、図1に示すように、前記モータ出力軸15の小径部15b内に固定された被検出部51と、前記カバー本体28のほぼ中央位置に固定されて、前記被検出部51からの検出信号を受信する検出回路52と、から構成されている。
前記被検出部51は、図1、図8A、Bに示すように、合成樹脂材からなるほぼ有底円筒状の支持部51aと、該支持部51aの軸方向の先端部51bの底壁面に固定された3葉形状の薄板磁性材である3つの被検出ロータ53a、53b、53cと、支持部51aの後端部外周に前記モータ出力軸15の小径部15bの内部に圧入される円環状のフランジ部51cが一体に設けられている。
また、前記支持部51aは、前記フランジ部51cよりも後端側の軸方向のほぼ中央位置の外周に円環状のシール溝51fが形成されていると共に、該シール溝51fにはゴム材からなるオイルシール54が嵌着固定されている。このオイルシール54によって、支持部51aの後端側のほぼ全体がモータ出力軸15の小径部15b内に挿入された状態で、小径部15bの内周面と先端部51b側との間がシールされるようになっている。
前記被検出ロータ53a〜53cは、図8Bにも示すように、励起導体によって形成されて、前記先端部51bの前端面にオーム形状の3つの磁性材を円周方向の120°位置に配置されてなり、全体の外径が前記支持部51aの先端部51bの外径とほぼ同じに形成されていると共に、該先端部51bの前端面から露出した状態でモールド固定されている。
前記フランジ部51cは、支持部51aと同じく絶縁材の合成樹脂材によって一体に形成され、その外径が前記モータ出力軸15の小径部15bの外径よりも大きく形成されて、支持部51aの後端部が小径部15bの内部に最大に挿入された際に、内側面が前記小径部15bの先端縁に軸方向から当接してそれ以上の挿入を規制するようになっている。
また、このフランジ部51cは、図8Bに示すように、外周面の円周方向の180°の角度位置に円弧状の一対の切欠溝51d、51dが形成されていると共に、内側面の所定位置には、前記モータ出力軸15の小径部15bの図外の係止溝に軸方向から係止する係止凸部51eが一体に設けられている。
前記2つの切欠溝51d、51dは、前記被検出部51を小径部15bの内部から抜き取る際に、抜き取り治具の二股部を係合させてフランジ部51cを挟持しつつ引き抜くためのものである。
一方、前記係止凸部51eは、前記係止溝の内面形状に倣った矩形状に形成され、フランジ部51cの内側面から軸方向へ延出しており、前記係止溝に軸方向から係入して小径部15bに対する被検出部51の回転止めと周方向の位置決めを行うものである。
また、支持部51aは、図5にも示すように、前記円環状のフランジ部51cを介してモータ出力軸15の小径部15bの先端から突出した先端部51bの一部が、前記カバー本体28の前記窓孔44内に挿入配置されており、これによって、被検出ロータ53が窓孔44を介して検出回路52の後述するプリント基板55の受信コイル57aと励磁回路57bに軸方向から微少クリアランスCを介して対向配置されている。
前記検出回路52は、図1、図7及び図9A〜Cに示すように、前記カバー本体28の支持枠45の内部に収容固定されて、該支持枠45の内部形状に倣ったほぼ長方形状の回路基板であるプリント基板55と、該プリント基板55の長手方向の一端部外面に設けられた集積回路(ASIC)56と、該集積回路56と同じ外面の他端部側に設けられた受信コイル57a及び励磁コイル57bと、を備えている。
前記プリント基板55は、前記受信コイル57aと励磁コイル57bが設けられた長手方向の一端部の両角部、つまり前記受信、励磁コイル57a、57bを避けた両角部位置と、前記集積回路56側の中央位置に3つの小さな位置決め用孔58a、58b、58cが貫通形成されている。
一方、前記カバー本体28には、前記支持枠45の内側に前記各位置決め用孔58a〜58cに係入してプリント基板55を支持枠45内で位置決めする3つの位置決め突起59a、59b、59cが一体に設けられている。このように、プリント基板55が支持枠45で位置決めされることによって、前記被検出ロータ53a〜53cの中心と受信、励磁コイル57a、57bの中心が位置決めされるようになっていると共に、前述したように、窓孔44を介して前記受信、励磁コイル57a、57bが前記被検出ロータ53と軸方向から微小クリアランスCを介して直接的に対峙している。
また、前記プリント基板55は、その外周部と前記カバー本体28の支持枠45の内周部との間に充填された図外の接着剤によって支持枠45内でカバー本体28に固定されており、したがって、前記受信、励磁コイル57a、57bは、前記クリアランスCを介して前記被検出部ロータ53に軸方向から対峙している。
また、前記プリント基板55は、前記受信コイル57aと励磁コイル57bが設けられた一側面全体に絶縁材がコーティングされている。
前記接着剤は、図5に示すように、前記絶縁材のコーティング箇所を避けた前記プリント基板55の外周部と該外周部に対向した支持枠45の内周全体に有する段差面45aとの間に塗布されている。
そして、前記検出部51は、前記受信コイル57a及び励磁コイル57bと、前記被検出ロータ53と受信コイル57aとの間のインダクタンスの変化を検出して前記モータ出力軸15の回転角度を前記集積回路56が検出するようになっている。つまり、前記励磁コイル57bと前記被検出ロータ53との間に誘導電流が流れて、この電磁誘導作用によって集積回路56がモータ出力軸15の回転角度位置を検出して、この情報信号をコントロールユニットに出力するようになっている。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサ、さらに前記角度センサ50など各種のセンサ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行うと共に、前記給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26b、切換用ブラシ25a、25b、コミュテータ20などを介してコイル19に通電してモータ出力軸15の回転制御を行い、減速機構13によってカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機構13は、図1〜図3に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部37と、該偏心軸部37の外周に設けられた中径ボールベアリング39と、該中径ボールベアリング39の外周に設けられた前記ローラ40と、該ローラ40を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器41と、該保持器41と一体の前記従動部材9と、から主として構成されている。
前記偏心軸部37は、図1に示すように、円筒状に形成されて、外周面に形成されたカム面37aの回転軸心Yがモータ出力軸15の回転軸心Xから径方向へ僅かに偏心して、いる。
前記中径ボールベアリング39は、前記ニードルベアリング36の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪39aと外輪39b及び該両輪39a、39bとの間に介装されたボール39cと、該ボール39cを保持する図外のケージと、から構成されている。
前記内輪39aは、前記偏心軸部37の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪39bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪39bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器41の背面との間に形成された微小なクリアランスを介してフリーな状態になっている。
外輪39bは、その外周面が図2にも示すように、前記各ローラ40の外周面が転動自在に当接していると共に、この外周面と前記保持器41のローラ保持部41bの内面との間に、円環状のクリアランスが形成されて、このクリアランスを介して中径ボールベアリング39全体が前記偏心軸部37の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
この保持器41は、図1〜図3に示すように、前記固定端部9aの外周部に一体に設けられて該固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲形成されて、前記固定端部9aの外周部前端側に径方向に沿って延出した円環状の伝達基部41aと、該伝達基部41aの外端からほぼ軸直角方向へ延出した円筒状のローラ保持部41bと、から主として構成されている。
前記ローラ保持部41bは、先端部が前記内歯構成部5やモータハウジング14の隔壁14aなどによって隔成された円環凹状の収容空間を介して前記隔壁14a方向へ延出していると共に、周方向のほぼ等間隔位置には、前記複数のローラ40をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41cが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔41cは、先端部側が閉塞されて前後方向に細長い長方形状に形成され、その全体の数(ローラ40の数)が前記内歯構成部5の内歯5aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、減速比を得るようになっている。
前記各ローラ40は、鉄系金属によって形成され、前記中径ボールベアリング39の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ前記内歯構成部5の内歯5aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41cの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向へ揺動運動するようになっている。
前記チェーンカバー22は、例えばアルミニウム合金材によって一体に形成され、図1に示すように、機関本体であるシリンダヘッド01と図外のシリンダブロックの前端側に前記タイミングスプロケット1に巻回された図外のタイミングチェーン全体を覆うよう上下方向に沿って配置固定されている。また、このチェーンカバー22と前記モータハウジング14との間には、オイルシール42が介装され、このオイルシール42によって前記チェーンカバー22の内周面と前記モータハウジング14の外周面との間をシールしている。
〔本実施形態の作動〕
以下、本実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作動について簡単に説明すると、まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転し、その回転力が内歯構成部5を介してモータハウジング14に伝達されて、該モータハウジング14が同期回転する。一方、前記内歯構成部5の回転力が、各ローラ40から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットからの制御電流が給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26bなどを介して電動モータ12のコイル19に通電されてモータ出力軸15が回転駆動され、この回転力が減速機構13を介してカムシャフト2に対し減速された回転力が伝達される。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、ストッパ凹溝11dの各対向面11e、11fのいずれか一方が、前記ストッパ凸部8bの各側面8e、8fの一方に当接することによって行われる。これによって、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
また、前記電動モータ8のモータ出力軸15の回転に伴って前記角度センサ35の被検出部51が回転すると、検出回路52との間の誘導電流が流れ、この電磁誘導作用によって前記集積回路56がモータ出力軸15の回転角度を検出して、この検出信号によってコントロールユニットにおいてモータ出力軸15の現在の回転角度位置を検出する。この回転角度位置とクランクシャフトとの回転位置によってコントロールユニットが前記電動モータ8に回転駆動信号を出力して、現在の機関運転状態に応じて前記クランクシャフトに対するカムシャフト2の相対回転位相を精度良く制御するようになっている。
そして、本実施形態では、前記角度センサ50の被検出部51の先端部51bが、前記カバー部材4のカバー本体28に形成された窓孔44内に挿入配置されていることから、この挿入量の分だけ装置の軸方向の長さを短くすることができる。この結果、バルブタイミング制御装置のエンジンルーム内への搭載性が向上する。特に、前記窓孔44を貫通形成したことから、装置の軸方向の長さをさらに短くすることができる。
また、本実施形態では、被検出部51の先端部51bが、前記カバー部材4のカバー本体28に形成された窓孔44内に挿入配置されているが、先端部51bが前記窓孔44に対向していれば良く、例えば、窓孔44の近傍に設けても良い。また、窓孔44がない場合は、カバー本体28と被検出部51の先端部51bとの間のクリアランスを製造誤差や内燃機関の振動などの影響を考慮して所定量設定しておく必要があるが、窓孔44が存在することによって、カバー本体28の内面と被検出部51の先端部51bと間を考慮しなくて良いため、装置の軸方向の長さを短くすることができる。
また、前記窓孔44の内側孔縁に形成された大径溝44aに被検出部51のフランジ部51cを嵌入させることによって、この嵌入分だけ被検出部51の先端部51bを窓孔44の奥深くまで挿入できるので、装置の軸方向の長さをさらに短くすることができる。
しかも、前記先端部51bの各被検出ロータ53a〜53cが、樹脂材などの介在物を介さずに微小クリアランスCを介して直接的に前記受信コイル57aと励磁コイル57bに対峙していることから、角度センサ50の出力を高めることができるので、モータ出力軸15の回転検出精度の向上が図れる。
また、前記モータ出力軸15の回転に伴って前記各スリップリング26a、26bが各給電用ブラシ31a、31bの先端面に摺接することにより発生する金属摩耗粉は、通常回転時には遠心力によってハウジング本体5aの外側に飛散されるが、機関の停止時や始動時などには、上側から振るい落とされて前記被検出部51の支持部51aの外周面上部側から前記被検出ロータ53a〜53c側に流れ込んでしまうおそれがある。
しかし、本実施形態では、前記被検出部51の先端部51bが前記窓孔44内に挿入配置されて、被検出ロータ53a〜53cの位置が前記各スリップリング26a、26bと給電用ブラシ31a、31bとの摺接位置よりも外側(キャップ部29側)にオフセット配置されていることから、前記被検出ロータ53a〜53cが前記窓孔44の内周面に覆われた状態になる。したがって、前記金属摩耗粉の被検出ロータ53a〜53cへの付着を十分に抑制することができる。
この結果、斯かる金属摩耗粉の影響による前記角度センサ35の回転検出精度の低下を抑制することができると共に、耐久性の向上が図れる。
また、前記カバー部材4は、軸方向の幅が薄型に形成されていることから、この点でもバルブタイミング制御装置全体の軸方向の長さを十分に短くすることができる。このため、装置の小型化が図れてエンジンルーム内への装置の搭載性がさらに向上する。
また、受信コイル57aと励磁コイル57bは、前記プリント基板55の前記被検出部51と対向する一側面に設けられていると共に、表面が絶縁材によりコーティングされていることによって、金属摩耗粉が付着したとしても受信コイル57a及び励磁コイル57bの短絡を抑制できる。
また、コーティングを用いることで絶縁材を薄型化することができ、さらに軸方向の長さを短くすることができる。また、前記プリント基板55の両面にコーティングを施すことで、プリント基板55の被検出部51と対向しない他側面の回路の短絡も抑制できる。
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置は、その一つの態様において、クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、前記駆動回転体に一体に設けられ、モータ出力軸を回転駆動させることによって前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、該電動モータに軸方向から対向配置されたカバー部材と、前記モータ出力軸とカバー部材とに間に設けられ、前記モータ出力軸の回転角度を検出する電磁誘導型の回転角検出機構と、を備えている。
前記回転角検出機構は、前記モータ出力軸の前記カバー部材と対向する先端側に設けられて、前端に励起導体が設けられた被検出部と、前記カバー部材に固定された回路基板と、該回路基板に設けられた受信コイル及び励磁コイルと、前記回路基板に設けられ、前記受信コイルと励磁コイルとの間のインダクタンスの変化を検出して前記モータ出力軸の回転角度を検出する検出回路と、を有している。前記カバー部材は、前記回路基板の受信コイルと励磁コイルが設けられた位置に窓孔が貫通形成されていると共に、前記被検出部の先端部が前記窓孔に挿入された状態で前記受信コイル及び励磁コイルと対峙している。
前記バルブタイミング制御装置の好ましい態様として、前記受信コイルと励磁コイルは、前記回路基板の前記被検出部と対向する一側面に設けられていると共に、表面が絶縁材によってコーティングされている。
別の好ましい態様としては、前記回路基板は、外周部が前記カバー部材に接着剤によって固定されている。
さらに別の好ましい態様として、前記絶縁材は、前記回路基板が接着剤によって前記カバー部材に固定された状態でコーティングされる。絶縁コーティングを塗った上に接着剤で固定しようとすると、接着剤と絶縁コーティングの相性によっては接着剤と絶縁コーティングの間が剥がれ易いもしくは接着力が低くなるおそれがあり、接着してからコーティングをすることで、コーティングが接着剤の塗布範囲に重なり難く接着力の低下を抑制できる。
さらに別の好ましい態様としては、前記絶縁材は、少なくとも前記窓孔に臨む回路基板の領域にコーティングされていると共に、前記接着剤は、前記絶縁材のコーティング箇所を避けた前記回路基板の外周部と該外周部に対向したカバー部材の部位との間に塗布されている。接着剤が絶縁材のコーティング箇所を避けた部位に塗布されることから、該接着剤の接着力の低下を抑制できる。
さらに別の好ましい態様として、前記絶縁材は、前記回路基板の一側面と他側面の両方にコーティングされている。
さらに別の好ましい態様として、前記回路基板に前記カバー部材に対する位置決め用孔が穿設されていると共に、前記カバー部材に前記位置決め用孔に係入する位置決め突起が設けられている。これによって、回路基板の安定かつ確実な位置決めが可能になり、特に、受信コイルと励磁コイルの被検出部との適正な対峙を確保できる。
さらに別の好ましい態様として、前記位置決め用孔と位置決め突起は、それぞれ対応して複数設けられていると共に、前記回路基板の受信コイルと励磁コイルの周囲に配置されている。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記駆動回転体としては、前記タイミングスプロケットの他に、タイミングプーリなどであっても良い。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
1a…スプロケット本体
2…カムシャフト
3…位相変更機構
4…カバー部材
5…内歯構成部
8…電動モータ
9…従動部材(従動回転体)
13…減速機構
14…モータハウジング
15…モータ出力軸
28…カバー本体
44…窓孔
45…支持枠
50…角度センサ(回転検出機構)
51…被検出部
51a…支持部
51b…先端部
52…検出回路
53a〜53c…被検出ロータ
55…プリント基板
56…集積回路
57a、57b…受信、励磁コイル
58a、58b…位置決め用孔
59a、59b…位置決め突起
C…微小クリアランス

Claims (8)

  1. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
    カムシャフトに固定された従動回転体と、
    前記駆動回転体に一体に設けられ、筒状のモータ出力軸を回転駆動させることによって前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、
    前記電動モータの外側面に設けられた給電用のスリップリングと、
    該電動モータに軸方向から対向配置され、前記スリップリングに摺接可能な給電用ブラシを有するカバー部材と、
    前記モータ出力軸とカバー部材とに間に設けられ、前記モータ出力軸の回転角度を検出する電磁誘導型の回転角検出機構と、
    を備え、
    前記回転角検出機構は、
    前記カバー部材に固定された回路基板と、
    該回路基板に設けられた受信コイル及び励磁コイルと、
    前記モータ出力軸の内部に挿入された支持部と、前記モータ出力軸の前記カバー部材と対向する先端に当接するフランジ部と、該フランジ部よりも前記回路基板側に突出した先端部に設けられた励起導体と、を有する被検出部と、
    前記回路基板に設けられ、前記受信コイルと励磁コイルとの間のインダクタンスの変化を検出して前記モータ出力軸の回転角度を検出する検出回路と、を有し、
    前記カバー部材は、前記回路基板の受信コイルと励磁コイルが設けられた位置に窓孔が貫通形成されていると共に、前記被検出部の先端部が前記窓孔に挿入されて前記受信コイル及び励磁コイルと対峙しており、前記窓孔の前記モータ出力軸側の孔縁には前記窓孔の内径よりも大きな大径溝が形成され、該大径溝に前記フランジ部が挿入されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記受信コイルと励磁コイルは、前記回路基板の前記被検出部と対向する一側面に設けられていると共に、表面が絶縁材によってコーティングされていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記回路基板は、外周部が前記カバー部材に接着剤によって固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記絶縁材は、前記回路基板が接着剤によって前記カバー部材に固定された状態でコーティングされることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記絶縁材は、少なくとも前記窓孔に臨む回路基板の領域にコーティングされていると共に、前記接着剤は、前記絶縁材のコーティング箇所を避けた前記回路基板の外周部と該外周部に対向したカバー部材の部位との間に塗布されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記絶縁材は、前記回路基板の一側面と他側面の両方にコーティングされていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記回路基板に前記カバー部材に対する位置決め用孔が穿設されていると共に、前記カバー部材に前記位置決め用孔に係入する位置決め突起が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記位置決め用孔と位置決め突起は、それぞれ対応して複数設けられていると共に、前記回路基板の受信コイルと励磁コイルの周囲に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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