JP4590392B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のクランクシャフトと同期して回転する回転伝達部材と、回転伝達部材に対して相対回転可能なカムシャフトとの間の位相を油圧で変更することで、吸気バルブや排気バルブのバルブタイミングを進角あるいは遅角する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
かかる内燃機関のバルブタイミング制御装置は、例えば下記特許文献1により公知である。このバルブタイミング制御装置は、スプロケット21とカムシャフト22との間に軸線方向に移動可能な筒状歯車28を備えており、この筒状歯車28を軸線方向に移動可能な切換弁54で移動させることで、スプロケット21とカムシャフト22との間の位相を変化させてバルブタイミングを変更するようになっている。
実開平5−21102号公報
ところで上記従来のものは、バルブタイミング制御装置の筒状歯車28および切換弁54がスプロケット21およびカムシャフト22の軸線方向に移動するように構成されているため、バルブタイミング制御装置の軸線方向寸法が大型化して内燃機関へのコンパクトな搭載が難しくなるという問題があった。そこで、切換弁をバルブタイミング制御装置の外部に配置すれば、その切換弁の分だけバルブタイミング制御装置の軸線方向寸法を小型化することができるが、そのようにすると切換弁と進角および遅角のための油圧室までの油圧通路の距離が長くなって応答性が低下する問題が発生してしまう。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関のバルブタイミング切換の応答性を確保しながらバルブタイミング制御装置の軸線方向寸法を小型化することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、内燃機関のクランクシャフトと同期して回転する回転伝達部材と、前記回転伝達部材に対して相対回転可能なカムシャフトと、前記カムシャフトと一体に回転するベーン部材と、油圧により前記ベーン部材のベーンを一方向に駆動するように形成され、前記回転伝達部材に対して前記カムシャフトを進角側に回転させる進角油圧室と、油圧により前記ベーン部材のベーンを他方向に駆動するように形成され、前記回転伝達部材に対して前記カムシャフトを遅角側に回転させる遅角油圧室と、前記ベーン部材に形成されて前記進角油圧室あるいは前記遅角油圧室に連通する連通路と、前記ベーン部材に対して相対回転自在に摺接し、前記連通路に連通可能な供給通路およびドレン通路が形成された回転バルブと、固定部に支持した電磁石に対向するように前記回転バルブに固定された制御部材と、前記電磁石で前記制御部材を駆動して前記回転バルブを前記ベーン部材に対して相対回転させることで、前記供給通路および前記ドレン通路を前記進角油圧室あるいは前記遅角油圧室に選択的に連通させ、前記回転伝達部材と前記ベーン部材と前記回転バルブとは相互に独立して前記カムシャフトの軸線まわりに回転可能であり、前記回転バルブは前記ベーン部材に対して捩じりばねにより一方向に付勢されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記供給通路は、前記ドレン通路の回転方向両側に設けられることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ドレン通路は、前記供給通路の回転方向両側に設けられることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記供給通路は、前記回転バルブの軸線上に形成された第1供給通路と、前記第1供給通路の下流端から放射状に延びる第2供給通路とで構成されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記進角油圧室および前記遅角油圧室は、前記回転バルブの軸線を中心として回転対称に形成されており、前記ベーン部材の前記連通路と前記回転バルブの第2供給通路とは前記回転バルブの軸線を通る直径線上に配置されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記ドレン通路は、一端が前記連通路に連通するとともに、他端が前記回転バルブの前記軸線方向一端面で該軸線上に開口することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置が提案される。
尚、実施の形態の吸気カムシャフト15は本発明のカムシャフトに対応し、実施の形態の従動スプロケット17は本発明の回転伝達部材に対応し、実施の形態の第1供給通路39aおよび第2供給通路39b,39cは本発明の供給通路に対応し、実施の形態のブレーキ板43および磁性板53は本発明の制御部材に対応し、実施の形態のチェーンケース47は本発明の固定部に対応する。
請求項1の構成によれば、内燃機関のクランクシャフトと同期して回転する回転伝達部材と、回転伝達部材に対して相対回転可能なカムシャフトと共に回転するベーン部材のベーンとの間に進角油圧室および遅角油圧室を形成し、ベーン部材に対して相対回転自在に摺接する回転バルブに固定された制御部材を固定部に設けた電磁石で駆動して回転バルブをベーン部材に対して相対回転させることで、回転バルブの供給通路およびドレン通路をベーン部材の連通路を介して進角油圧室あるいは遅角油圧室に選択的に連通させ、回転伝達部材およびカムシャフトの位相を変更してバルブタイミングを変化させることができる。このとき、回転バルブはバルブタイミング制御装置の内部に設けられるので、回転バルブから進角油圧室あるいは遅角油圧室までの距離を短縮して制御応答性を高めることができ、しかも回転バルブは軸線まわりに回転するだけで軸線方向に移動しないため、回転バルブを含むバルブタイミング制御装置の軸線方向寸法を小型化することができる。また回転バルブはベーン部材に対して捩じりばねにより一方向に付勢されるので、回転バルブに対する油圧の供給が途絶えたときに、捩じりばねにより回転バルブの位置が一定になるように規制することができる。
また請求項2の構成によれば、供給通路をドレン通路の回転方向両側に設けたので、進角制御および遅角制御を切り換える際の回転バルブの必要回転角を小さくして応答性を高めることができる。
また請求項3の構成によれば、ドレン通路を供給通路の回転方向両側に設けたので、進角制御および遅角制御を切り換える際の回転バルブの必要回転角を小さくして応答性を高めることができる。
また請求項4の構成によれば、回転バルブの供給通路をその軸線上に形成された第1供給通路と、第1供給通路の下流端から放射状に延びる第2供給通路とで構成したので、回転バルブをできるだけ軸線に近づけて供給通路中のオイルに作用する遠心力の影響を最小限に抑え、進角油圧室に供給されるオイルあるいは遅角油圧室から排出されるオイルの油圧の制御精度を高めることができる。
また請求項5の構成によれば、進角油圧室および遅角油圧室を回転バルブの軸線を中心として回転対称に形成し、ベーン部材の連通路と回転バルブの供給通路とを回転バルブの軸線を通る直径線上に配置したので、回転伝達部材および回転バルブを組み立てた状態で同一線上にある連通路および供給通路を同時に加工することが可能になり、加工工数の削減によるコストダウンを図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は内燃機関の全体斜視図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図(進角時)、図4は図2の4−4線断面図、図5は図3に対応する作用説明図(遅角時)である。
図1に示すように、4気筒DOHC型の内燃機関Eは、4個のピストン11…がコネクティングロッド12…を介して接続されたクランクシャフト13を備える。クランクシャフト13の軸端に設けた駆動スプロケット14と、吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16の軸端にそれぞれ設けた従動スプロケット17,18とがタイミングチェーン19を介して接続されており、吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16はクランクシャフト13の2回転について1回転の割合で回転駆動される。
4個の気筒のそれぞれについて、吸気カムシャフト15により駆動される2個の吸気バルブ20,20と、排気カムシャフト16により駆動される2個の排気バルブ21,21とが設けられる。吸気カムシャフト15および吸気バルブ20,20間、ならびに排気カムシャフト6および排気バルブ21,21間には、それらのバルブ20,20;21,21のバルブリフトおよび開角を2段階に変更する第1バルブ作動特性可変機構V1,V1がそれぞれ設けられる。また吸気カムシャフト15の軸端部には、吸気バルブ20,20の開閉時期を無段階に進角または遅角する第2バルブ作動特性可変機構V2が設けられる。第1バルブ作動特性可変機構V1,V1の構造は周知のものであり、また本願発明とは直接関係がないため、ここでは特に言及しない。
次に、図2〜図5を参照して、第2バルブ作動特性可変機構V2の構造を説明する。
吸気カムシャフト15の軸端に形成されたジャーナル15aは、内燃機関のシリンダヘッド31に一体に形成されたカムシャフトホルダ31aと、その上面に図示せぬボルトで結合されたキャップ32との間に回転自在に支持される。
クランクシャフト13によりタイミングチェーン19を介して駆動される吸気カムシャフト15側の従動スプロケット17は、その外周部にタイミングチェーン19が噛合するスプロケット歯17a…が形成された中空の部材であって、その一端面に円環状の端板33が当接して4本のボルト34…で締結される。吸気カムシャフト15の軸端にはベーン部材35が1本のボルト36で締結される。ベーン部材35は従動スプロケット17の他端面に内向きに形成したフランジ17bと前記端板33とに挟まれて吸気カムシャフト15の軸線L方向に抜け止めされる。
ベーン部材35は吸気カムシャフト15に固定されるカップ状の取付部35aと、取付部35aに連設された円筒部35bと、円筒部35bの外周に180°の位相差で径方向外側に突設された2個のベーン35c,35cとを備える。一方、従動スプロケット17は、ベーン部材35の円筒部35bが摺動自在に嵌合する二つの部分円筒状の支持部17c,17cと、両支持部17c,17c間に形成されてベーン部材35のベーン35c,35cにより仕切られる2個の進角油圧室37,37および2個の遅角油圧室38,38とを備える。ベーン部材35の円筒部35bには、ベーン35c,35cの円周方向両端から軸線Lに向かって貫通する合計4本の連通路35d,35d;35e,35eが形成される。2本の連通路35d,35dは軸線Lを通る一つの直線上に配置され、他の2本の連通路35e,35eは軸線Lを通る他の一つ直線上に配置される。
ベーン部材35の円筒部35bの内周に円柱状の回転バルブ39が相対回転自在に嵌合し、円筒部35bの側面に3本のボルト40…で固定されたストッパプレート41で軸線L方向に抜け止めされる。回転バルブ39の軸線L上には、ベーン部材35の取付部35aとの間に形成された油室42に連通する第1供給通路39aと、この第1供給通路39aの先端から回転バルブ39の外周面に貫通する合計4本の第2供給通路39b,39b;39c,39cとが形成される。油室42は、ベーン部材35を貫通する通路35f、吸気カムシャフト15のジャーナル15aを貫通する通路15b、カムシャフトホルダ31aおよびキャップ32に形成した環状溝31b,32aおよびカムシャフトホルダ31aに形成した通路31cを介して図示せぬオイルポンプに連通する。
また回転バルブ39には、その外周面と軸線L方向一端面とを連通させる2本のドレン通路39d,39dが形成される。2本の第2供給通路39b,39bおよび他の2本の第2供給通路39c,39cは軸線L上で交差するように形成されるとともに、各ドレン通路39dは隣接する二つの第2供給通路39b,39cの間に位置するように配置される。そして回転バルブ39の外周面に開口する4本の第2供給通路39b,39b;39c,39cおよび2本のドレン通路39d,39dは、ベーン部材35の内周面に開口する4本の連通路35d,35d;35e,35eに連通可能である。
回転バルブ39に磁性体を浅いカップ状に形成したブレーキ板43がボルト44…で固定されており、捩じりコイルばね45の一端および他端がブレーキ板43およびストッパプレート41に係止される。この捩じりコイルばね45の弾発力でベーン部材35および吸気カムシャフト15は、図3〜図5に矢印Aで示す吸気カムシャフト15の回転方向と同方向の進角方向に付勢される。
回転バルブ39を軸線Lまわりに駆動するヒステリシスブレーキ46は、チェーンケース47に取付部材48を介して支持した電磁石49と、電磁石49に連なるヨーク50と、ヨーク50のスリットに嵌合する前記ブレーキ板43とで構成される。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
内燃機関Eのクランクシャフト13の回転は駆動スプロケット14からタイミングチェーン19および従動スプロケット17,18を経て吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16をクランクシャフト13の回転数の2分の1の回転数で回転駆動する。このとき、吸気側の従動スプロケット17と吸気カムシャフト15との間に設けられた第2バルブ作動特性可変機構V2により、従動スプロケット17の位相に対する吸気カムシャフト15の位相を進角あるいは遅角することで、吸気バルブ20,20のバルブタイミングを進角あるいは遅角することができる。
次に、第2バルブ作動特性可変機構V2の作用を説明すると、ヒステリシスブレーキ46の電磁石49に通電していないときには、ブレーキ板43には電磁力が作用しないため、ブレーキ板43およびそれと一体の回転バルブ39は捩じりコイルばね45の弾発力で矢印Bで示す進角方向に付勢される。その結果、図3に示すように、回転バルブ39の第1供給通路39aが一方の第2供給油路39b,39bおよびベーン部材35の一方の連通路35d,35dを介して一対の進角油圧室37,37に連通し、一対の遅角油圧室38,38がベーン部材35の他方の連通路35e,35eから回転バルブ39のドレン通路39d,39dに連通することで、ベーン部材35は従動スプロケット17に対して矢印C方向(進角方向)に相対回転し、吸気バルブのバルブタイミングが最大進角状態になる。
この状態から、ヒステリシスブレーキ46の電磁石49に通電するとブレーキ板43に電磁的な制動力が作用することで、図5に示すようにブレーキ板43および回転バルブ39は捩じりコイルばね45の弾発力に抗して矢印B′で示す遅角方向に回転する。その結果、回転バルブ39の第1供給通路39aが他方の第2供給油路39c,39cおよびベーン部材35の他方の連通路35e,35eを介して一対の遅角油圧室38,38に連通し、一対の進角油圧室37,37がベーン部材35の一方の連通路35d,35dから回転バルブ39のドレン通路39d,39dに連通することで、ベーン部材35は従動スプロケット17に対して矢印C′方向(遅角方向)に相対回転し、吸気バルブ20,20のバルブタイミングが遅角方向に変化する。
従って、ヒステリシスブレーキ46の電磁石49に対する通電量を制御することで回転バルブ39を図3の進角位置あるいは図5の遅角位置に回転させれば、吸気カムシャフト15の進角および遅角を無段階に制御することができる。
しかして、本実施の形態では回転バルブ39を第2バルブ作動特性可変機構V2の内部に配置したので、回転バルブ39から進角油圧室37,37および遅角油圧室38,38までの距離を短縮して制御応答性を高めることができる。しかも本実施の形態ではヒステリシスブレーキ46が回転バルブ39を軸線L方向に移動させてオイル通路を切り換えるのではなく、軸線Lまわりに回転させてオイル通路を切り換えるので、第2バルブ作動特性可変機構V2の軸線L方向の寸法を小型化することができる。
また回転バルブ39はドレン通路39d,39dの両側に一方の第2供給39b,39bおよび他方の第2供給39c,39cを備えているので、進角状態と遅角状態とを切り換えるための回転バルブ39の必要回転角を小さくすることができ、これによりバルブタイミングの制御応答性を高めることができる。
また進角油圧室37,37に対する油圧の供給および遅角油圧室38,38からの油圧の排出を司る連通路35d,35d;35e,35eが形成されたベーン部材35の径方向内側に回転バルブ39を配置し、しかもそこに油圧を供給する第1供給通路39aを軸線L上に配置したので、回転バルブ39内を流れるオイルに作用する遠心力の影響を最小限に抑え、進角油圧室37,37供給されるオイルあるいは遅角油圧室38,38から排出されるオイルの油圧の制御精度を高めることができる。
更に、進角油圧室37,37および遅角油圧室38,38を軸線Lを中心として180°回転させると重なる形状に形成することで、従動スプロケット17の連通路35d,35d;35e,35eと回転バルブ39の第2供給通路39b,39b;39c,39cとを加工するとき、従動スプロケット17に回転バルブ39を組み付けた状態で4回のドリル加工を行うだけで、前記4本の連通路35d,35d;35e,35eおよび前記4本の第2供給通路39b,39b;39c,39cの加工を完了することができ、加工コストの削減に寄与することができる。
図6および図7は本発明の第2の実施の形態を示すもので、図6は前記図3に対応する図、図7は前記図5に対応する図である。
第1の実施の形態の回転バルブ39は、合計4本の第2供給通路39b,39b;39c,39cと、合計2本のドレン通路39d,39dとを備えるもので、進角油圧室37,37だけに連通する第2供給通路39b,39bと、遅角油圧室38,38だけに連通する第2供給通路39c,39cとが分かれており、2本のドレン通路39d,39dは進角油圧室37,37および遅角油圧室38,38の両方に連通する。
それに対し、第2の実施の形態の回転バルブ39は合計2本の第2供給通路39b,39bと、合計4本のドレン通路39d,39d;39e,39eとを備えている。従って、回転バルブ39の2本の第2供給通路39b,39bは進角油圧室37,37および遅角油圧室38,38の両方に連通し、2本のドレン通路39d,39dは進角油圧室37,37だけに連通し、他の2本のドレン通路39e,39eは遅角油圧室38,38だけに連通する。
この第2の実施の形態によっても、回転バルブ39は第2供給通路39b,39bの両側に一方のドレン通路39d,39dおよび他方のドレン通路39e,39eを備えているので、進角状態と遅角状態とを切り換えるための回転バルブ39の必要回転角を小さくすることができ、これによりバルブタイミングの制御応答性を高めることができる。
図8および図9は本発明の第3の実施の形態を示すもので、図8は前記図3に対応する図、図9は前記図5に対応する図である。
第1の実施の形態の回転バルブ39の進角油圧室37,37および遅角油圧室38,38は、軸線Lを中心として180°回転させると重なる形状であるが、第3の実施の形態の回転バルブ39の進角油圧室37,37および遅角油圧室38,38は、軸線Lを中心として90°回転させると重なる形状である。
よって、ベーン部材35の連通路35d…;35e…の本数は2倍の合計8本になり、回転バルブ39は4本の第2供給通路39b,39b;39c,39cと4本のドレン通路39d,39d;39e,39eを備えることになる。
この第3の実施の形態によれば、第1、第2の実施の形態の作用効果に加えて、進角油圧室37…および遅角油圧室38…の数が増加するため、ベーン部材35の直径を小型化しても進角状態および遅角状態を切り換えるために必要なトルクを確保することができるという更なる作用効果を達成することができる。
図10は本発明の第4の実施の形態を示す、前記図2に対応する図である。
上述した第1〜第3の実施の形態ではヒステリシスブレーキ46を用いて回転バルブ39を駆動しているが、第4の実施の形態ではヒステリシスブレーキ46に代えて、平面型ステップモータ51を用いて回転バルブ39を駆動している。
平面型ステップモータ51は、取付部材48に固定した電磁石52と、回転バルブ39に固定した磁性板53とを備えており、電磁石52に通電することでN極およびS極を円周方向に交互に配置した磁性板53を任意の速度で回転駆動し、ねじりコイルばね45の弾発力に抗して回転バルブ39の位相を任意に制御することができる。
しかして、この第4の実施の形態によっても、上述した第1の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では吸気バルブ20,20のバルブタイミングを変更する第2バルブ作動特性可変機構V2について説明したが、本発明は排気バルブ21,21のバルブタイミングを変更する第2バルブ作動特性可変機構V2に対しても適用可能である。
第1の実施の形態に係る内燃機関の全体斜視図 図1の2−2線拡大断面図 図2の3−3線断面図(進角時) 図2の4−4線断面図 図3に対応する作用説明図(遅角時) 第2の実施の形態に係る進角時の作用説明図 同じく遅角時の作用説明図 第3の実施の形態に係る進角時の作用説明図 同じく遅角時の作用説明図 第4の実施の形態に係る、前記図2に対応する図
13 クランクシャフト
15 吸気カムシャフト(カムシャフト)
17 従動スプロケット(回転伝達部材)
35 ベーン部材
35c ベーン
35d 連通路
35e 連通路
37 進角油圧室
38 遅角油圧室
39 回転バルブ
39a 第1供給通路(供給通路)
39b 第2供給通路(供給通路)
39c 第2供給通路(供給通路)
39d ドレン通路
39e ドレン通路
43 ブレーキ板(制御部材)
45 捩じりコイルばね
47 チェーンケース(固定部)
49 電磁石
52 電磁石
53 磁性板(制御部材)
E 内燃機関
カムシャフトの軸線、回転バルブの軸線

Claims (6)

  1. 内燃機関(E)のクランクシャフト(13)と同期して回転する回転伝達部材(17)と、
    前記回転伝達部材(17)に対して相対回転可能なカムシャフト(15)と、
    前記カムシャフト(15)と一体に回転するベーン部材(35)と、
    油圧により前記ベーン部材(35)のベーン(35c)を一方向に駆動するように形成され、前記回転伝達部材(17)に対して前記カムシャフト(15)を進角側に回転させる進角油圧室(37)と、
    油圧により前記ベーン部材(35)のベーン(35c)を他方向に駆動するように形成され、前記回転伝達部材(17)に対して前記カムシャフト(15)を遅角側に回転させる遅角油圧室(38)と、
    前記ベーン部材(35)に形成されて前記進角油圧室(37)あるいは前記遅角油圧室(38)に連通する連通路(35d,35e)と、
    前記ベーン部材(35)に対して相対回転自在に摺接し、前記連通路(35d,35e)に連通可能な供給通路(39a〜39c)およびドレン通路(39d,39e)が形成された回転バルブ(39)と、
    固定部(47)に支持した電磁石(49,52)に対向するように前記回転バルブ(39)に固定された制御部材(43,53)と、
    前記電磁石(49,52)で前記制御部材(43,53)を駆動して前記回転バルブ(39)を前記ベーン部材(35)に対して相対回転させることで、前記供給通路(39a〜39c)および前記ドレン通路(39d,39e)を前記進角油圧室(37)あるいは前記遅角油圧室(38)に選択的に連通させ
    前記回転伝達部材(17)と前記ベーン部材(35)と前記回転バルブ(39)とは相互に独立して前記カムシャフト(15)の軸線(L)まわりに回転可能であり、前記回転バルブ(39)は前記ベーン部材(35)に対して捩じりばね(45)により一方向に付勢されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 前記供給通路(39b,39c)は、前記ドレン通路(39d)の回転方向両側に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 前記ドレン通路(39d,39e)は、前記供給通路(39b)の回転方向両側に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 前記供給通路(39a〜39c)は、前記回転バルブ(39)の軸線(L)上に形成された第1供給通路(39a)と、前記第1供給通路(39a)の下流端から放射状に延びる第2供給通路(39b,39c)とで構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 前記進角油圧室(37)および前記遅角油圧室(38)は、前記回転バルブ(39)の軸線(L)を中心として回転対称に形成されており、前記ベーン部材(35)の前記連通路(35d,35e)と前記回転バルブ(39)の第2供給通路(39b,39c)とは前記回転バルブ(39)の軸線(L)を通る直径線上に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 前記ドレン通路(39d)は、一端が前記連通路(35d,35e)に連通するとともに、他端が前記回転バルブ(39)の軸線(L)方向一端面で該軸線(L)上に開口することを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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