JP4736986B2 - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸・排気弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制御装置に関するものである。
近年、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁または排気弁の開閉時期を変更可能とする弁開閉時期制御装置がカムシャフトの一端に取り付けられるようになっている。
この種の弁開閉時期制御装置の一方式に、例えば特許文献1に記載されているように、クランクシャフトからの機関回転動力をタイミングベルト又はタイミングチェーン等の動力伝達手段によりカムシャフトに伝達する内燃機関において、カムシャフト側には放射方向に延びる複数のベーンを組付けたロータを固定するとともに、ロータに同軸状に嵌合されたタイミングプーリにはその内周部に円陣状に各油圧室を形成し、各油圧室に上記各ベーンをそれぞれピストンとして係入してなるベーンタイプの弁開閉時期制御装置がある。
上記方式のものでは、運転状態に応じた進角用の油圧又は遅角用の油圧を、ベーンによって第1油圧室と第2油圧室に仕切られる各油圧室の第1油圧室又は第2油圧室に作用させて、カムシャフトとタイミングプーリ間で相対位相を変え弁開閉制御を行っている。具体的には、放射方向に延びる複数のベーン(18)をもつロータ(17)及びロータ(17)を内包してロータ(17)との間で各ベーン(18)をそれぞれ収嵌するように各進角用と遅角用の作動流体が作用する複数の圧力室を円陣状に形成したハウジング部材(19)からなり、ベーン(18)によって画成される各圧力室の第1圧力室(30)及び第2圧力室(31)の少なくとも一方に、カムシャフトの軸方向に延在した主通路(27)と、主通路(27)から放射状に延在した枝通路(13)からなる流体通路を設け、流体通路を介して作動流体を導出している。作動流体は放射状に延在した枝通路(13)より各圧力室に導出されるので各圧力室に同時均一に流体圧が作用し、弁開閉時期制御動作の応答性と円滑性を向上するようにした技術が開示されている。
ところで、エンジン低回転時には作動油量が少なく、油圧室に作用する圧力が小さいので、必要な回転力を得る為には、多数の油圧室(特許文献1では6室)が必要となる。一方、エンジンが高回転時には作動油量は十二分に送られてくるので、1室当りの回転力も大きくなり少数の油圧室で弁開閉時期制御動作に必要なトルクを得ることができる。しかし、エンジンが高回転時にはカムシャフトも高回転で回転しているので、弁開閉時期制御動作を低回転時より速くする要求がある。
特開平09−151711号公報
本発明は上記従来技術の実情に鑑みてなされたもので、内燃機関が低回転で作動油供給量が少ない状態において弁開閉時期制御装置の駆動トルクを確保するとともに、高回転で作動油供給量が多い状態において弁開閉時期制御装置の応答速度を一層向上する技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために講じた技術的手段は、
弁開閉用の回転軸に所定範囲で相対回転可能に外装されクランクプーリからの回転動力が伝達される回転伝達部材と、
前記回転軸および前記回転伝達部材のいずれか一方に取り付けられたベーンと、
前記回転軸と前記回転伝達部材との間に形成され前記ベーンによって進角用室と遅角用室とに二分される複数の流体圧室と、
前記進角用室に流体を給排する複数の第1流体通路と、
前記遅角用室に流体を給排する複数の第2流体通路と、
を備えた弁開閉時期制御装置において、
複数の前記進角用室および複数の前記遅角用室の少なくとも一方の室において、前記室のうち少なくとも一つ但し全てを除く前記室の流体の給排を制御する通路開閉手段と、
開状態時には前記室のうち少なくとも一つ但し全てを除く前記室を大気と連通させる室開閉手段と、を備えたことである。
請求項1の発明によれば、複数の進角用室および複数の遅角用室の少なくとも一方の室において、室のうち少なくとも一つ但し全てを除く室の流体の給排を制御する通路開閉手段と、開状態時には前記室のうち少なくとも一つ但し全てを除く前記室を大気と連通させる室開閉手段室開閉手段とを備えた。これにより、内燃機関が低回転で作動油供給量が少なく油圧が低い状態においては、通路開閉手段により流体の給排を制限せず、室開閉手段により大気と連通させなければ、弁開閉時期制御装置の駆動トルクを確保できる。また、内燃機関が高回転で作動油供給量が多く油圧が高い状態においては、通路開閉手段により流体の給排を制限して、室開閉手段により大気と連通させれば、多くの作動油量を少ない流体圧室に供給することになるので、弁開閉時期制御装置の応答速度を一層向上させることができる。
請求項の発明によれば、通路開閉手段と室開閉手段とは、回転軸又は回転伝達部材の回転数を感知して開閉することにより、通路開閉手段と室開閉手段との制御が容易となる。
請求項の発明によれば、通路開閉手段が開状態時に室開閉手段は閉状態となり、通路開閉手段が閉状態時に室開閉手段は開状態となることで、作動油の圧力を効果的に利用でき弁開閉時期制御装置が円滑に作動する。
請求項の発明によれば、室開閉手段の弁部材は付勢部材にて回転軸の軸心方向に付勢されていることにより、開閉作動に回転軸又は回転伝達部材の遠心力を利用した簡易な構成で開閉手段が実現できる。
請求項の発明によれば、室開閉手段の弁部材は付勢部材にて回転軸の軸心方向に付勢されていることにより、開閉作動に回転軸又は回転伝達部材の遠心力を利用した簡易な構成で開閉手段が実現できる。
請求項の発明によれば、通路開閉手段は回転軸又は回転伝達部材の所定の回転数で開状態から閉状態に切り替わることにより、内燃機関の回転数に連係した制御となる。
請求項の発明によれば、室開閉手段は回転軸又は回転伝達部材の所定の回転数で閉状態から開状態に切り替わることにより、内燃機関の回転数に連係した制御をすることができる。
請求項10の発明によれば、室開閉手段は、進角用室および遅角用室の少なくとも一方と大気側との連通孔を開閉することにより、進角用室および遅角用室の少なくとも一方の油圧を解放することができる。
請求項11の発明によれば、通路開閉手段の弁部材と室開閉手段の弁部材とが一体で形成されていることにより、簡素な構成とすることができる。
以下、本発明に従った弁開閉時期制御装置の実施形態を図面に基づき、説明する。
図1乃至図4に示す弁開閉時期制御装置1は、内燃機関のシリンダヘッド100に回転自在に支持されたカムシャフト10と、カムシャフト10の先端部に一体的に組付けられたロータ20とからなる弁開閉用のロータ部材2を有している。また、弁開閉時期制御装置1は、ロータ20に対して所定範囲で相対回転が可能となるように組付けられるハウジング30、フロントプレート50、リアプレート51から成るハウジング部材3を有している。ハウジング30の外周には、タイミングスプロケット31が一体に形成されている。更に、ロータ20とフロントプレート50間に組付けられたトーションスプリング60と、ロータ20に組付けた5枚のベーン70と、ハウジング30に組付けたロックキー80等が備えられている。
タイミングスプロケット31には、周知のように、クランクシャフト110から図示していないクランクスプロケットとタイミングチェーン120を介して、図2にカムシャフト回転方向として示される時計方向に回転動力が伝達される。なお、本実施形態においては、一例として内燃機関のクランクシャフト110の回転を、タイミングチェーン120を介してハウジング30のタイミングスプロケット31に回転動力が伝達される構成について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、別の構成として、タイミングチェーン120に代わってベルト部材を用い、タイミングスプロケット31をプーリに置き換えても良い。
カムシャフト10は、排気弁(図示省略)を開閉する周知のカム(図示省略)を有し、カムシャフト10の内部にはカムシャフト10の軸方向に延びる遅角油通路(油圧回路)11と進角油通路(油圧回路)12が設けられている。遅角油通路11は、カムシャフト10に設けた径方向の通路71及び環状溝14とシリンダヘッド100に設けた接続通路16を通して切換弁200の第1接続ポート202に接続されている。また、進角油通路12は、カムシャフト10に設けた径方向の通路72及び環状溝13とシリンダヘッド100に設けた接続通路15を通して切換弁200の第2接続ポート201に接続されている。
切換弁200はソレノイド203へ通電することによりスプール204を図示していないスプリングに抗して移動させる周知のものである。その通電時には、図1に示すように内燃機関によって駆動されるオイルポンプ205に接続された供給ポート206が第1接続ポート201に連通するとともに、第2接続ポート202が排出ポート207に連通するように構成されている。また非通電時には、供給ポート206が第2接続ポート202に連通するとともに、第1接続ポート201が排出ポート207に連通するように構成されている。このため切換弁200の通電時には進角油通路12に作動油(油圧)が供給され、非通電時には遅角油通路11に作動油(油圧)が供給される構成となっている。切換弁200は単位時間当たりの通電と非通電の割合を変えるデューティ制御される。例えば、デューティ比50%で制御すると、第1及び第2ポート201,202と供給及び排出ポート206,207は互いに全く連通しない状態になる。
ロータ20はその軸心に形成された貫通穴を通して単一の取付けボルト95によってカムシャフト10に一体的に固着され、ロータ部材2を構成している。ロータ20には、五つのベーン溝21、一つのロック溝22が形成されている。ベーン溝21には5枚のベーン70がそれぞれ径方向に移動可能に取り付けられ、ベーン溝21の底部とベーン70の下面との間にはベーンスプリング73が配置されている。これにより、ベーン70は、外方に向けて付勢されて、ハウジング30の摺動面を摺動する。ロック溝22にはカムシャフト10及びロータ20とハウジング30の相対位置が所定の位相(最進角位置)で同期したとき、図2に示すように、その一部が所定量没入するロックキー80が配置されている。
また、ロータ20は径方向に延びるそれぞれ五つの遅角油通路23および四つの進角油通路24と一つの進角油通路兼ロック油通路28とを備えている。遅角油通路23は軸方向に設けられた遅角油通路25を介して遅角油通路11に連通されている。遅角油通路11はカムシャフト10の径方向の油路71と遅角用環状溝13とを介して遅角用接続通路15と連通されている。進角油通路24と進角油通路兼ロック油通路28とは軸方向に設けられた進角油通路26を介して進角油通路12に連通されている。進角油通路12はカムシャフト10の径方向の油路72と進角用環状溝14とを介して進角用接続通路16と連通されている。
四つの進角油通路26aと四つの遅角油通路25aには、通路と直交し径方向に作動する開閉弁(通路開閉手段)40が配設されている。
ここで、開閉弁40の構成について遅角油通路25aを例に説明する。(進角油通路26aも遅角油通路25aと同様であるので説明を省略する。)
開閉弁40は弁体41と、弁体41をカム軸心方向に付勢する弾性部材のコイルスプリング42とで構成されている。弁体41は柱状をなし、中央が細径で両端が太径となっている。一端の太径部は遅角油通路25aの開閉を行い、他端の太径部は遅角油通路23に設けられ大気側との連通孔43の開閉を行なう。遅角油通路25aが開状態では連通孔43を閉状態となり、遅角油通路25aが閉状態では連通孔43を開状態となるように構成されている。
ハウジング部材3は、ハウジング30の軸方向の両側に、フロントプレート50とリアプレート51が接合され、6本の連結ボルト90によって一体的に組み付けられて構成されている。ハウジング部材3は、ロータ20の外周に所定角度範囲で相対回転可能に組付けられている。
ハウジング30はその外周にタイミングスプロケット31が一体に形成されている。ハウジング30の内周には5個の凸部33が形成されている。これら凸部33の内周面はロータ20の外周面上で接しており、ハウジング30がロータ20に回転自在に支承されている。ある一つの凸部にはロックキー80を収容する退避溝34と、退避溝34と連通し、ロックキー80を径方向内方へと付勢するスプリング81の収容穴35が形成されている。
各ベーン70は、ハウジング30とロータ20との間およびハウジング30の周方向に隣り合う凸部33の間に形成される流体圧室R0を進角油室R1と遅角油室R2とに区画している。最遅角側ではベーン70aが凸部33の周方向の一側面33aに当接する位置で相対回転が規制され、最進角側ではベーン70bが凸部33の周方向の他側面33bに当接する位置で規制される。遅角側ではロックキー80がロック溝22に入り込むことでロータ20とハウジング30の相対回転を規制する。
トーションスプリング60は、一端をフロントプレート50に係止し、他端をロータ20に係止して取付けられ、ロータ20をハウジング30、フロントプレート50及びリアプレート51に対して進角側(図2の時計方向)に付勢している。従って、ロータ20の進角側への作動応答性の向上が図られている。
以上のように構成した本実施形態の弁開閉時期制御装置1の作用を説明する。内燃機関が停止している時はオイルポンプ205が停止しており、且つ切換弁200が非通電の状態にあるので、流体圧室R0には作動油(油圧)が供給されていない。このとき、図2に示すように、ロックキー80がロータ20のロック溝22に没入しロックされ、ロータ20とハウジング30の相対回転が規制されている。内燃機関を始動してオイルポンプ205が駆動されても、切換弁200に通電するデューティ比が小さい(単位時間当たりの非通電時間に対する通電時間の割合が小さい)間は、オイルポンプ205から供給される作動油(油圧)は接続通路15、遅角油通路11および遅角油通路25を通って遅角油室R2に供給されるだけなので、弁開閉時期制御装置1はロック状態に維持される。
内燃機関の運転条件によって、弁開閉時期に進角が必要になると、切換弁200に通電するデューティ比が大きくされ、スプール204の位置が切り換えられる。オイルポンプ205から供給される作動油(油圧)は、接続通路16と、進角油通路12、26および24を通って進角油室R1へと供給される。同時に、作動油(油圧)は、進角油通路兼ロック油通路28を通ってロック溝22に供給され、ロックキー80の先端部80aに導入される。これにより、ロックキー80の先端部80aに油圧が加わりロックキー80がロック溝22から退出し、ハウジング30とロータ20が相対回転可能となる。一方、遅角油室R2にあった作動油(油圧)は、遅角油通路25、11および接続通路15を介して切換弁200の排出ポート207から排出され、ハウジング30に対しロータ20は進角側に相対回転される。ハウジング30の凸部33の側面33bとベーン70bの側面とが当接し、ハウジング30に対してロータ20の進角側への相対回転が規制される。
次に、内燃機関の運転条件によって、弁開閉時期に遅角が必要になると、切換弁200に通電するデューティ比が小さくされ、スプール204の位置が切り換えられる。オイルポンプ205から供給される作動油(油圧)は、接続通路15、進角油通路11および23を通って遅角油室R2へと供給される。一方、進角油室R1にあった作動油(油圧)は、進角油通路24、12および接続通路16を介して切換弁200の排出ポート207から排出され、ハウジング30に対しロータ20は遅角側に相対回転される。ハウジング30の凸部33の側面33aとベーン70aの側面とが当接し、ハウジング30に対してロータ20の遅角側への相対回転が規制される。そして、ロック溝22から作動油(油圧)が排出されると、ハウジング30に移動可能に配設されるロックキー80がロック溝22に没入して外部ロータ30と内部ロータ20との相対回転が規制される。
開閉弁40は、内燃機関が停止時、あるいは低回転時は図3に示すようにコイルスプリング42により弁体41がカム軸心方向に付勢されて開弁状態となり、進角油通路26aおよび遅角油通路25aを連通し作動油が流出入する。その際、連通孔43は閉状態で流入した作動油が大気側に流出しないようになっている。内燃機関の回転数が、予め設定した設定回転数以上の高回転時は図4に示すように、弁体の遠心力がコイルスプリングの付勢力に打ち勝ち、弁体は径方向外側に移動して進角油通路26aおよび遅角油通路25aを閉弁状態とし作動油の流出入を妨げる。同時に連通孔43は開状態となって、遅角室R2および進角室R1は大気側と連通する。
つまり、作動油の供給量が少ない低回転時は、五つの流体圧室R0に作動油を供給して弁開閉時期制御装置1の作動力を確保している。そして、作動油供給量が多い高回転時は、開閉弁40が配設されている四つの流体圧室R0には作動油が供給されずに大気側と連通するので弁開閉時期制御装置1の作動に関与せず、一つの流体圧室R0で作動することになる。その結果、五つの流体圧室R0で作動するときに比べて、5倍の速さで作動することができる。
本実施形態では、四つの流体圧室R0の進角油通路26aおよび遅角油通路25aに開閉弁40を設けた例で説明したが、開閉弁40の配設数は必要に応じ適宜設定すればよい。
また、一つの開閉弁40で進角油通路26aまたは遅角油通路25aの開閉と連通孔43の開閉とを行なう構成で説明したが、進角油通路26aまたは遅角油通路25aの開閉と連通孔43の開閉とを別の弁体を設けても良い。
本発明に係る弁開閉時期制御装置の実施形態を示す断面図(図2のI−O−I断面図)である。 図1のII−II視図である。 図2のIII−O断面図で、開閉弁40が閉弁状態の図である。 図2のIII−O断面図で、開閉弁40が開弁状態の図である。
符号の説明
1・・・弁開閉時期制御装置
2・・・ロータ部材
3・・・ハウジング部材
10・・・カムシャフト
11・・・遅角油通路
12・・・進角油通路
20・・・ロータ
25・・・遅角油通路(第2流体通路)
26・・・進角油通路(第1流体通路)
30・・・ハウジング
40・・・開閉弁(通路開閉手段、室開閉手段)
41・・・弁体(弁部材)
50・・・フロントプレート
51・・・リアプレート
70・・・ベーン
80・・・ロックキー
100・・・シリンダヘッド
110・・・クランクシャフト
120・・・タイミングチェーン
200・・・切換弁
R0・・・流体圧室
R1・・・進角油室(進角用室)
R2・・・遅角油室(遅角用室)

Claims (11)

  1. 弁開閉用の回転軸に所定範囲で相対回転可能に外装されクランクプーリからの回転動力が伝達される回転伝達部材と、
    前記回転軸および前記回転伝達部材のいずれか一方に取り付けられたベーンと、
    前記回転軸と前記回転伝達部材との間に形成され前記ベーンによって進角用室と遅角用室とに二分される複数の流体圧室と、
    前記進角用室に流体を給排する複数の第1流体通路と、
    前記遅角用室に流体を給排する複数の第2流体通路と、
    を備えた弁開閉時期制御装置において、
    複数の前記進角用室および複数の前記遅角用室の少なくとも一方の室において、前記室のうち少なくとも一つ但し全てを除く前記室の流体の給排を制御する通路開閉手段と、
    開状態時には前記室のうち少なくとも一つ但し全てを除く前記室を大気と連通させる室開閉手段と、を備えたことを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記通路開閉手段は、前記第1流体通路および前記第2流体通路の少なくとも一方の通路に設けられることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記室開閉手段は、前記通路開閉手段が設けられている前記第1流体通路および前記通路開閉手段が設けられている前記第2流体通路の少なくとも一方の通路に設けられると共に、前記通路開閉手段よりも前記流体圧室側に設けられることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記通路開閉手段と前記室開閉手段とは、前記回転軸又は前記回転伝達部材の回転数を感知して開閉することを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項において、
    前記通路開閉手段が開状態時に前記室開閉手段は閉状態となり、前記通路開閉手段が閉状態時に前記室開閉手段は開状態となることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項において、
    前記通路開閉手段の弁部材は付勢部材にて回転軸の径方向に向けて付勢されていることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項において、
    前記室開閉手段の弁部材は付勢部材にて回転軸の径方向に向けて付勢されていることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  8. 請求項において、
    前記通路開閉手段は前記回転軸又は前記回転伝達部材の所定の回転数で開状態から閉状態に切り替わることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  9. 請求項において、
    前記室開閉手段は前記回転軸又は前記回転伝達部材の所定の回転数で閉状態から開状態に切り替わることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  10. 請求項1乃至5の何れか1項またはにおいて、
    前記室開閉手段は、前記進角用室および前記遅角用室の少なくとも一方と大気とを連通する連通孔を開閉することを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項において、
    前記通路開閉手段の弁部材と前記室開閉手段の弁部材とが一体で形成されていることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
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