JP2006063835A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Masayasu Ushida
正泰 牛田
Kinya Takahashi
欽弥 高橋
Taishi Morii
泰詞 森井
Seiji Yaosachi
誠二 八百幸
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Abstract

【課題】 トルク変動に関わらず、進角側への位相制御の応答性が高く、部品点数の増大および構造の複雑化を招くことのないバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】 トルク変動によりカムシャフト20が遅角側へ受ける「正トルク」がしきい値Tよりも大きなとき、各遅角油圧室または各進角油圧室への作動油の供給、および各遅角油圧室または各進角油圧室からの作動油の排出は遮断される。これにより、「正トルク」が大きいとき、トルク変動によってベーンロータ30が遅角側へ押し戻されることがなく、進角側への位相制御時におけるベーンロータ30の回転速度は向上する。したがって、位相制御の応答性を高めることができる。また、第一遅角通路22と第二遅角通路および第一進角通路23と第二進角通路との断続は、カムシャフト20の回転によって行われる。したがって、部品点数の増大を招くことがなく、構成を簡単にすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)の吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、開閉タイミングを「バルブタイミング」という。)を変更するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、エンジンのクランクシャフトの駆動力を受けるハウジングと、ハウジング内に収容され、カムシャフトにクランクシャフトの駆動力を伝達するベーンロータとを備えるバルブタイミング調整装置が公知である(特許文献1参照)。このようなバルブタイミング調整装置では、ベーンロータは遅角油圧室および進角油圧室の作動流体の圧力によってハウジングに対し遅角側または進角側に相対回転駆動される。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの位相、すなわちバルブタイミングが調整される。
バルブタイミング調整装置では、吸気弁または排気弁を開閉駆動するとき、カムシャフトは吸気弁または排気弁から変動するトルクを受ける。カムシャフトが受けたトルク変動はベーンロータに伝わり、ベーンロータはハウジングに対し遅角側または進角側へトルク変動を受ける。ベーンロータが遅角側にトルク変動を受けると、進角油圧室の作動流体は進角油圧室から流出する力を受ける。一方、ベーンロータが進角側にトルク変動を受けると、遅角油圧室の作動流体は遅角油圧室から流出する力を受ける。そのため、例えば流体供給源から供給される作動流体の圧力が低いとき、進角油圧室に作動流体を供給しクランクシャフトに対しカムシャフトの位相を遅角側から進角側の所定位相に変更する場合、図9の点線で示すようにベーンロータはトルク変動により遅角側に押し戻される。その結果、所定の位相に達するまでの応答時間が長くなるという問題がある。
特開2003−106115号公報
そこで、特許文献1では、作動流体を遅角油圧室または進角油圧室へ供給する供給通路に逆止弁を設ける技術が開示されている。これにより、ベーンロータがトルク変動を受けても遅角油圧室または進角油圧室からの作動流体の流出を防止している。その結果、図9に示すように、位相制御中にベーンロータがハウジングに対し目標位相と反対側へ戻ることを防止し、位相制御の応答性を高めている。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、遅角油圧室および進角油圧室に作動流体をそれぞれ供給する遅角供給通路および進角供給通路に逆止弁が設置されている。そのため、部品点数の増大を招くとともに、構造の複雑化を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、トルク変動に関わらず、進角側への位相制御の応答性が高く、部品点数の増大および構造の複雑化を招くことのないバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1、2または4記載の発明では、従動軸を遅角側へ付勢するトルクの大きさは周期的に変動する。このとき、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが所定の値より大きくなると、通路開閉手段は遅角通路および進角通路を遮断する。そのため、ハウジングまたはベーンロータのうち駆動軸とともに回転する駆動側回転体に対し、従動軸とともに回転する従動側回転体を進角側の目標位相に相対回動駆動するとき、従動側回転体が従動軸から遅角側に所定の値より大きなトルクを受けたとき、遅角油圧室および進角油圧室への作動流体の供給は停止される。その結果、進角油圧室からの作動流体の流出が防止される。これにより、流体供給源から供給される作動流体の圧力が低いとき、従動側回転体は遅角側に戻されることが防止され、駆動側回転体に対し従動側回転体が進角側の目標位相に速やかに到達する。したがって、進角側への位相制御の応答性を向上することができる。一方、目標位相が遅角側の場合、従動側回転体には、トルクの変動によって所定の値より小さいトルクが遅角側に働くとともに、流体供給源から供給される作動流体の圧力が作用する。そのため、従動軸が変動トルクによって進角側へ付勢されるとき、駆動側回転体に対し従動側回転体は遅角側の目標位相に速やかに到達する。また、請求項1記載の発明では、逆止弁や複雑な流体通路は不要である。したがって、部品点数の増大および構造の複雑化を招くことがない。
請求項3記載の発明では、従動軸は円弧面と通路開口部とを有している。従動軸の回転は支持部の内壁と円弧面とが接触することにより支持される。これとともに、円弧面は、第一通路が開口し回転方向に複数形成されている通路開口部間を遮断する。そのため、従動軸の回転にともなって、第二通路が開口する支持部の内壁と通路開口部とが対向すると、第一通路と第二通路とは接続する。一方、第二通路が開口する支持部の内壁と円弧面とが対向すると、第一通路と第二通路とは遮断される。これにより、第一通路と第二通路とは、簡単な構造で接続または遮断される。また、通路開口部は、従動軸の位相が従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きくなるとき、第二通路が開口する支持部の内壁と対向しない位置に形成されている。そのため、従動軸の回転によって、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きくなる位相になると、第一通路と第二通路とは遮断される。したがって、部品点数の増大および構造の複雑化を招くことなく、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きいとき、進角油圧室からの作動流体の流出を防止することができる。
請求項5記載の発明では、通路開閉手段は流体通路を開閉する開閉弁を有している。そのため、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きくなるとき、開閉弁は流体通路を遮断する。これにより、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きくなると、遅角油圧室および進角油圧室には作動流体の供給が停止される。したがって、部品点数の増大および構造の複雑化を招くことなく、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きいとき、進角油圧室からの作動流体の流出を防止することができる。
請求項6記載の発明では、検出手段によって検出した従動軸の回転角度に応じて制御手段は開閉弁を開閉する。そのため、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きくなる回転角度のとき、遅角油圧室および進角油圧室への作動流体の供給は確実に停止される。したがって、部品点数の増大および構造の複雑化を招くことなく、従動軸を遅角側へ付勢するトルクが大きいとき、進角油圧室からの作動流体の流出を防止することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を図1および図2に示す。本実施形態のバルブタイミング調整装置10は、作動流体として作動油を用いる油圧制御式であり、吸気弁のバルブタイミングを調整するものである。
図1に示すように、駆動側回転体であるハウジング11は、チェーンスプロケット12およびシューハウジング13を有している。シューハウジング13は、仕切部材としてシュー131、シュー132、シュー133(図2参照)と、環状の周壁134と、周壁134を挟んでチェーンスプロケットと反対側に位置するフロントプレート135とを有している。シュー131、シュー132、シュー133と、周壁134と、フロントプレート135とは一体に形成されている。チェーンスプロケット12とシューハウジング13とはボルト14により同軸上に固定されている。チェーンスプロケット12は、図示しないチェーンにより図示しないエンジンの駆動軸としてクランクシャフトと結合して駆動力が伝達される。これにより、チェーンスプロケット12は、クランクシャフトと同期して回転する。
従動軸としてのカムシャフト20は、バルブタイミング調整装置10を介してクランクシャフトの駆動力を伝達され、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフト20は、チェーンスプロケット12に対し所定の位相差をおいて回転可能にチェーンスプロケット12に挿入されている。ハウジング11およびカムシャフト20は、図1の矢印X方向からみて時計方向に回転する。以下、この回転方向をクランクシャフトに対するカムシャフト20の進角側とする。
図2に示すように、台形状に形成されたシュー131、シュー132、シュー133は周壁134から径方向内側に伸びている。シュー131、シュー132、シュー133は、周壁134の回転方向にほぼ等間隔に配置されている。シュー131、シュー132、シュー133により、回転方向に所定の角度範囲で三個所形成された間隙には、収容する扇状の収容室136、137、138が形成されている。
ベーンロータ30は、カムシャフト20と軸方向端面で結合するボス部31と、ボス部31の外周側に回転方向にほぼ等間隔に配置されたベーン32、ベーン33、ベーン34とを有している。ベーンロータ30は、ハウジング11に対し相対回転可能にハウジング11に収容されている。ベーン32、ベーン33、ベーン34は、各収容室内に回転可能に収容されている。ベーン32、ベーン33、ベーン34は、各収容室を仕切り、各収容室をそれぞれ遅角油圧室と進角油圧室とに二分している。図2に示す遅角側、進角側を表す矢印は、ハウジング11に対するベーンロータ30の遅角側、進角側を表している。従動側回転体としてのベーンロータ30は、カムシャフト20の回転軸方向端面と接し、ボルト21によりカムシャフト20に一体に固定されている。カムシャフト20に対するベーンロータ30の回転方向の位置決めは、位置決めピン140により行われている。
シール部材15は、半径方向に対向する各シューとボス部31との間、および各ベーンと周壁134の内周壁との間に形成されている摺動隙間に設置されている。シール部材15は、ボス部31および各ベーンの外周壁に設けた溝にはまり込んでおり、ばねなどにより各シューおよび周壁134の内周壁に向けて押し付けられている。この構成により、シール部材15は、各遅角油圧室と各進角油圧室との間に作動油が漏れることを防止している。
図2に示すように、円筒状のガイドリング41はベーン32に圧入されている。円筒状に形成されたストッパピストン42は、ガイドリング41に回転軸方向に摺動可能に収容されている。図1に示すようにリング43は、フロントプレート135に形成された凹部に圧入により保持されている。ストッパピストン42は、リング43に嵌合可能である。ストッパピストン42およびリング43の嵌合側はテーパ状に形成されている。これにより、ストッパピストン42はリング43に滑らかに嵌合する。弾性部材としてのスプリング44は、リング43側にストッパピストン42を押し付けている。ストッパピストン42、リング43およびスプリング44は、ハウジング11に対するベーンロータ30の相対回転を拘束する拘束手段を構成している。
ストッパピストン42のフロントプレート135側に形成された油圧室45、およびストッパピストン42の外周に形成された油圧室46に供給される作動油の圧力は、リング43からストッパピストン42が抜け出す方向へ働く。油圧室45は、後述する進角油圧室54と接続し、油圧室46は遅角油圧室51と接続している。ストッパピストン42の先端部は、ハウジング11に対し最も遅角位置にベーンロータ30が位置するとき、リング43に嵌合可能である。ストッパピストン42がリング43に嵌合したとき、ハウジング11に対するベーンロータ30の相対回転は拘束される。一方、ハウジング11に対しベーンロータ30が最も遅角位置から進角側へ回転すると、ストッパピストン42とリング43との回転方向の位置がずれる。これにより、ストッパピストン42は、リング43に嵌合不能となる。
図2に示すように、シュー131とベーン32との間には遅角油圧室51が形成され、シュー132とベーン33との間には遅角油圧室52が形成され、シュー133とベーン34との間には遅角油圧室53が形成されている。また、シュー133とベーン32との間には進角油圧室54が形成され、シュー131とベーン33との間には進角油圧室55が形成され、シュー132とベーン34との間には進角油圧室56が形成される。
流体供給源としてのポンプ61は、作動油が蓄えられているドレイン62から汲み上げた作動油を供給通路63に供給する。切換制御弁70は、公知の電磁スプール弁であり、カムシャフト20のポンプ61側において、供給通路63または排出通路64と、遅角油圧室51、52、53または進角油圧室54、55、56に接続する流体通路との間に設置されている。切換制御弁70は、図示しない電子制御装置から電磁駆動部71に供給されるデューティ比制御された駆動電流により切換制御される。切換制御弁70のスプール72は、駆動電流のデューティ比に基づいて変位する。このスプール72の位置により、切換制御弁70は、各遅角油圧室または各進角油圧室への作動油の供給、および各遅角油圧室または各進角油圧室からの作動油の排出を切り換える。切換制御弁70への通電をオフした状態では、スプリング73の押し付け力によりスプール72は図1および図2に示す位置にある。
カムシャフト20は、内部を軸方向に貫く第一通路としての第一遅角通路22および第一進角通路23を有している。第一遅角通路22は、図2に示すようにポンプ61とは反対側の端部が遅角油圧室51、遅角油圧室52、遅角油圧室53にそれぞれ接続する遅角通路221、遅角通路222、遅角通路223に分岐している。第一遅角通路22は、各遅角油圧室とは反対側の端部がカムシャフト20の外壁に開口している。第一進角通路23は、ポンプ61とは反対側の端部が進角油圧室54、進角油圧室55、進角油圧室56にそれぞれ接続する進角通路231、進角通路232、進角通路233に分岐している。第一進角通路23は、各進角油圧室とは反対側の端部がカムシャフト20の外壁に開口している。
カムシャフト20は、図1に示すように支持部により回転可能に支持されている。支持部は、軸受部材16と、カムシャフト20と軸受部材16との間に設置されるジャーナル17とを有している。ジャーナル17は、軸受部材16に固定され、カムシャフト20の外壁と摺動してカムシャフト20を軸受けしている。軸受部材16は、ジャーナル17と接する内周壁に周方向へ形成されている溝部16aおよび溝部16bを有している。これにより、軸受部材16とジャーナル17とは、図1、図3および図4に示すように円環状の遅角環状通路18および進角環状通路19を形成している。また、ジャーナル17は、図3に示すように遅角環状通路18に面している外壁と内壁とを接続する遅角接続通路171を有している。さらに、ジャーナル17は、図4に示すように進角環状通路19に面している外壁と内壁とを接続する進角接続通路172とを有している。遅角接続通路171および進角接続通路172は、遅角環状通路18および進角環状通路19と反対側の端部がジャーナル17の内壁に開口している。遅角接続通路171および進角接続通路172は、ジャーナル17の周方向へ等間隔に三つ形成されている。すなわち、遅角接続通路171および進角接続通路172は、ジャーナル17の周方向へ120°間隔で形成されている。
軸受部材16は、図1に示すように内部を貫く遅角通路161および進角通路162を有している。遅角通路161は、一方の端部が遅角環状通路18に接続し、他方の端部が切換制御弁70に接続している。これにより、遅角通路161、遅角環状通路18および遅角接続通路171は、特許請求の範囲に記載の第二通路としての第二遅角通路を構成している。また、進角通路162は、一方の端部が進角環状通路19に接続し、他方の端部が切換制御弁70に接続している。これにより、進角通路162、進角環状通路19および進角接続通路172は、特許請求の範囲に記載の第二通路としての第二進角通路を構成している。
カムシャフト20は、軸方向の遅角環状通路18および遅角接続通路171に対応する位置において、図3に示すような断面形状を有している。すなわち、カムシャフト20は、回転方向に所定の角度範囲で三つ配置されている円弧面24と、円弧面24よりも径方向内側へ窪んでいる通路開口部としての平坦面25とを有している。円弧面24は、カムシャフト20の円柱状の部分における外径と同一の外径を有している。これにより、円弧面24は、ジャーナル17の内壁と摺動可能である。平坦面25は、回転方向に等間隔で配置されている円弧面24を接続している。すなわち、平坦面25は、各円弧面24の回転方向の端部を接続する弦に対応する。これにより、平坦面25は、カムシャフト20の径方向において円弧面24よりも内側へ窪んでおり、ジャーナル17の内壁と接することはない。本実施形態では、バルブタイミング調整装置10は、三気筒のエンジンに適用される。この場合、円弧面24および平坦面25は、回転方向へ等間隔で三個所すなわち120°間隔で配置されている。第一遅角通路22の各遅角油圧室と反対側の端部は、平坦面25に開口している。カムシャフト20は、第一遅角通路22を構成する遅角接続通路26を有している。遅角接続通路26は、それぞれ平坦面25に開口し、平坦面25間を接続している。
カムシャフト20に円弧面24および平坦面25を形成することにより、図3(A)に示すようにカムシャフト20の回転にともなってジャーナル17の遅角接続通路171と平坦面25とが対向するとき、遅角接続通路171と遅角接続通路26との間の作動油の流れは許容される。これにより、第一遅角通路22と第二遅角通路とは接続される。一方、図3(B)に示すようにジャーナル17の遅角接続通路171と円弧面24とが対向するとき、遅角接続通路171と遅角接続通路26との間の作動油の流れは規制される。これにより、第一遅角通路22と第二遅角通路とは遮断される。その結果、カムシャフト20の回転によって、第一遅角通路22と第二遅角通路との間の作動油の流れは断続される。すなわち、カムシャフト20と支持部を構成する軸受部材16およびジャーナル17とは、特許請求の範囲の通路開閉手段を構成している。
同様に、カムシャフト20は、軸方向の進角環状通路19および進角接続通路172に対応する位置において、図4に示すような断面形状を有している。すなわち、カムシャフト20は、回転方向に所定の角度範囲で等間隔で三つ配置されている円弧面27と、円弧面27よりも径方向内側に窪んでいる通路開口部としての平坦面28とを有している。円弧面27および平坦面28は、遅角通路側の円弧面24および平坦面25と同一の位相で形成されている。円弧面27は、カムシャフト20の円柱状の部分における外径と同一の外径を有している。これにより、円弧面27は、ジャーナル17の内壁と摺動可能である。平坦面28は、回転方向に等間隔で配置されている円弧面27を接続している。すなわち、平坦面28は、各円弧面27の回転方向の端部を接続する弦に対応する。これにより、平坦面28は、カムシャフト20の径方向において円弧面27よりも内側へ窪んでおり、ジャーナル17の内壁と接することはない。本実施形態の場合、円弧面27および平坦面28は、回転方向へ等間隔で三個所すなわち120°間隔で配置されている。第一進角通路23の進角通路231、232、233と反対側の端部は、平坦面28に開口している。カムシャフト20は、第一進角通路23を構成する進角接続通路29を有している。進角接続通路29は、それぞれ平坦面28に開口し、平坦面28間を接続している。
カムシャフト20に円弧面27および平坦面28を形成することにより、カムシャフト20の回転にともなってジャーナル17の進角接続通路172と平坦面28とが対向するとき、進角接続通路172と進角接続通路29との間の作動油の流れは許容される。これにより、第一進角通路23と第二進角通路とは接続される。一方、ジャーナル17の進角接続通路172と円弧面27とが対向するとき、進角接続通路172と進角接続通路29との間の作動油の流れは規制される。これにより、第一進角通路23と第二進角通路とは遮断される。その結果、カムシャフト20の回転によって、第一進角通路23と第二進角通路との間の作動油の流れは断続される。すなわち、カムシャフト20と支持部を構成する軸受部材16およびジャーナル17は、特許請求の範囲の通路開閉手段を構成している。
カムシャフト20は、吸気弁を駆動する反力によって図5に示すようにトルク変動を受ける。本実施形態では、バルブタイミング調整装置10を三気筒のエンジンに適用している。これにより、カムシャフト20が一回転する間に、三回のトルク変動が発生する。ここで、ベーンロータ30を遅角側に付勢するトルクを「正トルク」とし、ベーンロータ30を進角側に付勢するトルクを「負トルク」とする。カムシャフト20が受けるトルク変動は、平均すると「正トルク」が大きい。そのため、作動油の油圧が一定のとき、ベーンロータ30は平均的に「正トルク」を受ける。これにより、進角側へ位相差を形成するときでも、ベーンロータ30は遅角側の「正トルク」を受ける。その結果、ベーンロータ30は、遅角側への回転速度に比較して進角側への回転速度が遅くなる。
そこで、本実施形態のように、カムシャフト20に円弧面24、27および平坦面25、28を形成することにより、カムシャフト20の回転によって第一遅角通路22と第二遅角通路、および第一進角通路23と第二進角通路とは断続される。これにより、カムシャフト20が受ける「正トルク」がしきい値Tよりも大きなとき、すなわち図3、図4および図5に示す角度範囲Bのとき、図3(B)に示すように遅角接続通路171は円弧面24と対向する。また、進角接続通路172は円弧面27と対向する。そのため、第一遅角通路22と第二遅角通路、および第一進角通路23と第二進角通路とは遮断される。その結果、遅角油圧室51、52、53および進角油圧室54、55、56では、作動油の供給および排出が行われない。したがって、各進角油圧室から作動油が押し戻されることがなく、ベーンロータ30は遅角側へ押し戻されない。
一方、カムシャフト20が受ける「正トルク」がしきい値Tよりも小さなとき、またはカムシャフト20が「負トルク」を受けるとき、すなわち図3、図4および図5に示す角度範囲Aのとき、図3(A)に示すように遅角接続通路171は平坦面25と対向する。また、図4に示すように進角接続通路172は平坦面28と対向する。そのため、第一遅角通路22と第二遅角通路、および第一進角通路23と第二進角通路とは接続される。その結果、遅角油圧室51、52、53および進角油圧室54、55、56では、作動油の供給および排出が行われる。なお、しきい値は、バルブタイミング調整装置10を適用するエンジンに応じて任意に設定可能である。また、カムシャフト20に形成する円弧面24、円弧面27の角度範囲を調整することにより、第一遅角通路22と第二遅角通路、および第一進角通路23と第二進角通路の断続のタイミングを調整することができる。
次に、上記構成によるバルブタイミング調整装置10の作動について説明する。
エンジンを停止しているとき、ストッパピストン42はリング43に嵌合している。エンジンを始動した直後では、遅角油圧室51、52、53、進角油圧室54、55、56、油圧室45および油圧室46にポンプ61から作動油が十分に供給されない。そのため、ストッパピストン42はリング43に嵌合したままであり、カムシャフト20はクランクシャフトに対し最も遅角位置に保持されている。これにより、作動油が各油圧室に十分に供給されるまでの間、カムシャフト20が受けるトルク変動によりハウジング11とベーンロータ30とが振動して衝突することがない。
エンジンの始動後、ポンプ61から作動油が十分に供給されると、油圧室45または油圧室46に供給される作動油の油圧によりストッパピストン42はリング43から抜け出す。そのため、ハウジング11とベーンロータ30とは相対的な回転の拘束が解除される。これにより、各遅角油圧室および各進角油圧室に加わる油圧を制御することにより、クランクシャフトに対するカムシャフト20の位相差を調整することができる。
切換制御弁70への通電をオンすると、スプリング73の付勢力に抗して加わる電磁駆動部71の電磁力により、スプール72は図1および図2の左側へ移動する。この状態のとき、供給通路63は第二進角通路を構成する進角通路162に接続し、排出通路64は第二遅角通路を構成する遅角通路161に接続する。そのため、ポンプ61から吐出された作動油は、第二進角通路の進角通路162、進角環状通路19および進角接続通路172へ供給され、進角接続通路172がカムシャフト20の平坦面28と対向したとき、第一進角通路23へ供給される。これにより、進角油圧室54、進角油圧室55および進角油圧室56には作動油が供給される。また、第一進角通路23と第二進角通路との接続に同期して、第一遅角通路22と第二遅角通路とが接続する。そのため、遅角油圧室51、遅角油圧室52および遅角油圧室53の作動油は、遅角接続通路171がカムシャフト20の平坦面25と対向したとき、第一遅角通路22を経由して、第二遅角通路を構成する遅角接続通路171、遅角環状通路18および遅角通路161に排出される。切換制御弁70への通電がオンのとき、第二遅角通路を構成する遅角通路161はドレイン62に接続しているため、各遅角油圧室の作動油はドレイン62に排出される。このように、各進角油圧室には作動油が供給され、各遅角油圧室からは作動油が排出されることにより、ベーンロータ30は進角油圧室54、55、56の作動油から力を受ける。したがって、ベーンロータ30はハウジング11に対し進角側に回転する。
このように各進角油圧室に作動油を供給し、各遅角油圧室から作動油を排出することにより進角側の目標に位置に位相制御するとき、ベーンロータ30はハウジング11に対し遅角側および進角側にトルク変動を受ける。ベーンロータ30が遅角側にトルク変動を受けると、進角油圧室54、55、56に作動油を供給しても、ベーンロータ30は遅角側に押し戻される。しかし、進角側に位相制御する場合も、「正トルク」がしきい値Tよりも大きなとき、第一遅角通路22と第二遅角通路、および第一進角通路23と第二進角通路とは遮断される。そのため、「正トルク」がしきい値Tよりも大きなとき、各進角油圧室に作動油は供給されず、各遅角油圧室から作動油は排出されない。その結果、ベーンロータ30が遅角側にトルク変動を受けても、ベーンロータ30はハウジング11に対し遅角側へ押し戻されない。したがって、ハウジング11に対してベーンロータ30が目標位相と反対の遅角側へ押し戻されることがなく、ベーンロータ30は進角側の目標位相にすみやかに到達する。
ベーンロータ30が目標位相に到達すると、制御手段は切換制御弁70に供給する駆動電流のデューティ比を制御し、スプール72を中間位置に保持する。その結果、切換制御弁70は、第二遅角通路または第二進角通路とポンプ61またはドレイン62との接続を遮断し、各遅角油圧室および各進角油圧室からドレインへ作動油が排出されることを防止する。したがって、ベーンロータ30は目標位相に保持される。
一方、図1および図2に示すように切換制御弁70への通電をオフした状態のとき、スプール72はスプリング73の付勢力により図1および図2に示す位置にある。この状態のとき、供給通路63は第二遅角通路を構成する遅角通路161に接続し、排出通路64は第二進角通路を構成する進角通路162に接続している。そのため、ポンプ61から吐出された作動油は、第二遅角通路の遅角通路161、遅角環状通路18および遅角接続通路171へ供給され、遅角接続通路171がカムシャフト20の平坦面25と対向したとき、第一遅角通路22へ供給される。これにより、遅角油圧室51、遅角油圧室52および遅角油圧室53には作動油が供給される。また、第一遅角通路22と第二遅角通路との接続に同期して、第一進角通路23と第二進角通路とが接続する。そのため、進角油圧室54、進角油圧室55および進角油圧室56の作動油は、進角接続通路172がカムシャフト20の平坦面28と対向したとき、第一進角通路23を経由して、第二進角通路を構成する進角接続通路172、進角環状通路19および進角通路162に排出される。切換制御弁70への通電がオフのとき、第二進角通路を構成する進角通路162はドレイン62に接続しているため、各進角油圧室の作動油はドレイン62に排出される。このように、各遅角油圧室には作動油が供給され、各進角油圧室からは作動油が排出されることにより、ベーンロータ30は遅角油圧室51、52、53の作動油から力を受ける。したがって、ベーンロータ30はハウジング11に対し遅角側に回転する。
図5に示すように各遅角油圧室に作動油を供給し、各進角油圧室から作動油を排出することにより遅角側の目標位置に位相制御するとき、カムシャフト20が受けるトルク変動により、ベーンロータ30はハウジング11に対し遅角側および進角側にトルク変動を受ける。遅角側の目標位置に位相制御するとき、変動トルクがしきい値Tよりも大きくなると、上述のように第一遅角通路22と第二遅角通路、および第一進角通路23と第二進角通路とは遮断される。そのため、「正トルク」がしきい値Tよりも大きなとき、各遅角油圧室には作動油は供給されず、各進角油圧室から作動油は排出されない。しかしながら、ベーンロータ30には、トルク変動によってしきい値Tよりも小さい「正トルク」が遅角側へ働くとともに、ポンプ61から吐出された作動油の油圧が作用する。そのため、カムシャフト20が変動トルクによって進角側へ付勢されるときでも、ハウジング11に対しベーンロータ30は遅角側の目標位相に速やかに到達する。
以上、説明したように、第1実施形態では、トルク変動によりカムシャフト20が受ける「正トルク」がしきい値Tよりも大きなとき、各遅角油圧室または各進角油圧室への作動油の供給、および各遅角油圧室または各進角油圧室からの作動油の排出は遮断される。これにより、トルク変動によってベーンロータ30が遅角側へ押し戻されることがなく、進角側への位相制御時におけるベーンロータ30の回転速度は向上する。したがって、位相制御の応答性を高めることができる。また、第一遅角通路22と第二遅角通路および第一進角通路23と第二進角通路との断続は、カムシャフト20の回転によって行われる。したがって、部品点数の増大を招くことがなく、構成を簡単にすることができる。
以上説明した第1実施形態では、バルブタイミング調整装置10を三気筒のエンジンに適用する例について説明した。しかし、本発明は、三気筒に限らず、四気筒以上のエンジンに適用することができる。例えば、四気筒のエンジンに本発明のバルブタイミング調整装置を適用する場合、カムシャフトは一回転する間に四回のトルク変動を受ける。そのため、四気筒のエンジンに本発明のバルブタイミング調整装置を適用する場合、円弧面および平坦面は回転方向に90°間隔で配置される。
また、第1実施形態では、通路開口部を平坦面で形成する例について説明した。しかし、通路開口部は、平坦面に限らず、円弧面よりも径方向内側へ窪む形状であれば、円弧面と逆転した凹曲面であってもよく、溝状の窪みなどでもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置を図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態によるバルブタイミング調整装置10aは、通路開閉手段としての開閉弁80を備えている。開閉弁80は、切換制御弁70と第一遅角通路22および第一進角通路23との間に設置されている。開閉弁80は、切換制御弁70と第一遅角通路22とを接続する遅角通路91、および切換制御弁70と第一進角通路23とを接続する進角通路92を開閉する。これにより、開閉弁80は、切換制御弁70と第一遅角通路22との間の遅角通路91における作動油の流れ、および切換制御弁70と第一進角通路23との間の進角通路92における作動油の流れを断続する。
また、バルブタイミング調整装置10aは、カムシャフト20の回転角度を検出する検出手段として回転角センサ100を備えている。回転角センサ100は、図7に示すようにカムシャフト20に設置されている突起部101、102、103、104、105、106と、カムシャフト20の突起部101、102、103、104、105、106と対向する突起検出センサ部107とを有している。本実施形態の場合、突起部101、102、103、104、105、106はカムシャフト20の回転方向へ等間隔に六つ設置されている。突起検出センサ部107は、例えば磁界の変化などにより、カムシャフト20とともに回転する突起部101、102、103、104、105、106を検出する。突起検出センサ部107が突起部101、102、103、104、105、106を検出する検出信号は、カムシャフト20に作用するトルクの変動に同期している。
バルブタイミング調整装置10aは、開閉弁80を駆動する制御手段としてのECU110を備えている。上述のように、突起検出センサ部107が検出する検出信号は、カムシャフト20に作用するトルク変動に同期している。そのため、ECU110は、突起検出センサ部107で検出したトルク変動に同期した検出信号に応じて、開閉弁80をオンまたはオフする駆動信号を出力する。例えば、ECU110が開閉弁80に通電したとき、遅角通路91および進角通路92は開放され、ECU110が開閉弁80への通電を停止したとき、遅角通路91および進角通路92は遮断される。
本実施形態の場合、突起検出センサ部107を突起部101を検出してから突起部102を検出するまでECU110は開閉弁80に通電、すなわち開閉弁80をオンにする。同様に、突起部103を検出してから突起部104を検出するまで、および突起部105を検出してから突起部106を検出するまで、ECU110は開閉弁80をオンにする。一方、突起部102を検出してから突起部103を検出するまで、突起部104を検出してから突起部105を検出するまで、および突起部106を検出してから突起部101を検出するまで、ECU110は開閉弁80への通電を停止、すなわち開閉弁80をオフにする。
図8に示すようにカムシャフト20はトルク変動を受ける。このとき、カムシャフト20の回転に応じて開閉弁80をオンまたはオフすることにより、遅角通路91および進角通路92は断続される。すなわち、カムシャフト20を付勢する「正トルク」が所定のしきい値Tよりも大きくなるとき、遅角通路91および進角通路92は遮断され、「正トルク」が所定のしきい値Tよりも小さいとき、またはカムシャフト20が「負トルク」を受けるとき、遅角通路91および進角通路92は開放される。
第2実施形態では、遅角通路91および進角通路92を開閉弁80により開閉することにより、遅角油圧室51、52、53または進角油圧室54、55、56への作動油の供給または排出を断続している。これにより、カムシャフト20が受ける「正トルク」がしきい値Tよりも大きくなるとき、遅角油圧室51、52、53または進角油圧室54、55、56への作動油の供給または排出は停止される。したがって、第1実施形態と同様に、位相制御の応答性を高めることができる。
以上説明した複数の実施形態では、吸気弁のバルブタイミングの調整に本発明のバルブタイミング調整装置を適用する例について説明したが、本発明は排気弁のバルブタイミング調整装置に適用してもよい。また、ストッパピストンが軸方向に移動して嵌合リングに嵌合する構成について説明したが、ストッパピストンが半径方向に移動し嵌合リングに嵌合する構成にすることも可能である。また、ストッパピストン、嵌合リングおよびスプリングからなる拘束手段によりハウジングに対するベーンロータの相対回動を拘束する例について説明したが、バルブタイミング調整装置が拘束手段を持たない構成も可能である。
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 図1のII−II線で切断した断面図である。 図1のIII−III線で切断した断面図であって、要部を示す図である。 図1のIV−IV線で切断した断面図であって、要部を示す図である。 カムシャフトの回転角度とカムシャフトが受けるトルクとの関係、ならびに第一遅角通路と第二遅角通路および第一進角通路と第二進角通路との開閉タイミングを示す模式図である。 本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 図6のVII−VII線で切断した断面図であって、要部を示す図である。 カムシャフトの回転角度とカムシャフトが受けるトルクとの関係、ならびに開閉弁のオン、オフのタイミングを示す模式図である。 逆止弁の有無による目標位相到達時間の違いを示す模式図である。
符号の説明
10、10a バルブタイミング調整装置、11 ハウジング、16 軸受部材(通路開閉手段)、17 ジャーナル(通路開閉手段)、18 遅角環状通路(流体通路、第二通路)、19 進角環状通路(流体通路、第二通路)、20 カムシャフト(従動軸、通路開閉手段)、22 第一遅角通路(流体通路、第一通路)、23 第一進角通路(流体通路、第一通路)、24、27 円弧面、25、28 平坦面(通路開口部)、26 遅角接続通路(流体通路、第一通路)、29 進角接続通路(流体通路、第一通路)、30 ベーンロータ、51、52、53 遅角油圧室、54、55、56 進角油圧室、61 ポンプ(流体供給源)、80 開閉弁(通路開閉手段)、91 遅角通路(流体通路)、92 進角通路(流体通路)、100 回転角センサ(検出手段)、101、102、103、104、105、106 突起部(検出手段)、107 突起検出センサ部(検出手段)、110 ECU(制御手段)、136、137、138 収容室、161 遅角通路(流体通路、第二通路)、162 進角通路(流体通路、第二通路)、171 遅角接続通路(流体通路、第二通路)、172 進角接続通路(流体通路、第二通路)

Claims (6)

  1. 内燃機関の駆動軸から吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気弁または前記排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、
    前記駆動軸または前記従動軸の一方とともに回転し、所定の角度範囲で回転方向に形成されている収容室を回転方向に複数有しているハウジングと、
    前記駆動軸または前記従動軸の他方とともに回転し、前記収容室に収容されるベーンを有し、前記ベーンにより各収容室を仕切って形成された複数の遅角油圧室および進角油圧室の作動流体圧力により前記ハウジングに対し遅角側または進角側に相対回転駆動されるベーンロータとを備え、前記従動軸を遅角側へ付勢するトルクの大きさが周期的に変動するバルブタイミング調整装置であって、
    前記従動軸を遅角側へ付勢するトルクが所定の値よりも大きなとき、流体供給源から前記遅角油圧室および前記進角油圧室へ作動流体を供給する流体通路を遮断し、前記流体供給源から前記遅角油圧室および前記進角油圧室への作動流体の供給を停止する通路開閉手段を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記流体通路は、前記従動軸を貫いて前記遅角油圧室および前記進角油圧室へ接続する第一通路と、前記従動軸を回転可能に支持する支持部を貫いて前記流体供給源に接続する第二通路とを有し、
    前記通路開閉手段は、前記第一通路と前記第二通路とを接続または遮断することを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記従動軸は、外壁に、回転方向へ所定の角度範囲で形成され前記支持部の内壁と接触可能な複数の円弧面と、前記円弧面よりも径方向内側へ窪んで形成され前記第一通路の前記遅角油圧室または前記進角油圧室とは反対側の端部が開口する通路開口部とを有し、
    前記通路開閉手段は、前記支持部に開口する前記第二通路の前記流体供給源とは反対側の端部と前記通路開口部とが対向したとき前記第一通路と前記第二通路との間の作動流体の流れを許容し、前記第二通路の前記流体供給源とは反対側の端部と前記円弧面とが対向したとき前記第一通路と前記第二通路との間の作動流体の流れを制限することを特徴とする請求項2記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記通路開閉手段は、前記流体通路を開閉する開閉弁を有することを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記開閉弁は、前記従動軸の回転に同期して前記従動軸を遅角側へ付勢するトルクが所定の値よりも大きなとき、前記流体通路を遮断することを特徴とする請求項4記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記従動軸の回転角度を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された前記従動軸の回転角度に応じて前記開閉弁を駆動し、前記流体通路を開閉する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5記載のバルブタイミング調整装置。
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