JP6708668B2 - エンドミル及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、エンドミル及び切削加工物の製造方法に関する。
エンドミルは、底刃及び外周刃を有して、ワークの溝加工及び肩加工などに利用されている。例えば、特開2005−096047号公報(特許文献1)には、共振を防止するために、一対の主刃と、主刃に対して90°回転した位置に配置されて主刃よりも径が小さい一対の副刃とを有する4枚刃のエンドミルが開示されている。
近年、切削加工面に生じやすい切削残りを低減して、平滑な切削面を得られるエンドミルが求められていた。
本開示のエンドミルは、回転軸を有し、第1端及び第2端を有する棒状のエンドミル本体を有し、前記エンドミル本体は、前記第1端に位置して前記回転軸を含むチゼル部と、前記第1端側に位置する2つの第1底刃と、前記第1端側に位置する2つの第2底刃と、前記第1底刃からそれぞれ延在し、前記エンドミル本体の側面に位置する2つの第1外周刃と、前記第2底刃からそれぞれ延在し、前記エンドミル本体の側面に位置する2つの第2外周刃と、前記第1外周刃に対して前記回転軸の回転方向の前方に位置する第1外周溝と、前記第2外周刃に対して前記回転方向の前方に位置する第2外周溝とを備える。2つの前記第1底刃及び2つの前記第2底刃は、前記回転軸の回転方向に沿って交互に位置しており、2つの前記第1外周刃及び2つの前記第2外周刃は、前記回転方向に沿って交互に位置する。前記第1底刃は、先端視において、前記チゼル部から外周に向かって延びており、前記第2底刃は、前記チゼル部と離れた位置から外周に向かって延びている。前記回転軸に直交する断面において、前記第1外周刃の前記回転軸からの距離をL1、前記第2外周刃の前記回転軸からの距離をL2としたとき、前記L2が前記L1よりも短く、前記第2外周刃と、該第2外周刃に対して前記回転方向の前方において隣り合う前記第1外周刃との間での前記回転軸の周方向における間隔が、前記第2外周刃と、該第2外周刃に対して前記回転方向の後方において隣り合う前記第1外周刃との間での前記回転軸の周方向における間隔よりも狭く、前記前記第1外周刃のすくい角をα1、前記第2外周刃のすくい角をα2としたとき、前記α2が前記α1よりも大きい。 そして、前記第1外周溝の開き角をγ1、前記第2外周溝の開き角をγ2としたとき、前記γ1が前記γ2よりも大きい。
一実施形態のエンドミルについての側面図である。 図1に示すエンドミルの第1端側の拡大図であり、第2底刃が回転軸上に投影される状態の側面図である。 図2に示すエンドミルを90°回転させた図であり、第1底刃が回転軸上に投影される状態の側面図である。 図1に示すエンドミルを第1端に向かって見た正面図である。 図2に示すエンドミルのX−X断面図である。 図5に示すエンドミルの要部拡大図である。 図5に示すエンドミルの第1外周刃付近の拡大図である。 図5に示すエンドミルの第2外周刃付近の拡大図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法を示す模式図である。
図1〜図8に示すエンドミル1はソリッドタイプのエンドミルであり、図1〜図3において、破線で示す回転軸Oを有するエンドミル本体2を有する。また、エンドミル本体2は、図1に示すように、第1端(図1における左側)及び第2端(図1における右側)を有する棒状であり、エンドミル本体2の第1端側に切削部4、エンドミル本体2の第2端側にシャンク部6を備えている。なお、図1においては、切削部4とシャンク部6との間に根元部8を備えている例を示している。
エンドミル1は、少なくとも切削部4を含む部分が、超硬合金、サーメット及びcBNなどの硬質材料を有する。エンドミル1は、硬質材料の表面に被覆層を有するものであってもよい。エンドミル本体2は、回転軸Oを中心とした直径Dの略円柱状である。なお、エンドミル1は、シャンク部6のうちの第2端側が切削加工機(図示せず)に把持される。
図1〜図3に示すように、エンドミル本体2は、第1底刃10、第2底刃12、第1外周刃14及び第2外周刃16を備える。第1底刃10及び第2底刃12は、第1端側に位置する。言い換えれば、第1底刃10及び第2底刃12は、第1端の近くに位置する。第1外周刃14は、第1底刃10から第2端側に向かって延在し、エンドミル本体2の側面に位置する。第2外周刃16は、第2底刃12から第2端側に向かって延在し、エンドミル本体2の側面に位置する。
また、図4及び図5によれば、第1外周刃14及び第2外周刃16は、エンドミル本体2の外周に交互に配置されている。なお、本実施形態の図面において、図面には表れないが位置を示すものについては括弧書きで示している。また、図4及び図5において、点線の円弧は第1外周刃14の回転軌跡を示している。なお、図5は、回転軸Oに直交する断面となっている。
本実施形態においては、図5の部分拡大図である図6において、点線の円弧は第1外周刃14の回転軌跡を示し、実線の円弧は第2外周刃16の回転軌跡を示している。図6に示すように、第2外周刃16の回転軸Oからの距離L2が、第1外周刃14の回転軸Oからの距離L1よりも短い。また、図8に示す第2外周刃16のすくい角α2が、図7に示す第1外周刃14のすくい角α1よりも大きい。
これによって、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のような繊維の切削残りが生じ易い被削材を加工する際でも、第2外周刃16は、すくい角が相対的に大きく、切れ味が良いために、切削加工面に生じやすい切削残りを低減できる。その結果、切削効率が高く、かつ加工残りの少ない安定した切削加工により平滑な切削面が得られる。また、第2外周刃16においては削り代が少ないために、第2外周刃16にかかる切削抵抗が小さくなる。そのため、第2外周刃16のすくい角α2が大きくても、第2外周刃16は欠損しにくい。
本実施形態のエンドミル1を用いた切削加工では、第1外周刃14及び第2外周刃16の両方が被削材に接触して被削材を切削する。このとき、第1外周刃14の回転軸Oからの距離L1が第2外周刃16の回転軸Oからの距離L2よりも長いことから、第1外周刃14で切削されて生じる切屑の生成量が、第2外周刃16で切削されて生じる切屑の生成量よりも多い。
本実施形態においては、第1外周刃14の回転軸Oからの距離L1と、第2外周刃16の回転軸Oからの距離L2との比L2/L1が、0.965〜0.998である場合には、第1外周刃14及び第2外周刃16の切削量を適正化でき、かつ第1外周刃14及び第2外周刃16の耐欠損性をともに高めることができる。
また、本実施形態においては、図7に示す第1外周刃14のすくい角α1は、10〜25°であり、図8に示す第2外周刃16のすくい角α2は、15〜35°である。すくい角α1が12〜18°であるとともに、すくい角α2が21〜30°である場合には、第1外周刃14及び第2外周刃16の耐欠損性を高めることができる。また、すくい角の比α1/α2が、0.5〜0.8である場合においても、第1外周刃14及び第2外周刃16の耐欠損性をともに高めることができる。
エンドミル本体2は、中心に位置する回転軸O側から外周側に延びる少なくとも1つの第1底刃10と、少なくとも1つの第2底刃12とを備える。図4では、エンドミル本体2が2つの第1底刃10と、2つの第2底刃12とを備えており、第1底刃10及び第2底刃12は、回転軸Oの回転方向Rに沿って交互に配置されている。第1底刃10に対して回転方向Rの後方には第1底逃げ面22が位置し、第2底刃12に対して回転方向Rの後方には第2底逃げ面24が位置している。
本実施形態におけるエンドミル本体2は、第1端に位置するチゼル部20を備えている。また、エンドミル本体2は、2つの第1底刃10と、2つの第2底刃12とを備えている。図2〜図4に示すように、チゼル部20は、回転軸Oを含んでいる。第1底刃10は、切削部4の第1端側に位置している。
また、図4に示すように、第1底刃10は、先端視において、チゼル部20から外周に向かって延びている。第1底刃10は、回転軸Oを対称中心として点対称な位置に2つ配置されている。第1底刃10は、いわゆる親刃と呼ばれる底刃である。ここで、「先端視」とは、第1端に向かって見た状態であることを意味する。
第2底刃12は、回転軸Oの周方向において2つの第1底刃10の間に位置する。また、第2底刃12は、チゼル部20と離れた位置から外周に向かって延びている。他の観点によれば、第2底刃12は、外周から回転軸O側に向かって延びている。第2底刃12は、いわゆる子刃と呼ばれる底刃である。
なお、本開示においては、必ずしも、第1底刃10が親刃で、第2底刃12が子刃でなくてもよい。エンドミル1が親刃及び子刃を備える場合には、エンドミル1で切削加工した底面を平滑にすることが可能である。
図4では、第2底刃12が2つ配置されているが、本開示では、第2底刃12が1つであってもよく、3つ以上であってもよい。なお、第2底刃12が偶数個存在し、第2底刃12が回転軸Oを対称中心として点対称な位置に配置されている場合には、切削加工時にエンドミル1にかかる切削負荷のバランスが良くなる。
また、エンドミル本体2は、図5に示すように、第1外周刃14に対して回転軸Oの回転方向Rの前方に位置する第1外周溝26と、第2外周刃16に対して回転軸Oの回転方向Rの前方に位置する第2外周溝28とを備える。第1外周刃14は、親刃である第1底刃10から延在する外周刃である。第1外周溝26の開き角γ1が、第2外周溝28の開き角γ2よりも大きいときには、第1外周刃14の切削代が第2外周刃16の切削代より多くても、切屑が第1外周溝26内で詰まって、切屑排出性が悪化することを抑制できる。
図2及び図3に示すように、第1外周刃14及び第1底刃10が第1底刃10の外周端である第1コーナ38にて滑らかに接続されている場合には、第1コーナ38も切刃として機能する。また、第2外周刃16及び第2底刃12が第2底刃12の外周端である第2コーナ40にて滑らかに接続されている場合には、第2コーナ40も切刃として機能する。
図5に示すように、エンドミル本体2は、第1外周逃げ面30に対して回転方向Rの後方に第1ヒール32を有しており、第2外周逃げ面34に対して回転方向Rの後方に第2ヒール36を有している。
図5に示すように、第1ヒール32は、第1外周逃げ面30と、この第1外周逃げ面30に対して回転方向Rの後方において隣接する第2外周溝28との交点である。第2ヒール36は、第2外周逃げ面34と、この第2外周逃げ面34に対して回転方向Rの後方において隣接する第1外周溝26との交点である。
なお、図5に示すように、第1外周溝26の開き角γ1は、回転軸Oと第2ヒール36とを通る直線と、回転軸Oと第1外周刃14とを通る直線とのなす角である。第2外周溝26の開き角γ2は、回転軸Oと第1ヒール32とを通る直線と、回転軸Oと第2外周刃16とを通る直線とのなす角である。
なお、開き角γ1の範囲は、第1外周刃14及び第1外周溝26が2つの場合に30〜80°、3つの場合には20〜50°、4つの場合には15〜40°であるのがよい。この範囲である場合には、第1外周溝26において切屑が詰まりにくく、かつ切屑が第1外周溝26内から飛び出しにくくなる。
本実施形態において、第1外周溝26の開き角γ1と第2外周溝28の開き角γ2との比γ1/γ2が、1.1〜1.3である場合には、切屑排出性が良好である。
図1〜図3においては、第1外周刃14及び第2外周刃16は、回転軸Oに対してねじれており、エンドミル本体2の外周にらせん状に位置している例を示している。本実施形態では、第1外周刃14の回転軸Oに対するねじれ角β1と、第2外周刃16の回転軸Oに対するねじれ角β2は同じである。
本開示はこれに限定されず、ねじれ角β2がねじれ角β1よりも大きくてもよい。この場合には、第2外周刃16の切れ味がさらに良くなり、被削材の加工残りをより低減することができる。第1外周刃14の回転軸Oに対するねじれ角β1は、5〜25°であり、第2外周刃16の回転軸Oに対するねじれ角β2は、7〜30°である。
ここで、ねじれ角β1とは、図2に示すように、第1外周刃14と回転軸Oとの交点における接線Z1と回転軸Oとのなす角であり、ねじれ角β2とは、第2外周刃16と回転軸Oとの交点における接線Z2と回転軸Oとのなす角である。
エンドミル本体2の外周には、第1外周刃14に対して回転方向Rの後方において隣接し、回転軸Oからの距離が第1外周刃14と同じである外周ランド部(図示せず)が設けられていてもよい。また、第2外周刃16に対して回転方向Rの後方において隣接し、回転軸Oからの距離が第2外周刃16と同じである外周ランド部(図示せず)が設けられていてもよい。
図1に示すように、第1外周溝26及び第2外周溝28は、切削部4における第1端側から根元部8側までらせん状に延在している。根元部8は、切削部4の第1外周溝26及び第2外周溝28から延在して、第1外周溝26及び第2外周溝28の深さがそれぞれ浅くなる切れ上がり部42を有する。
エンドミル1の芯厚dは、図5に示すような断面において、エンドミル本体2の直径Dに対する比d/Dで0.5〜0.8である。比d/Dがこの範囲である場合には、エンドミル1の強度が高く、エンドミル1の折損を抑制できる。芯厚dは、図5において、エンドミル1の中心部に描かれる最も大きな円cの直径で定義され、回転軸Oと外周溝の最深位置との間の距離の2倍に等しくなる。
また、図5に示すように、第1外周溝26の溝深さをt1、第2外周溝28の溝深さをt2としたとき、t1がt2より小さい場合には、第1外周溝26及び第2外周溝28の両方における切屑排出性を良好にできる。特に、比t1/t2が、0.940〜0.998である場合には、第1外周溝26及び第2外周溝28の両方における切屑排出性をさらに良好にできる。
ここで、本実施形態における第1外周溝26の溝深さt1とは、図5に示すように、第1外周刃14を通る円弧から、第1外周溝26までの深さのうち、最も深い深さのことであり、回転軸Oと最も深い部分とを通る直線において、最も深い部分から上記円弧までの距離のことを指す。同様に、第2外周溝28の溝深さt2とは、図5に示すように、第2外周刃16を通る円弧から、第2外周溝28までの深さのうち、最も深い深さのことである。
また、図2〜図4に示すように、エンドミル本体2が、第1底刃10に隣接して第1外周溝26との間に位置する第1ギャッシュ44を有していてもよい。エンドミル本体2が第1ギャッシュ44を有するときには、図2に示すように、第1底刃10と第1外周溝26との間に平面状の第1底すくい面46が形成される。
また、エンドミル本体2が、第2底刃12に隣接して第2外周溝28との間に位置する第2ギャッシュ48を有していてもよい。エンドミル本体2が第2ギャッシュ48を有するときには、図3に示すように、第2底刃12と第2外周溝28との間に平面状の第2底すくい面50が形成される。
第1底すくい面46と第1底逃げ面22との交差部に位置し、回転軸Oから外周側に向かって延びる部分も第1底刃10に含まれる。第2底すくい面50と第2底逃げ面24との交差部に位置し、回転軸Oから外周側に向かって延びる部分も第2底刃12に含まれる。
第1底刃10及び第2底刃12のうちの少なくとも1つが、他の切刃とは点対称の形状ではない不等分割である場合には、第1底刃10及び第2底刃12の配置が非対称な形状となり、切削時にエンドミル1が共振してびびり振動が発生することを抑制できる。第1底刃10及び第2底刃12の配置を非対称にする以外に、第1外周刃14及び第2外周刃16のうちのいずれか1つのねじれ角を変える方法(不等リード)等であってもよい。
また、本実施形態では、回転方向Rの後方に向かって、第1外周溝26−第1外周刃14−第2外周溝28−第2外周刃16の順に外周刃の数だけ繰り返されて配置されているが、これに限定されるものではない。つまり、第1外周溝26と第1外周刃14、第2外周溝28と第2外周刃16のいずれか1つの数が少ないものであってもよい。
本実施態様のエンドミル1は、再研磨によって切刃を再生することが可能である。具体的には、第1底逃げ面22の再研磨加工と、第1底すくい面46を含む第1ギャッシュ44の再研磨加工とによって、第1底刃10及び第1外周刃14を再生させることができる。また、第2底逃げ面24の再研磨加工と、第2底すくい面50を含む第2ギャッシュ48の再研磨加工とによって、第2底刃12及び第2外周刃16を再生させることができる。
<切削加工物の製造方法>
本実施形態に係る切削加工物の製造方法を、図9を用いて説明する。
図9は、図1のエンドミル1を用いて、被削材を肩加工する切削加工物の製造方法を示す模式図である。本実施形態では、アーバ(図示せず)に取り付けたエンドミル1を、図9Aに示すように、エンドミル1の回転軸Oを基準に矢印A方向に回転させつつ矢印B方向に動かして、被削材100に近づける。
次に、図9Bに示すように、回転しているエンドミル1を被削材100の表面に接触させる。具体的には、回転しているエンドミル1を被削材100に接触させながら矢印C方向に移動させる。これにより、外周刃によって切削された被削材100の被削面が、側方切削面101となる。また、底刃によって切削された被削材100の被削面が底切削面102となる。
図9Cに示すように、エンドミル1を矢印C方向にそのまま動かし、エンドミル1が被削材100から離れることによって切削加工は終了であり、所望の切削加工物110を得ることができる。エンドミル1が上述した理由から優れた切削能力を備えているので、加工面精度に優れる切削加工物110を得ることができる。
なお、切削加工を継続する場合には、エンドミル1を回転させた状態を保持したまま、被削材100の異なる箇所にエンドミル1の切刃の接触を繰り返せばよい。本実施形態では、エンドミル1を被削材100に近づけているが、エンドミル1と被削材100とが相対的に近づけばよいため、例えば被削材100をエンドミル1に近づけてもよい。この点、エンドミル1を被削材100から離す工程についても同様である。
以上、本開示に係る好ましい実施形態について説明したが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
1 エンドミル
2 エンドミル本体
4 切削部
6 シャンク部
8 根元部
10 第1底刃
12 第2底刃
14 第1外周刃
16 第2外周刃
20 チゼル部
22 第1底逃げ面
24 第2底逃げ面
26 第1外周溝
28 第2外周溝
30 第1外周逃げ面
32 第1ヒール
34 第2外周逃げ面
36 第2ヒール
38 第1コーナ
40 第2コーナ
42 切れ上がり部
44 第1ギャッシュ
46 第1底すくい面
48 第2ギャッシュ
50 第2底すくい面
O 回転軸
d 芯厚
L1 第1外周刃の回転軸からの距離
L2 第2外周刃の回転軸からの距離
α1 第1外周刃のすくい角
α2 第2外周刃のすくい角
β1 第1外周刃のねじれ角
β2 第2外周刃のねじれ角
γ1 第1外周溝の開き角
γ2 第2外周溝の開き角
t1 第1外周溝の溝深さ
t2 第2外周溝の溝深さ

Claims (5)

  1. 回転軸を有し、第1端及び第2端を有する棒状のエンドミル本体を有するエンドミルであって、
    前記エンドミル本体は、
    前記第1端に位置して前記回転軸を含むチゼル部と、
    前記第1端側に位置する2つの第1底刃と、
    前記第1端側に位置する2つの第2底刃と、
    前記第1底刃からそれぞれ延在し、前記エンドミル本体の側面に位置する2つの第1外周刃と、
    前記第2底刃からそれぞれ延在し、前記エンドミル本体の側面に位置する2つの第2外周刃と
    前記第1外周刃に対して前記回転軸の回転方向の前方に位置する第1外周溝と、
    前記第2外周刃に対して前記回転方向の前方に位置する第2外周溝とを備え、
    2つの前記第1底刃及び2つの前記第2底刃は、前記回転軸の回転方向に沿って交互に位置しており、
    2つの前記第1外周刃及び2つの前記第2外周刃は、前記回転方向に沿って交互に位置しており、
    前記第1底刃は、先端視において、前記チゼル部から外周に向かって延びており、
    前記第2底刃は、前記チゼル部と離れた位置から外周に向かって延びており、
    前記回転軸に直交する断面において、
    前記第1外周刃の前記回転軸からの距離をL1、前記第2外周刃の前記回転軸からの距離をL2としたとき、前記L2が前記L1よりも短く、
    前記第2外周刃と、該第2外周刃に対して前記回転方向の前方において隣り合う前記第1外周刃との間での前記回転軸の周方向における間隔が、前記第2外周刃と、該第2外周刃に対して前記回転方向の後方において隣り合う前記第1外周刃との間での前記回転軸の周方向における間隔よりも狭く、
    前記第1外周刃のすくい角をα1、前記第2外周刃のすくい角をα2としたとき、前記α2が前記α1よりも大きく、
    前記第1外周溝の開き角をγ1、前記第2外周溝の開き角をγ2としたとき、前記γ1が前記γ2よりも大きいエンドミル。
  2. 前記エンドミル本体は、
    前記第1外周刃に対して前記回転軸の回転方向の前方に位置する第1外周溝と、
    前記第1底刃及び前記第1外周溝との間に形成された平面状の第1底すくい面とをさ
    らに備える請求項1記載のエンドミル。
  3. 前記エンドミル本体は、
    前記第2外周刃に対して前記回転軸の回転方向の前方に位置する第2外周溝と、
    前記第2底刃及び前記第2外周溝との間に形成された平面状の第2底すくい面とをさらに備える請求項1または2のいずれか記載のエンドミル。
  4. 前記第1外周刃のねじれ角をβ1、前記第2外周刃のねじれ角をβ2としたとき、前記β1が前記β2より小さい請求項1乃至のいずれか記載のエンドミル。
  5. 請求項1乃至のいずれか記載のエンドミルを回転させる工程と、
    回転している前記エンドミルを被削材に接触させる工程と、
    前記エンドミルを前記被削材から離す工程とを備える切削加工物の製造方法。
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