JPH0618737Y2 - エンドミル - Google Patents
エンドミルInfo
- Publication number
- JPH0618737Y2 JPH0618737Y2 JP1988007518U JP751888U JPH0618737Y2 JP H0618737 Y2 JPH0618737 Y2 JP H0618737Y2 JP 1988007518 U JP1988007518 U JP 1988007518U JP 751888 U JP751888 U JP 751888U JP H0618737 Y2 JPH0618737 Y2 JP H0618737Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- cutting
- finishing
- end mill
- rough
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機械加工に用いるエンドミル、詳しくは側面
切削、肩切削等に使用するエンドミルに関するものであ
る。
切削、肩切削等に使用するエンドミルに関するものであ
る。
エンドミルは一般に複数の外周刃を有し、荒削りから仕
上削りまでの各工程に用いられている。その代表的な加
工工程として、先ず波形外周刃の荒削り専用エンドミル
で荒削りを行い、次いで円筒面上に連続するねじれ刃を
有する仕上削り用エンドミルに取り替えて仕上削りを行
なう。
上削りまでの各工程に用いられている。その代表的な加
工工程として、先ず波形外周刃の荒削り専用エンドミル
で荒削りを行い、次いで円筒面上に連続するねじれ刃を
有する仕上削り用エンドミルに取り替えて仕上削りを行
なう。
これに対し、工具を取り替えることなく一回の段取りで
荒削りから仕上げ削りまでを行なうことのできるエンド
ミルが提案されている。例えば実開昭50−33395
号公報に記載されている荒仕上兼用エンドミルがある。
外周各刃に切削回転方向に重ならないようにニックを形
成したものである。又、実公昭57−57868号公報
には、複数の外周刃を波形の切れ刃とした荒削りエンド
ミルにおいてその中の一つの外周刃を波形のない仕上用
切れ刃に置き換えたものが記載されている。
荒削りから仕上げ削りまでを行なうことのできるエンド
ミルが提案されている。例えば実開昭50−33395
号公報に記載されている荒仕上兼用エンドミルがある。
外周各刃に切削回転方向に重ならないようにニックを形
成したものである。又、実公昭57−57868号公報
には、複数の外周刃を波形の切れ刃とした荒削りエンド
ミルにおいてその中の一つの外周刃を波形のない仕上用
切れ刃に置き換えたものが記載されている。
前記従来のエンドミルのうちの前者は、外周刃がニック
によって分断され、切れ刃とニックの境界にコーナ部が
あることから、このコーナによって仕上面に筋状痕を生
じるという問題があり、更に切れ刃は総て荒削りと仕上
削り兼用であることから荒削り工程で切れ刃の損耗が大
きく進行し、特に前記コーナ部では損耗が大きくなり易
く、仕上面の粗さは一層悪くなる。
によって分断され、切れ刃とニックの境界にコーナ部が
あることから、このコーナによって仕上面に筋状痕を生
じるという問題があり、更に切れ刃は総て荒削りと仕上
削り兼用であることから荒削り工程で切れ刃の損耗が大
きく進行し、特に前記コーナ部では損耗が大きくなり易
く、仕上面の粗さは一層悪くなる。
前記従来エンドミルの後者は、仕上面に波形の荒削り刃
により切削された面が部分的に残り、粗さは極めて粗
い。
により切削された面が部分的に残り、粗さは極めて粗
い。
更に仕上削り刃とされる波形でない切れ刃は、荒削り刃
とされる波形刃よりも波形の凹部がないだけ切削量が多
く、切れ刃の損耗が速く、仕上面粗さは上記荒仕上兼用
エンドミルと同様早期に一層悪くなる。
とされる波形刃よりも波形の凹部がないだけ切削量が多
く、切れ刃の損耗が速く、仕上面粗さは上記荒仕上兼用
エンドミルと同様早期に一層悪くなる。
本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、工具を
取り替えることなく一回の段取りで荒削りと仕上削りの
両加工ができ、仕上面がよく、かつ寿命の長いエンドミ
ルを提供し、加工精度、作業能率の向上と原価の低減を
図るものである。
なされたものであり、その目的とするところは、工具を
取り替えることなく一回の段取りで荒削りと仕上削りの
両加工ができ、仕上面がよく、かつ寿命の長いエンドミ
ルを提供し、加工精度、作業能率の向上と原価の低減を
図るものである。
上記目的を達成するために、本考案におけるエンドミル
は、刃部を一体のムク材料で構成したエンドミルであっ
て、荒削り刃と仕上削り刃とを交互に2組以上設けて外
周刃を構成し、仕上削り刃の径DFを荒削り刃の径DR
より大きく定めると共に、荒削り刃の前側の分割角ωR
を仕上削り刃の前側の分割角ωFより大きく定めたもの
である。
は、刃部を一体のムク材料で構成したエンドミルであっ
て、荒削り刃と仕上削り刃とを交互に2組以上設けて外
周刃を構成し、仕上削り刃の径DFを荒削り刃の径DR
より大きく定めると共に、荒削り刃の前側の分割角ωR
を仕上削り刃の前側の分割角ωFより大きく定めたもの
である。
荒削り刃と仕上削り刃とを区分し、かつ交互に配設し、
荒削り刃から次の仕上削り刃までの分割角を大きく、仕
上削り刃から次の荒削り刃までの分割角を小さく設定し
たことによって、1刃当り送り量を、荒削り刃で大きく
仕上削り刃で小さくし、荒削り刃に比べ仕上削り刃の損
耗を少なくすることができる。又、1刃当たりの切削量
の大きい荒削り刃の切屑は大きい溝に、一刃当りの切削
量の小さい仕上刃の切屑は小さい溝にバランスよく収容
することができる。
荒削り刃から次の仕上削り刃までの分割角を大きく、仕
上削り刃から次の荒削り刃までの分割角を小さく設定し
たことによって、1刃当り送り量を、荒削り刃で大きく
仕上削り刃で小さくし、荒削り刃に比べ仕上削り刃の損
耗を少なくすることができる。又、1刃当たりの切削量
の大きい荒削り刃の切屑は大きい溝に、一刃当りの切削
量の小さい仕上刃の切屑は小さい溝にバランスよく収容
することができる。
又、仕上削り刃の径を荒削り刃の径より大きく設定した
ことによって、仕込みおよび送りを小さくした仕上削り
では全面を仕上削り刃によって仕上げられる。
ことによって、仕込みおよび送りを小さくした仕上削り
では全面を仕上削り刃によって仕上げられる。
実施例について図面を参照して説明する。
第1図及び第2図において、(1)は外周に先行して配置
した荒削り刃で、その直後に続けて仕上削り刃(2)が配
置され、このように前後に配置された荒削り刃(1)と仕
上削り刃(2)の2組で外周刃が構成されている。仕上削
り刃の径DFは20.000mm、荒削り刃の径DRは19.090mm
で、仕上削り刃は荒削り刃より半径で0.005mmだけ径が
大きく定められている。又、二つの荒削り刃(1),(1)は
外周を2等分して180度の間隔で配設され、仕上削り刃
(2),(2)は直前の荒削り刃から30゜遅れた位置に設けられ
ている。こうして、荒削り刃の前側の分割角ωRは150゜
に、仕上削り刃の前側の分割角ωFは30゜に定められて
いる。
した荒削り刃で、その直後に続けて仕上削り刃(2)が配
置され、このように前後に配置された荒削り刃(1)と仕
上削り刃(2)の2組で外周刃が構成されている。仕上削
り刃の径DFは20.000mm、荒削り刃の径DRは19.090mm
で、仕上削り刃は荒削り刃より半径で0.005mmだけ径が
大きく定められている。又、二つの荒削り刃(1),(1)は
外周を2等分して180度の間隔で配設され、仕上削り刃
(2),(2)は直前の荒削り刃から30゜遅れた位置に設けられ
ている。こうして、荒削り刃の前側の分割角ωRは150゜
に、仕上削り刃の前側の分割角ωFは30゜に定められて
いる。
第3図は、上記実施例のエンドミルで切削加工したとき
の切屑を示し、(4)は被加工材、(1)′は荒削り刃(1)に
よる切屑、(2)′は仕上削り刃(2)による切屑を、Aはエ
ンドミル1回転当たりの送り量を示す。
の切屑を示し、(4)は被加工材、(1)′は荒削り刃(1)に
よる切屑、(2)′は仕上削り刃(2)による切屑を、Aはエ
ンドミル1回転当たりの送り量を示す。
第4図は他の実施例で、荒削り刃(1)とこれに続し仕上
削り刃(2)の組が4組で外周刃を構成している。
削り刃(2)の組が4組で外周刃を構成している。
第5図の実施例は、荒削り刃と仕上削り刃(2)の組が2
組設けられている点は第1図及び第2図の例と同じであ
るが、荒削り刃(1)に比べ切削抵抗を小さくするための
ニック(3)が設けてあり、これにより切屑が切断され、
切屑の厚みを厚くできる。
組設けられている点は第1図及び第2図の例と同じであ
るが、荒削り刃(1)に比べ切削抵抗を小さくするための
ニック(3)が設けてあり、これにより切屑が切断され、
切屑の厚みを厚くできる。
本考案は、上述のとおり構成されているので、段取り回
数が一回で荒削りと仕上削りとができ、大きい切込みと
送りによる荒削りと、これに続く、小さい切込みと送り
による仕上削りを連続して一工程で完了するため、作業
能率が高く、かつ仕上削り刃の負担が小さく切れ刃の損
傷が少なくてすむことと相まって高精度なエンドミル加
工を容易に行うことができ、加工コストの削減に効果が
ある。
数が一回で荒削りと仕上削りとができ、大きい切込みと
送りによる荒削りと、これに続く、小さい切込みと送り
による仕上削りを連続して一工程で完了するため、作業
能率が高く、かつ仕上削り刃の負担が小さく切れ刃の損
傷が少なくてすむことと相まって高精度なエンドミル加
工を容易に行うことができ、加工コストの削減に効果が
ある。
第1図及び第2図は本考案の第1の実施例で、第1図は
第2図のA−A線断面図、第2図は刃部を一体のムク材
料で構成したエンドミルの正面図、第3図は第1図及び
第2図の実施例に示すエンドミルで被加工材を切削する
ときの切屑を説明する図、第4図は本考案の第2の実施
例の軸直角断面図、第5図は本考案の第3の実施例を示
す正面図である。 (1)……荒削り刃、(2)……仕上削り刃
第2図のA−A線断面図、第2図は刃部を一体のムク材
料で構成したエンドミルの正面図、第3図は第1図及び
第2図の実施例に示すエンドミルで被加工材を切削する
ときの切屑を説明する図、第4図は本考案の第2の実施
例の軸直角断面図、第5図は本考案の第3の実施例を示
す正面図である。 (1)……荒削り刃、(2)……仕上削り刃
Claims (1)
- 【請求項1】刃部を一体のムク材料で構成したエンドミ
ルであって、荒削り刃(1)と仕上削り刃(2)とを交互に2
組以上設けて外周刃を構成し、仕上削り刃(2)の径DF
を荒削り刃(1)の径DRより大きく定めると共に、荒削
り刃の前側の分割角ωRを仕上削り刃の前側の分割角ω
Fより大きく定めたエンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988007518U JPH0618737Y2 (ja) | 1988-01-23 | 1988-01-23 | エンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988007518U JPH0618737Y2 (ja) | 1988-01-23 | 1988-01-23 | エンドミル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01114223U JPH01114223U (ja) | 1989-08-01 |
JPH0618737Y2 true JPH0618737Y2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=31212590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988007518U Expired - Lifetime JPH0618737Y2 (ja) | 1988-01-23 | 1988-01-23 | エンドミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618737Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH084964Y2 (ja) * | 1989-08-31 | 1996-02-14 | 東芝タンガロイ株式会社 | エンドミル |
WO2010061933A1 (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | ジーエヌツール株式会社 | エンドミル |
JP5346827B2 (ja) * | 2010-02-01 | 2013-11-20 | 株式会社大光研磨 | エンドミル |
DE102015116443A1 (de) * | 2015-09-29 | 2017-03-30 | Franken GmbH + Co KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge | Schlichtfräswerkzeug, insbesondere Schaftfräser |
US10722956B2 (en) * | 2016-01-27 | 2020-07-28 | Kyocera Corporation | End mill and method of manufacturing machined product |
WO2022039248A1 (ja) * | 2020-08-20 | 2022-02-24 | 京セラ株式会社 | 回転工具及び切削加工物の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238216A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-27 | Kobe Steel Ltd | エンドミル等の外周逃げ面形成方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0513451Y2 (ja) * | 1987-01-20 | 1993-04-09 |
-
1988
- 1988-01-23 JP JP1988007518U patent/JPH0618737Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238216A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-27 | Kobe Steel Ltd | エンドミル等の外周逃げ面形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01114223U (ja) | 1989-08-01 |
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