JPH0347780Y2 - - Google Patents

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JPH0347780Y2
JPH0347780Y2 JP10056785U JP10056785U JPH0347780Y2 JP H0347780 Y2 JPH0347780 Y2 JP H0347780Y2 JP 10056785 U JP10056785 U JP 10056785U JP 10056785 U JP10056785 U JP 10056785U JP H0347780 Y2 JPH0347780 Y2 JP H0347780Y2
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cutting
cutting edge
angle
helix angle
blade
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JP10056785U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、切削性能のすぐれた不等リード・ス
パイラル・カツターに関するものである。
(従来技術) 従来、複数のねじれ刃を備えたエンドミルやフ
ライス等のスパイラル・カツターにおいて、各ね
じれ刃(切削刃)のねじれ角(リードアングル)
を変えた不等リード・スパイラル・カツターが公
知である(たとえば雑誌「機械と工具」1958年8
月号、工業調査会刊)。また、このカツターによ
れば、各刃のねじれ角を変えたことにより各刃の
切削抵抗(大きさ、方向、位相)が異なり、切削
時に生じる機械の振動等が前後の刃の切削抵抗に
よつて互いに相殺され、その結果、ビビリが生じ
ること抑制でき、仕上げ面粗度を向上できること
も知られている。
しかしながら、従来のカツターでは第5図のよ
うに、ねじれ角a1の小さいねじれけ刃1の先端す
なわち底面切刃1aと、ねじれ角a2の大きいねじ
れ刃2の底面切刃2aとが軸方向に対して同一レ
ベルで設けられ、かつ、両切刃1a,2aの底面
逃げ角b1,b2が同一に形成されているため、後者
の底面切刃2aの刃先角c2が前者の底面切刃1a
の刃先角c1より小さくなり、その底面切刃2aの
先端にカケが生じ易く、そのカケによつて仕上げ
面粗度を劣化するとともに、カツター寿命が短く
なる等の問題があつた。
(考案の目的) 本考案は、上記従来の問題を解消するためにな
されたもので、切刃先端にカケが生じることな
く、仕上げ面粗度を向上できるとともに、カツタ
ー寿命も向上できる不等リード・スパイラル・カ
ツターを提供するものである。
(考案の構成) 本考案は、ねじれ角の異なる複数のねじれ刃を
備えた不等リード・スパイラル・カツターにおい
て、ねじれ角の小さい方のねじれ刃の底面切刃
を、ねじれ角の大きい方のねじれ刃の底面切刃よ
り軸方向に突出させたことを特徴とするものであ
る。これによりねじれ角の大きい方のねじれ刃の
底面切刃が切削に直接関与しないようにし、その
切刃先端のカケを防止して仕上げ面粗度の向上を
図つたものである。
(実施例) 第1図〜第4図は本考案の実施例を示すもので
あり、図において、10は不等リード・スパイラ
ル・エンドミルのカツター本体で、後端にシヤン
ク11を備え、このカツター本体10に異なるね
じれ角をもつた2種のねじれ溝12,13を2個
ずつ計4個設け、各溝12,13にそれぞれねじ
れ刃チツプ20,30をロー付け等により固着
し、その一方のチツプ20にねじれ角α1の外周切
刃21と底面切刃22とを設け、他方のチツプ2
0に上記ねじれ角α1より大きいねじれ角α2の外周
切刃31と底面切刃32とを設けている。なお、
上記チツプ20とチツプ30とは周方向に交互に
配置し、かつ、ねじれ角が同じチツプ20同志お
よびチツプ30同志をそれぞれカツター径方向に
対称に配置している。
そして、小さいねじれ角α1のチツプ20の底面
切刃22を、大きいねじれ角α2のチツプ30の底
面切刃32より軸方向下方に突出させ、両底面切
刃22,32間に軸方向の段差h(第3図、第4
図参照)をもたせている。この段差hをもたせる
手段として、第3図ではチツプ30の先端を、そ
の外周切刃31および底面切刃32とほぼ直交す
る面33で面取り(アールでもよい)し、また、
第4図ではチツプ30の先端をカツター本体10
の底面14と平行な面34でカツトしている。こ
れにより両チツプ20,30の底面逃げ角β1,β2
を同等にしても、ねじれ角α2の大きいチツプ30
の先端の刃先角θ2をねじれ角α1の小さいチツプ2
0の刃先角θ1と同等以上に大きくでき、その刃先
強度を高めることができる。なお、上記段差hは
0.01〜6.0mmとする。これは0.01mmより小さいと加
工が難しく、6.0mmより大きいと外周切刃31の
有効切削長さが短くなるからである。
上記構成のエンドミルを用いて切削すれば、そ
の側面切削において、ねじれ角α1,α2の異なる外
周切刃21,31により交互に切削が行われ、か
つ、その切削時には、上記ねじれ角α1,α2の相違
により各切刃21,31の切削抵抗(大きさ、方
向、位相)が異なるため、切削時に生じる機械の
振動等が前後の切刃21,31の切削抵抗によつ
て互いに相殺されることになり、その結果、ビビ
リが生じることが抑制され、仕上げ面粗度の良好
な切削が行われる。これにより切削条件(回転
数、送り等)を下げずに高能率の仕上げ切削が可
能となる。また、上記の相殺作用は重切削を行う
程大きくなり、従つて、重切削でも効率よく静粛
に切削できる。
また、上記側面切削と底面切削とを同時に行う
場合、その底面において、底面切刃22,32に
上記段差hを設けたことによりねじれ角α2の小さ
い方の底面切刃32が直接切削に関与しなくな
り、仮にこの底面切刃32が切削に関与する場合
であつても、先にチツプ20の底面切刃22にて
主切削した後にチツプ30の底面切刃32にて仕
上げ切削を行うことになり、従つて、チツプ30
の底面切刃32にかかる切削抵抗は小さく、しか
も、そのチツプ30の先端の刃先角θ1をチツプ原
型の刃先角θより大きくしてあるので、チツプ3
0の先端にカケが生じることを防止でき、底面切
刃22,32による切削面の仕上げ面粗度を向上
できるとともに、上記外周切刃21,31による
切削に悪影響を及ぼすこともなく、高精度の切削
を行うことができる。
上記実施例では2種のねじれ角をもつたねじれ
刃を2枚ずつ設けたが、ねじれ角を3種以上とし
てもよく、1枚ずつあるいは3枚以上ずつ設けて
もよい。また、本考案は、エンドミルに限らず、
スライスにも適用できることはいうまでもない。
(考案の効果) 以上のように本考案は、ねじれ角の異なる複数
のねじれ刃を設けることによつて、ビビリ抑制効
果を発揮して高精度の仕上げ切削および重切削を
可能にするとともに、ねじれ角の小さい方のねじ
れ刃の底面切刃をねじれ角の大きい方のねじれ刃
の底面切刃より軸方向に突出させて、これらの底
面切刃間に軸方向の段差をもたせることにより、
ねじれ角の大きい方の底面切刃のカケを防止した
ものであり、これにより工具寿命を大幅に向上で
きるとともに、上記底面切刃のカケによつてねじ
れ刃による切削に悪影響を及ぼすということを防
止でき、その仕上げ面粗度を一層向上させること
ができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す概略半断面図、
第2図はその底面図、第3図、第4図はそれぞれ
底面切刃に軸方向の段差をもたせる手段の説明
図、第5図は従来例における切刃先端の配置例を
示す説明図である。 10……カツター本体、20,30……ねじれ
刃チツプ、21,31……外周切刃、22,32
……底面切刃、α1,α2……ねじれ角、h……段
差。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ねじれ角の異なる複数のねじれ刃を備えた不等
    リード・スパイラル・カツターにおいて、ねじれ
    角の小さい方のねじれ刃の底面切刃を、ねじれ角
    の大きい方のねじれ刃の底面切刃より軸方向に突
    出させたことを特徴とする不等リード・スパイラ
    ル・カツター。
JP10056785U 1985-07-02 1985-07-02 Expired JPH0347780Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056785U JPH0347780Y2 (ja) 1985-07-02 1985-07-02

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056785U JPH0347780Y2 (ja) 1985-07-02 1985-07-02

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Publication Number Publication Date
JPS628018U JPS628018U (ja) 1987-01-19
JPH0347780Y2 true JPH0347780Y2 (ja) 1991-10-11

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ID=30970511

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0453850Y2 (ja) * 1986-02-27 1992-12-17
JP6228449B2 (ja) * 2013-12-24 2017-11-08 有限会社栄進機工 不等リードエンドミル

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JPS628018U (ja) 1987-01-19

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